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フランス美術 - 西宮ロット・エ・ガロンヌ交流市民の会

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フランス美術 - 西宮ロット・エ・ガロンヌ交流市民の会
Bulletin de l’Association Les Amis de Lot-et-Garonne à Nishinomiya
2014
2014 年 2 月 19 日発行 VOL .118
発行者:
発行者 : 会長 森田正樹/
森田正樹 / 編集:
編集 : 広報部
2月23日(日)は 西宮国際交流デー!
NLeG 会員のみなさま
2月23日(日)は、午前10時から午後4時の間、
フレンテで西宮国際交流デーが開催され、今年も
NLeG はバザールで参加します。
5階の NLeG コーナーでは、ワイン、フリアンド
のパン、ロッテガロンヌ商会のドライフルーツを販
売します。今年はスタンプラリーも行われ、スタン
プを集めると素敵?な景品が当たる抽選会がありま
す。会員の皆さまのご来場をお待ちしております。
なお、NLeG バザールの販売にご協力いただける
会員さんは、半日でも結構ですので、直接 NLeG コ
2013年の国際交流デー(西宮市長と記念撮影)
ーナーへお越しください。
マリーさんから最新の来日予定が届きました
マリーさんから、今年の来日予定についての便りが届きました。
今年も豊かな交流が予想されます。お楽しみに!そしてどなたでも、できる部分で気軽に交流にご
参加ください。何かご提案があれば、お気軽にお知らせください。
*4 月
(佐藤祥子)
マリーさんを
マリーさんをはじめ4人が来日
はじめ4人が来日!
4人が来日!
今回は、昨年のキャンセルを受けてのプライベート旅行を希望しているマリーさん。
自分で行きたい場所をすべて調べ上げ、宿泊も予約済み・・・しかしその中で、もし部分的に NLeG
会員が合流してくださるような日程があれば歓迎とのことです。
4 月 3 日に来日し、そのまま京都に宿泊する予定のようですが、4 月 11 日(金)17 日(木)は西宮
で過ごしたいという希望です。この日程で NLeG との交流、歓迎会などを考えたいと思います。
<現時点での予定>
4 月 3 日(木)関空着(クリステルさんという画家の友人が同行) 4 日(金)
:京都・美山 5 日(土)
:
比叡山(ヴェロニクさん、ナセラさんの二人が合流) 6 日(日)
:信楽ミホミュージアム 7 日(月):
彦根 8 日(火)
:京都・伏見稲荷~奈良 9 日(水)
:京都 10 日(木)
:大阪 11 日(金)
:西宮 12
日(土)13 日(日)
:松江 14 日(月)
:岡山 15 日(火)
:高松・直島 16 日(水)倉敷~神戸 17
日(木)西宮(夜は関空泊) 18 日(金)帰国
*11 月
友の会グループ8人が来日!
友の会グループ8人が来日!
11 月 10 日(月)から 23 日(日)の予定で「西宮の友の会」グループが来日します。
メンバーは 8 人、3 人は初めてのメンバーですが、後はマリー・ジョフルさん、エリエットさん、
エリックさん、クリステルさん(4 月にも来る予定の方)
、そしてマリーです。
こちらでのお膳立てはシリルさんが主に皆と相談しながらしているそうです。京都の保津川下りと
嵐山で紅葉を楽しむ、琵琶湖、美山(ここには NLeG メンバーと一緒に行けないだろうかと打診あり。
11 月 15 日(土)または 16 日(日)の週末が候補日です)
、城崎温泉と天の橋立、鳥取、岡山と倉敷
…と、アイディアは広がっているようですが、これから行程は整理するとのことです。
なお、シリルさんは 4 月にも来日の話がありましたが、仕事がたてこんでいるとのことで来ないそ
うです。その代り 8 月 17 日から年末まで滞在予定とのこと。シリルさんが来日したら、具体的に NLeG
がどのように協力できるかなどを含め、11 月の予定を話し合えるかと思います。
フランス美術あれこれ (2)
(森田正樹)
フランスの文化関係予算は日本の何倍もありますが、それでもまだまだ充分でないということで、
ポンピドゥー・センターの現代美術のコレクションは民の力で充実が図られています。その果実を今、
日本で見ることが出来ます。
兵庫県立美術館で 3 月 23 日まで開催中の
「ポンピドゥー・センター・コレクション(Fruits de la Passion
La Collection du Centre Pompidou)」がそれです。
「国立近代美術館友の会」は 900 人以上の会員を有し、特に 2002 年からは現代美術プロジェクトを
実施し、ポンピドゥー・センターのコレクションを充実させるべく支援を行っています。この 10 年間
に購入された 100 点の中からのよりすぐりの作品が、唯一の海外巡回先として兵庫県立美術館で展示
されています。さらに、現代美術の代表的作品も加え
ての展示となっています。
ところで、現代美術というと難解と敬遠されますが、
日本人の大好きな印象派も 19 世紀にとっての現代美
術といえます。神話ではなく、今生きている時代の日
常生活の中に美を見いだした表現は、発表当時は受け
入れられませんでした。神話の女神のヌードは美しい
と認められるのに、現実の裸体の女性は不道徳だと非
難轟々でした(何故男たちは着衣なのかは別として。
)
マネ「草上の昼食」
クリムトは「時代にはその芸術を、芸術には自由を」
と宣言しましたが、逆に言えば、現代美術をみることで、我々はその生きている時代を認識すること
ができると言えます。
「私はいかなる時代を生きているのか」と。
「情熱の果実」の作品を紹介します。
チラシの写真で紹介されているのが、エルネスト・
ネト「私たちはあの時ちょうどここで立ち止まった」
(Ernesto Neto
1964 年 リオデジャネイロ生まれ
We stopped just here at the time)
。
最後の展示室に入るとかすかに香りが漂ってきま
す。部屋一杯に吊るされ伸びた半透明の布、それぞれ
の高さにとどまる布の底にある黄色や茶色の塊、実は
これが香りの正体の丁字、ウコン、胡椒。
素材の感触、香りが触覚や臭覚を刺激し全身で作品
エルネスト・ネト 《私たちはあの時ちょうどここ
を感じることになります。
で立ち止まった》 2002
© Ernesto Neto Photo © Centre Pompidou,
MNAM-CCI / Georges Meguerditchian / Dist.
RMN-GP
映像作品 ツェ・スーメイの「エコー」
(Su-Mei 1973 年 ルクセンブルグ生ま
れ L Echo)は、
「アルプスの少女」のよ
うな緑の草原で、ポツンと小さく輝く赤
い服を着た女性(作者自身)が、巨大な
山に向かってチェロを奏でます。チェロ
の音がやむと、
山から音が返ってきます。
数小節ごとに繰り返され、その返ってく
る音は、単なるこだまではなく人と自然
の対話のようです。
2003 年の第 50 回ヴェネチア・ビエン
ナーレで金獅子賞を受賞した作品です。
5 分ほどの映像と音声によるインスタ
ツェ・スーメイ 《エコー》 2003 ©Su-Mei Tse
レーション(ビデオ)ですが、その世界
に引き込まれます(隣の部屋からの音が邪魔ですが)
。チェロを弾く姿を凝視し、その音と山から返っ
てくる音に耳を澄ましていると、永遠の時間とか悠久の大地を感じられます。
会場の音声ガイドはよくあるタレントの語りではなく、県立美術館の学芸員がそれぞれの作品を前
にしてじっくりと語りかけているものでした。現代美術に馴染みのない方はこれを聞くのもいいので
はないでしょうか。
日本だけの展示であるイントロダクションでは現代美術の代表作が並んでいました。色を、形を、
失ってなお絵画は絵画として成立するのか、それを美しいと感じるのはなぜかと様々考えさせられま
す。
女性の幽霊や死体をとおして痛みを描く日本画家の松井冬子は「美とは主観的なもの。六角形のボ
ルトに美を見いだす人もいる。バラを見て美しいと思ったら、その美しさは質感にあるのか色合いに
あるのか、バラへの思い出にあるのか、整理されるといいです」と語っています。
<昨年、ポンピドゥー・センターが作品購入を決めた松谷武判さんの年賀状より>
「心の根底にある理想に近いイメージは、その人の心の深さであり、何ものにもかえられない。こ
のイメージに対してさらに心を動かし、何らかの形に表現するのが芸術である。理想とするイメージ
を如何に妥協せず純粋に視覚化するか。
現在人間社会は、効率性や利便性の為、機械文明と情報に追われとどまることを知らない。芸術に
出来ることは、心の根底にある理想を失わないことである。
」
参考文献 「Fruits de la Passion La Collection du Centre Pompidou」図録
「日本文化と美 松井冬子(毎日 21 世紀フォーラム 1 月 21 日)
」
(図版の転載を禁じます)
カランドリエ 「バレンタインデー」
(藤枝知子)
2月の日本の行事といえば、バレンタインデーですよね。
女性から男性への愛の告白の意味合いをこめてチョコレートを贈るという製菓会社の
販促用から始まったと言われる日本のイベントは、時間の経過とともに、会社では職場の仲間や上司
に義理チョコを配り、大人だけでなく小中高の子ども達までもが自主参加する年中行事の 1 つになり
ました。
チョコレートの意味合いも「恋愛」から「義理」へ、そして友達(主に同姓)へ贈る「友チョコ」
、
自分で買って食べる「自己チョコ」と、
「愛」の意味も「友情」
「自分へのご褒美」へと広がりを見せ
ています。1つ共通していることは、贈り手が「女子」ということぐらいでしょうか。
多くの学校では「不要物は持ち込まない」との原則で、バレンタインデーの日は没収されたチョコ
レートが職員室に山積みされるとの無粋な光景が見られるそうです。衛生上の問題(ノロウィルス?)
や、平等の問題(もらえなかった子どもの親からクレーム)があるから仕方ないのでしょうが、なん
だかなあという感じです。
「バレンタインチョコのお礼をウチの娘は聞いていない!お宅の息子さんの躾はどうなっているの
か!」と相手の親から直接クレームの電話をもらった(男児はお礼は言ったけどホワイトデーのお返
しを知らなかった)
、当時小学校男児のママ友の話を聞いて震撼したことがあります。
学校によっては、ココアパウダーを使用したデザートが提供される「バレンタイン給食」などもあ
るみたいです。
「衛生」や「平等」を尊重しトラブル回避すると共に「季節感」を教えなければいけないので学校
も大変です。
一方、フランスではどうでしょうか。
フランスでは純粋に恋人たち(夫婦含む)が、
「プレゼント交換をする日」とい
うのが一番しっくりくるのではないでしょうか。どちらかと言えば、贈り主が「男
性」の方が多いような気がします。男女お互いが贈り合うので、1ヶ月後のホワ
イトデーもありません。
バレンタインデーは大人のカップルたちの季節行事の1つであり、職場や学校
には関係のないイベントです。
プレゼントされるものも、週末の旅行やレストランでの食事など2人で楽しめるものが多いと聞き
ました。
バレンタイン用のギフトチョコレートはあまりなく、ちょっとしたご馳走の1つという位置づけな
ので、バレンタインデーに向かってチョコレート屋が激しく混むこともありません。フランスでの手
みやげの定番、ワインや花束はこの日もいつも通りの人気です。
女性への人気プレゼントはアクセサリーも含まれますが、バレンタインデーに限った話ではないよ
うに思います。
バレンタインデー用に特別張り切るお店は、
「化粧品屋」と「下着屋」です。
「化粧品屋」では口紅などではなく、男女ともに「香水」を求める人で溢れています。このイベン
トのために普通のパッケージではなく、バレンタインギフト用に小物がおまけとしてついてくる商品
が大人気です。
「下着屋」では、とてもセクシーな下着(これも男女ともに人気)を2人でいちゃつきながら選ん
でいます。
普通の下着屋も、バレンタイン用に特に「すごい」下着をこれでもかとショーウィンドウにハート
などのモチーフと共に飾られています。
実用品を買いたい時にこのカップルたちに遭遇するとちょっとゲンナリします。
「セクシー下着」を
身につけるであろう2人は「シュッとした20代の若者カップル」ではなく、脂の乗った(どちらか
といえば贅肉たっぷりの)どこにでもいそうな中年カップルが多いように感じます。このカップルた
ちと目が合うと「あ~ら、そんな色気の無い実用的なものを一人で選ぶのね」と言われているような
気がして、また男性もいるから視線が気になり落ち着かず、買物日を改めることになります。
芳しい香りの中で色っぽい下着を身にまとう週末の夜、と書いているだけでも「大人色」のイメー
ジです。
子どもから大人まで、贈る相手も恋人から同僚、友達、自分へと多種多様な広義の
「愛」をチョコレートなどのプレゼントで現す女子発信のイベントが、日本のバレンタ
インデーです。
対照的に、男女間の大人の「愛」を一層盛り上げるためのプレゼントが主流であるの
が、フランスのバレンタインデーと言えます。
事務局:〒662
事務局:〒66211-1 フレンテ西宮4F
フレンテ西宮4F 秘書国際課内
662-0911 西宮市池田町 11-1
TEL:
079835TEL
:0798
-35
-3468 FAX :0798:0798-3232-8673 http://nleg.net ee-mail :[email protected]
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