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Ⅱ補装具 - 熊本県地産・地消サイト

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Ⅱ補装具 - 熊本県地産・地消サイト
資料Ⅱ
・ 補装具費支給に係る判定について
(事務一般)
・ 身体障がい者(児)巡回相談について
・ 補装具費支給に係る判定について
(義肢、装具、座位保持装置、その他)
・ 補装具費支給に係る判定について
(車椅子、電動車椅子)
・ 補装具費支給に係る判定について
(義眼、眼鏡、補聴器)
・ 補装具費支給に係る判定について
(重度心身障害者用意思伝達装置)
1
※身体障害者更生相談所について、熊本県では、「福祉総合相談所(身体障がい者リハビリテーション
センター)」となります。以下更生相談所と表記します。
Ⅰ 事務一般
1 補 装 具 の定 義 と役 割 について
(1)補装具の定義(障害者総合支援法施行規則第六条の二十より)
① 障害者等の身体機能を補完し、又は代替し、かつ、その身体への適合を図るように製作
されたものであること。
→日常生活用具とは異なる。
② 障害者等の身体に装着することにより、その日常生活において又は就労若しくは就学の
ために、同一の製品につき長期間にわたり継続して使用されるものであること。
→就学、就労を含めた生活の中で使用するものであり、同一の製品につき長期間にわた
り継続して使用される点が治療用装具との大きな違い。
③ 医師等による専門的な知識に基づく意見又は診断に基づき使用されることが必要とされ
るものであること。
→使用における理由に医学的根拠が求められるという意味で、あれば便利だから、希望
しているからという理由だけでは支給できない。
(2)補装具費支給の目的について(補装具費支給事務取扱指針より)
補装具は、身体障害者、身体障害児及び障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援
するための法律施行令第1条に規定する特殊の疾病に該当する難病患者等(以下「身体障害
者・児」という。)の失われた身体機能を補完又は代替し、かつ、長期間にわたり継続して使用
される用具であり、身体障害者及び18歳以上の難病患者等(以下「身体障害者」という。)の
職業その他日常生活の能率の向上を図ることを目的として、また、身体障害児及び18歳未
満の難病患者等(以下「身体障害児」という。)については、将来、社会人として独立自活する
ための素地を育成・助長すること等を目的として使用されるものであり、市町村は、補装具を
必要とする身体障害者・児に対し、補装具費の支給を行うものである。
このため、市町村は、補装具費の支給に当たり、医師、理学療法士、作業療法士、身体障
害者福祉司、保健師等の専門職員及び補装具の販売又は修理を行う業者(以下「補装具業
者」という。)との連携を図りながら、身体障害者・児の身体の状況、性別、年齢、職業、教育、
生活環境等の諸条件を考慮して行うものとする。
なお、その際、身体障害児については、心身の発育過程の特殊性を十分考慮する必要が
あること。
補装具を必要とする身体障害者・児及び現に装着又は装用(以下「装着等」という。)してい
る身体障害者・児の状況を常に的確に把握し、装着等状況の観察、装着等訓練の指導等の
計画的な支援を積極的に行うこと。
2
平成27年7月からの障害者総合支援法の対象疾病一覧(332疾病)
番号 疾病名
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アイカルディ症候群
アイザックス症候群
IgA腎症
IgG4関連疾患
亜急性硬化性全脳炎
アジソン病
アッシャー症候群
アトピー性脊髄炎
アペール症候群
アミロイドーシス
アラジール症候群
有馬症候群
アルポート症候群
アレキサンダー病
アンジェルマン症候群
アントレー・ビクスラー症候群
イソ吉草酸血症
一次性ネフローゼ症候群
一次性膜性増殖性糸球体腎炎
1p36欠失症候群
遺伝性ジストニア
遺伝性周期性四肢麻痺
遺伝性膵炎
遺伝性鉄芽球性貧血
VATER症候群
ウィーバー症候群
ウィリアムズ症候群
ウィルソン病
ウエスト症候群
ウェルナー症候群
ウォルフラム症候群
ウルリッヒ病
HTLV-1関連脊髄症
ATR-X症候群
ADH分泌異常症
エーラス・ダンロス症候群
エプスタイン症候群
エプスタイン病
エマヌエル症候群
遠位型ミオパチー
円錐角膜
黄色靭帯骨化症
黄斑ジストロフィー
大田原症候群
オクシピタル・ホーン症候群
オスラー病
カーニー複合
海馬硬化を伴う内側側頭葉てんかん
番号 疾病名
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潰瘍性大腸炎
下垂体前葉機能低下症
家族性地中海熱
家族性良性慢性天疱瘡
104
化膿性無菌性関節炎・壊疽性膿皮症・アクネ症候群
108
歌舞伎症候群
109
ガラクトース-1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ欠損症
110
105
106
107
加齢黄斑変性
肝型糖原病
間質性膀胱炎(ハンナ型)
環状20番染色体症候群
関節リウマチ
完全大血管転位症
眼皮膚白皮症
偽性副甲状腺機能低下症
ギャロウェイ・モワト症候群
急性壊死性脳症
急性網膜壊死
球脊髄性筋萎縮症
急速進行性糸球体腎炎
強直性脊椎炎
強皮症
巨細胞性動脈炎
番号 疾病名
※※
111 高チロシン血症2型
112 高チロシン血症3型
113 後天性赤芽球癆
114 広範脊柱管狭窄症
115 抗リン脂質抗体症候群
116 コケイン症候群
117 コステロ症候群
118 骨形成不全症
119 骨髄異形成症候群
120 骨髄線維症
121 ゴナドトロピン分泌亢進症
123 コフィン・シリス症候群
124 コフィン・ローリー症候群
125 混合性結合組織病
※
巨大静脈奇形(頚部口腔咽頭びまん性病変)
巨大動静脈奇形(頚部顔面又は四肢病変)
巨大膀胱短小結腸腸管蠕動不全症
巨大リンパ管奇形(頚部顔面病変)
126 鰓耳腎症候群
127 再生不良性貧血
128 サイトメガロウィルス角膜内皮炎
129 再発性多発軟骨炎
130 左心低形成症候群
筋萎縮性側索硬化症
筋型糖原病
筋ジストロフィー
クッシング病
クリオピリン関連周期熱症候群
131 サルコイドーシス
クルーゾン症候群
グルコーストランスポーター1欠損症
グルタル酸血症1型
グルタル酸血症2型
137 自己免疫性肝炎
132 三尖弁閉鎖症
133 CFC症候群
134 シェーグレン症候群
クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群
原発性局所多汗症
原発性硬化性胆管炎
原発性高脂血症
原発性側索硬化症
原発性胆汁性肝硬変
原発性免疫不全症候群
顕微鏡的大腸炎
顕微鏡的多発血管炎
高IgD症候群
好酸球性消化管疾患
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
好酸球性副鼻腔炎
抗糸球体基底膜腎炎
後縦靭帯骨化症
甲状腺ホルモン不応症
拘束型心筋症
高チロシン血症1型
新たに対象となる疾病
※ 対象に変更はないが、平成27年1月に疾病表記が変更されたもの
※※ 対象に変更はないが、平成27年7月に疾病表記が変更されたもの
135 色素性乾皮症
136 自己貪食空胞性ミオパチー
138 自己免疫性出血病XIII
139 自己免疫性溶血性貧血
140 シトステロール血症
クロウ・深瀬症候群
クローン病
クロンカイト・カナダ症候群
痙攣重積型(二相性)急性脳症
結節性硬化症
結節性多発動脈炎
血栓性血小板減少性紫斑病
限局性皮質異形成
141 紫斑病性腎炎
142 脂肪萎縮症
143 若年性肺気腫
144 シャルコー・マリー・トゥース病
145 重症筋無力症
※
146 修正大血管転位症
147 シュワルツ・ヤンペル症候群
148 徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症
149 神経細胞移動異常症
150 神経軸索スフェロイド形成を伴う遺伝性びまん性白質脳症
151 神経線維腫症
152 神経フェリチン症
153 神経有棘赤血球症
※
154 進行性核上性麻痺
155 進行性骨化性線維異形成症
※
156 進行性多巣性白質脳症
157 心室中隔欠損を伴う肺動脈閉鎖症
158 心室中隔欠損を伴わない肺動脈閉鎖症
※
159 スタージ・ウェーバー症候群
160 スティーヴンス・ジョンソン症候群
161 スミス・マギニス症候群
※
162 スモン
163 脆弱X症候群
164 脆弱X症候群関連疾患
165 正常圧水頭症
(1ページ目)
3
※
122 5p欠失症候群
※※
平成27年7月からの障害者総合支援法の対象疾病一覧(332疾病)
番号 疾病名
番号 疾病名
166 成人スチル病
167 成長ホルモン分泌亢進症
※
169 脊髄小脳変性症(多系統萎縮症を除く。)
※
168 脊髄空洞症
276 プリオン病
222 特発性血小板減少性紫斑病
277 プロピオン酸血症
278 PRL分泌亢進症(高プロラクチン血症) ※
223 特発性後天性全身性無汗症
170 脊髄髄膜瘤
224 特発性大腿骨頭壊死症
※
225 特発性門脈圧亢進症
171 脊髄性筋萎縮症
173 全身性エリテマトーデス
227 突発性難聴
281 ベスレムミオパチー
282 ヘパリン起因性血小板減少症
229 中條・西村症候群
284 ペリー症候群
231 軟骨無形成症
286
283 ヘモクロマトーシス
228 ドラベ症候群
174 先天性横隔膜ヘルニア
175 先天性核上性球麻痺
285 ペルーシド角膜辺縁変性症
230 那須・ハコラ病
※※
177 先天性筋無力症候群
178 先天性腎性尿崩症
180 先天性大脳白質形成不全症
181 先天性風疹症候群
182 先天性副腎低形成症
183 先天性副腎皮質酵素欠損症
ペルオキシソーム病(副腎白質ジストロフィーを除く。)
232 難治頻回部分発作重積型急性脳炎
287 片側巨脳症
234 乳幼児肝巨大血管腫
235 尿素サイクル異常症
289 発作性夜間ヘモグロビン尿症
290 ポルフィリン症
237 脳腱黄色腫症
292 マルファン症候群
236 ヌーナン症候群
291 マリネスコ・シェーグレン症候群
238 脳表ヘモジデリン沈着症
293
慢性炎症性脱髄性多発神経炎/多巣性運動ニューロパチー
184 先天性ミオパチー
239 膿疱性乾癬
294 慢性血栓塞栓性肺高血圧症
186 先天性葉酸吸収不全
241 パーキンソン病
296 慢性膵炎
185 先天性無痛無汗症
240 嚢胞性線維症
187 前頭側頭葉変性症
189 総動脈幹遺残症
243 肺静脈閉塞症/肺毛細血管腫症
297 慢性特発性偽性腸閉塞症
298 ミオクロニー欠神てんかん
245 肺胞蛋白症(自己免疫性又は先天性)
300 ミトコンドリア病
247 バッド・キアリ症候群
302 無βリポタンパク血症
191 総排泄腔外反症
246 肺胞低換気症候群
193 ダイアモンド・ブラックファン貧血
248 ハンチントン病
192 ソトス症候群
194 第14番染色体父親性ダイソミー症候群
303 メープルシロップ尿症
304 メチルマロン酸血症
250 PCDH19関連症候群
196 ダウン症候群
305 メビウス症候群
251 肥厚性皮膚骨膜症
※
198 多系統萎縮症
199 タナトフォリック骨異形成症
200 多発血管炎性肉芽腫症
301 無脾症候群
249 汎発性特発性骨増殖症
195 大脳皮質基底核変性症
197 高安動脈炎
299 ミオクロニー脱力発作を伴うてんかん
244 肺動脈性肺高血圧症
190 総排泄腔遺残
306 メンケス病
307 網膜色素変性症
252 非ジストロフィー性ミオトニー症候群
253 皮質下梗塞と白質脳症を伴う常染色体優性脳動脈症
254 肥大型心筋症
※
255 ビタミンD依存性くる病/骨軟化症
※※
308 もやもや病
309 モワット・ウイルソン症候群
310 薬剤性過敏症症候群
256 ビタミンD抵抗性くる病/骨軟化症
311 ヤング・シンプソン症候群
203 多脾症候群
258 非典型溶血性尿毒症症候群
313 遊走性焦点発作を伴う乳児てんかん
205 単心室症
260 皮膚筋炎/多発性筋炎
207 短腸症候群
262 肥満低換気症候群
201 多発性硬化症/視神経脊髄炎
※
202 多発性嚢胞腎
※
261 びまん性汎細気管支炎
208 胆道閉鎖症
265 ファイファー症候群
212 中毒性表皮壊死症
267 ファンコニ貧血
213 腸管神経節細胞僅少症
※
319 リジン尿性蛋白不耐症
320 両側性小耳症・外耳道閉鎖症
266 ファロー四徴症
321 両大血管右室起始症
268 封入体筋炎
269 フェニルケトン尿症
※
323 リンパ脈管筋腫症
324 類天疱瘡(後天性表皮水疱症を含む。)
271 副甲状腺機能低下症
325 ルビンシュタイン・テイビ症候群
326 レーベル遺伝性視神経症
322 リンパ管腫症/ゴーハム病
215 TNF受容体関連周期性症候群
270 複合カルボキシラーゼ欠損症
217 天疱瘡
218 禿頭と変形性脊椎症を伴う常染色体劣性白質脳症
272 副腎白質ジストロフィー
273 副腎皮質刺激ホルモン不応症
219 特発性拡張型心筋症
274 ブラウ症候群
216 低ホスファターゼ症
※
317 ランゲルハンス細胞組織球症
318 ランドウ・クレフナー症候群
264 ヒルシュスプルング病(全結腸型又は小腸型)
210 チャージ症候群
211 中隔視神経形成異常症/ドモルシア症候群
315 ライソゾーム病
316 ラスムッセン脳炎
263 表皮水疱症
209 遅発性内リンパ水腫
220 特発性間質性肺炎
314 4p欠失症候群
259 非特異性多発性小腸潰瘍症
206 弾性線維性仮性黄色腫
214 TSH分泌亢進症
312 優性遺伝形式をとる遺伝性難聴
257 ビッカースタッフ脳幹脳炎
204 タンジール病
※
295 慢性再発性多発性骨髄炎
242 バージャー病
188 早期ミオクロニー脳症
※※
288 片側痙攣・片麻痺・てんかん症候群
233 22q11.2欠失症候群
179 先天性赤血球形成異常性貧血
279 閉塞性細気管支炎
280 ベーチェット病
226 特発性両側性感音難聴
172 全身型若年性特発性関節炎
176 先天性魚鱗癬
番号 疾病名
221 特発性基底核石灰化症
275 プラダ-・ウィリ症候群
※※
327 レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ欠損症
328 劣性遺伝形式をとる遺伝性難聴
329 レット症候群
330 レノックス・ガストー症候群
331 ロスムンド・トムソン症候群
332 肋骨異常を伴う先天性側弯症
新たに対象となる疾病
※ 対象に変更はないが、平成27年1月に疾病表記が変更されたもの
※※ 対象に変更はないが、平成27年7月に疾病表記が変更されたもの
(2ページ目)
4
2
市 町 村 等 の役 割 について
【都道府県の役割】 (熊本県障がい者支援課)
都道府県は、補装具費支給制度の運用に当たり、市町村間の連絡調整、市町村に対する情報提供そ
の他必要な援助を行うとともに、各市町村の区域を超えた広域的な見地から実状の把握に努める。
【更生相談所の役割】 (熊本県福祉総合相談所、熊本市障がい者福祉相談所)
更生相談所は、補装具費支給制度における技術的中枢機関及び市町村等の支援機関として、補装具
の専門的な直接判定の他に、市町村への技術的支援、補装具費支給意見書を作成する医師に対する
指導、補装具業者に対する指導及び指定自立支援医療機関等に対する技術的助言を行う。
【市町村の役割】 (各市町村福祉課等)
市町村は、補装具費支給制度の実施主体として、補装具費の支給申請に対して適切に対応できるよ
う、補装具の種目、名称、型式及び基本構造等について十分に把握するとともに、申請者が適切な補装
具業者を選定するに当たって必要となる情報の提供に努める。
<参考>
補装具の関係法令等
○障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律
(平成 17 年 11 月法律第 123 号。以下、「障害者総合支援法」と略。) 第76条
○補装具費支給事務取扱指針について
(平成 27 年 3 月 31 日障発 0331 第 3 号)
○補装具の種目、購入又は修理に要する費用の額の算定等に関する基準
(平成 27 年 3 月 31 日厚生労働省告示第 202 号)
○義肢、装具及び座位保持装置等に係る補装具費支給事務取扱要領
(平成 26 年 3 月 31 日障企自発 0331 第 3 号)
○電動車椅子に係る補装具費の支給について
(平成 27 年 3 月 31 日障発 0331 第 5 号)
〇補装具費の支給における道路交通法施行規則第1条の4第2項の規定に基づく警察署長の確
認手続きについて
(平成 25 年3月 29 日障企自発第 0329 第2号)
○消費税法施行令第十四条の四の規定に基づき厚生労働大臣が指定する身体障害者用物品及
びその修理を定める件
(平成 3 年 6 月 7 日厚生省告示第百 30 号)
○消費税法の一部を改正する法律(平成3年法律第73号)の施行に伴う身体障害者用物品の非
課税扱いについて
(平成3年9月26日社更第 199 号・児障第 29 号・児母衛第 32 号)
○戦傷病者特別援護法
(昭和 38 年 8 年 3 日法律第 168 号)第21条
等
5
3 補装具の種類、支給対象者について
支 給 対 象 者
(身体障害者手帳の目安)
義肢
切断により四肢の一部を欠損した場合に、元の手足の形態又 肢体不自由
(義手、義足)
は機能を復元するために装着、使用する人工の手足
※対象部位が含まれている
※殻構造、骨格構造
こと
装具
四肢・体幹の機能障害の軽減を目的として使用する補助器具 肢体不自由
(下肢、靴型、体幹、
※対象部位が含まれている
上肢)
こと
座位保持装置
体幹及び四肢の機能障害により座位姿勢を保持する能力に 肢体不自由
障がいがある場合に用いられるもの
※四肢(両上下肢)及び体幹
障害
座位保持椅子
体幹、股関節等を固定させるためのパッド等の付属品を装用 肢体不自由(体幹障害等)
し、座位保持を可能とする機能を有する用具
※身体障害児が対象
種
目
内
容
車椅子
歩行機能を失った重度の肢体不自由等の歩行機能を代償す ・肢体不自由(下肢)、体幹1
(普通型、手押し型、 る為の移動機器(用具)
~2級相当等
駆動型など)
※詳細は車椅子で別途説明
電動車椅子
従来の手動式車椅子が全く使えないか、あるいはその操作 ・肢体不自由〔両上肢(重度)
(普通型、簡易型な が著しく困難な重度障害者を対象にしたもので、推進力源を +(両下肢または体幹)1~2
ど)
バッテリー電源とする電動機(モーター)の出力による車椅子 級相当等〕
・内部障害(心臓・呼吸器)1
級相当等 ※詳細は電動車
椅子で別途説明
歩行器
下肢麻痺や下肢筋力低下等のため不安定歩行などがある場 肢体不自由
(六輪型、四輪型、固 合、下肢の支持力を上肢で代償する目的で使用される
(下肢、体幹)
定型など)
盲人安全つえ
前方の障害物に、直接身体がぶつからないように保護し、路
(普通用、携帯用、身 面の質や状態を触覚的に知り歩行上の手掛かりとし、足元の
体支持併用)
段差等を発見する。車の運転手や通行人に視覚障害者であ
ることを知らせる。
歩行補助つえ
手に持って歩行の助けとするもの
(松葉杖、ロフストランド・
クラッチ、多点杖など)
補聴器
音を聞き分ける機能が低下した場合に、社会生活に必要な音
(ポケット型、耳かけ や言葉を電気的に増幅拡大するなど、聞き取りをよくする調
型、耳あな型など)
節機能を備えた装置
義眼
眼球内容除去、眼球摘出を行ったあと、又は疾病のための眼
(普通義眼、特殊義 球萎縮及び先天性無眼球による、結膜の嚢の変形を防止し
眼、コンタクト義眼)
容姿を整えるため用いる
眼鏡
光の眩しさを遮るためや、光線の焦点が網膜で正しく結ばな
(矯正眼鏡、遮光眼 い(異常屈折)場合や、視力が弱いために用いるもの
鏡、コンタクトレンズ、弱
視眼鏡)
重度障害者用意 重度の両上下肢及び音声・言語機能障害者であって、重度障
思伝達装置
害者用意思伝達装置によらなければ意思の伝達が困難な
者。ひらがな等の文字綴り選択による文章の表示や発声、要
求項目やシンボル等の選択による伝言の表示や発声等を行
うソフトウェアが組み込まれた専用機器及びプリンタで構成さ
れたもの。
生体現象(脳波や脳の血液量等)を利用して「はい・いいえ」を
判定するものであること。
文字盤又はシンボル等の選択による意思の表示等の機能を
有する簡易なもの。
6
視覚障害
肢体不自由(下肢・体幹)
聴覚障害
※詳細は補聴器判定で別途
説明
視覚障害
※詳細は義眼判定で別途説
明
視覚障害
※詳細は眼鏡判定で別途説
明
両上下肢及び音声言語機能
障害等
※詳細は重度障害者用意思
伝達装置判定で別途説明
4
補装具費の支給事務について
(1) 支給決定の時期等について〔補装具費支給事務取扱指針(第2の3)抜粋〕
補装具費支給事務及び給付の迅速化を図るため、補装具費支給決定通知書及び補
装具費支給券又は却下決定通知書の発行等については、次のとおり取扱うこと。
市町村は、原則として申請書の提出があった日の翌日から起算して 2 週間以内に
要否を決定するなど、支給事務に係る標準処理期間を定めることとし、その迅速な
対応に努めるとともに、速やかに補装具費支給決定通知書及び補装具費支給券又は
却下決定通知書を発行し、申請者に交付すること。
※ 支給決定にあたって、医学的判断を要するものについては、その要否について、身体障
害者更生相談所(熊本県においては熊本県福祉総合相談所 [身体障がい者リハビリテー
ションセンター] )に判定依頼をすることができるとなっている。
(2)補装具費の支給事務の流れ(代理受領方式の場合)
※次ページ図参照
① 利用者から市町村へ補装具費支給申請
① -1市町村から更生相談所へ判定依頼
①-2更生相談所から市町村へ判定書を交付
② 市町村は、更生相談所等の意見を基に補装具費の支給を行うことが適切であるか審査し、
適当であると認められた場合は利用者に対して補装具費の支給決定を行う
③ 利用者は、市町村から補装具費の支給決定を受けた後、補装具業者に補装具費の支給券
を提示し、補装具の購入(修理)等について補装具業者と契約を締結する。この際、「補装具
費の代理受領に係る委任状」を作成する。
④ 補装具業者は、契約に基づき補装具の購入(修理)等のサービス提供を行う。
⑤ 利用者は、補装具業者から補装具費の購入(修理)のサービスを受けたときは、補装具の
購入(修理)に要した費用のうち、利用者負担額を支払う
⑥ 補装具業者は、利用者負担額に係る領収書を発行するとともに、補装具費支給券の引き渡
しを受ける
⑦ 補装具業者は、市町村に対し「補装具費の代理受領に係る委任状」及び「補装具費支給券」
に「契約書の写し」等の添付書類を添えて、補装具費を請求する
⑧ 市町村は、補装具業者からの請求が正当と認めた場合は、補装具費の支給を行う
7
(2)補装具費の支給事務の流れ(代理受領方式の場合)
③ 契約
図示
利用者
④ 製品の引き渡し
① 補装具費支給申請
(申請者)
⑤ 補装具の購入(修理)費
の内自己負担額の支払い
② 補装具費支給決定(種目・金額)
*申請者が適切な業者の選定に
必要となる情報の提供
⑥ 代理受領に係る補装具費支払請求書
(兼代理受領に対する委任状)を提出
⑦ 代理受領に係る補装具費支払請求書
(兼代理受領に対する委任状)を提出
補装具製作
市町村
(販売)業者
⑧ 補装具費の支払い
(販売)業
③-1 製作指導
者
更生相談所
※①-1 判定依頼(意見照会)
③-2 適合判定 、製品検査
(福祉総合相談所)
①-2 判定書(意見書)の交付
(福祉総合相談所)
※電動車椅子・車椅子・座位保持装置・歩行器 以外の補装具で、当所の「外来相談」、「巡回相談」にお
いて、補装具の処方・判定を受けた場合は、①-1(判定依頼)は不要
※戦傷病者特別援護法の場合(町村)
戦傷病者特別援護法による補装具判定を行う場合、「町・村」については、申請書類を受け付けた場合、
県福祉事務所(県地域振興局)に書類を進達し、県福祉事務所が更生相談所に判定依頼を行う
② 補装具交付決定(種目・金額)
*申請者が適切な業者の選定に
必要となる情報の提供
県福祉事務所
① 補装具交付等申請
(申請者)
①-1 進達
①―2 判定依頼 (意見照会)
①-3
利用者
判定書(意見書)の交付
町・村
更生相談所
(福祉総合相談所)
(福祉総合相談所)
8
(3)補装具費支給事務の流れに沿った、必要書類等(障害者総合支援法:代理受領方式の場合)
フロー番号
①
事 務
補装具費支給申請
必 要 書 類
申請又は提出先
○補装具費支給申請書 申請者→市町村
そ の 他
※実際にはこの段階で申
請者は次の書類を併せて
提出されている
○補装具費支給意見書・処
方箋
○見積書
□医師意見書(特例補装具
の場合等必要に応じて)
等
①-1 判定依頼(意見照会)
○ 補装具費支給意見 市町村→更生相談
書・処方箋
所
○見積書(写)
□医師意見書
○判定依頼書
等
①-2 判定書(意見書)の交付
○判定書(補装具費)
更生相談所→市町
村
②
補装具費支給決定(種目・金 ○補装具費支給券(購 ・市町村→補装具
額)
入・修理)
業者
○代理受領委任状
・市町村→申請者
○支払請求書
※上記の2通りが
○補装具の製作・修理 現在実施されてい
に関する契約書
る
③
契約
③-1 製作指導
③-2 適合判定
○代理受領委任状
○補装具の製作・修理
に関する契約書
○ 補装具費支給意見
書・処方箋
○見積書(写)
○医師意見書
等
補装具業者が申請
者との間で交わす
処方医師による医 補装具費支給意見書・処方
学的適合判定
箋の医学的適合判定欄に処
方医が署名及び押印
③-1 製作指導
③-2 適合判定(製品検査)
1:更生相談所の適合判定(製
品検査)〔市町村が更生相談
所に判定依頼をした補装具〕
○ 補装具費支給意見 左記1の場合
書・処方箋
補装具業者→更生
○見積書
相談所
□医師意見書
等
④
○補装具
○補装具費支給券(購
入・修理)
○代理受領委任状
製品の引き渡し
□医師意見書は必要に応じて提出
9
○補装具費支給意見書・処
方箋、見積書等と補装具を照
合し、材料・工作法等を検査
する。
○検査後、補装具費支給意
見書・処方箋の「材料・工作
法等検査」の欄に検査した職
員が署名及び押印する。
○検査後、支給券の「適合判
定」の欄に検査した職員が署
名、押印する。
補装具製作業者 申請者本人が署名・押印
→申請者
(申請者の自宅
や市町村で実
施)
フロー番号
⑤
⑥
⑦
⑧
用
件
必 要 書 類
申請又は提出先
そ の 他
補装具の購入(修理)費の内、 ○補装具費支給券(購 申請者→補装具業 補装具業者は領収書を発行
自己負担額の支払い
入・修理)
者
する
代理受領に係る補装具費支払
請求書(兼代理受領に対する
委任状)を提出
代理受領に係る補装具費支払
請求書(兼代理受領に対する
委任状)を提出
補装具費の支払
④で代理受領委任状に
署名・押印済み
○補装具費支給券(購 補装具業者→市町
入・修理)
村
○代理受領委任状
○支払請求書
●契約書の写し 等
市町村→補装具業
者
10
(4) 補装具(種目別)の判断・判定区分について
補装具の判断・判定一覧表
(参考) ①平成18年9月29日付け厚生労働省告示第528号「補装具の種目、購入又は修理に
要する費用の額の算定等に関する基準」
(最終改正:平成 27 年 3 月 31 日厚生労働省告
示第 202 号)
②平成18年9月29日付け障発第 0929006号
「補装具費支給事務取扱指針」
(最
終改正:平成 27 年 3 月 31 日付け障発 0331 第 3 号)
○:市町村で判断可(補装具費意見書・処方箋の省略可)
□:市町村で判断可(補装具費意見書・処方箋が必要)
×:更生相談所の判定が必要
△:更生相談所の判定が一部必要(必要な場合は備考欄のとおり)
種
目
① 義肢
判
新規支給(購入)
支給
適合
×
×
定
区
再支給(購入)
支給
適合
×
×
分
支給(修理)
支給
適合
△
△
備 考
注 1)、注 2)、注 5)
② 装具
×
×
×
×
△
△
注 3)、注 5)
③ 座位保持装置
×
×
×
×
△
△
注 4)、注 5)
④ 車椅子③
車椅子①、②以外
×
×
×
×
○
○
⑤ 電動車椅子
×
×
×
×
○
○
⑥ 補聴器
×
×
△
△
○
○
注 6)
⑦ 重度障害者用意思伝達装置
×
×
×
×
△
△
注 7)
⑧ 座位保持椅子
×
×
○
○
○
○
児童
⑨ 起立保持具
×
×
○
○
○
○
児童
⑩ 頭部保持具
×
×
○
○
○
○
児童
⑪ 排便補助具
×
×
○
○
○
○
児童
⑫ 義眼
□
□
□
□
○
○
⑬ 眼鏡①
眼鏡②以外
□
□
□
□
○
○
□
□
□
□
○
○
□
□
○
○
○
○
□
□
○
○
○
○
国の基準価格の
75%以内
⑯ 車椅子①
手押し型のレディメイド
○
○
○
○
○
○
国の基準価格の
75%以内
⑰ 盲人安全つえ
○
○
○
○
○
○
⑱ 歩行補助つえ
○
○
○
○
○
○
眼鏡②
弱視眼鏡
(掛けめがね式、焦点調整式)
⑭ 歩行器
⑮ 車椅子②
手押し型以外のレディメイド
※熊本県ホームページ(健康・福祉→障がい者福祉→熊本県障がい健康福祉のホームページ→身体障がいに関す
る情報→補装具・日常生活用具の交付について→補装具の購入(修理)費の支給→参考資料:市町村における補
装具の判断・判定一覧表)に掲載。
11
(注意事項)
注1)義肢の修理で、次に掲げるものは、機能に重大な影響があるものとして、更生相談所の判定を必
要とする
・義手:ソケットの交換、支持部の交換、完成用部品の交換(肩継手・肘継手・手継手)
・義足:ソケットの交換、支持部の交換、完成用部品の交換(股継手・膝継手・足継手、足部)
注2)義肢の修理で、次に掲げるものは、交換の必要性を確認するため、更生相談所の判定を必要とす
る
・シリコンライナー等
注3)装具の修理で、次に掲げるものは、交換の必要性を確認するため、更生相談所の判定を必要とす
る
・継手関係等
注4)座位保持装置の修理で、次に掲げるものは、交換の必要性を確認するため、更生相談所の判定を
必要とする
・支持部の全体的な交換等
注5)軽微な修理については、更生相談所の判定を省略し、市町村で判断、決定できる
注6)補聴器の再支給で、次に掲げるものは、特に医学的判定が必要であるため、更生相談所の判定を
必要とする
・障害状況の変化のある場合、身体障害者本人が処方内容の変更を希望する場合、又はそれまで
使用していた補装具から性能等が変更されている場合
なお、障害児に係る再支給については、明らかに前回と内容に変化がない等市町村で判断でき
る場合を除き、更生相談所の要否判定が必要とする
注7)重度障害者用意思伝達装置の修理で、次に掲げるものは、特に医学的判定が必要であるため、更
生相談所の判定を必要とする
・支給時と同じ部品等の交換もしくは原状回復と認められる基準額内の修理以外の修理
12
(5)補装具費申請に係る必要書類(補装具別)
補装具費支給申請は、申請者が市町村へ補装具費支給申請書を提出することによるが、その添付書類は下記
のとおり
※更生相談所の判定が必要なもの。
①
①
②
③
④
⑤
補装具名
義肢
骨格構造義肢
義肢
殻構造義肢
装具
判定に必要な書類(●は必要に応じて)
※新規及び再支給の場合、申請者の直接来所による処方を行うため、提出書類無
し。なお、修理の際の必要書類は、他の補装具と同じ。
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本).
○見積書(コピー)
●特例補装具費支給意見書
●使用中の補装具の写真(耐用年数内等の場合)
座位保持装置
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本)
○見積書(コピー)
●特例補装具費支給意見書
●二具支給に係る調査書
●使用中の補装具の写真(耐用年数内等の場合)
車椅子
来所相談=直接判定(原則)
(オーダーメイド及び ○判定依頼書
一部のレディメイド) ●二具支給に係る調査書
●介護保険に係る調査書
●使用中の補装具の写真(耐用年数内等の場合)
※意見書・処方箋は相談所が作成。
※外来相談申込書及び見積書は補装具製作業 者が作成。
電動車椅子
書類判定(原則)
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本)
○見積書(コピー)
●カタログコピー(レディメイド判定依頼時)
●特例補装具費支給意見書
●二具支給に係る調査書
●介護保険に係る調査書
●退院見込み調査票(現在入院中で 3 ヶ月以内に退院の見込みがあるもの)
●修理不能証明書(耐用年数内で再製作が必要な場合等)
●使用中の補装具の写真(耐用年数内等の場合)
来所相談=直接判定(原則)
○判定依頼書
○電動車椅子申請に基づく実態調査表
○日常生活動作表
●二具支給に係る調査書
●介護保険に係る調査書
●特例補装具費支給意見書
●退院見込み証明書
●医師の意見書(内部障害のみの手帳での支給希望者)
●療育手帳(コピー)
●使用中の補装具の写真(耐用年数内等の場合)
※意見書・処方箋は相談所が作成。
13
※外来相談申込書及び見積書は補装具製作業者が作成。
⑥
補聴器
⑦
重度障害者用
意思伝達装置
⑧
座位保持椅子
⑨
起立保持具
⑩
⑪
頭部保持具
排便補助具
※
書類判定(同型で同程度の付属品または後継機で同程度の付属品での再支給の
場合)
○判定依頼書
○電動車椅子申請に基づく実態調査表
○日常生活動作表
○前回支給分判定書(コピー)
○申請書(コピー)
○見積書(コピー)
●使用中の補装具の写真(耐用年数内等の場合)
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本)
○処方機種の見積書(コピー)
●特例補装具費支給意見書
●差額自己負担による機種変更説明書(コピー)
●実態調査表
●所属の学校担任による意見書
●就学・就労証明書
●写真(耳介や装用状態)
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本)
○申請に基づく意見書(原本)
○見積書(コピー)
○カタログ(コピー)
○事前調査書
●特例補装具費支給意見書
●差額自己負担同意書(コピー)
●希望機種の見積書(コピー)
●「専用機器」に関する証明書(オペレートナビ等でパソコンの見積計上がある場合)
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本)
○見積書(コピー)
●特例補装具費支給意見書
●使用中の補装具の写真(耐用年数内等の場合)
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本)
○見積書(コピー)
●特例補装具費支給意見書
●二具支給に係る調査書
●使用中の補装具の写真(耐用年数内等の場合)
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本)
○見積書(コピー)
●特例補装具費支給意見書
●使用中の補装具の写真(耐用年数内等の場合)
原則、更生相談所の判定は不要。ただし、特例補装具として支給する場合には、特例補装具に関
14
する意見書を添付し、更生相談所の判定を受ける必要があるもの。
補装具名
⑫
義眼
⑬
⑭
眼鏡
歩行器
⑮ 車椅子
手押し型以外の
レディメイド
添 付 書 類
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本)
○見積書(コピー)
●カタログ(コピー)
●使用中の補装具の写真(耐用年数内等の場合)
⑯ 車椅子
○判定依頼書
手押し型のレデ ○見積書(コピー)
イメイド
●使用中の補装具の写真(耐用年数内等の場合)
⑰
盲人安全つえ
⑱
歩行補助つえ
【修理申請の場合】 ※全ての補装具に共通
〇判定依頼書
〇補装具費支給申請書のコピー
●写真(修理箇所や修理が必要な状況が分かるもの)
●意見書・処方箋(原本)
15
メモ
16
(6)
判定依頼書の記入上の注意点等
①
公印を押印すること
②
氏名には必ずフリガナを付けること
③
施設入所者のうち、入所施設に住所を移している場合は、施設の住所と施
設名を記入すること(記入例:〇〇町△△番地(◇◇園))。
また、住所は自宅のままの場合は、自宅の住所及び入所施設名を記入する
こと(記入例:〇〇市△△番地(◇◇苑入所中))。
おって、⑦・⑧との整合性を確認すること。
④
障害名は身体障害者手帳交付台帳に記載の障害名を全て記入すること
⑤
職種によっては、作業内容が分かるよう「会社員(事務職)」、
「会社員(ラ
イン作業)」等を記載すること
⑥
使用中の全ての補装具について、使用補装具の種目(名称)、型式及び前
回支給年月日および製品検査日を記入すること
⑦、⑧ 入所・入院の場合は施設名・病院名を記入すること。
※車椅子・電動車椅子の支給申請者が、入院や入所(介護老人保健施設)し
ている人の場合、3か月以内の退院見込みであることが必要 。「退院見込
調査書」(
ページに様式)を添付すること。
⑨ 判定が必要な補装具の名称・型式・耐用年数を記入すること。
※名称等の記入例 「右短下肢装具 硬性(支柱なし) (1.5年)」
⑩
再支給の場合は、前回交付日・製品検査日を記入してください。
耐用年数内(※)の再支給の場合は、備考欄に、担当者が状況を確認し再
支給が必要な理由(破損による修理不能 等)を記入し、その状況が分かる
写真を添付すること。
※耐用年数の起算日は、「製品検査日」。(製品検査日が不明な場合は当所に
問い合わせること)
⑪ 特例補装具費支給の場合は、備考欄に、特例補装具費申請であること、特
例補装具の協議要件・内容を記入し、「特例補装具支給意見書(様式15)」
(ホームページ参照)を添付すること。
⑫
⑬
介護保険対象者の対応について(車椅子、電動車椅子等の場合)
「介護保険に係る調査書」(
ページに様式)を添付すること。
難病患者等の対応については、障害者総合支援法に規定する疾患に該当す
るか確認し、備考欄に申請補装具が必要な理由を記入すること。
⑭ 車椅子と座位保持装置について、二具支給希望の場合は、備考欄に二具目
の支給申請であることを記入し、「二具支給に係る調査書」(
ページに様
式)を添付すること
17
判
記載例
定
依
頼
書
第
平成
年
号
日
月
熊本県福祉総合相談所長 様
・市町村長(福祉事務所に事務委任している市
公 印①
は市福祉事務所長)
・又は、県福祉事務所長(戦傷病者の場合)
下記の者に対する判定をお願いします。
氏
身 体 障 害 者
生 年 月 日
居
身体障害者手 帳
障
害
名
住
記
②(クマモト タロウ)
熊 本 太 郎
明治・大正・昭和・平成
地
交付年月日
更新年月日
再交付年月日
年
月
日
男・女
(
歳)
③〒862-1234
○○市○○町○○番地○○号(△△苑)
昭和 62 年 11 月 11 日
平成 11 年 9 月 4 日
熊本県 第 12345 号 1 種 1 級
④脳梗塞による右上肢機能の著しい障害(3級)
名 ④脳梗塞による右下肢機能の著しい障害(4級)
④狭心症による自己身辺の日常生活活動が極度に制限される心臓機能障害(1 級)
職
業
⑤農業
使 用 補 装 具 ⑥H22. 5.24
現
の種目、名称 し)
況
及び型式
判定依頼事項
右短下肢装具(硬性支柱な
在宅
⑦入所
⑧入院
入所(院) 施設名
( ⑦ ⑧
)
⑧退院見込 平成 年 月
日
1 補装具費支給(購入・修理)の要否
⑨補装具の種目、名称及び型式等 ⑩イ 新規
右短下肢装具(両側支柱)(3年)
ロ 再支給
前回交付 平成 25 年 5 月 24 日
(製品検査 平成 25 年 7 月 5 日)
ハ 修理
交付日 平成 年 月 日
(製品検査 平成 年 月 日)
2 更生医療給付の確認
備
性別
イ 新規
ロ 期間延長
平成
年 月 日から
平成
年 月 日まで
ハ その他
⑦⑧「入所中」・「入院中」と記入し、「退院見込み調査票」を添付。
⑩新規・再支給・修理が必要な理由を記入。なお、耐用年数内での再支給の
場合は補装具等の状態が分かる写真を添付。
⑪特例補装具費支給の場合、理由を記入し資料添付。
考
⑫介護保険法対象者の場合、介護保険の検討状況を記入(車椅子等)。
⑬ 難病患者等の場合、申請理由を記入。
⑭2具目の支給申請の場合は、「二具目申請」と記入し、「二具支給に係る調
査書」を添付。
18
(7)補装具費支給意見書・処方箋の内容確認について
① 年齢が記入されていない場合は、市町村において鉛筆で記入すること
② 身体障害者手帳に記入されている障害名が全て記載されているか確認すること。手帳の障害
名と異なる障害名が記載されていたり、障害名に記入漏れがある場合は、市町村において鉛筆
で記入すること。
③ 原因傷病名が記入されているか確認すること。なお、記載されていない場合で、市町村のデー
タで分かる場合は、市町村において鉛筆で記入すること。
④ 難病該当の確認欄にチェックが入っていない場合は、確認のうえ、市町村において鉛筆でチェ
ックを入れること
⑤ 申請する補装具の名称が記入されていない場合は、意見書・処方箋等裏面や見積書等を確認
のうえ、市町村において鉛筆で記入すること
⑥ 「2.障害・疾患等の状況について記載してください」の欄は「その他の所見」以外は基本的に全
て記入が必要であり、未記入箇所があった場合、作成した医療機関に確認のうえ、市町村におい
て鉛筆で記入すること
⑦ 補装具の目的・効果見込みは判定のうえで重要な項目となるので、記入漏れがなく、かつ詳細
に書かれているか確認すること
⑧ 使用している補装具が耐用年数を過ぎている場合であっても、作り替えが必要だと分かる内容
か否かを確認すること
⑨ 処方内容と見積書の内容が一致しているかを確認すること。意見書・処方箋発行日より3か月
以内が目安。3か月を経過している場合は、処方医(15条指定医又は専門医)へ確認し、処方時
と変化がない場合はその旨、処方医に記載、押印を依頼すること(確認、処方箋の追記等は業者
を介しても可)
⑩
意見書・処方箋を作成した医師が、15条指定医であること(難病患者等の場合は難病法第6
条第1項に基づく指定医でも可)を名簿(熊本県ホームページに掲載)等で確認のうえ、意見書・処
方箋の枠外に確認の証明を行うこと。
補装具費支給意見書・処方箋様式
熊本県ホームページ(健康・福祉→障がい者福祉→熊本県障がい健康福祉ホームページ→様式等ダウンロ
ード→各種様式等ダウンロード【補装具費様式】補装具費支給意見書・処方箋(平成 25 年 5 月改定)
に掲載。
19
記載例
補装具費支給意見書・処方箋(殻構造義足)
氏
名
熊本 太郎
住
所
熊本市東区長峰南2-3-3
職
業
会社員(事務職)
障
害
名
男・女
M T
S H
昭和40年4月1日 ①
49歳
③
②疾病による右下腿の2分の1以上
で欠くもの
(1級)
1.申請する補装具の名称
生年月日
様式2
原
因
傷
病
名
○▼病
(疾病・外傷発生年月日:平成 2 年3 月 4 日頃)
※障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するため
法律施行令で定める特殊の疾病(難病等)に該当
(□する・☑しない)④
⑤ 右 下腿義足 常用 PTB式
2.障害・疾患等の状況について記載してください ⑥
切断肢
右、 左、 両側
切断日
平成2年2月 日 頃
12cm
断端長
骨盤部 股関節 大腿部 膝関節 下腿部 足関節 サイム切断 ショパール関節
切断部位
リスフラン関節 中足骨 足趾(第 趾)
骨端部の突出
なし あり
浮腫
なし あり
形状
断端の形
術創の状態
断端の状態
瘢痕の有無
円錐形 円筒形 球根状
治癒 治癒していない(状態:
なし あり(状態: )
)
皮膚
皮膚組織
血流(循環)
感覚障害
疼痛
下肢関節
機能
ふつう 硬い 柔らかい よい よくない( )
なし 感覚脱失 感覚鈍麻 感覚過敏 その他( )
なし 自発痛 圧痛 運動痛 神経腫 幻肢痛
(上位関節の可動性、筋力の状態)
異常なし
その他の
所見
3.申請する義足の目的、効果見込みについて記載してください
1日の装用時間 常時 日中のみ 作業時のみ 移乗動作時のみ その他( )
主たる使用目的 歩行 介助歩行 移乗 立位 その他( ) 主たる使用場所 自宅( 屋内 ・ 屋外 ) 職場・作業場等 その他( )
効果見込み
⑦ 義足を装着することにより自力での歩行が可能となる。
4.現在、使用・所持している義足があれば状況について記載してください( なし ・ あり )
使用状況
自宅や職場で常時装着している。
作り替えが必要な理由
(破損・不適合状況等)
⑧製作時より断端部が細くなりソケットが合わなくなり、断端部が痛むようになっ
た。また、足部内部の部品が劣化によりクッションが効かず躓く。
20
【 処 方 】
部位
⑨
( 右・左 )
基
本
構
造
股
B-1
大腿
B-2
膝
B-3
下腿
B-4
サイム・果
B-5
受皿式
差込式
差込式
差込式
差込式
カナディアン式
ライナー式
ライナー式
PTB式
有窓式
吸着式
吸着式
PTS式
足根中足
B-6
足指
B-7
形式
KBM式
加算項目
片側骨盤切断用 キップシャフト 大腿支柱付き IRCソケット
チェックソケット( ライナー等使用した場合 透明プラスチック )
ソケット
熱硬化性樹脂 熱可塑性樹脂 木製 アルミニウム セルロイド 皮革
加算要素
二重ソケット( 熱硬化性樹脂
ソフトインサート
股部
製
作
要
素
支
持
部
常用
下腿部
木製 アルミニウム セルロイド 熱硬化性樹脂
股義足
大腿(膝)
軟性発泡樹脂
大腿部 下腿部
懸垂帯一式
シレジアバンド一式 肩吊帯
腰バンド 横吊帯 義足用股吊
下腿
腰バンド 横吊帯 大腿もも締め一式 PTB膝カフ一式
股部
プラスチック 皮革 塗装
大腿部
プラスチック 皮革 塗装
下腿部
プラスチック 皮革 塗装
足部
完
成
用
部
品
軟性発泡樹脂 シリコーン 皮革 皮革・軟性発泡樹脂 皮革・フェルト
木製 アルミニウム セルロイド 熱硬化性樹脂
作業用
外
装
エアクッション カーボンストッキネット
大腿部
足部
懸
垂
用
部
品
熱可塑性樹脂 )
表革 裏革 塗装 リアルソックス
股継手
ヒンジ継手( 伸展制限付遊動式 伸展制限付外転式 ) カナディアン式
部品名
膝継手
ヒンジ継手( 大腿遊動式 下腿遊動式 横引き固定式 前止め固定式 )
鉄脚 ブロック継手 ( 遊動式 固定・遊動切替式 安全膝 )
部品名
固定足部 単軸足部 多軸足部
SACH足部 ドリンガー足部 装飾足袋
部品名
足部
オットーボック
1S30
バンパー 吸着バルブ 懸垂ベルト( 股・大腿用 下腿用 ) KBMウエッジ
ライナーロックアダプター ライナー( ピンアタッチメントあり ピンアタッチメントなし )
その他
断端袋( 大腿用 下腿用 )
その他の部品( )
特記事項
(指示)
上記のとおり意見、処方する。
平成26年6月2日
所
在
地
八代市○○町
医療機関名
△△医院
医 師 氏 名
肥後 一郎 印
上記処方により医学的に適合したことを証明する。
所
在
地
平成 年 月 日
医療機関名
医 師 氏 名
印
職 ・ 氏 名
印
平成 年 月 日
材料・工作法等検査
21
⑩
15条指定医確認済
印
※市町村担当者印
参
考
判 定 書 (補 装 具 費)
福総相第
平成
年
月
号
日
○○○○○○長 様
熊本県福祉総合相談所長
平成23年 5月26日付け○○○発第○○○○号で依頼のありました判定結果は下記のとおりです。
記
氏
居
住
名
熊本 太郎
地
八代市○○・・・・・・
判 定 年月 日
平成
男 ・ 女
年
月
平成11年 4月11日生 (12 歳)
日
脳性麻痺による両下肢機能の著しい障害
障
害
名
総 合 判 定
医
学
的
判
定
障
害
状
況
意
見
2
障害の現症及び上記の状況により(両)靴型装具が必要です。
4.処方(図示)
トウボックスあり
装
2.使用効果見込み
内反尖足の矯正及び歩行の改善が
見込まれる。
具
費
3.概算額
その他
97,026円
屋内用
ファイル番号
級
度
(判 定) 医学的所見から当該補装具費の支給を適当と判定します。
(技術的助言)
記入例) 今回、室内用と屋外用の2具支給することが、屋内で使用す
る際に特に必要と認められるか、あるいは生活環境条件等の関係
により真に必要と認められるか、調査及び検討を行うことが必要と
思われます。
両内反尖足
1.名称又は修理項目
(両)靴型装具
チャッカ靴 整形靴
補
程
義肢・装具 ―
22
(8)適合判定、製品検査について
① 内容
ア 適合判定とは:製作された補装具が処方どおりに作成及び調整されているか
を確認するもの
イ 製品検査とは:更生相談所が、処方どおりの材料・工法で製作されていること
を確認するもの
また、③のアにより適合判定を受けた補装具について、補装
具費支給意見書を作成した医師により適切に適合判定が行
われたことを確認するもの
② 種目
ア 義肢、装具、座位保持装置、座位保持椅子、重度障害者用意思伝達装置に
ついては、適合判定及び製品検査を行う
イ 車椅子、電動車椅子については、型式、寸法、付属品の確認を行い、適合判
定及び製品検査とみなす
ウ 上記以外の補装具については、製品検査のみ行う
③ 適合判定の実施者
ア 医療機関の医師から処方を受けたものは、処方した医師が適合判定を行う。
イ 更生相談所の来所相談を利用し、更生相談所の医師から処方を受けたもの
は、更生相談所の医師が適合判定を行う※本人の来所により実施
ウ 巡回相談を利用して医師から処方を受けたものは、巡回相談で処方した医師
が適合判定を行う※巡回により実施
④ 製品検査の実施者
ア 更生相談所の判定を受けたものは、新規支給・再支給・修理に係わらず、更
生相談所の職員が製品検査を行う
イ 更生相談所の判定を省略し、市町村で判断、支給決定したものは、市町村職
員が製品検査を行う
※ 重度障害者用意思伝達装置については、平成25年8月1日以降の申請から、
原則として訪問調査による判定を実施している。
また、製品検査については、訪問調査による判定を行ったものは、市町村担当
者が適合状況及び使用状況の確認を行って適合報告書を作成し、それによって
適合判定及び製品検査を行っている。
※ 更生相談所は製品検査が完了した後に、障害者総合支援法に基づく支給につ
いては補装具費支給券に、戦傷病者特別援護法に基づく支給については交付
(修理)券の「適合判定欄」に証明を行う。【補装具適合判定担当職員名簿参照】
23
5 来所相談について(補装具)
熊本県福祉総合相談所では、補装具等に関する来所相談(医師による診査、処方箋作成
等)を行っている。
なお、障害種別や補装具の種目によって実施日(曜日)や手続きが異なる。
(1)来所相談の対象補装具
① 原則として来所(巡回)が必要なもの
電動車椅子、骨格構造義肢
② 申請者の希望により来所(巡回)が可能な補装具
① 以外
(2)来所相談の申込方法と流れ
① 骨格構造義肢
別途「Ⅱ補装具の種類別判定事項等について 4骨格構造義肢についての取扱い
について」に記載
② 殻構造義肢、装具、補聴器(一具、ポケット型又は耳かけ型)、義眼・眼鏡
ア 申請者が市町村に補装具費支給申請書を提出する際に更生相談所への来所
を希望された場合
・市町村は、更生相談所に判定依頼書を提出すること。なお、判定依頼書の備考欄
に「来所希望」と記載すること。
・更生相談所で来所日を調整し、「イ」の図の(③は省略)流れで処理を行う
イ 市町村に補装具費支給申請を行う前に直接、更生相談所に来所(巡回)相談が
あった場合
・ 相談者の便宜のため、市町村からの判定依頼書は省略している。なお、相談者
に対しては「補装具費支給申請の手続きについて」(以下、「事務連絡」という。
ページに様式)を手渡し、市町村に提出するよう説明している。更生相談所から市
町村に対しては、判定後に「判定書」を交付する。
・ ただし、来所(巡回)による相談後、当所での検討の結果、補装具費支給は
不適当と判定した場合は、当所から市町村に「来所(巡回)相談に係る判定
依頼のお願い」
(
ページに様式)により通知する、判定依頼書を提出する
こと。その後判定依頼に基づき「判定書(不適当)
」を送付する。
①
④見積依頼
②
⑤見積書提出
③
相談者(申請者)
補装具製
作(販売)
業者
補装具費支給
申請及び「事
務連絡」提出
②処方
① 来所
市町村
⑥見積書提出
更生相談所
(福祉総合相談所)
⑦ 判定書の交付
※⑦以降は、○○ページの「代理受領方式の場合」の「①-2」以降と同じ
24
③電動車椅子、車椅子、座位保持装置、歩行器、補聴器(一具、ポケット型又は耳かけ型以外)
②社会調査(介護保険・二具支給等の生活調査など)
①申請書提出
申請者
③判定依頼
更生相談所
⑦判定書
市町村
⑧支給決定通知
⑥来所相談
④
⑤来所相談申込書
業 者
④来所相談日程調整
⑥来所相談
① 市町村に補装具費支給申請(申請者本人)
② 必要に応じ市町村が申請者の社会調査施行
③ 社会調査結果等を添付し更生相談所へ判定依頼
④ 更生相談所と業者で来所日程調整
⑤ 業者より来所申込書提出
⑥ 申請者が業者とともに来所相談
⑦ 来所判定終了後判定書を市町村に送付
⑧ 市町村より申請者に支給決定通知書送付
★ 補装具費支給事務の流れにおけるチェックポイント
① 受付 申請資格の確認
(身体障害者手帳の有無、希望する補装具の支給要件確認、他法制度
利用の可否、台帳による過去の支給状況の確認など)
② 社会 現在の補装具所有状況及び使用状況、生活環境、介護等の必要性、
調査 介護者の状況などの調査。担当業者確認。
③ 判定 1 判定依頼書(備考欄に社会調査結果、担当業者名及び補装具費支
依頼
給に係る市町村意見等を記載)
2 必要に応じ添付資料(介護保険に係る調査書、二具支給に係る調
査書、電動車椅子申請に基づく実態調査表など)
(4) 外来(来所)相談日
受付時間 午後 1 時~2 時
診察時間 午後 2 時から
障
害
名
実
施
曜
日
肢体不自由(整形外科) 毎週火・金曜日(事前予約制)
聴覚障害 (耳鼻科)
毎週 水 曜日(者・児童)(完全予約)
毎週 金 曜日(児童のみ)(完全予約)
視覚障害 (眼科)
第 2 金曜日(事前予約のみ:前週の木曜日まで)
25
平成
関係市町村
身体障がい者福祉担当者
事
年
務
連
月
絡
日
様
熊本県福祉総合相談所
障がい相談課 担当
補装具費支給申請の手続きについて
このことについて、下記の方は本日、補装具費支給相談のため当所(巡回相
談)に来所され、医師の検査等の判定を受けられましたが、当所での判定にあ
たっては市町村に補装具費を支給申請を行うこととされているので、貴職あて
申請手続きを行うよう御本人にお話ししております。
補装具費支給の要否(医学的判定等)については、当所で検討して適当と判
定されたものについては、後日関係書類(判定書、見積書等)を貴職へ送付し
ます。
なお、当所で検査した結果、不適当と判定されることもありますので、念の
ため申し添えます。
記
申 請 者
補装具名
申請内訳
1
補装具費の新規支給申請
2
補装具費の再支給申請
3
補装具の修理申請
問い合わせ先
熊本市東区長嶺南2丁目3番3号
熊本県福祉総合相談所障がい相談課
TEL 096-381-4461
FAX 096-381-4412
26
関係市町村身体障がい者福祉担当者
事
務
連
絡
平成
年
月
日
様
熊本県福祉総合相談所障がい相談課
担当
来所(巡回)相談に係る補装具費支給判定依頼のお願い
このことについて、下記の方は検討の結果不適当となりましたので、判定依
頼の提出をお願いします。
記
住
所
氏
名
生年月日
来所(巡回)日
M・T・S・H
年
年
月
月
日(
日 (
)歳
)曜日
補装具名
不適当理由
熊本県福祉総合相談所
27
TEL
096-381-4461
FAX
096-381-4412
6
補 装 具 費 支 給 事 務 上 の留 意 点
(1)関係各法に基づく補装具給付との適用関係について ※補装具費支給事務取扱指針第 1 の 2 等
障害者総合支援法(平成17年法律第123号)以外の関係各法の規定に基づき補装
具の給付等が受けられる者については、当該関係各法に基づく給付等を優先して受ける
よう取り扱うこととなってる。
このため、他法(労働災害者補償保険、治療用保険など)が利用可能な場合は、他法
利用の指導をお願いしたい。
※
ページのフローチャート参照
(2)介護保険と補装具費支給制度について ※補装具費支給事務取扱指針第2の1(8)等
介護保険と補装具費支給制度は原則介護保険が優先する。
介護保険の被保険者から、介護保険で貸与が可能な車椅子や電動車椅子等の補装具
費支給申請があった場合は、まず、介護保険制度で貸与することを検討する必要がある。
検討の結果、介護保険の貸与では障害状況に対応できないために個別に製作する必
要がある場合等は、障害者総合支援法で申請することができる。
なお、介護保険での検討については「介護保険に係る調査書」の提出が必要。
★介護保険の被保険者の範囲★
①65歳以上で介護が必要な者(第1号被保険者)
②40歳以上65歳未満で下記の疾病により介護が必要な者(第2号被保険者)
記
介護保険受給対象となる疾病(第 2号被保険者) 16疾病
かんせつ
関 節 リウマチ
こつそしょうしょう
きんいしゅくせいそくさくこうかしょう
こうじゅうじんたいこっかしょう
しょろうき
せきずいしょうのうへんせいしょう
筋 萎縮性側索 硬化症 (ALS)
にんちしょう
後 縦 靭 帯 骨化症
骨折を伴う骨粗鬆 症
初老期 における認知症
せきちゅうかんきょうさくしょう
そうろうしょう
早老症
多系統 萎 縮 症
のうけっかんしっかん
へいそくせいどうみゃくこうかしょう
まんせいへいそくせいはいしっかん
脊 柱 管狭窄症
脊髄小脳 変 性 症
たけいとういしゅくしょう
脳血 管疾患
閉 塞 性 動 脈 硬化症
(脳出血、脳梗塞など)
パーキンソン病関連疾患
じんしょう
慢 性 閉塞性 肺 疾患
もうまくしょう
糖尿病性神経障害、糖尿病性 腎 症 及び糖尿病性 網 膜 症
しつかんせつ
こ かんせつ
両側の膝 関 節 または股 関 節 に著しい変形を伴う変形性関節症
がん(医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態
に至ったと判断したものに限る)
※ 介護情報ネットワークより
(3)補装具の修理について
軽微な修理については市町村で判断し、支給判定が可能だが、医学的判定が必要な
修理や機能に重大な影響を与える内容の修理等については更生相談所の判定が必要と
なる。(資料 及び ページ参照)
※障害者総合支援法以外の各種の制度で給付された補装具等の修理について
障害者総合支援法以外の各種の制度で給付された補装具、又は治療用装具等につい
28
ては、当該制度による修理が優先する。ただし、製作に利用した制度等で修理が不可能の
場合は、障害者総合支援法に基づく修理が可能となる場合がある。なお、その場合は、
「補装具製作報告及び修理対応依頼書(障害者総合支援法以外)」(○○ページに様式)を
申請者に提出してもらう必要がある。
(4)特例補装具費の支給について (参考)※補装具費支給事務取扱指針第2の1(2)
身体障害者・児の障害の現症、生活環境その他真にやむを得ない事情により、告示に定
められた補装具の種目に該当するものであって、別表に定める名称、型式、基本構造等に
よることができない補装具(以下「特例補装具」という。)の購入又は修理に要する費用を支
給する必要が生じた場合の取扱い。
① 更生相談所の判定に基づき市町村が決定する
② 身体障害児についても更生相談所の判定に基づき市町村が決定する
★特例補装具費支給の要件について★
(1) 障害者総合支援法に基づく補装具費支給制度で対応すべきものであること
① 障害者総合支援法として対応すべきものであること
(ほかの制度で支援できないという理由は不可)
② 身体障害者(児)の身体の欠損又は身体機能の損失を補うための用具であること。
(健常者(児)も普遍的に使用している用具は不可)
③ 治療用装具など治療上必要とされる用具でないこと
(2) 身体障害者更生相談所が必要と判定したものであること
(3) 身体障害者(児)の障害の状況、日常生活の状況、職業(学校)、地域の地理的理由
等総合的判断により、基準内の補装具では対応が困難と判断されるものであること
(4) 基準内の補装具を交付することと比較し、特例補装具費を支給することの効用が明
確であること
(5) 使用が身体障害者(児)の身体機能に悪影響を及ぼすものでないこと
(6) 身体障害者(児)の使用に耐えうるよう十分な強度と安全性をもったものであること
(7) 耐用年数(見込み)が該当種目の基準内の補装具の耐用年数に比し、大幅な差異
がないものであること
(8) 故障したり、再調整が必要となった場合に、該当種目の基準内の補装具のように適
切な修理を行うことが可能であること
(9) 同一機能をもつ他の用具の価格、原価計算により算出した適正な価格、ほかの業者
の見積価格等と比較するなどし、適正な価格であると判断できるものであること
※判定依頼の際、意見書・処方箋を作成した医師が作成した特例補装具意見書の添付
が必要。(電動車椅子の場合は、当所で来所判定を行うので不要であるが、申請内容
により意見書が必要となる場合があるので、事前相談をお願いしたい。)
※特例補装具の相談があった場合で、高額なもの、判断が困難と思われるものは、事前
調査等が必要になる場合があるので、必ず申請受付の前に当所へ相談をお願いした
い。
29
(5)耐用年数(使用年数)の取扱いについて
※補装具費支給事務取扱指針第2の1(5)等
耐用年数は、通常の装着等状態において当該補装具が修理不能となるまでの予想年数
が示されたものであり、補装具費の支給を受けた者の作業の種類又は障害の状況等によっ
ては、その実耐用年数には相当の長短が予想されるので、再支給の際には実情に沿うよう
十分配慮する必要がある。
なお、耐用年数内であっても、災害等本人の責任に拠らない事情により忘失・毀損した場
合、成長等により不適合が著しい場合、修理が不可能な場合、耐用年数到来間近で修理費
が新品購入額と大差が無い場合等は、新たに必要と認める補装具費を支給することができ
る。
また、骨格構造義肢については、必要に応じて部品の交換を行うことにより長期間の使用
が可能であることから、耐用年数が規定されていないが、部品の交換のみによっては、その
後の適正な使用が真に困難な場合又は部品の交換によることよりも再支給を行うことの方
が真に合理的・効果的であると認められる場合には、再支給を行って差し支えない。
おって、耐用年数到来に伴って機械的に新たな補装具の支給を行うことがないよう、十分
な検討が必要である。市町村においては、判定依頼書の備考欄に作り替えが必要な理由を
記載するとともに、意見書・処方箋の「作り替えが必要な理由」欄が詳しく記入されているか
確認を行うこと。
※平成 24 年度より、熊本県では、補装具の支給決定から製作に要する日数は補装具の
種類、製作内容、適合判定等により差異があるため、「耐用年数起算日は製品検査日」
とし平準化することとしたので、市町村でも製品検査日の記録をお願いしたい。(○○ペ
ージの耐用年数表参照)
(6)補装具費の支給対象となる補装具の個数について ※補装具費支給事務取扱指針第2の1(4)
補装具費の支給対象となる補装具の個数は、原則として 1 種目につき 1 個であるが、身
体障害者・児の障害の状況を勘案し、職業又は教育上等特に必要(その補装具が無ければ
就労・就学が困難な場合)と認められる場合は2個目を支給することもある。なお、3個目の
支給は原則として認められない。
この場合、当該種目について医学的判定を要しないと認める場合を除き、更生相談所等
に助言を求めること。
★2個支給に該当する特殊な例★
同一種目の2個目の場合(例:日常生活用に骨格構造義足を所持している者が作業
時用として殻構造義足を支給申請する場合)以外でも、使用目的や機能で2個目とな
る場合がある。
例えば、リクライニング・ティルト式手押し型車椅子所持者がリクライニング・ティルト式
手押し型車椅子等の車椅子や大車輪を装着した構造フレームを使用した座位保持装
置を支給申請しようとする場合、座位保持装置が車椅子と同様の移動道具となり、2個
目の支給申請となる。
(7)その他の注意事項等
① 申請の取り下げ、不適当について
判定依頼受理後、手帳障害名や等級で補装具費支給要件に合致しない場合は、申
請取下げ又は不適当と判定する場合もある。
申請取下げについては申請者から取下げ願いを提出させること。取下げが困難な場
合は不適当と判定する。
※申請の取り下げや不適当は、トラブルの発生にもつながるので、申請の受付の際に
疑問が生じる場合は、受け付ける前に事前に当所へ相談いただきたい。
30
② 差額自己負担について ※補装具費支給事務取扱指針第2の1(7)
補装具費支給の必要性を認める補装具について、その種目、名称、型式、基本構造等
は支給要件を満たすものであるが、使用者本人は希望するデザイン、素材等を選択する
ことにより基準額を超えることとなる場合は、当該名称の補装具に係る基準額との差額を
本人が負担することとして支給の対象とすることは、差し支えないとされている。
31
福祉用具支給制度選択チャート
対象者
はい
病気か
いいえ
仕事中の事
故か
いいえ
交通事故か
はい
労災法の
適用か
いいえ
はい
はい
自賠責が
あるか
いいえ
はい
はい
健康保険 はい
はあるか
いいえ
いいえ
治療用装具
か
いいえ
労災法によ
る治療中か
はい
いいえ
公的年金か
はい
※1)
いいえ
はい
戦傷病者か
いいえ
はい 介護保険の
対象者か
いいえ
いいえ
身体障害者
手帳はあるか
難病等
いいえ
はい
経済的に負担
が可能か
いいえ
戦傷病
者特別
援護法
介護保
険法
障害者
総合支
援法
生活保
護法
はい
全額
自己
負担
社会福祉系
船員
保険
法
国民健康
保険・社
会保険・
各種共済
保険
自動
車損
害賠
償保
険
労働者災害
補償保険
法・船員保
険法・公務
員災害保険
法
社会保険系
※1)労働者災害補償保険法
かつて労災保険における車椅子支給については、障害(補償)給付認定又は症状固定を前提に支給されていました。しか
し、平成20 年3月31 日に厚生労働省労働基準局長から通知(基発0331005 号)のあった「義肢等補装具支給要綱の改正等
について」(P.243 参照)において支給対象者の拡大があり、症状固定後においても車椅子の使用が必要と認められる者に
ついては、症状固定前で療養中(療養(補償)給付受給中。概ね3ヶ月以内に退院見込みのない入院療養の者を除く。)で
あっても、下記の要件を満たし、通院治療、社会生活のために必要性が認められれば車椅子が支給可能となっています。
①療養(補償)給付を受けている者(概ね3ヶ月以内に退院見込みのない入院療養の者を除く。)であって、傷病が症状固定
した後においても義足及び下肢装具の使用が不可能であることが明らかである場合
②傷病(補償)年金の支給決定を受けた者であって、当該傷病の療養のために通院している者で、義足及び下肢装具の使
用が不可能である者
32
(別紙)
補装具製作報告及び修理対応依頼書
(障害者総合支援法以外)
1 製作に利用した制度等(□にチェックし( )内の該当箇所に○をしてください)
□ 健康保険(国民健康保険・健康保険・共済組合)
□ 労働者災害補償保険
□
寄贈
□ その他(
□ 自費
)
2 1の制度による修理の可否・問い合わせ結果(□にチェックし問い合わせ先を記入してくださ
い)
□ 修理可能
□ 修理不可能
問い合わせ先(関係機関等):
注) 医療機関ではなく、該当する市町村窓口や関係事業所、社会保険事務所等
に確認してください。
修理可能の場合は、関係機関の指示を受けて対応をお願いします。
上記のとおり、製作に利用した制度等では修理不可能であるため、障害者総合支援法で
の修理をお願いします。
平成
年
月
日
住 所
氏 名
印
修理予定業者
住 所
氏 名
様
33
印
参
考
Ⅰ 耐用年数 (者)
耐用年数は、通常の装用状態において、当該材料・部品が修理不能となるまでの予想
年数を示したもの。
1 殻構造義肢 (ア) 義肢本体
耐用年数
区 分 名
称 型
式 耐 用 年 数
備
考
(年)
義 手 上腕義手 装 飾 用
4
耐用年数以内の破損及び故障に際し
ては、原則として修理又は調整を行うこと
作 業用
3
能
肩 義 手 装
作
能
肘 義 手
前腕義手
手 義 手
手部義手 装
作
手指義手 装
作
義
動
飾
業
動
式
用
用
式
飾
業
飾
業
用
用
用
用
足 股 義 足
3
4
3
3
3
3
3
1
2
1
2
4
大腿義足 常
用
吸 着式
作 業用
膝 義 足 常
用
作 業用
下腿義足
3
5
3
3
2
2
果 義 足
2
2
1
足根中足義
足
鋼板入り
足 袋 型
足指義足
(イ) 完成用部品
材 料 ・ 部 品 名
継手類
リストメタル
手 部
手 袋
足 部
その他の小部品(消耗品)
1
耐 用 年 数
備
考
(年)
3
耐用年数以内の故 障 に際しては、原
則として小部品の取替えにより修理又は
3
調整を行うこと
1
1
1
1
34
2 骨格構造義肢
★ 骨格構造義肢については義肢本体の耐用年数はない。
耐用年数
材 料 ・ 部 品 名
耐用年数(年)
備
考
パイプ(チューブアダプター)
5
耐用年数以内の故障に際しては、原則と
して小部品の取替えにより修理又は調整を
継手類
3
行うこと
リストメタル
3
手 部
ターンテーブル
手 袋
足 部
フォームカバー(義手用)
フォームカバー(義足用)
その他小部品(消耗品)
3
3
1.5
1.5
1.5
0.5
1
3 装具 (ア)装具本体
耐用年数
区
分
名
型
式
称
下肢装具 股 装 具 金属枠
硬 性
軟 性
長下肢装具
膝 装 具 両側支柱
硬 性
スウェーデン式
軟 性
短下肢装具 両側支柱
片側支柱
S型支柱
鋼線支柱
板ばね
硬性(支柱あり)
(支柱なし)
軟 性
ツイスター
軟 性
鋼 索
足底装具
靴型装具
耐用年数
(年)
3
3
2
3
3
3
2
2
3
3
3
3
3
3
1.5
2
2
3
1.5
1.5
35
備
考
耐用年数以内の破損及び
故障に際しては、原則として
修理又は調整を行うこと
体幹装具
頚 椎 装 具 金属枠
硬 性
カラー
胸椎装具
金属枠
3
2
2
3
硬 性
軟 性
金属枠
硬 性
軟 性
金属枠
硬 性
軟 性
骨盤帯
腰椎装具
仙腸装具
2
1.5
3
2
1.5
3
2
1.5
2
2
側彎矯正装 ミルウォーキーブレイ
ス
具
金属枠
硬 性
軟 性
上肢装具
肩 装
肘装具
2
1
1
具
3
3
3
2
3
3
3
3
3
両側支柱
硬 性
軟 性
手背屈装具
長対立装具
短対立装具
把持装具
MP屈曲装
具
MP伸展装
具
指装具
B ・ F ・ O
(イ) 完成用部品
材 料 ・ 部 品 名
継手類
手部
足部
その他の小部品(消耗品)
耐用年数以内の破損及び
故障に際しては、原則として
修理又は調整を行うこと
3
3
3
耐用年数(年)
1.5
1.5
1
1
備
考
耐用年数以内の故障に際しては、原則と
して小部品の取替えにより修理又は調整を
行うこと
36
Ⅱ 使用年数(児童) (市町村における補装具の判断・判定一覧表記載以外分)
1 殻構造義肢
年
齢
0
歳
1~2 歳
3~5 歳
6~14歳
1 5~ 17 歳
使用年数
4
月
6
月
1 0
月
1
年
1 年 6 月
備
次については、左記使用年数にかかわらず1
年とすること
1 義肢本体のうち「手部義手」の「装飾用」、
「手指義手」の「装飾用」、「足根中足義足」の
「足袋型」及び「足指義足」
2 完成用部品のうち「手部(手袋以外の手先
具)」、「手袋」及び「足部」
3 完成用部品を構成する「小部品(消耗品)」
考
使用 年数は、
年齢による児童
の特殊性を考
慮して定めたも
のであるが、使
用年数以内の
故障に際して
は、原則として
小部品の取替
えにより修理又
は調 整を行うこ
と
2 骨格構造義肢
年
齢 使用年数
0~14 歳 1
年
備
「フォームカバー(義足用)」については、左記
使用年数にかかわらず 6 月とすること
1 5~ 17 歳 1 年 6 月 1
完成用部品を構成する「小部品(消耗
品)」については、左記使用年数にかかわら
ず1年とすること
2 「フォームカバー(義足用)」については、左
記使用年数にかかわらず 6 月とすること
37
考
使 用 年 数
は、年齢によ
る児童の特殊
性を考慮して
定めたもので
あるが、使用
年数以内の故
障に際し て
は、小 部 品 の
取替えにより
修理又は調整
を行うこと
3 装具
年
齢
0
歳
1~2 歳
3~5 歳
6~14歳
1 5~ 17 歳
使用年数
4
月
6
月
1 0
月
1
年
1 年 6 月
備
考
使用年数は、
年齢による児童
の特殊性を考慮
して定めたもので
次については、左記使用年数にかかわらず1 あ る が 、 使 用 年
数以内の故障に
年とすること
1 装具本体のうち「側彎矯正装具」の「硬性」 際しては、原則と
して小部品の取
及び「軟性」
替えにより修理
2 完成用部品のうち「足部」
又は調整を行う
3 完成用部品を構成する「小部品(消耗品)」
こと
Ⅲ 耐用年数及び使用年数 (その他)
{市町村(一部県福祉事務所)における補装具の判断・判定一覧表記載以外
分}
その他
種 目
名
盲
普通用
人
安
全
携帯用
つ
え
称
基 本 構 造
グラスファイバー
木材
軽金属
グラスファイバー
木材
軽金属
軽合金
耐用年数(年)
2
2
5
2
2
4
4
木材
軽金属
アルミニューム、鋼管
2
4
4
ロフストランド・クラッ アルミニューム、鋼管
チ
多点杖
軽金属
プラットホーム杖
アルミニューム、鋼管
4
身体支持併用
歩
行
補
助
つ
え
松葉づえ
カナディアン・クラッチ
38
4
4
備
考
7 福祉総合相談所 適合判定製品検査及び書類判定事務職員について
事務担当一覧(H28.4.1現在)
○補装具費
義肢・装具
骨格構造義肢
車椅子
電動車椅子
座位保持装置
歩行器・クッション
山鹿市、阿蘇圏域、芦北圏域
宇城圏域、八代圏域
主任技師
山口 公深
主任技師
吉岡 智子
荒尾市、玉名市、郡部
眼鏡
義眼
補聴器
左記以外
参事
塩木 剛
左記以外
技師
松尾 歩己
主任技師
岩本 由紀子
重度障害者用意
思伝達装置
岩本・松尾
補装具費全体の総括…塩木
○更生医療
荒尾市・玉名市
八代市
心臓
吉岡
嘱託
石坂 理恵子
吉岡
じん臓
吉岡
岩本
石坂
松尾
肢体
吉岡
その他
左記以外の市
石坂
吉岡
更生医療全体の総括…吉岡
連絡先
〒861-8039
熊本市東区長嶺南2丁目3-3
熊本県福祉総合相談所 障がい相談課
TEL
FAX
096-381-4461(直通)
096-381-4412
39
郡部
吉岡
身体 障がい者(児)巡回相談について
1 身体障がい者 (児)巡回相談について
身 体 的 、地 理 的 条 件 等 により受 診 や更 生 相 談 の機 会 が少 ない方 の地 域
に、専 門 の医 師 、看 護 師 、身 体 障 害 者 福 祉 司 等 を派 遣 して 、補 装 具 に関 す
る相 談 及 び判 定 、また、障 害 福 祉 サービス利 用 に関 する 相 談 に応 じている。
2 身体障がい者 (児)巡回相談実施要領について
別紙のとおり
3 平成 28年度身体障がい者(児 )巡回相談について
(1)業 務 内 容
①補 装 具 に関 する相 談 、判 定 (肢 体 不 自 由 関 係 )
義 肢 、装 具 、座 位 保 持 装 置、車 椅 子 、電 動 車 椅子 などの補 装 具の処 方や適 合
判 定(義 肢 、装 具 、座 位 保 持装 置 )について実 施する。
また、現 在利 用されている補装 具 の適 合 状 態の相 談 についても実 施する。
骨 格 構造 義 肢 については、「骨 格 構 造 義肢 相 談 申込 書 」(担 当 製 作 業 者より福
祉 総 合相 談 所 へ提 出 )を、また、車 椅 子 及 び電 動 車 椅 子については、「介 護 保 険
に係 る調 査 書」「電 動 車 椅 子申 請 に基づく実 態 調査 表 」「日 常 生 活 動 作表 」など
の関 係 書 類を添付して、原 則として巡回 相 談 1か月 前までには福 祉 総 合相 談 所
に判 定 依 頼を提 出 すること。
②障 がい福 祉 サービスに関 する相 談
日 常 生活 における障 がい福 祉サービスについての利 用や障がい者 施 設利 用 の
相談。
③身 体 障 がい者 手 帳 についての相 談 (肢 体 不 自 由 関 係 )
身 体障 がい者手 帳 の診 断 書 発 行 は行 わないが、当 日担 当 の医 師が診 察し、該
当する場 合や等 級 変 更の可 能 性がある場 合は、近 隣の指 定 医 師 を紹介 する。
(2) 実 施 (代 表 )市 町 村 以 外 の市 町 村 の相 談 希 望 者 について
実 施(代 表)市 町 村 以 外の市 町 村の相 談 希 望 者については、利 用 できる実 施
(代 表 )市 町 村の案 内 をお願いしたい。
なお、今 年 度の実 施 計 画 で都 合のつかない方 については、福 祉 総 合相 談 所
でも相 談を受けることができますのでお尋ねいただきたい。
(3) 会 場 について
会 場 については、受 付 、待 合 い、整 形 外 科 の診 査 、義 肢 ・装 具 関 係 の型 取 り、
40
及び障 がい福 祉 サービスの相 談場 所 などが必 要 となる。実 施(代 表)市 町 村と
随 時 打合 せを行 うので、ご協 力をお願いしたい。
(4) 広 報 について
巡 回 相談 の広報 については、各 市町 村 で発 行される広 報 誌や各 戸に配 布さ
れる案 内 紙などにより、住 民の皆さんに周 知 をお願いしたい。
(5) 予 約 制 について
原 則 予約 制 で実 施しますので、7日 前 までに別 紙 様 式 により、メール又 は FAX
で福 祉 総 合 相 談 所に連 絡をお願いしたい。
なお、予 約の内 容 について、当所 から事 前に照 会 する場 合 がある。
(6) 当 日 の受 付 について
当 日の受 付は、相 談 希 望 者のお住まいの市 町 村の担 当者 でお願いしたい。
(7) 当 日 の担 当 医 師 への連 絡 について
事 前に文 書 で開 催 、協 力を依 頼している。前 日には福祉 総 合 相 談 所から電
話で再 度 連 絡を行う。
(8) 適 合 判 定 への立 会 いについて
巡 回 相 談 により支 給 (購 入 、修 理 )を必 要 と判 定 した補 装 具 については、後 日 、
巡 回 相談を行 った会 場 又は処 方した医 師 の病 院 で適合 判 定を行 うが、その際 、
関 係 市町 村 の担 当 者 に立 会いをお願いするので、ご協力をお願いしたい。
なお、日 時 場 所 等については、別 途 通 知する。
4 その他(参考 )
(1)平 成 28年 度身 体 障がい者(児 )巡回 相 談 実 施 予 定 表(別 紙 )
(2)平 成 27年 身体 障 がい者 (児 )巡 回相 談 実 績 表(別 紙)
41
平成28年度身体障がい者(児)巡回相談実施要領
1 目的
身体障がい者(児)巡回相談は、県内の身体障がい者(児)を対象に、補装具相
談、障がい福祉サービス利用の相談を受け、必要に応じて医学的診査や判定を行い、
身体障がい者(児)の福祉の向上を図ることを目的とする。
2 実施機関
熊本県福祉総合相談所(以下「相談所」という。)
3 連携機関
市町村、熊本県補装具製作関係業者、県・市町村社会福祉協議会、身体障害者福
祉団体連合会、民生委員・児童委員 等
4 相談内容
(1)補装具に関する相談及び判定(肢体不自由関係)
(2)障がい福祉サービス利用に関する相談
5 医学的診査科目
肢体不自由
6 相談員
医師、看護師、義肢装具士 他
7 実施(代表)市町村及び相談対象者
(1)実施(代表)市町村は身体障害者福祉法15条指定医師不在地域又は不足地域等
であって、市町村の中から相談所が選定する。
(2)相談対象者は実施(代表)市町村及び近隣市町村に居住する者とする。
8 実施方法
(1)会場
原則として、相談会場の確保及び設営は、実施(代表)市町村に依頼する。
なお、会場の規模、構造等については、実施(代表)市町村と随時打ち合わ
せを行う。
(2)医師
近隣の身体障害者福祉法第15条指定医師に依頼する。
(3)広報
市町村は、相談対象者が利用可能な実施(代表)市町村を選択し、広報誌等
で相談対象者に周知を行う。
(4)予約
予約制とし、実施(代表)市町村及び相談対象者の居住する近隣市町村は、
予約の状況を巡回相談実施日の7日前までに「予約状況報告表」で相談所に報
告するものとする。
なお、車椅子・電動車椅子については判定依頼書及び社会調査関係書類を、
骨格構造義肢判定については「骨格構造義肢相談申込書」を、それぞれ巡回相
談実施日の1か月前までに提出するものとする。
(5)相談受付
相談の受付は、実施(代表)市町村及び相談対象者が居住する市町村が行う
ものとする。
(6)相談結果等
巡回相談終了後、相談所は速やかに相談記録の整理を行い、巡回相談を受けた
身体障がい者(児)の居住地する市町村に相談記録を送付し、必要に応じて市町
村に対応を依頼する。
9 その他
42
実施要領に定めのない事項については、関係機関協議のうえ決定する。
身体障がい者(児)巡回相談 予約状況報告表 (市町村名: 、担当者名: )
実施場所:
住所
実施日:
氏名
生年月日
記
熊本市東区長嶺南2丁
入
熊本 太郎 平成2年3月4日
目3-3
例
平成 年 月 日( 曜日)
巡回相談
時年齢
会場:
身体障害者手帳
相談内容
電話番号
26歳 096-381-4461
発行元 種 級
熊本県 2
3
番号
障害名
3814412
脳性小児麻痺による両上下肢痙性麻痺
1
2
3
4
5
43
新 再 修 そ
製
の
規 作 理 他
〇
概要
援護の実
施者
平成20年に製作した(右)短下肢装
山鹿市
具の再製作
業者
〇△義肢
平成28年度 身体障がい者(児)巡回相談実施計画案
実施予定日
実施市町村
会場
協力医療機関
担当医師
平成28年6月20日(月)
山鹿市
山鹿市健康福祉センター
山鹿温泉リハビリテーション病院 田代桂一
平成28年7月15日(金)
天草市
中央保健福祉センター集会室
東整形外科
東 一成
平成28年8月17日(水)
山都町
清和保健センター
高田整形外科クリニック
高田憲志
平成28年9月13日(火)
人吉市
人吉市役所別館大会議室(西間下町) 三浦整形外科医院
三浦宏典
平成28年11月18日(金)
天草市
(※予定)天草市民センター
東 一成
受付時間 12:00~13:00(山都町は13:00~14:00)
診察開始時間 13:00(山都町は14:00)
終了時間(予定) 診察終了後(15:00頃)
44
東整形外科
平成27年度身体障がい者(児)巡回相談実績表
相
手帳
実
変
人
実施日 実施場所 市町村
更
員 新 ・
規
更
新
6月22日 山鹿市
山鹿市
6
1
1
玉名市
1
菊池市
1
7月16日 天草市
天草市
3
上天草市
1
8月19日 山都町
山都町
3
9月15日 人吉市
人吉市
1
多良木町
1
球磨村
1
10月14日 津奈木町 芦北町
2
11月19日 天草市
天草市
1
上天草市
1
計 22
1
1
談
一
般
医
療
補
装
具
内
職
業
施
設
容
生
活
年
金
そ
の
他
4
1
1
3
1
3
1
1
1
2
0
1
1
18
0
0
45
0
0
2
計
6
1
1
3
1
3
1
1
1
2
1
1
22
判 定 内 容
医学的判定
心 職
そ
医
補 理 能 の
手 療
装 判 判 他
帳 相
具 定 定
談
4
1
1
2
1
2
1
1
1
2
0
0
1
1
16
0
0
2
計
4
1
1
2
1
2
1
1
1
2
1
1
18
判
定
書
作
成
件
数
4
1
1
2
1
2
1
1
1
0
1
1
16
適
合
判
定
数
0
Ⅱ 補装具の種類別判定事項等について
1 義肢について
義肢とは、切断により四肢の一部を欠損した場合に、元の手足の形態又は機能を復元するために装
着、使用する人工の手足
○義手 上肢を切断した場合に用いる義肢 ○ 義足 下肢を切断した場合に用いる義肢
(構造による分類)
支持部の形状が多くは薄肉中空の筒状体の甲殻類の手足の構造に似ており、義肢にかかる外力を
強固な殻で負担するように作られている
人間の上肢・下肢のように義肢の中央部に柱状の支持部材を用いて各様相部品を結合してあり、義
肢にかかる外力は柱状の支持部によって負担するように作られている
1 義手 (1)機能による分類
(装飾用義手)
外観の復元を第一に考え、軽量化と見掛けの良さを計った義手
(作業用義手)
農耕作業や、工業関係の重作業にも適するように機能を優先して頑丈に製作した義手
(能動義手)
主として上肢帯及び体幹の運動を義肢の制御のための力源に利用し、ケーブルを介して専用の継
手、手先具を操作するような構造の義手
(2)義手の名称と切断部位
肩義手 肩関節離断
上腕義手 上腕切断
肘義手 肘関節離断
前腕義手 前腕切断
手義手 手関節離断
手部義手 手根中手切断
指義手 指切断
46
47
2 義足
(1)機能による分類
(常用義足)
日常生活において、機能と外観を備えた義足
(作業用義足)
主として農耕作業、その他の重作業に適するように製作された義足
(2)義足の名称と切断部位
股義足 股関節離断
大腿義足 大腿切断
膝義足 膝関節離断
下腿義足 下腿切断
サイム義足 サイム切断
足根中足義足 ショパール・リスフラン
切断
足指義足 足指切断
48
左)大腿義足
← 骨格構造
吸着式
右)下腿義足
殻構造 →
PTB式
3 義肢の複数支給について
義手・義足の支給は、原則1種目につき1個ですが、2個目の支給を認めている場合がある
例: 作業時用(仕事用)又は日常生活用として2個支給
49
4 骨格構造義肢の取扱いについて
・ 骨格構造義肢の製作・修理については、高額な費用がかかるため、市町村担当者へ事前の了解を
得るよう、補装具製作業者に説明している
・ 骨格構造義肢相談申込書(原本)は、製作業者が市町村担当者へ見積額等を連絡し了承後、福祉
総合相談所へ提出される(提出後に処方を受ける)
※ 骨格構造義肢の申込みから判定書等送付まで
①相談
申請者
④来所
(業者と調整)
補装具業者
③申込書の
提出
②概算額の
連絡
福祉総合相談所
市町村
⑤判定書等送付
・ 申請者に対し、骨格構造義肢の処方があった場合は、事務連絡票(補装具費支給申請の手続きに
ついて)を持って市町村窓口で申請するよう説明している
・ 処方及び判定日:毎週火、金曜日 ・ 宛先の確認(骨格構造義肢申込書の担当者欄)
障がい者、児:市・町村担当者
戦傷病者特別援護法による場合:県・市福祉事務所担当者(町村の場合は県福祉事務所)
※ 骨格構造義肢相談申込書(別紙)
※ 補装具費支給申請の手続きについて(別紙)
50
骨格構造義肢相談申込書
氏
名
住
所
障 害 者 手 帳
障
害
( M,T,S,H ) 年 月 日 歳
℡
( S,H ) 年 月 日交付 熊本県( ) 号 級
名
職 業 (具 体的 に)
現在装着義肢名
骨格( )・殻( )
交付年月日
希望メーカー名
氏
( S , H ) 年 月 日
製作業者名
名
年
齢
続
柄
職業・学年
備
考
家
族
構
成
骨格構造義肢を希望する理由(具体的に)
上記の理由により骨格構造義肢を必要としますので申込みます。 概算額 ( 円)
平成 年 月 日
住 所
氏 名
印
援護の実施者確認欄
平成 年 月 日
市町村名
担当者名
1.この申込書は熊本県福祉総合相談所へ提出してください。
2.後日、連絡しますので連絡がありましたら総合相談所までおいで下さい。
※ 必要事項を記入のうえ、市町村担当者において概算額の確認を必ずお願いします。
福祉総合相談所受付年月日
平成 年 月 日
障がい相談班長
補装具判定技師 主査
51
2 装具について
装具とは、肢体の麻痺による機能低下の補完、変形に対する矯正、体重の支持、異常な運動に対す
る固定や運動の制限などに使用するための用具
障害の部位に応じて、体幹装具、上肢装具、下肢装具、靴型装具に分類
1 体幹装具について
・頚椎装具
・胸腰椎装具
・腰椎装具
・仙腸装具
・側彎矯正装具
52
2 上肢装具について
・肩装具
・肘装具
・手関節装具
・MP伸展、屈曲補助装具
・対立装具
・指装具
・把持装具
53
3 下肢装具について
・股装具
・長下肢装具
・膝装具
・短下肢装具
・足底装具
54
55
4 靴型装具について
5 装具の複数支給について
装具の支給は、原則1種目につき1個ですが、職業又は教育上において必要(その補装具が無けれ
ば就労、就学が極めて困難な場合)と認められる場合は、2個目を支給する場合がある。
例: 靴型装具で屋内用、屋外用として使い分ける必要がある場合
※ 補装具費意見書・処方箋に2具処方の記載があれば、処方箋は1枚で判定可能
56
3 座位保持装置について
長時間座位をとることができない者又は自力で座位を保持できない者に対し、安定した座位の
保持を可能とするために用いられる用具。座位に類似した姿勢(立位、仰臥等)を保持する機能
を有する装置も含む
(1) 対象者
体幹及び四肢の機能障害により座位を保持する能力に障害がある者
(2)座位保持の目的と効果
○身体機能面
・筋緊張のコントロールによる姿勢保持力の向上
・口腔機能、呼吸循環機能及び排泄機能の改善
・二次的障害(変形、拘縮、褥瘡)の予防
・座位保持能力の向上によるリラクゼーションの効果
○日常生活面
・食事、学習および作業等の上肢機能の向上
・コミュニケーション能力の向上
・介助、介護の負担軽減
・社会参加の獲得
(3)支持部の形状
○平面形状型
○モールド型
57
○シート張り調整型
(4)立位保持装置
(5)クールファン:特例補装具
(6)座位保持装置の複数支給について
座位保持装置の支給は、原則1種目につき1個ですが、2個目の支給を認めている場合がある
(二具支給に係る調査書が必要)
例:家庭用又は学校用(施設)等として2個支給
58
4 その他の補装具について
○ 座位保持椅子
体幹機能障害等により座る姿勢が保てない身体障害児に対し、児童の機能障害の状況に
適合させるため、体幹・股関節等を固定させるためのパッド等の付属品を装着し、座位の保
持を可能とする機能を有する用具
○ 頭部保持具
身体障害児の頭部を安定させるための用具。車椅子や座位保持椅子などに取り付けて使
用されるもので、単体で用いられることはない
※日常生活用具の「頭部保護帽」とは異なる
○ 起立保持具
体幹機能障害等で起立姿勢が保てない身体障害児に対し、その立位保持のために用いら
れる用具。立位訓練(成長促進)が主な使用目的の場合に該当
○ 排便補助具
普通便所で排便が困難な場合に用い、座位による排便を容易にするための用具。身体に
障害を有する児童の排便を補助するものであって、パッド等の装着又は背もたれ及び肘掛け
を有する椅子上のものであり、座位を保持しつつ、排便をすることを可能にする機能を有す
るもので、移動可能なものに限る
○ 歩行器
杖だけでは、重心が不安定となり立位や歩行が困難な者の歩行補助のために用いられる
用具。
六輪型、四輪型(腰掛つき)、四輪型(腰掛なし)、三輪型、二輪型、固定型、交互型がある
※一般的に高齢者が使用する「シルバーカー」は歩行器には該当しない
○ 歩行補助つえ
松葉づえ、カナディアン・クラッチ、ロフストランド・クラッチ、多点杖、プラットホーム杖が該当
※一般的な「一本杖」は該当しない
○ 盲人安全つえ
視覚障害者の移動に必要な用具
普通用、携帯用、身体支持併用がある
59
5 車椅子について
1 車椅子の名称(14種類)と基本構造
① 普通型
② リクライニング式普通型
大車輪が後方にあるもの
背もたれの角度を変えることができるもの
③ ティルト式普通型
座席と背もたれが一定の角度を
維持した状態で角度を変えること
ができるもの
④ リクライニング・ティルト式普通型
背もたれの角度を変えることができ、座席と背もたれが一定の角度を維持した状態で角度を
変えることができるもの
↓ティルト
↓リクライニング
⑤ 手動リフト式普通型
座席の高さを変えることができるもの(座席の高さが床面から概ね70cm の安全な範囲で調整可能なもの)
⑥ 前方大車輪型
折りたたみ式で前方に大車輪があるもの
⑦ リクライニング式前方大車輪型
⑥にリクライニング機能が付加されたもの
60
⑧ 片手駆動型
折りたたみ式で片側にハンドリムを二重に装着して、
片麻痺患者が使用できるもの
⑨ リクライニング式片手駆動型
⑧にリクライニング機能を付加したもの
⑩ レバー駆動型
レバー1 本で駆動操舵でき、片麻痺患者が
使用できるもの
⑪ 手押し型
原則として介助者が押して駆動するもの
⑫ リクライニング式手押し型
⑬ ティルト式手押し型
⑪にリクライニング機能を付加したもの
⑪にティルト機能を付加したもの
⑭ リクライニング・ティルト式手押し型
⑪にリクライニング・ティルト機能を付加したもの
61
(1) 車椅子の支給の要件
車椅子は、基本的には歩行機能を失った重度の肢体不自由者等の歩行機能を代替するた
めの移動機器(用具)であり、職業やその他日常生活活動に欠かせないものである。
支給にあたっては身体的条件、機能訓練の状況、居住環境等を考慮のうえ、真に必要な方
に支給すること。
真に必要なものと便利なものの考え方
補装具は「身体機能を補完又は代替する用具」であり、「あれば便利なもの」という条件だけ
では認められません。「真に必要」な要件とは、単に便利だからとか、QOL(生活の質)の向上
や介助の軽減になるというものでなく、その用具、機能がなければ生活、就労、就学が極めて
困難である等の視点で必要性を判断します。
このため、必要性を判断するため、市町村に調査等をお願いすることがあります。
(2) 障害等級、障害部位等からみた支給の対象者
熊本県における対象者は、次の①~③のいずれかに該当する者
① 下肢障害又は体幹障害で1~2級に該当し、他の補装具(義肢・装具・杖等)では全く歩行で
きないか、又は著しく困難な者であること
※ 重複障害で総合等級1~2級の場合でも下肢又は体幹については該当しない場合がある
ので、上肢の等級と下肢の等級を区別して判断すること
② 下肢障害、又は体幹障害で3級に該当し、他の補装具だけでは著しく歩行困難な者で、医師
が特に必要と認める者
③ 重度の内部障害(心臓機能障害1級または呼吸器機能障害1級)かつ下肢不自由、体幹不
自由または移動障害の手帳所持者で、日常生活上医師が特に必要と認める者。詳細は次の
ア~ウのいずれかに該当する者
ア 下肢不自由、体幹不自由または移動障害の1・2級所持者
イ 下肢不自由、体幹不自由または移動障害の3級所持者で、歩行状態等個々の障害状況に鑑み、
医師が特に必要と認める者
ウ 上記ア、イ以外の等級で、試乗の結果、歩行器等他の補装具では著しく歩行困難な者で、車椅子
の処方箋及び意見書(車椅子の処方が出来る15条指定医師が記載したもの)により、医師及び更
生相談所が特に必要と認める者
62
* 平衡機能障害3級のみで、車椅子を希望する場合は障害種別変更の
可能性がありますので肢体不自由、又は体幹機能障害での等級の見直
しを指導してください。
* 手帳障害名と「等級早見表」により下肢の障害等級を確認してくださ
い。下肢4級のケースがありますので注意してください。
* 下肢4級の場合は、車椅子が必要であれば等級変更の指導をしてくだ
さい。等級変更後判定依頼を提出してください。
(一般的に下肢4級であれば他の補装具で対応可能と考えます。)
(3) 名称による支給の対象者
手動リフト式普通型
当該車椅子を使用することにより自力乗降が可能となる者等、日
常生活又は社会生活において真に必要な者
リクライニング式
次のいずれかに該当する障害者であること
ア 頚髄損傷者で低血圧性発作を起こしやすいため、随時に仰臥姿
勢をとることにより発作防止の必要のある者
イ リウマチ性の障害等により四肢や体幹に著しい運動制限があっ
て座位を長時間保持できないため、随時に仰臥姿勢をとることによ
り座位による生活動作を回復する必要のある者
レバー駆動型
歩行困難者で、かつ、片上肢機能に障害がある者
ティルト式
脳性麻痺、頸髄損傷、進行性疾患等による四肢麻痺や、関節拘縮
等により座位保持が困難な者であって、自立姿勢変換が困難な者等
63
(4) 判定依頼時の留意事項
① 本人の障害状況、使用頻度、使用目的等を勘案し、オーダー製の車椅子は必要なく、既製
品(レディメイド)の車椅子で十分な場合は、既製品を支給をすること。基準額内の既製品支
給は当所への判定依頼は不要
② 車椅子の自操ができない者(車椅子意見書・処方箋で車椅子の移動能力が【介助】・使用方
法が【介助】となっている者)は普通型ではなく、手押し型(介助用)となる。
③ 付属品について
身体の障害の状況により、クッション、その他の付属品を付けることができますが、付属さ
せる理由に医学的根拠が求められるのは補装具に共通する考え方であり、あれば便利だか
ら、希望しているからという理由だけでは支給できない。
なお、付属品の医学的根拠は、補装具費意見書・処方箋に記載されている理由によって判
断するので、記載内容が医学的必要性及び個別具体的理由が書かれていることを確認する
こと。
④ 入院中の対応について
入院中は原則として車椅子は支給できない。ただし、頚髄損傷等・筋ジスによる障害者につ
いては、入院中であっても支給可能としている。
なお、入院中の者であっても、「退院見込み調査書」で3か月以内の退院(介護老人保健施
設への入所も含む)が見込まれる場合は支給できることがある。
⑤ 施設利用中の者に対する取り扱い
障害者支援施設に生活介護で入所されている方については介護保険の対象外となるた
め、支給対象となるが、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)等利用者については、車
椅子は施設で用意すべき備品であるため、原則として支給していない。
(5) その他
① 車椅子の耐用年数について
車椅子の耐用年数はが「6年」。
なお、耐用年数の起算日は製品検査日となる。
② 判定依頼書の「現況 使用補装具の種目、名称及び型式」 について
車椅子の申請時には、現在使用中の補装具の状態や使用状況について実態を把握のう
え、判定依頼書の「現況 使用補装具の種目、名称及び型式」欄(記載出来ない場合は備
考欄)に、詳しく記載すること。
64
退院見込み調査票
住 所
申
請
者
氏 名
入院先病院名
手帳の障害名
等級
年
1.車椅子の申請
イ.新規
2.他に使用している補装具
ロ.再支給
前回支給
年
種
月
月
級
日交付
日
3.車椅子の使用目的(具体的に記入してください)
(1) 入院中
(2) 退院帰宅後
帰宅後の家庭内外での使用状況等
○ 家庭内での使用
可
○ 屋
・
不可
・
一部可能
外・ ・ ・ 庭及び周辺道路は使用可能な地形環境であるか。
適
・
不適
○ 車椅子への移乗
可
・
不可
○ 介助が必要な場合介助する家族が
いる
・
いない
4.いつからどんな病気で入院しているか。
5.障害の現症
6.退院の見込み
概 ね
退院見込みのない場合(理由)
平成
年
月
市町村担当者
ヶ 月 後
日
所属
職名
氏名
65
印
二具支給に係る調査書
(車椅子・座位保持装置)
氏
名
生年月日
住
所
M・T・S・H
補 装 具 名
現在所持
している
補装具の
使用状況
年
月
日
支給年月日
性別
使 用 状 況
補装具の状態や使
用状況を詳細に記
入してください。
支給希望
補装具名
使用目的
仕事用
その他(
学校用
施設用
)
二具支給を
使用場所
希望する補
装具につい
て
二具支給
を必要と
する理由
2具支給を受ける必要性(1具使用による生活等での支障の
有無及び具体的状況、2具使用時の使い分けなど)、2具支
給に対する担当者意見を明記してください。
調査年月日
男 ・ 女
平成
年
月
市町村名・所属
担 当 者 名
連 絡 先
日
66
介護保険に係る調査書
介護保険対象者で、障害者総合支援法による補装具(オーダーメイド)が必要な方について
は下記により確認の上、判定依頼を行ってください。
(電動車椅子・車椅子等)
氏
名
生年月日
住
M・T・S・H
年
月
日(
才) 性 別
男 ・ 女
所
1 被保険者区分
□ 第1号保険者
□ 第2号保険者 (疾患名
2 生活保護受給有無
( 有
)
無 )
3 要介護区分
□ 非該当 (非該当通知等の写しを添付)
□ 該当 (最近の認定日 平成
年
月
日)
□ 要支援1
□ 要支援2
□ 要介護1
□ 要介護2
□ 要介護3 □ 要介護4 □ 要介護5
4 居住地区分
□ 在宅
□ 施設入所 ( 施設名
□ その他
(
)
)
5 介護保険で補装具の貸与が出来ない理由(オーダーメイドの補装具が必要な理由)
介護保険で貸与される補装具の試
用結果、介護保険で貸与される補
装具では対応できない理由等を詳
細に記入してください。
調査年月日
平成
年
月
市町村名・所属
担 当 者 名
連 絡 先
日
67
6 電動車椅子について
電動車椅子の名称(9 種類)と基本構造
① 普通型(4.5km/h)
② 普通型(6.0km/h)
JIS T9203-1999による
シート下に大容量のバッテリーと
電気モーターを内蔵し、小径の幅の
広いタイヤ・キャスターをもつ
③ 簡易型
ハンドリムに加える駆動人力により、手動自走が可能なもの
A切替式
Bアシスト式
電動力走行、手動力走行を切り替え
可能なもの
駆動人力を電動力で補助することが可能
なもの
簡易型(Bアシスト式)
④ リクライニング式
⑤ 電動リクライニング式
背もたれの角度を変えることが
できるもの
電気で背もたれの角度を
変えることができるもの
68
⑥ 電動リフト式
⑦ 電動ティルト式
電気で座席の高さを変えることが
できるもの
電気で座席と背もたれが一定の
角度を維持した状態で角度を
変えることができるもの
⑧ 電動リクライニング・ティルト式
電気で背もたれの角度を変えることができ、電気で座席と背もたれが一定の
角度を維持した状態で角度を変えることができるもの
69
(1) 支給の基本的事項
① 電動車椅子に係る補装具費の支給は、重度の歩行困難者の自立と社会参加の促進を図る
ことを目的として行われるものであることから、身体障害者及び身体障害児(以下「障害者」と
いう。)の身体の状況、年齢、職業、学校教育、生活環境等の諸条件を考慮し、その是非を判
断すること。
②
電動車椅子に係る補装具費の支給に際しては、使用者及び他の歩行者等の安全を確保
するため、操作訓練、使用上の留意事項の周知等について格段の指導を行うこと
※ 電動車椅子の名称に係る判定の目安について
平坦路にお け る手 日常生活圏の坂路・悪路に
動自走の可否
おける手動自走の可否
* ( )は、アシスト式を使
用した場合
できない(できる)
できない(できない)
できない
できる
できない
交付を検討することとなる電動車
椅子の名称種別等
アシスト式
簡易型
切替式
簡易型又は簡易型以外
* 日常生活圏とは、自宅周辺の日常の行動範囲及び通勤又は通学のために、日常的に車椅子の
使用を行う圏域である
(2) 支給基準
① 対象者
学齢児以上であって、次のいずれかに該当する障害者であること
ア 重度の下肢機能障害者であって、電動車椅子によらなければ歩行機能を代替でき
ない者
イ 呼吸器機能障害又は心臓機能障害によって歩行に著しい制限を受ける者であって、
医学的所見から適応が可能な者
② 使用者条件
次のいずれも該当する障害者であること。
ア 日常生活において、視野、視力、聴力等に障害を有しない者又は障害を有するが電
動車椅子の安全走行に支障がないと判断される者
イ 歩行者として、必要最小限の交通規則を理解・遵守することが可能な者
70
③ 操作能力
次のすべての操作を円滑に実施できる障害者であること。
ただし、アシスト式簡易型の場合には、イの(エ)を除き不要であること。
ア 基本操作
イ 移動操作
(ア) 操作ノブ等の操作
(イ) メインスイッチ・速度切替
(ウ) 発進・停止
(ア)速度(低速高速等)調整
(イ)直進(直線・蒲鉾・片傾斜道路)走行
(ウ)S 字・クランク走行
(エ)坂道走行
(オ)溝・段差乗越え走行
(カ)旋回
(キ)非常時の対応
(ク) その他移動に必要な動作
④名称による支給の対象者
リクライニング式
ア 頚髄損傷者で低血圧性発作を起こしやすいため、随時に仰
臥姿勢をとることにより発作を防止する必要のある者。
イ リウマチ性の障害等により四肢や体幹に著しい運動制限が
あって座位を長時間保持できないため、随時に仰臥姿勢をと
ることにより座位による生活動作を回復する必要のある者
電動リフト
手動リフト式普通型車椅子の使用が困難な者で、当該車椅子を
使用することにより自力乗降が可能となる者等、日常生活又は
社会生活において真に必要な者
ティルト式
脳性麻痺、頸髄損傷、進行性疾患等による四肢麻痺や、関節拘
縮等により座位保持が困難な者であって、自立姿勢変化が困難
な者等
(3) 判定依頼時の留意事項
① 手帳障害名の記載で下肢障害又は体幹障害のみの記載の場合は、上肢障害名追
加後に判定を依頼すること。
② 電動車椅子の相談時、電動車椅子の要件に該当しない(車椅子の自操が可能であ
る、歩行能力がある、電動車椅子の操作が全く不可能など)状況で申請されるケースも
あるので、窓口で支給要件等を十分説明すること。
71
③
電動車椅子の判定は、判定依頼を受けた後、本人に相談所へ来所していただいて
いる。判定依頼時は、電動車椅子申請に基づく実態調査表・日常生活動作表を記入し
て判定依頼書に添付すること。
④
介護保険対象者は介護保険での貸与を先に検討すること。介護保険での貸与が難
しい場合は、判定依頼時に「介護保険にかかる調査書」を添付すること。
⑤
視力・聴力等に障害がある場合は、来所相談時眼科や耳鼻科の検査・診察等が必
要な場合がある。
⑥
療育手帳を所持している方の場合は、療育手帳の写しを添付すること。
療育手帳所持者の場合は、来所相談時心理相談員の面接等が必要になる。
⑦
内部障害のみの手帳で支給を希望される場合は医師の意見書(任意様式)が別途
必要
⑧ 再支給について
一般基準に定められている電動車椅子を使用している場合で、当該電動車椅子が修
理不能となったことのみを理由として、同じ型式の電動車椅子に係る補装具費の再支
給を希望する場合には、文書判定して差し支えないこととしている。その際は、次の書
類を添付して判定を依頼すること。
ⅰ
ⅱ
ⅲ
ⅳ
ⅴ
電動車椅子申請に基づく実態調査表
日常生活動作表(別紙)
判定書写し(前回支給分)
申請書写し
見積書写し
ただし、前回判定時と障害状況や社会的環境が変わっている場合は、通常の来所
判定となる場合もある。
判定依頼書の「現況 使用補装具の種目、名称及び型式」 について
電動車椅子の申請時には、現在使用中の補装具の状態や使用状況に
ついて実態を把握の上、判定依頼書の「現況 使用補装具の種目、名称
及び型式」欄や「電動車椅子申請に基づく実態調査表」に、詳しく記載
をお願いします。( P
参照 )
72
電動車椅子申請に基づく実態調査表
住 所
申 請 者
氏 名
年
手 帳 の
障 害 名
等級
月
日生(
種
年 月
歳)
級
日 交付
□ 在宅
□ 施設入所中 (施設名
□ 入院中 (病院名
)TEL
□ 通院中 (病院名
)既往症
1.現況について(動作・日常生活・社会活動)
(1) 上肢機能
現
)
況
(2)下肢機能
(3)日常生活・社会活動
2.車椅子・電動車椅子の所有について
(1) 種類(
)
台数
台
(2) 支給日
年
月
日
(3) 操作について (□ 単独 ・ □ 要介助 ・ □ 一部介助)
(4) 使用状況
3.電動車椅子
(1) 電動車椅子でなければならない理由及び使用目的
(2) 使用場所 (別面の環境の略図に記入)
(3) 保管場所及び家屋の状況 (別面の環境の略図に記入)
(4) 電動車椅子を安全に操作する能力について
電動車椅子の使用経験
電動車椅子に対する使用方法の理解(充電の理解も含む)
信号機・道路標識等の理解
歩行者等の保護に対する判断能力
(5) 電動車椅子を使用するにあたって家族・介助者の賛同
73
□
□
□
□
□
有
有
有
有
有
□
□
□
□
□
無
無
無
無
無
※ 電動車椅子の使用場所及び環境(略図、ゼンリン地図等でも可)
危険箇所・保管場所の表示・ ・ ・ ・例 : 交通量の激しい道路・交差点
傾斜のある場所・踏切・段差等
※ 施設入所者について
個人の所有として電動を必要とする理由 (本人の残存機能維持・操作能力等を考慮のうえ施
設の備え付けの電動では対応できない理由)
電動車椅子要否についての調査員の意見
調査日
平成
年
月
日
調査員 職・氏名
注)調査書は判定依頼の担当者が記入すること。
74
㊞
日
常
生
活
動
○ × △
記 入
1
衣服を着る。
2
衣服を脱ぐ。
3
歯をみがく。
4
整
5
顔や手を洗う。
6
風呂動作
7
洗たくをする。
8
便所の処置ができるか。
表
備
髪
ア 指で食べる。
9
作
※いずれか選択
イ スプーンで食べる。
ウ はしで食べる。
ア 湯飲み、コップで飲む。 ※いずれか選択
10
イ ストローで飲む。
11 お盆で皿などをはこぶ。
12 新聞雑誌などを読んで理解できるか。
13 鉛筆で住所氏名を書く。
14 会話をする。
15 ドアの開閉
ア 松葉杖で歩く。
16
※いずれか選択
イ 一本杖で歩く。
ウ 自分で歩ける。
エ 車椅子使用
注 : できる・・・・○
できない・・・・×
75
介助を要する・・・・△
考
1 電動車椅子を使用する前に知っておきたいこと
① 電動車椅子は歩行者になります。(右側通行)
基本的に歩道を通行することになるため、道路交通法で決められた
大きさ(下の写真参照)を超えるものについては、警察署長が発行する
確認証が必要となります。通常、確認証は電動車椅子支給される際、
市町村からの通知に基づき警察署長が発行します。もし、使用中に寸
法が変更になり、届け出が必要になった場合は、おすまいの市町村に
お問い合わせください。
高
さ
109
cm
長さ 120cm
幅70cm
② 電動車椅子も保険に加入できます
電動車椅子の事故は年間約200件(警察の認知数)となっています。
原因は様々ですが、人や物と衝突した場合には、大きな事故となる可
能性もあるため、いざという時の対応を考えておくことも必要です。
電動車椅子のメーカーや損害保険会社で電動車椅子の保険を取り扱っ
ているところもあります。
詳細のお問合わせは、業者や損害保険各社にお願いします。
76
2 使用前には必ず点検をしましょう
1、今日の体調をチェックしましょう
今日の体調はどうですか? まずは、自分の体調チェックから
はじめましょう。電動車椅子使用中におきたトラブルの原因として
体調不良があげられています。体調不良は誤操作による事故にも
つながますので、調子が悪い時には、運転しない勇気を持ちま
しょう。
2、電動車椅子のチェックをしましょう
電動車椅子使用前には、バッテリーの残量チェックや転倒防止装
置等の確認など、安全に走行するための確認を行いましょう。
3 電動車椅子の使用中に注意すること
1、右側通行をしましょう。
電動車椅子は歩行者となりますので、歩道を走行しましょう。
2、信号のある横断歩道では、歩行者用の信号機に従ってください。
横断する時間が足りない時は、次の青まで待ちましょう。
3、外出時には緊急連絡先や業者連絡先等のメモを持参しましょう。
4、定期点検をしましょう
電動車椅子は精密機械です。長く安心して利用するためにも、業者や
メーカーによる定期点検をおこなってください。
連絡先一覧
役場・市役所
取扱業者名
電話番号
保険会社
77
7 義 眼 ・ 眼 鏡 に つ い て
1
支給対象者
(1)義眼対象者
無眼球又は眼球萎縮のために義眼を必要とする者等
普通義眼
… 眼窩の状態が普通義眼(既製品)に適合する者
特殊義眼
… 眼窩の状態が普通義眼(既製品)に適合しない者
コンタクト義眼
… 角膜に白斑や変形があり視力の向上が期待できない者、眼球委縮があり
コンタクト義眼を必要とする者等
(2)眼鏡対象者
矯正眼鏡
… 視覚障害者(児)のうち、矯正眼鏡を使用することにより視力の向上が見込まれる者。
矯正眼鏡は、視力障害の矯正用として支給されるものであり、視野障害による身体障害
者手帳所持者は対象外。
コンタクトレンズ
… 強度の屈折異常や角膜白斑等による視力の低下があり、コンタクトレンズによ
り視力が改善される者。
遮光眼鏡
… 以下の要件を全て満たす者
①視覚障害により身体障害者手帳を取得している者又は障害者の日常生活及び社会生活を総合的に
支援するための法律施行令第 1 条に規定する特殊の疾病に該当する難病患者等
②羞明を来していること
③羞明の軽減に、遮光眼鏡の装用より優先される治療法がないこと
弱視眼鏡
… 矯正眼鏡、コンタクトレンズを使用しても矯正ができない場合に、物体を拡大してみる
必要がある者が対象。掛けめがね式と焦点調整式がある。
掛けめがね式は、主に近用として使用され、遠用の適応はわずかである。
焦点調整式は、望遠鏡型で主に遠用に使用される。倍率は一般的に 2 倍であるが、3 倍
以上の高倍率のものもある。高倍率(3 倍以上)の主鏡(21,800 円加算)は職業上又は教
育上必要なものが対象。
2 支給の留意点
(1)視力
視覚障害の身体障害者手帳交付診断書は、矯正視力による
(2)現症
意見書・処方箋の現症矯正視力が身体障害者手帳交付基準に該当しない場合は、手帳所持者であって
も矯正眼鏡の支給は不可。また、身体障害者手帳取得後に手術等により視力が回復するケースもあるた
め、現症矯正視力の確認が必要。
78
(3)その他
① 義眼、眼鏡は市町村で判断が可能(指定医の意見書・処方箋は必要)
。
② 義眼、遮光眼鏡、弱視眼鏡は、受託報酬額に 4.8%を加算することができる。
矯正眼鏡、コンタクトレンズは、受託報酬額に 8%を加算することができる。
③ 現在使用しているフレームをそのまま使用したい場合は、修理価格表のレンズのみで見積をとる
こと。
④ 乱視の場合は、片眼、両眼にかかわらず、価格が 4,200 円の増となる。
⑤ 義眼の耐用年数は 2 年、眼鏡の耐用年数は 4 年。
79
8 補 聴 器 に つ い て
1
支給対象者
聴覚障害者(児)又は障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律施行令第 1 条に規
定する特殊の疾病に該当する難病患者等で、高度難聴用、重度難聴用の補聴器が真に必要な者。
※注)聴覚障害者(児)については、現症も聴覚障害に該当している必要があります。処方箋の現症が身体障害者手帳
の聴覚障害に該当しない場合は、判定は不適当になりますので、判定依頼の前に必ず確認をお願いします。また、
新規・再支給にかかわらず、現在所持されている補聴器の状態が良好な(問題なく使用できる)場合は対象となり
ませんので、その点の確認もお願いします。耐用年数 5 年経過=再支給可ではありませんので、ご注意ください。
2 機種選定の留意点
(1)出力(高度難聴用、重度難聴用)
① 補聴器はアンプの出力の違いから、高度難聴用と重度難聴用に区別することができる。
② 一般的に手帳の 4 級又は 6 級程度の聴覚障害者が高度難聴用で、2 級又は 3 級程度の聴覚障害者が
重度難聴用になる。
③ 再支給の場合も医師の意見書・処方箋が必要。また、聴力は常に一定ではなく変動することがあ
るので、申請時点での聴力を確認することが重要。
④本人の聞こえに最も適合した機種が支給できるようできる限り申請前の試聴を勧めること。
⑤ 聴力が 4 級又は 6 級程度の方でも、試聴して重度用でないと聞こえにくいという方や、高音部な
ど部分的に極端に聞こえにくい方は、医師の意見書・処方箋にその旨の記載があれば重度難聴用の
支給が可能。
(2)型式(ポケット型、耳かけ型、耳あな型、骨導式)
① ポケット型及び耳かけ型が基本。本人の使いやすさ等も考慮して選定すること。
② 耳あな型は、ポケット型及び耳かけ型の補聴器の使用が困難で真に必要な者が対象。特にオーダ
ーメイドは、障害の状況や耳の形状等をみて、レディメイドで対応が不可能な者が対象となる。ま
た、重度難聴用耳あな型は、特例補装具となり、別途特例補装具意見書が必要。詳しくは個別に相
談いただきたい。
③ 骨導式は伝音性難聴であって、耳漏が著しい者又は外耳道閉鎖症等を有する者で、かつ、耳栓又
はイヤモールドの使用が困難な者が対象。
④ 骨導式眼鏡型(眼鏡のフレームにレシーバーを埋め込んだタイプ)では、眼鏡に必要なレンズも
補装具修理基準額の範囲で支給することが可能。
80
3 判定依頼書類作成時の留意点
(1)意見書・処方箋の確認について
① 現症聴力レベルが少なくとも下記の値に達しているか必ず確認すること。
①両耳 70dB 以上(6 級)
②一耳 90dB 以上、他耳 50dB 以上(6 級)
③語音明瞭度 50%以下(4 級)
現症聴力が上記に該当しない値であった場合、判定は不適当。
② 処方がポケット型又は耳かけ型以外の場合、処方機種を必要とする理由を確認すること。
③ 意見、処方した医師が、指定医等であることを確認し、意見書・処方箋の余白部分に確認印を押
印すること。なお、適合判定欄にかからないよう注意すること。
④ 次のア又はイの場合、
『処方理由等』欄にその出力の補聴器を必要とする理由の記載があるか確認
すること。
ア
処方箋の現症聴力レベルが 4 級、6 級程度(90dB 未満)の方で、重度難聴用を選択
イ
処方箋の現症聴力レベルが 2 級、3 級程度(90dB 以上)の方で、高度難聴用を選択
『処方理由等』欄の記載がない場合は、補聴器店での試聴の様子や処方医に確認を行い、出力に
問題がなければ(余力もある)、その内容を判定依頼書備考欄に付記すること。なお、イの場合、
試聴の結果、高度難聴用では出力不足のため、重度難聴用が必要な場合は処方箋を訂正(要訂正印)
したうえで、見積書を差し替えること。
⑤ 処方箋と見積書の内容が異なる場合には、上記④と同様の調査のうえ、内容を揃えて判定依頼書
に添付すること。
(2)判定依頼書の記載方法について
① 『身体障害名』の項目には、身体障害者手帳記載どおりの聴覚障害の内容を記載すること。
(例:
「感音性難聴 聴力レベル 右 90.00dB 左 88.75dB」
)
② 現況の補装具使用がある場合は、その内容を記載すること。
③ 装用耳(右、左、両方)を必ず確認し、記載すること。
④ 差額自己負担による機種変更がある場合は、その旨を備考欄に記載すること。
⑤ 現症聴力レベルと処方内容が合致しない場合は、上記(1)の④により調査のうえ、その結果を備
考欄に記載すること。
81
(3)再支給の場合
① 市町村での判断について
前回支給と同じ機種の補装具費再支給を受ける場合は、医学的判定を要する場合を除いて市町村
で判断が可能であり、当所の判定は不要。
医師の意見書・処方箋を確認し、下記の点に留意して判断すること。
判定依頼が不要なもの …現症聴力が前回と同程度で、処方機種の出力(高度難聴用/重度難聴用)に変
更がない。
判定依頼が必要なもの …現症聴力レベルが前回から変動のあるもの。
・前回 4,6 級程度の聴力 → 今回 2,3 級程度の現症聴力
・前回 2,3 級程度の聴力 → 今回 4,6 級程度の現症聴力 等
※ただし、特例補装具の再支給については、新規支給と同様に医学的判定が必要。
② 耐用年数内での再支給
ア
使用状況などを詳細に聴取し、現物確認のうえ、修理が適当か、再支給が適当か判断する必要
がある。通常使用下での故障により修理不能の場合には、補聴器店からの修理不能証明書の添
付により再支給が可能。また、修理の見積額が高額になる場合は再支給との比較検討が必要。
イ
災害等本人の責任に拠らない事情により亡失・毀損した場合は、新たに必要と認める補装具費
の支給が可能。耐用年数内再支給の決定に際しては、亡失・毀損の状況を詳細に調査するとと
もに、第三者(民生委員等)による確認が必要。
ウ
耐用年数内の再支給であっても、上記①の基準による市町村での判断が可能な場合は、判定依
頼は不要。
4 差額自己負担による機種変更について
(1)差額自己負担による機種変更が可能な場合
本人が希望するデザイン、素材等を選択することにより基準額を超えてしまう場合、基本構造が同じ
ものであれば、差額を自己負担することを条件に判定と名称が異なる補聴器への変更が可能。
※基本構造とは…高度難聴用処方では、90dB 最大出力音圧のピーク値が 140dB 未満のもの
重度難聴用処方では、90dB 最大出力音圧のピーク値が 140dB 以上のもの
(2)差額自己負担による機種変更ができない場合
① 高度難聴用から重度難聴用への変更(基本構造が異なるため)
。
② 重度難聴用から高度難聴用への変更(基本構造が異なるため)
。
③ その変更による補聴器が申請者にとって不適当と医師が判断するとき。
(例:充分に補聴効果が得られない場合や、操作が難しいと思われる場合)
82
(3)差額自己負担による機種変更の手続きについて
平成28年4月1日から差額自己負担による機種変更の取扱いが変更となっている。
変更内容
変更前
変更後
補装具費支給申請前に希望機種の決定(差
補装具費支給券発行後に希望機種の決定
額自己負担同意書へ希望機種の記載必要) (製品検査時に希望機種の確認を行う)
必要書類
・判定依頼書
・判定依頼書
・補装具費支給意見書・処方箋
・補装具費支給意見書・処方箋
・見積書(基準分・希望機種分)
・見積書(基準分)
・差額自己負担同意書
・差額自己負担による機種変更説明書
・希望機種カタログ
希望機種の
確認方法
(※別紙参照)
事前に決定していた希望機種の90dB
当初で判定をうけた補聴器については、製
最大出力音圧ピーク値を判定時に確認
品検査時に業者持参による支給券、製品検
査名簿、補聴器(希望機種)、希望機種カ
タログ等により確認
①申請時に差額自己負担での機種変更を予定している場合は、判定依頼書備考欄にその旨を記載
②補聴器差額自己負担による機種変更説明書の添付が必要。
ただし、申請時に変更を予定していなかった場合でも、判定後の差額変更は可能。その際、製品検査
時に差額自己負担による機種変更説明書の提出が必要となる。
③市町村で発行する支給券の見積額は、処方を受けた機種(判定補聴器分)の見積額を記載すること。
④差額自己負担で機種変更した補聴器の修理は、判定を受けた機種に対応する修理項目の基準額まで修
理費の支給対象となり、それ以外は自己負担となる。
⑤再支給の場合、差額自己負担による機種変更の希望があっても市町村での判断が可能。
5 その他
(1)装用耳について
① 補装具費の支給対象となる補装具の個数は、原則として 1 種目につき 1 個。両耳装用を希望する
場合は、原則、片耳分は全額自費購入となる。左右交互に支給を受けることはできない。
② 補聴器の場合、支給対象耳は、左右のうち補聴器の効果が高い方(一般的には聴力レベルでは dB
の数字が小さい方、語音明瞭度では%が高い方)と考える。
③ 聴力や補聴器の効果に左右差がなく、申請時、すでに片耳に自費購入の補聴器を装用している場
合は、他耳を今後補装具費支給の対象耳として選択するという条件により支給可能。
④ 児については、教育上必要な場合、両耳分の支給が可能。者(18 歳以上)については、教育上又は
職業上、両耳装用が真に必要と認められる場合支給対象。者については実態調査表等の提出が必
要。詳しくは個別に相談いただきたい。
83
(2)FM補聴システムについて
① FM補聴システムは、送信機、受信機からなっており、FM電波を利用することにより離れた話
者の聞き取りに有効。補装具としては教育上や職業上、真に必要と認められる場合のみ支給対象。
詳しくは個別に相談いただきたい。
② 原則、送信機一台、受信機一台の支給。両耳装用を希望される場合は、充分に調査したうえで判
定を行うので、詳しくは個別に相談いただきたい。
③ 重度難聴用耳かけ型でFMを必要とする場合は、修理基準の表に掲げる交換の価格の範囲内で必
要な額の加算が可能。その他の補聴器や人工内耳でFMを必要とする場合は、特例補装具となり、
別途、特例補装具意見書が必要。
④ FM補聴システムの判定においては、市町村職員による「FM補聴システム実態調査表」及び学
校担任による「FM補聴システム調査表」が必要。詳しくは個別に相談いただきたい。
84
<参考>
差額自己負担による機種変更説明書
※様式は「障がい者保健福祉ホームページ」に掲載されています。
補聴器差額自己負担による機種変更説明書
1 判定を受ける処方機種と見積額について
※該当するものに○を付けてください。表にない場合はその他欄に御記入ください。
※見積額を御記入ください。
該当に○
処 方 機 種
高度難聴用ポケット型(イヤモールドなし)
高度難聴用ポケット型(イヤモールドあり)
重度難聴用ポケット型(イヤモールドなし)
重度難聴用ポケット型(イヤモールドあり)
高度難聴用耳かけ型(イヤモールドなし)
高度難聴用耳かけ型(イヤモールドあり)
重度難聴用耳かけ型(イヤモールドなし)
重度難聴用耳かけ型(イヤモールドあり)
その他[
]
見 積 額
円
円
円
円
円
円
円
円
円
2 機種を変更しなかった場合の自己負担額について
原則、補装具費(見積額)の一割。
生活保護受給世帯と市町村民税非課税世帯は自己負担なし。
3 差額自己負担による機種変更を行った場合の修理について
修理申請の手続きをすることによって、判定を受けた上記処方機種1
に対応する修理基準の費用が支給されます。
差額変更した場合、修理基準額を超えた分の費用や基準にない箇所の
修理については自己負担となります。
平成
年
月
日
上記内容について説明を行いました。
会社名(
)
担当者名(
)
上記内容について説明を受け、差額自己負担による機種変更を希望します。
氏名(
印
85
)
<参考> 補聴器カタログのチェックポイント
※相談所で判定を行った補聴器の場合
差額自己負担による機種変更の際は、製品検査時に希望機種のカタログで 90dB
最大出力音圧のピ
ーク値を確認し、処方通りの機種が選択されているか判断を行います。
性能一覧表(例)
シ
リ
ー
ズ
名
耳あな型
(CIC)
mind
220
一
般
的
名
称
機
種
名
片
耳
価
格
90dB 最大出力
(dB SPL)
両
耳
価
格
500
Hz
2500
Hz
ピーク値
(以下)
(50dB 入力)
最大音響利得
2500Hz
(dB)
誘導コイル
最大感度
2500Hz
(dB)
使
用
電
池
電池寿命
連続時間
(約)
M2-CIC
188,000 円
288,000 円
108~115
114~120
128
55~60
-
PR536
110h
M2-X
188,000 円
288,000 円
117
122
131
64
94
PR41
160h
M2-X(VC)
198,000 円
308,000 円
117
122
131
64
94
PR41
160h
M2-m
170,000 円
314,000 円
122
127
136
66
-
PR536
100h
M2-9(VC)
158,000 円
278,000 円
122
123
136
65
93
PR48
300h
M2-19(VC)
158,000 円
278,000 円
126
135
140
72
106
PR48
290h
耳あな型
ミニ耳かけ型
耳かけ型
※VC はボリュームコントロールのことです。
90dB 最大出力音圧ピーク値の確認
高度難聴用処方→140dB 未満
重度難聴用処方→140dB 以上
となっているか
<参考> 補聴器のいろいろ
耳かけ型
耳あな型
ポケット型
骨導式眼鏡型
イヤモールド
ハウリング(ピーピー音)
防止、脱落防止のために
耳かけ型やポケット型の
付属品として使用する
86
補装具判定基準・必要書類一覧表(平成28年4月改訂)
熊本県
補聴器の種類
基準額
国基準
高度難聴用
ポケット型
34,200
◆装用耳の聴力レベルが90デシベル以上の者、
あるいは90デシベル未満であるが語音明瞭度
が低下し高度難聴用では会話の聴取が困難な者
には重度難聴用が適応となる。
(更生相談所事務マニュアル 適応例)
重度難聴用
ポケット型
55,800
上記より推測
◆高度難聴用:身体障害者手帳6,4級相当の現
症聴力レベルのもの
◆重度難聴用:身体障害者手帳3,2級相当の現
症聴力レベルのもの
◆ただし、現症聴力6,4級相当でも試聴の結
果から高度難聴用では出力不足なものでは重度
難聴用となる。
高度難聴用
耳かけ型
重度難聴用
耳かけ型
耳あな型
レディメイド
43,900
67,300
87,000
耳あな型
オーダーメイド
137,000
骨導式
ポケット型
70,100
骨導式
眼鏡型
120,000
178,000
◆高度難聴用、重
度難聴用の補聴器
が真に必要な者
※中等度補聴器は
補装具費の対象外
であることに留意
すること。
(厚生労働省 補
装具費支給事務取
扱指針より)
(H22.3.31「補装具費支給事務取扱指針の一部
改正について」により、耳かけ型について対象
者の限定(職業上又は教育上)がなくなった)
◆ポケット型及び耳かけ型の補聴器の使用が困難
で真に必要な者。特に、オーダーメイドについて
は、障害の状況、耳の形状等レディメイドで対応
不可能な者。(補装具費支給事務取扱指針)
◆高度難聴用ポケット型及び高度難聴用耳かけ型
に準ずる。(障害者総合支援法の購入基準 基本
構造)
特例補装具
国
の
基
準
通
り
・重度難聴用処方
重度難聴用と同等の出力
(注2)の機種では、差額
自己負担による機種変更を
◆身障手帳2級、3級相当の 認める。
現症であっても、職業上や
教育上、耳の形状などによ
り真に必要と認められる場
合、適合状況と基本構造を
確認し認めることとする。
基準に名称がないため特
例補装具とする。
(製造されているレディメ
イドは高度難聴用の基本構
造のもののみという実情よ
り、特例補装具対象の聴力
では、ほぼオーダーメイド
となる)
◆重度難聴用耳かけ型を使用する者で、一斉授業のように遠いとこ
ろからの会話を聴取する必要のある場合は、FM型の適応となる。
(更生相談所事務マニュアル 適応例)
マイク交換
(充電池含む)
98,000
重度難聴用耳かけ型でFM型受信機、オーディオシュー、FM型用
ワイヤレスマイクを必要とする場合は、修理基準の表に掲げる交換
の額の範囲内で必要な額を加算すること。
(障害者総合支援法の購入基準 備考)
国
の
基
準
通
り
①重度難聴用耳かけ型以外
(高度難聴用、人工内耳用
など)
②重度難聴用耳かけ型で基
準額を超える
◆上記①②で実態調査や意
見書より、教育上、職業上
真に必要と認められるも
の。
受信機の台数は原則1台。
※イヤモールドの処方がある場合:\9,000(障害者総合支援法の修理基準 イヤモールド交換)
(注1)基本構造:90dB最大出力音圧のピーク値の表示値が140dB未満のもの
(注2)基本構造:90dB最大出力音圧のピーク値の表示値が140dB以上のもの
87
基準
特例補装具
(基準の書類に加え)
差額自己負担による
機種変更
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原
本)
○見積書(コピー)
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本)
○処方機種の見積書(コピー)
○差額自己負担による機種変更説
明書(コピー)
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原
本)
○見積書(コピー)
○実態調査表
○カタログ(コピー)
○特例補装具費支給意見
書
●就労証明
●就学証明等
●写真(耳介や装用状
態)
基本構造(高度難聴用処
方:注1、重度難聴用処
方:注2)と試聴の結果か
ら適合する機種では差額に
よる機種変更を認める。
◆伝音性難聴者であって、耳漏が著しい者又は外
耳閉鎖症等を有する者で、かつ、耳栓又はイヤー
モールドの使用が困難な者。(補装具費支給事務
取扱指針)
上記より推測
◆重度難聴用耳かけ型で、教育上、職業上、真に必要と認められる
もの。
差額自己負担による
機種変更
・高度難聴用処方
高度難聴用と同等の出力
(注1)の機種では、差額
自己負担による機種変更を
認める。
上記より推測
◆身障手帳4級、6級の現症で、身体状況上また
は職業上、教育上、真に必要と認められる者
・FM型受信機交換
80,000
FM
補聴システム ・FM型用ワイヤレス
基準
必要書類(●は必要に応じて)
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原
本)
○見積書(コピー)
○カタログ(コピー)
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原
本)
○見積書(コピー)
・使用中の補聴器に適合す
○カタログ(コピー)
①②とも
るFM補聴システムでは差
○FM補聴システム実態 ○特例補装具費支給意見
額自己負担による機種変更
調査表(市町村用)
書
を認める
○FM補聴システム調査
表(学校担任用)
●就学・就労証明
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本)
○処方機種の見積書(コピー)
○差額自己負担による機種変更説
明書(コピー)
補装具判定基準・必要書類一覧表(平成28年4月改訂)
熊本県
補聴器
両耳装用について
国基準
◆支給対象となる補装具の個数について
補装具費の支給対象となる補装具の個数は原則として1種目につ
き1個であるが、身体障害者・児の障害状況を勘案し、職業又は学
校教育上等特に必要と認めた場合は、2個とすることができるこ
と。
(補装具費支給事務取扱指針)
基準
◆児童については、教育上、両耳
装用が必要と認められるもの。
◆者については、教育上、職業
上、両耳装用が真に必要と認めら
れるもの。
(注1)基本構造:90dB最大出力音圧のピーク値の表示値が140dB未満のもの
(注2)基本構造:90dB最大出力音圧のピーク値の表示値が140dB以上のもの
★特例補装具について:特例補装具の相談・申請があった場合は、基準や必要書類について個別に相談所へご相談ください。
★各種実態調査表について:事例ごとに調査内容等が異なりますので、申請や相談があった場合は、相談所へご相談ください。
追加調査が必要になる場合があります。
88
必要書類
差額自己負担による
機種変更
基準
・高度難聴用処方
高度難聴用と同等の出力
(注1)の機種では、差額
○判定依頼書
自己負担による機種変更を
○意見書・処方箋(原本)
認める。
○見積書(コピー)
◎実態調査表
・重度難聴用処方
◎就学・就労証明書
重度難聴用と同等の出力
(◎者のみ)
(注2)の機種では、差額
自己負担による機種変更を
認める。
差額自己負担による
機種変更
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本)
○処方機種の見積書(コピー)
○差額自己負担による機種変更説
明書(コピー)
9
1
重 度 障 害 者 用 意 思 伝 達 装 置 に つ い て
支給対象者について
重度の両上下肢及び音声・言語機能障害者であっ て、重度障害者用意思伝達装置によらなけ
れば意思の伝達が困難な者 。
難病患者等については、音声・言語機能障害及び神経・筋疾患である者 。
「補装具費支給事務取扱指針」(平成 27 年 3 月 31 日
障発 0331 第 3 号)
(1)身体障害者・児の身体状況については、原則として身体障害者手帳(以下「手帳」という。)
の所持が必要。ただし、両上下肢障害で現在が「全廃」であっても、 手帳は「著しい障害」
の記載の場合や、音声・言語機能障害の手帳を所持していない場合は、現在の状態を医師 が
確認することで判断を行 う。
(2)音声・言語機能障害に該当しない者であっても、人工呼吸器常時装着や気管切開を行って
いる場合は、それにより現在どのような状態にあるかで判断を行 う。
(3)体幹機能障害の手帳所持者については、手帳の見直し(「両下肢機 能障害」への見直し)
を必ずしも求めるものではない。
(4)難病患者等については、原則身体障害者・児の手続きに準ずるが、身体状況については、
医師意見書・処方箋(様式 14-1)及び重度障害者用意思伝達装置申請に基づく意見書(様
式 14-2)にて、現在の状態の確認を行う(記載者については 4 の項参照)。
※ 原 則 、現 在 の 身 体 状 況 で 判 断 を 行 い ま す が 、筋 萎 縮 性 側 索 硬 化 症 等 の 進 行 性 疾 患 に お い て は 、判 定 時 の
身体状況が必ずしも支給要件に達していない場合であっても、急速な進行により支給要件を満たすこと
が確実と診断された場合は、早期支給を行うように配慮する必要があります。
2
判定方法
(『熊本県重度障害者用意思伝達装置判定の流れ』参照)
原則として訪問調査による判定を実施。更生相談所で判定を行うもののうち、前回と同じも
のの再支給や修理については、訪問調査を省略する場合があ る。
更生相談所で判定を行ったもの(訪問調査を省略したものも含む)について は、市町村担当
者が適合状況及び使用状況を確認のうえ、適合報告書(写真添付)を作成 、送付していただき、
それによって更生相談所で適合判定及び製品検査 を行う。
3
機種選定の留意点
・文字等走査入力方式の場合、使用目的や付加機能によって対象となる機器が異な る。
・入力装置は、本人の身体状況に合ったものを試用のうえ、操作可能であ るか確認が必要。ま
た、訪問判定時は処方された入力装置にて 操作状況を確認する。
・現在は必要ないが、先を見越して希望するという場合の支給はでき ないため注意すること。
・詳しくは『重度障害者用意思伝達装置(本体)のいろいろ』
『入力装置(スイッチ)のいろい
ろ』を参照。
89
4 判定依頼書作成時の留意点
(1)意見書・処方箋(様式 14-1)について
①記載者…身体障害者福祉法第 15 条に規定する指定医師。難病患者等については「難病の患
者に対する医療等に関する法律」第 6 条第 1 項に規定する指定医。
②『現在の身体状況』のチェック及び記入漏れがない かを確認すること。
③処方のチェック漏れ、製品名の記載漏れがないか を確認すること。
④処方本体『付加機能の必要性』と様式 14-2『2(1)使用目的』との整合性を確認すること。
⑤『使用効果見込み』は記載が必須。記載がない場合は医師に確認すること。
(2)重度障害者用意思伝達装置申請に基づく意見書(様式 14-2)について
①記載者…支援にかかわる施設・病院の専門職種 (理学療法士や作業療法士 )資格者等。
②『3(4)試用状況』には申請機器や使用経験がある機器についての試用 (使用)状況の記載が
必要。意思伝達装置の使用経験がない場合は、申請機器の試用を勧めること 。
(3)事前調査書及び適合報告書について
①記載者…各市町村担当
②事前調査書は、支給対象の条件該当であるかの確認のために必要な書類である。各項目に
ついて申請者又は家族等に聴き取りを行い、事前調査書に記載すること。
試用(デモ)実績や使用経験の確認は、選定機種及びスイッチの使用見込みをもって判定を
行うために必要。試用実績や使用 経験がなく訪問調査時に使用が見込めない場合、再度機
種選定となり支給が遅れるため、事前調査書の裏面の留意点に沿って確認及び対応をお願
いしたい。
③適合報告書は、支給決定後の仮納品後に使用状況を確認のうえ記載 すること。なお、適合
確認の際には、本人が使用している様子 (セッティングの状況)がわかる写真および支給決
定した機器・付属品の写真を撮影のうえ、適合報告書と併せて提出すること 。
(4)判定依頼書の記載方法についてについて
①障害名は、手帳に記載されているとおりに記載 すること。
②現況の使用補装具がある場合は、その内容を記載すること。
③在宅・入所・入院について確認のうえ、その旨を記載すること 。
④日常生活用具、自費購入等で意思伝達装置の所持がある場合は、備考欄に記載 すること。
(5)見積書について
①購入基準の価格は上限額であるため、カタログ記載の価格(税抜き) を確認すること。
②処方箋とおりの見積書になっているか確認すること 。
90
5 その他
(1)「オペレートナビ TT」等を搭載したパソコンの申請について
重度障害者用意思伝達装置のうち「パソコンをベースとしてソフトウェアを組み合わせた(イ
ンストールした)意思伝達装置」におけるパソコン本体の取扱いについては、以下の①②の条
件をいずれも満たす場合、パソコンも支給対象とすることが 可能。なお、購入費用はソフトウ
ェアとパソコン本体が告示の基準額の範囲内とす る。
①「重度障害者用意思伝達装置」導入ガイドラインに示された「専用機器」としての要件を
満たす対応ができること。
→パソコンをベースとしてソフトウェアを組み合わせた (インストールした)意思伝達
装置に該当する内容の申請では、申請時に『重度障害者用意思伝達装置の「専用機器」
に関する証明書』の添付が必要。業者は証明書に署名・押印を行い、申請者(家族)
に対し証明内容の説明を行う。申請者(家族)は説明を受け、署名(本人氏名は代筆
可)・押印等を行い、必要書類と一緒に申請する こと。
②パソコン本体は、推奨動作環境モ デルパソコンと同等の性能であること 。
例)ソフトウェアがオペレートナビ TT の場合:NEC
LavieLL770/ES
・メモリ容量:4GB
・ハードディスク容量:750GB
程度のパソコンであること 。
・液晶サイズ:15.6 インチ
→申請時、パソコン本体の性能が分かる仕様書 を添付し、仕様書内容で確認を行 う。
申請者の希望により、申請者が所有するパソコンに「意思伝達装置の機能を有するソフトウ
ェア」をインストールして利用する場合には、そのソフトウェアにかかる購入費用は、特例 補
装具費としての対応が可能ですが、パソコン本体の購入費及びその修理費は補装具費の支給対
象外です。
なお、操作スイッチ類等は、本体が専用機器(購入基準内)か、特例補装具かに関わらず、
補装具費の支給対象となります。
(2)その他、特例補装具について
補装具費支給基準にない意思伝達装置の相談があった際には、個別の対応とな るので相談時
点で更生相談所まで連絡すること。
※窓口に相談及び申請があった際
には、個別にご相談ください。
91
熊本県重度障害者用意思伝達装置判定の流れ
県担当
必要な事務処理等
判定の流れ
市町村担当
必要な事務処理等
①申請者が市町村に申請相談
・書類内容の確認
・必要に応じて訂正等
依頼
・判定依頼書類一式が
整い次第、市町村へ
日程調整を依頼
・調 査 内 容 を 基 に 判 定 調
査書作成
判定医
・判 定 書 類 一 式 及 び 判 定
調査書による判定
②市町村が更生相談所に書類一式を揃え
判定依頼
<書類>
・判定依頼書
・ 意 見 書 ・ 処 方 箋 (様 式 14-1)
・ 申 請 に 基 づ く 意 見 書 (様 式 14-2)
・見積書
・カタログコピー
・事前調査書
・( 専 用 機 器 の 証 明 書 )
・訪問同行者の日程調整を
行う
③訪問調査(機器操作状況の確認等)
<訪問同行者>
・市町村担当者(原則同行)
・ 県 判 定 担 当 と 補 装 具 担 当 等 (2 名 程 度 )
・申請者本人
・ 申 請 者 の 家 族 等 (可 能 で あ れ ば )
・業者
・申 請 に 基 づ く 意 見 書 記 載 者 ( 可 能 で あ れ ば )
④更生相談所による補装具費支給要否判定
・判 定 書 を 市 町 村 へ 送 付
⑤市町村による補装具費支給決定
・適 合 報 告 書 、写 真 を 確 認
・再調整等の必要がある
事例は業者へ調整依頼
・業者による再調整等の
結果報告を求める
・事 前 調 査 書 の 内 容 聞 き 取 り
・事 前 調 査 書 裏 面 の 留 意 点 に
沿って内容確認及び対応
・判 定 依 頼 と な っ た 事 例 は 事
前調査書の作成
⑥適合状況及び使用状況確認
<書類>
・適合報告書
・写真
判定医
・ 適 合 報 告 書 、 写 真 (及 び
再 調 整 の 内 容 )に て 適 合
判定
⑦適合判定
・適 合 報 告 書 、写 真 に よ り
製品検査
⑧製品検査
・補装具費支給決定通知
書及び補装具費支給券
を交付
(原則)
・仮 納 品 か ら 2 週 間 後 頃 に
使用場所を訪問
・適合報告書に沿って確
認 、設 置 状 況 の 写 真 撮 影
・適合報告書作成
・更 生 相 談 所 に 適 合 報 告 書
と写真を送付
※更生相談所で判定を行うもののうち、前回と同じものの再支給や修理については、訪問調査
を省略することができます。
92
<参考>
重度障害者用意思伝達装置(本体)のいろいろ
〇基準の機器
対象者
機器の例
文字等走査入力方式 … 文字や単語をスイッチ操作により選択することでことばを 綴るもの
簡易な環境制御機能(1 つ)
独 居等 日中の 常時対応 者 (家
レッツ・チャット
族、介護者等)が不在などで、
家電等の機器操作を必要とす
る者
高度な環境制御機能(複数)
通信機能が付加
伝の心
通信機能を用いて遠隔地の家
族等と連絡をとることが想定
される者
生体現象方式 … 生体現象(脳波や脳の血液量等)を利用して「はい・いいえ」を判定するも
の
筋活動(まばたきや呼気等)
マクトス
による機器操作が困難な者
〇基準以外の機器(例)
オペレートナビ TT
Windows 操作支援ソフトウェア(オペ
レートナビを用いて Windows のアプリケ
ーションを操作する)
パソコンの知識・経験があり、様々な
機能を使用したい希望が ある人。
93
<参考>
接点式
入力装置(スイッチ)のいろいろ
操作が分かりやすく、
帯電式
身体の静電気に反応す
クリック音やクリック
る装置なので、荷重を
感などの操作感がある
かける必要がなく操作
ので入力したことを確
部位に力がなくても操
認できる。手だけでな
作 でき る。
く足や頬などいろいろ
な身体部位で操作する
こ とが でき る。
筋電式
腕やあごなどの大きな
光電式
スイッチにタッチしな
筋肉が収縮するときに
くても設定した距離ま
発生する筋電の強弱
で近づけば反応する。
を、検知する装置。眼
感度が高く、操作部位
球の素早い動きを検知
のわずかな動きを検知
す るこ とも できる 。
可 能。額や まぶた など 、
接触が煩わしい部位で
も 操作 でき る。
呼気式
呼気圧を検知する装
圧電素子式
わずかな力でも薄板が
置 。同じ スイ ッチで「吹
たわみ、発生した電圧
く 」、「 吸う 」の 2 つの
を検知する装置。操作
入 力ま で可 能。
部位のわずかな動きを
捉えることができる。
手、足、顔など様々な
部 位で 使用 可能。
空気圧式
エアバッグを身体の
様々な部位で押すこと
により、空気圧の変化
を検知する装置。押す
強さは感度調整で変更
でき、手、足、頭など
動きの大きさに合わせ
る こと が可 能。
94
補装具判定基準・必要書類一覧表(平成26年3月制定)
熊本県
種目
重度障害者用意思伝達装置
個別の種類
文字等走査入力方式
簡易なもの
文字等走査入力方式
簡易な環境制御機能付加
文字等走査入力方式
高度な環境制御機能付加
文字等走査入力方式
通信機能付加
生体現象方式
基準額
国基準
判定に必要な書類
(●は必要に応じて)
基準
操作が簡易であるため、複 ・国の基準どおり
雑な操作が苦手な者、若しくは ※ 手帳の障害名に「音声・言
モバイル使用を希望する者。 語機能障害」の表記がない者
重度の両上下肢及び音
であっても、人工呼吸器常時
声・言語機能障害者で
装着や、気管切開を行ってい
191,000
あって、重度障害者用意 独居等日中の常時対応者
る場合等、意見書・処方箋等
思伝達装置によらなけれ (家族や介護者等)が不在など で現状が国の基準に該当して
ば意思の伝達が困難な で、家電等の機器操作を必要 いると判断できる場合は、判定
とする者。
を行っています。
450,000 者。
難病患者等について
※ 体幹機能障害の手帳所持
は、音声・言語機能障害
者については、熊本県の場
及び神経・筋疾患である 通信機能を用いて遠隔地の 合、手帳の障害名に「体幹機
450,000 者。
家族等と連絡を取ることが想 能障害」と「下肢機能障害」の
定される者。
併記が出来ないため、意見
書・処方箋等で現状が国の基
筋活動(まばたきや呼気等) 準に該当していると判断できる
450,000
による機器操作が困難な者。 場合は、判定を行っています。
143,000
国の基準どおり
○判定依頼書
○意見書・処方箋(原本)
○申請に基づく意見書(原本)
国の基準どおり ○見積書(コピー)
○カタログ(コピー)
○事前調査書
●「専用機器」に関する証明書
(オペレートナビ等でパソコンの見積
国の基準どおり 計上がある場合)
●特例補装具費支給意見書
国の基準どおり
重度障害者用意思伝達装置 ※ 既に難病患者等日常生活用具給付等事業で給付された者に対しては、再支給や修理が認められないことがないように配慮する。
※ 進行性疾患については、急速な進行により明らかに支給要件を満たす場合は、早期支給を行うように配慮する。 95
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