...

光るセンサ - 神戸大学連携創造本部

by user

on
Category: Documents
23

views

Report

Comments

Transcript

光るセンサ - 神戸大学連携創造本部
光るセンサ
氏名 芥川 真一
所属 工学研究科 市民工学専攻
1.研究の概要とキーワード
新しい概念”On Site Visualization”、すなわち、身の回りで起こっている空間的な変化を
検知し、その場所で(On Site)光の色にして結果を表示(Visualization)する方法論を研究
しています。この研究成果は、防災対策だけでなく、我々の生活に関与するあらゆる構造物
(土木構造物,建築構造物,大型機械,遊園地の大型遊具,急斜面など)に対する平常時
の安全監視にも応用可能です。
2.他の研究との相違点・新規な点
「光る変位計」に秘められた新しいコンセプトは、自然災害に対する防災から始まり、安
全・安心な労働・生活・都市空間を実現するためのあらゆる安全監視に展開が可能です。
また、それを実現する過程で、捉えられている情報(構造物の変形状況など)が常に光の
色によって情報開示されているというこれまでにない全く新しいシステムを構築できるため、
幅広いレンジに対応する装置群を構築することで、国内はもとより海外においても適用範囲
が大きく広がる可能性が あります。
計測対象物がどのような状態にあるかということについては,これまで情報が一般市民に
開示されることはほとんどありませんでした。すべては管理責任者と専門家の判断に委ね
られていました。しかし、「光る変位計」を使用することで、「究極の24時間体制情報開示空
間」の中で生活することになります。 この技術は、「光に見守られた新しい生活空間」を得る
ためのものです。
3.内容
写真1:光る変位計
図1:光る変位計(構造)
写真2:光る変位計
図2:光る傾斜計(構造)
写真3:光る傾斜計
4.研究の適用分野
あらゆる構造物(土木構造物,建築構造物,大型機械,遊園地の大型遊具,急斜面等)
氏名 芥川 真一
所属 工学研究科 市民工学専攻
◇研究歴
・ワシントン大学(米国)土木工学専攻
・クイーンズランド大学(オーストラリア)土木工学専攻
鉱山金属学専攻
・クイーンズランド大学
・ジュリアス・クルッシュナッツ鉱物研究センター研究員
お写真
◇専門分野
・岩盤力学,数値解析,光の色による構造物の維持管理
◇代表的な研究論文
(1)Numerical modeling of nonlinear deformation behavior of shallow tunnel by strainsoftening analysis
(材料第57巻、第2号、pp191-198. 2008/2)
(2)国内超大深度立坑工事に見る地山崩落形態とその発生機構に関する考察
Investigation on collapse mechanism of super-deep vertical shaft
(土木学会論文集No.62, No.4, pp.662-673 2006/12)
(3)PREDICTION OF SUBSIDENCE BY FEM AND ANN IN SHALLOW NATM
TUNNEL
(土木学会 トンネル工学論文集0,0,0-0 2006/11)
(4)磁歪法を用いたトンネル鋼製支保工の応力状態の計測
(土木学会論文集No.805号/IV-67, 117-130, 2005/12)
(5)STRAIN SOFTENING ANALYSIS FOR IDENTIFICATION AND PREDICTION OF
DEFORMATIONAL BEHAVIOR OF A SHALLOW NATM TUNNEL
(Journal of Tunnel EngineeringVol.15, pp.69-77 2005/11)
◇発明名称と特許出願番号
(1)発明名称:光の色による自然及び人工構造物の変状原位置表示装置
(特願2008-129218、優先日:平成19年5月16日)
地すべり、土砂崩れ、雪崩、土木構造物建設中の事故、建築構造物建設中の事故、建
設機械の倒壊、古い建造物の崩壊、アミューズメント施設の異常作動などの災害・事故
から市民及び工事関係者を守るために不可欠な動態観測を低コストで実現し、周辺環
境で起こりつつある変化をリアルタイムに周辺関係者(住民、作業関係者、観客など)に
情報開示するため、任意の観測点間の相対変位を光の色で表示する装置
(2)発明名称:傾斜変状検知装置
(特願2008-39468、出願日:平成20年2月20日)
計測対象点に発生する傾斜の方向や大きさを光の色で原位置にリアルタイムに表示
できる傾斜変状検知装置
(3)発明名称:線材の変状検知装置
(PCT/JP2009/52911、国際出願日:平成21年2月19日)
母材に埋設されている線材の全長ないしは任意の2点間の伸縮変状を検知し、その伸
縮の大きさにかかる情報を原位置で情報出力できる装置
(4)発明名称:土木・建築作業現場における計測データの変状表示及びデータ収集アダプ
ターユニット
(特願2010-2653、出願日:平成22年1月8日)
◇興味のある共同研究分野
低コスト光デバイス応用分野、電子ペーパー応用分野、ナノ材料分野
連絡先:神戸大学 連携創造本部 TEL:078-803-5945 FAX:078-803-5947
E-mail:[email protected] URL:http://www.innov.kobe-u.ac.jp/
Fly UP