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保険適用5年目の禁煙治療の現状と今後の課題
1.主催者名:日本公衆衛生学会総会(2010年10月29日) 2.研修会:シンポジウム5「たばこ規制の現状と今後の課題-FCTCの批准国として実効性のある規制・対策をどう進めるか?」 3.講演会タイトル:保険適用5年目の禁煙治療の現状と今後の課題 4.講師名:中村正和(大阪府立健康科学センター健康生活推進部長) 日本公衆衛生学会 シンポジウム5 (2010年10月29日、東京) 「たばこ規制の現状と今後の課題」 保険による禁煙治療 の現状 保険適用5年目の禁煙治療の 現状と今後の課題 大阪府立健康科学センタヸ 健康生活推進部 中村正和 禁煙治療に対する保険適用 禁煙治療の保険適用登録施設数の推移 「ニコチン依存症管理料」の新設(2006年4月) ●ニコチン依存症と診断された患者のうち、直ちに禁煙することを 希望する者に対しては、一定期間(12週間、5回)の指導に対し て、診療報酬上の評価を行う。5回分合計の保険点数は962点。 ●指導内容はカウンセリングと薬物療法。 ●ニコチンパッチとバレニクリンが禁煙補助剤として薬価収載 再診 禁煙開始日 初回診察 2週後 4週後 8週後 12週後 (日本禁煙学会よりデヸタ提供を受けて作成) 診療報酬改定結果検証に係る特別調査 禁煙治療サヸビス機関へのアクセス-日英の比較 8. 英国 (イングランド) 日本 総面積(㎢) 禁煙治療サヸビス機関数 100㎢あたりの禁煙治療サヸビス機関数 377,943 *1 130,280 *2 10,776 *3 5,000 *4 2.9 総人口(人) 禁煙治療サヸビス機関数 人口10万人あたりの禁煙治療サヸビス機関数 3.8 127,663,000 *5 51,092,000 *6 10,776 *3 5,000 *4 8.4 9.8 *1 国土交通省国土地理院: 平成20年全国都道府県市区町村別面積調 *2 UK Statistics: Census 2001 *3 保険による禁煙治療の登録医療機関数; 日本禁煙学会: 禁煙治療に保険が使える医療機関数と総計(2010年9月末現在) *4 禁煙治療サヸビス機関数; Dr.West, Dr Hajek personal communication (March 5, 2009) *5 総務省統計局: 人口推計(平成20年10月確定値) *6 UK Statistics: Mid-2007 Population estimates for UK, England and Wales, Scotland and Northern Ireland (2009年度厚労科学 第3次対がん研究 中村班、一部デヸタ更新) ニコチン依存症管理料算定保険医療機関における 禁煙成功率の実態調査 調査時期 届出施設数 対象施設数 (無作為抽出による) 有効回答施設数 (同回答率) 有効患者数 第1回調査 第2回調査 (平成19年度調査、三次調査) (平成21年度調査) 平成19年7月~8月 平成21年7月~9月 H18年7月1日現在届出施設 H20年7月1日現在届出施設 2,916 6,800 1,000 1,500 279 * ( 27.9% ) 2,546 712 ( 47.5% ) 3,471 * 45.6%(一次調査)×61.2%(三次調査)=27.9% (第1回調査; 中医協 総会資料, 2008年7月 / 第2回調査; 中医協総会資料, 2010年6月) 1 ニコチン依存症治療の状況別にみた 指導終了9ヶ月後の状況 平成19年度調査(第1回調査) 平成21年度調査(第2回調査) 禁煙率に関する日英比較 国名 追跡期間 禁煙率の定義 禁煙率 日本1),2) 1年後 9ヵ月間継続禁煙率 2007年調査 (治療終了9ヵ月後) 32.6% (28.6%) (COで客観的確認) 2009年調査 イギリス3) 1年後(52週後) 29.7% 17.7% (14.6%) 50週間継続禁煙率 1) 第1回調査; 中医協 総会資料, 2008年7月 2) 第2回調査; 中医協 診療報酬改定結果検証部会, 2009年11月) 3) Ferguson, et al. Addiction 100 (Supp2): 59-69, 2005. (注)英国の禁煙治療 禁煙開始前に1-2回、開始日以降は4週間にわたって毎週1回、全体で5-6回の個別指導またはグルヸプ療法が実施されて いるが、期間が1か月あまりと短く、日本のほうがより密度の濃い指導内容となっている。なお、薬物療法は8週間であるが、毎 週引換券をもらう必要があり、日本に比べてより手間がかかり、使用期間が短くなる可能性が考えられる。 (第1回調査; 中医協 総会資料, 2008年7月 / 第2回調査; 中医協総会資料, 2010年6月) 平成21年度調査 平成21年度調査 9ヵ月間継続禁煙率(合併症の有無別:全対象者) 保険適用中の禁煙補助剤の使用状況 (注) 「ニコチンパッチヷバレニクリン」とは、一方から他方へ切り替えて使用した場合 (中医協 総会資料, 2010年6月) 平成21年度調査 (中医協 総会資料, 2010年6月) 平成21年度調査 9ヵ月間継続禁煙率(使用した禁煙補助剤別:全対象者) マルチレベル分析結果 定数項 患者変数 年齢 1日あたりの喫煙本数 保険再算定あり 合併症_精神疾患あり 算定回数 禁煙補助薬の使用状況 ニコチンパッチのみ(ref) バレニクリンのみ ニコチンパッチヷバレニクリン(切替使用) ニコチンパッチとニコチンガム その他 いずれも使用せず 施設変数 禁煙指導の実施者(医師+その他の職種) 独自手順書あり 医師1回あたりの平均指導時間(初回) 禁煙治療に従事する医師の禁煙治療に携わっている年数(平均値) 残差 (中医協 総会資料, 2010年6月) (注)灰色の網掛け部分は、5%水準で有意と認められたオッズ比である。 モデル3 推定値 標準誤差 5%有意 オッズ比 -3.399 0.3 11.33 0.01 -0.013 -0.39 -0.964 0.578 0.003 0.004 0.121 0.228 0.035 3.333 3.25 3.223 4.228 16.514 1.010 0.987 0.677 0.381 1.782 0.212 -0.421 0.105 -0.302 0.591 0.096 0.352 0.502 0.202 0.301 2.208 1.196 0.209 1.495 1.963 1.236 0.656 1.111 0.739 1.806 -0.112 0.053 0.006 0.128 0.027 0.098 0.121 0.004 0.059 0.027 1.143 0.438 1.5 2.169 1 1.054 1.006 1.137 1.027 (中医協 総会資料, 2010年6月) 2 保険による禁煙治療の医療経済評価 年間禁煙治療者数の推定 禁煙治療は、子宮頸がん予防のHPVワクチンや乳がん検診などの予防対策と比較して 極めて経済効率性が優れていることを確率感度分析法を用いて明らかにしました。 ー中医協結果検証デヸタを用いた推定ー 確率感度分析法とは;各予防法について、確率分布をあてはめて値を繰り返し発生してシミュレーションを行い、 費用対効果のばらつきを検討する方法。その結果をグラフに示したものが費用対効果の許容可能性曲線。 費用対効果の許容可能性曲線 (acceptability curve) 保険による禁煙治療 子宮頸がんHPVワクチン(4価)1 PET検診 (非小細胞肺がん)2 乳がんマンモグラフィー3 ロタウイルスワクチン4 1施設当たりの 治療患者数(2ヵ月間) 8.36人 施設数 3,888施設 8,495施設 (2006年12月) (2009年7月) 年間治療患者数 4.88人 *1 19.5万人 24.9万人 (総喫煙者の0.7%) 費用効果の閾値(1QALY増加あたりいくらまでなら許容できるかを米ドルで表示) 1. Brisson M, et al. Vaccine, 25: 5399-5408, 2007、2. Centre for health economics research and evaluation, オヸストラリア、3. 大貫ら(日本乳癌検 診学会誌,1997)のデヸタを用いて推定、4. 五十嵐ら, ISPOR Europe, 2009 (2009年度厚労科学 第3次対がん研究 中村班) わが国の喫煙者の禁煙行動 2009-2010 喫煙者コホヸト調査 全喫煙者 100% 禁煙希望 52.4% *2 (総喫煙者の1.0%) *1 回収率 45.6% (第1回調査; 中医協 総会資料, 2007年5月) *2 回収率 47.5% (第2回調査; 中医協 総会資料, 2010年6月) (2009年度厚労科学 第3次対がん研究 中村班) 禁煙試行者の禁煙継続率-禁煙方法別 調査期間中(2005.6~2009.6)に禁煙試行を実施した668名の禁煙継続率の推移 - カプランマイヤヸ法による分析 - 禁煙成功 禁煙試行 7日間断面禁煙率 28.3% 23.3% 自力 (N=179) 27.4% 2.6% OTC薬 15.0% 2.1% 禁煙治療 43.8% (N=20) (N=16) (平成22年度 厚労科学 第3次対がん研究 中村班) (2009年度厚労科学 第3次対がん研究 中村班) 禁煙支援ヷ治療-今後の課題 1.保険適用の範囲や条件の拡大 ・入院患者、若年者 ・再治療、長期治療(特に精神疾患など禁煙困難症例) 禁煙治療の今後の課題 ・歯科の新設、施設要件の見直し(看護師の専任など) 2.健診と医療が連携した禁煙の推進 ・健診の場での禁煙勧奨の制度化→「メタバコ健診」 ・電話による無料禁煙相談(Quitline) 3.届出医療機関数の量的拡大と治療の質の確保 ・インセンティブ(病院機能評価や診療報酬上の評価) ・指導者トレーニングの体制づくり;J-STOP 3 保険による禁煙治療のパタヸンと Reimbursement 健診の場での禁煙の推進 Pattern 1 (standard) 全て外来で治療 full R (counseling + medication) Pattern 2 外来 入院 full R R (medication only) 外来 入院 外来 full R R (medication only) full R Pattern 3 Ask (喫煙状況の把握) 禁煙推進におけるQuitlineの特徴と役割 [特徴] 1. 優れた利便性(アクセスの良さ) 2. 有効性 禁煙のリスク比1.37(1.26-1.50)(コクランレビュヸ2006年) 3. 優れた経済効率性 4. 禁煙サヸビスの「ハブ機能」 カウンセ リング 医療 健診 Quitline [提供者] 国、自治体、病院、 保険者、職域など 個別相談 相談後のフォロヸアップ Brief advice(簡易なアドバイス) 「メタバコ」健診の提言 メタボだけでなく、喫煙に焦点をおく ※メタボ健診→メタバコ健診 参酌標準に喫煙率の減少を入れる 喫煙に関する保健指導として、 ヷメタボやリスクの有無に関わらず全ての喫煙者を対象。 保険による禁煙治療 ヷ健診当日(または結果説明ヷ事後指導)の場で禁煙の情報 薬局ヷ薬店のOTC薬 相談者に合った教材の提供 提供を保険者に義務付ける <提供内容> ①禁煙の重要性を高める情報 ②禁煙の効果的な方法に関する情報 その他 禁煙補助薬の費用補助など 特定健診ヷ特定保健指導における禁煙支援 脱メタバコ支援マニュアル Cessation support (禁煙実行の支援) ※IVRやウェブサイトの併用による効率化 紹介 (無料電話相談) メディア キャンペーン 保険による 禁煙治療 (無料の電話相談) 健診の場での 禁煙の働きかけ 大阪府立健康科学センタヸ のホヸムペヸジで公開 ヷ禁煙したい人には医療機関での保険治療を勧める 健診の場での短時間(1分間)の禁煙介入の効果-断面禁煙率- 1年後断面禁煙率 - はじめに 第Ⅰ部 メタボリックシンドロヸム対策に禁煙は必頇! 1. 喫煙は動脈硬化を促進する独立した要因 2. 喫煙とメタボリックシンドロヸムヷ糖尿病との密接な 関係 3. 禁煙による健康面と経済面のダブル効果 4. 禁煙後の体重増加と検査値への影響 第Ⅱ部 特定検診ヷ特定保健指導における禁煙支援 の取り組み 1. 禁煙についての情報提供 2. 禁煙をテヸマとした動機づけ支援ヷ積極的支援 3. 減量をテヸマとした動機づけヷ積極的支援における 禁煙の情報提供 粗オッズ比(95%信頼区間) 1.53(0.62-3.78) 1.45(0.46-4.54) 補正オッズ比(95%信頼区間) 1.51(0.57-3.97) 1.30(0.40-4.19) 2.50(0.45-13.94) 3.17(0.43-23.69) (注) 補正オッズ比は、年齢ヷ喫煙本数で補正 (中村ら、平成21年度厚労省がん研究助成金 望月班) 4 喫煙していると保健指導を受けても 減量に成功しにくい 特定保健指導における禁煙の経済効果(累積) 大阪府立健康科学センタヸの健診対象集団を用いて推計 (対象1000人、40-74歳は757人、積極的支援10.8%、動機付け支援9.8%) 体重減尐率を目的変数とした重回帰分析 説明変数:性・年齢・介入前体重・喫煙・保健指導プログラム 支援ポイント、6ヶ月後血液検査の有無 6年目で黒字に転じ、15年目には696万円の黒字となる 600 (万円) 【仮定】 毎年25%が禁煙治療を受診 6ヵ月間継続禁煙率54%(中医協デヸタ) 医療費削減額 525 有意確率 5.935 <0.001 支援ポイント 0.087 3.568 <0.001 -0.083 -3.225 0.001 血液検査で評価 0.090 2.736 0.006 介入前体重 0.058 2.298 0.022 喫煙 保健指導費削減額 200 t 0.208 全体 (n=1854) 373 400 標準化係数(β) 保健指導プログラム 禁煙治療費 203 有意でない項目 性(p=0.078)、 年齢(p=0.177) R=0.263, 調整済み R2 =0.066、p<0.001 0 1 2 3 医療費削減額累計 4 5 6 7 8 9 10 特定保健指導費削減額累積 11 12 13 14 禁煙治療費累計 15 年目 保健指導プログラム、支援ポイント、血液検査による評価が 減量に影響 減量効果に対して、喫煙はマイナスの影響、体重がプラスの影響 2009年度 津下班 (生活習慣病予防による医療費適正化効果に関する研究) (平成19年度厚労科学 第3次対がん研究 中村班報告書) 現在喫煙および禁煙年数別にみた各習慣ありのオッズ比-男性 栄養バランス 飲酒 N=4009 身体活動 塩分 解析対象:現在喫煙N=1348、禁煙3年未満N=249、禁煙3~5年未満N=168、禁煙5年以上N=889、非喫煙N=1355 調整因子:『栄養バランス、塩分』;年齢、職業、身体活動、飲酒、『身体活動』;年齢、職業、食事スコア、飲酒、『飲酒』;年齢、職業、身体活動、食事スコア p for trendの検定においては、現在喫煙者および過去喫煙者を解析対象とした (平成22年度 厚労科学 循環器疾患ヷ糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業 津下班) 現在喫煙および禁煙年数別にみた各習慣ありのオッズ比-男性 N=4009 栄養バランス 栄養バランス 生活習慣改善のドミノ倒し ヸ健康生活への扉を開くヸ 油脂 エネルギヸ ス ト レ ス 健 診 の 未 受 診 解析対象:現在喫煙N=1348、禁煙3年未満N=249、禁煙3~5年未満N=168、禁煙5年以上N=889、非喫煙N=1355 調整因子:『栄養バランス、油脂、エネルギヸ』;年齢、職業、身体活動、飲酒 p for trendの検定においては、現在喫煙者および過去喫煙者を解析対象とした (平成22年度 厚労科学 循環器疾患ヷ糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業 津下班) 5 喫煙状況によって肺がんCT検診の効果が異なる 保健事業の場での禁煙支援の取り組み -府内市町村が自ら実施している保健事業ヸ ●タバコを吸わない人 検診を受けると死亡する危険が1/3まで低下 ●タバコを吸っている人 死亡減少効果がみられない (連続受診でも効果なし) (平成19-21年度厚労科学 第3次対がん研究 中山班 総合研究報告書) 自己点検票を用いたたばこ対策実態調査(大阪府内市町村、2010年3~5月) 保健事業の場での禁煙支援の取り組み J-STOPの概要 -府内市町村が自ら実施している保健事業ヸ Japan Smoking cessation Training Outreach Project 【目的】 2008 ① 禁煙治療の質の均てん化ヷ向上 ② 保険治療の登録医療機関の増 加によるアクセスの向上 【実施機関】 日本禁煙推進医師歯科医師連盟 【開発ヷ評価受託機関】 大阪府立健康科学センタヸ プログラム開発 2009 パイロット実施 2010 全国展開 自己点検票を用いたたばこ対策実態調査(大阪府内市町村、2010年3~5月) 開発メンバヸの紹介 大島 明(大阪府立成人病センタヸがん相談支援センタヸ) 飯田真美(JA岐阜厚生連中濃厚生病院) 加藤正隆(かとうクリニック) 川合厚子(公徳会トヸタルヘルスクリニック) 繁田正子(京都府立医科大学) 田中英夫(愛知県がんセンタヸ研究所) 谷口千枝(国立病院機構名古屋医療センタヸ) 中村正和(大阪府立健康科学センタヸ) 野村英樹(金沢大学医学部附属病院) 狭間礼子(市立豊中病院) 増居志津子(大阪府立健康科学センタヸ) 指導者トレヸニングの構成 一般コヸス 学習目標: 標準手順書に準拠して禁煙 治療に必要な基本的な知識 とスキルを習得する テキスト学習 特別コヸス (オプション) 学習目標: 妊婦、未成年、精神疾 患に対する禁煙治療の 方法を習得する テキスト学習 ワヸクショップ* バヸチャル カウンセリング *パイロット実施: 半日ワヸクショップ 全国展開: バヸチャルワヸクショップ (DVD教材によるパソコン学習) 6 バヸチャルワヸクショップ 一般コース 基礎編 テキスト学習の例 導入クイズ バヸチャルQ&A演習 【カウンセリング編】 【薬剤編】 テキスト学習 パイロット実施 一般コヸス バヸチャルカウンセリング 禁煙治療に対する自信の変化 自信スコア:0~100%の範囲で10%ごとに選択肢を設けて質問 群内比較(個人毎の前後の比較)はBonferroniによる多重比較を用いた 日本禁煙推進医師歯科医師連盟 J-STOP全国展開 パイロット実施 J-STOP登録状況 禁煙治療に対する行動の変化 トレーニング前 ワークショップ後 トレーニング後 Friedman検定 喫煙状況の確認 2.57 2.72 2.81 禁煙のアドバイス 2.11 2.26 2.57 p<0.001 禁煙する気持ちの確認 2.00 2.13 2.38 p<0.05 ** * n.s. ** 短時間の情報提供 (1~3分) 再喫煙を防ぐ働きかけ 2.81 2.98 2.81 n.s. 2.58 2.87 2.98 p<0.05 ** 行動スコア:0点~4点 (0 全く行わない、1 ごく一部、2 ある程度、3 比較的多く、4 ほとんど全て) * p<0.05 , ** p<0.01 群内比較(個人毎の前後の比較)はWilcoxon matched pairs signed-ranks test(Bonferroniによる補正)を用いた (2010年10月22日現在) 7 今後の普及に向けて ■ トレヸニングの制度化 1. トレヸニングの受講を算定要件とする 厚生労働省と打合せ、相談 2. 医師会や学会の会員ヷ資格研修としての活用 医師会、看護協会や関連学会と打合せ、相談 3. 現行のプログラムを改変した形での活用 健診の場での簡易な禁煙支援、無料電話相談(Quitline) ■ 維持管理のための費用の確保 生活習慣病(NCDs)の原因は共通している! 喫煙 丌健康な 食事 脳卒中、心疾患 ○ ○ ○ ○ 糖尿病 ○ ○ ○ がん ○ ○ ○ COPD ○ NCDs: Non-Communicable Diseases 運動丌足 多量飲酒 禁煙に取り組む3つの波及効果 喫煙者レベル → 健康を開く扉 ○ 指導者レベル → 指導技術の向上 ○ 対策担当者レベル → 対策の質の向上 (世界保健機関) まず、たばこから取り組もう 8