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BTS SNMP エージェントの使用
7 CHAPTER BTS SNMP エージェントの使用 Cisco BTS 10200 ソフトスイッチは、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク 管理プロトコル)エージェントを使用してサービス プロバイダーの Network Management System (NMS; ネットワーク管理システム)と通信します。SNMP エージェントと NMS は連動して、管理 対象ネットワーク上の BTS コンポーネントを監視し、制御します。NMS がほとんどの処理を実行 し、メモリ リソースの大部分を提供します。SNMP エージェントは、次の BTS コンポーネントの 統計データ(トラフィック測定値)を収集します。 表 7-1 SNMP エージェントによって追跡される BTS コンポーネント AINSVC エレメント マネージャ MGCP アダプタ SNMP 通知 H323 POTS 機能サーバ SUA 監査 INAP SCCP TCAP 課金 ISDN SCTP TSA コール処理 ISUP SGA SIA トランク DQOS M3UA SIM SNMP エージェントを使用すると、次の操作を行うことができます。 • 個々の BTS コンポーネントのステータスの表示および変更 • BTS コンポーネントのグループのステータスの表示および変更 • SNMP トラップ(アラーム)レポートの表示 Cisco BTS 10200 Softswitch オペレーション / メンテナンス ガイド Release 5.0 OL-12797-01-J 7-1 第7章 BTS SNMP エージェントの使用 SNMP エージェントへのユーザ アクセスの管理 SNMP エージェントへのユーザ アクセスの管理 SNMP エージェントには、アクセス レベルがあります。実行できるタスクは、ユーザ グループ(コ ミュニティ)および CLI セキュリティ特権の両方によって異なります。 表 7-2 タスク SNMP エージェント アクセスの管理 サンプル コマンド すべての読み取りユーザ グルー show snmpconfig type=readcommunity プの表示 デフォルトは「public」です。ユーザには、次の操作を行うための読み取りレベル ア クセス権が必要です。 • BTS コンポーネントの統計の収集 • 個々の BTS コンポーネントのステータスの表示 • BTS コンポーネントのグループのステータスの表示 すべての書き込みユーザ グルー show snmpconfig type=writecommunity プの表示 デフォルトは「public」です。ユーザには、次の操作を行うための書き込みレベル ア クセス権が必要です。 • 個々の BTS コンポーネントについての設定値の変更 • BTS コンポーネントのグループについての設定値の変更 読み取りユーザ グループの追加 add snmpconfig type=readcommunity; value=.....; key1=command_level; value1=8; value は、最大 64 文字の ASCII 文字列です。 書き込みユーザ グループの追加 add snmpconfig type=writecommunity; value=.....; key1=command_level; value1=8; value は、最大 64 文字の ASCII 文字列です。 読み取りユーザ グループの削除 delete snmpconfig type=readcommunity; value=..... value は、最大 64 文字の ASCII 文字列です。 書き込みユーザ グループの削除 delete snmpconfig type=writecommunity; value=..... value は、最大 64 文字の ASCII 文字列です。 Cisco BTS 10200 Softswitch オペレーション / メンテナンス ガイド Release 5.0 7-2 OL-12797-01-J 第7章 BTS SNMP エージェントの使用 SNMP トラップ レポートの表示 SNMP トラップ レポートの表示 SNMP エージェントは NMS にトラップを送信します。各トラップは、EMS アラームにマップされ ます。特定のトラップにマップされなかったアラームは、汎用トラップにマップされます。情報の アベイラビリティに応じて、トラップには次の情報が表示されます。 • 重大度 • トラップに関連付けられたアラーム ID • アラーム カテゴリ • 設定 / クリア フラグ • コンポーネント(インスタンス)ID • コンポーネント タイプ • トラップの詳細 • トラップが生成された時刻 表 7-3 タスク トラップ レポートの受信 動作 SNMP エージェントか SNMPTRAPDEST に、次のようなエントリを追加します。 らのトラップ レポート • NMS IP アドレスまたはホスト名 の受信 • トラップを受信するポート番号 • コミュニティ文字列(未使用) • オーナー文字列(未使用) • フィルタ タイプ:受信するサブシステム イベントを指定します。 − BILLING − CALLP − CONFIG − DATABASE − MAINTENANCE − OSS − SECURITY − SIGNALING − STATISTICS − システム − AUDIT • フィルタ レベル:受信するイベント レベルを指定します。 − DEBUG − INFO − WARNING − MINOR − MAJOR − CRITICAL 注意 DEBUG または INFO トラップを指定したフィルタ処理は、 BTS リソースに負担がかかります。 Cisco BTS 10200 Softswitch オペレーション / メンテナンス ガイド Release 5.0 OL-12797-01-J 7-3 第7章 BTS SNMP エージェントの使用 BTS コンポーネントの表示および管理 BTS コンポーネントの表示および管理 表 7-4 タスク BTS コンポーネントの表示および管理 動作 個々の BTS コンポーネ GET/GETNEXT ントの表示 • プライマリおよびセカンダリ EMS • プライマリおよびセカンダリ BDMS • プライマリおよびセカンダリ CA • プライマリおよびセカンダリ POTS/Centrex/ タンデム FS • プライマリおよびセカンダリ AIN FS MIB 状態カラムに対する GET/GETNEXT • MGW • TG • 加入者終端 • トランク終端 • SGP • DPC • SCTP アソシエーション (注) ControlState についての GET/GETNEXT は、2(不十分なデータ、 必要なすべてのフィールドが設定されていない)、または 3(コ ミット準備終了)になります。 BTS コンポーネントの 1. 必要なフィールド(Mode カラム、TargetState カラムなど)を SET します。 設定の変更 2. ControlState カラムを SET します。状態を変更するには、1(コミッ ト)を使用します。 SET • プライマリ EMS • プライマリ BDMS • プライマリ CA • プライマリ POTS/Centrex/ タンデム FS • プライマリ AIN FS MIB カラムに対する SET • MGW • TG • 加入者終端 • トランク終端 • SCTP アソシエーション Cisco BTS 10200 Softswitch オペレーション / メンテナンス ガイド Release 5.0 7-4 OL-12797-01-J 第7章 BTS SNMP エージェントの使用 BTS コンポーネントの表示および管理 表 7-4 タスク BTS コンポーネントの表示および管理(続き) 動作 BTS コンポーネントの 次のブランチについての GET/GETNEXT: グループの表示 .iso.org.dod.internet.private.enterprises.ipcell.opticall.statusControlBulk • MGW • TG • 加入者終端 • トランク終端 Status Value カラムには、コンポーネントが次のように表示されます。 • ; は BTS コンポーネントの各インスタンスの区切り文字 • | はステータス フィールドの区切り文字 • 列挙状態はコンポーネントの OAMPTable の場合と同じ • . は、CIC および TGN_ID の区切り文字 Cisco BTS 10200 Softswitch オペレーション / メンテナンス ガイド Release 5.0 OL-12797-01-J 7-5 第7章 BTS SNMP エージェントの使用 SNMP エージェントのクエリー SNMP エージェントのクエリー タスク 動作 SNMP エージェントの 直接クエリー 1. /etc/snmp/conf/snmpd.conf ファイルを開きます。 2. 読み取りコミュニティで、読み取りアクセス用の単一ユーザ グルー プを入力します。 3. マネージャで、クエリーする対象の NMS の IP アドレスまたはホス ト名を入力します。複数のアドレスの入力はスペースで区切ります。 (注) マスター エージェントとの通信を保持するには、localhost エン トリをそのままにします。 4. SNMP エージェントを再起動し、次のように入力します。 /etc/init.d/S98mibiisa stop /etc/init.d/S98mibiisa start 5. 読み取りコミュニティとポート 13230 を使用して、SNMP エージェ ントをクエリーします。 マスター エージェント 1. /etc/snmp/conf/snmpd.conf ファイルを開きます。 を使用した SNMP エー 2. 読み取りコミュニティで、読み取りアクセス用の単一ユーザ グルー ジェントのクエリー プを入力します。 3. マネージャで、localhost がエントリであることを確認します。 4. SNMP コンフィギュレーション タイプと値を変更します。 add snmpconfig type=SETTING; value=COUPLE_SUN_AGENT 5. マスター エージェントを再起動します。 6. root としてログインします。 kill `ps -ef | grep -i sad | grep -v grep | awk '{print $2}'` 7. 読み取りコミュニティと標準ポート 161 を使用して、SNMP エー ジェントをクエリーします。 Cisco BTS 10200 Softswitch オペレーション / メンテナンス ガイド Release 5.0 7-6 OL-12797-01-J