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平成19年度版 工事検査実施報告書
平成 19 年度版 工事検査のあゆみ 新発田市総務部 契約検査課工事検査室 はじめに 平成18年4月、工事検査室が創設されました。 【最近の動き】 平成12年法律第127号「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」 平成13年3月閣議決定「適正化指針(各発注者が取り組むべきガイドライン) 」 平成13年政令第34号「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律施行令」 平成17年法律第18号「公共工事の品質確保の促進に関する法律」 平成17年8月閣議決定「公共工事の品質確保の促進に関する施策を総合的に推進するた めの基本的な方針」 平成18年5月閣議決定「適正化指針(各発注者が取り組むべきガイドライン)の一部変更」 平成13年3月閣議決定(概要) ・ 公共工事の施工状況の評価 受注者を適正に選定するため、工事成績評定を行なうように努めること。工事成績評定に当た っては、あらかじめ要領を策定、公表すること。工事成績評定の結果を、受注者に対し、通知 するとともに、公表すること。 ・ 施行体制の把握の徹底等 公共工事の品質の確保の観点から、監督及び検査についての基準を策定、公表するとともに、 現場の施工体制を的確に把握するための要領の策定等により監督を実施すること。また、疎漏 工事の誘発の防止等の観点から、施工体制台帳の活用等により、元請下請を含めた適正な施工 体制が確保されるよう指導すること。 平成17年8月閣議決定(概要) ・ 監督について適切に実施するとともに、契約の内容に適合した履行がなされない可能性がある 場合は、通常より頻度を増やすことにより重点的な監督体制を整備するなどの対策を実施する。 技術検査については、施工の節目において適切に実施し、施工について改善を要すると認めた 事項や、現地における指示事項を書面により受注者に通知するとともに、結果を工事成績評定 に反映させるものとする。特に、工事成績評定については、公正な評価を行なうとともに、評 定結果の発注者間での相互利用を促進する。 これら法律等の基本方針を踏襲すべく、昨年の4月以降、説明会等を幾度となく実施するなかで、 土木・建築工事監督要綱、土木・建築工事監督技術基準、土木・建築工事検査技術基準、中間技術 検査実施基準、工事検査規程等を定めております。 また、8月1日以降の工事契約分より、成績評定運用基準、請負工事成績評定実施要領を基に、 主任監督員による「施工プロセスチェック」を実施し、新たに総括監督員を加え、より多くの視点 で、工事成績評定を行なってきたところであります。 今回、実地検査時に「検査員の視点」で視たものを、フローとリンクさせ、時系列に整理された ことで、「施工プロセスチェック」時の一助になるものと確信いたしております。 平成19年度は、各課から現状を踏まえて、重点項目を抽出していただきました。 毎年度、項目の抽出をお願いし目標管理し続けていただくことで、記載された157項目が0項 目となる日がいち日でも早く来ることを願ってやみません。 平成19年度は、品質のさらなる向上に、みんなで大きな1歩を踏み出す年にしたいと思います。 公共工事のフロー 発 注 図 者 面 ・ 数 量 請 負 者 1.契約条件の確認(1) 契 約 12.工事基準点の指示() 13施工体制台帳の確認( 15) 調 査 ・ 測 量 工 事 打 合 せ (指 示 ・協 議 等 ) 14.指定材料の確認(3) 15.工事施工状況の 確認(段階確認)(2) 3.現地調査・測量(3) 4.施工計画(4) ※チェックリストにより確認 5.工程計画(2) 6.機械・労務・資材(1) 施 工 7.工程管理(4) 8.出来形管理(21) 17.条件変更 (協 9.品質管理(25) 議・確認・指示)(4) 10.写真管理(3) 部分使用 11.安全管理(16) ※標準仕様書による提出様式は新潟県書式による。 臨時検査=中間技術検査 (特記仕様で定めのあるとき) 18.変更契約に係る甲乙協議(2) 契 約 変 更 19.施工計画の変更(4) 20.社内検査( 1) 21.監督員 確認(2) 22.完了検査(11) 工事完了 23.成績評定(1) 完 成 引渡し 1 工事代金の支払 社内検査( 品質証明) 16.工事施工立会い(4) 施 工 計 画 書 2.現場条件の確認(1) 【平成19年5月18日作成】 平成19年度 実施検査報告書 番号① 年度 1 18 2 18 3 18 4 18 5 18 6 18 7 18 8 18 9 18 10 18 11 18 12 18 13 18 14 18 15 18 16 18 17 18 18 18 19 18 20 18 21 18 22 18 23 18 24 18 25 18 公共工事のフロー 番③ 実施内容(所見) 発 請 番② 項 目 □提出を義務付けられている工事カルテの提出期限が B 1 契約条件の 守られていない事例と、変更に伴って届け出る工事カル 確認 1 テが契約工期を過ぎて提出されている事例が多く見受け られた。 現場条件の □官公署への届出・提出物が竣工時に確認できなかっ B 2 確認 1 た。 現地調査・ □事前の照査測量記録が整備されていなく、工事着手し B 3 測量 1 監督員にも報告されていない事例があった。 □設計図書にある現況値、計画値について、測量精査 B 2 結果の報告が文書にてなされていない。 口口答報告のみで、「BM高さ」が無視され、施工がなさ B 3 れていた。 □取り付け管の接続方法でハンドルロック式支管接続お B 4 施工計画 1 よび通常支管接続の区分が明確になっていないため、 それぞれで施工されている。 B 2 □当初施工計画書が、竣工後に提出されていた。 □施工計画書の出来形管理掲載項目と現場出来形管 B 3 理表との項目に、整合性がないものがあった。 □施工計画書の出来形管理、品質管理、写真撮影管理 B 4 が「コピーもの」であった。 □契約から工事着手まで30日以上かかっても現場着手 B 5 工程計画 1 していない。 □工程管理計画に、フォローアップが不可能と考えられ B 2 る計画書が提出されていた。 機械・労務・ □工程管理で、労務、機械体制の管理がなされていな B 6 資材 1 い。 □休日夜間の作業届出が提出されていない現場が見受 B 7 工程管理 1 けられた。 B 2 □工程管理で、進捗管理がなされていない。 □工程管理で、労務、機械体制の管理がなされていな B 3 い。 B 4 □休日・祝日作業届の提出がなされていなかった。 □残土処理で処理過程が業者任せになっていて、数量 B 8 出来形管理 1 確認などが困難な現場が見受けられた。 □コンクリート壁に化粧型枠を施工していたが、化粧型 B 2 枠は指定寸法外であるが、壁厚内に化粧型枠が施工さ れ厚さ不足を指摘した。 □試掘場所、結果報告が書類として整備され報告書とし B 3 てまとめられていない。 □区画線施工の出来高の提出物が全くない現場が多く B 4 存在した。 □指定仮設の取扱いであるにもかかわらず、施工計画書 B 5 で指定した数量確認が出来ない。 □簡易土留め仮設施工が指定仮設となっているにもか B 6 かわらず、施工・出来高管理がされていない。 □下水管敷設で、日々記録している施工状況が用意さ B 7 れていない。(施工結果を管理記録として提出している) □舗装復旧のプライムコート散布でジョロを使用しての現 B 8 場があった。 □消雪パイプの井戸に水中ポンプを設置する計画で B 9 あったが、水中ポンプの位置(深さ)を確認することがで きない現場があった。 2 □廃棄物処理マニュフェストの数量記入欄と処理工場持 込時の計量伝票との整合性について(計量伝票を発行 10 しない処理工場の存在と設計数量確認の資料の区分) 26 18 B 27 18 B 28 18 B 29 18 B 30 31 18 18 B B 32 18 B 33 18 B 34 18 B 35 18 B 36 18 B 37 18 B 38 18 B 39 18 B 40 18 B 41 18 B 42 18 B 43 18 B 44 18 B 45 18 B 46 18 B 47 18 B 48 18 B 49 18 B 50 18 B 51 18 B 52 18 B 53 18 B 9 品質管理 □鉄筋コンクリート構造物のスペーサーが規定の4個/ 11 ㎡を確認できなかった現場がある。 □出来高管理に丁張りの高さを基準にして管理している 12 現場があった。 □不陸整正の数量確認を実施している施工業者がいな 13 い。 14 □出来形管理値の誤差の数値が、ほとんど違っていた。 15 □材料検収簿が作成されていなかった。 □出来形管理表が、深さ・基準高・厚さのすみ分けがで 16 きないまま、作成されていた。 □出来形管理について、元請管理と言いつつ、下請2業 17 者のばらつき方が全く違っていた。 □舗装工事の出来形管理について、延長、幅員に実測 18 ミスがあり、出来高不足を生じていた。 19 □マニフェスト総括表の様式がばらばらであった。 □建退共の証紙受払い簿について、所定の様式が浸透 20 していなかった。 □出来形管理に土木仕様と農地仕様があるが、使い分 21 けができていなかった。 □下水道管路布設工事の舗装復旧工事で日々復旧施 1 工を行っているが、ジョイント処理を行っていない。 □品質証明の方法で、出荷証明が問屋から出されてい 2 た。 □出荷証明と試験成績で、日付上で整合性が取れてい 3 ない事例があった。 □生コン打設時に、マーク無しの生コン車で打設してい 4 た。 □アスファルト表層の施工時が、降雨で路盤が飽和状態 5 でおいても施工していた。 □路盤の状態を確認するプルーフローリング試験での確 6 認が一部業者でしか行われていない。 □区画線施工の施工品質の提出物が全くない現場が多 7 く存在した。 □路床、路盤密度試験の確認方法がバラバラである。確 認方法は、3点平均で密度を確認することになっている。 8 (左、中央、右等)。密度試験個所に、計量器および現地 で採取した試料が存在していない。試験室での写真が 添付されていない。 □平坦性確認のための試験が未実施で、自主的に試験 9 を実施しているなど対応が統一されていない。 □アスファルト温度管理について、管理方法がダンプ台 10 数であったり、午前・午後であったり統一されていない。 □掘削後に保護砂を施工しているにもかかわらず、地下 水が飽和状態で確認されている。(簡易ウェルなどで、排 11 水処理している状況が確認されていなく施工されている) □二次製品の吊り上げなどでの移動中に傷をつけその 12 まま補修もせず施工していた。 □埋戻し作業で、在来土を転用することになっていた 13 が、飽和状態の土砂を埋め戻して施工不良の現場が あった。 □生コンの各種試験の仕様がまちまちで、強度を確認す 14 る資料も全くない現場があった。 □舗装仮復旧工事について、現場密度試験、舗設温 15 度、コア密度試験等の管理がなされていなかった。 □現場密度試験・コア密度試験とも、供試体が現場採取 16 のものと確認できる記録写真とはなっていなかった。 3 54 18 B 55 18 B 56 57 18 18 B B 58 18 B 59 18 B 60 18 B 61 18 B 62 18 B 63 18 B 64 18 B 65 18 B 66 18 B 67 18 B 10 写真管理 11 安全管理 68 18 B 69 18 B 70 18 B 71 18 B 72 18 B 73 18 B 74 18 B 75 18 B 76 18 B 77 18 B 78 18 B 79 18 B □舗装本復旧工事について、平坦性試験が実施されて 17 いなかった。 □材料の品質を確認する各種試験が一年以上も前の試 18 験結果が提出されている。 19 □舗装の端部、路肩が真っ直ぐ通っていなかった。 20 □L型擁壁の立ちが微妙に垂直からずれていた。 □舗装端部が横断方向で20cm程、微妙にレベル状態の 21 気がした。 22 □現場打ち擁壁工の面木に蛇行が見られた。 □排水勾配が3‰を切る管渠内部において、水の滞留 23 が認められた。 □プラント提出の試験成績表等について、チェックの跡 24 が見られなかった。 □品質管理に土木仕様と農地仕様があるが、使い分け 25 ができていなかった。 □アスファルトの打ち継ぎ目などの確認が写真で管理さ 1 れてなく確認できない。 □指定工場の二次製品の品質証明を行う手法として、製 造工場のマーク、製造の年月日を材料検査確認写真等 2 で確認することになっているが、整備されていない現場 が見受けられた。(出荷証明と異なる事例が見受けられ た) □写真管理でデジタル写真を修整している事例が見受 3 けられ、かつ監督員に承認を求めていない事例が見受 けられた。 □バックホウでの目的外使用(コンクリート打設)を行って 1 いる事例が見受けられた。 □土止め施工で、切梁の位置が長スパンに設置され、安 2 定計算で強度確認されていない。 □建込み矢板施工であるにもかかわらず、バックホウの 目的外使用の圧入作業を行っており、労働安全衛生法 3 違反の疑いのあるバックホウ作業範囲に作業員が作業を している。 □隣接する工事との安全協議会設立されていない。また 4 議事録が整備されていない。 □道路使用申請時と実際の施工現場の安全対策で、計 5 画通りに実施していない事例があった。 □安全訓練は特記仕様となっているが、施工計画書で 計画された内容を指定された書類で確認することになっ 6 ているが、書類としての提出もなく訓練を実施した形跡も なかった。 □安全訓練の基本は、契約現場ごとで実施することを求 めているのであって、元請負会社全体で実施することで 7 代替としているが、特記仕様ではあくまでも現場を求めて いる。 □下水道管路布設工事の舗装復旧工事で、凸凹の状態 8 のままで施工し交通開放ている現場が多く見受けられ た。 □交通誘導員の日報が整理されていなく、派遣証明一 9 片で処理されていた。(日報は作業内容および従事した 作業員の名簿、作業時間が記載されている) □KY日誌について、職長が別人なのに、筆跡はまったく 10 同じであった。 □安全日誌の現場代理人記載欄である指示事項が自筆 11 でない為、常駐の確認ができなかった。 □安全ミーチングの状況写真は添付されていたが、提出 12 された分厚い資料が、撮影されていなかった。 □道路交通法に基づく道路使用許可を取ることなく、施 13 工していた。 □保安施設の配置(作業帯)もなく、片側交互通行で工 14 事を施工していた。 4 80 18 B 81 18 B 82 18 A 83 18 A 84 18 A 85 18 A 86 18 A 87 18 A 88 89 18 A 18 A 90 18 A 91 18 A 92 18 A 93 18 A 94 18 A 95 18 A 96 18 A 97 18 A A 工事基準点 の指示 施工体制台 13 帳の確認 12 14 指定材料の 確認 98 18 99 18 A 100 18 A 101 18 A 102 18 A 103 18 A 104 18 A 105 18 A 106 18 A 107 18 A B 15 16 工事施工状 況の確認 (段階確認) 工事施工立 会い 17 条件変更 (協議・ □バックホー(掘削機械)を矢板打込み機械として、使用 15 していた。 □作業免許や資格を有していないで、施工していた現場 16 があった。(法令順守の観点から本来は総括監督員が減 点評価しなければならない施工現場があった) 1 □下請け通知で、上請けおよび横請けが読み取れ、一 1 括下請けの疑義が考えられる施工現場があった。 □すべての工事に、施工体系図を作成することを義務付 2 けているが、作成されていない事例が見受けられた。 □廃棄物処理の契約書に、単価が記入されていない契約 3 書が存在していた(違法の契約書) □施工体系図に全下請業者の記載がない。(請負金額5 4 00万円以上ではない。) □工期の記載欄が各々の契約締結工期となっていな 5 い。 6 □追加下請業者の報告が、文書にてなされていない。 7 □追加下請業者の掲示が、なされていない。 □2次下請業者以降の契約締結について、書面での確 8 認がとれていない。 9 □下請契約書がない状況で現場作業を行なっていた。 □下請契約書の契約内容と数量欄が、大工種、1式表示 10 の記載となっていた。 □下請業者に同工種が記載されていたが、作業分担が 11 文書にて明解に確認できない。 □下請契約書の工期欄が実施工期でなく、「協議によ 12 る」という記載となっている。(1部中止対応策) □契約工期の期限を過ぎて作業させていたが、工期変 13 更契約の締結がなされていない。 □施工体系図が公衆の面前(屋外)に掲示されていな 14 い。 15 □建設業の許可票が元請のみの掲示となっていた。 □材料の品質で、「御影石」という指定のみで製品化され 現場に納入されて、材料確認(段階確認)の手続きがさ 1 れていた。(品質を確認する項目がまったく整理されてい なく、何を持って御影石と規定するのか整理されていな かった。) □柵板・柵杭・仮設山砂・転用可能な側溝類など現場発 2 生品の管理・届出などの指定書式の提出物が全く行わ れていなかった。 □二次製品のレベリング調整に、指定された以外の材料 3 を使用している事例があった。 □段階確認がすべて机上で行われていた現場があっ 1 た。しかも材料入荷時に実施されていない。 □写真資料で確認が難しいもの(直読・場所の特定を要 2 するもの等)も、机上の段階確認で済ませていた。 □アスファルト表層工のコアー採取に監督員が介在して 1 いない。 □特記仕様書に記載されている項目が、実施されている かどうかの確認の書類が提出されていない。(事例として 2 騒音・振動地域の指定区域内の施工方法について等) □掘削影響幅を考慮して舗装カッターで施工している 3 が、施工途中で影響幅以上に破壊しそのまま施工してい る事例がおおく見受けられた。 □石積み施工が、石張り護岸へと変身して施工していた 4 現場(練り積み施工を無視:石の径を小さくして芋目地施 工など不良箇所銀行) □契約工期を守れなくなって、工事の一部中止指令で 1 契約違反を救済している事例が見受けられた。 5 確認・指示) 108 18 A B 109 18 A B 110 18 A B 111 18 A B 112 18 A B B 113 18 114 18 B 115 18 B 116 18 B 117 18 B A 118 18 119 18 A 120 18 A B 121 18 A B 122 18 A B 123 18 A B 124 18 A B 125 18 A B 126 18 A B 127 18 A B 128 18 A B 129 18 A B 130 18 A B 131 18 A □一部中止の工事で、中止理由が明確でないものが多 2 く見受けられ、その後の工程管理でフォローアップされて いた事例がまったく見受けられなかった。 □民地内に公共工事を実施している事例が見受けられ 3 た。(本来的には、補償費などの支出が妥当) 22 完了検査 □現場の工事は完了しているにも関わらず、その後、工 4 事の一部中止をかけて(不整合)、出来高の取りまとめ、 変更設計書の作成を行っている。(虚偽記載) □打合せ簿、指示書もなく、いきなり請負者提出の変更 1 数量資料により、変更がなされていた。 2 □出来高数量を変更設計数量としていた。 □施工計画書はあくまでも竣工書類の一部ではない。変 更がある場合でも施工計画書を作成してから着手するこ 1 とが原則である。まして変更施工計画書はその都度追加 で処理することになるが、いまだに変更は朱書きで一冊 にまとめられている事例が多くある。 □一部中止の工事で、中止理由が明確でないものが多 2 く見受けられ、その後の工程管理でフォローアップされて いた事例がまったく見受けられなかった。 □当初施工計画書に朱書きされたものに差し替えられ 3 (最終施工計画書として)、完成時に納品されていた。 □新工種の追加があるのに、変更施工計画書の提出が 4 なされていない。 □社内検査の要綱・要領が各社ばらばらで、内容が濃い 1 ものから薄いものまでまちまちである。 □検査員の竣工検査前に監督員の竣工確認検査が実 1 施されていなく、工事目的物から見ると些細なことがらに 竣工検査結果に修補を命じられた事例があった。 □消雪パイプの送水管末端で水が常時漏洩していた現 2 場があった。 □竣工時の出来高確認が、検査員の任意の位置で検測 できない事態が発生。(出来高管理基準以外の書類を持 1 参していないために発生。施工計画書では測点管理) 23 成績評定 □竣工検査時に、引渡しを受けるための清掃を全く実施 2 しないで受験をしている現場が多くあった。 □竣工時に施工現場に側点などの基点がマーキングさ 3 れていない事例が多く見受けられた。 4 □現場代理人が立会っていなかった。 □竣工写真に起終点が明示していない写真が見受けら れた。また下水道管布設工事など目視できない(竣工写 5 真で確認できない)現場では、代表的位置での施工中写 真を添付する事例が完全に遂行されていない。 □竣工日までに工事目的物は完了しているが、検査期 6 限(完了後14日以内)までの期間に書類作成をしている 現場が多く存在した。 □工事が完了して、竣工検査まで3ヶ月間も時間が経過 7 している現場が見受けられた。 □舗装工事の出来形管理について、道路表示の測点に 8 記載ミスがあった。 □検査時に、検査用具の不備や立会者が必要以上に多 かったり少なかったり、測点や基準となる位置の表示がな 9 かったり、現場代理人、主任技術者の両者が欠席してた り、受験体制が不備な場合があった。 □書類検査において、下請施工の内容説明ができない 10 現場代理人がいた。 □請負者に、施工管理項目と内容を把握できていないも 11 のがいた。 □検査時に変更設計書が無く、多工種の選択が出来な 1 かった。 変更計画に 係る甲乙協 議 19 施工計画の 変更 18 20 社内検査 21 監督員の確 認 6 建 築 7 公共工事のフロー 発 注 図 者 面 ・ 数 量 請 負 者 1.契約条件の確認() 契 約 12.工事基準点の指示() 13施 工 体 制 台 帳 の確 認 ︵︶ 調 査 ・ 測 量 工 事 打 合 せ ︵指 示 ・協 議 等 ︶ 14.指定材料の確認() 15.工事施工状況の 確認(段階確認)() 3.現地調査・測量() 4.施工計画(4) ※チェックリストにより確認 5.工程計画() 6.機械・労務・資材() 施 工 7.工程管理() 8.出来形管理(2) 17. 条件変更 (協 9.品質管理(12) 議・確認・指示)() 10.写真管理(8) 部分使用 11.安全管理() ※標準仕様書による提出様式は新潟県書式による。 臨時検査=中間技術検査 (特記仕様で定めのあるとき) 18.変更契約に係る甲乙協議() 契 約 変 更 19.施工計画の変更() 20.社 内 検 査 ︵︶ 21.監 督 員 確 認 ︵︶ 22.完了検査() 工事完了 23.成績評定() 完 成 引渡し 8 工事代金の支払 社 内 検 査 ︵品 質 証 明 ︶ 16.工事施工立会い() 施 工 計 画 書 2.現場条件の確認() 平成19年度 実施検査報告書 (建築・電気・機械) 公共工事のフロー 番号 年度 ① 発 請 番② 項 目 工種 番号 ③ 実施内容(所見) 左官(吹付 け工事) □単位あたりの吹付け量が施工計画書に記載されて 1 いなかった。 B 塗装 □単位あたりの使用量が施工計画書に記載されてい 2 なかった。 18 B 電気・機械 □品質管理計画で何をどのように管理するかの計画 3 の記載が少ない 4 18 B 電気・機械 5 18 B 6 18 B 7 18 B 8 18 9 1 18 B 2 18 3 4 施工計画 コンクリート □試験計画でどんな試験を実施するかの計画の記 4 載が少ない(絶縁・照度・接地・点灯・極性・満水試 験・通水試験) □基礎、柱、梁、壁等の型枠の位置や形状、厚さ、断 1 面寸法を計測記録していない現場があった。 コンクリート □基礎、柱、梁、壁等のコンクリートの位置や形状、厚 2 さ、断面寸法を計測記録していない現場があった。 コンクリート □強度確認試験(公的試験)においてプラントでの潰 1 しは監督員の立会いがなかった。 B 鉄骨 □高力ボルトのマーキング、締め付け確認記録のな 2 い現場があった。 18 B 左官(吹付 け工事) □単位あたりの吹きつけ量の確認資料(カタログ・出 3 荷証明および空き缶写真等)のない現場があった。 10 18 B 左官(吹付 け工事) □各作業工程ごとの使用量がわからない現場が多く 4 あった。 11 18 B 塗装 □単位あたりの吹きつけ量の確認資料(カタログ・出 5 荷証明および空き缶写真等)のない現場があった。 12 18 B 塗装 □各作業工程ごとの使用量がわからない現場が多く 6 あった。 13 18 B 建具 14 18 B 外壁改修 □工場製作所における建具の性能や試験成績表の 7 添付のないものがあった。(気密性、水密性能、表面 の亜鉛メッキの付着量など) □単位あたりの注入量の確認資料(カタログ・出荷証 8 明および空き缶写真等)のない現場があった。 15 18 B 電気・機械 □材料の規格品の確認がわかる写真などの整理が 9 ないものがあった 16 18 B 電気・機械 17 18 B 電気・機械 18 18 B 電気・機械 8 出来形管理 9 品質管理 □機材の受け入れ検査を監督員に求めていない現 10 場があった。(省略するのならばその承諾を受けてい ること) □製造所においての性能表・能力計算書・性能を示 11 すものが不足しているものがあった □水圧・圧力試験の時間経過が確認でる記録がな 12 い。。(どれくらいの圧力をどれくらい時間を掛けるの か) 9 土工事 □埋め戻し及び盛土で各層ごとの厚みのわかる写真 1 がない。 B 鉄筋 □スペーサーの設置位置及び個数を示す写真がな 2 かった。 18 B 左官(吹付 け工事) □搬入した材料の数及び使用した材料の数(空缶・ 3 空袋)を確認できる写真がない現場があった。 22 18 B 左官(吹付 け工事) □吹き付け工程ごとに写真が必要(下塗り材・主剤基 4 層・主剤模様・上塗材) 23 18 B 左官(吹付 け工事) □写真の黒板にはどの作業工程か判別べきないもの 5 があった。 24 18 B 塗装 □搬入した材料の数及び使用した材料の数(空缶・ 6 空袋)を確認できる写真がない現場があった。 25 18 B 塗装 □吹き付け工程ごとに写真が必要(下塗り・中塗り・上 7 塗り) 26 18 B 塗装 □写真の黒板にどの作業工程か判別べきないものが 8 あった。 19 18 B 20 18 21 10 写真管理 10 先進的な取り組みで他の模範となる事例 ◆社内検査を実施し、竣工検査に備えていた。 ◆交通整理員を配置して、竣工検査を受検していた。 ◆施工の安全を確認するために、元請負としてのパトロールと現場の点検をして、かつ下請負業者にも独 自にパトロールと点検を義務付けし、確認をしていた。 ◆埋戻し工の施工でタンパーのみの場合と、ランマーと組合わせたり、振動ローラーも組み合わせたりと、 施工条件に合わせたベストな施工方法を実施している ◆各社独自で管理基準を設置していた。 (ただし、自社基準をオーバーした箇所の対応については方針なし。) ◆新規入場者の教育・訓練の手法に創意工夫が実践されている。 ◆KYミーティングなど独自にマニュアル化をして施工現場で実践をしていた現場があった。 ◆お盆や正月また5月の大型連休時の現場点検を、委託して実質的に管理している施工現場があった。 ◆打ち合わせ簿に協議、指示、承諾別に整理しかつ時系列にまとめられた書類の整備がされた現場があった ◆くい打ち現場で継ぎ杭の溶接確認を、専門業者にアウトソーシングして施工管理していた。 ◆施工体制台帳に工事の中止、変更などすべて記入されていた現場があった。 ◆埋設物施工現場で、ガス探知機を使用して安全性の確保に努めていた施工現場があった。 ◆設計変更の試料で、変更の根拠を示し安定計算書および工法比較検討書が作成され提出されていた。 ◆過積載防止のために、荷台に目印をつけ表示・指示をしてかつ月二回程度の教育を実施している現場があった ◆交通指導員の派遣職員の経歴を証明書として発給している現場があった。 平成18年度 工事検査実績件数と繰越件数 17年度 繰越完了① 件 数 18年度 完 了② 件 数 産業振興部 農村整備課 0 地域整備部 地域整備課 部 名 〃 課 名 18年度 繰 越③ 件 数 16 17年度繰越① 18年度完了② 検査件数(計) 16 4 74 78 7 3 0 4 4 2 15 31 46 18 〃 都市整備課 駅周辺整備 課 維持管理課 0 4 4 0 〃 建築課 6 79 85 11 13 95 108 26 38 303 341 67 〃 上下水道部 下水道課 合 計 11