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松前柔道塾開塾40周年記念展示「『柔道・友情
松前柔道塾開塾40周年記念展示 「柔道・友情・平和」 ~創立者・松前重義が目指した青少年教育~ 2016年4月23日~5月21日 開塾式にてテープカットをする松前重義名誉塾長 1976年(昭和51年)5月5日、かつての望星学塾塾舎に約50枚の畳を敷いて柔道場をつくり、 「松前少年柔道塾」を開塾。未来を担う少年少女達を体育活動を通して育成することを目指し たものであり、その教育理念は望星学塾の精神を示す「若き日に」の4ヶ条と同じである。 塾生募集に応じて36名が入塾した 松前達郎塾長は開塾式にて、柔道を通して身体を鍛える意味を次のように述べた。 「ただ単に病気をしないという意味ではなく、もっと積極的な意味で頑丈な体を鍛えて、その 体のもとに知能を磨き、思想を培う、そして立派な人間に育ってもらいたい。」 塾生が贈ったお祝いの色紙 塾生達に迎えられる松前重義名誉塾長 開塾から4年目に、武蔵野の小さな柔道クラブは世界とつながった。1979(昭和54)年12月、 国際柔道連盟(IJF:International Judo Federation)会長に松前重義名誉塾長が就任したの である。年が明けて1月に道場では、塾生たちが会長当選を祝った。 本館玄関の「IJF会長当選を記念して」のプレート 新しく完成した新館道場で落成式 1981(昭和56)年9月、望星学塾の新館(現本館)が完成し、20日、落成披露と望星学塾45 周年および松前柔道塾開塾5周年記念式典が盛大に行われた。柔道の模範演技では、第12 回世界柔道選手権大会で優勝し、オランダから帰国したばかりの柏崎克彦、山下泰裕両選 手が世界一の技を披露して、新道場のスタートを祝った。 「若き日に~」の4ヶ条は、身体を鍛え、知能を磨くとともに、人間、社 会、自然、歴史、世界等に対する幅広い視野をもって、一人ひとりが人生 の基盤となる思想を培い、人生の意義について共に考えつつ希望の星 に向かって生きていこうと、私たちを激励する。 (写真右:望星学塾に掲げている書) 「患難は忍耐を生み出し、忍耐は練達を生み出し、練達は希望を生み出す」 という聖書の言葉(ローマ人への手紙第五章より) 開塾当時から現在に至るまで、道場正面に掲げ、本塾の指針としている。 1979年12月に国際柔道連盟会長に就任した松前重義先生は、柔道の理 想を「柔道・友情・平和」の言葉で表した。柔道を通して友情を育み、平和な 社会を築こうと提唱した。 男子 松前柔道塾40年間の入塾者数(男女別) 女子 80 塾生70 1980,5月 「少年」を とる 36名 塾生 164名 18 9 13 60 11 0 6 3 50 2 1 8 2 40 7 16 7 0 12 17 15 15 5 8 11 9 6 1 30 5 9 10 60 52 8 58 54 52 45 9 11 7 6 1 56 20 11 11 15 52 9 11 2 45 40 39 39 40 39 37 34 40 36 33 32 29 28 26 26 23 10 43 39 40 36 35 34 28 25 27 29 29 23 20 26 29 男子合計1478名 女子合計325名 総数1803名 2015 2014 2013 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 1999 1998 1997 1996 1995 1994 1993 1992 1991 1990 1989 1988 1987 1986 1985 1984 1983 1982 1981 1980 1979 1978 1977 1976 0 現在の松前柔道塾 松前柔道塾の教育活動(「柔道 友情 平和」の実践) • 体力づくり •親子柔道教室 •保護者会・交流会 •保護者参加の行事 •運動の楽しさ •食事・栄養のバランス 家族 の絆 体育 勝負 修心 •正しい技能 •競技目標の達成 •国際交流 •伝統行事 •クリーン運動 •読書 柔道(方法)を通しての教育 国際性 (英語での指導) あいさつ世界一!! 正しい技能と礼法 (武道学科の教育実践) 体力づくり (楽しいトレーニング) 【体育】体力づくり・月曜日の特色あるスポーツ教室 チャレンジ教室・体力テスト 開塾時(1976) チャレンジ教室初開催から24年 柔道とは違った体の動きや、多様な動きを体感し体力向上と運動能力向上に役立てること を目的として開催(1992年に初開催)。東海大学体育学部の指導者やトップアスリートたちが 来塾して、塾生たちにスポーツの楽しさや基本の動きを教える。 また、体力テストは開塾当時から実施し、塾生の体力を測定し、体力向上へのアドバイスを 行っている。 【修心】伝統行事の伝承 もちつき・鏡開き 1981年 今 開塾3年目の1978年1月に、「もちつき・おしるこ会」を行ったのが始まり。 現在は、鏡開き式(1994年より開催)・合同稽古も実施し、読書感想文の表彰や、中学生の 初段取得者表彰および形の演武を行っている。 【修心】暑中・寒稽古、クリーン運動 1980年夏 2015年夏 駅前のクリーン運動 暑中・寒稽古は、一年の一番暑い(寒い)時期に、技術の向上とともに、暑さ(寒さ)に耐えな がら稽古をやり遂げ、精神の鍛錬をするという目的で開塾当時から行っている。 クリーン運動は、月に1度(土曜日)早朝6:30より、本塾から三鷹駅までの路上のゴミ拾いや 清掃を行っている。毎回40~50名が参加。 【勝負】東京都代表で全国大会に出場 1990年 25年ぶり2度目の3位(2015) かつて競い合った井上康生選手が 望星柔道教室で来塾(2005年) 1990年の第10回全国少年少年柔道大会で、第3位という成績を収めた。準決勝で敗れた 宮崎県代表チームのエースが井上康生選手だった。25年後の2015年5月、再び全国第3位と いう成績を収めた。このほか、小学生・中学生ともに数々の大会で好成績を上げている。 【家族の絆】親子柔道教室 記念館道場時代 2015年秋・第50回 記念館道場での親子柔道教室 年2回、柔道を通して親子のコミュニケーションを図るために、親子柔道教室を開催。初心 者でも気軽に参加でき、毎回多くの参加者が集まる。2015年10月には記念すべき50回目を迎 えた(第1回は1981年6月)。 【国際交流】 初の国際交流(1983) 2015年 初の国際交流は1983年(昭和58年)開塾7周年記念式典に参加したカナダ、ブリティシュコ ロンビア州のカムループス柔道クラブとの交流だった。 2014(平成26)年9月4日(水)には、カナダ・トロントのRSGC(ロイヤル・セイント・ジョージズ・ カレッジ)と国際交流協定を結んだ(異文化理解を深めるプログラム、柔道を軸とした交流プ ログラムの計画と実施について相互協力)。 【宿泊研修】夏期学校 2004年「望星丸」船上 2015年東海大学発祥の地 清水キャンパス 柔道だけでなく自然や文化に触れ、夜は学習の時間 清水での夏期学校は、①東海大学発祥の地である清水キャンパスで研修を行うと共に、創 設者ゆかりの地を訪ねる、②研修や集団行動を通して社会性や豊かな人間性を育む、③地 元柔道クラブとの交流で参加者相互の親睦を深めることを目的とした。 本塾は望星学塾の精神に基づき、心身の調 和のとれた人間づくりを目指していきます。 この考え方、目的を深く心に刻み、40年の実 績を土台に新たな一歩を踏み出したいと思い ます。