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世界の水災害と日本の水災害

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世界の水災害と日本の水災害
世界の水災害と日本の水災害
世界の水災害
日本の水災害
日本は、これまで台風によって大きな被害を受けてきた
自然災害のうち発生件数・被災者数が最も多いのが洪水
世界における災害種類別発生件数の推移(1980-2006)
発生件数
災害疫学研究センター(CRED)
の統計によれば、干ばつ、地震、
洪水、地すべり、火山、暴風雨
などの自然災害のうち、世界で
過去35年間(1974年~2008
年)の発生件数・被災者数が最
も多かったのが洪水です
洪水、鉄砲水、都市型降雨・洪水
火災、森林火災
なだれ、地すべり、漂砂
低気圧、強風、暴雨 、降雹、竜巻、落雷
干ばつ、熱波
低温、寒波、霜、雪
名 称
時 期
主な被災地域
主な被害内容
室戸台風
昭和9年(1934年)9月
九州~東北
(特に大阪)
死者・行方不明者:3,036名
住家被害:92,740棟、住家浸水:401,157棟
枕崎台風
昭和20年(1945年)9月
西日本
(特に広島)
死者・行方不明者:3,756名
住家被害:89,839棟、住家浸水:273,888棟
カスリーン台風
昭和22年(1947年)9月
東北以北
死者・行方不明者:1,930名
住家被害:9,298棟、住家浸水:384,743棟
伊勢湾台風
昭和34年(1959年)9月
全国
(九州を除く)
死者・行方不明者:5,098名
住家被害:833,965棟、住家浸水:363,611棟
津波、高潮
また、1990年~2009年の20年
間に、世界で約15万人が洪水で
命を落としたと報告されています。
出典: United Nations , Global assessment report on disaster risk reduction (2009)
左図を見ると、近年では、洪水、
鉄砲水、都市型降雨、都市型
洪水の増加が見てとれます。
洪水被害の可能性がある地域に、人口の50%、資産の75%が集中
東京、横浜、名古屋、大阪と
いった大都市を擁する三大湾
(東京湾・伊勢湾・大阪湾)周
辺の海抜ゼロメートル地帯には、
約400万人が居住しており、高
潮発生時の深刻な被害が懸
念されています。
水関連災害の被災者の90%がアジア地域
水関連災害による死者数の割合(大陸別、1980-2006)
水関連災害による被災者の割合(大陸別、1980-2006)
ヨーロッパ
ヨーロッパ
アメリカ
オセアニア
アメリカ
オセアニア
アフリカ
アジア
災害疫学研究センター(CRED)
の統計によれば、 1980年から
2006年の間に、全世界で約47
億人が水に関連する災害の被
災者になったと報告されていま
す。
また、平均海面が59cm上昇し
た場合、三大湾のゼロメートル
地帯の面積・人口は5割増大
すると予想されています。
アフリカ
そのうちの約90%は、アジア地
域の人々で、経済的損失は、80
億ドルにも上ったと試算されてい
ます。
アジア
出典: Asia-Pacific Water Forum, Asia-Pacific Regional Document
近年の主な暴風雨被害
名 称
時 期
主な被災国
主な被害内容
ハリケーン・カトリーナ
2005年8月
アメリカ
(ニューオーリンズ市)
死者・行方不明者:約1,200名、浸水家屋:約16万戸
被害総額:1,250億ドル
サイクロン・シドル
2007年11月
バングラデシュ
死者・行方不明者:約4,000名、被災者:約892万名
全壊家屋:約56万戸
サイクロン・ナルギス
2008年5月
ミャンマー
死者:約85,000名
行方不明者:約54,000名
ハリケーン・カトリーナによって発生した高潮は、ニューオーリンズ市内の各所で運河堤防を破壊しました。
陸域の約7割がゼロメートル地帯である同市内では、陸域の80%が浸水する事態となりました。
本パネルの作成は公益財団法人大阪コミュニティ財団/東洋ゴムグループ環境保護基金からの助成を受けて実施しています。
出典:国土交通省
地震により発生した津波の被害も激甚
名 称
時 期
主な被災地域
明治三陸地震
明治29年(1896年)
三陸沖
南米チリ沖地震
昭和35年(1960年)
岩手県大船渡市等
日本海中部沖地震
昭和58年(1980年)
秋田県能代市、青森県等
北海道南西沖地震
平成5年(1993年)
北海道奥尻町
東北地方太平洋沖地
震(東日本大震災)
平成23年(2011年)
東北地方と関東地方の太
平洋側沿岸
主な被害内容
死者:21,953名
死者・行方不明者:142名
死者:約100名
死者・行方不明者:198名、被害総額約
664億円
死者:15,858名
行方不明者:3,021名
(*)
※2012年5月9日時点、東北地方太平洋沖地震とそれに伴って発生した津波、およびその後の余震等によりひきおこされた災害の被災者を含みます。
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