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心をこめたサービスで最高の空の旅を
心をこめたサービスで最高の空の旅を 中国伝媒大学学生代表 見学日時:2010年12月1日(水)10:00-13:00 見学場所:日本航空インターナショナル 羽田空港 (東京都大田区東南端 多摩川河口左岸) 見学概要: 今日の午前中は羽田空港に行き日本航空を見学した。日本航空に到着して会議室に入ると、さまざま な航空機の模型が目に飛び込んできた。初めに地球環境部の部長さんからJALグループの概要と環境保全 や旅客機の整備面の取り組みについての説明を受けた。日本航空は、1951年の創業当時は半官半民の会 社であったが、1987年に完全民営化され、その後2002年には日本エアシステムと合併して会社規模の 拡大が図られた。目下、278機の航空機を保有し、その航路は38の国と地域の合計226の空港をカバー している。年間の輸送旅客数は延べ5,600万人、主要事業における2008年の売上高は約1兆9,500万円に 上った。 日本航空では、二酸化炭素排出削減という目標を達成するために、機種の更新や新たな運航方式の普 及、機体の軽量化、バイオ燃料の実用化等の取り組みが行われている。具体的には食器・機内飲用水・ 貨物コンテナの軽量化、雑誌・制服・空き缶のリサイクル、燃料効率の向上に努め、常に新たな成果を 目指して取り組みの範囲を広げている。 また、これらの努力に加え、日本航空は環境保全分野の社会活動にも積極的に取り組んでいる。例え ば、航行ルート上からシベリアの森林火災の観測を行なったり、内モンゴルでのOISCA国際グリーンプ ロジェクトの支援や北京・大連・香港で環境関連の講座を開催したりしているほか、バイオ燃料搭載の 飛行試験にも成功している。航空機の整備事業においては、安全性・定時性・快適性を備えた航空輸送 の提供をモットーにしている。整備の目的を航空機の安全を最優先した上で常に定時性と快適性を保証 し、航空機と部品の性能と信頼性の維持・向上を図ることに置き、全てのフライトに対し飛行前点検と 定期整備を実施している。 スライドを使った説明で日本航空についておおよそ理解した後、航空機の整備状況を見学するため に、羽田第一、第二整備工場に向かった。整備場の各設備の用途について説明を受けたほか、航空機の 着陸の瞬間を間近に見ることができた。 昼食は、客室乗務員の訓練所で客室乗務員が実際のフライトで食べて いる機内食を食べた。機内食は冷たく、量も少なかったが、客室乗務員 はそれを5分以内に食べ終えなければならないという。客室乗務員の案 内で訓練教室を見学した。入社するとすぐに、酒の注ぎ方、全ての飲み 物の名前を覚えること、歩き方、化粧の仕方、緊急時の乗客対応につい ての厳しい訓練が行われる。次々に客室乗務員の皆さんと記念写真を 撮って日本航空と羽田空港の見学が終了した。 知っていますか? Q:世界で最も運航時間の精度が高い航空会社は? A:アメリカのConducive Technology社の調査によれば、2009年の日本航空の定時到着率は90.95%を マークし、世界の46の著名航空会社の中でトップの座に輝いた。 JALグループでは、航空機が駐機場にある間は可能な限り地上電源を使用するようにしているが、離 陸の約10分前には補助動力装置の小型ジェットエンジン(APU)を始動させ、出発準備が完了するまで エンジンをかけ続ける必要があるほか、定刻通りの運航を保証するために最善を尽くさなければならな い。また、日本航空では航空機の更新を進めて燃料効率のより高い機種の導入に努める以外にも、環境 に配慮した運航方式の採用、機体の軽量化、エンジン洗浄、資源のリサイクル等のさまざまな取り組み を通して地球環境の保全に尽力している。 Q:旅客機が予定時刻より1分遅れた場合、どのくらいの二酸化炭素を余分に排出することになるか? A:仮に日本航空の全フライトの離陸が予定時刻より1分遅れた場合、グループ全体で1日約5.3トンの二 酸化炭素を余計に排出することになる。離陸時間が定時より遅れた場合は、できる限り定刻に目的地に 着くように飛行速度を上げる必要があるが、ボーイング777型機または767型機が3分間の遅延を取り戻 すために加速した場合は、1回のフライトで約430キログラムの二酸化炭素を余計に排出する計算になる という。 JALグループでは、航空機が駐機場にある間は可能な限り地上電源を使用するようにしているが、離 陸の約10分前には補助動力装置の小型ジェットエンジン(APU)を始動させ、出発準備が完了するまで エンジンをかけ続ける必要があるほか、定刻通りの運航を保証するために最善を尽くさなければならな い。また、日本航空では航空機の更新を進めて燃料効率のより高い型式の導入に努める以外にも、環境 に配慮した運航方式の採用、機体の軽量化、エンジン洗浄、資源のリサイクル等のさまざまな取り組み を通して地球環境の保全に尽力している。 Q:中日両国の関係において日本航空が果たした重要な役割とは? A:日本航空と中国とのつきあいは長い。1972年、日中国交正常化前の9月に日本の田中角栄首相が日 本航空の専用機に乗って訪中し、二国間交渉が行なわれた。10月には両国の国交正常化の記念行事とし て、日本航空のチャーター機によって1,000本の桜や落葉松の苗木、2頭のパンダ(カンカンとランラ ン)が運ばれた。 Q:上戸彩主演の2006年のテレビドラマ「アテンション・プリーズ」(中国語名:甜心空姐)と日本航 空の関係は? A:「甜心空姐」(アテンション・プリーズ)はまさに日本航空で撮影された!ドラマは、負けん気が 強く、さっぱりした性格の女の子――美咲洋子が欠点を克服しながらステップアップを重ね、仲間や教 官の励ましの中で一人前のキャビンアテンダントに成長するまでを描いた物語である。笑える場面満載 のコメディタッチなストーリー展開の中で、キャビンアテンダントの凛とした美しさを表現すると同時 に、その背後にある困難や苦労を描いている。このドラマは日本のキャビンアテンダントの訓練過程の 全てを忠実かつ興味深く再現しており、日本での放映時には16.4%の平均視聴率を獲得し、最高視聴率 は19.2%に上ったという。「男勝りな女の子」美咲洋子の泣くに泣けない、笑うに笑えない一連の「アクシ デント」に加え、「スター」CAと「落ちこぼれ」CA同士の小競り合い等の見所もあり、軽快なストーリー展 開で見る者を笑いに誘う魅力溢れるテレビドラマだ。今回の見学では、日本のドラマファンを自負する 団員によってドラマのシーンに使われていたスポットがいろいろと確認できた。中国でこのドラマを見 て日本航空の飛行機に乗るようになった人が少なからずいることを思えば、やはりテレビの影響は侮れ ないと思った。 感想 大多数の団員にとって航空会社を見学するのは初めての経験だった。今回の訪日の往復のフライトを 提供してくれた日本航空を見学できたことは本当にラッキーだった。日本航空は心の込もったサービス で最高の空の旅を提供するという、ただそれだけのためにさまざまな方面で努力している。私たちの目 に映ったものは、安全な航行と行き届いたサービスだった。キャビンアテンダントたちの華やかな微笑 みは、ベストを目指して絶えず繰り返される厳しい訓練や整備士たちの細心の作業に裏打ちされたもの であり、さらには研究員たちによる環境保全のための技術革新や、会社上層部の世界市場を拡大するた めの絶え間ない努力がその背後にある。 今回の訪日は日本航空と縁があったように思う。機内ではプロフェッショナルな日本式サービスを初 めて体験することができた。日本航空には日本ならではの細やかさや温かさが充分に体現されていた。 Japan——Endless Discovery(尽きることのない感動に出会える国、日本)――これは飛行機を降りたと きに見かけた日本の観光庁のキャッチフレーズだが、とても気に入っている。美しい桜の花はいつまで も咲き続けることだろう。近い将来、日本航空は必ずや困難の中から立ち上がり、再び気持ちを奮い立 たせ、今まで以上の驚きと感動を私たちに届けてくれるに違いない。