...

第 6 回「バリ植林祭」2014報告書 今年も穏やかな雄姿で迎えてくれました

by user

on
Category: Documents
9

views

Report

Comments

Transcript

第 6 回「バリ植林祭」2014報告書 今年も穏やかな雄姿で迎えてくれました
No Forest No Future
We Love Earth
We Love Peace
第 6 回「バリ植林祭」2014報告書
2014 年 12 月7日(日) 7:30~13:00
今年も穏やかな雄姿で迎えてくれました
みんなでバリ植林祭を体感しよう!
大地と対話~自然の感性を呼び戻す~!
★今年も例年どおり村の集会所「プラウジャティー」に早朝より集まっていただき始まりました。
~地球を愛し、平和を愛する心を共にするために~
私たちのNPO設立の想いはロゴマークの通り「I Love Earth 、I Love Peace」
「地球を愛し、平和を愛する」ことです。地球の大地に「木を植える活動」を通じて、「自然の中の人間と
いう価値観」を共有し、国や地域や人種や宗教などすべての違いを乗り越えて、世界平和を達成したい
との想いから、「世界平和の森づくり」と名付けて取り組んでいます。
地球規模の異常気象の頻発は、熱帯地域の森林の減少が大きくかかわっているとの認識から、地球
規模の植林を広める必要があると考えています。そのためには一人でも多くの人に参加していただい
て、体験し、体感してその喜びを次の人に伝えていただきたい、との想いから 2009 年からバリ島で
毎年「植林祭」を開催しています。
http://www.agfn.org
[email protected]
No Forest No Future
We Love Earth
We Love Peace
◆地球規模で植林をすることを「人類共通の価値観にするための植林祭を!」
「植林」という人類の活動」には停年はありません。もうやめてよいということは、永遠にやってきません。
人類が地球上で生き続ける限り、世代を超えて取り組まねばならない「生業」です。
木を植えることは、この世に生命をいただいた人間としての「次世代への愛の行動」です。
地球規模で継続して植林を行うことを人類共通の価値と認識するためには、地元の人々やできる限り
幅広いさまざまな国々の皆さんとの活動し、体感することで得られます。
地球の大地とつながる「植林活動」共有しながら「国際交流」を体験し、地球のことや環境のことをグロー
バルな視点で発想できる人材を育てるために「バリ植林祭」を行っています。
日本の植林ボランティアツアー参加者も早朝集合
高校生の一団も早朝に来場して記念撮影も
◆なぜ、バリ島なのか?
2006 年にバリ島の友人に久しぶりに出会った時の話ですが、
「宮崎さん、あなたは東カリマンタン州ばかりで植林しているけれど、バリ州も森林率が22%で植林をしないといけ
ないけれど資金がなくて植林が進まないんだよ。バリでも植林をしてくれないか」といわれました。
それまでは「青い海と緑豊かな陸地」のリゾートというイメージで
したが「中国」並みに「森林率」の少ない島であることを知らされ
「バリでの植林」を始めました。
地元政府から要請を受けたのは、バリ島民の「いのちの水瓶」の
バトゥール湖の水位が2mも低下してしまいました。
水源を守る森づくりをする必要があるということでした。
2007 年当時の現地の様子は右の写真のような状況でした。
見た目の通り植物の生育にはとても困難な条件の場所でした。
2007 年からこのエリアで植林活動をしていますが、私たち単独の
NPOの力だけでは費用と時間が膨大で困難です。
そこで、島民、みんなが「植林の意義」を理解して、自分から行動して
もらえるように啓蒙する必要がある感じ「植林祭」というイベントを
行っています。今回で 6 回目になります。
よばれる
早急に水源涵養林
植林前は小さなひ弱な草と火山灰地でした
←元々の水面ライン
No Forest No Future
We Love Earth
We Love Peace
■私たちのこの活動は世代の違いや国の違い、人種の違いや宗教の違いなどすべてを超えた活動で、
「地球に感謝の木を植える」という共通の行動が平和の礎になると考えて取り組んでいます。
2009 年植林祭を始めた当初は、200 名弱からスタートしましたが、回を重ねるうちにバリの人たちの「植林」に対す
る意識が大きく変わって、現地の中学、高校生、大学生一般の皆さんも積極的に参加をしてくれています。
★43 名のグループリーダー達
集合場所のプラウジャティー集会所で受け付けしてグループ分けが行われます。
現地パートナーが制作した植林の作業手順案内
この説明ボードでグループごとに植林のやり方や担当場所について説明を受けて植林現場まで歩いて向かいま
す。
過去の植林祭の体験から、植林の習慣のないインドネシアの人たちにとっては「植林」について詳しく説明をしない
と考えられないような植え方をされるとの反省からこのボードの制作とグループで植林に取り組むシステムを編み
出してくれました。
今回も 43 のグループリーダーが活躍してくれ、大きな力になってくれています。
No Forest No Future
We Love Earth
今年は比較的近い現場でしたが、ならし運動になりました。
We Love Peace
見た目以上に足場が悪い歩道です。
事前に下から水を運んでくれポリ袋に入れた集積所
飲料用の水をもって真剣に歩く学生ボランティア
途中でポリ袋入りの植林木にあげる「水」をもって現場に向かいます。
さらに事前に分配された苗木を集積所から運んで現場へ
No Forest No Future
We Love Earth
溶岩のために地形がとても複雑です歩きにくい現場です。
We Love Peace
目印の旗の下で、植林する場所を確認し中
↓地形に合わせたさまざまな植林の様子ショット
チーム別にそれぞれが現場に向かい植林を実行
厳しい地形条件で移動するのがたいへんです。
若い人たちでもアプローチがたいへんです
No Forest No Future
We Love Earth
しっかり水も携えて植林実行
We Love Peace
日本人と日本語学校の生徒たちも活躍
丁寧に苗木の保護のために縛る
少女の笑顔が素晴らしい!
植林終了のグループ記念写真
ホテル マリオットのチームも参加してくれました
昨年に続き今年もアジア
パルプ
ペーパー株式
会社(APP)ジャカルタ本社と日本法人APP
Jから参加していただき、広報の支援と参加者に
配布するTシャツの支援していただきました。
高校生の皆さんと先生がた+日本からの参加者
今年はバンク ネガラ インドネシア銀行(BNI)東京支
店の計らいで、バリ支店の支店長以下 20 名の皆さん
と「ミスバリの方 4 名」も参加いただきました。BNIは社
内に「GO Green」プロジェクトがあり賛同いただきTシ
ャツをプレゼント頂きました。感謝!!
No Forest No Future
We Love Earth
記念植樹「樹種=アンププ」
We Love Peace
記念事業のためにバリ総領事館の柴田総領事、片岡領事ご夫妻・インドネシア共和国大使館林業部長マイディワ
ルド氏・植林祭の始まりから継続してお世話していただいている「バリの森を守る会」代表光森史孝氏も参加して記
念植樹を行いました。
柴田総領事の記念植樹
左)林業部長、総領事
柴田総領事令夫人と記念植樹参加者
記念セレモニーバリ緑化協会代表Bayu氏
光森氏 宮崎 APPJ清水氏
バンリ県知事代理と記念植樹参加者
AGFN宮崎代表
林業部長のマイディーワルドさん(日本から参加)
バンリ県知事の代理
柴田総領事の「次世代につながる活動は素晴らしい」
No Forest No Future
We Love Earth
We Love Peace
バリのためにわざわざ日本から来て地元の若い人たちと共に植林活動をしてくれて感謝
■植林祭参加協力団体・学校等について~感謝~
◆学校関係
①国立キンタマニ第一高校 ②国立デンパサール第 8 高校③国立デンパサール第 12 中学校
④チャンプハン大学ウブド⑤デンパサール外国語大学⑥ウダヤナ大学
◆グループ・団体
①バリの森を守る会(在バリ日本人グループ)
②Bali Outbond Community ③Bali Berkebun
④CBR250ccClub Bali ⑤Bali offroader Community ⑥PMIバンリ支部 ⑦ロタリー倶楽部Ubud Sun
set ⑧ロータリーアクト デンパサール ⑨ロータリアクトNusa Dua ⑩ホテルカルティカプラザグリーンチーム
⑪マヤウブド グリーンチーム ⑫デンパサールー福岡会 ⑬PuraBatur寺院 ⑭バツゥール村・中・北・南地区
⑮インドネシア協会 ⑯Batur山登山協会 ⑰東バリ林業局関係 ⑱ホテルマリオト グリーンクラブ
⑲BNI デンパサール支店 ⑳個人グループ参加のみなさん
◆ゲスト
①在バリ総領事 ②バンリ県知事代理 ③バンリ林業局長 ④バンリ県警察局長 ⑤バンリ県軍司令官
⑥ Batur地区長 ⑦バリ東部地区林業局長
※在日インドネシア共和国大使館 林業部長およびアンドリ氏にはサポートをいただきました。
◆参加者の声
①上嶋
順二さんからの声
帰国しましてから、まだ1週間しかたっていないのですが、もうかなり前の
ことのような感じがしております。
本当に有意義な時間を過ごさせていただきましてありがとうございました。
植林祭で同じグループだった、STIBAの学生ラダさん・メイシンさんも、LINEでメッセージ交換をしております。
彼女たちは皆本当に素直で、明るく、日本のことをとっても好きでいてくれています。
彼女たちにも良い思い出を与えることができたのではないかと、今回の活動が非常に有意義なものと心底実感して
おります。いつまでも彼女たちが日本のことを好きでいてくれるように、私たち日本人は、もっと頑張っていかなけれ
ばならないと痛感しております。
これからも、インドネシアのために植林活動をしていただきますことを切にお願いいたします。
また、機会がありましたら参加させていただきたく存じます。
(株式会社 コンクリート診断センター 大阪支店 上嶋 順二さん 51 歳)
②本多 満さんからの声
宮崎さんのお誘い乗ってツアーに参加させていただき、新しい出会いがあり感謝しています。
また自分も昔南洋材を切っていた過去を少し反省し、植林ツアーに参加しましたが、
軽い気持ちが見事に打ち砕かれ、我々がしたことの罪は軽くはなかったです。
植林をするときは夢中でそのことに集中して行動しました。あとで体のあちこちが痛み、傷が手足にあったことが風
No Forest No Future
We Love Earth
We Love Peace
呂に入った時に気づきました。
ツアー参加者の皆様がいろいろな経験をして、このツアーに参加され、お話をお聞きして感謝しています。私も自分
にできることから、森を守ることに貢献できればと思いました。
今、行っていることは、インドネシアの植林体験を周りの人に話すことからはじめています。
(ホンダロジコム㈱ 取締役副会長 本多満さん 66 歳)
※本多さんは自分が 45 年前にカナダで実習生活を共にして、その後それぞれの道に生きてきましたが、今回参加して頂けて、
理解深い感想をよせていただき大変うれしく感じています。
■主催者から、
今回は、昨年も参加していただいた山本穣さんのアドバイスもあり東カリマンタン州の植林体験もプログラムに入れ
させていただきました。そのためにやや駆け足的になり参加していただいた方には少し厳しいスケジュールになっ
たことを反省しております。
熱帯雨林の惨状と地球規模の気候変動の対策として、今を生きる人類は「熱帯雨林の保護と再生」に取り組ま
ないと危機的な状況を招いてしまうとの懸念から、1999 年から取り組んできたインドネシアでの植林活動を体験・体
感して次の行動につなげていただきたいとの願いからこの企画をいたしました。
また今回は、新しいチャレンジとして、地元民の生活向上に役立ち、次世代の持続可能な社会づくりに役立つバ
イオディーゼルの実をつける樹種「ポンガミア」の植林を始めることができたことも有難く感じています。
この情報を提供していただき、この植林に参加いただいた佐村秀夫様に感謝申し上げます。
皆様のご協力のおかげで、様々な分野の皆さんに参加いただくことができて、体感していただけ、無事に終了す
ることができましたことに心より感謝申し上げます。
これを機会に「熱帯地域での植林」の意味についての理解深まり、多くの人々に伝えていただけ、緑豊かな地球
を次世代に引き継げることを願っています。
NPOアジア植林友好協会 代表理事 宮崎林司
■終わりに
もう 39 年程前ですが、ジャングルの中でオランウータンの親子に遭遇したとき、そのまなざしは、人間の先行きを案
じ、憐れんでいるように感じました。
今日の地球環境の劣化、異常気象を考えますとあの時のあの目は「この事態を暗示してくれていたんだ」と感じ
ています。「生きていることが環境貢献につながるオランウータンの生き方」に私たち人間の生活スタイルも学ぶべ
きことがあるように思います。わたしたち人間は、生きて活動することが環境破壊につながっています。
「地球を愛して、平和を愛する」「自然と共に生きる」
★緑ゆたかな地球を次世代に引き継ぐために
共に行動を!
12 月6~7日の植林祭では合計 5,200 本の植林を完了し、現在も引き続いて 3 月末を目標に 10,000 本の
植林を行う予定にしています。今年の主な企業の助成は以下の通りです。このほかに企業団体や 1000
名を超える一般の個人の皆様もご参加ご支援をいただいております。心よりお礼を申し上げます。
■自然を守り、未来づくりに貢献して頂いている主な団体・企業様(順不同)
Fly UP