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取手会場 - 茨城県

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取手会場 - 茨城県
平成27年度 知事と語ろう「明日の茨城」
(取手会場)要旨
○日 時
平成27年10月14日(水)午前10時~午後0時
○場 所
グリーンスポーツセンター
(質問者①(男性)<取手市>)
桜が丘地域は,これまで幾度となく浸水の被害を被り,北浦川と小貝川の合流箇所にある戸田井排水機場の
改築工事が現在進められている。近年集中豪雨が多発している中,北浦川の水位があっという間に上がってき
て,多分北浦川に土砂が堆積しているためだと思われるので,今後発生が予想される水害の心配を解消するた
め,少しでも北浦川の貯水能力を高めるために堆積している土砂を除去していただきたい。桜ヶ丘住民の要望
として北浦川浚渫工事要望書と請願の署名を持参したので,検討のほどお願いしたい。
(知事)
この間の関東・東北豪雨では,小貝川の方も氾濫しそうな所がありました。鬼怒川については,今回決壊
した場所だけではなく,たくさんの地域で浸透水が集中して地盤や堤防を破壊するパイピング現象というのが
起きています。
今,世界的に気象状況が変わってきています。
この間の豪雨も,先に栃木県で大雨特別警報が出されていました。常総市の雨量は 205 ミリでしたが,上流
の方では 600 ミリを超しているんです。常総市の雨量は史上最大ではありません。上流が史上最大でした。ダ
ムも貯水能力すべて使っています。そのような現象がどこでも起こりうる。どのように水害対策を立てていく
のか。
緊急対策は,昨日国土交通省の関東地方整備局長にいろいろお願いしましたが,河川全体の流れ,河床をど
うするか。下流からどのように進めるのかという全体計画を練っていかないと,上流の方だけ早く対策を施し
ても,今度は下流が大変な状況になってしまいます。
河川の本流があって,支流が流れ込むときに本流の流れがとても強いと,支流がもう流れ込めない。八間堀
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川の氾濫が,まさにこの現象です。このことも含めて,体系的に水害対策に早めに取り組まないと大変です。
どのようにして災害を防げるか,警報の出し方を含め,いろいろ難しい問題がありますけれども,早く対策を
講じていかなくてはいけないなと思っています。
例えば,
スーパー堤防という絶対安全なものを築く構想がありますが,
これは経費が何兆円とかかかります。
これは不可能ですので,どのようにしてとりあえずの安全を確保するのかということです。
国交省のほうでももちろん対策を立てますし,国の中央防災会議のほうでも私がワーキンググループの委員
であるので,警報の出し方,避難所のあり方も含めて総合的に考えていかなくてはならないと思っています。
北浦川についても氾濫の危険性があるという話を聞いていますので,検討していきたいと思います。
(質問者②(男性)<取手市>)
平成24年1月に北浦川緑地の公園サッカー場を建設してほしいと6,051名の署名の要望を出させていただい
た。4年たっているが,進捗状況とか,これからどのように整備していくのかというのをお聞きしたい。
茨城は J リーグのチームが2チームあり,夢を持ってサッカーをする子どもたちが非常に増えている。転ん
でも痛くない,多少の雨でもサッカーができるようなすばらしい環境があれば,夢を持つ子どもたちも増える
し,大人でも夜サッカーをやりたいという要望はたくさんあると思う。
ここグリーンスポーツセンターみたいなすばらしいハードがあることがすごく重要だと思うので,ぜひ北浦
川緑地公園の方に人工芝でナイター照明つきのサッカー場を早期につくっていただきたいと思う。
(知事)
サッカー場は基本的に市町村で建設してもらっているんですが,北浦川緑地につくってほしいということに
ついては,野球場建設も含めてたくさん要望が来ていて,我々としてもどれを優先すればいいかというのは難
しい問題です。しかし,署名をいただいたという経緯もありますので,いろいろ検討していきたいと思います。
サッカーで今,力を入れているのは,オリンピックサッカーの誘致です。新国立競技場と味の素スタジアム
以外に1会場募集というので,我々は手を挙げました。IOCとFIFAがありますが,FIFAは会長問題
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でなかなか進みません。ただし,日本の意向は最大限尊重するという方向が示されていますので,可能性は面
白い状況になってきていると思っています。いろいろ市民,県民の誘致運動が盛り上がっていくということが
極めて大事だと思いますので,状況を見ながら対応したいと思います。
(質問者③(男性)<取手市>)
県道谷田部藤代線の拡幅の計画があって,用地買収をしているということを聞いている。この県道はセンタ
ーラインもない狭いところで,すれ違いもできないような道路である。
県道で大型車のすれ違いでトラブルになっていることも時々見る。近くの紫水団地の主婦の方々は,道路が
狭いので通るのが怖いと言う。この県道の拡幅計画がいつごろを目標で完成するのか,またできるだけ用地を
確保したところから着工をお願いできないだろうか。
(知事)
県道谷田部藤代線の工事は,今約5割ほど進んでいます。12 億円ほどの事業で,平成 30 年代前半までとい
う予定になっています。用地の状況をにらみながら,できるだけ県道の拡幅が実現できるように頑張っていき
たいと思います。狭い道なので可能な限り早くできるように,地元の方にもよろしくお伝え願いたいと思いま
す。
(質問者④(女性)<取手市>)
取手は茨城県の県南の第一歩。首都圏からみて 40 キロ圏内に入っており,土地の値段も3分の1。教育環境
もいいし,通勤環境も一層いい環境になった。県として取手市に人口を呼び寄せるとか,企業とか住宅産業の
ようなところに直接働きかけるような施策をする気持ちはあるか。
(知事)
我々はどこの地域であろうが,その地域の企業の拡張や新しい企業の誘致をやっています。取手についても
何とか企業誘致などができないかということで取り組んでいるところです。企業の場合,株価への影響なども
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ありますので,事前に公表はできない事情があり,結果で見てもらうしかないと思います。
(質問者④(女性)<取手市>)
企業に関してではなく,人を入れるということ。現在,首都圏に住んでいる方。取手市は,周辺 40 キロ圏内
の他の都市と条件的には同じか,あるいはそれ以上の感覚を持てるような場所だと思うので,人を呼び込むた
め,人口を増やすため,どのような施策をやるのかお聞きしたい。
(知事)
取手の場合,一番難しいのは,一時期土地の値段が上がってしまい,その後下がっていません。取手からつ
くばみらいや守谷に行ってしまうのです。
我々は県有地を持っていますので,つくばエクスプレス沿線は徹底して販売促進を行っています。
ビラを配り,
説明会も行います。一方で県有地以外の土地を直接売るというのは困難なので,この地域を活性化する方向が
企業誘致ということになってくるわけです。地域を住みやすい,人が魅力を感じるようにするということにつ
いては,地元市と一緒に行っていくということになると思います。
取手のゆめみ野周辺は,取手市も一生懸命取り組んでいると思いますけれども,我々ができることは,県有
地販売で人を呼び込むということと,企業誘致をするということになってくると思っております。
(質問者⑤(女性)<牛久市>)
私は神奈川から来たんですけれども,
取手はアクセスがいいにも関わらず人口が 10 万人ちょっとしかいない。
神奈川から来た地元の方に,30 年茨城は遅れているから期待しない方がいいよと言われた。実際住んで,やっ
ぱり遅れていると思った。常磐線は本数が少なくて,若い人が出て行く理由にもなっていると思う。
茨城に魅力がないというのは,若い世代が望んでいる目新しいものとか楽しいものがないということ。実際
住んでみてその通りだと思った。
一番困ったのは病院。検査で引っかかり,クリニックの先生に筑波大病院へ行くように言われた。大学病院
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は本当に重症の方が行くところなので,驚いた。医療環境の水準がかなり低く,専門病院がないということに
ついてどう考えているのか。
(知事)
電車について言うと,例えばつくばエクスプレスの守谷駅ですと地下鉄と変わらないぐらいの本数の電車が
通っています。お客がいれば電車の本数を増やすということになってくるので,どのようにしてお客を増やす
かというのがポイントです。公共交通をもう少し充実させなくてはいけないと感じていますが,基本的に関東
地方の場合,JRが強い状況です。つくばエクスプレスができて,私鉄が機能し始めましたが,私鉄を増やす
ことは難しいと思います。
先般,都市の成長力ランキングが発表されましたが,日本全体でみると,つくばみらい市は1位です。科学
技術ではつくばは断トツで,外国人の住むほうも断トツです。博士号を持っている人だけで 7,000 人います。
県全体,住む場所によっていろいろな印象はあると思います。
つくば保健医療圏は,全国平均の 1.5 倍の医者がいます。先ほどお話がありました専門医をまず受診する体
制になっていないことがどうかということですけれども,専門医で手術を行っていると麻酔医の稼働は不効率
になってきます。土浦協同病院は日本の医科歯科大学系で一番大きい病院です。そういう大きな病院が周りに
あるから総合病院へ行ける体制が組めているということで,私はいい話だと思っています。
ブランドイメージの話ですが,沖縄県は4位ですが,県民幸福度は47位です。例えば雪国。私は福井にも
住んでいたことがありますが,スキー場が一つあって,それが有名で行きたいとなると,ブランドイメージは
上にいきます。住むのにいいところと,旅行に行くのにいいところというのは,おのずから私は違ってくるん
だろうと思います。
住みよさランキングで,住みよい都市は,本県の場合,100 位以内に5市入っており,全国で6番目に多い
県です。観光魅力度的なものを目指すのか,住みよさを目指すのか。本県で飛び抜けた観光地はありません。
海外から来た人が何を見るかというと,
世界遺産とかギネスブックに掲載されている場所なんですが,ギネスブ
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ックは牛久にあり,牛久の大仏には観光客がたくさん来てます。かなりの人が関西国際空港へ降りて,京都・
富士山・東京を見て茨城空港から帰る路線を利用しています。ただし,ホテルが足りません。
加えて,茨城県民は自慢をしません。例えば,去年私は佐賀県へ行きましたが,地元の人は佐賀の米とお酒
はおいしいと自慢します。でも関東で一番おいしい酒は茨城で,全国で8番目に多く金賞を取っています。と
ころが誰も自慢しない。米も茨城は全国で4番目に生産量が多く,おいしいけれど自慢しない。冬に水戸駅か
らタクシーに乗って偕楽園へ行こうとしたら,タクシーの運転手さんが本当に親切で,
「お客さん,何もありま
せんから行かないほうがいいですよ」と言ってしまう。
宣伝は,行政がやるのではなく,県民自身が自分で宣伝する,口コミというのが一番大きいわけです。その
辺を考えてもらわないと難しいという感じはいたします。
茨城県に来る観光客の人数は全国で6番目です。観光客は来ています。今年のひたち海浜公園のネモフィラ
は 53 万人,笠間の陶炎祭では 52 万人,1日平均7万人が来ています。ところが観光地周辺のホテルには 100
人ぐらいしか泊まれないので,もったいない話です。
牛久シャトーは,日本で一番早くできたシャトーです。ワインそのものは山梨でつくったんですけれど,シ
ャトーとしてはあそこが一番古いです。みんなで宣伝すればいいんです。春にはたくさん観光客が来ます。春
以外の時期はもう少し市が頑張らないといけません。
牛久市も含めていろいろ宣伝を行っていきますけれど,茨城の場合には県民の愛着度,自慢度が低いです。
私は福井も山梨も見ました。住んでみたらわかります。茨城に住んでもらえるようなチャンスをどうやって知
ってもらうか,つくってもらうかということが一番大事だと思います。
(質問者⑥(男性)<取手市>)
取手二高の門に入る入り口の道がすごく狭い道なので,大型消防車が入れない。万が一,火事があったとき
に消防車が入れるような道路の環境をつくっていただきたい。
また,取手一高から取手二高までの一本道が結構デコボコしているので,道路の舗装をきれいにしていただ
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くようお願いしたい。
(知事)
県道か市道かもよく調べますけれども,市道ならば地元市へ要望するようにお願いします。県道についても
最近だんだん痛みが激しくなっているので,9月の県議会で道路維持関係の補正予算を計上しました。これか
ら道路の維持関係に少し力を入れていきますので,順番を決めながらしっかり対応していきたいと思います。
(質問者⑦(男性)<守谷市>)
茨城は牛肉をずいぶん東南アジア等へ輸出されているようだ。首都圏の近くで農業生産が豊かなところはな
かなかないと思うので,国内も重要だが,外国のマーケットを見るのも重要だと思う。
ところが,農家の人とか農協はなかなか外国の市場を見ることができないので,やはり県とか大きな行政に
依存するより仕方がないと思う。外国の市場について農家に伝えることをやる必要があると思う。
例えば世界第二位の農産物輸出国のオランダは,茨城県より小さい。従って,茨城も世界市場を見たような
農業政策,農産物の輸出などに力を入れていただきたい。
(知事)
ご指摘のとおり,我々の農産物の輸出への取り組みはやや遅かったという気はいたします。今,輸出につい
て,品種をどうするか,輸出技術をどうするか,運賃をどうするか,商社などに入ってもらっていろいろ模索
しているところです。
下妻の梨は結構売れ始めています。つくばのみずほ農場のタイでの販売の取り組みは,種類も増えてきてい
ます。県としてもできるだけ支援しながら,世界市場をにらんで取り組んでいきたいと思います。
今,一番課題になっているのは,原発事故で輸入禁止の地域がありますけれども,ベトナムですと向こうか
らマンゴーを入れるかわりに,リンゴを出せるようになりました。少しずつですが海外での販路拡大ができる
ように頑張っていきたいと思います。コンテナ輸送なども我々独自に取り組み始めていて,低温で傷まない状
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態で品物を海外へ持っていければ,運賃が格段に安くなり,量も多くなるので,栃木とか群馬の物も一緒に入
れるコンテナ活用について勉強会なども行っております。いずれにしても農産物の輸出に向けて頑張りたいと
思います。
(質問者⑧(男性)<龍ケ崎市>)
県道美浦栄線は今年3月に開通式を行い,利便性が増して地域の人は喜んでいる。この県道は以前から子ど
もたちの通学路として利用しているので,信号機をつけてくれとお願いし,土木事務所も了解していたが,信
号機はつかないみたいだと聞いた。それでは話が違うと区長や安全協会の役員の方,小中学校のPTA会長な
どと署名を集め,竜ヶ崎警察署,土木事務所,市役所へ信号機の早期取り付けを要望した。
この道路は,小中学校の通学路としてどうしても新設道路を横断しなければならないので,早期に信号機の
設置を知事にお願いしたい。
(知事)
県道美浦栄線については,土地の買収に時間がかかって遅くなってしまったことを申し訳ないと思っており
ます。通学路の総点検というのを2年ほど前に行いまして,危ないところは徹底して直してきています。今回
の件については,後で調べてまた返事をさせていただきたいと思います。
(質問者⑨(男性)<取手市>)
6年ぐらい前にこちらへ引っ越してきて,自宅周辺に田んぼがありいい所だったのだが,いつの間にか埋め
立て工事が始まり,やっと今年の春ごろ終わったようだ。こういう開発をやっていいのかと市に聞いたら埋め
立ては県が許可してるという。これは埋め立てではなく,残土処理だ。廃品処理になっていて,捨てるところ
がないものを受け入れている。
この埋め立てで,ホタルが出ていた場所がなくなった。人に優しい生活環境づくりってあると思う。原点を
忘れて緑を壊してしまうような政策を推し進めるのはおかしい。
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おまけに業者が壊した土地を市か県が直している。これは業者が直すべき。安易な埋め立て,土地開発を許
可しないでもらいたい。
(知事)
どのくらいの大きさ(面積)の所かわかりませんけれども,その辺も含めて調べてみて,また返事をさせて
もらいたいと思います。帰る際に埋め立てた場所を見て行きます。
(質問者⑩(男性)<取手市>)
取手市の岡堰に近い所に住んでいる。過去に小貝川の堤防が2回決壊したのを経験している。河川には用水
に使う河川,排水専用の河川があり,純然たる鬼怒川は排水の河川だと思う。川底が非常に高い。
うちの近くの農業排水の相野谷川が非常に川底が上がっていて,マコモがたくさん生えて水の流れが悪い。
上流に今開発しているゆめみ野団地があり,雨が降れば私の方の田んぼが被害を被る。もう少し相野谷川の
浚渫工事をお願いしたい。
(知事)
相野谷川はもう昔からの課題で,我々も重々承知しています。相野谷川の改修というのは,鉄道との関係な
どがあり,必ずしも早く進んでいないという状況もありますが,県管理河川なので,マコモを取ることも含め
てしっかり対応させていただきたいと思います。
(質問者⑪(男性)<取手市>)
新聞を読んでいたら,豪雨での常総市の被害は,農機が 28 億円,農作物が 34 億円,土地施設が 43 億円,県
全体での農林水産関係の被害は 114 億円と記載されていた。
お米の収穫時期だったのに,お米や個人の農機具が補償の対象外になっている。知事が農林水産省に要望書
を提出したとコメントがあったが,その回答をお聞きしたい。
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(知事)
一番気の毒だったのは,大雨が降るというので前の日に懸命に稲刈りをし,それで家に入れておいたら水を
かぶって農業共済の対象にならないことになりました。非常に悩ましい話なんですけれど,農水省は国会で共
済の対象にならないと明言してしまったので,何か他の対策をとれないかお願いしているところです。被害額
が 114 億円になっていますので,激甚災害としての対策と,農業者に対しては,農業用機械等の導入を支援す
る経営体育成事業で適用になれば,10 分の3の国の補助を受けられるので,いろいろ考えていきたいと思いま
すが,まだ基本が決まっていないので,それを待っている状況です。
(質問者⑫(女性)<取手市>)
取手市には芸大のキャンパスがあって,若い人たちがいろいろ出入りするのでよかったなと思う。しかし,
芸大のキャンパスは今年で終わりだと聞いた。大学院生さん,卒業生の方たちが来年から来て,それから作品
の倉庫になるのではとの話を聞いた。
小文間地区はだんだん過疎化して,小学校もなくなっていく中,芸大キャンパスが今後どのように使われて
いくのかお聞かせください。
(知事)
大学の都心帰りというのが,今どこでも進んできています。大学はどんどん都心に戻っています。一番難し
いのは,学生がアルバイト先がないところは,あまり歓迎しないのです。そのようなことも含めて,どのよう
な形で大学と連携が取れるのか,芸大キャンパスが倉庫になっていったらもったいないと思います。そんなに
悪い場所とは思いませんので,何とかいろいろな活動を継続してもらえるように,地元市といっしょに,学長
と話し合いたいと思います。
(質問者⑬(男性)<取手市>)
交通渋滞のことなのだが,6号国道と県道取手つくば線が交わる酒詰交差点のところは,朝晩動かなくなる
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ほど渋滞する。聞いたところによると,工事により渋滞緩和の方針が決まったそうだが,その工事の状況や完
成の見通しを聞きたい。
もう一つ,相野谷川や北浦川などに比べて,西浦川の改修については,何も手をつけていない。工事のラン
ク付けとかあるのか聞きたい。
(知事)
道路工事については,今年度測量をし,来年度から工事に着手してできるだけ早く完成するようにします。
河川の方は,危険度を見ながらやっていくので時間がかかってますが,この間,安倍総理も河川工事につい
てだんだん予算を増やすという趣旨のことを言っていますので,少しずつピッチを上げて実施していきたいと
思います。
(質問者⑭(男性)<龍ケ崎市>)
まず1点ですが,対話集会では若い人が少ないので,夜とか土日とか,難しいとは思うが,開催日について
ちょっと考えていただきたい。
もう1点は,ニュースとかで話題になっている運動会の組体操の件ですが,PTA本部役員レベルの人たち
との話し合いを設けるような姿勢がほしいかなと思う。
最後に,地域再生の部分で,伝統行事でちょっとした問題になっているのが,お祭りの終わりの時間を短く
してくれというふうに警察の方から言われている。確かに早く終わりにすることによりメリットは出てくると
思うが,どうしても伝統行事の部分もあるので,うまく警察の方に伝えてもらいたい。
(知事)
対話集会の開催の時間帯,日にちですが,平日は女性が出やすいように昼間にしています。1日に2カ所開
催するので,夜は難しいと思います。土日に開催するとなると,職員が休日出勤しなくてはいけないので,よ
ほどのことがあればまた考えていきたいと思います。
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それから組体操については,PTAの意見を十分反映できるよう学校側と話し合っていただけたらいいと思
います。本県はまだ学校運営協議会が少ないんですが,ぜひ学校側へ働きかけてつくってもらえたらと思いま
す。
お祭りの件は,警察でなぜ早めに終わるようにしているのか,また後で連絡するようにいたします。
(質問者⑮(男性)<取手市>)
地産地消の拡大の意味で,茨城県のブランド品の一つの常陸牛のことなんですが,あまりお肉屋さんで扱わ
れてないことが多い。ブランド品はブランド品として,海外への販路を確保していくことも必要。
さらに,もう少しランクが下がった肉でも常陸牛などを地元の県内にもっと流通させるような仕組みができ
ないか。
(知事)
常陸牛の出荷頭数は,平成 16 年に 2,220 頭,今は1万頭です。売り場と常陸牛を含む食事を提供する店を増
やしていて,今は3倍くらいに増えています。常陸牛を徹底して売ろうと始めた時は,売っているお店があり
ませんでしたが,今は県内でも約 500 軒になってきました。今,銘柄牛としては,宮崎牛,飛騨牛に次ぐ多さ
になってきています。
A5,A4,B5,B4ランクというところが常陸牛になりますけれど,その下の脂やサシが少ないところ
で,A3などをどうするかというのは一つの課題です。その辺を含め,どういう形にするか,いい名前を他に
つけるかということも議論しており,検討していきたいと思っています。
(質問者⑯(男性)<取手市>)
水問題でお願い。2年前の大雨の時,畑は全滅し,庭先まで4日間水浸しになった。国土交通省の方でポン
プ車を持ってきて,4日間水をくみ上げ小貝川に流した。
毎回強い雨が降ると,道路が 25 センチくらいまで水がたまり,小学生が通学できない。排水のためのポンプ
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をつけていただくわけにはいかないか。
(知事)
樋管の話は,先ほど市長とも話をしていまして,具体的な話をよく伺ったうえで対応していきたいと思いま
す。もし,機械で排水できるのであれば,それは一つの方法だと思いますし,今回の水害でも国交省からポン
プ車 58 台ぐらいに出動してもらって水を吐き出したんですけれど,ポンプで出すようにしても,それで本当に
最終的な解決までいくかどうかはなかなか難しい。とりあえずの一つの対応策としては考えられるかもしれま
せんので,取り組んでいきたいと思います。
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