共育 協働 安心への道

江
戸
川
区
基
本
計
画 （
えどがわ
10 年
プラン
∼
平
成
24年度
33年度
共育 協働 安心への道
江 戸 川 区
後
期
） 概要版
江 戸川区 長
区 長 あ い さ つ
21世紀初頭の江戸川区の基本指針となる長期計画
「えどがわ新世紀デザイン」
を策
定してから、早や10年が経ちました。この間、本区では
「共育」
「協働」
の理念のもと、区民
の皆さんと力を合わせ、より良い地域社会づくりに邁進してまいりました。その成果が
実り、以前にも増して地域コミュニティが育まれ、
まちは活気にあふれています。このよ
うな中、長期計画20年間の折り返しとなるこのたび、後期基本計画を策定しました。
今後、本区を取り巻く環境は大きな変化のうねりに晒されます。人口推計によれば、
こ
れまで増加を続けてきた本区の人口は、2025年を境に減少に転じると推計していま
す。また、年少人口は2030年までの20年間でおよそ2万人減少する一方で、高齢者は4
万人以上増加する見込みです。急激な少子高齢社会の到来に備え、
これまで進めてき
た区民サービスの新たな方向を見出すことや、公共施設の役割や有効活用を検討する
必要があります。
また、昨年3月に発生した東日本大震災は、マグニチュード9.0の巨大地震に加え、
こ
れに伴い高さ10mを超える大津波が発生するなど、従来の想定を遥かに超える未曾有
の大災害を我々にもたらしました。陸域の7割がゼロメートル以下である本区は、古くか
ら水害に脆弱な地域です。これまで進めてきた災害に強いまちづくりを基盤にしつつ
も、今回の大震災の教訓をしっかりと受け止めた災害対策を、一層進めていかなければ
なりません。
このような環境の大きな変化に柔軟かつ的確に対応するため、今回の計画では今後
10年間に特に取り組むべき重要な課題8項目を、重点施策と位置付けました。
この重点施策を中心として、
これまでに培ってきた施策と将来の変化に対応する新た
な施策を併せ、
「共育」
「協働」
による活力ある
「生きる喜びを実感できる都市」
の実現に
向けて取り組んでまいります。
区民の皆様方の一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
平成24年2月
長 期 計 画とは
1 区民と区がパートナーシップに基づき、協働して、
まちづくりを進めていくための指針です。
2 区の行財政の計画的運営の指針です。
3 国や都、事業者などが進める計画や事業などを
調整し、誘導していくための指針です。
創造性豊かな文化はぐくむ
水辺と緑かがやく
安心と活力ある
生きる喜びを実感できる都市
基
基本構想
想
基本構想とは、平成14年度から平成33年度ま
での20年間に、区民と区がともにめざすべき
江戸川区の将来都市像と基本目標を明らかに
するとともに、これを実現するための基本的
な考え方や施策を示すものです。
基本計画
基本計画とは、基本構想を実現するために、平
成24年度から平成33年度までの10か年で区
が行う施策や事業を体系化・計画化するとと
もに、その進め方を示すものです。
（後期）
実施計画
予 算
実施計画とは、基本計画を、現実の行政の中で
どのように実現していくかを明らかにする３
か年計画で、予算編成の指針となるものです。
予算とは、政策目標を実現するため予測され
る収入・支出を見積り、行政施策を具体的に
金額で表した1年間の計画です。
目次
長期計画とは
……………………………………………… P1
将来都市像と基本目標
………………………………… P2∼3
将来都市像実現のための基本目標
未来を担う人づくり
………………………………… P4∼7
学びと協働による区民文化づくり
いきいきとした生活のための健康・福祉の社会づくり…
P12∼15
区民参加による環境づくり…………………………
P16∼17
活力を創造する産業づくり…………………………
P18∼21
区民の暮らしを力づよく支えるまちづくり ……
P22∼25
計画の実現のために
1
……………… P8∼11
…………………………………… P26
将来都市像と基本目標
基本目標1
未来を担う人づくり
人間性豊かに 未来を担う人が育つ
はつらつとしたまち
将来都市像
創造性豊かな文化はぐくむ
創造
創造性豊
豊かな
かな文化
な文化はぐくむ
くむ
水辺と緑かがやく
水辺と かがやく
水辺と緑
やく
安心と活力ある
安心と活
安心
と活
活力
活力
活力ある
基本目標2
学びと協働による
区民文化づくり
学びと協働で区民文化はぐくむ
ふれあいのまち
生きる喜びを
実感できる都市
江戸川区のめざすべき将来都市像を、
これまでの歩みと江戸川区の特長、これからの時代の潮流を踏まえて、
基本理念のもと、右のように定めます。
基本目標3
いきいきとした生活のための
健康・福祉の社会づくり
すこやかに 安心して暮らせ
生涯活躍できるいきいきとしたまち
基
基本理念
基本構想の理念は、江戸川区の将来の理想を表現するとともに、江戸川区のまち
づくりを進めるすべての人々が念頭におかなければならない基本的考え方です。
自立した個人
区民一人ひとりが生涯をとおして学び、自らの人格を高め、生きる知恵を身
につけることが必要です。
つながりと信頼
家庭のきずなを基本とし、区民一人ひとりがつながりと信頼をもち、互いに
助けあい、地域社会に貢献することが大切です。
地球人としての発想
区民一人ひとりが世界へ目を広げて、国籍や文化の違いをこえ、世界の人々
との交流を深め、互いに理解しあい、地球とともに生きるという「地球人」と
しての発想をもつことが大切です。
2
基本目標6
区民の暮らしを
力づよく支えるまちづくり
楽しい暮らしを支え 安全 快適で
美しい魅力あふれるうるおいのまち
重点施策
20年先までを見据え、今後10年間に優先して取り組む
課題を具体的に設定しました。
治水をはじめとした防災対策の充実
少子高齢化と老朽化を受けた公共施設
マネジメント※1の推進
基本目標5
えどがわ産業の活性化
活力を創造する
産業づくり
熟年者福祉の充実
都市と産業が共存共栄する
活力に満ちたにぎわいのあるまち
地域コミュニティのさらなる醸成
環境問題への取り組み
未来を担う子どもたちの健全育成
健康増進への取り組み
基本構想の背景となる時代の変化
基本目標4
①
②
③
④
⑤
⑥
区民参加による環境づくり
自然豊かな地球環境にやさしい
やすらぎのまち
少子・高齢化
子どもの教育(道徳心や規範意識の低下)
価値観やライフスタイルの多様化
高度情報化と地球規模の交流
地球環境問題と安心・安全への関心の高まり
ソフト化・サービス化の進行と経済競争の激化
実績← →推計
700,000
（人）
600,000
12.0％
14.7％
17.6％
20.2％
21.6％
22.0％
23.5％
70.5％
67.9％
66.1％
65.6％
66.0％
65.1％
老年人口
（65歳以上）
500,000
400,000
人口推計
73.4％
300,000
生産年齢人口
（15∼64歳）
200,000
100,000
14.0％
14.8％
14.5％
13.7％
12.8％
11.9％
11.3％
2000年
平成12年
2005年
平成17年
2010年
平成22年
2015年
平成27年
2020年
平成32年
2025年
平成37年
2030年
平成42年
年少人口
（0∼14歳）
0
本区の人口は増加傾向が続きますが、2025年の69万9千人をピークに、
その後はゆるやかに減少すると推計されます。
※1「公共施設マネジメント」…公共施設の実態を施設面、利用面、運営面、
コスト面などから把握し、現状及び将来の自治体を取り巻く環境に照らし
たうえで、他用途への転用や施設の集約化、統廃合など、公共施設のあり方を総合的に判断し、
再構築を行うこと。
3
人
未来を担う
づくり
いつの時代でも、子どもは家庭、地域社会、人類の宝であり、
希望といえます。子どもが夢をもち、個性や能力を伸ばし、
自主性、自律性を高め、社会性に富み、人間性豊かに育つ、
はつらつとしたまちをつくります。
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学びと協働による
文化
区民
づくり
大きく変わる時代に、生涯にわたって学び、自分以外の人のために
活動し、誇りと満足感に満ちたものとするとともに、男女が互いに
尊重しあうことで、区民生活がより豊かで彩りのあるものとなる、
江戸川区らしい文化をはぐくむ、ふれあいのまちをつくります。
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健康・福祉
いきいきとした生活のための
の社会づくり
健康は、自分らしく生き、自分の人生をより良く生きるための大き
しく生き、自分の人生をより良く生きるための大き
きる意欲が健康をもたらし 健康が生きる意欲につ
な条件です。生きる意欲が健康をもたらし、健康が生きる意欲につ
ながります。高齢の人々や障害のある人々が、いつまでも住み慣れ
た地域社会で、安心して生きがいをもって生活していける、いきい
きとしたまちをつくります。
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環境
区民参加による
づくり
区民一人ひとりが地球人としての意識をもつために学び、地球
環境に負荷の少ないライフスタイルへ転換するとともに、水と
緑豊かで、生物が息づく自然と区民生活が共生する、やすらぎ
のまちをつくります。
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産業
活力を創造する
づくり
都市が産業を育てるという理念のもと、区内産業の特徴を時代の
要請に合わせて発展させ、世界に通用する競争力を高めます。都
市と産業が共存共栄できる、にぎわいのあるまちをつくります。
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区民の暮らしを
まち
力づよく支える
づくり
暮らしやすさや快適さを高めるため、都市基盤の充実と質の向上
を図ります。また、地域の資源と個性を活かした魅力あふれる、
区民が誇りと愛着をもって住み続けられる、安全・快適で、美し
い、うるおいのまちをつくります。
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計画の実現のために
1 信頼と協働による推進
この計画は、区民と区の信頼に根ざした協働によってはじめて実現できるものです。
区は、区民の地域づくりの担い手としての幅広い活動に対し、活動がしやすいように環境を
整え、支援をしていきます。
このために、区は協働のための指針を策定するとともに、情報提供を積極的に進め、区民の
意見を幅広くきくためのしくみを整えます。
2 区民本位で効率的な区政運営
区民を主役として区民と区が協働して計画を推進するために、また簡素で効率的な行財政運営
のために、区政の体制やしくみを整えます。
その実現に向けて
∞ 公共施設を効果的かつ効率的に管理運営していくため、公共施設マネジメントの導入
を進めます。
∞ 民間に委ねることが可能で、サービスの向上につながるものは、積極的に民間活力を
導入します。
∞ 災害や環境汚染など広域的な課題を解決するために、国や他の自治体と連携・協力し
て取り組みます。
∞ 少子高齢社会の到来に備え、区民ニーズにあった施策を展開していきます。
∞ 積極的な情報提供を推進し、区民と区、区民相互の情報交流を促進します。
∞ 区民本位で効率的な行政運営を行なうために、職員の能力開発と意識の向上を図って
いきます。
∞ 健全な財政運営を行なうために、財政基盤の強化に努めます。
∞ 便利で効率的な行政サービスのために、申請や届出の電子化など電子区役所への取り
組みを進めます。
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EDOGAWA
江戸川区基本計画（ 後 期 ）
えどがわ10年プラン
∼共育 協働 安心への道∼
発 行 日／平成24年2月
編集・発行／江戸川区経営企画部
〒132-8501 江戸川区中央1-4-1
Tel:03-3652-1151（代表）
http://www.city.edogawa.tokyo.jp/