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国際航空物流に関するヒアリング
国際航空物流に関するヒアリング − CCSジャパン I. 国際航空物流の今後の展開 ●物量は今後とも拡大する。理由:高付加価値化、航空利用率のアップ :ロジスティクス・マネジメントの高度化 ●質的には総合的サービスが拡大する。 理由:多様な荷主ニーズ、包括的取扱い要望 II. CCSJの今後の戦略 ●認識:“情報は貨物と同じくらい大事” ⇒ “可視化”要望の高度化 ●CCSJのビジョン:業界必須の情報インフラに (設立の経緯、使命から) ●CCSJの戦略:①顧客満足度の向上 ②大多数航空会社、フォワーダーの参加 III. 現状の問題点、今後の懸念点 ●EDI対応能力の不足(特に中小航空会社・フォワーダー) ●荷主も入ったトータルシステムなし(CCSJは主に航空会社とフォワーダー間) ●業界としての取組み不十分(標準化)⇒バラバラ化の懸念 IV. 行政への要望 ●NACCS見直し(税関システム刷新可能性調査で見直し中と理解) 1 CCSの意義 − 情報交換サービス (ハブ機能で変換地獄を避ける) 個別接続 CCS接続 フォワーダー フォワーダー フォワーダー 通関業者 通関業者 フォワーダー CCS CASS *メッセージ交換 *メッセージ交換 *メッセージ変換 *メッセージ変換 *プロトコール 変換 *プロトコール 変換 航空会社 上屋業者 航空会社 CASS 上屋業者 航空会社 航空会社 2 2 CCSJの利用者 2004 年 12 月 15 日現在 航空会社 日本航空 全日本空輸 日本貨物航空 キャセイ航空 大韓航空 ノースウエスト航空 シンガポール航空 ユナイテッド航空 エアーフランス航空 英国航空 カーゴルックス航空 KLM オランダ航空 ルフトハンザカーゴAG カンタス航空 スカンジナビア航空 フィンランド航空 スイス航空 エアーモーリシャス アリタリア航空 アメリカン航空 ニュジーランド航空 ポーラーエアカーゴ エアカナダ 23 社 フォワーダー CCS ダイレクト ダイレクト − Japan ダイレクト インターネット 上 屋 国際空港上屋 日航貨物ターミナル 日航関西エアカーゴ・システム ANAロジスティクス 4社 AER JTC MLC SAC TNT CEL JTB MLG SCH UFJ DZK HEA HEI HER HTS IKA JAS KAF KKS KNJ KWE MAC MAX MCG NEC NNR NTI NTR NUS OCS PNL SSA STE SWC SZY TAK TAS TCC UNI YAS YLC YVC フォワーダー 42 社 近鉄エクスプレス 日本通運 郵船航空サービス 商船三井ロジスティクス 西日本鉄道 日新 川崎航空サービス NEC ロジスティクス 東急エアカーゴ JTBカーゴ 阪神エアカーゴ ヤマトロジスティクス バンテック TAS エクスプレス 阪急交通社 住友倉庫 南海エクスプレス ホンダエクスプレス 日立物流 インターナショナル・エクスプレス ソニーサプライチェーンソリューションス 山九 コクサイエアロマリン エクセルジャパン セントラルエクスプレス アイ・ロジスティクス 26 社 3 CCSJメッセージ種別構成比 ●FSU(ステータスアップデイト情報)が65%と最も多い ●次に多いのはFSR/FSA(トレース) ●2004年夏からFHLが増加(米CBP対応) ●FWB(航空運送状情報)は8% FSR/FSA 15% FWB 8% FFR/FFA 2% FHL 8% FSU 65% FVR/FVA 1% Others 1% 4 フォワーダーによるFSU(貨物ステータスアップデート情報)の活用と 航空会社によるFWB (貨物運送状情報)の活用 <フォワーダー> 空港間のFSU (貨物ステータスアップデート情報)を航空会社から入手し、ホームページの トレース機能に反映 FSU 航空会社 フォワーダー 空港 貨物引渡 便到着 便出発 貨物受託 (発地) 空港 (着地) <航空会社> FWB (貨物運送状情報) をフォワーダーから入手し、運送、営業、収入管理等の目的 に使用 CCSJ FWB FWB 発地フォワーダー 発地航空会社 (出発便準備作業) 5 フォワーダーのトレース画面例 6 6 CCSJメッセージ 内際別構成比 海外 航空会社 (AA/AF/AZ Etc.) ② 27% ① CCSJ フォワーダー CCSJ 航空会社 (JL/NH/KZ) 35% ③ 海外 フォワーダー 38% ①CCSJフォワーダーとCCSJ航空会社間:35% ②CCSJフォワーダー と海外航空会社間:27% ③CCSJ航空会社と海外フォワーダー間:38% 7 世界をネットワーク : トラクソン・グループと世界のCCS CCSCCS-UK トレード ビジョン トラクソン 欧州 デカルト トラクソン 韓国 トラクソン 香港 CCS ジャパン トラクソン インド CCN シンガポール 8 CCSJビジョンと戦略 ビジョン : 業界必須の情報インフラ (どこに向かっている? ) 戦略 : 顧客満足度の向上 (どうやってそこに行く?) 大多数AL, FWDRの参加 視点 : 顧客の視点 運用の視点 開発の視点 財務の視点 目標 サービス品質向上 顧客満足度の向上 CCSJの使命 通信障害ゼロ 効率的なプロセス 適切な更新・改修 新サービスの開発 利益目標の達成 累損の縮小・解消 CCSJは航空貨物輸送関係者間の情報交換サービスを提供し、業界の情報化を 推進する。それによって、効率的な航空貨物輸送の実現を支援する。 CCSJの設立目的 「公共、中立、低廉、大多数参加、唯一」のCCSを構築すること。 9 将来の見通し:ファイル転送型EDIとウェブ型EDIの併存 ファイル転送型EDI サプライヤー B社 サプライヤー A社 メーカー T社 ウェブ型EDI サプライヤー N社 メーカー K社 サプライヤー H社 メーカー M社 サプライヤー C社 サプライヤー D社 サプライヤー E社 メーカー S社 EDIセンター (情報ハブ) 運輸 X社 流通 Y社 サプライヤー I社 サプライヤー J社 銀行 Z社 特徴:企業間のシステムを接続して、ファイルを自動転送 高頻度、大量のデータ処理 通信網:インターネット網、またはインターネット技術を使用 特徴:ブラウザーでウェブ・ページを開いて マニュアル処理 低頻度、少量データ処理 通信網:インターネット網 10 NACCSとCCSJの接続の検討 I. 前回(1999年)のNACCSへのアプローチと問題点 - 1999年9月、CCSJはAIR NACCSとの接続を要望 - 次の問題から進展せず:①NACCS特例法 ②接続のメリット不明確 ③利用料金不明確 ④セキュリティー問題 II. NACCSと民間システムとの接続が可能に(2003年11月、利用規定の改正) - EDI仕様(Aタイプ):NACCS利用者が民間システムを経由してNACCS業務を行う場合 の仕様 - EDI仕様(Bタイプ):NACCS利用者の入出力情報をNACCSから民間システムにも送 信する場合の仕様 III. CCSJの現在の取組み - 次を検討する作業部会の開催を検討中 ①利用者にとって接続のメリット(接続の方法を含む) ②利用料金の考え方 - 次の実施例・検討例について調査予定 ①SEA NACCSと清水港システムとの接続 ②SEA NACCSとPOLINETの接続についての検討状況 ③海外例:英国税関とCCS UKの接続の状況(55%がCCS UK経由) 11