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改正RoHS指令のおさらい
第4回改正RoHS指令関連 工業会合同勉強会用資料 資料1 改正RoHS指令のおさらい 経済産業省 情報通信機器課 2012.6.6 1 • 今までの勉強会のテーマ • 勉強会のポイント • 今までのおさらい 改正RoHS指令の概要 現行RoHS指令と改正RoHS指令対比 対象製品のカテゴリー オープン・スコープ CEマーキング 禁止物質の追加検討 2 今までの勉強会のテーマ 第1回 : RoHS指令・改正RoHS指令の現状説明 現行の欧州RoHS指令と、2011年7月21日に施行された改正RoHS指 令(RoHS2)の相違点を説明。また、電気電子4団体、カテゴリー8、9関連 工業会の改正RoHS指令の取り組みを紹介。 第2回 : 改正RoHS指令のFAQの取り組み 改正RoHS指令でスコープとなりそうな対象製品と、これらの製品が対象 とな た場合 影響 となった場合の影響についての説明と、電機電子4団体、カテゴリー8、9関 説明と 電機電子 団体 カ ゴ 関 連工業会連絡会が取り組んでいるFAQの取り組み状況を紹介。 第3回 : カテゴリー11のインパクトアセスメント 新たにRoHS指令の対象となる製品(カテゴリー11)のインパクト・アセス メントの開始について情報を提供。 (今後のテーマ案) ① 欧州委員会が作成するCEマークのガイドラインの検討 ② 新たに追加される使用禁止物質への対応 3 勉強会のポイント 会員各企業の検討事項 • RoHS指令適合の責任は製造者にあり。 • 製造者が自社の製品がどのカテゴリーに属するかを把握し、 RoHS対応について検討し、対処方針を定めることが重要。 適用除外製品、B to Bのため対象外と安心しないこと。 工業会等の取り組み • 工業会としての改正RoHS指令の対処方針を固める 各会員企業のRoHS対応の方針を、業界の意見として取りまとまられ るか。 欧米の工業団体等のRoHS対応の動きを把握し、連携が図れるか。 • 欧州当局へ日本の意見・提案を行う作業を開始。 日本の業界意見をFAQ、ガイダンスに反映させるための活動。 欧米の工業団体等を積極的に活用。 RoHS担当の環境総局の担当を説得させることが重要。 4 今までのおさらい 参考資料 引用:欧州改正RoHS指令について 株式会社 堀場製作所 小山師真 改正RoHS指令(2011/65/EU)の概要 有害物質の電気・電子機器への使用を制限する欧州法 • 目的 – 健康保護、廃電気電子機器の環境に健全な再生・処分に寄与。 (埋立処分に伴う地下水等汚染の防止) • 対象製品 – AC1000V/DC1500V以下の定格電圧をもつ、すべての電気電子機器( EEE) • EU官報(Official Journal) – 2011年7月1日( 2011年7月21日施行) – 2013年1月2日までに加盟国は国内法へ置き換える。 • 旧指令(2002/95/EC)の廃止 – 2013年1月3日以降、新指令(2011/65/EU)に置き換わる 注) 2013年1月2日までは2002/95/ECが有効 • 規制内容 – EUに上市する電気電子機器に6物質(鉛・水銀・カドミウム・6価クロム ・PBB・PBDE )を含有してはならない。 5 参考資料 今までのおさらい 引用:欧州改正RoHS指令について 株式会社 堀場製作所 RoHS1 vs RoHS2 2002/95/EC 小山師真 2011/65/EU 条約 アムステルダム条約 ⇒ リスボン条約 WEEE指令との関係 スコープはWEEE指令を参照 ⇒ WEEE指令と完全分離 EEEの定義(Dependent) its basic (primary) function ⇒ at least one intended function 対象製品 カテゴリー1~7と10 ⇒ 全ての電気電子機器 適用除外製品 ((Exclusion) clus o ) 2件 ⇒ 10件 禁止物質 6つ 6つ ⇒ (Pb/Hg/Cd/Cr6+/PBB/PBDE) (Pb/Hg/Cd/Cr6+/PBB/PBDE) 禁止物質の追加 言及なし ⇒ 最初3年以内に検討、 以降は定期的に。 適用除外用途 (Exemption) Annex ⇒ Annex III (現行Annex) Annex IV (カテゴリー8&9専用) 適用除外用途の有効期 限 4年 ⇒ カテゴリー1~7と10:最大5年 カテゴリー8&9:最大7年 RoHS適合証明方法 言及なし ⇒ CE宣言書及び 技術文書作成保管 6 今までのおさらい 参考資料 引用:欧州改正RoHS指令について 株式会社 堀場製作所 小山師真 対象製品カテゴリー 強制適用開始 (第4条3項) RoHS指令の対象外と看做される、修理・再利用・機 能向上の為のスペアパーツ・ケーブル(第4条1項) 2006年7月1日 2006年6月30日までに上市された機器に使うもの 2014年7月22日 2014年7月21日までに上市された機器に使うもの 2016年7月22日 2016年7月21日までに上市された機器に使うもの 2014年7月22日 2014年7月21日までに上市された機器に使うもの 2017年7月22日 2017年7月21日までに上市された機器に使うもの (Cat.10)自動販売機 2006年7月1日 2006年6月30日までに上市された機器に使うもの (Cat.11)上記カテゴリに入らないその他の電気 電子機器 2019年7月22日 言及なし カテゴリ (付属書1) (Cat.1)大型家庭用電気製品 (Cat.2)小型家庭用電気製品 (Cat.3) IT及び通信機器 (Cat.4)民生用機器 (Cat.5)照明装置 (Cat.6)電気電子工具 (Cat.7)玩具、レジャー・スポーツ用品 (Cat.8)医療機器 対外診断用医療機器(IVD) (Cat.9)監視及び制御機器 工業・産業用(Industrial)監視及び制御機器 7 オープン・スコープ 参考資料 引用:欧州改正RoHS指令について 株式会社 堀場製作所 小山師真 対象製品(EEE) 電気電子機器(EEE)とは 正しく作動するために電流または電磁場に依存する機器、および かかる電流および電磁場を発生、伝導、測定するための機器 交流1000 ボルト、直流1500 ボルトを越えない定格電圧で使用する よう設計された機器 「依存する(dependent)」とは EEE について、少なくとも1つの意図する機能を実現するため電流 について 少なくとも1つの意図する機能を実現するため電流 または電磁場を必要とすることを意味 Article 3 Definitions (1) ‘electrical and electronic equipment’ or ‘EEE’ means equipment which is dependent on electric currents or electromagnetic fields in order to work properly and equipment for the generation, transfer and measurement of such currents and fields and designed for use with a voltage rating not exceeding 1000 volts for alternating current and 1500 volts for direct current; (2) for the purposes of point 1, ‘dependent ‘ means, with regard to EEE, needing electric currents or electromagnetic fields to fulfil at least one intended function; 8 参考資料 CEマーキング 引用:欧州改正RoHS指令について 株式会社 堀場製作所 小山師真 RoHS指令の対象製品であって指令の要求に適合し ている場合は、 CEマークの製品貼付 適合宣言書の作成・10年保管 技術文書の作成・10年保管 が必要 その他の留意点 販売記録の10年保管 書類の翻訳 適合宣言書 (DoC) 整合規格 第三者認証は不要 技術文書 CEマーキングはいつから? (TD) カテゴリー1~7, 10: 2013年1月3日 カテゴリー8&9, 11: それぞれの施行日から NLF(New Legislative Framework) 9 参考資料 禁止物質の追加検討 引用:欧州改正RoHS指令について 株式会社 堀場製作所 小山師真 • 見直し検討時期 – 2014年7月22日が最初の期限、以降は定期的 • REACH規則の考慮 – 認可対象物質リスト/制限物質リスト • 検討対象物質 – 前文(10)に記載された物質 • ヘキサブロモシクロロドデカン(HBCDD) • フタル酸エステル類(DEHP, BBP,DBP) • ナノ・マテリアル – ‘group of similar substances’ 10 第1回勉強会事後アンケート結果 関心事項 新たにRoHS対象となる製品について 「大型据付型産業機械LSIT又は大型固定式設備に該当し適用除外」 「カテゴリ9で適用」の解釈 適用除外製品にある「人や貨物を運搬する手段、ただし型式認可され ていない電動二輪車を除く」の解釈 CEマークの対応をどうするか RoHS指令で用いるCEマークと、従来のCEマークの相違点に関心あ り 新たに禁止される物質を懸念 ナノマテリアルに係る新たな規制の動きを注視 絶縁材料として使用する難燃剤の規制の動きを注視 制限物質の見直し/追加の際にREACHとの整合性、また、材料規制に ともなう川上企業への影響を懸念 11 METI Webサイトから 「国際協調と調和の促進」へのアクセス方法 http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/int/index.html 1 3 クリック! スクロール! 2 4 クリック! 12