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遠隔バックアップサービス 導入事例
住友林業株式会社 様
テープバックアップでの煩雑な運用を廃止し約30%のTCO削減をめざす。
BCP対応も含めたデータの保全性の改善、体制を構築
導入前の課題
住友林業株式会社
情報システム部 企画グループ
マネージャー
帆苅 謙一
氏
住友林業情報システム株式会社
運用管理部 第二インフラ企画グループ
グループリーダー
金児 英和
氏
テープバックアップならではの煩雑さと、
保管費用、そして“見えないコスト増”が
ネックになっていた
プを、ほぼ全てテープ装置によって運用していま
した。住友林業グループの事業をITの面から支え
る住友林業情報システム株式会社 運用管理部
木造注文住宅のトップブランドである住友林業
第二インフラ企画グル ープ グル ープリーダー
様は、再生可能で人と地球にやさしい自然素材
金児英和氏は「テープバックアップならではの煩
である「木」を活かし、
「 住生活」に関するあらゆ
雑な作業やトラブルがあり、運用全般を見直さな
るサービスを通じて、豊かな社会の実現に貢献
ければならない状況にありました」と、話します。
することを経営理念に掲げる企業です。
当時の運用は、100 本を越える業務系システム
「近年では学校や工場など、
『非住宅建築物』の木
毎のバックアップテープを、それぞれのルール
造化・木質化の推進を目的として『木化(もっか)
に則り世代管理し、週単位で輸送し外部保管し
住友林業情報システム株式会社
運用管理部 インフラ運用グループ
チームリーダー
営業部』を創設し、中・大規模木造建築物の事業
ていました。
「システムによりバックアップ装置や
展開を進めています。また、世の中の関心が高い
方法が異なっており、各々の操作やバックアップ
氏
次世代エネルギーの分野では、伐採・加工プロセ
の状況の確認方法、あるいはリストアの際の対
スなどで派生する端材、いわゆる未利用材を活用
処法を、オペレーター全員が把握して、適切な
したバイオマス発電事業を開始しています」
対応をしなければならない状況でした。そして
石田 幸司
社
名:住友林業株式会社
所 在 地:東京都千代田区大手町一丁目 3 番 2 号
設
立:1948 年 2 月 20 日(創業 1691年)
資 本 金:27,672 百万円
売 上 高:連結:972,968 百万円(2014 年 3 月期)
社 員 数:連結:14,890 名(2012 年度) 事 業 内 容:山林環境事業、木材建材事業、住宅事業、
生活サービス、海外事業
U R L:http://sfc.jp/
情報システム部 企画グループ マネージャー 帆苅
そのことが、
“見えないコスト増”になっていたの
謙一氏は、近年の取り組みをこのように語ります。
です」と、同 インフラ運用グループ チームリー
同社は2013年まで、業務系システムのバックアッ
ダー 石田幸司氏は振り返ります。
導入の経緯
月額制、運用の簡易性、
バックアップデータの鮮度などを評価し、
導入を決定
2012 年 3月、住友林業様はグループウェアのリプ
ステムのバックアップデータもディスクストレー
ジに集約して、遠隔地のストレージへネットワー
ク経由で複製することを、2013 年春から検討し
ました。金児氏らのグループでは、iStorage HS
レイスプロジェクトにおいて、まず電子メールや
シリーズの導入時にNEC から提案していた「遠
文書管理のデータを、ディスクバックアップを主体
隔バックアップサービス」を候補に挙げ、その有
とした仕組みへとシフトすることを決定していま
効性を検証しました。
す。NECからはバックアップストレージiStorage
金児氏はこのサービスについて、
「 イニシャルコ
HSシリーズを提案し、重複排除技術や、扱いやす
ストがかからない月額制のサービスで、かつテー
さが高く評価され、採用されています。
プバックアップの煩雑な運用から脱却できる点、
同社は、この時に導入したiStorage HSシリー
日々のデータを遠隔地に自動でレプリケーショ
ズを活用し、テープ媒体に保管していた業務系シ
ンでき、バックアップデータの鮮度が上がる点、
遠隔バックアップサービス 導入事例
住友林業株式会社 様
テープ 運 用のときは実 施できていなかったシ
「iStorage HS 遠隔バックアップサービス」を利用した、住友林業株式会社様のバックアップ運用
ステムのデータまで遠隔バックアップの対象に
お客様メインサイト
できる点などを評価しました」と言います。一方、
バックアップサイト
サービス提供
石田氏は「光回線(ベストエフォート型)を介した
グループウェアサーバ群
バックアップの仕組みですから、レスポンスにつ
iStorage HS
いての不安はありました。しかしNECから、この
Ne
点に関する実績の提示があったので、当社のシ
ステム規模でも、日次の運用で十分に対応でき
グループウェア
サーバ
ることがわかったのです」
と話します。
こうして 2014 年 3月、同社は主要な業務系シス
tBa
iStorage HS
cku
バックアップ
サーバ
主要サーバ群
pO
ST
メールデータの
バックアップ
NEC データセンター
NFS or CIFS
テムとグル ープウェアのバックアップ 運 用を、
※NEC フィールディングが運営
「iStorage HS遠隔バックアップサービス」の利
管理者 WebGUI
用による新しい仕組みに刷新しました。
業務系システムとグループウェアの
バックアップデータを集約し、
遠隔地へ安全に保全
各システムのバックアップサーバに
NFS, CIFS で iStorage HS をマウントし、
バックアップデータを保存
主要データの
バックアップ
管理者
住友林業様におけるバックアップ運用の流れは、
iStorage HSシリーズに保管されており、NEC
サイト( NECデータセンター)へ、定められた時
次のようなものです。
独自の重複排除技術と物理圧縮(※)によって
刻に自動でレプリケーション。これを日次で実施
主要な業務系システムとグループウェアのバック
5 TB に圧 縮し、保 管されています。1日あたり
しています。
アップデータを、まずメインサイトの iStorage
2 TB 強のデータが更新されており、このうち差
HS シリーズに集 約。およそ70 TB のデータが
分データだけを、光回線を介して、バックアップ
(※)…同一パターンのデータをまとめて記録し、さらに圧縮を加えること
で、ストレージに書き込む容量を大幅に削減できる技術。
について、
「 リストア作業において、必要となる
外部保管サイクルも向上しており、万が一の際も
テープを揃え、必要なデータのみをシステムにリ
重要なシステムを最新のデータで復旧できる環
ストアするための手順を確認した上でテープ操
境が構築できました」と、
金児氏は強調します。
導入後の成果
約30%の運用コスト削減、
そしてBCPへの寄与
住友林業様におけるiStorage HS遠隔バックアッ
作をするなど、一連の作業に数時間程度かかっ
プサービスの導入効果としては、まず運用コストの
ていました。しかし、今ではネットワーク越しに
抑制が挙げられます。テープ搬送費用、倉庫の賃料
データファイルをコピーするだけですから、数分
が削減できています。
「もちろん、媒体購入費とテー
程度で済んでいます。日次で実施しているバック
プ装置も不要となり、今後購入する必要はなくな
アップサイトへの差分配信にかかる時間は、ひと
住友林業様は今後、遠隔バックアップの対象領域
ります。これらの削減効果を積み上げていくと、コ
つのシステムに対して約1時間。フルバックアップ
をさらに広げていきたいといいます。
「iStorage
遠隔バックアップの対象領域を
さらに拡大
ストメリットは非常に大きいものがあります。遠隔
の際でも、2時間余りでレプリケーションが終了
HSシリーズを活用したバックアップ運用で、か
バックアップサービスの月額料金と比較すると、お
しています。当初想定していた時間内での運用
なりの圧縮がかかることがわかり、重複排除機
そらく目に見える費用だけで、2 割程度のコスト
が維持できており、リストア時間の短縮化・確実
能の効果も確認できました。ディスクには十分
カットになるはずです。テープ交換に伴うオペレー
化も含めて、
安心感があります」と話します。
な空き容量がありますから、システム環境など
ションコストやテープの管理、テープ装置のメンテ
「 天災、事故などが起きた際、
BCPの観点では、
のデータもバックアップサイトに転送すること
ナンスにかかる工数などのコストを含めると、さ
テープバックアップのときはメインサイト、外部
ができると見ています。このような、もう一段の
らにコストメリットは大きくなります」
(金児氏)。
保管先、輸送時等複数で被災の可能性はありま
踏み込んだ対策で BCP を強化していきたいで
した。しかし、この遠隔バックアップサービスで
すね」
( 金児氏)。さらに、同社はこの遠隔バック
はネットワークでより遠方へのバックアップが可
アップの仕組みを、グループ会社の領域にも展開
能となり、同時被災の可能性を低減することが
していく考えです。
リストア時間を時間単位から
分単位に短縮
石田氏はオペレーションの負荷が軽減された点
できました。このことも、安心材料のひとつです。
また、この遠隔バックアップサービスによって、
お問い合わせは、下記へ
NEC プラットフォームビジネス本部
〒108 - 8424 東京都港区芝五丁目 33 番 8 号(第一田町ビル)
TEL:03(3798)9740
お問い合わせ URL:http://jpn.nec.com/istorage/inquiry
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日本電気株式会社 〒108-8001 東京都港区芝五丁目7-1(NEC本社ビル)
2014年9月現在
Cat.No. E02-14091060J
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