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健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業

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健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
「健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業」
~平成20年度成果報告書 概要版~
平成21年3月
アクセンチュア株式会社
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
目次
1.
背景及び目的
2.
全体像
3.
コンソーシアム公募・審査・採択
4.
体制及び役割分担
5.
平成20年度に策定した全体方針
6.
実証システム仕様書(案)
7.
運用ルール集(案)
8.
コンソーシアム実証成果の総括
9.
ポータビリティ実施計画書
1
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
1.背景及び目的
• 背景
現在、国民の健康情報は、医療機関や医療保険者等、機関毎に個別管理されており、本人が必要に応じ
て自由にアクセスし、利活用できる状態にはない。国民が自らの疾病予防・健康増進・疾病管理を積極的に
行うためには、医療機関や医療保険者等に散在する健康情報を生涯を通じて、個人自らが簡単に入手・管
理するとともに、必要に応じて医療機関や適切な健康サービスを提供する民間事業者等と共有し、健康情報
を活用し、より効果的な医療・健康サービスを受けることが可能となるような情報基盤(以下、「健康情報活用
基盤」という。)を整備する必要がある。また、健康情報活用基盤が整備されることで、従来にない新しい健康
サービスが誕生し、健康サービス産業が発展することが期待される。
• 目的
本実証事業では、経済産業省・総務省・厚生労働省と3省連携のもと平成20年度から3ヶ年にわたり、健
康情報活用基盤の構築及びその運用に必要な技術的・制度的な要件の検討や標準化等を行うとともに、特
色の異なる複数地域を実証フィールドとし、住民・従業員参加型の実証事業を実施する。
前者の検討及び標準化では、健康情報及びその交換規約などの必要な標準化、セキュリティ要件等につ
いて、日本の保険医療の将来を鑑み国内外の動向を踏まえ、健康情報活用基盤構築に必要な実証システム
仕様書、運用ルールを作成する。
後者の実証事業については、医療機関、医療保険者、健康サービス事業者、健康機器メーカー等可能な
限り多くの関係者が参加し、健康情報活用基盤の構築と国民の健康増進に資する新たな健康サービス産業
事業者が創出されることを目標とする。さらに、健康情報活用基盤及び健康サービス産業が普及し全国に展
開するための方策についても検討する。
2
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
2.全体像 ~実施事項及び成果物~
•
本実証事業における、実施事項及び平成22年度末までの成果物を以下に示す。
目的
実施事項
①
• 健康情報活用基盤の整備に
向けた標準化の課題の検討
(1)
• 健康情報活用基盤の整備
–個人自らが生涯に亘り収集・保存・
管理できる基盤
–必要に応じて医療機関や民間事業
者と共有できる基盤
(2)
• 健康情報活用基盤を活用した効果的な
医療・健康サービスの創出
• 標準化の仕様・運用ルールの
策定
(ア)
• ガイドライン
– 実証システム仕様書
– 運用ルール集
②
• 健康情報活用基盤を活用した
健康サービス・実証システム
仕様・運用ルールの実証
(イ)
• 健康サービスの実証結果報告書
③
(ウ)
• 実証事業内容の周知
(シンポジウム・成果報告)
–個人自らが健康増進、疾病予防、
疾病管理できるサービス
–従来にない新しい健康サービス
平成22年度末までの成果物
④
• 成果の全国展開・普及に向けた
方策の策定
– 実証結果(実証システム仕様、
運用ルール、健康サービス)
– 課題・解決策
• 実証事業内容の周知結果報告書
–シンポジウム開催結果
–課題・解決策
(エ)
• 健康情報活用基盤の普及、健康
サービス産業の課題取りまとめ
3
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
2.全体像 ~スケジュール~
•
本実証事業の3ヶ年スケジュールを以下に示す。
平成20年度
平成21年度
平成22年度
公募要件
検討・承認
実証事業マネジメント(各実証事業成果の承認)
技術・標準WG、運用・普及WGマネジメント
公募要件案
策定・準備
課題整理
・運用ルール
作成
運用
ルール
案
運用・
運用・普及WG
普及WG
運用
ルール
修正
ポータビリティ検証
システム
公開
仕様
最終化 (準備)
運用
ルール
最終化
公開
(準備)
事業報告
実証事業(4件)
事業報告
コンソーシアム
技術・
技術・標準WG
標準WG
システム
仕様
修正
成果とりまとめ
最終評価
シンポジウム
システム
仕様
案
標準化
・実証事業調査
シンポジウム
中間評価
課題整理
・システム仕様
作成
標準化
・実証事業調査
事業報告
(
コンソーシアム)
実証
(※1) WG:ワーキンググループ
標準化
・実証事業調査
中間評価
(
各 WG)
インフラ構築
※1
全体委員会事務局(
全体委員会事務局(管理団体)
管理団体)
健康情報活用基盤の本格展開・
普及、及び健康サービス産業の発展
(
全体委員会)
事業の方向付け
成果の全国展開・普及
に向けた方策検討
全体委員会
4
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
3.コンソーシアムの公募・審査・採択 ~採択先の紹介~
•
公募・審査を終えて採択したコンソーシアムの主な特徴を以下に示す。
コンソーシアム名
プロジェクト名
コンソーシアム構成団体
主な実証内容(特徴)
(凡例: ◎代表団体、○参加団体)
地域住民が対象。SNSを構築し、利用者の
情報交換、イベント情報の配信等、会員サー
○ 国立大学法人 千葉大学予防医学センター ビスを提供する。日常情報や健診情報等を
○ 順風路㈱
収集し、医師による診療、特定保健指導、ス
○ 医療法人社団康喜会
ポーツ施設での指導等に活用する。
「柏市における“主権在民”による健康情報
柏健康サポートネットワーク・
コンソーシアム
基盤実証事業」
期待される主な検証事項
◎ ㈱健康サポートネットワーク
PHRシステムに蓄積した日常情報・健診
情報を元に、健康支援サービスへの誘
導を行い、サービスの実現性・有用性を
検証
○ NPO東大スポーツ健康マネジメント研究会
○ オリンパス㈱
ホームヘルスケア創造コンソーシアム ◎ ㈱ベストライフ・プロモーション
○ ㈱ユウシュウケアサービス
企業健保被保険者が対象。体組成・血圧等
の日常情報と、健保等から収集した健診情
報を、特定保健指導等に活用する。
PHRシステムと健康機器類を接続して自
動収集した情報に基づく健康サービスの
実現性・有用性を検証
「個人の健康情報活用基盤「PHR-DB」構築 ○ ㈱ケーエムユーシステム
○ 富士通㈱
とその活用による健康社会への取組み」
○ NTTデータ㈱
かがわeヘルスケアコンソーシアム
◎ ㈱STNet
○ ㈱ミトラ
「香川県下での地域医療情報ハブ「eヘルス ○ 国立大学法人 香川大学
○ 四国旅客鉄道㈱
ケアバンク」推進プロジェクト」
○ ジェイアール四国バス㈱
○ 高松琴平電気鉄道㈱
浦添地域健康情報活用基盤構築
実証事業プロジェクト
「疾病管理サービス実証事業」
◎ 日本システムサイエンス㈱
○ NTTコミュニケーションズ㈱
○ ㈱琉球ウェルファス
JR四国・四国電力などの健保・企業が対象。 PHRシステムと既存外部システムとのデ
蓄積された調剤情報を保険薬局と共有、既 ータ連携を実施し、健康情報管理サービ
存外部システムとデータ連携を実施し、健康 スの実現性・有用性を検証
情報管理サービスを提供する。また、 事業
所健診結果、無呼吸症候群チェック結果等を
蓄積し、従業員の安全管理を実施する。
浦添地域住民が対象。医師が作成した運動
処方箋を管理対象とする。民間運動施設や
医療施設等での、運動処方箋の活用を可能
にし、疾病管理のためのPDCAサイクルを実
現する。
PHRシステムを用いた健康情報や運動
処方箋の管理と、健康サービス事業の
実現可能性について、行政モデル、民間
モデルの両観点から検証
5
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
4.体制及び役割分担
•
平成20年度における本実証事業の推進体制及び各会議体の主な役割を以下に示す。
会議体
全体委員会
本実証事業推進方法、各WG検討事項及び決定事項の
審査及び承認等を行う。
・ 委員長
東京大学大学院情報学環 准教授
山本隆一 先生
技術・標準WG
本実証事業の標準仕様となる実証システム仕様の策定、
技術的課題の整理・検討を行う。
・ 委員長
東京大学大学院情報学環 准教授
山本隆一 先生
運用・普及WG
健康情報活用基盤の運用ルールの策定、個人の利便性確
保に向けた課題の整理・検討、普及の方策検討等を行う。
・ 委員長
産業医科大学産業生体科学研究所 准教授
八幡勝也 先生
コンソーシアム(4実証フィールド)
6
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
5.平成20年度に策定した全体方針
•
技術・標準WG及び運用・普及WGにおける検討を通じて見極められた平成20年度時点における本実証事業の
全体方針を以下に示す。
本実証事業の全体方針
(1) PHRシステム利用者の意思に基づいた健康情報の管理
健康情報は、PHRシステム利用者の意思に基づき、PHR事業者が本人の同意を得た上で管理する。
(2) 健康情報の定義
健康情報活用基盤において、健康情報は「利用者基本情報」「日常情報」「健診情報」「指導情報」
「診療情報」「救急情報」の6種類から構成されるものとする。
(3) 健康情報取扱いに関するセキュリティレベル
原則、全ての健康情報は医療情報(診療情報)と同等の機微性を有する。但し、利用者の利便性や事
業の発展性を考慮し、利用者自らが収集し入力する情報については、利用者の同意が得られれば、セ
キュリティレベルを医療情報(診療情報)と同等に扱わなくてもよいものとする。
(4) ポータビリティの実現方式
利用者が一度収集した健康情報は、利用者本人の意思により生涯に亘って管理出来ることが望ましい。
このため、PHR事業者がそのサービスに利用しない健康情報であっても、利用者の申し出により、原則
として当該情報を受け入れる体制を整える必要がある。ポータビリティ対象項目は、必要最小限の項目
から実証を開始する。また、現時点ではデータの移動には可搬電子媒体を使用することとする。
7
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
6.実証システム仕様書(案) 骨子
•
本実証事業に参画するコンソーシアムが準拠すべき事項としてとりまとめた実証システム仕様書(案)の概要
を示す。
実証
システム
仕様書(案)
1章
検討単位
主な記載内容
用語の定義
健康情報の定義
・本実証事業にて使用する用語及び健康情報の
範囲
アクセス
コントロール
・利用目的毎のアクセス権限
2章
ポータビリティの
実現形態
・収集した情報が管理されるべき期間や事業者の
負担
・真正性の保証形式(一世代/承継)
・データ授受方法(ネットワーク/電子媒体)
・データ授受に用いるファイル構造やデータ形式
・現時点でポータビリティ対象項目とするべき項目
認証方式と認証
強度・脅威の評価
・本人確認方法
・各コンソーシアムの認証強度評価
健康情報の
取り扱い
・データの取扱いに関する要件
3章
4~6章
7章
基本方針
(1)利用者の
利用者の意思に
意思に基づいた管理
づいた管理
・PHRは利用者のためのシステムであり、常に
利用者の意思・契約に基づき管理する
(2)真正性担保と
真正性担保と生涯にわたる
生涯にわたる管理
にわたる管理
・ 利用者本人の意思により生涯にわたり管理
できる
・ サービスに利用しない健康情報も、預かる
・ 真正性は一世代保証型とする
・ ファイル構造やデータ形式は既存仕様に準拠
する
(3)セキュリティレベル
・認証には、登録時の本人確認と利用時の認証
がある
・データは、一般の個人情報よりも厳重に扱う
8
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
6.実証システム仕様書(案) 1章
1.1.健康情報
1.1.健康情報の
健康情報の分類
分類
1.利用者基本情報
項目
機関情報
利用者属性
準拠する規約・方針 (案)
「医療情報システムにおける相互運用性の実証事業
システム設計書(Ⅱ-1 データの互換性)」の「基本デー
タセット定義」・「患者情報(基本情報)」
「医療情報システムにおける相互運用性の実
証事業」(※1)の検討結果等を踏まえ、左記の
通り健康情報を定義した。
有効期間
2.日常情報
基礎情報
JLAC10コード
バイタル情報
運動情報
(未定)
栄養情報
「健康情報の分類」に記述されたすべての項
目がポータビリティ可能となることが望ましい。
服薬
メモ
3.健診情報
特定健診
事業所健診
人間ドック
学校健診
乳幼児健康診査
がん検診
(未定)
○ 特定健診の健診項目
「厚生労働省の研究班」にて定義された規格に基づき
規定された「実施基準第1条第1項及び厚生労働省告
示第4号(平成20年1月17日)」に準拠する。
○ 事業者健診等他の健診項目
同基準及び同告示に基づきHL7協会が検討中の「特
定健診・特定保健指導データのファイルイメージ(医療
保険者への送付用)」に準拠する。(JLAC10)
現時点では、既存の規約等に準拠できる一部
の項目から検証を開始する方針である。
現時点のポータビリティ対象項目
利用者基本情報: 利用者属性 など
日常情報:
基礎情報(身長、体重、腹囲、体脂肪率)
バイタル情報(血圧)
運動情報(消費カロリー:日次)
栄養情報(摂取カロリー:日次)
喫煙情報(本/日) など
健診情報:
特定健診
事業者健診
人間ドック など
救急情報:
血液型
アレルギー情報
既往歴
薬歴 など
○ 画像:DICOM(Digital Imaging and
Communication in Medicine)
○ 波形:MFER(Medical waveform Format Encoding
Rule)
4.指導情報
特定保健指導
運動指導
HL7協会で検討中の「特定健診・特定保健指導データ
のファイルイメージ(医療保険者への送付用)」に準拠
する。
(未定)
栄養指導
5.診療情報
診療情報提供書(紹介状)
調剤情報
6.救急情報
血液型
HL7 患者診療情報提供書 規格 Ver 1.00
(未定)
ISO/TC 215 WG5「Limited Clinical data」(項目は未定)
アレルギー情報
薬歴
(※1) 医療情報システムにおける相互運用性の実証事業: 平成16~19年度 経済産業省実証事業
9
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
6.実証システム仕様書(案) 2章
ポータビリティ対象項目とは、PHR事業者間で共通
共通した
共通した仕様
した仕様を有する項目のことであり、どのPHR事業者におい
仕様
ても同様に取扱うことが出来る(下図斜線部分)。
PHR事業者が取扱う情報は、必ずしも健康情報
健康情報の
健康情報の範囲内だけとは
範囲内だけとは限
だけとは限らない(下図網掛け部分)。
らない
一方、利用者個人が収集した情報は、生涯
生涯に
生涯に亘って棄損
って棄損することのない
棄損することのない仕組
することのない仕組み
仕組みの構築が求められる。
このPHR事業者がサービス提供に際して活用する項目
このPHR事業者がサービス提供に際して活用する項目
利用者の意思に基づいた管理(利用者尊重)
PHR事業者
PHR事業者が
事業者が
取扱う
取扱う情報
PHR DB
更新も削除もPHRシステム利用者の自由
変更履歴を必ず管理し、開示・表示の仕組みを用意
倉庫DB
健康情報
このPHR事業者がサービス提供に際して活用しない項目
このPHR事業者がサービス提供に際して活用しない項目
収集した健康情報の永続管理(利用者の権利)
受領した健康情報の信頼性担保(事業者保護)
更新は禁止
削除はPHR事業者が受領した単位でのみ可能
10
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
6.実証システム仕様書(案) 3章
原則として、「医療情報システムにおける相互運用性の実証事業医療情報システムにおける相互運用性推進普及プロジェクト」
(※1)の「
「データ互換性
データ互換性」
互換性」の考え方に準拠する。
現時点では、データの移動には可搬電子媒体
可搬電子媒体を用いることとする。またポータビリティ対象項目も、以下CDAボディ部に定めたも
現時点
可搬電子媒体
のから始める。平成21年度以降随時拡張
随時拡張する
随時拡張する方針。
する
HL7J可搬電子媒体のファイル配置は、「PDI
PDI」、「HL7J
HL7J-CDACDA-004」に準拠する。
004
PDI
特定健診情報
HL7エクスポートするファイル形式はCDA
CDA R2形式
特定健診情報ファイル
健診情報ファイル仕様説明書
ファイル仕様説明書Version1.27
仕様説明書Version1.27」、「HL7
Version1.27
HL7-CDACDA-005診療情報
005診療情報
R2形式とし、「特定
形式
提供書規格」に準拠し拡張。エクスポートする項目全体を一本
一本の
提供書規格
一本のCDA文書
CDA文書として扱う。
文書
CDA文書のボディ部には、以下のセクションから必要な項目を選択して記述する。
分類
セクション
備考/補足
利用者基本情報
関連セクション
J-MIX、患者基本情報の細分類
(患者情報をPHRシステム利用者と読替える)
CDAヘッダに記述出来ない追加項目をボディ部のセク
ションとして記述
日常情報
関連セクション
基礎情報、バイタル、喫煙情報、
栄養情報、運動情報
時系列項目を扱えるように、1回分の測定値をまとめて
取り扱い、回数分繰返す
健診情報
セクション
セクションからCDA形式の健診結果報告書
ファイルに添付書類形式でリンク
救急情報
関連セクション
血液型、アレルギー情報、既往歴情報、薬歴
(各セクションから相互運用性プロジェクト「HL7 V2.5形式」
のファイルに添付書類形式でリンク)
CDA形式は特定健診で定めた規格を拡張した構造を使用
救急の場面だけではなく、初診時の情報提供にも利用
可能
文字コード
UTF相互運用性プロジェクト
文字コードは、CDA本文は、「UTF
コード
UTF-8」を推奨する。HL7メッセージは相互運用性
相互運用性プロジェクト推奨
プロジェクト推奨コード
推奨コード(※2)とする。
コード
(※1)医療情報システムにおける相互運用性の実証事業医療情報システムにおける相互運用性推進普及プロジェクト:
平成16~19年度 経済産業省実証事業内プロジェクト。医療情報システム間のデータ共有のために、遵守すべき標準仕様の作成、標準的システム構築のためのガイドラインの整備、実証実験を実施。
(※2)相互運用性プロジェクト推奨コード:上記「医療情報システムにおける相互運用性の実証事業医療情報システムにおける相互運用性推進普及プロジェクト」にて推奨されているHL7コードを指す。
11
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
6.実証システム仕様書(案) 4章
認証について
認証には次の2ステップがある。
・利用権限の付与(登録時の本人確認)
⇒下記①参照
・利用権限付与者であることの確認(利用時の認証) ⇒下記②参照
①利用権限の
利用権限の付与(
付与(登録時の
登録時の本人確認)
本人確認)
Lv1
Lv2
Lv3
Lv4
実在性確認
×
○
○
◎
本人性確認
×
×
○
◎
<凡例>
×:実施しない
○:PHR事業者独自で実施する
◎:認証機関により実施する
利用者が同意する場合、利用者自らが測定して入力する情報のみを扱う際にはLv1を許容する。
診療情報等、医療情報はLv3を求める。
②利用権限付与者であることの
利用権限付与者であることの確認
であることの確認(
確認(利用時の
利用時の認証)
認証)
認証強度を高めすぎると、以下の弊害が懸念される。
・ 利用者にとって、利便性が低くなる
・ 利用者の収集が困難になることから、事業の発展が望みにくくなる
強固なパスワードは利便性が低いため、所有物(電子カード、USB等)を連動させて認証方式を
採用する等の工夫を求める。
認証強度の妥当性は、技術・標準WGにて検証する。
12
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
6.実証システム仕様書(案) 5章~7章
<5章 ネットワークセキュリティ>
ネットワークセキュリティ>
HEASNETの「ネットワークに対する脅威についてのチェックシート」を参考に評価する。
PDCAサイクルの実施により、適時改善活動を伴う運用を行う。
<6章 データベースにおける
データベースにおける安全管理
における安全管理>
安全管理>
健康情報を管理するDBを保持する機関の体制によって、異なるガイドラインが適用される。
①PHR事業者が独自で保有する場合 :個人情報保護法や事業者が遵守すべき法令・規則等
②PHR事業者の外部に保有する場合 :①に加え「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン(8章)」
<7章 その他
その他の技術要件>
技術要件>
現時点ではポータビリティを可搬電子媒体により実現することとなっているため、共通仕様として定めないが、
今後検討が必要。
通信規約(プロトコル)
:原則SOAP通信(IHE XDS(※1)のワークフロー/トランザクションを
参考)
シングルサインオン
:ID/パスワードのアグリゲーションを検討。(IDの名寄せはIHE PIX
(※1)を参考)
インターフェースポータビリティ
:「医療情報システムにおける相互運用性の実証事業」を参考
(※1) IHE XDS: IHEとは、システム間の相互接続性確保を行い、医療システムをマルチベンダで構築するためのフレームワークであり、診療情報のワークフローのモデル化を行っている。XDSは施設間における画像
共有を行うためのワークフローである。
(※2) IHE PIX:IHEにおける、患者IDの相互参照を行うためのワークフローである。
http://www.ihe.net/
13
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
7.運用ルール集(案) 骨子
•
本実証事業に参画するコンソーシアムが準拠すべき事項としてとりまとめた運用ルール集(案)の概要を示す。
運用
ルール集
(案)
テーマ
主な記載内容
基本方針
(1)本実証事業内の
本実証事業内の遵守
運用ルールの
適用範囲
・本ルールの目的、及び遵守すべき期間・
対象者・強制力等の範囲
2章
個人情報保護・
セキュリティの担保
・消費者・個人情報の保護を目的として、事
業者が遵守すべき情報取扱い時のルール・
セキュリティレベルや本人同意の取り方
3章
・PHR産業の健全性確保に向けたPHR事業
者による情報提供のあり方、事業者の参入
医療・健康サービス産業 要件、プライバシーポリシー
のあり方
・PHR産業の発展に向けて、システム仕様の
公開方法
1章
・ポータビリティを確保し、消費者・個人情報の保護や
PHR事業の健全な発展に資するよう、実証期間内に
コンソーシアムが遵守すべきルールを定める
(2)消費者・
消費者・個人情報の
個人情報の保護
・健康情報は、極めて機微の高い情報であり、プライ
バシーマークや医療情報のガイドライン等も準拠した
取扱いを事業者に求める
(3)PHR事業
PHR事業の
事業の健全な
健全な発展
・事業者は取扱方針や事業内容等の情報を利用者に
適切に開示する
・新規事業者の参入を容易にするため、仕様等の必要
な情報を公開する
(4)普及に
普及に向けた課題
けた課題への
課題への対応
への対応
4章
PHRシステム利用者の
サポート
・PHRシステム利用者のサポート方法
・コールセンター等を設置して、利用者の質問等に応
対し得る体制を作る
・禁止事項や、違反・事故時の対応方法等を利用者と
事業者が共有し、利用者を保護する
14
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
7.運用ルール集(案) 1章~2章
<1章 運用ルール
運用ルールの
ルールの適用範囲>
適用範囲>
本実証事業におけるシステム構築及びサービス提供において、各コンソーシアムが適用・遵守すべきルー
ルを規定するものである。
平成20年度は、運用上の利便性よりも安全性を重視したルールを策定し、平成21年度の実証結果を踏まえ、
平成22年度末までに、普及を鑑みた最終化を行うことを想定している。
<2章 個人情報保護・
個人情報保護・セキュリティの
セキュリティの担保>
担保>
本人同意を要する事項や同意の取り方は、プライバシーマーク(JIS Q 15001)や医療情報(診療情報)の取
扱いに関する関連法規・ガイドライン(*1)に準拠する。
医療情報(診療情報)の取扱いに関する関連法規・ガイドライン(*1)に準拠した安全管理策を各コンソーシア
ムが策定する。
(*1)医療情報(診療情報)の取扱いに関する関連法規・ガイドライン:
「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」 (厚生労働省)
「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」 (厚生労働省)
「医療情報を受託管理する情報処理事業者向けガイドライン」 (経済産業省)
15
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
7.運用ルール集(案) 3章~4章
<3章 医療・
医療・健康サービス
健康サービス産業
サービス産業のあり
産業のあり方
のあり方>
本実証事業では、各コンソーシアムは本来準拠すべき「不当景品類及び不当表示防止法」(※1)等の関連
法規・ガイドラインの準拠に加え、医療機関の代理広告とならないように医療機関等に求められる情報公開
に関する関連法規・ガイドラインにも準拠して情報提供を行う。
新規PHR事業者の参入を容易にするため、PHRシステム間でデータポータビリティの実現に必要なファイル
構造やデータ形式等の仕様を新規PHR事業者に公開する。
「情報提供のあり方」や「システム仕様の公開」等と併せて、PHR事業者の参入可否を審査・監視する業界
団体等の設置については、平成21年度以降に検討する。
PHRシステム利用者のサポート、PHRシステム利用者の権利、期限切れアカウントの取扱い方法等をポリ
シーに含める。
<4章 PHRシステム
PHRシステム利用者
システム利用者の
利用者のサポート>
サポート>
PHRシステム利用者がPHRシステム利用にあたっての問題を抱えた場合の問合せ先や問合せ方法をコン
ソーシアムにて個別に策定し、PHRシステム利用者へ予め明示する。
平成20年度は、運用上の利便性よりも安全性を重視したルールを策定し、平成21年度の実証結果を踏まえ、
平成22年度末までに、普及を鑑みた最終化を行うことを想定している。
違反操作・誤操作とみなす事項を定義し、PHRシステム利用者への通知・対応プロセスをHPや契約書等で
PHRシステム利用者へ明示する。
(※1)不当景品類及び不当表示防止法: 昭和37年法律第134号(所管:公正取引委員会)。商品・役務の取引に関連する不当な景品類
及び表示による顧客の誘引を防止することにより、公正な競争を確保し、一般消費者の利益を保護することを目的とする。
条文:http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S37/S37HO134.html (総務省法令データ提供システム)
16
8.コンソーシアム実証成果の総括
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
柏健康サポートネットワーク・コンソーシアム
◆個人が主体的に健康情報を管理する仕組みの検証
・電話認証を用いたリアルタイム認証システムを構築。平成21年度より本格的な検証を開始する。
◆地域住民が相互に助け合って健康づくりを行う環境形成(SNS)の検証
・システム構築が完了。平成21年度より本格的な検証を開始する。
◆健康増進サービス提供の利用者満足度の検証
・システム構築が完了。平成21年度より本格的な検証を開始する。
◆地域への浸透・普及度の検証(PC指導)
・PC指導教室を実施。PHRシステムの利用ニーズが高いと考えられる高齢者からは、PC利用に後向きな声が多く、新たな課題が判明。
17
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
8.コンソーシアム実証成果
コンソーシアム実証成果の
実証成果の総括
ホームヘルスケア創造コンソーシアム
健康増進サービス
健康増進サービス事業者
サービス事業者
健康情報活用基盤
サービス利用者
サービス利用者
インターネット
健康サービスモデル
健康サービスモデル
・一般問合せ
一般問合せ
・保健指導
・ヘルプデスク
《《《《
コンタクトセンター》》》》
対象者への
対象者への
働きかけ
■保健指導支援
(株)ユウシュウケア
サービス
B社
PHR-DB
【モデルA】
・共通認証/ポータル
統合(標準化)
■健康増進サービス
健康増進サービス事業者
サービス事業者
社内LAN/WAN
社内LAN/WAN
【モデルB】
・事業主/健保向け
健康増進プログラム
家 族
【モデルC】
・家族間
コミュニケーション
家庭
健康増進サービス
インターネット ■健康増進サービス
Or キャリア網
キャリア網 ■セルフモニタリング機器
セルフモニタリング機器
歩数計
健康
記録
健康情報連携基盤
【既存改修】
診療
情報
PHRデータベース基盤
【既存改修】
健康診断 保健指導
結果
記録
共通認証ポータル統合基盤
【新規構築】
【モデルD】
・疾病管理/二次予防
(健康情報データベース
健康情報データベース:PHR-DB)
データベース:PHR-DB)
【既存改修】
既存改修】
事業主/健保
■健康増進サービス
健康増進サービス
■健康増進プログラム監修等
ケイエムユーシステ
ム(株)
サービスプロバイダ A社
体重計
血圧計
インターネット
Or 専用線
携帯電話
医療機関
疾病管理/
疾病管理/二次予防
◆モデルA PHRのポータビリティ/コネクタビリティ標準化モデル
・一部項目の標準化を優先させ、Continua Health Allianceによる規格の導入決定。個人認証には、USBキーを使用したFelica認証を採用した。
◆モデルB 企業における「健康会計」のための健康増進モデル
・システム構築が完了し、平成21年度より本格的な実証を開始する。
18
8.コンソーシアム実証成果
コンソーシアム実証成果の
実証成果の総括
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
かがわeヘルスケアコンソーシアム
総務省事業 「地域ICT利活用
モデル事業」遠隔医療PJ
文科省事業「院外処方箋システム」
徳島文理大香川薬学部
◆PHR/医療情報統合データベースの構築
・システム構築が完了し、平成21年度より本格的な実証を
開始する。
調剤薬局
個人薬歴管理情報(お薬手帳)の追加
香川大学医学部
県民
医療機関
・H20年度新規参加
さらなる関係者、地域全体の巻き込み
浦添総合病院 他14医療機関
アクセスコントロール
データバックアップ(倉庫DB)
地域健康データ
管理システム
PHR/医療情報統合データベース
健診・
健康情報DB
(
PHR)
医療情報DB
既存医療情報システム
(K-MIX、周産期等)
既存医療情報システムを含めた名寄せ解決手法
の検討 社会保障カード(番号)の動向調査
自治体
医療機関及びスポーツジムとの連携による疾病管理
サービス
eヘルスケアバンク
研究機関
スポーツジム
・コナミスポーツ高松店
医療機関向けeヘルスケアバンクサービスの検討開始
企業健保
検査機関
地域医療情報ハブ「eヘルスケアバンク」
④地域医療情報総合ポータルサイト
県民
健康診断
Web保健指導
病歴、健康情報
の参照/登録
健診事業者
JR四国/四国バス、
四国電力健康管理センター
システム統合ID管理機能
K-MIX事業既存医療情報システム群
クリティカルパス連携システム
ASP電子カルテ
K-MIX遠隔システム
マンモ健診画像診断システム
⑤周産期電子カルテ(
)
周産期電子カルテ(web母子手帳部分
web母子手帳部分)
◆地域健康データ管理システムの構築
・食事・運動情報管理コンテンツ及び個人向けの問診入力、
健診結果判定等健康アドバイザーコンテンツのシステム構
築が完了し、平成21年度より本格的な実証を開始する。
②③
地域健康データ
管理システム
健康サービス事業者
患者の同意のもと情報参照
K-MIX参加医療機関
各種サービス提供
健康サービス事業者
①PHR/医療情報統合データベース
◆地域医療情報ハブ総合ポータルサイト構築
・コンソーシアム内のシステムベンダーを中心に、シングル
サインオンに向けたポータルサイトの設計構築を実施した。
平成21年度より本格的な実証を開始する。
◆既存医療情報システムとの連携
・Web母子手帳に登録されている基本情報、診察履歴等の
情報を、eヘルスケアバンクへ取り込むための連携を行っ
た。これにより、胎児の情報から6歳ごろまでの情報につい
て、PHR情報として管理することが可能になった。今回用
いた連携フォーマットを参考にすることで、次年度以降、他
のシステムとの連携を行う上でスムーズな連携を実現する
ことが可能と思われる。
ヘルスケアPKI(Medis-DC)/地域電子認証局PKI
データセンター
インターネット回線
赤字:20年度構築実証部分
19
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
8.コンソーシアム実証成果
コンソーシアム実証成果の
実証成果の総括
浦添地域健康情報活用基盤構築実証事業プロジェクト
保険調剤薬局
医療機関(
医療機関(病院)
病院)
電子処方箋
医師等
薬剤師等
保健相談センター
保健相談センター、
センター、
健診委託医療機関
調剤情報
個
細 人に
か
な 即し
保
健 たき
指 め
導
エ
ビ
基 デン
づ
ス
適 くよ に
な
り最
診
療
導
指
薬
服
保健師等
医薬
連携
匿名化DB
健康情報 保健情報 診療情報
DB
DB
DB
自治体職員
に
ンス
デ た
画
計
エビ い
療
づ
医
基
健
保
健康情報流通基盤
適切な
適切な認証基盤
インターネット/
インターネット/NGN
健康情報活用基盤
閲
覧
登
録
診療サマリ
(紹介状)
地
医 域
療
連
携
診療システム
め
サーバ
たき
し
に即
管理
個人 な疾病
細か
医
に 師の
即
した疾病
健 管理
康
指
導
健康チャレン
健康チャレン
ジ日記
医師等
疾
連 病管
携
理
運動処方箋
健康サービス
健康サービス
事業者
健康運動指導士、
栄養士等
自治体
住民
住民の家族等
◆疾病管理サービスの開発及び実証
・疾病管理サービスを行うシステムの設計が完了した。平成21年度よりシステム構築及びサービスモデルの検証を開始する。
◆民間事業者との連携
・疾病管理サービスを行うシステムの設計が完了した。平成21年度よりシステム構築及び事業者間の連携について検証を開始する。
20
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
8.コンソーシアム実証成果の総括 ~今後の要望~
コンソーシアムに対する事務局からの今後の要望を示す。
要望
想定される
想定される取組
される取組み
取組み (例)
<既存サービス
既存サービスとの
サービスとの連携
との連携による
連携によるサービスレベル
によるサービスレベル強化
サービスレベル強化>
強化>
既存SNSや既存健康コンテンツ提供企業との連携
連携によるサービスレ
サービスレ
既存
連携
ベル強化
ベル強化。
強化
<地域特性を
地域特性を十分引き
十分引き出していない可能性
していない可能性>
可能性>
「健康」「環境」集積地である柏の葉の地の特性を生かしたリア
ルサービスがPHRとどのように結びつくのかが不明。
<柏モデルの
モデルの確立に
確立に注力>
注力>
柏の地域コミュニティ
が一体となっ
地域コミュニティ(医師・保健師・地場企業・住民)が
コミュニティ
一体となっ
たリアルサービスとの
リアルサービスとの連携
連携を存続可能
存続可能な
な
サービスモデルとして定義。
サービスモデル
との連携 存続可能
大阪
<健康保険組合への
健康保険組合への展開可能性
への展開可能性に
展開可能性に疑問>
疑問>
グループ企業の中では有効な指導方法であると想定されるが、
弊社ヒアリング調査では、健康保険組合の高付加価値サービス
への投資意欲が十分ではない可能性が見受けられる。
<健保の
健保のニーズの
ニーズの見極めと
見極めと展開策
めと展開策の
展開策の定義>
定義>
高付加価値サービスの課金
課金モデル
課金モデルの
モデルの作成。
作成
企業健保・
企業健保・総合健保の
総合健保のニーズ見極
ニーズ見極め
見極め。
香川
<利用者個人に
利用者個人に対する訴求力不十分
する訴求力不十分な
訴求力不十分な可能性>
可能性>
地域医療ネットワークとPHRの連携により十分なメリットが期待さ
れるが、利用者個人に対するサービスと具体的なメリットの訴求
が十分ではない。
<利用者個人からみた
利用者個人からみたサービス
からみたサービスの
サービスの再整理>
再整理>
プロダクトアウト的なサービス提供ではなく、個人が受けるメリット
メリットや
メリット
個人が仕組みを活用するインセンティブ
インセンティブの
インセンティブの見極め
見極め。
<疾病管理モデル
疾病管理モデルは
モデルは、行政モデル
行政モデル以外
モデル以外でも
以外でも成
でも成り立つか>
つか>
浦添モデルは、意欲ある自治体の費用負担が前提だが、弊社ヒ
アリング調査では、健康基盤への公費投入が難しいとする都道
府県・市町村がある。
疾病管理は医療機関とPHRとをつなぐ非常に有益なサービスで
あり、民間によるサービスモデルを作れないか。
<民間主体の
民間主体のサービスモデル検討
サービスモデル検討>
検討>
(自治体費用負担モデルはこのまま定義を続けることは前提として)
民間事業者主体のサービスモデル
サービスモデル構築
サービスモデル構築の可能性を地元フィットネス
構築
クラブや診療所等と検討。
柏
<蓄積した
蓄積した健康情報
した健康情報の
健康情報の活用策の
活用策の検討が
検討が不十分>
不十分>
SNS立ち上げやコンテンツ整備に時間を要しており、本来取り組
むべき「蓄積した健康情報の活用」検討が十分ではない。
浦添
21
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
9.ポータビリティ実施計画書 (1)
•
平成21年度に実施する、ポータビリティ実施検証の計画書を技術・標準WGにて作成した。ポータビリティ実施
計画書の概要を以下に示す。
第1章 はじめに
1.1.
ポータビリティ実施検証の
目的
・ コンソーシアムが構築した健康情報活用基盤間で標準形式
標準形式の
標準形式の健康情報が
健康情報が相互に
相互に授受可能であること
授受可能
・ 「実証
実証システム
運用ルール
妥当性を
実証システム仕様書
システム仕様書(案)」及び「運用
仕様書
運用ルール集
ルール集(案)」の妥当性
妥当性を評価すること
評価
1.2.
本計画書の位置づけ
・ 本計画書は、ポータビリティ
ポータビリティ実施検証
ポータビリティ実施検証の
実施検証の計画書
・ 検証項目、
詳細定義するため、ポータビリティ
ポータビリティ実施手順書
検証項目、実施内容及び
実施内容及び実施手順等を詳細
実施手順
詳細
ポータビリティ実施手順書を別途作成する
実施手順書
※ポータビリティ実施手順書は、各
各コンソーシアムが
コンソーシアムが事務局と
事務局と連携を取りつつ作成する
連携
1.3.
準拠
・ 各コンソーシアムは以下に準拠してポータビリティ実施検証を行う
- 本計画書、実施手順書
本計画書 実施手順書
- 公募要領及び各コンソーシアム平成
平成20
公募要領
平成20年度実施計画書
20年度実施計画書
- 「実証
実証システム
運用ルール
実証システム仕様書
システム仕様書(
仕様書(案)(平成20年12月16日版)」及び「運用
運用ルール集
ルール集(案)(平成20年12月16日版)」
1.4.
改訂
・ 本計画書は、実証事業の進行に伴い、以下の改訂を想定する
①「
「実証システム
実証システム仕様書
システム仕様書(
仕様書(案)」「運用
)」「運用ルール
運用ルール集
ルール集(案)」改訂
)」改訂に伴う改訂
改訂
②平成
平成22
平成22年度
22年度のポータビリティ実施検証に関する改訂
年度
なお、本計画書を緊急
緊急に
全体委員会委員長がその
緊急に変更する
変更する必要
する必要が生じた場合には、全体委員会委員長
必要
全体委員会委員長がその権限
がその権限により
権限により暫定改訂
により暫定改訂を行う
暫定改訂
第2章 実施検証概要
2.1.
実施主体
・ コンソーシアムが実施検証の実施主体である
22
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
9.ポータビリティ実施計画書 (2)
第2章 実施検証概要 (つづき)
2.2.
検証項目
・ 検証項目概要は以下のとおり。詳細は実施手順書に添付する実施検証項目一覧に定義する
①健康情報のエクスポート
エクスポート・
エクスポート・インポート・
インポート・閲覧の
閲覧の一連の
一連の操作が可能
操作 可能であること
可能
仕様が
②「実証
実証システム
仕様が妥当であること
妥当
実証システム仕様書
システム仕様書(
仕様書(案)」に定義された仕様
運用ルール
過不足がなく
③「運用
運用ルール
運用ルール及
ルール及び会員規約(
会員規約(例)に過不足
過不足がなく、妥当
がなく 妥当であること
妥当
運用ルール集
ルール集(案)」に規定された運用
・ 検証スコープと連携範囲により3フェーズに分けて実施する
検証スコープ
第3フェーズ
総合検証フェーズ
運用ルール集(案)
検証
2.3.
実施方法
実証仕様書(案)
検証
システム
検証
第2フェーズ
技術仕様検証フェーズ
第1フェーズ
単独検証フェーズ
連携範囲
自コンソーシアム内
2コンソーシアム間
複数コンソーシアム間
2.4.
実施時期
・ 具体的な日程はコンソーシアム
コンソーシアムの
コンソーシアムの実施計画書記載の
実施計画書記載のスケジュールに
スケジュールに応じて調整
じて調整し、実施手順書作成時
調整 実施手順書作成時に
実施手順書作成時に決定する
決定
①第1フェーズ:平成21年5月頃~8月頃
②第2フェーズ:平成21年8月頃~10月頃
③第3フェーズ:平成21年11月頃~12月頃 (平成22年1月を予備期間とする)
2.5.
使用データ
・ 本実施検証の対象とする健康情報(データ)は、最大で「実証システム仕様書(案)平成20年12月16日版」に示す項
目を範囲とする
・ 実施検証用に
実施検証用に作成した
作成したダミーデータ
したダミーデータを
ダミーデータを用いる
23
健康情報活用基盤構築のための標準化及び実証事業
9.ポータビリティ実施計画書 (3)
第3章 開始条件/終了条件
3.1.
開始条件
①各コンソーシアムが実施手順書
実施手順書を
承認を得ていること
実施手順書を作成し、WGの承認
作成
承認
②各コンソーシアムがポータビリティ
ポータビリティ実施検証
ポータビリティ実施検証に
実施検証に必要な
必要なシステムの
システムの開発を
開発を完了していること
完了
③ポータビリティ実施検証に用いる必要最低限
必要最低限の
必要最低限の利用者データ
利用者データ(
データ(ダミーデータ)
ダミーデータ)が蓄積されていること
蓄積
3.2.
終了条件
①実施手順書に添付された実施検証項目一覧に記載された検証事項
検証事項が
検証事項が原則として
原則として全
として全て検証済となること
検証済
実施検証報告書を
②各コンソーシアムが実施検証報告書
実施検証報告書を取りまとめ、
りまとめ、WGに
WGに報告すること
報告
内容が
③WG
WG及
内容が承認される
承認されること
される
WG及び全体委員会が
全体委員会が実施検証報告書に
実施検証報告書に基づき評価
づき評価を行い、内容
評価
第4章 体制
経済産業省
4.1.
実行体制と役割分担
全体委員会
技術・標準WG
運用・普及WG
①コンソーシアムが実施手順書を作成し、実施検証の主体を担う
②両WGは実施手順書の承認、実施検証結果の評価・承認、全体委員会への
報告を行う
③全体委員会は実施計画書の承認及び実施検証結果の評価・承認を行う
コンソーシアム(4実証フィールド)
4.2.
不具合発生時の連携体制
・ 情報漏えい
即座に
情報漏えい等
えい等セキュリティリスクを
セキュリティリスクを伴う不具合が
不具合が発生した
発生した場合
した場合には、各コンソーシアムは即座
場合
即座に事務局を
事務局を通じて全体
じて全体
委員会委員長及び
委員会委員長及び経済産業省に
経済産業省に報告する
報告
各コンソーシアムは
・ その他不具合
コンソーシアムは事務局経由で
事務局経由で技術・
技術・標準WG
標準WG及
WG及び運用・
運用・普及WG
普及WGに
WGに報告する
報告
その他不具合が
他不具合が発生時には、各
発生時
第5章 検証結果報告書
5.1.報告内容
5.2.提出時期
・ 検証目的、ポータビリティ実施検証の実施概要及び評価を記載した検証結果報告書を、コンソーシアムは平成21年
12月末頃までに事務局に提出すること
24
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