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ラジアルピストンポンプ タイプ R および RG: D 6010

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ラジアルピストンポンプ タイプ R および RG: D 6010
ラジアルピストンポンプ(単一吐出タイプ)
タイプ R ,RG
圧 力 p max
= 700 bar
= 91,2 l/min (1450 min-1)
吐出量 Q max
押しのけ容積 Vg max = 64,2 cm3/rev
モータポンプおよび油圧パワーパック タイプ R , RG D 6010 H
直流駆動モータ付油圧パワーパック タイプ R , RG D 6010 HDC
マルチフロー形ラジアルピストンポンプ タイプ R , RG D 6010 D
マルチフロー形油圧パワーパック タイプ R , RG
D 6010 DB
メインポートとパイロット圧用補助ポート付
油圧パワーパック タイプ R , RG D 6010 S
1.
概 要
油圧ポンプは流体静力学的エネルギーを機械的エネルギーに変換する原理を利用しています。 (ISO 1219-1)
このパンフレットに記載されているポンプは,固定容量ポンプです。
' 特 徴
これらのポンプは,一般に油圧システム内の油圧アクチュエータに圧油を供給するのに使用されます。
最大許容動力は30 kWまでです。ただしサイズによります。
' 基本形式
R - 従来の仕様,偏芯カムはローラベアリングを使用,低回転数にも適しています。
RG - 新仕様,偏芯カムはスライドベアリングを使用,潤滑特性の悪い作動油(例.水グリコール:HFC)に適しています。
しかし,低回転数では必要な潤滑膜の生成を妨げるため適していません。
1.2
' 構 造
ラジアルピストンポンプは,回転シャフトに直角方向に配置したポンプエレメントにより制御されます。1,2あるいはいくつ
かの層(星形)に並べたポンプエレメントは,回転シャフトに取付けられた偏芯カム付ベアリングによって押され(ピストン吐出
工程),スプリングによってアイドル位置へ戻されます(ピストン吸入工程)。ポンプエレメントによって供給された流体は,
集油板に集められ,吐出ポートへ送られます。ポンプケースはポンプエレメントとシャフト用ベアリングを支える要素も兼ね
ています。回転シャフトは,反力と静的にバランスするためポンプはとても滑らかに動きます。1,2エレメントポンプを除けば,
放射状に奇数個のエレメントが配置され,脈動を軽減するように考慮されています。
' ポンプ枠番 7631
1
2
6010
6011
1
1a
シリンダ
1b
ピストン
1c
スプリング
1d
吸入側チェックバルブ
1e
吐出側チェックバルブ
1f
ストレーナ,きめの粗い
コンタミの混入防止用
5
吐出ポート
6
吸入ポート
12
7
回転シャフト
8
8
9
後方および 前方
シャフト用ベアリング
2
ポンプケース
形式プレート
7
10
9
1c
HAWE HYDRAULIK SE
STREITFELDSTR. 25 • 81673 MÜNCHEN
© 1970 by HAWE Hydraulik
1
6
集油板
11
5
3
4
12
6016
4
3
後方および 前方の
偏芯カム付ベアリング
オイルシール
6014
2列ポンプのカットモデル (ポンプ枠番 6012)
ポンプエレメント(下記部品の組合せ):
10
6012
1b
1a
1d
1f
1e
11
D 6010
ラジアルピストンポンプ R, RG
Februar 2000-06
D 6010 2
2.
形式と主要データ
形式例:
R 5,8 ... - PYD
表 3: シールパッキン
表 1a: 基本形式
(1項を参照)
R
標準,
ローラベアリング仕様
RG
4)
スライドベアリング仕様 無記号
NBR(標準)
PYD
FKM-シール(バイトン)
AT
EPDM-シール
表 2: デザイン
無記号
標準
A
シャフトオイルシールの配置変更, 例. R 3,6 A
(詳細説明については6頁の5.2項を参照)
H
中空シャフト仕様;ポンプ枠番 6010 のみ適用
HFA
O/Wエマルジョン仕様;ポンプ枠番6010 ∼ 6016,
ピストン径 6, 7, 8, 10, 12に適用,タイプRGを選定してください。
詳細については3項の"作動油"を参照願います。
表 1b: 吐出量コード
ポンプ枠番,
エレメント
配置
エレメ 吐出量コード( 1450 min-1時の目安吐出量Q (l/min))
ントの 括弧内数値は,1回転あたりの押しのけ容積 (cm3/rev)
数
ピストン径 (mm)
4
5
6
7
8
9
10
12
最高使用圧力 p max (bar) 1)
700
550
700
600
550
250
450
350
13
14
15
16
300
250
200
160
動力
(標準
モータ)
(kW) 2)
(450) 3) (350) 3) (300) 3)
ポンプ枠番
7631
2-, 3- ,5エレメント
ポンプ
2
3
5
ポンプ枠番
6010
1- , 2エレメント
ポンプ
ポンプ枠番
6010
3-エレメント
ポンプ
ポンプ枠番
6011
1列ポンプ
ポンプ枠番
6012
2列ポンプ
ポンプ枠番
6014
4列ポンプ
ポンプ枠番
6016
6列ポンプ
1
2
3
5
7
10
14
20
28
0,18
0,28
0,43
0,56
0,73
0,92
(0,13)
(0,20)
(0,28)
(0,38)
(0,50)
(0,64)
0,27
0,42
0,64
0,81
1,1
1,35
(0,19)
(0,29)
(0,42)
(0,58)
(0,75)
(0,95)
0,46
0,7
1,08
1,39
1,77
2,27
(0,31)
(0,49)
(0,71)
(0,96)
(1,26)
(1,59)
0,25 ∼
0,55
0,25 ∼
0,75
0,25 ∼
1,1
0,3
0,41
0,5
0,8
1,2
1,45
1,7
1,9
2,2
(0,21)
(0,29)
(0,38)
(0,60)
(0,86)
(1,01)
(1,17)
(1,34)
(1,53)
0,6
0,83
1,0
1,6
2,4
2,8
3,3
3,8
4,4
(0,43)
(0,58)
(0,76)
(1,19)
(1,72)
(2,02)
(2,34)
(2,69)
(3,06)
0,9
1,25
1,5
2,5
3,6
4,3
5,1
5,6
6,5
(0,64)
(0,88)
(1,15)
(1,79)
(2,58)
(3,03)
(3,51)
(4,03)
(4,58)
0,25 ∼
2,2
0,25
∼3
1,4
2,08
2,6
4,2
6,0
7,0
8,3
9,5
10,9
(1,07)
(1,46)
(1,91)
(2,98)
(4,30)
(5,04)
(5,85)
(6,72)
(7,64)
15,3 0,55
(10,70) ∼ 5,5
0,25
∼4
2,1
2,9
3,7
5,8
8,4
9,8
11,8
13,3
(1,50)
(2,05)
(2,67)
(4,18)
(6,02)
(7,06)
(8,19)
(9,40)
14,2
16,8
19,3
21,7 2,2 ∼
(10,09) (11,70) (13,43) (15,28) 7,5 (9)
2,7
4,15
5,3
8,2
12,0
(2,15)
(2,92)
(3,82)
(5,97)
(8,60)
17,0
20,0
23,5
26,5
30,4 2,2
(12,03) (14,12) (16,38) (18,80) (21,39) ∼ 11
4,0
5,85
7,4
11,6
(3,01)
(4,09)
(5,35)
(8,36)
6,1
8,35
11,0
17,4
(4,30)
(5,85)
(7,64)
8,0
11,65
15,0
(6,02)
(8,19)
(10,70)
12,7
17,45
22,0
(9,03)
(12,28) (16,04)
42
25,0
30,0
35,0
38,0
43,4
5,5 ∼
(11,94) (17,19) (20,18) (23,40) (26,86) (30,56) 18,5
23,0
34,0
40,0
47,0
53,0
60,8 5,5
(16,71) (24,07) (28,24) (32,76) (37,60) (42,79) ∼ 22
34,5
51,0
60,0
70,0
80,0
91,2
11 ∼
(25,07) (36,10) (42,37) (49,14) (56,41) (64,18) 30
運転中に 75 ∼ 100%の負荷が連続して発生するような場合(例えばアキュムレータへの蓄圧装置等)は,ベアリングの寿命を考慮して
より許容圧力の高いポンプを利用してください。近い吐出量のポンプまたはそれより上のサイズのポンプを選定するようにしてくだ
さい。
2) 付属部品,フランジ(ベルハウジング),フレキシブルカップリング等についてはカタログNo. D 6010 H を参照願います。
3) 括弧内数字はポンプ枠番7631に適用。
4) タイプRGはポンプ枠番7631には適用できません。
1)
D 6010 3
3.
その他の仕様
構 造 ラジアルピストンポンプ,固定容量ポンプ
取 付 フランジマウント(フートブラケットまたはベルハウジングに関してはお問合せください)
接続ポート Gネジ(DIN ISO 228/1),ネジ径はサイズにより異なります,詳細は4項の"外形寸法図"を参照
運転と回転方向 フレキシブルカプッリングを介して接続;回転方向は任意,"流れ方向"の項目を参照
回転数 連続運転:タイプ R:100 ∼ 2000 min-1;タイプ RG:1000 ∼ 2000 min-1
間欠運転の場合は2800 min-1まで許容,この場合ベルハウジング,フレキシブルカップリング等
を考慮してください。油圧パワーパック(D 6010 H)では一般産業用標準モータ枠番71 ∼200L
に適用できます。2項,表1bの吐出量に対して2倍吐出されるために,場合によっては使用可能
圧力を低くする必要があります。
取付姿勢 5項を参照,水平から垂直へと任意
流れ方向 回転方向に関係なく吸入および吐出ポートは固定
使用圧力 吐出側: ピストン径-#による,2項を参照
吸入側: - 0,3 bar ∼ + 1 bar (約 0,7 bar ∼ 約 2 bar 絶対圧力)
タイプ R(G)...-A の場合,+ 2 bar (3 bar 絶対圧力)
5.2 項の説明をよく読んでください!
吐出量 2項の吐出量コードを参照
回転数あたりの基準値:
QPu = Vg n hVol × 10 -3 l / min
記号説明: V g :cm3/rev 2項の表1bを参照
n : min-1 回転数
ηVol ≒ 0,98 容積効率
注意:下表の条件では効率がさらに低下します:
- 粘度 500 mm2/s 以上,10 mm2/s以下
- 使用圧力 20 bar以下
- 回転数 2000 min-1以上,特にピストン径-#が小さい場合
質 量 枠番 7631
6010
6011
6012
6014
6016
エレメント数 2
3
5
1 ,2
3
5
7
10
14
20
28
42
約 (kg)
3,1
3,2
2,5
3,1
5,0
5,8
8,7
10,5
21,5
24,2
39,1
3
作動油 DIN 51 524 パート 1∼3相当の油圧作動油
10 ∼ 68 mm2/s ;40°C 時(ISO VG 10 ∼ 68 , DIN 51 519)
粘度範囲: 10 ∼ 500 mm2/s
粘度制限(始動時の粘度):
タイプ R 0,18 ∼ R 2,27:min. 約 4; max. 約 800 mm2/s ü
ý "吐出量"の項目を参照
R 0,3 ∼ R 91,2:min. 約 4; max. 約 1500 mm2/s þ
HEPG(ポリエチレングリコール)およびHEES(合成エステル)の生分解性作動油にも適合して
います。運転時の作動油温度は+70℃以下でお使いください。
タイプ R..-HFA はO/Wエマルジョンでも使用できます。しかし,潤滑能力を保つために最高
使用圧力はpmax(表1bを参照)の約75%までに制限されます。
温 度 周囲温度:約 -40 ∼ +80°C
作動油温度:-25 ∼ +80°C; ただし粘度範囲に注意してください!
運転時の油温が少なくとも20℃以上高くなるのであれば,始動時の温度は-40℃まで許容できます。
生分解性作動油:作動油製造メーカの指示に従ってください。
パッキンの劣化等を考慮して,油温は+70℃を超えないようにしてください。
必要動力
PkW =
pbar Ql / min k
600hT
一般公式による概略値
記号説明:
PkW = ポンプ回転シャフトに必要な動力(kW)
pbar
= ポンプ仕事量に対抗する圧力(bar)
(アクチュエータ圧力 + 通過抵抗)
Ql/min = 吐出量(l/min),1450 min-1時,2項表1bの吐出量コードを参照;
別の回転数 n x(Ql/min)の場合,吐出量コードにn x / 1450を掛け合わせてください。
k
= ポンプ脈動係数を考慮した理論値
3 ∼ 42 エレメント: k = 1
2-エレメントポンプ: k ≒1,3 ∼ 1,5
1-エレメントポンプ: k ≒2,7 ∼ 3,1 (ピストン径-#の大きな物 12 ∼ 16 mm)
ηT
= 全効率,平均≒0,8 ∼ 0,85
D 6010 4
4.
外形寸法図
4.1
油圧ポンプ
単位mm,第一角法,寸法は予告なく変更する場合があります!
ポンプ枠番 7631
2-, 3-, 5-エレメントポンプ
エア抜きプラグ
吸入ポート
G 3/8
キー巾 5
4x
M8,深11
吐出ポート
G 1/4
ポンプ枠番 6010
1- , 2-エレメントポンプ
中空シャフトタイプ
表示記号 H
(表 2)
エア抜きプラグ
4x
M8, 深12
記載のない寸法は,3-エレメントポンプを参照してください!
3-エレメントポンプ
エア抜きプラグ
吸入ポート
G 1/2
キー巾 5
4x
M8, 深12
ポンプ枠番 6011
1列ポンプ
吐出ポート
G 1/4
エア抜きプラグ
吸入ポート
G 3/4
4x
M10, 深14
吐出ポート
G 1/4
キー巾 6
D 6010 5
ポンプ枠番 6012
2列ポンプ
吐出ポート
G 3/8
エア抜きプラグ
キー巾 6
吸入ポート
G1
4x
M10, 深14
ポンプ枠番 6014
4列ポンプ
吐出ポート G 1/2
吸入ポート G 1 1/4
キー巾 8
4x
M10, 深14
エア抜きプラグ
ポンプ枠番 6016
6列ポンプ
吸入ポート G 1 1/2
吐出ポート
G 1/2 : R 12,7 ∼ R 22,0
G 3/4 : R 34,5 ∼ R 91,2
キー巾 8
4x
M12, 深14
エア抜きプラグ
オイルドレンプラグ G 1/4
D 6010 6
5.
組付上の注意
モータポンプとしてタンクの外に設置した場合も,油圧パワーパックとしてタンク内に設置した場合も,このポンプは常に油面下に
設置してください。このハウジングは星形に配列されたポンプシリンダのまわりに閉ざされた空間を形成しています。
したがって,この空間は十分に油が満たされた後でエアを抜くことができます。
設置方法,エア抜き方法などの標準取扱説明はD 6010 H の5項を参照してください。
5.1.
運転騒音
この騒音レベル特性曲線は測定エリアで実際に測定した結果を表しています。測定時の騒音レベルに多少許容差があることを
考慮願います。測定結果として各ポンプ枠番において吐出量の小さい(ピストン径の小さい)ポンプは一般に曲線範囲の下側部分
を表わし,吐出量の大きい(ピストン径 13 ∼16 mm )ポンプは曲線範囲の中間から上側部分を表しています。
ポンプ枠番 7631
測定機器:
精密騒音計
DIN IEC 651 Kl.I 準拠
1- ,2エレメント
騒音レベル dB(A)
測定状態:
無音響室で測定
暗騒音:約 37 dB (A)
測定距離 1 m,
高さ 1 m
ポンプ枠番 6011
ポンプ枠番 6010
3-エレメント
測定時の作動油粘度
約 50 mm2/s
/ p max
/ p max
ポンプ枠番 6014 ポンプ枠番 6016
騒音レベル dB(A)
ポンプ枠番 6012
/ p max
/ p max
5.2.
/ p max
/ p max
ポンプ吸入ポートにブーストする場合 (約0,4 ∼ 0,5 barを超える場合)
標準:
オイルシールの
リップ部が互いに
向き合っています。
タイプ R .. A 仕様:
オイルシールの
リップ部は共に内側
を向いています。
吸入圧力が約 0,4 bar
以上用です。
この回転シャフトは2個重ねたオイルシールによって軸受ジャーナルの外側
とシールされています。これらオイルシールのリップ部は標準では,互いに
向き合っています。
吸入中(ポンプケース内を真空)のエア混入を防ぎ,そしてたとえ作動油レベ
ルが吸入ポートより高い位置にあったとしても作動油が漏れ出ない利点が
あります(油柱の質量によるポンプケース内のわずかなブースト圧力)。
オイルタンクがポンプよりも高い位置(数メートル)に取付いている場合や
タンクが常に加圧(ps > 0,4 bar)される場合,ポンプオイルシールのリップ
部は両方とも内側を向けて使用することができます。
しかしながらポンプケース内に 1 bar (2 ∼ 3 bar までは許容)以上ブースト
することはオイルシールのリップ部の寿命を相当縮めることに注意してくだ
さい。それゆえにポンプは縦置きで運転中に長い休止時間を持っている場合
にのみ許容できます。
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