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非ホジキンリンパ腫
NCCN Guidelines Version 2.2015 33 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®) (NCCN腫瘍学臨床診療ガイドライン) 非ホジキンリンパ腫 2015年 第2版 NCCN.org 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドライン およびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NCCN Guidelines Version 2.2015 非ホジキンリンパ腫 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®) (NCCN腫瘍学臨床診療ガイドライン) 成熟 B 細胞腫瘍と成熟 NK/T 細胞腫瘍の 鑑別診断における免疫表現型検査/ 遺伝子検査の利用 2015年 第2版 NCCN.org 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドラインおよびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NCCN Guidelines Version 2.2015 非ホジキンリンパ腫 ガイドライン索引 NHL 目次 考察 成熟 B 細胞腫瘍と成熟 NK/T 細胞腫瘍の鑑別診断における免疫表現型検査/遺伝子検査の利用 a (臨床および形態学的特徴との相関を踏まえて使用すること) 一般原則 形態学±臨床的特徴に基づき、専門的な検査を選択・解釈する。 鑑別診断は形態学±臨床状況に基づく。 形態学的診断に適した一般的な検査項目から開始し、鑑別診断に基づき抗体検査を限定して行う。 臨床的に緊急の状況でないかぎり、不必要な抗体を多用する「ショットガン」検査は控えること。 初回検査結果に基づき、抗原検査を付け足す。 続いて必要であれば遺伝子検査を行う。 免疫表現型+形態学が特異的でない場合は、臨床像に立ち返ること 次ページに続く(NHODG-A 2 of 11) 注意:特に指定のない限り、すべての推奨はカテゴリー2Aである。 臨床試験:NCCNはすべてのがん患者にとって、最良の管理法は臨床試験にあると考えている。臨床試験への参加が特に推奨される。 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドラインおよびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NHODG-A 1 of 11 ガイドライン索引 NHL 目次 考察 NCCN Guidelines Version 2.2015 非ホジキンリンパ腫 成熟 B 細胞腫瘍と成熟 NK/T 細胞腫瘍の鑑別診断における免疫表現型検査/遺伝子検査の利用 a (臨床および形態学的特徴との相関を踏まえて使用すること) B 細胞抗原陽性 b,c(CD19、CD20、CD79a、PAX5) 形態学 細胞学 小細胞 中型細胞 大細胞 パターン びまん性 節性、濾胞性、マントル、辺縁帯 洞 臨床像 年齢(小児、成人) 部位 節性 節外性、特定の部位 免疫表現型 ナイーブ B 細胞:CD5、CD23 GCB 細胞:CD10、BCL6、FDC(CD21、CD23) Post-GCB 細胞:IRF4/MUM1、CD138 免疫グロブリン重鎖および軽鎖(表面、細胞質、クラススイッチ、 軽鎖型) 癌遺伝子産物:BCL2、cyclin D1、MYC、BCL6、ALK ウイルス:EBV、HHV8 その他:CD43、Ki-67 遺伝子検査 BCL2、BCL6、CCND1、MYC、ALK、MYD88、BRAF、IG 再構成 T または NK/T 細胞抗原陽性 b,c(CD2、CD3、CD5、CD7) [かつ B 細胞抗原陰性] 形態学 未分化型 vs 未分化型以外 表皮向性 臨床像 年齢(小児、成人) 部位 皮膚 皮膚以外の節外部位(特定の部位) 節性 免疫表現型 CD30、ALK*、CD56、βF1、細胞傷害性顆粒蛋白、CD4、 CD8、CD5、CD7、TCRαβ、TCRγδ、CD1a、TdT 濾胞性 T 細胞:CD10、BCL6、CD57、CD279(PD1) ウイルス:EBV、HTLV1(クローン性) 遺伝子検査 ALK、TCR、HTLV1 *CD30 陽性の場合は常に ALK を検査する。 初回の形態学的、臨床的、免疫表現型解析 (NHODG-A 3 of 11)を参照 a これらは一般的なガイドラインとなるように作られている。結果の解釈は個々の状況に基づくべきであり多様である。すべての症例で全検査が必要となるわけで はない。 b 一部のリンパ系腫瘍は 汎白血球(CD45)、汎 B 細胞、 汎 T 細胞抗原を欠くことがある。形態学的および臨床的特徴で絞り込んだ鑑別診断(例えば、形質細胞骨 髄腫、ALK 陽性 DLBCL、形質芽細胞リンパ腫、未分化大細胞リンパ腫、NK 細胞リンパ腫)に基づいて追加抗体を選択すべきである。 c 高分化型 B 細胞または特定の PTCL が疑われない限り、通常は汎 B 細胞マーカー1 つ(CD20)と汎 T 細胞マーカー1 つ(CD3)で検査を行う。 注意:特に指定のない限り、すべての推奨はカテゴリー2Aである。 臨床試験:NCCNはすべてのがん患者にとって、最良の管理法は臨床試験にあると考えている。臨床試験への参加が特に推奨される。 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドラインおよびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NHODG-A 2 of 11 ガイドライン索引 NHL 目次 考察 NCCN Guidelines Version 2.2015 非ホジキンリンパ腫 成熟 B 細胞腫瘍と成熟 NK/T 細胞腫瘍の鑑別診断における免疫表現型検査/遺伝子検査の利用 a (臨床および形態学的特徴との相関を踏まえて使用すること) 初回の形態学的、臨床的、免疫表現型解析 小細胞 NHODG-A 4 of 11 を参照 中型細胞 NHODG-A 5 of 11 を参照 大細胞±未分化型の形態 NHODG-A 6 of 11 を参照 皮膚限局 NHODG-A 8 of 11 を参照 未分化型の形態 NHODG-A 9 of 11 を参照 皮膚限局 (未分化型以外の形態) NHODG-A 10 of 11 を参照 節外性、皮膚以外に限局 (未分化型以外の形態) NHODG-A 11 of 11 を参照 節性に限局 (未分化型以外の形態) NHODG-A 11 of 11 を参照 B 細胞腫瘍 細胞系統:免疫表現型 d (汎 B および汎 T 細胞抗原) に基づく または 形態学的/臨床的特徴から疑う T 細胞腫瘍 a これらは一般的なガイドラインとなるように作られている。結果の解釈は個々の状況に基づくべきであり、多様である。すべての症例で全検査 が必要となるわけではない。 d 初回検査に、形態学的な鑑別診断と臨床的特徴に基づき選択した追加のマーカーを含めることが多い。 注意:特に指定のない限り、すべての推奨はカテゴリー2Aである。 臨床試験:NCCNはすべてのがん患者にとって、最良の管理法は臨床試験にあると考えている。臨床試験への参加が特に推奨される。 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドラインおよびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NHODG-A 3 of 11 ガイドライン索引 NHL 目次 考察 NCCN Guidelines Version 2.2015 非ホジキンリンパ腫 B 細胞腫瘍 小細胞: 成熟 B 細胞腫瘍と成熟 NK/T 細胞腫瘍の鑑別診断における免疫表現型検査/遺伝子検査の利用 a (臨床および形態学的特徴との相関を踏まえて使用すること) cyclin D1del(11q) CD23+ CLL t(11;14)del(13q) 12 トリソミー del(17p) cyclin D1+ CD5+ g MCL t(11;14)+ CD23- パネル:CD5、CD10、 CD21、CD23、cyclin D1、 BCL2、BCL6、Ki-67、 CD11c、(CD25、 CD103)e CD10+ CD5- 小細胞: CD10-f 慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL) マントル細胞リンパ腫(MCL) 脾辺縁帯リンパ腫(SMZL) 有毛細胞白血病(HCL) リンパ形質細胞性リンパ腫(LPL) 節外性辺縁帯リンパ腫(MALT リンパ腫)(EMZL) 節性辺縁帯リンパ腫(NMZL) 濾胞性リンパ腫(FL) Cyclin D1-h t(11;14)BCL6+d BCL2+ t(14;18)+g,i f CD103+e CD25+ CD11c+ CLL FL HCL 細胞質 Ig-j CD103- 細胞質 Ig+j BRAF のシークエンスまたは IHC による変異蛋白の確認 形態学(MZ パターン) 臨床的特徴(節外性、脾性) MZL 偽濾胞性パターン、臨床的 特徴(BM) CD5CLL 形態学的特徴(MZ パター ン、形質細胞様の特徴)、 遺伝学的所見(del 7q) 臨床的特徴(脾腫、骨髄浸 潤、異常蛋白) a これらは一般的なガイドラインとなるように作られている。結果の解釈は個々 の状況に基づくべきであり、多様である。すべての症例で全検査が必要となる わけではない。 e 形態学的な鑑別診断にて HCL が含まれる場合のみ、血液もしくは骨髄検体でフ ローサイトメトリーを施行する。 f HCL のまれな症例は CD10+または CD5+であり、FL の一部の症例は CD10-で ある。必要に応じて(まれ)BCL6 は有用な識別因子となる。MCL のまれな症例 で CD5-となる。 CD123+ annexin A1+g g h i j MYD88 mut+ LPL MYD88 mut- MZL 必要に応じて確認目的で実施できる。 MCL で cyclin D1 と t(11;14)が陰性となるまれな症例が報告されている。この 診断は、専門医にコンサルトした上で、極めて慎重に判断すべきである。 濾胞性リンパ腫の 85%は BCL2+または t(14;18)+である。 κ および λ 軽鎖;IgG、IgM、IgA が役立つ。 注意:特に指定のない限り、すべての推奨はカテゴリー2Aである。 臨床試験:NCCNはすべてのがん患者にとって、最良の管理法は臨床試験にあると考えている。臨床試験への参加が特に推奨される。 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドラインおよびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NHODG-A 4 of 11 ガイドライン索引 NHL 目次 考察 NCCN Guidelines Version 2.2015 非ホジキンリンパ腫 B 細胞腫瘍 成熟 B 細胞腫瘍と成熟 NK/T 細胞腫瘍の鑑別診断における免疫表現型検査/遺伝子検査の利用 a (臨床および形態学的特徴との相関を踏まえて使用すること) CD5+ びまん性パターン 中細胞±starry sky k パターン 初回検査 パネル:CD5、 CD10、cyclin D1、BCL2、 l BCL6、Ki-67 m cyclin D1+ MCL , blastoid variant cyclin D1BCL6+/IRF4/MUM1+/- 前リンパ球増加を伴う CLL DLBCL, NOS CD5+ BCL6- MUM1-の場合、cyclin D1- MCL を考慮 BCL6+ BCL2- MYC、 BCL2、BCL6 の FISH CD10+ BCL6+ BCL2+ U-DLBCL/BL BCL6- 形質細胞腫瘍を考慮 CD5- 中細胞 バーキットリンパ腫(BL) CD10 びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫(DLBCL) マントル細胞リンパ腫(MCL)、blastoid variant B 細胞リンパ腫(BCL)、分類不能型:DLBCL とバー キットリンパ腫の中間型(U-DLBCL/BL) BCL6+ BCL2IRF4/MUM1- MYC、 BCL2、BCL6 の FISH BCL6+/BCL2+ IRF4/MUM1+/- U-DLBCL/BL MYC+ BCL2BCL6- BL MYC+/BCL2+ BCL6+/- U-DLBCL/BL n 「double hit」を確認するための MYC、BCL2、BCL6 の FISH MYC+ BCL2BCL6- BL? MYC+/BCL2+ BCL6+/- U-DLBCL/BL 「double hit」を確認するための MYC、BCL2、BCL6 の FISH a これらは一般的なガイドラインとなるように作られている。結果の解釈は個々の状況に基づくべきであり、多様である。すべての症例で全検査が必要となるわけ ではない。 k Starry sky パターンは、BL では典型的に認められ、U-DLBCL/BL ではしばしば認められる。 l Ki-67 は一部のリンパ腫で予後因子となる。(例;マントル細胞リンパ腫。バーキットリンパ腫では典型的には 90%を超える。)MYC 再構成を予測すること、 または病型分類には有用ではない。 m MCL では、まれに cyclin D1-となることがある。 n BL では、まれに MYC 再構成が検出されないことがある。形態学的および臨床的特徴との相関が不可欠である。 注意:特に指定のない限り、すべての推奨はカテゴリー2Aである。 臨床試験:NCCNはすべてのがん患者にとって、最良の管理法は臨床試験にあると考えている。臨床試験への参加が特に推奨される。 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドラインおよびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NHODG-A 5 of 11 ガイドライン索引 NHL 目次 考察 NCCN Guidelines Version 2.2015 非ホジキンリンパ腫 成熟 B 細胞腫瘍と成熟 NK/T 細胞腫瘍の鑑別診断における免疫表現型検査/遺伝子検査の利用 a (臨床および形態学的特徴との相関を踏まえて使用すること) B 細胞腫瘍 大細胞: パネル o: CD5、CD10、 BCL6、 IRF4/MUM1、 Ki-67l cyclin D1+ Pleomorphic MCL cyclin D1- DLBCL, NOS CD5+ CD5+ CD10+ CD5- DLBCL 大細胞: びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫(DLBCL)、非特定型 T 細胞/組織球豊富型大細胞型 B 細胞リンパ腫(THRLBCL) 中枢神経系原発 DLBCL 皮膚原発 DLBCL、下肢型 老人性 EBV 陽性 DLBCL(EBV+ DLBCL) 慢性炎症に伴う DLBCL リンパ腫様肉芽腫症 原発性縦隔(胸腺)大細胞型 B 細胞リンパ腫(PMBL) 血管内大細胞型 B 細胞リンパ腫 ALK 陽性大細胞型 B 細胞リンパ腫 形質芽細胞性リンパ腫 HHV8 関連キャッスルマン病に発生する大細胞型 B 細胞リンパ 腫(LBCL in HHV8+ MCD) 原発性体腔液性リンパ腫 B 細胞リンパ腫、分類不能型:DLBCL と古典的ホジキンリンパ 腫(CHL)との中間型 マントル細胞リンパ腫(MCL)、pleomorphic variant CD10- DLBCL, NOS GCB 型(BCL6+) BCL6+ IRF4/MUM1- DLBCL, NOS GCB 型 BCL6+ IRF4/MUM1+ Non-GCB BCL6IRF4/MUM1+ Post-GCB GCB = Germinal center B-cell like パネル:CD20、 PAX5、CD138、 ALK1、CD30、 CD15、EBV-EBER、 HHV8、Ig 軽鎖および 重鎖(臨床的または形 態学的特徴に基づいて 更なる分析が必要と判 断される場合。具体的 な検査項目は鑑別診断 に応じて変化する。) 次ページに続く a これらは一般的なガイドラインとなるように作られている。結果の解釈は個々の状況に 基づくべきであり、多様である。すべての症例で全検査が必要となるわけではない。 l Ki-67 は一部のリンパ腫で予後因子となる。(例;マントル細胞リンパ腫。バーキットリ ンパ腫では典型的には 90%を超える。)MYC 再構成を予測すること、または病型分類 には有用ではない。 o 多形性 MCL の同定には CD5 を含める。CD5 が陽性の場合は、MCL を確定診断または除 外するために cyclin D1 染色を行う。 注意:特に指定のない限り、すべての推奨はカテゴリー2Aである。 臨床試験:NCCNはすべてのがん患者にとって、最良の管理法は臨床試験にあると考えている。臨床試験への参加が特に推奨される。 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドラインおよびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NHODG-A 6 of 11 ガイドライン索引 NHL 目次 考察 NCCN Guidelines Version 2.2015 非ホジキンリンパ腫 成熟 B 細胞腫瘍と成熟 NK/T 細胞腫瘍の鑑別診断における免疫表現型検査/遺伝子検査の利用 a (臨床および形態学的特徴との相関を踏まえて使用すること) 大細胞型(続き) CD30 EBER- T 細胞豊富 THRLBCL(おそらく BCL6+、IRF4/MUM1-) 型 DLBCL, non-GCB 縦隔 PMBL(おそらく BCL6+、IRF4/MUM1-) CD30 + 形態学的に CHL との 境界域 CD20+ (PAX5+) EBER+ a PMBL CD15+ U-DLBCL/CHL 高齢または免疫抑制 EBV + DLBCL 節外性、T 細胞豊 富型、血管中心性 リンパ腫様肉芽腫症 慢性炎症 慢性炎症に伴う DLBCL EBERHHV8+ CD20(PAX5-) CD79a+ MUM1+ CD15- LBCL in HHV8+ MCD(IgM λ 鎖+)、形態学的に確認 EBV+/HHV8- 形質芽細胞性リンパ腫 EBV+/HHV8+ PEL (CD30+) EBVALK+ ALK + DLBCL EBVALKHHV8- 未分化/形質芽細胞骨髄腫/ 形質細胞腫 MYC FISH + CD138+/IgA λ 鎖+ EMA+ CD56 +/- Cyclin D1 +/IgG、IgA、κ 鎖または λ 鎖 これらは一般的なガイドラインとなるように作られている。結果の解釈は個々の状況に基づくべきであり、多 様である。すべての症例で全検査が必要となるわけではない。 注意:特に指定のない限り、すべての推奨はカテゴリー2Aである。 臨床試験:NCCNはすべてのがん患者にとって、最良の管理法は臨床試験にあると考えている。臨床試験への参加が特に推奨される。 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドラインおよびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NHODG-A 7 of 11 ガイドライン索引 NHL 目次 考察 NCCN Guidelines Version 2.2015 非ホジキンリンパ腫 成熟 B 細胞腫瘍と成熟 NK/T 細胞腫瘍の鑑別診断における免疫表現型検査/遺伝子検査の利用 a (臨床および形態学的特徴との相関を踏まえて使用すること) B 細胞腫瘍 FDC = Follicular dendritic cells PCFCL CD10+ 皮膚限局 パネル:CD3、CD5、 p p CD10 、BCL2、BCL6 、 IRF4/MUM1、CD21/23 (FDC マーカー) PCFCL BCL6-(胚中心は陽性) IRF4/MUM1+/(FDC+ 濾胞構造が破壊) 小/中細胞 (胚中心は大細胞) PCMZL BCL2 強+ BCL6+/IRF4/MUM1+ (FDC-) 大型の円形細胞 少数の CD3+T 細胞 PC-DLBCL, leg type BCL6-(胚中心は陽性) IRF4/MUM1+/(FDC+ 濾胞構造が破壊) 小/中細胞 PCMZL BCL2 弱+ BCL6+ IRF4/MUM1(FDC±、濾胞構造) 小/中/大細胞 多数の CD3+T 細胞 PCFCL BCL2- CD10- BCL2+ 原発性皮膚辺縁帯リンパ腫(PCMZL) 原発性皮膚濾胞中心リンパ腫(PCFCL) 皮膚原発 DLBCL、下肢型(PC-DLBCL, leg type) a BCL6+ IRF4/MUM1(FDC+/-) 小/中/大細胞 多くの CD3+細胞 これらは一般的なガイドラインとなるように作られている。結果の解釈は個々の状況に 基づくべきであり、多様である。すべての症例で全検査が必要となるわけではない。 p 濾胞(ある場合)と濾胞内/びまん性領域の両方で評価する。PCMZL では CD10+かつ BCL6+の胚中心が存在するが、PCFCL ではリンパ濾胞と濾胞間/びまん性領域(腫瘍細 胞)において、どちらも BCL6+/- CD10 陽性である。 注意:特に指定のない限り、すべての推奨はカテゴリー2Aである。 臨床試験:NCCNはすべてのがん患者にとって、最良の管理法は臨床試験にあると考えている。臨床試験への参加が特に推奨される。 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドラインおよびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NHODG-A 8 of 11 ガイドライン索引 NHL 目次 考察 NCCN Guidelines Version 2.2015 非ホジキンリンパ腫 成熟 B 細胞腫瘍と成熟 NK/T 細胞腫瘍の鑑別診断における免疫表現型検査/遺伝子検査の利用 a (臨床および形態学的特徴との相関を踏まえて使用すること) T 細胞腫瘍 ALK+ 1 つの T 細胞抗原のみが発現している場合は、DLBCL の可能性がある CD30 強陽性、 全細胞 未分化型の 形態 パネル:CD30、 CD15、PAX5q、 ALK、EBV-EBER、 細胞傷害性顆粒蛋白 (granzyme B、 perforin、TIA1)、 CD25、MUM1 ALCL, ALK+ PAX5+ PAX5 Dim+ CD15+ EBER+/ALK- PAX5CD30 または 巣状 PTCL-NOS CHL を考慮(CHL でもまれに T 細胞抗原 の発現がみられる) 皮膚=原発性皮膚 CD30 陽性 T 細胞 LPD 多形性、退行性=LyP 単形性、進行性=PC-ALCL MF の transformation(MF の既往がある場合) 皮膚以外=ALCL、ALK-(注意:CTCL のリンパ節病変 を除外すること;CTCL では CD15 はおそらく陽性) 腸管=EATL(好酸球:セリアック病の病歴または抗 体) HTLV1+=ATLL、未分化大細胞型(CD25+) 未分化型の形態 未分化大細胞リンパ腫(ALCL)、ALK 陽性 未分化大細胞リンパ腫(ALCL)、ALK 陰性 成人 T 細胞白血病/リンパ腫(ATLL)、未分化大細胞型 腸管症関連 T 細胞リンパ腫(EATL) 原発性皮膚 CD30 陽性 T 細胞リンパ増殖異常症 リンパ腫様丘疹症(LyP) 原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫(PC-ALCL) a これらは一般的なガイドラインとなるように作られている。結果の解釈は個々の状況に基づくべきであり、多様である。すべての症例で全検査が必要となるわけで はない。 q T 細胞リンパ腫では、まれに CD20+または PAX5+となることがある。他の汎 T 細胞および汎 B 細胞マーカーの評価が不可欠である。1 系統と他の 1 系統のみの複 数マーカーの発現により細胞系統が決定される。このような場合、細胞系統の決定に PCR 解析を必要とすることがある。 注意:特に指定のない限り、すべての推奨はカテゴリー2Aである。 臨床試験:NCCNはすべてのがん患者にとって、最良の管理法は臨床試験にあると考えている。臨床試験への参加が特に推奨される。 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドラインおよびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NHODG-A 9 of 11 ガイドライン索引 NHL 目次 考察 NCCN Guidelines Version 2.2015 非ホジキンリンパ腫 T 細胞腫瘍 皮膚限局 (未分化型以 外の形態) 成熟 B 細胞腫瘍と成熟 NK/T 細胞腫瘍の鑑別診断における免疫表現型検査/遺伝子検査の利用 a (臨床および形態学的特徴との相関を踏まえて使用すること) CD30 強陽性、 全細胞 パネル:CD2、CD5、 CD7、CD4、CD8、 CD30、CD56、βF1、 TCRγ、細胞傷害性顆粒蛋 白(CGP=perforin、 granzyme B、TIA1)、 EBV-EBER; 任意:CD25、CD279 CD30+皮膚 LPDr r MF 、SS(CD2+ CD5+ CD7- CD8- βF1+ CGP-) HTLV1 + = ATLL CD4+ 表皮向性 CD8 + AECTCLr,s(CD2- CD5- CD7+/CD56 - βF1+ CGP+) CD8+ CD4- 皮膚 γδTCL(CD2+ CD5- CD7+/CD56+/- βF1- CGP+)(しばしば真 皮および皮下に浸潤) CD8CD30または 巣状 CD56+ 骨髄肉腫(おそらく CD2+ CD7+ CD56+) または BPDC(CD3- CD5- CD123+ CD68+ TCL1+)を考慮 CD56- 小/中細胞=CD4+ 小/中 CTCL/T 細胞偽 リンパ腫(CD279+) 中/大細胞=PTCL,NOS CD4+ 真皮 および 皮下 βF1+ SCPTCL (CD2+ CD5CD7+ CD56- CGP+) 皮膚限局(未分化型以外の形態) CD8+ 皮膚 γδTCL(CD2+ CD5 原発性皮膚 CD30 陽性 T 細胞リンパ増殖異常症(LPD) βF1CD7+/- CD56+/- CGP+) 菌状息肉症、セザリー症候群(MF、SS) CD4 皮下脂肪組織炎様 T 細胞リンパ腫(SCPTCL) βF1+ PTCL-NOS 原発性皮膚 γδT 細胞リンパ腫(γδTCL) ENK/TL 鼻型(CD2+ CD7CD8EBV+ 原発性皮膚 CD8 陽性アグレッシブ表皮向性細胞傷害性 T 細胞 CD56+ CGP+、TCRγ-) βF1リンパ腫(AECTCL) 皮膚 γδTCL(CD2+ CD5 原発性皮膚 CD4 陽性小/中 T 細胞リンパ腫 EBVCD7+/- CD56+/- CGP+、 節外性 NK/T 細胞リンパ腫、鼻型 TCRγ+) 末梢性 T 細胞リンパ腫、非特定型 a これらは一般的なガイドラインとなるように作られている。結果の解釈は個々の状況に基づくべきであり、多様 芽球性形質細胞様樹状細胞(BPDC)腫瘍 である。すべての症例で全検査が必要となるわけではない。 r s MF 症例の少数では CD30+、CD4-、CD8+/-、TIA1+となる可能性がある。 ATLL も CD30+となる可能性がある。 AECTCL は特有の形態と臨床像を示す。 注意:特に指定のない限り、すべての推奨はカテゴリー2Aである。 臨床試験:NCCNはすべてのがん患者にとって、最良の管理法は臨床試験にあると考えている。臨床試験への参加が特に推奨される。 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドラインおよびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NHODG-A 10 of 11 ガイドライン索引 NHL 目次 考察 NCCN Guidelines Version 2.2015 非ホジキンリンパ腫 成熟 B 細胞腫瘍と成熟 NK/T 細胞腫瘍の鑑別診断における免疫表現型検査/遺伝子検査の利用 a (臨床および形態学的特徴との相関を踏まえて使用すること) ENKTCL(CD5- CD4- CD8- CD30- CD56+ CGP+、顔面正中、上気道・ EBER+ 消化管、精巣、消化管)(T 細胞の表現型を示すこともある) パネル:CD2、CD3、CD4、 節外性、皮膚 以外に限局 (未分化型以 外の形態) CD5、CD7、CD8、CD30、 CD56、ALK1、βF1、TCRγ、 MUM1、細胞傷害性顆粒蛋白 (CGP=perforin、granzyme B、 TIA1)、EBV-EBER 節外性、皮膚以外に限局 節外性 NK/T 細胞リンパ腫、鼻型(ENKTCL) 腸管症関連 T 細胞リンパ腫(EATL) 肝脾 T 細胞リンパ腫(HSTCL) 末梢性 T 細胞リンパ腫、非特定型(PTCL,NOS) ALCL、ALK 陽性小細胞型および組織球豊富型 節性に限局 (未分化型 以外の形態) 節性に限局 成人 T 細胞白血病/リンパ腫(ATLL) 血管免疫芽球性 T 細胞リンパ腫(AITL) 末梢性 T 細胞リンパ腫,非特定型(PTCL, NOS) ALCL、ALK 陽性小細胞型および組織球豊富型 ALCL、ALK 陽性小細胞型または組織球豊富型 ALK- 腸管、他の腹部/内臓部位、セリアック病または マーカー陽性=EATL 1 型(CD5- CD7- CD4CD8+/- CD56+/- TIA1+ GRB+ Perf+) 他の部位、セリアック病マーカー陰性=PTCL, NOS(通常強くない CD30+) CD30+ EBER- パネル:CD2、CD3、 CD4、CD5、CD7、 CD8、CD30、ALK1、 CD10、BCL6、 PD1/CD279、CXCL 13、 CD21、CD23、EBVEBER ALK+ CD30- CD30+ ALK+ 腸管、monomorphic=EATL 2 型 肝臓、脾臓、骨髄洞、免疫抑制=HSTCL(CD5- CD7CD4- CD8- CD56+ TIA1+ GRB- Perf-) その他の部位 = PTCL,NOS ALCL、ALK 陽性小細胞型または組織球豊富型 CD10+ BCL6+ PD1+ CD4+/CXCL 13+ CD30+/ALK- 血管増生、CD21+ CD23+ FDC の増生=AITL 節性、CD21+ CD23+ FDC=濾胞性 PTCL HTLV1 + = ATLL (CD2+ CD5+ CD7- CD25+ CD56-) CD10 BCL6 HTLV1- = PTCL, NOS a これらは一般的なガイドラインとなるように作られている。結果の解釈は個々の状況に 基づくべきであり、多様である。すべての症例で全検査が必要となるわけではない。 注意:特に指定のない限り、すべての推奨はカテゴリー2Aである。 臨床試験:NCCNはすべてのがん患者にとって、最良の管理法は臨床試験にあると考えている。臨床試験への参加が特に推奨される。 2015 年第 2 版 03/03/15 著作権 © 2015 National Comprehensive Cancer Network, Inc. 無断転載を禁止する。NCCN®の明示の書面による許諾なく、本ガイドラインおよびここに含まれるイラストを複製することは、いかなる形においても禁じられている。 NHODG-A 11 of 11