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意見交換(PDF:970KB)

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意見交換(PDF:970KB)
5.巻末資料
5.巻末資料
河津町笹原区、浜区自主防災会
地区
規模
高齢化率
地域
班数
H25.11.17(日)実施
笹原区
319 世帯
浜区
728 人
400 世帯
約 900 人
70 歳以上 23%
70 歳以上 20%
駅周辺の新興住宅地
駅周辺でアパート居住者約2割
(アパート居住者約2割)
12 班+アパート2班
12 班+アパート1班
町内会長=自主防災会長。
自主防災会補佐組織として自主防災隊(消防団経験者)10 人を置いている。
自主防災会長
組織
○○班
○○班
-
自主防災隊
○○班
・
区
・
民
自主防は2年
区役員は3年、自主防は1年
任期
・
ただし再任ありで再任の場合は班の組
み換えをする。
訓練参加
約 210 人参加
約 250 人参加
者・訓練内 避難地に避難し本部立上げ訓練、可搬ポ 消火栓操作、ホース操作、消火器訓練
容
ンプを利用した貯水槽の放水訓練等。
区費:大家(管理会社)が取りまとめ。 区費:負担なし
全体で約 95%の徴収率。
回覧:なし
回覧:大家が回覧をまわす。
アパート
居住者の
状況
訓練:参加を呼び掛けるが管理人が参加 訓練:参加を呼び掛けるが 1~2 名程
度。
するくらい。
訓練に参加しないのは、災害の怖さや危機感がないからではないか。定住してい
ないから余計に危機感がないのではないか。
観光産業が主のため、日曜日の訓練には出られない人が多い。
笹原の東電マンション居住者は防災訓練には出ない。区の一斉清掃は不参加の場
合負担金を徴収するというペナルティを課すのでほとんどが参加する。
女性役員
なし
婦人部(真砂会)が中心に活動
→今後導入したい。
防災訓練では炊き出しを実施
女性防災士が1名いる。
訓練では民生委員と防災委員が防災セ 役場から名簿をもらっているが利用し
要援護者
ンターに集まってから1軒ずつ声を掛 ていない。支援者も決めていない。
けながら安否確認に出かける。全ての安 民生委員は話を聞いていないというし、
否確認が終了するまで 30 分くらい時 避難後に安否確認する資料と思ってい
96
5.巻末資料
間をかけている。ただし、実際に訓練に る区もあると聞いている。
参加する人はいない。
避難地、避
難路整備、
資機材等
町の補助で地区の 200mくらい上に避 避難地も防災倉庫内の資機材も笹原地
難地を作った。地区の防災倉庫をそこに 区と共有。
置き、町貸与の資機材を入れている。
地区のマンションを津波避難ビルとし
て指定予定(今後町が協定締結)
自主防へのアドバイス
1
役員)災害時要援護者の避難支援は東日本大震災でも消防団や民生委員、警察官などが
命を落とした中、自分の命を最優先にするよう方針が変わっているので、支援者
を決めにくいし、訓練でも実施していない。名簿の活用方法が分からない。
→
委員)私の地区では、地図に津波浸水域を描き、その中に要援護者の住宅をプロット。
支援者を要援護者1名に2人(例:親戚と民生委員、家族と親戚など)決めてお
り、班長は地図と班内の要援護者、支援者の名簿を持っている。ただし、災害
の規模や種類によって、支援者が全責任を負うことがないように、あらかじめ
双方に十分な説明をした上で、名簿を作成している。実際に避難にどのくらい
の時間がかかるか把握しておく必要があると思う。町から言われないと動かな
いのではなく、自主防が考えて自ら実践することが重要である。
2
役員)他の自主防災組織の活動で参考となることがあるか。
→
委員)個別訪問して安否確認すると時間がかかるので、黄色いハンカチなどを軒先に
掲げ、ひと目で無事を確認できる方法を取っている組織が多い。
3
役員)住民への防災啓発(出前講座開催)について
→
委員)住民に危機感を持ってもらうために、また自主防の役員の意識を高めるために、
是非開催したい。防災人材バンク活用や委員への依頼も可能。
97
5.巻末資料
東伊豆町片瀬区自主防災会
規模
約 600 世帯
H25.12.3(火)実施
1,200 人弱
年代
男性
女性
年代
男性
女性
~10 代
76
75
~50 代
77
77
~20 代
29
32
~60 代
108
105
~30 代
51
61
~70 代
94
114
~40 代
93
69
80 代~
42
64
570
597
合計
高齢化率 70 歳以上 27%
地域
・戸建住宅が主。分譲マンション2棟、賃貸あり。
・沿岸部から山間部まであるが、農業者が多い。
・片瀬区は、白田川に沿った北側の地区で、津波危険もあるが、急傾斜崩壊や土石
流の危険区域もある。
組織
・町内会長=自主防災会長。会長(本部長)
、副会長(副本部長)+8人の委員
・班は区内に 13 班ある。
―
自主防災会長
―
自主防災会副会長
委員
班
班
委員
班
班
区
任期
委員
・
・
・
班
班
・
・
・
・
・
委員8
班 13
民
・役員の任期は1期2年だが、ほとんどが2期4年就任。班長は1年交代
・会長、副会長は同時期に一緒に交代。委員は毎年2人ずつ交代しているため、前
任者のレベルを落とさずに引継ぎできている。
区費・防 ・区民 500 円/月、マンション居住者 350 円/月
災予算
・防災活動費は町から 90,000 円補助+区費=約 300,000 円/年
・区費未納者の対応は考えていない。
98
5.巻末資料
訓練
・中学生と高校生は消火訓練
消防団員の指導のもと、ポンプをつなげて放水する競争を実施。毎年上手く、
早くなるので、今年は可搬ポンプを使った訓練も実施
消防団員が指導することで、技術も上がり、相乗効果がある。
中高生は地域住民として活動することで町教委と合意が取れているので、訓練
参加に難色を示すようなことはない。地域が中高生をしっかり活用している。
地元に居る子どもを地域が活用しなければ地域は成り立たない。
・黄色いリボンで安否確認
・区の役員と消防団員は AED 講習を受講(東伊豆町消防で定期的に講習会を開催)
・年1回医療救護訓練を実施。地区に歯医者が5件もある。
・飲料水兼用タンクの使用訓練も役員と班長が実施している。
・津波避難ビル(ライオンズマンション)の出入口の動作確認等を実施。
マンショ ・区内に2つのマンションがある。理事長の考え方が違うため、1つは区費を納め、
ン居住者
の状況
1つは納めない。
・ライオンズマンション(区費納入あり)は毎年定住者と別荘用居住者に分けて名
簿を提出してくれている。
・ライオンズマンションは線路南側の津波浸水区域内にあるので、自主防災会とマ
ンション管理組合で、マンションを津波避難ビルとして利用し緊急時の住民避難
場所とすること、マンションに備蓄倉庫がないため居住者分を地区の備蓄数に含
めておくことについて協定を締結している。
・ただし、建物が頑丈なため避難所に避難はしてこないという前提で、訓練には出
ない。
女性役員 女性役員はいない。女性の手が必要な時は役員の奥さんが出ている。
→・避難所運営などは町が避難所に行くのは建物倒壊者と観光客だけ、一般の人は
避難所に来ないという考えでもあり、避難所生活に男女共同参画の視点を入れ
にくい。
(町職員の発言)
・民生委員は女性が2名いるが、区の役員=自主防の役員なので、区の役員とな
ると女性を入れるのは難しいが、防災委員に女性を入れることを検討していく。
要援護者 ・区では手上げで 30 人くらいの要援護者がいる。町の考えもあり、避難は個人対
応で考えてもらう。
避難路整 ・資機材は町から貸与
備、資機 ・山側へ逃げた場合は横道があり、一か所に長時間留まることがないように、安全
材等
な場所に移動できるようになっているので、地区で避難路の整備はしていない。
99
5.巻末資料
伊東市リゾート129富戸自主防災会
経緯
H25.12.16(月)実施
・マンション管理組合で合意。防火管理者としても立上げの意向がまとまり、
H25.9 自主防災組織立上げ
・富戸駅線路脇(海側)の 7 階建てマンション。築 19 年
規模
・66 世帯(定住 12 世帯(うち 7 世帯単身、5 世帯夫婦)、別荘利用、企業保養所 7)
・60 代から 80 代の高齢者が中心。現役は 1 世帯あるが、子供がいる世帯はない。
・別荘利用者は週末、GW、年末年始のみ滞在の首都圏居住者で、危機意識は薄い。
・既存の岡町地区のはずれに位置し、広域避難場所は富戸小学校
地域
・岡町地区の避難訓練に参加しているが、参加者が少なく、コミュニケーションも
ない。元々伊東市でも富戸や南部では昔からのしきたりが強く、外部者を受け入
れないという傾向にある。
・管理組合理事長=自主防災会長だが、定住者でないため、副会長が普段の防災活
動を行う。
・各階の定住者が役員を担う。
組織
・富戸連合自主防災会に加入予定だが、正式な会合には不参加。現状は副会長が個
人的にコミュニケーションをとって、情報を得ている。
・富戸地区の学校防災連合会は学校と地域で実施。消防や警察など他の分野の参加
も呼びかけが必要
・自治会費は払っていない。備蓄品はマンションの管理費で購入
・自主防災組織が希望する資機材は、市が必要と認めた場合に市が購入し、支給
・9 月、12 月、3 月の訓練活動費として市が報償費を支給
防災予算
・
防災
資機材
備蓄
・7 日分の水、食料は各戸で用意。+別荘利用者用として、マンション倉庫 2 か
所に備蓄品を保管+高架水槽あり。敷地内の畑の野菜もあり、管理組合では、非
常時にはマンション内のものは全て共有物とする約束を交わしている。
・生活用水として地下タンク利用できる+賞味期限切れの水を備蓄
・マンション内備蓄アンケートを実施したところ回答率 60%。理事会で備蓄強化
を決定、今後管理組合として合意を取りたい。
・伊東市では 3,000 ㎡を越えるリゾートマンションは備蓄品を備えるよう指導し
ており、自主防を作れば市からの支給も受けられる。
・黄色いハンカチ作戦を月 1 回程度実施。継続することで効果があり、人の入れ
替わりなどを知るきっかけにもなると思う。
訓練
・訓練は毎年実施しており、定住者 12 世帯のうち 10 世帯は訓練へ参加
・高齢者居住マンションなので、訓練時には、力仕事は男性、生活関係は女性と区
分けして実施した。
・通報、初期消火、避難訓練が一通りの訓練メニュー。AED や資機材点検も実施
・民生委員が一人暮らし世帯の把握をしている。また、管理組合では定期的にスマ
要援護者
イル会(お茶会)を開催し、コミュニケーションの機会を創出している。
・身体障害の方 1 人は飯塚氏が安否確認に行くこととしている。
100
5.巻末資料
・別荘利用者の確認方法
利用中かどうかが分からないため、部屋に居る世帯が分かるようなシステムを導
入したいが、プライバシー上同意が得られない。マンション利用中には災害には
遭わないという意識の人が多い。
・災害情報の入手方法
マンション利用時に災害に遭った場合でも別荘利用者は首都圏に帰ると思うの
課題
で、その際の道路状況や被害状況の情報が正確に入手できるようにしたい。
市)伊豆急ケーブルテレビやコミュニティFM(なぎさステーション)がある。
ラジオはデジタル対応に併せて配布を検討中。
東日本大震災の時も市内の帰宅困難者が約 700 人いた。避難所 5 か所を開
設したが上手く機能しなかった。
・マンション内の広報強化:防災情報は掲示板で周知しているが、まだまだ意識が
低いので、更なる強化が必要
意見交換
・委員)消防団員の協力はあるか。
→役員)消防署員はあるが、消防団員はない。
・委員)女性の視点があるか。
→役員)考えていなかった。備蓄品を揃えるように対応していきたい。
101
5.巻末資料
三島市中島自主防災強化対策委員会
組織
H25.12.17(火)実施
・仙台市のある自主防災会では町内会長=自主防責任者だが、東日本大震災を受け、
自主防は町内会から独立した組織にしたほうが良いというアドバイスを受け、推
進委員を公募。4 名が立候補した。女性の視点も入れた方がいいということで、
女性 3 名を入れた組織を結成。
・本委員会を町内会と同格の組織として位置付け、H25 から活動している。
・委員長は会長指名、他の委員も代表が就任依頼(組織編成は資料のとおり)
・長伏地区の協議委員は選挙で選出し、20 年以上継続しているとの事例があるこ
とから、これを参考とし、任期も設けず、推進委員が地域防災の核となるような
編成とした。
規模
・三島市内は 6 地区に分かれる。そのうち、旧市内 3 地区の 1 つである中郷地区
にある 20 自主防災組織の 1 つ
・646 世帯、1,594 人(男性 774 人、女性 820 人)
。高齢化は市平均と同程度
で、市内でも平均的な地区
・地区の約 45%が借家世帯
各 委 員 か ・女性役員1:防災に役立つと思って引き受けた。
ら
・女性役員2:地域のつながりや触れ合いの中で、地域にいてよかったと思っても
らえるように。一人でも多くの人を救えたらとの思いから。
・女性役員3:70 年住んでおり過去に水害が多く発生したことも記憶しておいる
ので、この経験を活かしたい。また、これまで自主防で決めたこと
ややれたことが引き継がれないということが多かったので、これを
解決したい。
→女性を委員に入れて…:炊き出しのほか、女性から飲み水の確保との意見があ
り、中島浄水場の協力を得た。
・委員会で防災についていろいろ学ぶことができ、仕事にも活かされている。
・班員は 1 年交代だし、9 月の訓練まで何もしない。委員が話し合うほかに班員の
顔合わせなども必要ではないか。
・委員会の方向性を維持、継続することが難しい。また、災害からの関心度の低下
も心配している。
・昔からの土地で地域の影響力もあり不安だったが、委員がそれぞれに危機感を持
ってやってくれている。
訓練
・8 月は新規に黄色いハンカチ作戦、要援護者救出、ソーラークッキングを実施
・12 月に子どもへの防災教育+親への啓発として、子ども会行事で稲村の火を紙
芝居で上演(子ども会が協力的)
→子どもが高齢者に声をかけ、助ける側になるように
子どもの頃から防災に携わり、地域の若い力として使えるように
102
5.巻末資料
課題
・借家世帯とどうやってコミュニケーションを図るか。地域の行事や訓練に何とか
足を運んでもらいたいがその方策に苦慮している。
誕生祝いの行事は地区からギフトカードがもらえるので参加率が高い。
・代表は中郷自治会連合会の会長でもあるが、他の地区でこれほど自主防を活発に
しているところはなく、中島は一番水準が高い。他の地区でも防災活動の活性化
を図っていきたい。
顧問から
・他の地区と比べ防災活動を継続しようという意気込みが違う。
・川を挟んだ多呂地区でも H26 から同じように委員会を立ち上げようと予定して
おり、今日はその役員 2 名も同席した。
・現状では、避難所立上げを単独で行っているが、本部立上げと同時に避難所も立
上げ、全体で参加する訓練を仕掛けていきたい。
代表から
・自治体がもっと力を発揮して防災意識の高揚を図ってもらいたい。
・組織はリーダーでいかようにでもなる。各委員の意識が高く、今後の活動に期待
している。
意見交換
・委員)水害の多い地域とのことなので、地震以外の災害への対応や啓発も実施してはどう
か。
→役員)今後、地形の把握や周知もして、訓練にも取り入れていきたい。
・委員)借家世帯への対策はどうか。
→役員)黄色いハンカチ作戦にも参加してもらえず、難しい問題。
103
5.巻末資料
浜松市紺屋町自主防災隊
H25.12.24(火)実施
・自主防災隊は自治会の下部組織だが、会長が動けなくなったら機能しないとの思
いから、隊長は自治会長とは別の人を配置(会長、隊長ともに任期 2 年。再任あ
りで、現会長は 10 年以上現職)
H25 自治会長:飯尾氏、自主防災隊長:奥山氏
・組織結成は昭和 53~54 年頃
・防災委員 2 名選出(任期 3 年)、歴代凧揚げ組織の組長、副組長が就任
組織
災害時は元城小(避難所)に行き、紺屋町災害対策本部との連絡要員となる。
勤め人のため防災委員研修には、代理で会長や隊長が出席
・自主防災隊○○班の班長に地区選出の部長を充て、その下に組長を配置。合計 32
名程度
・女性役員 1 名。活動の詳細は不明
・浜松市自治会連合会=市自主防災隊連合会で、紺屋町は中央地区 17 町の 1 町
・旧浜松市は浜松まつりを主体とした組織が基本
・280 世帯、約 400 人が居住(1.4 人/世帯)
。
・戸建 120、集合 160 世帯。1 棟 48 戸は分譲マンションで、他 5 棟はワンルー
規模
ム(単身赴任、独身者)の賃貸マンション
・高齢化:65 歳以上 3 割、75 歳以上約 60 人
・小学生~高校生は 20 人強
・訓練の概要は下表のとおり
実施時期
7 月下旬
対象、場所
参加者
訓練内容
中央地区の 17 町が 防 災 隊 員 中 心 に ・基本は、可搬ポン
元城小を拠点に訓練
30~35 名。うち プ操作、放水訓練、
炊飯訓練
9 月第一日曜日
第一方面隊(1,2,3,6 集合住宅 1 名
12 月第一日曜日
分団)の訓練日に合 小学生~高校生含 ・12 月訓練時は、
6 月上旬 or3 月
わせて浜ホール前で め約 40 名
子どもは学校指導
実施
により活動をまと
第一方面隊で実施、 防 災 隊 員 中 心 に め学校に報告
うち第一分団担当の 30~35 名。うち
訓練
訓練であれば自主防 集合住宅 1 名
災隊も参加
・1 分団:中央地区(紺屋町、高町ほか)
、2 分団:佐藤町ほか、3 分団:佐鳴台、
4 分団:中沢方面
・以前は中消防署協力で救急訓練実施するも現在は協力なく未実施。救命救急講習
会等も人数が集まらず依頼できない。
・7 月の訓練は元城小の先生も訓練に参加。子どもはが大人に交じって可搬ポンプ
操作や消火器訓練を行う。
・避難所運営連絡会は年 1 回開催。
104
5.巻末資料
・会合は自治会と合同で、部長以上月 1 回 11 名参加で実施。単独開催なし。
・災害対策本部の設置基準は定めていない。役員が自発的に本部設置場所である当
会館に集合する。被害があれば近所で支援する体制はあると思う。
・市からの情報が入る無線は町内に 3 台あるが、情報伝達訓練等は実施していない。
→委員)菊川市では情報伝達訓練、班別の活動内容に沿った実地訓練を実施して
いる。実災害を想定した訓練が必要ではないか。
委員)浜松は昭和 19 年に震度 4 の地震を体験した以外大きな地震経験がない。
行政も 3.11 まであまり防災に力を入れていなかった。以降も津波対策
に重点が置かれ、他の地域が後回しになっている。もっと行政が率先し
て対応してほしい。
・住民台帳整備済住民用として会館に食料 40 人分、飲料水 144ℓ備蓄
防災資
機材、備
蓄
・防災資機材、防災倉庫は市補助で購入
資機材購入:基準世帯数×70 円+5 万円=67,500 円と事業費の 2/3 の少ない方
防災倉庫用:20 万円と事業費の 1/2 の少ない方
・会館は風水害や小規模災害時には臨時避難所になる可能性があるので、畳、シャ
ワー、トイレ等ある。毛布を整備したい。
・戸建住民は更新していないが一応整備済。集合住宅は 1 棟(分譲マンション)38
世帯/48 世帯が整備済。他は不明。名簿様式は添付資料参照
・備蓄食料、水は台帳整備済住民分のみで、自治会活動に非協力的な住民の対応は
しない方針
・台帳未整備の住民の安否確認は市が開示しないので対応不可。情報がなければ市
に任せるしかない。長野県松本市視察時には、災害時は住民情報を全て開示する
と言っていたが、浜松市はできるか。
住民台
→市)要援護者は、平常時は同意ありで開示可能、災害時は同意なくとも開示可
能となったが、一般住民の情報開示義務はない。松本市から情報入手し、
帳、要援
護者支
援
連絡する。
・単身世帯高齢者の緊急連絡先情報整備が課題だが、収集できていない。
・要援護者名簿は自治会長が保管。民生委員が近所の人に頼んで支援者を決めてい
る。
→委員)泉では情報整備できている。
→委員)菊川市では①全要援護者情報を民生委員に提供、②民生委員が名簿掲載
者へ個別訪問、③同意状況を市へ報告、④同意者名簿を民生委員や自主
防へ提供というルートで要援護者情報を整備
・町内に介護施設なし。
・外国人居住者はいない。
105
5.巻末資料
・住民台帳整備は上記のとおり
・台帳整備済の世帯には一世帯に 1 つヘルメットを無償配布しているが、分譲マン
ション世帯にも配布、受取を依頼したところ、3 世帯しか取りに来なかった。以
降は当該マンション世帯には配布しない。
・現在町内に 2 棟の分譲マンション建設中。建設容認条件として自治会加入と住民
集合住
宅の状
況
台帳提出を提示し、販売会社社長と自治会長間で覚書を締結した。このやり方は
現存の 1 棟でも実施したが、一部協力が得られていない。ただし、現在の自治会
長になってから新規建設マンションとのルールを厳格化した。
・他の賃貸住宅はこのような対応もなく、自治会費徴収率も低い。
・分譲マンションは役員として部長 1、組長 2 を選出しているが、訓練には 1 名し
か参加しない。
・構造上耐震性能は確保されているし、災害時でもライフラインは確保できると思
っている住民が多いのではないか。ガスは絶対に止まると思うが…。
・分譲マンションより賃貸住宅のほうが管理がしにくい。
・町内事業所や消防団との連携、協力はない。
・子どもは訓練よりも部活を優先する傾向にある。
その他
→県)静岡市は、訓練日午前中は学校行事禁止としている。
→委員)泉では中学に出向いて防災訓練の説明をしたり、父兄にアンケートを出
してもらったりしている。
106
5.巻末資料
牧之原市地頭方区自主防災会
H26.1.22(水) 実施
・組織結成は昭和 50 年代
・自主防災会は自治会の下部組織だが、構成員を含め全ての役員が自治会とは別
組織
の人で構成されている。
・20 年くらい前から区長と会長は別。前自主防災会長は 10 年ほど経験し、H24
から原崎氏が就任。原崎氏も H23 まで区長経験者
・女性役員は班長(輪番制)で 2 名のみ
・住民登録者 497 世帯、1,634 人(3.28 人/世帯)だが、区民登録者は 430
世帯くらい。70 世帯分は区費等納付がなく、把握できていない。
・農村部だが、サラリーマン世帯が多い。
規模
・戸建が中心で、アパートはほとんどない。
・外国人も住んでいない。
・高齢化:60 代以上 520 人で地区の 31.8%、80 代は 143 人で 8.8%
・未成年者は 331 人で 20.3%
コミュニテ
ィの状況
防災予算
※いずれも H25.4.1 住民登録者数による
・ラジオ体操、区運動会、祭典、公民館祭り、グラウンドゴルフ大会、ファミリ
ーバイキング、盆踊り、花火大会など、地区行事を継続実施しており、地域の
つながりは強い。
・自治会費からの支出+市補助金で、H25 は 38 万円、H24 は 88 万円、H23
は避難路整備に 500 万円を計上
・小学生対象に、登下校中の避難場所確認訓練を実施し、実際の防災訓練では、
避難訓練を行っている。これにより、登下校路になっている他地区の避難場所
も把握できている。
特色のある ・避難訓練では、避難場所 17 箇所で世帯名簿を貼り出し、避難完了世帯は自ら
活動内容
付箋を避難完了欄に移動させ、安否確認手段として活用している。(写真のと
おり)
・非常備蓄品を高台の倉庫に設置。来年度は区民全員分の備蓄品を用意する予定
・要援護者搬送を想定し、運動会でリヤカーを使った競技を実施
女性の活動 ・日赤奉仕団が救急救護活動することで、常日頃から啓発している。
状況
・女性の会には避難所での炊き出し活動を依頼している。
課題①
→
自主防災活
動の課題、
解決策、対
応方針
自主防災組織班長の育成、組織全体の活性化
区自警団退団者を自主防役員(班長)とし、輪番制から任命制に変更し
たい
課題②
→
要援護者の避難方法
救出マニュアルを作成したい。要援護者を助けようという議論は高まっ
ているが、体制整備が進まない。津波危険区域のため支援者の人命優先で
あり、誰が誰を助けるなど個別避難計画は出来ていない。
防災用品で紹介された「ジンリキ」を個別に整備し、各家庭で避難対応
が基本という考えもあり、対応が難しい。
107
5.巻末資料
課題③
→
課題④
→
山などが障害となり、簡易無線機での交信ができない。
防災用品の整備を検討するが、費用や電波法の関係など詳細を確認中
津波浸水区域のため避難生活するための場所が少ない。
地域住民にも認識してもらえるよう、収容人数を想定した訓練を実施す
るほか、他地区の避難所利用などについて調整が必要
課題⑤
→
高台に整備した倉庫内の備蓄品の管理方法
全員が何らかの備蓄品を預け、管理に関与するよう、全戸備蓄を働きか
ける。備蓄食料は区費で更新していく。
課題⑥
→
防災資機材の整備
購入計画を立て、計画的に整備を進める。
・住宅新築を希望する者が、津波浸水区域から高台に移転したいと希望しても、
その他
農地法がネックとなり、結局津波浸水区域に新築する人が多い。農地法の改正
を求めるも、困難な状況にあるため、引き続き要望していきたい。
牧之原市坂部区自主防災会
組織
・自治会長と自主防災会長は違う人だが、その他の構成員は重複
・住民登録者 776 世帯、2,455 人(3.16 人/世帯)
・戸建が中心だが、集合住宅も増えてきている。
規模
・外国人居住は把握していない。
・高齢化:60 代以上 918 人で地区の 37.4%、80 代は 270 人で 11.0%
・未成年者は 370 人で 15.1%
※いずれも H25.4.1 住民登録者数による
コミュニテ ・区民運動会は継続しているが、雨天中止が多い。特に若い人達は止めたい意向
ィの状況
防災予算
がある。
・自治会費からの支出+市補助金で、H25 は 30 万円、H24 は 25 万円を計上
・9/1 に市からの要請でトリアージ訓練を実施した。指導員が教育を受けて実施
したものである。
・小学校、保育園と共同で避難所運営訓練を実施したが、初めてで上手くいかな
特色のある
活動内容
かった。市の協力が必要である。
・津波以外のまちづくりとして、津波浸水区域外はスマイル8(エイト)(8項
目の課題を挙げて取組む)を実施。
…
坂部区では防災マップ作りを実施しており、完成後各町内会へ配布予定。
幹線道路に電柱が林立しており、倒れたら通行不可となる。
女性の活動 ・総合防災訓練時に、日赤奉仕団が三角巾での応急措置を実施
自主防災活 ・個人の防災意識の向上が課題
動の課題、 ・毎月1日に市提供の防災無線を使用し、区災害対策本部の基地局と町内会の通
解決策、対
信状況を確認。本部からの通信は良好だが、町内会同士は通信状態が不良。
応方針
・農地転用は、若い人達が地区に居住するにはネックとなる。
その他
・財産区があるので、防災に予算を回してほしい。
108
5.巻末資料
意見交換
・委員)すばらしい取組である。牧之原市の海岸地域全体へ横展開してはどうか。
→市)各地区で防災講座や座談会を実施していく中で啓発していきたい。
・委員)農地法の改正はそのとおりだと思う。
→役員)県にも確認したが難しい。市からも改正にはもっと大きな力が必要と言われたが、
将来にわたっても浸水区域に住む人がいるということがないようにしていきたい。
・委員)個人の防災意識の向上が課題とあったが、防災士を活用してほしい。DIG などの訓
練で地域を知り、危ないと認識させることでレベルアップが図られる。
・委員)子どもを通じて訓練したり、親への啓発をすると影響力が大きく効果的。地域全体
としても大きな力になると思う。
・委員)交通指導員を活用することも有効と思う。
→役員)登校時の避難訓練では、50m間隔で班長が立ち、地域の避難場所へ誘導した。地
域も協力してくれている。
・委員)アパートなど集合住宅居住者の把握や参加促進策はどうか。
→役員)区費を払っていない人を助けるという意識はない。日頃の連絡も取れないし、入
替も早いので把握は困難である。防災台帳も提出されていない。
→市)転入者には加入案内等しているが、個人の判断に任せている。
→役員)市営住宅は組になるが、賃貸住宅は不明。
・委員)引きこもりや要援護者の情報はどうか。
→役員)民生委員が当事者と話をして市への登録を進めるなどの対応を決めている。訓練
時には区で決めた避難場所でなくとも、海抜 10mくらいの場所までは避難する
ようお願いしているが、避難できない人でも外には出るようにお願いしている。
いずれにしても皆逃げるところは承知していると思う。
・役員)参加促進のために、区民の情報を市から情報提供してもらえると、区でもわかって
大家さんと話すことで取組が推進できるのではないか。
・役員)自主防災会は区の下に位置づけられているので、区と同じような取扱いをしてもら
えるとよい。市からの話は全て区長が聞き、それを自主防災会長や役員へ伝達して
いるし、予算も単独では持っていないので、活動しにくい。
・県)人口が多い地区は役員が別立てでできるところだが、そうでなければ分けるのは難し
い。若い人を入れる方法はコミュニケーションを作る地道な努力が必要。
・役員)防災に関しては個人情報保護法の適用が合致しないのではないか。要援護者の情報
は組長に組内の情報しか開示していない。隣の組の情報も開示する方法があると良
い。
・委員)総務省の統計では、牧之原市には 1000 人超の外国人がいるが、外国人の対応はど
うか。配布した地震防災ガイドブックはやさしい日本語で作成したもの。外国人へ
の防災啓発を実施しているので、必要があれば市又は県に依頼してほしい。
→役員)外国人が住んでいるかわからない。付き合いもない。
・委員)あざれあ交流会議では地域防災リーダー養成講座を実施。来年度はもう少し具体的
な内容で実施する予定。地域での女性の活用をお願いしたい。
109
5.巻末資料
藤枝市地域防災指導員会との自主防災組織の活動等に関する意見交換会
H26.1.22(水)実施
1 テーマ1について
・野球のルールを知っていて観戦するのと同じように、訓練も(操作方法を)知っていれ
ば楽しい。他人事にせず、自ら体験するのが最初の意識付け。ポンプの使い方を覚えた
ら、次は他のことを覚えたくなる。
・的を絞って何をやるかを明確にすべき。
・住民一人ひとりの危機意識が欠けている。訓練に出てくる人は同じでマンネリ化してい
るが、役員が変わるので、防災倉庫の資機材の取扱いは毎年覚えるよう訓練している。
・訓練内容を変えるとなると時間もお金もかかるので二の足をふむ。自主防の長がリーダ
ーシップをとることが大事。
・いつも依頼されたことをこなしている状況。危機意識の不足もそうだが、消防団が足り
ないという現状もある。
・マンネリ化の打破が必要。町内各班の役を毎年変え、いろんな経験をしてもらっている
ので、いざという時でも対応できるようにしている。防災訓練の内容をいろいろ考える
が、今年は防災倉庫の中に何が入っているか見てもらった。テントも役員以外の参加者
に組み立ててもらうなど、役員が全てをやらずに変化をつけている。
・一般参加者は見てるだけ、組長になった人だけ参加という状況にある。
・防災会長が代わると訓練のやり方、進め方が変わる。それ以外の人は1年任期で充て職
でやっているので、毎年違った人が来て訓練をしている。マンネリ化で片付けるのは酷。
その場でしっかり覚えてくれればいいが訓練だけで終わる。実際にできるか、活動につ
ながるかは不明。充て職でも経験があれば役に立つのではないか。災害時に実際にその
場に居るのかもわからないので、会長などがリードするのもどうかと思う。会長が長く
やればやり方も代わってくるかもしれない。
・各地区の活動を吸い上げて参考にするのはなかなかできない。指導員が防災会長の補佐
役となっており、会長が代わることで考え方も変わるので長く経験している指導員が指
導するのがいいのかもしれない。地域に居て補佐役をやっているが、指導員の役目をし
っかり果たしている人が多いのかは疑問。
・町内会を知っていればいいが、指導員が前に出て強引にやるのは難しいし、指導員が地
域を束ねることは難しいと感じる。
・私の地区は防災会長=指導員だが、他の地区では指導員が頑張りたくても会長が受入れ
てくれないという感想を持っている人もいる。自治会長の研修会で指導員の活用を訴え
てほしい。せっかく3年もやっているのに活動の場がない、自治会連合会とも上手くい
かないでは問題である。自治会長にはリーダー意識があるので、防災担当を設けてもら
っても元に戻ってしまう地区もある。
・指導員が防災を全て担い、町内会長はそれをバックアップするのが良いのではないか。
防災訓練は目的意識を持たせていないのでマンネリ化となる。自分の命、家族の命を救
えるか事前に啓発してから訓練すると、住民の意識も変わる。消火も自分だけでなく隣
人が出火した場合も含めて説明するなど、背景をしっかり伝えて意識を持たせることで
マンネリで無くなる。事前に意識を変えることで当日の訓練を迎えている。
110
5.巻末資料
2
テーマ2について
・アパートは実際に被害を被るところが多い。アパート3棟 26 世帯で単身者や高齢者が
居住。入居条件に町内会費を払わなくて良い、個人情報を出さなくて良いという契約に
なっているので、大家さんが町内会費を負担し、役をやっているところもある。町内会
には入っていなくても、敬老祝いなどはしっかりもらう高齢者も多いが、放っておき、
他のことに力を注ぐ方がいいと思う。
・アパートは1割弱。町内会活動には無関心。大家さんが役員会に出席するしかない状況
だが、住民には話が届かないため、訓練にも参加しない。
・自治会活動は一戸建てよりアパートの方が防災意識が低い。備蓄も差があると思う。レ
ベルを一戸建てまで上げるのは難しい。町内会費を出してくれたり、嫌々ながらも訓練
に参加してくれるようであれば恩の字ではないか。都会に比べればある程度様子がわか
るので、アパート居住者は大きな問題にはならない。
・家族で住んでいるアパートは1つの組ができていて台帳もあると思う。
・最低男女の人数と年齢を把握している。細かな情報を出している人もいる。
・駅地区は1つの分譲マンションで1つの町内会、自主防を作っている。従来の町内との
連携は薄い。自分達は自分達でやるからいいという考え。
・アパートで組を形成しており、町内会費は不動産業者が仲介する場合と大家さんが集め
る場合がある。大家さんと最初から決めている場合は、ゴミだしも含めて地域との絆を
作る機会もあり、皆町内会に入る。世帯台帳も会長が持っていて引継ぎされる。ただし、
防災関係者には情報を出していない。台帳は防災上使うということで記載してもらって
いる。
・組長が自分の組の要援護者の情報を持っているが支援しきれないところもある。結局は
個人情報の問題となる。
・アパートでは入居条件を変える意識が必要であり、企業への啓発もすべき。社をあげて
防災訓練を実施しており、社員の防災意識が高まっている。社員には単身者も多いので、
それらへの防災意識啓発の切り口として、企業での防災活動は効果がある。企業が地域
の訓練に参加することも活性化の1方策である。
・外国人は訓練に参加しているか。県では外国人の防災啓発として地震防災ガイドブック
をやさしい日本語で作成しているので、啓発等に使ってほしいし、必要があれば出前講
座等も実施するので、依頼してほしい。
・訓練には参加しないので、地域に外国人がいるかもわからない。これまで欠けていた視
点であり、今後の検討が必要。
・連絡会に参加している地域防災指導員は想いのある方が多い。地域の人にも想いを持っ
てもらうために防災でない地域とのつながりの中で住民同士が仲良くなることで、いざ
という時の行動につながる。企業側も防災に対する意識が高く、地域とつながりたいと
思っているので、声をかけてみてはどうか。また、住民の防災対策の基本は住宅の耐震
化である。高齢者には耐震化を渋る人もいると思うが、改めて地域をあげて推進してほ
しい。
111
5.巻末資料
牧之原市青池自主防災会
H25.11.3(日)実施
・4/6~7 にかけての気象警報で避難所(細江小学校)が浸水した地域
町内会
・400 世帯のうち 1/2 が持ち家、1/2 がアパート居住者
・持ち家、アパート別に班を設置(持ち家 14 班、アパート 21 班)
・町内会と自主防災組織は別組織。
町内会長≠自主防災会長で、町内会長は自主防災会長補佐。町内会長とは別に自
主防災会長補佐役として防災委員長を置いている。
・戸建住宅居住世帯では町内会班長≠防災委員が多いが、アパート居住世帯で大家
が青池地区に住んでいる場合は、大家=町内会班長=防災委員。
・町内会役員は1年、自主防災組織役員は2年の任期。
・自主防は役員が半分ずつ入れ替わるよう任期をずらしているため、引継ぎできる
体制ができている。
町内会と ・自主防の活動費は町内会から出ている。
自主防
・アパート別に大家(又は管理者)が町内会の班長を務める。
・アパート班は 21 あり、そのうち、7班は青池地区居住者が大家兼町内会の班長。
さらに7班のうち5班は町内会の班長と自主防の防災委員を兼務。
・他の 14 班は地区外居住者又は管理会社が大家兼町内会班長だが、町内会の会合
には出てこない。
・また、14 班は町内会や自主防の回覧文書を公民館に取りに来ないため、アパー
ト居住者には市の広報も含め紙情報が全く届いていない。
・防災委員は持ち回りだが、アパート居住者には役員が回らない。
・自主防役員に女性はいない。
・お祭りを通じてつながりができている。
・防災訓練の日には子どもが喜んで参加する。
・こういうことで、集まると楽しいという気持ちが子ども達に芽生える。
・区民大会や運動会も同様に、集まると楽しいという気持ちで参加してくれる。
地域コミ
ュニティ
・町内会長をやると地域がつながる。地域に入りにくいという人も多いと思うが、
いかに地域に入っていくか工夫が必要
・ソフトボールも2チームできるようになり、人口が増えている。お祭りの参加も
多い。子供会、壮年会(~50)、青和会(~65)、青寿会(66~)、婦人部(既
婚者)など年齢別に組織があり、ハイキング、グランドゴルフ、バーベキューな
どいろいろな行事をしている。顔を合わせて声を掛け合う機会が多くなれば地域
がつながっていく。
112
5.巻末資料
・毎月第1日曜日を防災資機材の点検日とし、班長が青池公民館の防災倉庫に保管
してある防災資機材をチェック。併せて、地域内の消火設備をチェックしている。
・5年前までは毎月消火栓から水を出して取扱方法の習熟や水漏れのチェックをし
自主防の
活動
ていたが、頻繁に訓練を行うとパッキンが壊れるからとの理由で市から止めるよ
うに指示されたので、最近は全く実施していない。
・普段やっていないことがいざという時にはできないと思う。
・学校のキャンプもなくなって、マッチで火を点ける機会がない。
・地域防災訓練では女子中学生に炊き出しを体験、男子は可搬ポンプや消火器の使
用訓練を実施
・世帯台帳や人材台帳、井戸の設置場所などを 10 年くらい前に整備したが、個人
情報保護法の影響で更新できていない。
台 帳 整
備、備蓄
等
・避難に支援が必要な人は地域に4人いると把握している。災害時には、あらかじ
め声を掛け、安否確認する人を決めている。
・自主防として浄水機2機を購入。
・4/6~7 の水害は家庭でも発電機など防災資機材をそろえるいい機会となった。
災害にあわないと揃えないのではないか。
・青池公民館には、乾パン、アルファ米、水を備蓄している。
・アパート入居時に管理会社が町内会や自主防への加入を説明
・大家兼班長兼防災委員の4地区は、大家が居住者に防災情報を回覧している。
アパート
居住者
・12 軒の入居者のうち 1/3 は子どもがいるので防災訓練に参加してくれる。特に
小学生がいる家は参加してくれる傾向にある。
・最近の賃貸住宅は作りつけのクローゼットがあり、タンスは不要だが、原状回復
のために釘を使うなどの壁に穴を開けての家具の固定は禁止している。その代わ
りにレール設置などの要望があれば対応している。
・班長がいかに班内の声を聞くかが重要なため、前は会長(上)から伝達すること
が多かったが、今は班員や住民(下)から地域の情報を上に上げるようにした。
工夫点
このため、些細な情報も上に上がるようになった。
・班長にも小さなことでも連絡がほしいと伝えており、防災委員長に情報が集まる
ようになった。
・女性の役員を増やす。
・男女共同参画の視点を入れる。
→地域防災訓練で男女の役割を交換してはどうかと提案した。
課題・提 ・電気や水を実施に止めてみると、住民がより危機感を持つのではないか。こんな
案他
訓練ができるとよい。
・防災委員の活動をしっかり引き継げるように活動記録を残していきたい。
・県営住宅の屋上に手すりをつければ避難ビルになるのでは。アパートも要望があ
れば避難ビルのすることも可能である。
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