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平成27年度 事業計画書

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平成27年度 事業計画書
公益財団法人大川美術館
平成27年度 事業計画書
(自:平成27年4月1日 至:平成28年3月31日)
1.公益目的事業
事業種別
事 業 内 容
1.通年常設展示
(1)日本近代洋画の鳥瞰
藤島武二、萬鉄五郎、中村彝、松本竣介、麻生三郎、また,渡米派の画家である、野田英夫、清水登
之、国吉康雄、さらに難波田龍起、山口薫、山口長男らの抽象絵画、そして柳原義達、高松次郎の作
品など、 近・現代日本の絵画や彫刻、立体作品を展示する。
常 (2)海外作家の展観
当館の中軸をなす画家・松本竣介に影響を与えたパブロ・ピカソとその周辺、また、ベン・シャーンや
アメリカの現代版画、さらにはヘンリー・ムーアやイサム・ノグチらの立体作品を展示する。
展
□期日:27年4月1日(水) ~ 28年3月31日(木) ※年4回展示替(7,11,12,3月)
示
事
設 3.コレクションによるテーマ展示 「絵のなかで春を」
草木が萌え花開き、野鳥がさえずる春に向かう季節のなかで、梅、桃、桜などの花々が織りなす
春の華やぎや若葉の清らかさ、季節の移ろいを彩る鳥たちの愛らしさが描かれた日本画、洋画を紹
今展では、当館所蔵の日本画(Mコレクション)を中心に早春の花々、麗らかな春の陽光を思わ
すスミレや桜、若葉萌える風景まで、絵のなかで春の気配を感じさせる作品を展示。
展示室内で「春」の気分をおたのしみいただこうとするもの。
主な出品作品
池田満寿夫《春の光 習作》、内間安瑆《早春》、長谷川潔《『竹取物語』より(つばめ)》、
展 藤川栄子《三色すみれ》、藤島英輔《春 爛漫》、藤島武二《『はな』挿絵 梅》、藤島武二
《『はな』挿絵 桜》、吉田博《山岳風景》、林鶴雄《春の神戸港》、掛井五郎《「顔を出す」
の習作》、掛井五郎《春》、住吉弘人《桜(馬込桜並木)》、小茂田青樹《水仙》、川合玉堂
《梅咲く山家》、小杉放菴《金太郎(キジとウサギ)》、榊原紫峰《紅梅》、高山辰雄《爽映》、
松林桂月《竹に桃花》、山口華楊《なす》、山本丘人《浅間春雪》、作者不明《春光》 他
□期日:28年1月5日(火)~3月27日(日)
特別企画展№95「新収蔵作品展」
大川美術館は、国内外の近現代美術を中心に扱う美術館として、国内外の優れた作品を収集・展
示・保存してきた。現在の収蔵作品数は7,300点を数える。
業
企 今展では、近年新しく寄贈・寄託された作品をお披露目する。
日本で初の女性洋画家・ラグーザ玉による珍しい水彩作品、パリのエスプリただよう嶋田しづのリトグ
ラフ、松本竣介らと深い交友を交わした中野淳の1940年代の作品、スーパーリアリズム絵画の第一人
者・上田薫の代表的シリーズ《なま玉子》《流れ》から3点、生涯「人間」を描き続けた網谷義郎のリズミカ
ルなデッサンと最初期の油彩静物画。また、当館で開催された企画展、特集展示を機に発見された難
波田龍起の珍しいコラージュやオノサトトシノブのヴェネチアビエンナーレ出品作など、数多くの作品群
がコレクションに加わったことによる展覧会。大川美術館の新たな一面を紹介するもの。
画
主な出品作家
網谷義郎、有村真鐵、猪瀬辰男、今獅子貴美子、上田薫、オノサト・トシノブ、瑛九、笠木実、
嶋田しづ、清水登之、中村一美、難波田龍起、中野淳、兵藤和男、福田貂太郎、和南城孝志、
ラグーザ・玉
展 ●同時開催:アメリカ版画を中心にして
□期日:27年4月4日(土)~7月12日(日)
事業種別
事 業 内 容
特別企画展№96「戦争の時代を生きた画家たち」(仮称)
「戦争を描いても裸婦を描いても林檎を描いても画家の目が歴然として永遠なものにつながって
ゐるか否かが大切だ」(松本竣介 自筆手製ノートから 1943年)
展
当館のコレクションの根幹を形成する松本竣介、麻生三郎、清水登之、パブロ・ピカソ、マルク・シャ
ガール、ベン・シャーンらによる戦中戦後期の作品に注目する。
本展は戦争の時代を生きた画家が、その戦時下に、あるいは戦後になり、それぞれの戦争体験とど
のように向き合い表現につなげたのか、そこに何を描きあるいは描かなかったのかを、当館コレクション
企 によって考えるもの。
「戦争」という時代、困難で不自由な時代を生き、不安と閉塞感、敗戦後の解放が絡み合う時代のな
かにあって、澄んだ感性、冴えた感覚、強靭な精神力で生き抜いた画家たちの表現とその精神を振り
返る。死と生、崩壊と出発の予感を抱え、それぞれの画家が、時代の空気にいかに敏感に反応した
か、あるいは自らの姿勢を保ったか。絵画は、それぞれの画家がその時代のなかで懸命に生きようとし
た、その生き方を反映するものであったはず。彼らの絵画を振り返る今、現在を生きる私たちにそれら
の作品は何を訴えかけてくるのか。画家たちの画業の一時代の一断面を掘り下げて、その精神と表現
を見つめ直し、「戦争」の時代を生きた画家にとって「戦争」とはいかなるものであったのか、画家一人
ひとりの人生の一地点にスポットを当て紹介する。
示
主な出品作家
清水登之、国吉康雄、松本竣介、鈴木満、浜田知明、北岡文雄、パブロ・ピカソ、
マルク・シャガール、ベン・シャーン
画
●同時開催:生誕100年 亀倉雄策のポスター
□期日:27年7月18日(土)~11月8日(日)
事
特別企画展№97「藤田嗣治のパリ時代の仲間たち」 フジタが妻ユキのために描いた26枚の素描とともに
藤田が妻ユキのために描いた作品で、名だたる画家たちの作風に倣って描かれた素描の連作『・・・
風に』。ルノワールやピサロ、ゴーギャン、シニャックをはじめ、マティス、ヴラマンク、マルケ、デュフィら
のフォーヴィスムの画家や、ブラック、レジェらのキュビスムの画家、ヴァン・ドンゲン、パスキン、ローラン
サンなど藤田と親しい芸術家たちも登場する。のびやかな筆致と瑞々しい彩りが、巨匠たちへの敬愛と
同時代を生きる画家たちとの交友を歌う、遊び心に満ちたシリーズ。
本展では、上記素描26枚とともに、当館収蔵作品によるルノワールやブラック、ドラン、ローランサンら
展
の油彩、版画作品を並列展示し、華やかなりし、藤田のパリ時代の交友に思いを馳せる。
主な出品作品
藤田嗣治《『・・・風に』》、藤田嗣治《若い女》、藤田嗣治《うつ伏せの裸婦》、
ジョルジュ・ブラック《静物》、アルベール・マルケ《セーヌ河岸》、
ピエール・オーギュスト・ルノワール《水浴する女の坐像》、アンリ・マティス
《ひざまずいた裸婦》、ポール・シニャック《港の景色》
業
●同時開催:茂田井武 《トン・パリ》
□期日:27年11月14日(土)~12月13日(日)
第27回 移動大川美術館展
移
動
当館の立地から入館困難な障害(児)者・高齢者を招待して桐生市市民文化会館で実施する恒例の
移動展。一般来場者には有料にて公開。
展
□期日:27年10月29日(木)~11月 3 日(火・祝)
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