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10-8 生態系(PDF:3179KB)
10.8 生態系
10.8.1 調査の結果の概要
1)調査項目
地域を特徴づける生態系の把握を行った。
2)調査方法
動植物調査及び現地踏査をもとに調査区域の環境類型区分を行い、出現種の状況と重ね合
わせて地域の生態系の状況を把握、地域の生態系を代表する種を選定した。
3)調査地域・調査期日等
調査地域は、動植物調査と同様に計画地の周辺 200mの範囲とし、立ち入りができない場
所(西武台高校グラウンド、耕作中の畑内、住宅地内、墓地、新座環境センター敷地内、工
場・社有地内、国道 254 号線・463 号線の英インター緑地、JR 貨物ターミナル駅及び武蔵野
線内、清瀬水再生センター敷地内)は踏査を除外した。
調査時期は表 10.8-1 に示すとおり、動植物調査と同時期に行った。
表 10.8-1
動物群集
調査項目
踏査
調査項目別調査日
調査日
動物群集
捕獲調査
平成 25 年 7 月 16 日
平成 25 年 4 月 15~16 日
平成 25 年 10 月 15~16・18 日
平成 25 年 5 月 29 日
鳥類
平成 25 年 5 月 29~30 日
猛禽類
調査
平成 25 年 6 月 11・26 日
平成 25 年 7 月 17・23 日
平成 25 年 8 月 28 日
平成 25 年 10 月 17~18 日
カメラト
平成 25 年 5 月 27~30 日
平成 26 年 6 月 2・3 日
ラップ
平成 26 年 1 月 7~10 日
平成 27 年 1 月 13・14 日
バットデ
平成 25 年 5 月 31 日
ィテクタ
平成 25 年 7 月 18 日
平成 25 年 5 月 28 日
爬虫類
踏査
平成 25 年 3 月 11 日
平成 25 年 6 月 26 日
踏査
平成 25 年 7 月 17~19 日
平成 25 年 10 月 15~18 日
平成 25 年 5 月 28 日
両生類
踏査
平成 26 年 2 月 24 日
平成 25 年 5 月 28~29 日
ラインセ
ンサス
平成 25 年 7 月 16・18 日
平成 25 年 10 月 15~16・18 日
平成 26 年 1 月 7~10 日
平成 25 年 6 月 11 日
平成 25 年 7 月 16・18 日
平成 25 年 10 月 15~16・18 日
平成 25 年 5 月 28~29・31 日
鳥類
調査日
平成 25 年 3 月 11・26~27 日
平成 26 年 1 月 7~9 日
哺乳類
調査項目
平成 25 年 5 月 28 日
昆虫類
平成 25 年 7 月 18~19 日
踏査・トラ
ップ調査
平成 25 年 5 月 27~31 日
平成 25 年 7 月 16~19 日
平成 25 年 10 月 21~23 日
平成 25 年 10 月 17~18 日
平成 25 年 4 月 16 日
平成 26 年 1 月 8・10 日
平成 25 年 5 月 15、17 日
平成 25 年 6 月 15、27 日
平成 25 年 5 月 28~29 日
平成 25 年 6 月 11 日
定点調査
植物
植物相
平成 25 年 8 月 30、31 日
平成 25 年 10 月 14、17、30 日
平成 26 年 5 月 30 日、6 月 13 日
平成 25 年 7 月 18~19 日
平成 26 年 9 月 1 日、10 月 3 日
平成 25 年 10 月 17~18 日
平成 26 年 1 月 8・10 日
植生
生態系
10.8-1
踏査
平成 25 年 10 月 14、17、30 日
平成 25 年 5 月 28~29 日
4)調査結果
(1)環境類型区分の設定
調査地の近くには交通量の多い幹線道路が通り、また、高速道路のインターチェンジも近
く、市街地化が進んだ状況にあり、生物の生育生息の環境の場としてはかなり人為圧のかか
る区域となっている。この状況下で調査地に形成されている生態系は、周辺環境と接続する
河川を中心に、乾燥した畑地や断片化した樹林地などでも生育する動物などの限られた種に
よって維持されていると考えられる。
面積をみると、工場、商業施設、グラウンド、住宅地などの市街地の占める割合が全体の
約 53.6%と非常に高く、次いで、管理された畑地が全体の約 29.2%で、この両者で調査地のほ
とんどを占める。調査地の生態系を構成する重要な構成要素である森林植生(樹林地、竹林、
低木林)、草地、水域の占める割合は合わせて全体の 17.2%に過ぎず、形成されている生態系
はかなり単純な構成となっていると考えられる。
表 10.8-2
環境
面積[ha]
植生及び土地利用による環境別面積及び割合
割合[%]
樹林地
8.1
6.5
竹林
0.5
0.4
低木林
0.2
0.1
草地
10.9
8.7
農耕地
36.7
29.2
市街地
・裸地
67.3
53.6
水域
1.9
1.5
植生・土地利用
ムクノキ-エノキ群落
コナラ群落
植栽樹群落
ウメ畑
クリ畑
モウソウチク・マダケ群落
アズマネザサ群落
クコ群落
オギ群落
カゼクサ-オオバコ群集
カナムグラ群落
クズ群落
コセンダングサ群落
セイタカアワダチソウ群落
セイバンモロコシ群落
タデ科一年生草本群落
チガヤ群落
ツルヨシ群集
メヒシバ-エノコログサ群落
ヤブガラシ群落
沈水植物群落
畑耕作地
工場・施設・大規模店舗占有地
裸地・グラウンド等
市街地・道路・鉄道線路等
開放水域
10.8-2
0.9
1.0
4.9
0.2
1.2
0.1
0.4
0.2
0.1
0.5
0.4
1.7
0.8
0.1
4.4
0.8
0.2
0.1
1.7
0.1
0.0
36.7
21.4
3.4
42.5
1.9
面積
[ha]
計画
地内
0.5
0.5
0.5
0.2
0.5
0.0
0.0
0.0
0.0
0.3
0.3
0.1
0.1
0.0
0.3
0.0
0.1
0.0
0.4
0.0
0.0
26.4
9.0
3.1
6.9
0.0
計画
地外
0.3
0.4
4.3
0.0
0.7
0.1
0.4
0.2
0.1
0.2
0.1
1.7
0.7
0.1
4.0
0.8
0.1
0.1
1.3
0.0
0.0
10.3
12.4
0.4
35.6
1.9
割合
[%]
0.68
0.76
3.89
0.18
0.95
0.07
0.30
0.15
0.11
0.40
0.34
1.38
0.63
0.08
3.49
0.66
0.19
0.04
1.32
0.05
0.01
29.22
17.03
2.73
33.84
1.51
環境類型区分は、植生及び土地利用区分により生息環境を分類することとし、まず、河川
と堤内地に分ける。河川には、水域、草地、樹林地などが含まれるが、これら一体となって、
周辺の河川を含む広い範囲で生態系を形成している。また、堤内地は、市街地と農耕地(畑
耕作地)によって多くが占められているほか、樹林地、草地も小面積ながら散在し、道路・
市街地など人工的環境で分断された生育生息環境として存在する。
ア.河川(水域・草地・樹林地)
調査地北側には一級河川柳瀬川が流れる。底質は礫でオオカナダモが繁茂する場所もあり、
ワンド状になった止水環境もわずかにみられる。河川敷から法面にかけては、草地が広がる
(約 6.2ha)が、高水敷は増水時に冠水しており、法面は河川管理で草刈りが行われるなど
安定していない。樹林地も分布するがわずかである(約 0.6ha)
。
河川の機能としては、水生生物類の生息地、草地性昆虫類・草地性鳥類の生息地であり、
周辺環境と接続しており、コリドーとして重要な機能もある。
イ.樹林地
調査地内の樹林地としては、当該地域の生態系の基盤となるコナラ林などの二次林は
1.7ha しかなく、多くは植栽やクリ畑などの果樹園であり(6.2ha)
、さらにこれらの林分は
断片的で小面積で散在している。そのほか、モウソウチク林などの竹林があるが、わずかで
ある(0.25ha)。
樹林地の機能としては、小型哺乳類の生息地、中型哺乳類の隠れ場所、渡り鳥の中継地、
森林性昆虫類の生息場所などの働きがある。
ウ.農耕地(畑耕作地・草地)
面積的には 36.7ha(全体の約 29.2%)とまとまりがあるが、強い人為的管理下にあること
(休耕畑が少なく、雑草の生育がほとんどない)、かなり乾燥していて、土壌動物が生息しが
たい環境であり、利用する動物類はかなり限られると考えられる。農耕地には休耕地が若干
見られ草地植生となっている場所がある。これらは、農耕地の一部としてみなした。
農耕地の機能としては、移動空間としての周辺環境との連続性が主であるが、他環境との
境界など局所的には草本類がみられ、湿潤な個所もあり、動物類の生息地となっている。
エ.市街地
調査地内に最も広く分布する環境である(約 67.3ha、全体の約 53.6%)
。詳細には、工場、
商業施設、道路などの極端に人為的な環境から、グランドなど利用時以外は鳥類の生息環境
となる可能性がある環境などさまざまである。
市街地の機能としては、イワツバメやカワラバトといった種の営巣場所利用など市街地性
鳥類の生息地となるほか、移動空間としての働きがある。
表 10.8-3
環境類型区分別別面積及び割合
環境類型
面積(ha)
割合(%)
河川
8.7
6.9
樹林地
8.2
6.5
農耕地
41.4
33.0
市街地
67.3
53.6
10.8-3
図 10.8-1
環境類型区分図
10.8-4
(2)生態系の把握
調査地に形成される生態系を把握するために、まず、前出であげた 4 つの環境類型区分(河
川・樹林地・農耕地・市街地)ごとに生息する生物種を抽出した。次に、これを基に主な種
群ごとに整理した食物網模式図を作成した。
ア.生物種の抽出
動物のうち哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類については、現地調査での確認位置・個体数か
ら環境類型区分ごとに集計し整理した。植物は、植生調査結果を基に各環境類型区分に分布
する植生タイプを抽出し、優占種を抽出した。
10.8-5
表 10.8-4
群集
哺乳類
鳥類
爬虫類
両生類
環境類型区分別確認個体数(哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類)
種名
アカネズミ
アズマモグラ
アナウサギ
アブラコウモリ
ハクビシン
アオサギ
アオジ
アカハラ
アヒル
イカルチドリ
イソシギ
イワツバメ
ウグイス
エナガ
オオタカ
オナガ
カルガモ
カワウ
カワセミ
カワラバト
カワラヒワ
キジ
キジバト
キセキレイ
コガモ
コゲラ
コサギ
コサメビタキ
コジュケイ
コチドリ
シジュウカラ
シメ
ジョウビタキ
スズメ
セグロカモメ
セグロセキレイ
セッカ
ダイサギ
タヒバリ
チョウゲンボウ
ツグミ
ツバメ
ハクセキレイ
ハシブトガラス
ハシボソガラス
ハヤブサ
バン
ヒドリガモ
ヒバリ
ヒヨドリ
ホオジロ
マガモ
ムクドリ
メジロ
モズ
アオダイショウ
ニホントカゲ
アズマヒキガエル
河川
18
樹林地
1
2
2
3
13
3
1
農耕地
市街地
15
6
2
1
6
5
1
1
1
1
1
3
13
3
1
2
1
28
23
9
11
6
8
11
10
8
5
1
3
1
1
2
4
1
10
13
8
8
11
21
7
4
8
1
13
4
2
1
5
8
60
1
72
1
1
12
1
1
1
10
2
32
1
10
1
6
10
1
6
22
32
6
3
12
10
2
2
1
7
2
5
12
22
17
4
16
2
33
17
2
2
8
8
5
1
1
7
8
9
3
15
1
4
9
7
4
29
5
3
1
10.8-6
13
1
25
2
7
1
1
1
表 10.8-5
環境 中分
類型 類
植生・土地利用
ムクノキ-エノキ群落
樹林 アズマネザサ群落
地
植栽樹群落
クコ群落
オギ群落
カナムグラ群落
クズ群落
コセンダングサ群落
河川
セイタカアワダチソウ群落
草地
セイバンモロコシ群落
タデ科一年生草本群落
チガヤ群落
メヒシバ-エノコログサ群落
ツルヨシ群集
水域 沈水植物群落
開放水域
ムクノキ-エノキ群落
コナラ群落
樹林 樹林
地
地
植栽樹群落
ウメ畑
クリ畑
モウソウチク・マダケ群落
アズマネザサ群落
オギ群落
カゼクサ-オオバコ群集
カナムグラ群落
クズ群落
コセンダングサ群落
農耕 草地
地
環境類型区分別植物種
セイタカアワダチソウ群落
セイバンモロコシ群落
チガヤ群落
メヒシバ-エノコログサ群落
ヤブガラシ群落
畑地 畑耕作地
工場・施設・大規模店舗占有地
市街 市街
市街地・道路・鉄道線路等
地
地
裸地・グラウンド等
植物種
エノキ、クヌギ、ムクノキ、ヤマザクラ、キヅタ、カナメモチ、カジノキ、シ
ュロ、アカメガシワ、イヌザクラ、アズマネザサ、アオキ、シャリンバイ、フ
ジ、シラスゲ、アケビ、ヤブラン、オニドコロ、カブダチジャノヒゲ
アズマネザサ、トウネズミモチ、ヤブガラシ、イタドリ
ムクノキ、ソメイヨシノ、トウネズミモチ、ケヤキ、メヒシバ、エノコログサ、
ヨモギ、キンエノコロ、ヘラオオバコ、ヒメオドリコソウ、ヒナタイノコズチ、
マスクサ、ヒメジョオン、ムラサキツメクサ、チカラシバ、カゼクサ
クコ、クズ
オギ、オオブタクサ、ヤブガラシ、ヨモギ、ガガイモ、ヘクソカズラ、ナガイ
モ、カナムグラ
カナムグラ、メヒシバ、シロザ、オギ
クズ、セイバンモロコシ、アレチウリ、ヤブガラシ、カナムグラ、オギ
コセンダングサ、ヨモギ、ムラサキツメクサ、シロザ、アキノエノコロ、ヤブ
ガラシ、クズ、セイバンモロコシ、メヒシバ
セイタカアワダチソウ、メヒシバ、ヨモギ、エノコログサ、ムラサキツメクサ、
セイバンモロコシ、クズ、ヤブガラシ、セイヨウカラシナ、ナガバギシギシ、
アキノエノコログサ、ハマスゲ、オギ
セイバンモロコシ、メヒシバ、エゾノギシギシ、ヤブガラシ
オオイヌタデ、ミゾソバ、ヒロハホウキギク、セイヨウカラシナ、ヨモギ、メ
リケンガヤツリ、イヌビエ、シロザ、セイバンモロコシ
チガヤ、ネズミノオ、ヨモギ、ヤブガラシ、マスクサ、トダシバ、セイタカア
ワダチソウ、メドハギ、セイバンモロコシ、ウマノスズクサ、イタドリ、マキ
エハギ、クズ
メヒシバ、オオイヌノフグリ、アキノノゲシ、ヨモギ、カタバミ、アキノエノ
コログサ、メドハギ、エゾノギシギシ、マスクサ、アメリカイヌホオズキ
ツルヨシ
オオカナダモ、ウキクサ
エノキ、クヌギ、ムクノキ、ヤマザクラ、キヅタ、カナメモチ、カジノキ、シ
ュロ、アカメガシワ、イヌザクラ、アズマネザサ、アオキ、シャリンバイ、フ
ジ、シラスゲ、アケビ、ヤブラン、オニドコロ、カブタチジャノヒゲ
コナラ、エノキ、ミズキ、イヌシデ、アカシデ、ムクノキ、クリ、ヒノキ、シ
ラカシ、リョウブ、アオハダ、ウワズミザクラ、ヤマザクラ、イヌザクラ、エ
ゴノキ、アズマネザサ、メダケ、クリ、ミズキ、ネズミモチ、モチノキ、アオ
キ、ヤツデ、キヅタ、スイカズラ、ジャノヒゲ、アケビ、マンリョウ、コマユ
ミ、ムラサキシキブ、ナガバジャノヒゲ、コチジミザサ、ドクダミ
ムクノキ、ソメイヨシノ、トウネズミモチ、ケヤキ、メヒシバ、エノコログサ、
ヨモギ、キンエノコロ、ヘラオオバコ、ヒメオドリコソウ、ヒナタイノコズチ、
マスクサ、ヒメジョオン、ムラサキツメクサ、チカラシバ、カゼクサ
ウメ、ハナニラ、ゴウシュウアタリソウ、タネツケバナ、ヒメムカシヨモギ、
ザクロソウ、エノキグサ、オランダミミナグサ
クリ、ドクダミ、セイタカアワダチソウ、ミツバツチグリ、アズマネザサ、ヘ
クソカズラ、コナラ、スイカズラ、ニガナ、ツルボ、ススキ、ヤブカンゾウ
モウソウチク、マダケ
アズマネザサ、ハチク、エノキ、ヤマグワ
オギ、オオブタクサ、ヤブガラシ、ヨモギ、ガガイモ、ヘクソカズラ、ナガイ
モ、カナムグラ
スズメノヒエ、カゼクサ、シロツメクサ、オヒシバ
カナムグラ、ヤブガラシ
クズ、アキノエノコログサ、カナムグラ
コセンダングサ、ヨモギ、ムラサキツメクサ、シロザ、アキノエノコロ、ヤブ
ガラシ、クズ、セイバンモロコシ、メヒシバ
セイタカアワダチソウ、メヒシバ、ヨモギ、エノコログサ、ムラサキツメクサ、
セイバンモロコシ、クズ、ヤブガラシ、セイヨウカラシナ、ナガバギシギシ、
アキノエノコログサ、ハマスゲ、オギ
セイバンモロコシ、メヒシバ、エゾノギシギシ、ヤブガラシ
チガヤ、ヤブカンゾウ、ヒメジョオン、センニンソウ、コナスビ、メヒシバ
メヒシバ、イヌビエ、オッタチカタバミ、エノコログサ、オオイヌノフグリ
ヤブガラシ、アレチウリ、ヘクソカズラ
作物
芝生
10.8-7
表 10.8-6
環境 中分
類型 類
環境類型区分別昆虫類
植生・土地利用
昆虫類
マルウンカ、スケバハゴロモ、エノキワタアブラムシ、ヨコヅナサシガメ、ホソコバネ
ナガカメムシ、ヒメホシカメムシ、オオホシカメムシ、ツマジロカメムシ、コクワガタ、
ムクノキ-エノキ群落
カナブン、ヒシモンナガタマムシ、ナガコゲチャケシキスイ、アカホシテントウ、フジ
ハムシ、ヒメクロオトシブミ、テングチョウ
樹林
アズマネザサ群落
ホソコバネナガカメムシ
地
マルウンカ、スケバハゴロモ、クワキジラミ、ヨモギヒゲナガアブラムシ、ヤマトタマ
植栽樹群落
ムシ、ヒシモンナガタマムシ、ニレハムシ、ヨモギネムシガ、モンキチョウ、イチモン
ジチョウ、ホシホウジャク、ツメクサガ
クコ群落
メダカナガカメムシ
トビイロウンカ、ハマベアワフキ、ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ、ヨモギヒゲナガ
オギ群落
アブラムシ、ヒメナガカメムシ、ウズラカメムシ、ヨモギネムシガ、ヒメジャノメ
カナムグラ群落
ツマグロオオヨコバイ、ヒゲナガカメムシ、ホソハリカメムシ、コブノメイガ
オオカマキリ、ベッコウハゴロモ、メダカナガカメムシ、マルカメムシ、マメコガネ、
クズ群落
クズノチビタマムシ、ブタクサハムシ、コフキゾウムシ
ヨモギヒゲナガアブラムシ、ヒゲナガカメムシ、メダカナガカメムシ、ホソハリカメム
コセンダングサ群落
シ、トゲシラホシカメムシ、クズノチビタマムシ、ヨモギネムシガ、コブノメイガ、モ
ンキチョウ、ツメクサガ
河川
オオカマキリ、ヤブキリ、ヤナギカワウンカ、ツマグロオオヨコバイ、ヨモギヒゲナガ
アブラムシ、ギシギシアブラムシ、アワダチソウグンバイ、ヒゲナガカメムシ、メダカ
セイタカアワダチソウ
ナガカメムシ、ホソハリカメムシ、マルカメムシ、トゲシラホシカメムシ、クズノチビ
草地 群落
タマムシ、コガタルリハムシ、コフキゾウムシ、ハグロハバチ、ヨモギネムシガ、コブ
ノメイガ、モンキチョウ、ツメクサガ
ギシギシアブラムシ、ヒメナガカメムシ、ホソハリカメムシ、コガタルリハムシ、ブタ
セイバンモロコシ群落
クサハムシ、ハグロハバチ、コブノメイガ
タデ科一年生草本群落 ヨモギヒゲナガアブラムシ、ハリカメムシ、マクガタテントウ、ヨモギネムシガ
ヤブキリ、ヨモギヒゲナガアブラムシ、ヒメナガカメムシ、メダカナガカメムシ、マル
チガヤ群落
カメムシ、ウズラカメムシ、クズノチビタマムシ、コフキゾウムシ、ヨモギネムシガ、
コブノメイガ、キタキチョウ
オオカマキリ、ヨモギヒゲナガアブラムシ、ギシギシアブラムシ、ヒゲナガカメムシ、
メヒシバ-エノコログサ
ホソハリカメムシ、トゲシラホシカメムシ、コガタルリハムシ、ハグロハバチ、ヨモギ
群落
ネムシガ、コブノメイガ、キタキチョウ
ツルヨシ群集
アキアカネ、ヒメナガカメムシ
水域 沈水植物群落
アジアイトトンボ、ハグロトンボ、ギンヤンマ、アメンボ、チビゲンゴロウ
開放水域
アジアイトトンボ、ハグロトンボ、ギンヤンマ、アメンボ
モリチャバネゴキブリ、マルウンカ、スケバハゴロモ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、エ
ノキワタアブラムシ、ズアカシダカスミカメ、ヨコヅナサシガメ、ホソコバネナガカメ
ムシ、ヒメホシカメムシ、オオホシカメムシ、ツマジロカメムシ、チャバネアオカメム
ムクノキ-エノキ群落
シ、コクワガタ、コイチャコガネ、セマダラコガネ、カナブン、ヒシモンナガタマムシ、
ナガコゲチャケシキスイ、アカホシテントウ、フジハムシ、ヨツボシハムシ、ヒメクロ
オトシブミ、テングチョウ、イチモンジチョウ、ユウマダラエダシャク、チャドクガ
ミンミンゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシ、ニイニイゼミ、クリオオアブラムシ、エノ
キワタアブラムシ、ズアカシダカスミカメ、ヨコヅナサシガメ、ホソコバネナガカメム
シ、ヒメホシカメムシ、ツマジロカメムシ、チャバネアオカメムシ、コクワガタ、コイ
コナラ群落
チャコガネ、セマダラコガネ、カナブン、ヒシモンナガタマムシ、ナガコゲチャケシキ
スイ、アカホシテントウ、オオクチキムシ、シラハタリンゴカミキリ、ヨツボシハムシ、
ムラサキシジミ、ミズイロオナガシジミ、テングチョウ、イチモンジチョウ、コヨツメ
樹林 樹林
アオシャク、ユウマダラエダシャク、ホシホウジャク、チャドクガ
地
地
マルウンカ、アオバハゴロモ、アブラゼミ、ヨモギヒゲナガアブラムシ、セマダラコガ
植栽樹群落
ネ、ヤマトタマムシ、ヒシモンナガタマムシ、アミダテントウ、ニレハムシ、ヨモギネ
ムシガ、モンキチョウ、ツメクサガ
ヨモギヒゲナガアブラムシ、ナシグンバイ、クサギカメムシ、セマダラコガネ、アカホ
ウメ畑
シテントウ、サクラサルハムシ、ヨモギネムシガ
クリオオアブラムシ、ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ、オオワラジカイガラムシ、ホ
ソコバネナガカメムシ、ヒメコガネ、セマダラコガネ、ナガコゲチャケシキスイ、アカ
クリ畑
ホシテントウ、シラハタリンゴカミキリ、ヨツボシハムシ、イチモンジチョウ、ホシホ
ウジャク
モウソウチク・マダケ群
サトキマダラヒカゲ
落
アズマネザサ群落
エノキワタアブラムシ
ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ、ヨモギヒゲナガアブラムシ、ウズラカメムシ、ブタ
オギ群落
クサハムシ、ヨモギネムシガ、ヒメジャノメ
カゼクサ-オオバコ群集 トゲシラホシカメムシ、モンキチョウ、ツバメシジミ
農耕
草地
地
カナムグラ群落
キタテハ
ベッコウハゴロモ、ツマグロオオヨコバイ、メダカナガカメムシ、マルカメムシ、マメ
クズ群落
コガネ、クズノチビタマムシ、コフキゾウムシ
10.8-8
環境 中分
類型 類
植生・土地利用
昆虫類
オオカマキリ、ヨモギヒゲナガアブラムシ、ヒゲナガカメムシ、メダカナガカメムシ、
コセンダングサ群落
ホソハリカメムシ、トゲシラホシカメムシ、クズノチビタマムシ、コフキゾウムシ、ヨ
モギネムシガ、コブノメイガ、モンキチョウ、ツメクサガ
オオカマキリ、ヤブキリ、ツマグロオオヨコバイ、ヨモギヒゲナガアブラムシ、ギシギ
シアブラムシ、アワダチソウグンバイ、ヒゲナガカメムシ、メダカナガカメムシ、ホソ
セイタカアワダチソウ
ハリカメムシ、マルカメムシ、トゲシラホシカメムシ、クズノチビタマムシ、コガタル
群落
リハムシ、コフキゾウムシ、ハグロハバチ、ヨモギネムシガ、コブノメイガ、モンキチ
ョウ、ツメクサガ
ギシギシアブラムシ、ヒメナガカメムシ、ホソハリカメムシ、コガタルリハムシ、ハグ
セイバンモロコシ群落
ロハバチ、コブノメイガ
ヤブキリ、トビイロウンカ、ヒメナガカメムシ、ヒゲナガカメムシ、ホソハリカメムシ、
チガヤ群落
ウズラカメムシ
メヒシバ-エノコログサ オオカマキリ、ヒメナガカメムシ、ヒゲナガカメムシ、ホソハリカメムシ、コブノメイ
群落
ガ
ヤブガラシ群落
ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ
ニセダイコンアブラムシ、ワタアブラムシ、アワダチソウグンバイ、イトカメムシ、メ
畑地 畑耕作地
ダカナガカメムシ、ホオズキカメムシ、ヒメナガメ、マメコガネ、ウリハムシ、キアゲ
ハ、モンシロチョウ、ヒメアカタテハ
工場・施設・大規模店舗
占有地
市街 市街
市街地・道路・鉄道線路
地
地
等
裸地・グラウンド等
イネマダラヨコバイ、ヒメコガネ、シバツトガ
10.8-9
図 10.8-2
食物網模式図
10.8-10
類型区分
植生
生産者
消費者
上位消費者
サ
樹林地
クコ群落
植栽樹群落
アズマネザサ群落
ムクノキ- エノキ群落
リコソウ、ヒナタイノコズチ、マスクサ、ヒメジョオン、ムラサキツメク
ヒシバ、エノコログサ、ヨモギ、キンエノコロ、ヘラオオバコ、ヒメオド
ヒゲ、トウネズミモチ、ヤブガラシ、イタドリ、ソメイヨシノ、ケヤキ、メ
ンバイ、フジ、シラスゲ、アケビ、ヤブラン、オニドコロ、カブダチジャノ
キ、シュロ、アカメガシワ、イヌザクラ、アズマネザサ、アオキ、シャリ
エノキ、クヌギ、ムクノキ、ヤマザクラ、キヅタ、カナメモチ、カジノ
昆虫類: マルウンカ、スケバハゴロモ 、エノキワタ ア ブ
ラムシ、ヨコヅナサシガメ、ホソコバネナガカメムシ 、ヒ
メホシカメムシ、オオホシカメムシ、ツマ ジ ロカメム シ、
コクワガタ、カナブン、ヒシモ ンナガタマムシ 、ナガコゲ
チャケシキスイ、アカホシテントウ 、フ ジハ ムシ 、ヒメク
ロオトシブミ、テングチョウ 、クワキ ジラ ミ、ヨ モギヒゲ
ナガアブラムシ、ヤマトタマムシ、ニ レハム シ、ヨ モギ
ネムシガ、モンキチョウ、イチモン ジチョウ 、ホ シホウ
ジャク、ツメクサガ、メダカナガカメムシ
鳥類: カワラヒワ、キジバト
哺乳類: アブラコウモリ
河川
草地
メヒシバ- エノコログサ群落
チガヤ群落
タデ科一年生草本群落
セイバンモロコシ群落
水域
開放水域
樹林地
樹林地
アズマネザサ群落
モウソウチク・ マダケ群落
クリ畑
ウメ畑
植栽樹群落
コナラ群落
ツルヨシ群集
沈水植物群落
クズ群落
セイタカアワダチソウ群落
コセンダングサ群落
ムクノキ- エノキ群落
オギ群落
カナムグラ群落
ブカンゾウ、モウソウチク、マダケ、ハチク、ヤマグワ
クロソウ、エノキグサ、オランダミミナグサ、セイタカアワダチソウ、ミツバツチグリ、ヘクソカズラ、ニガナ、ツルボ、スズキ、ヤ
リ、マキエハギ、オオイヌノフグリ、アキノノゲシ、カタバミ、アメリカイヌホオズキ
チ、ケヤキ、メヒシバ、エノコログサ、ヨモギ、キンエノコロ、ヘラオオバコ、ヒメオドリコソウ、ヒナタイノコズチ、マスクサ、ヒメ
ウキクサ
コログサ、ハマスゲ、エゾノギシギシ、オオイヌタデ、ミゾソバ、ヒロハホウキギク、メリケンガ
ジョオン、ムラサキツメクサ、チカラシバ、カゼクサ、ウメ、ハナニラ、ゴウシュウアタリソウ、タネツケバナ、ヒメムカシヨモギ、ザ
カズラ、ジャノヒゲ、マンリョウ、コマユミ、ムラサキシキブ、ナガバジャノヒゲ、コチジミザサ、ドクダミ、ソメイヨシノ、トウネズミモ
オオカナダモ、
エノコロ、セイタカアワダチソウ、エノコログサ、セイヨウカラシナ、ナガバギシギシ、アキノエノ
ヤツリ、イヌビエ、チガヤ、ネズミノオ、マスクサ、トダシバ、メドハギ、ウマノスズクサ、イタド
リ、ヒノキ、シラカシ、リョウブ、アオハダ、ウワズミザクラ、エゴノキ、アズマネザサメダケ、ネズミモチ、モチノキ、ヤツデ、スイ
ツルヨシ
シャリンバイ、フジ、シラスゲ、アケビ、ヤブラン、オニドコロ、カブタチジャノヒゲ、コナラ、エノキ、ミズキ、イヌシデ、アカシデ、ク
エノキ、クヌギ、ムクノキ、ヤマザクラ、キヅタ、カナメモチ、カジノキ、シュロ、アカメガシワ、イヌザクラ、アズマネザサ、アオキ、
昆虫類: モリチャバネゴキブリ、マルウンカスケバ ハゴ ロ モ、 ア ブラゼ ミ、 ミ ンミ ンゼ ミ、 エノキワタ アブ
ラムシ、ズアカシダカスミカメ、ヨ コヅナサ シガメ、ホソコ バネナガカメム シ、ヒメホ シカメム シ 、オオホ
シカメムシ、ツマジロカメム シ、チャ バネアオ カメム シ、コ クワガタ、コ イチャコガネ 、セマダラコガネ、
カナブン、ヒシモンナガタマムシ 、ナガコゲチャケ シキスイ 、 アカホ シ テン トウ、 フジ ハム シ、ヨ ツボ シ
ハムシ、ヒメクロオトシブミ 、テ ングチョウ 、イチ モン ジチョ ウ、ユウマダラ エダ シャク 、チャドクガ 、ヒグ
ラシ、ツクツクボウシ、ニイニイ ゼミ 、クリオオ アブ ラム シ、 シラ ハタリン ゴ カミキリ 、ムラ サキ シジ ミ、 ミ
ズイロオナガシジミ、コヨツメアオ シャク 、ホ シホウジ ャク 、マルウン カ、 アオバ ハゴ ロ モ、ヨ モギヒゲ
ナガアブラムシ、ヤマトタマムシ、 ア ミダテ ントウ 、ニレ ハム シ、ヨ モギネム シガ、 モ ンキチョウ 、ツメク
サガ、ナシグンバイ、クサギカメムシ 、サ クラサ ルハム シ 、ヘクソ カズラヒゲナガ ア ブラム シ 、オオワ
ラジカイガラムシ、ヒメコガネ、サトキマダラヒ カゲ
鳥類カワラヒワ、キジバト
鳥類: アオジ、ウグイス、エナガ、キジ バ
ト、コゲラ、コサメビタキ、コジュケ イ、 シ
ジュウ カラ、 シメ 、ツグ ミ、 ハシ ブ トガラス、
ヒヨドリ、、メジロ
哺乳類: アブラコウモリ
シバ、シロザ、クズ、セイバンモロコシ、アレチウリ、コセンダングサ、ムラサキツメクサ、アキノ
オギ、オオブタクサ、ヤブガラシ、ヨモギ、ガガイモ、ヘクソカズラ、ナガイモ、カナムグラ、メヒ
昆虫類: ア
キアカネ、ヒ
メナガカメム
シ、アジアイ
トトンボ、ハ
グロトンボ、
ギンヤ ンマ、
アメンボ、チ
ビゲンゴロ
ウ
鳥類: コガモ、ヒドリガモ
魚類
鳥類: イカルチドリ、イソシギ、イワ
ツバメ、キセキレイ、コチドリ、セグ
ロセキレ イ、 ツバメ、 ハクセキ レイ、
バン、マガモ
両生類: アズマヒキガエル
鳥類: サギ類( アオサギ、ダイザギ、コサギ) 、カワセ ミ、 カワウ
昆虫類: トビイロウンカ、ハマベアワ フキ、ヘ クソカズ ラヒゲナガ アブ ラ
ムシ、ヨモギヒゲナガアブラムシ 、ヒメナガカメム シ、 ウズラカメム シ 、
ヨモギネムシガ、ヒメジャノメ、ツマグロオオヨコバイ 、ヒゲナガカメム
シ、ホソハリカメムシ、コブノメイガ、オオカマキリ 、ベッコウハ ゴ ロ モ、
メダカナガカメムシ、マルカメムシ、マメコガネ、クズノチビタマム シ、
ブタクサ ハム シ、 コフキ ゾウム シ、 トゲ シラホ シカメム シ、 モ ンキチョウ 、
ツメクサガ、ヤブキリ、ヤナギカワウンカ、 ギシ ギシ ア ブラム シ 、ア ワ
ダチソウグンバイ、コガタルリハムシ、ハグロ ハバチ、 ハリカメム シ 、
マクガタテントウ、キタキチョウ
鳥類: カワラヒワ、キジバト
鳥類: アオ ジ、 キジ 、キセキ レイ、スズメセッカ 、
タヒバリ、 ツグミ 、ツ バメ、ハ クセキレ イ、ヒヨドリ、
ホオジロ、ムクドリ、メジロ
鳥類: モズ
爬虫類:アオダイショウ
鳥類: 繁殖ウシタカ類( チョウゲンボウ)
鳥類: 越冬ワシタカ類( オオタカ・ ハヤブサ)
鳥類: モズ
草地
ヤブガラシ群落
農耕地
メヒシバ- エノコログサ群落
チガヤ群落
畑地
市街地
市街地
セイバンモロコシ群落
占有地・ 市街地・
道路・ 鉄道線路等
裸地・ グラウンド等
セイタカアワダチソウ群落
工場・ 施設・ 大規模店舗
芝地
クズ群落
畑耕作地
作物
昆虫類:
イネマダ
ラヨコバ
イ、ヒメコ
ガネ、シ
バツトガ
コセンダングサ群落
カナムグラ群落
カゼクサ- オオバコ群集
オギ群落
タバミ、オオイヌノフグリ、アレチウリ
ヤブカンゾウ、ヒメジョオン、センニンソウ、コナスビ、イヌビエ、オッタチカ
セイヨウカラシナ、ナガバギシギシ、ハマスゲ、エゾノギシギシ、チガヤ、
コロ、セイバンモロコシ、メヒシバ、セイタカアワダチソウ、エノコログサ、
キノエノコログサ、コセンダングサ、ムラサキツメクサ、シロザ、アキノエノ
モ、カナムグラ、スズメノヒエ、カゼクサ、シロツメクサ、オヒシバ、クズ、ア
オギ、オオブタクサ、ヤブガラシ、ヨモギ、ガガイモ、ヘクソカズラ、ナガイ
昆虫類: ニセダイコンア
ブラムシ、ワタアブラム
シ、アワダチソウグンバ
イ、イトカメムシ、メダカ
ナガカメムシ、ホオズキ
カメムシ、ヒメナガメ、マ
メコガネ、ウリハムシ、
キアゲハ、モンシロチョ
ウ、ヒメアカタテハ
鳥類カワラヒワ、キジバト
鳥類: カワラバト、キ
ジバト、スズメ、ハシ
ブトガラス、ハシボソ
ガラス、ムクドリ
哺乳類: アブラコウモリ
爬虫類: ニホントカゲ
昆虫類: ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ 、ヨモギ ヒゲナガ
アブラムシ、ウズラカメムシ 、ブタ クサハ ムシ 、ヨ モギネム
シガ、ヒメジャノメ、トゲシラホシカメム シ 、モ ンキチョウ 、ツ
バメシジミ、キクテハ、、ベッ コウハ ゴロ モ 、ツマグ ロオオヨ
コバイ、メダカナガカメムシ、マルカメムシ、マメコガネ 、ク
ズノチビタマムシ、コフキゾウムシ、オオカマキリ 、ヒゲナ
ガカメムシ、ホソハリカメムシ、コブノメイガ、 ツメクサガ 、ヤ
ブキリ、ギシギシアブラム シ 、アワダチソウ グンバ イ、 コガ
タルリハムシ、ハグロハバチ、ヒメナガカメムシ 、ト ビイ ロウ
ンカ
鳥類: オナガカ
ワラバト、カワラ
ヒラ、キジ、キジ
バト、スズメ、ツ
バメ、ハクセキレ
イ、ハシボソガラ
ス、ホオジロ
哺乳類: ハクビシン
イ.食物網模式図の作成
抽出した環境類型区分別に抽出した生物種をもとに、各生態を考慮し、食物網模式図を
作成した。
(3)地域の生態系を代表する種群の選定
ア.上位性種
調査地に形成されている生態系における上位消費者としては、哺乳類のハクビシン、鳥類
のワシタカ類・モズ・サギ類(アオサギ、ダイサギ、コサギ)、カワセミ、カワウ、爬虫類の
アオダイショウがあげられる。これらのうち、哺乳類のハクビシン、爬虫類のアオダイショ
ウの 2 種については確認例数が少なく当該地域の利用頻度が低いと考えられることから除外
し、残るワシタカ類、モズ、魚食性鳥類(サギ類、カワセミ、カワウ)3 種群を、当該地域
を代表する生態系上位種として挙げることとする。
イ.典型性種
調査地に分布する生物種の生育生息環境のうち最も広く分布している環境は農耕地である。
農耕地環境に広く依存している動物はヒバリであり、当該地域を代表する典型的種群として
挙げることとする。また、河川環境は面積的には小さいながらも当該地域の自然環境の重要
な構成要素であることは各動物群集調査でも明らかであり、河川を代表する動物は水鳥であ
る。水鳥の中でも、水への依存度が強い種群はカモ類、カワウ、サギ類、シギチドリ類、カ
ワセミであるが、上位性種群にも該当するサギ類、カワセミ、カワウを除くカモ類とシギ・
チドリ類についても典型的種群として挙げることとする。
(4)地域の生態系を代表する種の現況
ア.上位性種:ワシタカ類
生息が確認されたワシタカ類の確認位置及び餌となる中~大型鳥類、小型鳥類、小型哺乳
類(アズマモグラ)の分布を図 10.8-5 に示す。なお、餌動物の分布は現地調査で確認された
鳥類等の位置から、50%カーネル密度推定(バンド幅:LSCV)で表した。
生息が確認されたワシタカ類は、主に鳥類食のオオタカ、ハヤブサ、広食性(小型哺乳類・
小型鳥類・爬虫類・昆虫類など)のチョウゲンボウの 3 種である。ハヤブサは非繁殖期の確認
であるが、オオタカ、チョウゲンボウは繁殖期にも確認されている。
いずれの種も確認位置は河川および周辺が主である。これは、オオタカやハヤブサでは、
餌となる中~大型鳥類の多く生息する河川環境は冬季にカモ類を集まるために重要な採餌環
境となっていると考えられる。
中~大型鳥類の分布の中心をみても河川敷となっているほか、
河川下流部分の市街地や事業計画地内の畑地でも分布の集中するエリアがみられる。河川以
外の区域については、群れで飛翔するカワラバトがみられる場所であり、こうした環境も潜
在的には採餌場所として利用される可能性がある。
チョウゲンボウの餌となるアズマモグラといった小型哺乳類や小型鳥類についても河川敷
に分布が集中する傾向があるが、中~大型鳥類の分と比較すると、事業計画地内の畑地にも
分布の集中するエリアがみられることから、ワシタカ類の中でチョウゲンボウのほうが事業
計画地内を利用する可能性が高いと思われる。
イ.上位性種:モズ
現地調査では調査範囲に広く分布しており、特に集中する場所は見られなかった。確認時
期は秋の確認例が最も多く(13 例)、1 月、3 月、7 月には 2~3 例確認されたのみである。こ
れらの出現状況から、秋に当該地域に渡来した個体がなわばりを形成し、春になる前に営巣
に入り、成鳥が高所に移動したのちの 7 月にその年生まれの幼鳥が残っていると思われる。
10.8-11
ウ.上位性種:魚食性鳥類(サギ類、カワセミ、カワウ)
確認位置は柳瀬川のほぼ全域に及ぶが、上空飛行の記録を除く、採餌、休息データを抽出
すると、ダイサギ、コサギ、カワウは河川の上流から下流まで均等に分布しているのに対し
て、カワセミ、アオサギは上流部に多くみられた。これは、水深が上流部で浅く、下流側で
やや深くなっていることから、餌となる魚類等の分布の影響もあるが、河川では、冬季以外
釣り人が常に多く入っている状況も影響しているかもしれない。さらに、清柳橋から下流方
向に 0.4~0.8km 付近が最も多く出現しており、餌となる水生生物が多いと思われる。
6
5
個 4
体 3
数 2
1
0
カワセミ
ダイサギ
コサギ
アオサギ
カワウ
図 10.8-3
清柳橋から下流方向の距離別出現状況(飛翔移動を除く)
エ.典型性種:ヒバリ
ヒバリの多くは畑地内の 2 か所で集中して確認されている。さらに、時期的にはほとんど
が繁殖期であり、越冬期にはほとんど確認されなかった。
オ.典型性種:水鳥(カモ類、シギ・チドリ類)
現地調査で確認されたシギ・チドリ類は留鳥のイソシギ、冬鳥のイカルチドリ、夏鳥のコ
チドリの 3 種である。イソシギは河川中流部で多く確認され、イカルチドリは礫の裸出した
上流部で、コチドリは河川のほか畑耕作地でも確認された。
現地調査で確認されたカモ類は、留鳥であり通年生息するカルガモと、非繁殖期に渡来す
るコガモ、ヒドリガモ、マガモの計 4 種である。
上空飛行の記録を除く、採餌、休息データだけ見ると、清柳橋から下流方向に 0.4~1.2km
付近にかけて多くみられている。種類別には、カルガモが全域にみられ、ヒドリガモが上流
部、コガモが下流部にみられる傾向があった。確認されたカモ類のうち、マガモ、コガモは
警戒心が強く人を近づけさせにくいことから、人の通行の多い橋近辺に分布しないのかもし
れない。
140
120
100
個 80
体 60
数
40
20
0
図 10.8-4
カルガモ
コガモ
ヒドリガモ
マガモ
清柳橋から下流方向の距離別出現状況(飛翔移動を除く)
10.8-12
図 10.8-5(1)
上位性:ワシタカ類
10.8-13
図 10.8-5(2)
上位性:モズ
10.8-14
図 10.8-5(3)
上位性:魚食性鳥類
(サギ類・カワセミ・カワウ)
10.8-15
図 10.8-5(4)
典型性:農耕地(ヒバリ)
10.8-16
図 10.8-5(5)
典型性:河川(シギチドリ類)
10.8-17
図 10.8-5(6)
典型性:河川(カモ類)
10.8-18
10.8.2 予測
・工事による影響(建設機械の稼働、資材運搬等の車両の走行、造成等の工事)及び存在
による影響(造成地の存在)
1)工事による影響(建設機械の稼働、資材運搬等の車両の走行、造成等の工事)及び存
在による影響(造成地の存在)
(1)予測内容
直接的・間接的影響による地域を特徴づける生態系の変化の程度とした。
(2)予測地域及び予測地点
調査区域全域とした。
(3)予測時期
工事による影響は、影響要因が最大となる時期とした。存在による影響は、工事が完了
した時期とした。
(4)予測方法
事業計画の内容から考えられる計画地の改変等を想定し、現況との重ね合わせ及び保全
措置により生態系の変化を予測した。
(5)予測条件
ア.事業計画
公園・緑地計画、資材運搬等車両の走行、造成計画等の事業計画及び工事の概要は、
「第
2 章都市計画対象事業の目的及び内容」
(p.2-6~2-26 参照)に示すとおりとした。
イ.環境保全措置
工事(建設機械の稼働、資材運搬等の車両の走行、造成等の工事)及び存在(造成地の
存在)による影響を最小限度にすることを保全方針とし、表 10.8-7 に示す環境保全措置を
講ずることとした。
表 10.8-7
保全措置
の 種 類
実
施
内
容
低減
工事及び存在による影響に対する環境保全措置
低減
低減
工事中の大気・水質・ 急激な改変を避け、周
騒音・振動に係る環境 辺 環 境 へ の 個 体 の 自
保 全 措 置 を 確 実 に 実 発的な移動を促す。
施する。
実施期間
効果及び
変
化
工事中
事業区域及び周辺の
動物種の生息に対す
る影響を軽減できる。
副次的な
影 響 等
なし。
代償
施工中も動物が引き
続き河川区域を利用
できるよう、移動路を
確保する。
進出企業に対しては緑化を
要請するとともに、柳瀬川
沿いに公園を配置し、生物
の新たな利用環境を創出す
る。
工事中
事業計画立案時
移 動 路 が 確 保 さ れ る 事業実施により一旦逃避し
ことで、採餌や繁殖へ た草地・樹林性の昆虫類や
の影響を軽減できる。 これらを餌とする鳥類の回
帰が期待される。
工事中
事業区域の改変場所
から隣接する残存環
境への自発的な移動
を促すことで、個体へ
の影響を軽減できる。
なし。
なし。
10.8-19
なし。
(6)予測結果
予測結果を以下に示す。
表 10.8-8
種名
上
位
性
種
ワ シ
タ カ
類
モズ
魚 食
性 鳥
類
典
型
性
種
ヒ バ
リ
水鳥
予測結果
予測結果
工事による影響
工事用機械等の稼働や工事関係者の存在などの
人為圧、工事による餌動物の生息環境のかく乱に
より、利用する個体は少なくなることが考えられ
る。しかし、市街地性鳥類の生息により、チョウ
ゲンボウやオオタカの利用は継続すると予測す
る。その他のワシタカ類は、現状で計画地を利用
する個体は少ないことから、影響はほとんどない
と予測する。
工事用機械等の稼働や工事関係者の存在等の人
為圧の影響により計画地の利用は減ると考えら
れるが、営巣環境としての低木林や植栽樹は主に
計画地外に分布していることから周辺地域の利
用を利用するようになると予測する。また、工事
の進捗によっては、造成裸地に形成される草地に
生息する昆虫類を餌として一部利用がみられる
時期もあると予測する。
橋梁工事中は、工事機械や作業員の人為圧や水質
変化により、一時的に利用頻度は減少すると予測
する。しかし、休日など工事機械が稼動しない期
間では上流部を中心に利用可能であると予測す
る。
工事用機械等の稼働や工事関係者の存在等の人
為圧の影響により計画地の利用は減ると考えら
れる。しかし、造成裸地が広がる環境にあっても、
一部草地化する時期に利用する個体は少なくな
いと思われる。
橋梁工事場所付近では、水鳥のうち、人為圧に敏
感なコガモ、マガモの利用頻度は一時的に減少す
るが、人馴れしたカルガモ、ヒドリガモは利用可
能であると予測する。また、コチドリは、河川お
よび荒れ地に生息し、造成裸地で営巣可能である
ため、造成工事中に一時的に個体数が増加するこ
とも考えられる。
休日など工事機械が稼動しない期間では上流部
を中心に利用可能であると予測する。
10.8-20
存在による影響
人為圧の増加により、採餌場所として
利用できない場所ができる可能性が
あるが、餌動物の主要な生息環境であ
る河川はほとんど変化しないこと、計
画地内も、種数は限られるものの、群
れることの多い市街地性鳥類相が増
えることにより、全体として餌動物量
が増えることも考えられ、引き続き利
用可能であると予測する。
公園の植栽でも営巣可能なことから、
餌となる昆虫類、小型鳥類が移入して
定着するにつれ、計画地でも営巣でき
るようになると予測する。
河川自体はほとんど変化しないため、
魚食性鳥類の生息環境は存続すると
予測する。
現況でヒバリが集中して利用する畑
地のほとんどが改変されるため、生息
密度はかなり減少すると考えられる。
しかし、一部の個体は残存する生産緑
地に生息可能であると予測する。
河川自体はほとんど変化しないため、
水鳥の生息環境の生息環境は存続す
ると予測する。
10.8.3 評価
1)工事による影響(建設機械の稼働、資材運搬等の車両の走行、造成等の工事)及び存
在による影響(造成地の存在)
(1)回避・低減に係る評価
ア.評価方法
環境保全措置の検討結果を踏まえ、地域の生態系を代表する種群について、それらを保全
するために適切な措置を講じ、影響が、実行可能な範囲内での回避・低減が図られるか否か
を評価基準とする。
イ.評価結果
工事の実施及び存在による地域を特徴づける生態系への影響については、施工の際のアイ
ドリングストップや移動路の確保、生物の生息に配慮した植栽など、表 10.8-7 に示した環境
保全措置を実施することにより、工事中の影響を最小限に抑え、施工終了後には保全対象種
の自発的移動や事業区域への回帰が促されて、影響を回避・低減できるものと評価する。
よって事業者の実行可能な範囲内で環境影響を出来る限り回避・低減するものと評価する。
なお、予測の不確実性に対しては、本事業の工事中モニタリングを実施し、対象種の保全
状況を確認する。
10.8-21
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