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福島復興本社移転先での業務開始に伴う石崎代表による

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福島復興本社移転先での業務開始に伴う石崎代表による
福島復興本社移転先での業務開始に伴う石崎代表による社員への訓示
いよいよ3月7日を迎えました。
本日より福島復興本社は、この富岡町にあります浜通り電力所の2階で業務をスタート致
します。このスタートにあたりまして、一言挨拶いたします。
今朝、浜通り電力所に向かう際に、徐々に建物が近づいてくるとまだ住民の皆さまが戻ら
れていないこの富岡町の中で、この浜通り電力所の建物だけがフロアに明かりがついてい
ました。その明かりを見て私は、いよいよこの富岡町で福島の皆さまのためにもう一度、
再スタートできる喜びと、もう一つは恐らくこの建物の明かりをご覧いただく一時帰宅を
される住民の方が、どれほどかご安心の気持ちを持っていただけるのではないかという2
つの思いを新たにいたしました。
福島復興本社がこの富岡町に居を移すということの意味は、正にそこにあります。住民の
皆さまのご安心に少しでもつながるようにという思いで、先ずは、ご帰還される前に、我々
東電社員が富岡町でこの制服を着て元気に仕事をすることが非常に大事だと思います。
浜通り電力所の皆さんは既に約 70 名が勤務されており、そこに福島復興本社が約 50 名、
合わせて約 120 名が日々ここで仕事をすることになります。私たちが仕事をすれば、ここ
で生活することになります。そうすれば地元業者の皆さまもこの富岡町で仕事を再開しよ
うという気持ちになっていただけるかもしれない。そういうことも期待して、福島復興本
社はこれから精一杯この町の中で存在感を示していくことが必要だと感じています。
年頭挨拶で申し上げましたが今年のキーワードは「ふれあい、つながり」です。その意図
するところは、今までの当社の取組から一歩進んで、住民の皆さまとさらに「ふれあい、
つながり」を「深める・広げる」、そして住民の皆さまの細かなニーズにお応えをする。そ
ういうことの積み重ねで、先ずは東電社員の一人ひとりが住民の皆さまとふれあうことで
信頼を得る。
「東電は嫌いだけど、東電社員のあなたは許せる。信頼できる。
」そういう風
に言われることが先ず非常に大事だと感じています。
そのために、福島復興本社はあります。もちろん浜通り電力所の皆さんも同じ責務を負っ
ています。その意識はしっかり共有し、そして行動に移していく必要があります。
昨年、Facebook を始めました。この建物の前で写真を撮り、今日から浜通り電力に移転し
ますとアップしたら、福島の皆さまからたくさんのメッセージを頂きました。どのメッセ
ージも一歩ずつ前進していく姿を「評価してますよ。応援してますよ。
」という言葉ばかり
でした。裏を返せば、やはり住民の皆さまは富岡町がある浜通りに戻れるのかどうか、す
ごく心配されている証しだと思います。そこに先ず東電社員が制服を着てこの地で元気に
仕事をすることを、町民の皆さまも本当に待ち望んでいたのだと、その思いに応えるよう
に、私自身もこれから精いっぱいこの地に根をおろし、そして寄り添って住民の皆さまの
ために頑張る覚悟です。
我々は4月より分社化し、電力小売り自由化を迎えます。
浜通り電力所の社員は、復興本社とは別の事業会社になりますが、しかし、東電グループ
の一員であることはいささかかも変わりません。そして、東電が背負っている、いの一番
の責任は「福島への責任を果たす」、「福島を忘れない」それが、社是です。ここに居る全
員がそれを認識し、これからは正にこの地で行動で表す。そういう意味で、浜通り電力所
の皆さんと福島復興本社が力を合わせて、この福島のために精いっぱい活動して、少しで
もお返しする。そういう積み重ねで、新しい東京電力グループはまた自由化の中でも選ば
れる会社になるという関係にあることを、もう一度全社員で共有したうえで、これからも
頑張っていきたいと強く強く思います。
もう一つ忘れてはいけないことがあります。それは福島第一の廃炉に向けた取組です。私
たちの復興に向けた活動の大前提が福島第一の廃炉の安全な推進です。廃炉に向けた膨大
な作業を着実に進めている社員が 7,000 人の作業員の方々と日々、一生懸命、安全第一で
対応して頂いています。私ども社員も応援していますが、一方で福島の皆さまも社会の皆
さまも応援してくれています。そういう気持ちをしっかり受け止めて、廃炉に携わる社員、
福島復興本社の社員も一致団結して頑張って参りましょう。
以
上
2016 年3月7日
福島復興本社 代表 石崎
芳行
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