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平成28年12月

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平成28年12月
農林水産物・食品の輸出促進にかかる国の取組
平成28年12月
東北農政局
農林水産物・食品の輸出額の推移
● 我が国の農林水産物・食品の輸出は、平成25年から3年連続で過去最高を更新し、平成27年輸出実績は7,451億円。
●平成28年1-10月の輸出実績は、6,023億円で対前年同期比0.1%の減少。
●平成32年の輸出額1兆円目標について、「未来への投資を実現する経済対策」(平成28年8月閣議決定)において、平成
31年に1年前倒し。
資料:財務省「貿易統計」を基に農林水産省作成
-1-
平成28年1-10月合計の農林水産物・食品の輸出実績
品目別内訳
(単位:億円)
(単位:億円)
8,000
▲0.1%
7,000
6,000
品 目
農林水産物
6,028
6,023
6,028
6,023 ▲0.1%
3,553
3,709
4.4%
1,793
1,910
6.5%
畜産品
(食肉、酪農品、鶏卵、牛・豚等の皮等)
375
410
9.3%
穀物等
298
306
2.8%
(青果物、果汁、野菜・果実の缶詰等)
247
280
13.5%
その他農産物
(たばこ、播種用の種、花き、茶等)
841
803
▲4.5%
215
217
1.0%
農産物
加工食品
5,000
2,261
4,000
215
2,097
217
2,000
(アルコール飲料、調味料、清涼飲料水、菓子等)
(小麦粉、米等)
野菜・果実等
3,000
3,553
3,709
林産物
(丸太、製材、合板等)
1,000
水産物
水産物(調製品除く)
0
(生鮮魚介類、真珠(天然・養殖)等)
平成27年
1-10月
農産物
林産物
平成28年
1-10月
水産物
平成27年 平成28年 対前年同期
1-10月計 1-10月計 増減率
水産調製品
(水産缶詰、練り製品(魚肉ソーセージ等)等)
2,261
2,097 ▲7.2%
1,721
1,572
▲8.7%
539
525
▲2.6%
資料:財務省「貿易統計」を基に農林水産省作成
国・地域別内訳
国・地域
世界
アジア
①香港(真珠、たばこ、乾燥なまこ)
③台湾(たばこ、りんご、さんご)
④中国(ホタテ貝、丸太、植木等)
⑤韓国(アルコール飲料、ホタテ貝、ソース混合調味料)
アセアン
⑥タイ(豚の皮、かつお・まぐろ類、さば)
⑦ベトナム(粉乳、いか、さけ・ます)
⑧シンガポール(アルコール飲料、ソース混合調味料、牛肉)
⑩フィリピン(合板、さば、製材)
⑬マレーシア(いわし、アルコール飲料、ソース混合調味料)
⑰インドネシア(さば、播種用の種、さけ・ます)
中東
⑱アラブ首長国連邦(清涼飲料水、菓子(米菓を除く)、配合調製飼料)
北米
②米国(ぶり、アルコール飲料、ホタテ貝)
⑫カナダ(ホタテ貝、アルコール飲料、ごま油)
欧州
EU(アルコール飲料、ホタテ貝、ソース混合調味料)
⑪オランダ(アルコール飲料、ホタテ貝、魚油)
⑭フランス(アルコール飲料、ホタテ貝、醤油)
⑮ドイツ(緑茶、ラノリン、ソース混合調味料)
⑯英国(ソース混合調味料、アルコール飲料、醤油)
⑳イタリア(レシチン、真珠、ソース混合調味料)
大洋州
⑨豪州(清涼飲料水、ソース混合調味料、アルコール飲料)
アフリカ
⑲エジプト(さば、播種用の種、配合調製飼料)
南米
(単位:億円)
平成27年 平成28年
増減率
1-10月 1-10月
6,028
4,393
1,422
733
678
407
987
306
282
178
78
69
53
111
68
975
897
67
374
319
85
49
54
48
25
149
95
101
42
37
6,023 ▲0.1%
4,413
0.5%
1,459
2.6%
740
0.9%
711
5.0%
416
2.2%
949 ▲3.9%
273 ▲10.8%
259 ▲8.1%
186
4.4%
94
20.3%
58 ▲16.5%
51 ▲3.0%
89 ▲20.3%
46 ▲32.2%
948 ▲2.8%
862 ▲4.0%
67
0.5%
400
6.8%
345
8.3%
88
2.9%
58
18.2%
57
5.0%
51
6.2%
27
7.8%
141 ▲4.9%
102
7.5%
93 ▲8.0%
29 ▲31.6%
28 ▲25.1%
※「国・地域」欄において①~⑳を付した国は輸出先上位20カ国。うち( )内は主な輸出品目
-2-
主な品目の輸出量・輸出額の動向
主な品目
品目分類
加工食品
畜産品
農産物
穀物等
野菜・ 果実等
そ の他農産物
林産物
林産物
水産物
( 調製品除く )
水産物
水産調製品
清涼飲料水
菓子(米菓を除く)
米菓(あられ・せんべい)
醤油
味噌
ソース混合調味料
アルコール飲料
日本酒
畜産物(牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、牛乳・乳製品)
牛肉
豚肉
鶏肉
鶏卵
牛乳・乳製品
米(援助米除く)
青果物
りんご
ぶどう
もも
なし
かんきつ
いちご
ながいも
かんしょ
緑茶
花き
植木等
切花
たばこ
丸太
製材
合板
さば
さけ・ます
ぶり
いわし
すけとうたら
たい
さんま
ほや
かつお・まぐろ類
ホタテ貝
真珠(天然・養殖)
乾燥なまこ(調製)
貝柱調製品
練り製品(魚肉ソーセージ等)
数量
単位
㎘
t
t
t
t
t
㎘
㎘
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
m3
m3
m2
t
t
t
t
t
t
t
t
t
t
㎏
t
t
t
数 量
・・・
7,201
1,432
314
3,507
1,299
4,536
11,643
1,680
・・・
2,875
231
143
856
322
1,323
・・・
845
・・・
8,442
4,644
209
2
48
591
1
638
265
・・・
273
・・・
・・・
5
716
・・・
50,072
8,051
644,007
・・・
5,713
3,351
461
2,054
504
305
349
499
1,379
4,977
764
・・・
6
104
1,181
平成28年10月単月
対前年同月増減率(%)
金 額
( 百万円)
数量ベース 金額ベース
2 0 ,6 5 0
・・・
△ 7 .4
△ 9.8
△ 11.0
1,561
1,921
△ 16.9
△ 19.2
△ 10.3
△ 15.0
327
636
21.3
3.4
257
5.4
△ 0.1
2,292
△ 4.1
△ 10.2
3,377
10.5
6.1
1,420
△ 2.6
4.4
5 ,4 1 5
・・・
3 0 .3
3,101
7.7
36.4
1,655
30.2
39.6
73
△ 29.4
△ 35.5
165
△ 22.7
△ 22.9
85
43.6
37.1
1,123
38.4
60.7
3 ,6 6 0
・・・
△ 1 0 .3
225
△ 14.6
△ 27.3
△ 6 .0
4 ,0 0 0
・・・
2,963
△ 26.7
△ 4.1
△ 7.8
1,689
△ 10.4
354
22.1
31.8
△ 70.5
2
△ 72.2
24
△ 35.6
△ 37.3
86
△ 50.2
△ 49.9
3 (前年実績なし) (前年実績なし)
281
△ 1.2
10.9
98
△ 2.3
0.5
6 ,7 0 7
△ 2 3 .2
・・・
△ 35.2
△ 8.4
950
229
・・・
△ 15.9
195
・・・
△ 16.5
35
△ 40.7
△ 12.8
1,235
△ 45.1
△ 31.4
2 ,2 9 0
・・・
△ 2 .5
656
△ 11.8
△ 9.6
281
57.9
9.7
424
41.7
46.0
1 4 ,3 7 2
・・・
△ 2 .0
512
△ 26.5
△ 32.4
1,249
26.8
44.2
749
23.5
13.9
182
△ 17.0
△ 35.9
115
△ 12.6
△ 18.6
235
△ 9.9
△ 5.5
40
3.4
△ 3.7
121
4.5
△ 21.9
630
△ 49.8
△ 24.6
5,900
30.9
△ 4.2
773
△ 45.8
△ 31.7
6 ,0 7 2
・・・
9 .7
332
△ 18.3
△ 24.6
552
86.4
80.5
967
8.4
8.9
数 量
・・・
74,795
10,588
2,932
27,529
12,150
42,330
103,516
16,105
・・・
25,405
1,422
1,277
7,738
2,683
12,285
・・・
7,673
・・・
50,939
21,120
966
1,308
1,350
942
425
5,406
1,707
・・・
3,314
・・・
・・・
90
12,585
・・・
527,576
66,504
5,389,878
・・・
179,541
12,887
6,836
34,112
11,654
3,535
3,581
1,352
19,699
54,586
23,463
・・・
129
614
8,779
平成28年1 ~10月累計
対前年同期増減率(%)
金 額
( 百万円)
数量ベース 金額ベース
1 9 0 ,9 9 5
・・・
6 .5
16,343
6.1
△ 3.8
13,709
3.0
4.1
3,081
△ 1.2
△ 0.6
5,393
13.7
6.5
2,507
12.6
9.9
22,113
6.3
3.1
11.4
35,206
13.8
12,541
9.4
10.1
4 0 ,9 5 8
・・・
9 .3
23,303
20.3
24.8
10,036
14.1
18.6
4.8
2.6
655
1,465
8.6
11.2
703
43.2
41.2
10,445
27.1
34.6
2 .8
3 0 ,6 1 6
・・・
2,026
32.6
23.4
2 7 ,9 7 2
・・・
1 3 .5
18,106
32.6
17.5
6.6
8,286
2.5
1,912
20.5
44.0
1,203
13.7
10.8
698
7.0
6.5
361
△ 40.3
△ 17.6
43.2
883
34.7
2,186
△ 4.0
7.7
645
57.8
66.7
8 0 ,3 4 3
・・・
△ 4 .5
9,359
1.5
15.3
6,173
・・・
△ 0.0
5,545
・・・
△ 3.5
628
23.5
46.9
18,688
△ 13.1
△ 3.1
2 1 ,6 8 3
・・・
1 .0
6,856
△ 3.5
△ 9.3
2,833
32.6
3.0
3,712
125.6
138.1
1 5 7 ,1 6 2
・・・
△ 8 .7
15,110
11.0
△ 3.3
4,344
△ 2.6
△ 2.2
11,450
△ 0.8
△ 4.3
2,980
7.6
1.4
1,693
△ 39.9
△ 38.0
2,604
30.4
35.6
481
△ 52.1
△ 47.1
360
42.3
20.8
7,925
△ 48.6
△ 36.4
44,766
△ 27.0
△ 11.5
24,525
2.2
△ 7.9
5 2 ,5 3 6
・・・
△ 2 .6
6,461
△ 14.3
△ 20.2
4,099
20.0
177.5
7,316
5.0
9.5
(参考)平成27年
金 額
(百万円)
・・・
222,081
81,432
19,738
13,484
17,702
3,679
3,869
6,187
29,508
13,044
2,756
48,894
26,423
109,906
39,029
18,180
14,011
・・・
46,975
26,081
23,680
1,611
11,005
1,497
814
9,031
1,662
2,335
622
9,577
11,606
・・・
36,837
7,640
2,234
・・・
35,042
64,981
23,504
34,678
13,393
1,545
913
1,150
1,086
1,374
721
2,650
697
408
849
7,114
2,631
1,640
588
・・・
102,188
4,127
10,106
・・・
8,123
・・・
7,609
83
513
17,528
23,588
・・・
26,324
691,569
9,416
60,457
3,268
3,328,369
2,154
・・・
206,307
186,025
17,896
20,362
7,214
7,944
13,840
33,924
3,180
22,186
3,321
3,148
2,276
10,296
1,269
2,617
783
40,718
13,776
79,779
59,079
26,863
31,905
・・・
69,345
178
10,306
559
1,940
10,188
8,168
数 量
資料:財務省「貿易統計」を基に農林水産省作成 単位:㎘・・・キロリットル、t・・・トン、㎏・・・キログラム、m3・・・立方メートル、m2・・・平方メートル
資料:財務省「貿易統計」を基に農林水産省作成
-3-
国内
20年前
現在
人口
1億2,600万人
高齢化率
14.5%
26.8%
83兆円
76兆円
10.4兆円
8.4兆円
生産農業所得
4.6兆円
2.8兆円
農業就業人口
414万人
210万人
耕地面積
504万㏊
450万㏊
(65歳以上の割合)
飲食料の
マーケット規模
農業総産出額
(1995年)
(1995年)
(1995年)
(1995年)
(1995年)
(1995年)
(1995年)
▲24%
1億2,700万人
9,700万人
(2015年)
(2050年)
(2015年)
(2011年)
人口減少、高齢化に伴い、
国内の市場規模は縮小の可能性
(2014年)
(2014年)
(2015年)
(2015年)
+32%
世界
人口
飲食料の
マーケット規模
(主要国)
農産物貿易額
2050年
57億人
(1995年)
ー
4,400億ドル
(約42兆円)
(1995年)
73億人
97億人
(2015年)
340兆円
(2009年)
1兆4,000億ドル
(約136兆円)
(2013年)
(2050年)
680兆円
(2020年)
世界の農産物マーケットは拡大の可能性
・日本の農林水産業GDP(2014年)
世界10位
・日本の農産物輸出額(2013年)
世界60位
-4-
海外で日本の「食」が注目されている
和食ブーム
食を文化としてとらえる世界の潮流
 外国人観光客が
「訪日前に期待すること」
1位「食事」(62.5%)
出典:JNTO 訪日外客訪問時調査(2010年)
 外国人が好きな外国料理
1位「日本料理」(21.1%)
出典:日本貿易振興機構調査(2013年3月)
 海外の日本食レストランの数
2015年
約8万9千店
(外務省調べ、農林水産省推計)
出典:日本食品に対する海外消費者意識アンケート調査(7カ国・地域比較版)(JETRO(2013年3月))
【日本食品・日本料理に関する評価】
◆日本料理が好きな理由
主な理由は「味の良さ」「健康に配慮」「洗練されている・高級感」。
◆日本料理のイメージ
「美味しい」「健康に良い」「おしゃれ」「安全」など総じてポジティブなイメージが強い一
方、4割程度の回答者が「価格が高い」と回答。
◆好きな日本料理
「寿司・刺身」「天ぷら」「ラーメン」などが上位。
出典:日本食品に対する海外消費者意識アンケート調査(6都市比較版)(JETRO(2014年3月))
-5-
海外における日本食レストランの数
日本食レストランは約2.4万店(2006年)→約5.5万店(2013年)→約8.9万店(2015年)に増加。
【欧州】
約10,550店(約1.9倍)
(約5,500店)
【ロシア】
約1,850店(約1.5倍)
(約1,200店)
【北米】
約25,100店(約1.5倍)
(約17,000店)
【アフリカ】
約300店(約2倍)
(約150店)
【中東】
約600店(約2.4倍)
(約250店)
【オセアニア】
約1,850店(約2.6倍)
(約700店)
【アジア】
約45,300店(約1.7倍)
(約27,000店)
【中南米】
約3,100店(約1.1倍)
(約2,900店)
(出所)外務省調べ、農林水産省推計(88,703店)
数字は2015年時点、()内は2013年時点
-6-
農林水産業の輸出力強化戦略(※)について
※ 平成28年5月19日の農林水産業・地域の活力創造本部にて取りまとめ
これまでの輸出に関する主な取組
○ 民間の意欲的な取組への支援
○FBI戦略の発表(農林水産省)[H25.4]
○国別、品目別輸出戦略を速やかに実行するた
めの輸出戦略実行委員会(※)の設置[H26.6]
※「輸出戦略実行委員会」は、オールジャパンの輸出促進の司令
塔として、関係府省及び事業者団体等により構成された委員
会
○グローバル・フードバリューチェーン戦略の策
定(農林水産省)[H26.6]
・産地の「こだわり」を消費者につなげるため、コールド
チェーン、流通販売網など輸出環境整備等を推進
輸出を取り巻く情勢の変化
○農林水産物・食品の輸出額は3年連続で最高
額を更新し、平成27年は7,451億円
○平成28年2月、環太平洋パー
トナーシップ(TPP)協定が署
名
○海外からの訪日客(インバウ
ンド)の増加が加速し、平成27
年は年間1,974万人と過去最
高
○平成25年10月の「和食」のユ
ネスコ無形文化遺産登録を契
機とした日本食、日本食文化
への関心の高まり
今が日本
の農林水
産物・食
品を世界
に売り込
む大きな
チャンス
○放射性物質に係る諸外国・地域の輸入規制に
対する緩和、撤廃については、一定の進捗は
みられるが、台湾、中国など主要な輸出先国・
地域は依然として継続
○展示会などのイベントがバラバラに実施され、
効果が限定的
 現地のニーズを継続して把握し、情報をまとめ
て、提供する
・情報をJETROに一元的に集約・提供
 輸出についての相談をしやすくする
 プロモーションを統一的、戦略的に行う
 農林漁業者や食品事業者と貿易のプロを結びつけ
る
・輸出戦略の「参謀」として「企画戦略会議」を輸出戦
略実行委員会の下に設置
・「国・地域別イベントカレンダー」を作成
・海外の消費者等に対して日本産品の品質や特色を担保
する制度の創設を検討
 多様な方法でプロモーションを行う
・トップセールスや大型イベントの機会の活用
・著名シェフ等の「インフルエンサー」の活用
 日本文化・食文化と一体として、売り込む
・日本食や食文化等を発信する機能を持つ施設の設置・
運営を支援
 インバウンドを輸出に結び付ける
・外国人旅行者に農山漁村や日本食・食文化を体験して
もらう取組等を拡大し、海外へ発信
・JETROと農林水産省の相談体制の強化
・JETRO専門家(輸出プロモーター等)や6次産業化プラン
ナーによる支援
・海外バイヤーを国内の卸売市場や産地等に招聘しつつ商談
会を開催
 様々な販売ルート、販売手法を提案する
・海外に産直市場を設置し、生産者が直接輸出する取組を支
援
・ネットを用いた宅配・予約販売方式による輸出の取組を推
進
 代金決済の不安を取り除く
・低保険料率の農林水産業関係法人向け貿易保険の新設
・各種輸出手続き等を代行・支援する体制を整備
 海外ニーズにマッチして、生産する
・ジャパンブランド定着のため、リレー出荷・周年供給体制
を整備
3.生産物を海外に運ぶ、海
外で売る(物流)
 安く運ぶ
・共同輸送の促進等を通じた出荷単位の大口化
・就航ニーズの高い国内空港の発着便数の拡大と空
港着陸料減免措置の継続
・生鮮品の大量かつ低コストの海上輸送を可能とす
る最新の鮮度保持輸送技術の普及の促進・新規技
術開発
 より多く、品質を守って、運ぶ
・成田空港と那覇空港の貨物エリアの整備・拡大
・日本企業による海外コールドチェーン事業の参入
に対する支援
 中小事業者が売りやすくする
・卸売市場について、海外バイヤー等に施設を開放
し、海外バイヤーと卸売業者が直接取引できるよ
う規制を緩和
・ジャパンモールの設置・運営の支援
 海外輸入規制に適合して、生産する
・輸出先国の動植物検疫等に対応した栽培方法や加工技術の
確立・導入の推進
4.輸出の手間を省く、障壁を下げる
(輸出環境の整備)
 輸出手続の手間を省く、輸出の障壁を下げる
・NACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)により一元処理できる証明書の範囲の拡大
・規制等の緩和・撤廃に向けた取組を加速化するため、内閣官房に「輸出規制等対応チーム(仮称)」を設置
・海外での日本の既存添加物の使用が認められるよう、海外当局への申請に必要な安全性試験等を実施
 国際規格・認証をとる、本物を守る、イスラム市場に打って出る
・GLOBAL G.A.P.などの国際的な認証取得の推進、日本発の国際的に通用する民間の規格・認証の仕組みの構築
・地理的表示(GI)について、諸外国と相互に保護できる制度を整備するとともに、GIマークの海外商標登録を推進
・ハラール認証に関する情報収集、ハラールセミナーの集中的な実施
5.戦略を確実に実行する
(推進体制)
 輸出戦略の実行をチェックし、更に進め
る
・輸出戦略実行委員会において、毎年度、PDCA
サイクルにより、輸出戦略に基づく実行状況等
の検証、必要な見直しを実施
 主要輸出先国で官民一体となった輸入促
進体制をつくる
・在外公館、JETROの海外事務所、輸出業者等が
現地の情報・課題を共有し、協力して課題解決
に取り組む体制を検討
○ 意欲ある農林漁業者や食品事業者へのメッセージ
国・地域別の農林水産物・食品の輸出拡大戦略
平成三十二年の輸出額1兆円目標の前倒し達成
○FBI戦略の具体化に向けた農林水産物・食品
の国別・品目別輸出戦略の策定(農林水産省)
[H25.8]
ワーキンググループ等での議論を踏まえた検討課題への対応方向
世界の料理界で日本食材の活用(Made FROM Japan)
日本の「食文化・食産業」の海外展開(Made BY Japan)
日本の農林水産物・食品の輸出(Made IN Japan)
2.農林漁業者や食品事業者を、
海外につなぐ
(販路開拓、供給面の対応)
1.市場を知る、市場を耕す
(ニーズの把握・需要の掘り起し)
・以下の取組を一体的に推進。
• それぞれの国・地域ごとに、現地の消費者の嗜好、日本や他国からの輸入の状況などを分析し、輸出拡大に向けた課題と具体的な取組を示した「国・地域別の農林水
産物・食品の輸出拡大戦略」を策定
• 毎年度、「国・地域別の農林水産物・食品の輸出拡大戦略」に基づく実行状況等を検証し、戦略を深化
品目別の輸出力強化に向けた対応方向
○ 実践的な輸出戦略を策定し、政府・民間
が一丸となって輸出に取り組む
• 米、青果物、茶、畜産物、水産物などについて品目別に輸出を目指す場合の課題と今後の取組の方向を示した「品目別の輸出力強化に向けた対応方向」を策定
• 毎年度、「品目別の輸出力強化に向けた対応方向」に基づく実行状況等を検証し、必要な見直しを実施
-7-
輸出力強化に向けた取組の実施状況 ①
1.市場を知る、市場を耕す(ニーズの把握・需要の掘り起し)
 現地のニーズを継続して把握し、情報をまとめ
て、提供する
 プロモーションを統一的、戦略的に行う
 多様な方法でプロモーションを行う
 日本文化・食文化と一体として、売り込む
 インバウンドを輸出に結び付ける
○輸出関連情報を一元的に集約し、8月にJETROのHP内にポータル
サイトを開設。
○各国で各主体が行う輸出関連のイベントカレンダーを作成し、8月
に公表済み。
○日本産品の強みをアピールできるJAS規格の内容等について検討を
開始。
○総理外遊時のトップセールス、在外公館等での日本食PRを実施。
8月にケニアで開催されたTICAD VIや9月にニューヨークで開催さ
れた国連総会時のレセプションにおいて、日本食のPRを実施。
○8月香港Food Expoにおいて日本産食材の調理セミナーや茶室・茶器
の展示とともに茶のいれ方や飲み方等を実演するイベントを実施。
○食と農の景勝地認定制度を創設。平成28年11月4日に全国5地域認定
(東北から2地域)
○農泊の推進のため、農泊に取り組む地域のツーリズムEXPOジャパン
等への出展を支援。
2.農林漁業者や食品事業者を、海外につなぐ(販路開拓、供給面の対応)
 輸出について相談をしやすくする
○農林水産省・地方農政局等・JETROに設置した輸出相談窓口(全国
57カ所)において相談体制を強化し、相談窓口について周知
 農林漁業者や食品事業者と貿易のプロを結びつ
ける
○香港Food Expoに過去最大のジャパンパビリオンを設置。研修会、
セミナー等を充実
 様々な販売ルート、販売手法を提案する
○ 「日本産食材サポーター店認定制度」「日本料理の調理技能認定
制度」を創設し、認定準備中
 海外ニーズにマッチして生産する
 海外輸入規制に適合して生産する
○香港で日本青果物輸出促進協議会が、青果物等のリレー出荷・周
年供給体制を構築
○いちごや茶の防除マニュアルを公表し、残留農薬基準をクリアで
きる防除体系の確立・導入の方策を提示
-8-
輸出力強化に向けた取組の実施状況 ②
3.生産物を海外に運ぶ、海外で売る(物流)
 安く運ぶ
○那覇空港の国際ハブ化に向けた課題等を議論する検討会を開催
 より多く、品質を守って、運ぶ
○最新の鮮度保持輸送技術の普及の促進、新規技術を開発中
 中小事業者が売りやすくする
○卸売市場の既存の規制を見直し、輸出拠点化。海外バイヤー招聘等に
取り組めるよう手続中
4.輸出の手間を省く、障壁を下げる
(輸出環境の整備)
 輸出手続きの手間を省く
 輸出の障壁を下げる
○NACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)により一元処理でき
る証明書の範囲の拡大に向け手続中
○証明書窓口・受領場所の拡大(卸売市場における原発事故関連証明書
の受領等)に向け手続中
○輸出に関する規制等の緩和・撤廃に向けた取組を加速させるための
「輸出規制等対応チーム」を内閣官房に設置、議論開始
○放射性物質に係る輸入規制については、本年1月以降も、14ヶ国・
地域、21件が緩和・撤廃
○動植物検疫については、7ヶ国11件の輸出の条件緩和・解禁
 国際規格・認証を取る
○海外での残留農薬基準(インポートトレランス)の設定に向けた各種
試験の実施
○日本発の国際的に通用する民間の規格・認証の仕組みの構築中
 本物を守る
○地理的表示(GI)マークの商標登録を出願
○海外での知的財産権の取得や知財トラブルへの対応を支援
 イスラム市場に打って出る
○ハラール食品輸出に向けた手引きを農水省HPで公表
-9-
輸出促進事業の展開事例
●輸出促進に向け、各種情報の提供や商談機会の確保、事業者の取組に対する支援を実施。
○輸出に必要な情報の提供
▲輸出相談窓口の設置、
輸出取組事例等の紹介
○国内外バイヤーとの商談機会の提供等
(輸出総合サポートプロジェクト)
▲農水省のウェブサイトやメールマガジンに
よる情報提供
▲国内・海外商談会の開催
▲海外の食品見本市等における
ジャパンパビリオンの出展
▲セミナーの開催(商談スキル、
ハラル対応、HACCP等)
▲ 「香港FOOD EXPO 2016」で
日本の出展者を激励する山本
大臣(2016年8月、於香港))
○意欲ある農林漁業者等の輸出活動に対する支援
(輸出に取り組む事業者向け対策事業)
▲日本産食品の普及のためのセミナーの開催(写
真は、パックごはんを使用した日本料理体験教
室の様子)
▲品目別ロゴマークの作成・
普及(図は和牛の例)
-10-
農林水産・食品輸出に関するジェトロのサポート
- 海外市場での需要・商流づくりのために -
(1)情報・スキル支援
(2)商流構築支援(商談機会の提供)
①相談活動
•農林水産物・食品輸出相談窓口(東京・大阪、43事務所)
•海外コーディネーター相談(23ヶ所,36名配置)
①海外見本市
②調査
•日本食品消費動向調査、流通・コスト構造調査、米国食品安全
強化法対応支援等
②国内商談会
③ジェトロHP
•各国基礎情報、海外市場情報、制度情報等
④セミナー
•商談スキルセミナー、マーケティング基礎講座、テーマ別セミ
ナー、品目別セミナー、海外マーケットセミナー等
⑤海外連絡協議会
• 現地日本企業の円滑な事業展開のための有用な情報提供。
•海外の有力食品見本市にジャパンパビリオンを設け出展
(20件予定)
•世界各国の優良バイヤーを招へいし、各地で商談会を実施
(26件予定)
③海外商談会
•ターゲット市場との商流を築くため、海外で商談会を実施
(9件予定)
④米国西海岸・中西部日本食市場開拓プログラム
•米国西海岸の非日系市場開拓及び新興市場である中西部の潜在ニ
ーズ掘り起こしに取組む中小企業を通年で支援
(ロサンゼルス、シカゴ。9月~3月予定)
⑤輸出協力企業交流会(商社マッチング)
• 輸出(希望)事業者と輸出協力事業者(商社・物流企業等)が商
談する機会を提供(15件程度予定)
⑥農林水産情報研究会(会員制度)
⑦各有望品目の研究、ニーズの伝達、品目別団体との連携
(3)海外プロ向け情報発信
日本産農林水産物・食品の魅力・価値を伝えると共に、海外見本市
での料理デモの実施
• 招へいバイヤーの生産現場視察、文化的背景学習機会のアレン
ジ
• 海外プロ向けセミナー
©2016JETRO
(4)個別企業支援・地域支援(10/27現在)
•
輸出有望な商品を持ち、輸出への熱意のある企業を専門家が一
貫サポート(現在106社を支援中)
•
新輸出大国コンソーシアム(エキスパート10名、コンシェル
ジュ3名 現在245社受付中)
•
地域先駆けモデルを構築するため、国内事務所が輸出の取組を
総合的に支援する一県一支援
-11-
イベントカレンダーの取組
〇 1年先以上のイベント情報を盛り込んだ「国・地域別イベントカレンダー」の作成。フェアの重複を排除し、連携を図る。
〇 オールジャパンによる効果的なプロモーションを行うことで、イベント参加者の裾野を広げるとともに、出展者の掘り起こし
を目指す。
国・地域別イベントカレンダー
JETROのホームページに掲載
https://www.jetro.go.jp/agriportal/eventcalendar
〇 アジア
<台湾>
イベント主催者
日本側窓口
大会規模
対象
A:事業者
B:一般消
費者
内容等
対象品目
A・B
台湾での販路開拓・販売拡大と高知県
産品の認知度向上のため、台北の高級
ショッピングモール「微風広場」において、
高知県物産展を実施。
-
微風広場
台中市などの3店舗でフェアを開催し,
事業者の販路開拓を支援。
-
現地高級
スーパー
(裕毛屋)
開催場所
(全参加
(施設名)
者数等)
日程
イベント名
都市
11月
10-20
台湾微風広場
高知県物産展
台北
11月
11-13
裕毛屋フェア
11月
16-27
北海道美食展
台北
外食産業海外展開実
行委員会(事務局:札 札幌市
幌市)
11月
18-21
台湾茶業博覧会
台北
-
日本茶輸出促進協
議会
B
11月
9-11
日本産水産物セミ
ナー
高雄
中華民国対外貿易発 水産物・水産加工
展協会
品輸出拡大協議会
A
11月
未定
日本茶セミナー・
ワークショップ
台北
-
日本茶輸出促進協
議会
A
台湾大学及び台湾区製茶同業公会にお
いて、日本茶セミナー・ワークショップを
開催。
-
-
11月
未定
岡山米フェア
未定
岡山県
岡山県
B
岡山米の試食販売を実施。
-
-
11月
未定
青果物販促フェア
未定
福岡県産品輸出促進 福岡県産品輸出促
協議会
進協議会
A
現地の小売店で青果物の試験販売、試
食PRを実施。
-
未定
○
1月
20-22
台湾裕毛屋での
愛媛物産展
台中市
愛媛県ブランド戦略 愛媛県ブランド戦
課
略課
B
台中市の裕毛屋3店舗で愛媛フェアを開
催。
未定
台湾
○
1月
未定
岡山米フェア
未定
岡山県
B
岡山米の試食販売を実施。
-
-
1月
未定
青果物販促フェア
未定
福岡県産品輸出促進 福岡県産品輸出促
協議会
進協議会
A
現地の小売店で青果物の試験販売、試
食PRを実施。
-
未定
2月
上旬
ボタン展示即売会
台北
JAしまねくにびき地 JAしまねくにびき
区本部
地区本部
A・B
現地花バイヤーの協力で販促イベントを 数万人
建国花市
実施。
規模
2月
上旬
あんぽ柿展示即
売
台北
JAしまねくにびき地 JAしまねくにびき
地区本部
区本部
A・B
現地輸入商社、小売店の協力で販促イ
ベントを実施。
2000人
2月
未定
鹿児島フェア
台中
公益社団法人鹿児島 公益社団法人鹿児
県特産品協会
島県特産品協会
B
現地量販店において,県産品の試食宣
伝,販売を実施
-
高知県
しまんと百笑かん
(公社)高知県貿易協
ぱに株式会社
会
台中市等 宮城県
宮城県、
株式会社裕源
岡山県
B
A・B
米 青果 花き 茶 畜産 水産
○
○
飲食店の売上データ取得を主目的とし
美麗華百楽
たテストマーケティング事業を実施。現
1万人
園(ショッピ ○
地業者とのマッチング・物産・観光の要 (見込)
ングモール)
素も取り入れて実施予定。
台湾区製茶同業公会主催の長年続く事
業で茶の啓蒙普及販売促進事業。同時
開催でコーヒー、ワイン、食品設備、観
-
-
光の博覧会。 日本茶輸出促進協議会
はステージとブースにおいて日本茶のセ
ミナーとワークショップ意を実施。
日本産水産加工品・缶詰・練り製品セミ
高雄展示
1-2万人
ナーを実施。
ホール
○
○
○
出展者募集
加工 アル
その
期間・状況
林産
他
食品 コール
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
市内デパー
ト等
○
未定
○
○
○
○
○
○
○
応募方法
出展参加料 出展者数
リンク先又は
問合せ先
17社(予定)
しまんと百笑かんぱに
株式会社
5程度
宮城県農林水産部食
産業振興課
(022-211-2814)
メールにファ
8月12日まで イルを添付し 無料
て申込
5
http://www.city.sappo
ro.jp/keizai/tradeinfo/
service/service.html
-
-
-
-
日本茶輸出促進協議
会 03-3434-2001
募集無し
-
-
-
輸出拡大協議会
03‐3585‐3585
-
-
-
-
日本茶輸出促進協議
会
03-3434-2001
募集無し
-
-
1
対外戦略推進室
086-226-7404
-
-
-
-
福岡県庁輸出促進課
(092-643-3525)
担当問い合 担当問い合 担当問い合
わせ
わせ
わせ
-
ブランド戦略課
募集無し
-
-
1
対外戦略推進室
086-226-7404
-
-
-
-
福岡県庁輸出促進課
(092-643-3525)
募集無し
-
-
1
しまねブランド推進課
(0852-22-5632)
募集無し
-
-
1
しまねブランド推進課
(0852-22-5632)
募集なし
-
-
-
公益社団法人鹿児島
県特産品協会
(099-223-9177)
募集終了
-
-
募集終了
無料(ただし
応募用紙に
渡航費用等
て申込
の負担あり)
-12-
農林水産業の輸出力の強化
【平成28年度補正予算額 270億円】
輸出に取り組む民間事業者への支援 【203億円】
国内外での輸出拠点の整備
生産から消費までのコールドチェーン等の流
通経路確立実証【5億円】
農畜水産物輸出拡大施設整備事業
【195億円】
販売
輸出拡大のために必要な生産物の流通・加工施設の整備
等を実施
生産
生産者から現地小売り等の販売ま
での一貫した流通経路確立にむけ
た実証的な取組を支援
流通
鮮度保持のためのCA貯蔵冷蔵庫
加工・貯蔵
農林漁業者等が輸出・販売する拠点支援
効率的な抹茶生産のための
新型てん茶炉(茶葉処理加工施設)
【3億円】
海外における産直市場的施設の設置など、生
産者による直接輸出の取組の促進
拠点漁港における
密閉型荷さばき所
卸売市場におけるコンテナヤード
コールドチェーン対応
卸売市場施設
海外の生鮮売場
農林漁業成長産業化ファンド(A-FIVE)による支援の充実
(支援スキーム例)
 海外の産直市場の設置者や輸出を行う事業者に対
して農林漁業者の負担なしで出資ができるよう、AFIVEの制度・運用を改善
-13-
農林水産業の輸出力の強化
【平成28年度補正予算額 270億円】
輸出に取り組む民間事業者に対する側面支援 【67億円】
輸出拡大のためのサポート体制の充実 【56億円】
農林水産物の品目別輸出促進緊急対策
【30億円】
品目に応じた輸出拡大の取組を支援
 コメ・コメ加工品
輸出商品・販売方法の多様化のた
めに事業者が行う実証の取組、海
外規制への対応の取組、輸出拡大
のための実践的調査などを支援
 青果物
植物検疫条件を満たすのに必要な
殺菌処理機材の整備、品目別農薬
使用マニュアルの作成、低温貯蔵・
輸送技術の実証などを支援
 花き
いけばなイベントを活用した輸出促
進や輸出向けの包装資材のデザイ
ンの統一を図る取組などを支援
茶
新たな抹茶加工技術の実証、輸出
相手国における残留農薬基準の設
定などを支援
 農産物生産・流通コスト低
減
輸出拡大に資する農産物の生産・
流通コスト低減の取組を支援
 畜産物
海外シェフ等の招へい、おみやげ形
態での輸出促進の取組の実証、冷
凍・輸送技術の実践的調査を支援
 林産物
輸出向け木材製品の試作・改良や
有望輸出先国における木材製品の
販売促進活動などを支援
 水産物
輸出先国の品質・衛生条件への適
合に必要な機器整備、海外でのPR
、ホタテ、ナマコの安定生産確保対
策などを支援
外食産業等と連携した需要拡
大対策 【10億円】
産地と外食産業等の連携により、国産
農林水産物を活用した新商品の開発
等を支援
事業者へのサポート体制の強化
【5億円】
海外市場に関する情報等のJETROへ
の一元的集約と農林漁業者等への相談
体制の強化及び国産農林水産物の需
要の掘り起こしを行う体制の強化等を実
施
ゆず皮の冷凍細切りスライス
国・地域別戦略的マーケティング
【5億円】
V
国・地域別の輸出戦略に基づき、有
望市場等において、戦略的なマーケ
ティングを実施
商品の取りまとめや手続き代行
等の支援
【2億円】
輸出に取り組む事業者の団体や地域
V
商社がモデル的に行う、海外での販
路開拓や、輸出に係る手続き・決済
代行等の取組を支援
農山漁村おみやげ農畜産物販
売促進事業
【3億円】
外国人が農林水産物を購入しやすい環
V
境構築や農産物直売所等の施設改修
等を支援
日本産食材サプライチェーンプラッ
トフォームの構築
【1億円】
日本産食材サポーター店等を活用した情
V
報発信等を進めるため、レストラン等が必
要とする日本産食材のニーズ調査、食材
調達のためのECサイトの構築を実施
政府が主体的に行う輸出環境の整備 【11億円】
通関手続きの一元化と輸出関連証明書発
行の利便性向上 【1億円】
国際的に通用する日本発の民間の規格・
認証の仕組みの普及・推進 【0.5億円】
国際的に通用する認証取得の拡大
【4億円】
知的財産権の取得推進 【3億円】
国際的に通用する規格・認証の創設、国際規格
化 【0.9億円】
諸外国の輸入規制への対応 【2億円】
-14-
農林水産業の輸出力の強化
〔平成29年度予算概算要求額 55億円〕 関連対策費 275億円
世界の料理界で日本食材の活用推進
○ 食イベントの開催、海外で日本食を広める人材の育成、
海外メディアでの食文化発信
○ 日本産食材を積極的に活用する海外レストランとの
連携やネットワーク化 等
日本産農林水産物・
食品の輸出目標平成 年1兆円の達成を目指す
日本の「食文化・食産業」の海外展開
○ 食品産業のグローバル展開の推進に向けた支援
○ 官民協議会や二国間政策対話等の実施、個別分野の交渉を
行うために必要な法制度面からの調査・分析等
一体的
に推進
「農林水産業の輸出力強化戦略」に沿った農林水産物・食品の輸出促進
オールジャパンで輸出に取り組む体制の整備
○ 「農林水産業の輸出力強化戦略」の着実な実行に向け、オールジャパンの輸出促進の司令塔である「輸出戦略実行委員会」に
おいて、実行状況の検証等の議論を実施。特に、企画戦略会議において、輸出戦略に基づくオールジャパンでの統一的・戦略的な
プロモーション等の取組について、実行状況の把握や調整等を実施。
国内
環境整備・商流確立
○ GLOBALG.A.P.やハラール、HACCP等の認証の取得
支援
○ 海外バイヤー等を招聘した商談会の開催
○ 国際空港及び国際港湾近辺の卸売市場における青果
物・花き等の輸出の実現に向けた調査、推進計画の策
定
○ 海外規格等との相互認証、日本発規格の国際化
輸出戦略に基づく検疫協議等の推進
海外
○ 品目別輸出団体によるジャパン・ブランドの確立に向けたPR活動
や海外マーケット調査等の支援
○ JETROとの連携強化を通じたビジネスサポート体制の強化
○ 海外の見本市や商談会等への積極的な参加の支援
○ 新興市場等にマーケティング、PR、現地バイヤーの発掘等
をするための拠点の設置 等
31
環境整備
○ 輸出検疫情報の産地・販売業者・訪日外国人等への提供、青果物の集荷地や販売店等での輸出検疫の実施
○ 輸出促進に必要となる家畜疾病に関する対策の実施、病害虫の情報の収集や新たな検疫措置の確立
○ 日本産農林水産物・食品に対する規制緩和に向け、規制担当行政官の招聘やデータ提供の実施 等
-15-
原発事故による諸外国の食品等の輸入規制撤廃・緩和の概要
●原発事故に伴い諸外国・地域において講じられた輸入規制は、政府一体となった働きかけの結果、緩和・撤廃される
動き(規制を設けている国・地域の数は事故後の54から35にまで減少)。
◇諸外国の食品等の輸入規制の状況(平成28年10月11日時点)
規制措置の内容
国・地域数
規制措置を完全撤廃した国
19
一部の都県を対象に輸入停止
10
一部又は全ての都道府県を対象に検
査証明書を要求
カナダ、ミャンマー、セルビア、チリ、メキシコ、ペルー、ギニア、ニュージーランド、コロンビア、
マレーシア、エクアドル、ベトナム、イラク、豪州、タイ、ボリビア、インド、クウェート、ネパール
7
韓国、中国、シンガポール、香港、マカオ、台湾、ロシア
3
(日本での出荷制限品目を停止)米国、フィリピン、レバノン
18
インドネシア、アルゼンチン、仏領ポリネシア、アラブ首長国連邦、オマーン、サウジアラビア、バー
レーン、エジプト、コンゴ民主共和国、モロッコ、ブラジル、EU※、EFTA(アイスランド、ノルウェー、ス
イス、リヒテンシュタイン)、ブルネイ、ニューカレドニア ※EU加盟国(28ヵ国)を1地域とカウント。
7
自国での検査強化
国・地域名
パキスタン、ウクライナ、イスラエル、イラン、トルコ、モーリシャス、カタール
注1)規制措置の内容に応じて分類。規制措置の対象となる都道府県や品目は国・地域によって異なる。注2)タイ政府は規制措置を撤廃したが、一部の野生動物肉についてのみ検査証明書等を要求。
◇最近の規制措置が完全撤廃
された例
国名
撤廃された年月
平成25年9月 ベトナム
平成26年1月 イラク
〃
豪州
平成27年5月 タイ
※一部の野生動物肉を除く
11月 ボリビア
平成28年2月 インド
5月 クウェート
8月 ネパール
◇最近の輸入規制緩和の例
緩和された年月
国名
平成28年1月
1、2、3、4、7、8、9、10月
EU ※
米国
3月
エジプト
6月
ブルネイ
6、9月
仏領ポリネシア
7月
〃
カタール
イスラエル
10月
ニューカレドニア
緩和の主な内容
検査証明書及び産地証明書の対象地域及び対象品目が縮小
(福島県の野菜、果実(柿を除く)、畜産品、そば、茶等を検査証明対象から除外 等)
輸入停止(福島県等)→ 一部の品目が順次解除
検査証明書の対象地域及び対象品目が変更
(11都県の全ての食品・飼料→7県の水産物)
輸入停止(福島県の食肉、野菜、果物、水産物、牛乳・乳製品)→検査証明書添付で
輸入可能(福島県の全食品が検査証明書の対象に)
検査証明書及び産地証明書の対象地域及び対象品目が縮小 (福島県の野菜、果
実(柿を除く)、畜産品、そば、茶等を検査証明対象から除外 等) (9月)
検査報告書(47都道府県)→輸入時サンプル検査
輸入時サンプル検査の対象地域及び対象品目が縮小
輸入停止(12都県の全ての食品・飼料)→解除 (野菜、果実(柿を除く)、畜産品、そば、
茶等について証明書の添付も不要に)
※ スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタイン(EFTA加盟国)もEUに準拠した規制緩和を実施。
-16-
原発事故による諸外国の食品等の輸入規制の動き
我が国の主な輸出先国・地域においては、原発事故に伴い、福島県他の一定地域からの日本産農林水産物・
食品の輸入規制を維持、強化(韓国、台湾)。
現在、香港、台湾、中国及び韓国に対し、重点的に規制撤廃を申し入れ中。
○主な輸出先国の輸入停止措置の例
輸出額
輸出先国・地域 (平成27年)
※括弧内は輸出
額に占める割合
輸入停止措置対象県
輸入停止品目
香港
1,794億円
福島、茨城、栃木、群馬、千葉
(24.1%)
野菜・果実、牛乳、乳飲料、粉ミルク
米国
1,071億円
日本国内で出荷制限措置がとられた県
(14.4%)
日本国内で出荷制限措置がとられた品目
台湾
952億円
福島、茨城、栃木、群馬、千葉
(12.8%)
中国
839億円 宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、
全ての食品、飼料
(11.3%) 東京、新潟、長野
韓国
日本国内で出荷制限措置がとられた県
日本国内で出荷制限措置がとられた品目
501億円
(6.7%) 青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、
水産物
千葉
全ての食品(酒類を除く)
(*) 中国については、「10都県以外」の「野菜、果実、乳、茶葉等」については、放射性物質検査証明書の添付による輸入が認められているが、
証明書の様式が合意されていないため、実質上輸入停止。
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動物検疫交渉に係る輸出解禁協議の特徴と流れ
⑩-1 動物検疫交渉に係る輸出解禁協議の特徴と流れ
○ 動物検疫に係る輸出解禁は、産地の要望を踏まえ、相手国への解禁要請をした後、相手国に
おいて疾病のリスク評価がなされ、検疫条件の協議を経て、行われる。
○ 検疫交渉の対象となる家畜伝染性疾病は、OIE(国際獣疫事務局)が定めており、各国で共通
(主な疾病は、口蹄疫(牛、豚)、BSE(牛)、アフリカ豚コレラ・豚コレラ(豚)、高病原性鳥インフル
エンザ(鶏))。
※
日本は口蹄疫、BSE、アフリカ豚コレラ、豚コレラ及び高病原性鳥インフルエンザの清浄国。
○ 加工食品(ハム等)も、動物検疫の対象。
動物検疫協議の手続の流れ(平成28年10月5日現在)
相手国への解禁要請
・韓国 牛肉、豚肉
・中国 鶏肉、鶏卵
・インドネシア 鶏肉
・フィリピン 豚肉、鶏卵
・EU 豚肉、鶏肉、鶏卵、乳製品
相手国における家畜疾病
リスク評価の実施
・中国 牛肉、豚肉
・マレーシア 牛肉、鶏肉
・タイ 豚肉
・米国 豚肉、鶏肉、鶏卵
・豪州 牛肉
検疫条件の協議
輸出解禁済
(27年度以降の実績)
・豪州 常温保存可能牛肉製品
・ミャンマー 牛肉
・ブラジル 牛肉
牛肉製品等(携帯品)
・台湾 鶏卵
・タイ 牛肉
・台湾 牛肉
・韓国 鶏卵
・中国 牛乳・乳製品
・ロシア 牛肉 (施設追加)
(貨物の第3国積み替え、30ヶ月齢制限撤廃)
等
等
等
・シンガポール 牛肉、豚肉、鶏卵等
(携帯品)
平均約6年(平成15年以降に解禁された20カ国の平均)
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植物検疫交渉に係る輸出解禁協議の特徴と流れ
○ 植物検疫に係る輸出解禁は、産地の要望を踏まえ、相手国へ解禁要請をした後、相手国にお
⑩-2 植物検疫交渉に係る輸出解禁協議の特徴と流れ
いて病害虫のリスク評価がなされ、検疫条件の協議を経て、行われる。
○ 植物の病害虫は、 ①国・地域や、②農産物の種類によって異なる。
このため、輸入国が警戒する植物の病害虫を特定し、双方合意の上、それらの病害虫が侵
入しないよう、植物の輸出条件(検疫条件)を設定する必要がある。
○ 我が国の産地は、品質の低下の懸念等から低温処理やくん蒸といった効果が高い措置を好
まないため、発生調査、園地・選果管理、輸出検査等を組み合せた措置により相手国と協議。
○ なお、病害虫の付着のおそれがない加工食品(ジュース、ゼリー等)は植物検疫の対象外。
植物検疫協議の手続の流れ(平成28年10月5日現在)
相手国への解禁要請
・米国 メロン
なし(全ての都道府県の追加)
相手国における病害虫
リスク評価の実施
検疫条件の協議
輸出解禁済
・米国 かき
りんご(臭化メチルくん蒸の廃止)
・カナダ りんご
・タイ かんきつ類
・EU クロマツ盆栽
ゆず(表面殺菌の廃止)
・ベトナム なし
・韓国 なし
・台湾 トマト
等
等
(27年度以降の実績)
・ベトナム りんご
・タイ かんきつ類
(三重県内生産地域の追加拡大)
・豪州 玄米
・米国 うんしゅうみかん
(福岡県、佐賀県、長崎県及び熊本県の追加)
・カナダ なし
(全ての都道府県の追加。携帯品含む。)
・ペルー
米、その他穀類及び豆類
(携帯品)
平均約9年(平成15年以降に解禁された5カ国10件の平均)
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農林水産物・食品の輸出相談窓口
農林水産省と日本貿易振興機構(ジェトロ)は、皆様にお気軽に相談いただける「農林水産物・食品輸出相談窓口」を国内各地に設置しています。
諸外国の規制・制度、国の支援事業、輸出先国のマーケット情報、輸出手続き等輸出に関するお問い合わせに、ぜひご活用ください。
農林水産省・地方農政局等
例えば、こんな質問にお答えします。
・輸出先国の各種規制・制度(放射性物質、検疫等)
・輸出に関する各種支援事業 等
日本貿易振興機構(ジェトロ)
・輸出先国の基礎情報、マーケット情報
・輸出手続きについて
・見本市・商談会に関する情報 等
※ 酒類の輸出についても、国税局・税務署および上記窓口において相談を受け付けておりますので、
是非、お問い合わせください。
<輸出相談窓口一覧>
都道府県
相談窓口
農林水産省輸出促進課
○農林水産省、地方農政局等では・・・
・△△国へいちごを輸出をしたいが、どういった規制があるのか?
・輸出先から輸出証明書を求められた。どうすれば良いのか?
・△△国へ牛肉の輸出を検討しているが、支援事業はあるのか?
○日本貿易振興機構(ジェトロ)では・・・
・わが社の商品は、海外で売れるか? 海外で競合する商品はあるか?価格は?
・海外に販売する場合はどんなルートがあるのか? 海外の商習慣は日本とどう
違うのか?
・○○を輸出するにはどの展示会に出展すると効果的か?
電話番号
03-6744-7155
住
所
東京都千代田区霞が関1-2-1
【お問合せメールフォーム】
https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/1241.html
日本貿易振興機構(ジェトロ)本部
03-3582-5646
東京都港区赤坂1-12-32アーク森ビル
東北
東北農政局
022-221-6402
仙台市青葉区本町3-3-1仙台合同庁舎
青森
ジェトロ青森
017-734-2575
青森市本町1-2-15青森本町第一生命ビル5階
岩手
ジェトロ盛岡
019-651-2359
盛岡市盛岡駅西通2-9-1マリオス3階
宮城
ジェトロ仙台
022-223-7484
仙台市青葉区一番町4-6-1仙台第一生命タワービルディング18階
秋田
ジェトロ秋田
018-865-8062
秋田市山王2-1-40田口ビル1階
山形
ジェトロ山形
023-622-8225
山形市七日町3-5-20富士火災山形ビル4階
福島
ジェトロ福島
024-947-9800
郡山市南2-52ビッグパレットふくしま3階
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