Broadcom iSCSIブートfor HP FlexFabricアダプターユーザー ガイド

Broadcom iSCSIブートfor HP FlexFabricアダプター
ユーザー ガイド
摘要
このガイドは、サーバーおよびストレージ システムのインストール、管理、トラブルシューティングの担当者を対象とし、コンピューター機
器の保守の資格があり、高電圧製品の危険性について理解していることを前提としています。
製品番号：735326-191
2013年9月
版数：1
© Copyright 2013 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP製品およびサービスに対する保証については、当該製品およびサービスの保証
規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期してお
りますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、脱落に対して、責任を負いかねますのでご了承ください。
Microsoft®、Windows®およびWindows Server®は、Microsoft Corporationの米国における登録商標です。
本製品は、日本国内で使用するための仕様になっており、日本国外で使用される場合は、仕様の変更を必要とすることがあります。
本書に掲載されている製品情報には、日本国内で販売されていないものも含まれている場合があります。
目次
はじめに ................................................................................................................................................. 4
iSCSIブート ................................................................................................................................................................4
Broadcom iSCSIブートでサポートされているHP FlexFabricアダプター..............................................................................4
Broadcom iSCSIブートでサポートされているオペレーティングシステム ..........................................................................4
ファイルのダウンロード ..............................................................................................................................................4
セットアップ ........................................................................................................................................... 5
iSCSIブートのセットアップ ..........................................................................................................................................5
iSCSIターゲットの構成 .....................................................................................................................................5
iSCSIブートパラメーターの構成 ........................................................................................................................5
iSCSIブートイメージの準備 .............................................................................................................................11
起動 ..............................................................................................................................................................18
iSCSIブートに関するその他の注意事項........................................................................................................................18
Windows ServerでのiSCSIオフロード ..........................................................................................................................18
iSCSIオフロードの制限 ...................................................................................................................................18
iSCSIオフロードの構成 ...................................................................................................................................19
トラブルシューティング ......................................................................................................................... 26
Broadcom iSCSIオフロードに切り替えるときに、起動が失敗する .................................................................................. 26
Broadcom iSCSIクラッシュダンプユーティリティがメモリダンプをキャプチャしない ..................................................... 26
HBAオフロードミニポートBXOISがロードしない .........................................................................................................26
Inboxドライバーが更新しない ....................................................................................................................................26
iSCSIターゲットでのWindowsのインストールが失敗する .................................................................................................26
IPアドレスが競合する ................................................................................................................................................27
iSCSIターゲットがインストールターゲットとして認識されない .................................................................................... 27
iSCSI構成ユーティリティが実行しない........................................................................................................................27
コード31を使用したNDISミニポートが、L2 iSCSIブートのインストール後に黄色の感嘆符とともに表示される ................. 27
iSCSIブートLUNを255に設定した後、システムブルースクリーンが表示される .............................................................. 27
Windowsプラグアンドプレイからインストールすると、システムブルースクリーンが発生する........................................ 27
iSCSIでWindows 2008 R2を起動すると、システムブルースクリーンが発生する ............................................................ 28
よくある質問 ......................................................................................................................................... 29
iSCSIオフロードに関するFAQ ....................................................................................................................................29
イベント通知 ......................................................................................................................................... 30
オフロードiSCSIドライバー ........................................................................................................................................30
規定に関するご注意 ............................................................................................................................... 34
安全と規定準拠 .........................................................................................................................................................34
保証情報...................................................................................................................................................................34
Turkey RoHS material content declaration ......................................................................................................................34
Ukraine RoHS material content declaration ....................................................................................................................34
頭字語と略語 ......................................................................................................................................... 35
索引 ...................................................................................................................................................... 38
目次
3
はじめに
iSCSIブート
iSCSIブートは、ディスクレスシステムからのオペレーティングシステムのネットワークブートを実現します。iSCSI
ブートを使用すると、Windows、Linux、またはVMwareオペレーティングシステムを、リモートに配置されたiSCSI
ターゲットマシンから標準IPネットワーク経由で起動できます。
WindowsとLinuxのオペレーティングシステムの場合、iSCSIブートは、非オフロード（Microsoft Open-iSCSI Initiator
とも呼ばれます）とオフロード（BroadcomオフロードiSCSIドライバーまたはHBA）という2つの異なるパスで起動
するように構成できます。iSCSI構成ユーティリティは、[General Parameters]画面の[HBA Boot Mode]オプションで
パスを構成します。[General Parameters]画面のすべての構成オプションについて詳しくは、「iSCSIブートパラメー
ターの構成」（5ページ）を参照してください。
Broadcom iSCSI ブ ー ト で サ ポ ー ト さ れ て い る HP
FlexFabricアダプター
iSCSIブートは、次のHP FlexFabricアダプターでサポートされます。
•
HP FlexFabric 10Gb 2ポート534Mアダプター
•
HP FlexFabric 10Gb 2ポート534FLR-SFP+アダプター
•
HP FlexFabric 10Gb 2ポート534FLBアダプター
•
HP StoreFabric CN1100R 2ポートCNAアダプター
Broadcom iSCSIブートでサポートされているオペレー
ティングシステム
HP FlexFabricアダプターは、次のオペレーティングシステムでiSCSIブートをサポートします。
•
Windows Server 2008 SP2以降の32ビットおよび64ビット
•
Linux RHEL 5.8以降
•
SLES 11 SP2以降（オフロードおよび非オフロードパスをサポート）
ファイルのダウンロード
1.
HPのWebサイトhttp://www.hp.com/jp/supportにアクセスします。
2.
[サポート&ドライバー]を選択し、続いて[ドライバー&ソフトウェア]を選択します。
3.
[検索]ボックスにアダプター名をタイプして[検索]をクリックします。たとえば、「HP FlexFabric」と入力し
ます。
4.
必要に応じてドライバー、ファームウェア、またはマニュアルをダウンロードします。
はじめに
4
セットアップ
iSCSIブートのセットアップ
iSCSIブートをセットアップするには、以下の手順に従ってください。
•
iSCSIターゲットの構成（5ページ）
•
iSCSIブートパラメーターの構成（5ページ）
•
iSCSIブートイメージの準備（11ページ）
•
起動（18ページ）
iSCSIターゲットの構成
iSCSIターゲットの構成はターゲットベンダーによって異なります。iSCSIターゲットの構成方法について詳しくは、
ベンダー提供のマニュアルを参照してください。
iSCSIターゲットを構成するには、以下の手順に従ってください。
1.
iSCSIターゲットを作成します。
2.
仮想ディスクを作成します。
3.
新しいiSCSIターゲットに仮想ディスクをマッピングします。
4.
iSCSIイニシエーターをiSCSIターゲットに関連付けます。
5.
iSCSIターゲットの構成中に、次の情報を記録します。
o
ターゲット名
o
ターゲットのIQN
o
ターゲットのIPアドレス
o
ターゲットのTCPポート番号
o
ターゲットのLUN
o
イニシエーターのIQN
o
CHAP IDおよびシークレット
iSCSIブートパラメーターの構成
静的構成または動的構成に合わせてiSCSIブートソフトウェアを構成します。[General Parameters]画面で使用できる
構成オプションとIPv4とIPv6のパラメーターについては、「構成オプション」（5ページ）を参照してください。IPv6
iSCSIブートが使用できるかどうかは、プラットフォームとデバイスによって異なります。
構成オプション
オプション
説明
TCP/IP parameters via このオプションは、IPv4専用で、iSCSIブートホストソフトウェアがDHCPを使用し
てIPアドレス情報を取得するか（Enabled）、静的IP構成を使用するか（Disabled）
DHCP
を決定します。
セットアップ
5
オプション
説明
IP Auto-configuration
このオプションは、IPv6専用です。IP自動構成は、iSCSIブートホストソフトウェア
がステートレスリンクローカルアドレスを設定するか、DHCPv6が存在し使用され
る場合にステートフルアドレスを設定するかを決定します（Enabled）。ルーター
要請パケットが、4秒の再試行間隔で3回まで送信されます。または、静的IP構成を
使用します（Disabled）。
iSCSI parameters via このオプションは、iSCSIブートホストソフトウェアがDHCPを使用してそのiSCSI
タ ー ゲ ッ ト パ ラ メ ー タ ー を 取 得 す る か （ Enabled ） 、 静 的 構 成 を 使 用 す る か
DHCP
（Disabled）を決定します。静的情報は、iSCSIの[Initiator Parameters]構成画面から
入力されます。
CHAP Authentication
このオプションは、iSCSIターゲットに接続するときにiSCSIブートホストソフト
ウェアがCHAP認証を使用するかどうかを決定します。CHAP認証が有効な場合は、
CHAP IDおよびCHAPシークレットはiSCSIの[Initiator Parameters]構成画面から入力
されます。
DHCP Vendor ID
このオプションは、DHCP中に使用された[Vendor Class ID]フィールドをiSCSIブー
トホストソフトウェアが解釈する方法を決定します。DHCP Offerパケットの
[Vendor Class ID]フィールドがフィールド内の値と一致する場合は、iSCSIブートホ
ストソフトウェアは必要なiSCSIブート拡張に対して[DHCP Option 43]フィールド
を調べます。DHCPが無効な場合は、この値を設定する必要はありません。
Link Up Delay Time
このオプションは、Ethernetリンクが確立されてからネットワークを介してデータ
が送信されるまで、iSCSIブートホストソフトウェアが待機する秒数を決定します。
有効な値は、0～255です。たとえば、スパニングツリーなどのネットワークプロ
トコルが、クライアントシステムへのスイッチインターフェイスで有効になってい
る場合、このオプションの値を設定します。
Use TCP Timestamp
このオプションは、[TCP Timestamp]オプションが有効か無効かを決定します。
Target as First HDD
このオプションは、iSCSIターゲットドライブが、システム内の最初のハードディ
スクドライブとして表示されるかどうかを指定します。
HP FlexFabricアダプターはこの機能をサポートしません。
LUN Busy Retry Count
このオプションは、iSCSIターゲットLUNがビジーの場合に、iSCSIブートイニシエー
ターが再試行する接続回数を決定します。
IP Version
このオプションは、IPv6専用で、IPv4プロトコルとIPv6プロトコルを切り替えます。
一方のプロトコルバージョンから他方のプロトコルバージョンに切り替えると、す
べてのIP設定が失われます。
HBA Boot Mode
このオプションは、ホストOSがソフトウェアイニシエーターモードに構成されて
いる場合は無効に、HBAモードに構成されている場合は有効に設定してください。
このオプションは、HP FlexFabric アダプターで使用できます。アダプターが
[Multi-Function]モードになっている場合は、パラメーターを変更できません。
MBAブートプロトコル構成
ブートプロトコルを構成するには、以下の手順に従ってください。
1.
システムを再起動します。
2.
PXEバナーで、CTRL+Sキーを押します。[MBA Configuration]メニューが表示されます。
3.
[MBA Configuration]メニューから、上向きまたは下向き矢印を使用して、[Boot Protocol]オプションに移動し
ます。左または右矢印を使用して、[Boot Protocol]オプションを[iSCSI]に変更します。
4.
メインメニューで[iSCSI Boot Configuration]を選択します。
iSCSI ブ ー ト の フ ァ ー ム ウ ェ ア が HP FlexFabric ア ダ プ タ ー で プ ロ グ ラ ム さ れ て い な い 場 合 、 [iSCSI Boot
Configuration]を選択しても効果はありません。
セットアップ
6
iSCSIブート構成
iSCSIブートを構成するには、次のいずれかを実行します。
•
静的iSCSIブート構成（7ページ）
•
動的iSCSIブート構成（8ページ）
静的iSCSIブート構成
静的な構成の場合、「iSCSIターゲットの構成」（5ページ）で記録したシステムのIPアドレス、システムのイニシ
エーターIQN、およびターゲットパラメーターのデータを入力します。構成について詳しくは、「構成オプション」
（5ページ）を参照してください。
静的構成を使用してiSCSIブートパラメーターを構成するには、以下の手順に従ってください。
1.
[General Parameters]メニュー画面から、以下のオプションを構成します。
o
TCP/IP parameters via DHCP：Disabled（IPv4の場合）
o
IP Autoconfiguration：Disabled（IPv6、非オフロードの場合）
o
iSCSI parameters via DHCP：Disabled
o
CHAP Authentication：Disabled
o
DHCP Vendor ID：BRCM ISAN
o
Link Up Delay Time：0
o
Use TCP Timestamp：Enabled
o
Target as First HDD：Disabled
o
LUN Busy Retry Count：0
o
IP Version：IPv6（IPv6、非オフロードの場合）
o
HBA Boot Mode：Disabled
HP FlexFabric CNAアダプターの場合、[Enabled]を選択して、オフロードiSCSIブートパスをサポートし
ます。アダプターが[Multi-Function]モードになっている場合は、[HBA Boot Mode]パラメーターを変更でき
ません。
2.
ESCキーを押して、メインメニューに戻ります。
3.
メインメニューから、[Initiator Parameters]を選択します。
4.
[Initiator Parameters]画面から、以下の値を構成します。
o
IP Address（未指定のIPv4およびIPv6アドレスはそれぞれ「0.0.0.0」と「::」になります）
o
Subnet Mask
o
Default Geteway
o
Primary DNS
o
Secondary DNS
o
iSCSI Name（クライアントシステムが使用するiSCSIイニシエーターの名前に対応します）
重要：IPアドレスが正しいことを確認します。重複していたり間違っていたりするセグメントやネット
ワーク割り当てを検出する、IPアドレスの自動エラーチェックは実行されません。
5.
ESCキーを押して、メインメニューに戻ります。
6.
メインメニューから、[1st Target Parameters]を選択します。
7.
[1st Target Parameters]画面から、[Connect]を有効にして、iSCSIターゲットに接続します。iSCSIターゲット
を構成するときに使用した値を、これらのオプションの値として入力します。
o
IP Address
セットアップ
7
o
TCP Port
o
Boot LUN
o
iSCSI Name
8.
ESCキーを押して、メインメニューに戻ります。
9.
ESCキーを押し、続いて[Exit and Save Configuration]を選択します。
10.
F4キーを押して、MBA構成を保存します。
11.
2番目のiSCSIターゲットを構成するには、iSCSIブート構成ユーティリティに戻ります。
動的iSCSIブート構成
動的構成の場合、システムIPアドレスを指定します。ターゲットおよびイニシエーター情報は、DHCPサーバーが提
供します。詳しくは、「iSCSIブートをサポートするためのDHCPサーバーの構成」（9ページ）のIPv4およびIPv6の
構成を参照してください。IPv4の場合、イニシエーターiSCSI名を除き、[Initiator Parameters]画面、[1st Target
Parameters]画面、または[2nd Target Parameters]画面の設定はすべて無視されるため、クリアする必要もありません。
IPv6の場合、CHAP IDおよびシークレットを除き、[Initiator Parameters]画面、[1st Target Parameters]画面、または[2nd
Target Parameters]画面の設定はすべて無視されるため、クリアする必要もありません。構成について詳しくは、「構
成オプション」（5ページ）を参照してください。
重要：DHCPサーバーを使用する場合、DNSサーバーエントリーは、DHCPサーバーから与えられた値で
上書きされます。
ローカルで指定した値が有効であり、DHCPサーバーからDNSサーバー情報が与えられない場合でも、DHCPサー
バーから与えられた値でDNSサーバーエントリーは上書きされます。DHCPサーバーからDNSサーバー情報が与え
られない場合、プライマリおよびセカンダリのDNSサーバー値は0.0.0.0に設定されます。Windows OSが継承する
と、Microsoft iSCSI InitiatorがiSCSIイニシエーターパラメーターを取得し、適切なレジストリを静的に構成します。
iSCSIイニシエーターは、構成されているすべての値を上書きします。Windows環境ではDHCPデーモンをユーザー
プロセスとして実行するので、iSCSIブート環境でスタックが発生する前に、すべてのTCP/IPパラメーターを静的に
構成する必要があります。
DHCPオプション17を使用する場合、ターゲット情報はDHCPサーバーから与えられ、イニシエーターiSCSI名は
[Initiator Parameters]画面からプログラムされた値で取得されます。値を選択していない場合は、コントローラーに
より次のデフォルト名が設定されます。
iqn.1995-05.com.broadcom.<11.22.33.44.55.66>.iscsiboot
ここで、文字列11.22.33.44.55.66はコントローラーのMACアドレスに対応します。
DHCPオプション43（IPv4のみ）を使用する場合、[Initiator Parameters]画面、[1st Target Parameters]画面、または[2nd
Target Parameters]画面の設定はすべて無視されるため、クリアする必要もありません。
動的構成を使用してiSCSIブートパラメーターを構成するには、以下の手順に従ってください。
1.
[General Parameters]メニュー画面から、以下のオプションを構成します。
o
TCP/IP parameters via DHCP：Enabled（IPv4の場合）
o
IP Autoconfiguration：Enabled（IPv6、非オフロードの場合）
o
iSCSI parameters via DHCP：Enabled
o
CHAP Authentication：Disabled
o
DHCP Vendor ID：BRCM ISAN
o
Link Up Delay Time：0
o
Use TCP Timestamp：Enabled
o
Target as First HDD：Disabled
o
LUN Busy Retry Count：0
o
IP Version：IPv6（IPv6、非オフロードの場合）
o
HBA Boot Mode：Disabled
セットアップ
8
HP FlexFabric CNAアダプターの場合、[Enabled]を選択して、オフロードiSCSIブートパスをサポートし
ます。アダプターが[Multi-Function]モードになっている場合は、[HBA Boot Mode]パラメーターを変更でき
ません。
2.
ESCキーを押して、メインメニューに戻ります。
[Initiator Parameters]画面、[1st Target Parameters]画面、または[2nd Target Parameters]画面の情報は無視され
るため、クリアする必要もありません。
3.
[Exit]を押し、[Save Configuration]を選択します。
CHAP認証の有効化
CHAP認証がターゲットで有効になっていることを確認します。
CHAP認証を有効にするには、以下の手順に従ってください。
1.
[General Parameters]画面から、[CHAP Authentication]を[Enabled]に設定します。
2.
[Initiator Parameters]画面から、以下のオプションの値を入力します。
o
CHAP ID（最高128バイト）
o
CHAP Secret（認証が必要な場合）
[CHAP Secret]は、12文字以上にする必要があります。
3.
ESCキーを押して、メインメニューに戻ります。
4.
メインメニューから、[1st Target Parameters]を選択します。
5.
[1st Target Parameters]画面から、構成されたiSCSIターゲットと同じ値を入力します。
o
CHAP ID（双方向CHAPの場合はオプション）
o
CHAP Secret（双方向CHAPの場合はオプション）
[CHAP Secret]は、12文字以上にする必要があります。
6.
ESCキーを押して、メインメニューに戻ります。
7.
ESCキーを押し、続いて[Exit and Save Configuration]を選択します。
iSCSIブートをサポートするためのDHCPサーバーの構成
DHCPサーバーは、動的なiSCSIブート構成のセットアップにのみ必要なオプションコンポーネントです。詳しくは、
「動的iSCSIブート構成」（8ページ）を参照してください。iSCSIブートをサポートするためのDHCPサーバーの構
成は、IPv4とIPv6で異なります。
iSCSIブートをサポートするようにDHCPサーバーを構成するには、次のいずれかを実行します。
•
IPv4用のDHCP iSCSIブート構成（9ページ）
•
IPv6用のDHCP iSCSIブート構成（10ページ）
IPv4用のDHCP iSCSIブート構成
DHCPプロトコルには、DHCPクライアントに構成情報を提供する多数のオプションが含まれています。iSCSIブート
の場合、アダプターは以下のDHCP構成をサポートします。
•
DHCPオプション17、ルートパス（9ページ）
•
DHCPオプション43、ベンダー固有情報（10ページ）
DHCPオプション17、ルートパス
オプション17は、iSCSIクライアントにiSCSIターゲット情報を渡すために使用されます。
IETC RFC 4173で定義されたルートパスの形式は、"iscsi:"<servername>":"<protocol>":"<port>":"<LUN>":"<targetname>"
です。
セットアップ
9
パラメーター
定義
"iscsi"
リテラル文字列
<servername>
iSCSIターゲットのIPアドレスまたはFQDN
":"
セパレーター
<protocol>
iSCSIターゲットへのアクセスに使用するIPプロトコル
現在、TCPだけがサポートされているので、プロトコルは6です。
<port>
プロトコルに関連付けられるポート番号
iSCSIの標準ポート番号は、3260です。
<LUN>
iSCSIターゲットで使用する論理ユニット番号
LUNの値は、16進数形式で表す必要があります。64のIDのLUNを、DHCPサーバー
のオプション17パラメーター内では40として構成します。
<targetname>
IQNかEUIのどちらかの形式でのターゲット名。IQNとEUIの両方の形式について詳
しくは、RFC 3720を参照してください。
IQN名の例は、iqn.1995-05.com.broadcom:iscsi-targetです。
DHCPオプション43、ベンダー固有情報
DHCPオプション43（ベンダー固有情報）は、DHCPオプション17より多くの構成オプションを、iSCSIクライアン
トに提供します。この構成では、起動に使用できる2つのiSCSIターゲットIQNとともに、イニシエーターIQNをiSCSI
ブートクライアントに割り当てる3つの追加サブオプションが提供されます。iSCSIターゲットIQNの形式は、DHCP
オプション17の形式と同じですが、iSCSIイニシエーターIQNはイニシエーターIQNにすぎません。
DHCPオプション43は、IPv4だけでサポートされます。
サブオプションは、DHCPオプション43のサブオプション定義に一覧表示されています。
DHCPオプション43を使用する場合、DHCPオプション17より多くの構成が必要ですが、動的iSCSIブート構成に最
適な構成オプションがより多く得られます。
サブオプション
定義
201
標準ルートパス形式での最初のiSCSIターゲット情報：
"iscsi:"<servername>":"<protocol>":"<port>":"<LUN>":"<targetname>"
202
標準ルートパス形式での2番目のiSCSIターゲット情報：
"iscsi:"<servername>":"<protocol>":"<port>":"<LUN>":"<targetname>"
203
iSCSIイニシエーターIQN
DHCPサーバーの構成
オプション17またはオプション43をサポートするように、DHCPサーバーを構成します。
オプション43の場合、オプション60も構成します。オプション60の値は、DHCPベンダーIDの値に一致します。[iSCSI
Boot Configuration]メニューの[General Parameters]に示すように、DHCPベンダーIDの値はBRCM ISANです。
IPv6用のDHCP iSCSIブート構成
DHCPv6サーバーは、ステートレスまたはステートフルIP構成などの多数のオプションと情報を、DHCPv6クライア
ントに提供します。iSCSIブートの場合、HP FlexFabricアダプターは以下のDHCP構成をサポートします。
•
DHCPv6オプション16、ベンダークラスオプション（11ページ）
•
DHCPv6オプション17、ベンダー固有情報（11ページ）
DHCPv6標準ルートパスオプションは使用できません。動的iSCSIブートIPv6サポートには、オプション16またはオ
プション17を使用します。
セットアップ
10
DHCPv6オプション16、ベンダークラスオプション
DHCPv6オプション（ベンダークラスオプション）は存在する必要があり、構成されたDHCPベンダーIDパラメーター
に一致する文字列を含む必要があります。[iSCSI Boot Configuration]メニューの[General Parameters]に示すように、
DHCPベンダーIDの値はBRCM ISANです。
オプション16の内容は、<2-byte length> <DHCP Vendor ID>になります。
DHCPv6オプション17、ベンダー固有情報
DHCPv6オプション17（ベンダー固有情報）は、より多くの構成オプションを、iSCSIクライアントに提供します。
この構成では、起動に使用される2つのiSCSIターゲットIQNとともに、イニシエーターIQNをiSCSIブートクライア
ントに割り当てる3つの追加サブオプションが提供されます。
サブオプション
定義
201
標準ルートパス形式での最初のiSCSIターゲット情報：
"iscsi:"[<servername>]":"<protocol>":"<port>":"<LUN>":"<targetname>"
202
標準ルートパス形式での2番目のiSCSIターゲット情報：
"iscsi:"[<servername>]":"<protocol>":"<port>":"<LUN>":"<targetname>"
203
iSCSIイニシエーターIQN
括弧[ ]は、IPv6アドレスに必要です。オプション17の内容は、<2-byte Option Number 201|202|203> <2-byte
length> <data>になります。
DHCPv6サーバーの構成
オプション16およびオプション17をサポートするように、DHCPサーバーを構成します。
DHCPv6オプション16およびオプション17の形式は、RFC 3315で完全に定義されています。
iSCSIブートイメージの準備
iSCSIブートイメージを準備するには、以下の手順に従ってください。
•
Windows Server 2008 R2およびSP2 iSCSIブートのセットアップ（11ページ）
•
Windows Server 2012 iSCSIブートのセットアップ（12ページ）
•
Linux iSCSIブートのセットアップ（13ページ）
•
WindowsイメージファイルへのBroadcomドライバーの組み込み（スリップストリーム）（16ページ）
Windows Server 2008 R2およびSP2 iSCSIブートのセットアップ
Windows Server 2008 R2とWindows Server 2008 SP2は、オフロードと非オフロードの両方のパスでの起動および
インストールをサポートします。
以下の手順は、オフロードまたは非オフロードのいずれかのパスでのインストールと起動に対してイメージを準備
します。以下の手順は、Windows Server 2008 R2を参照しますが、Windows Server 2008 R2とSP2の両方に共通し
ています。
必要なCD/ISOイメージには、Broadcomドライバーが組み込まれているWindows 2008 R2 x64が含まれています。
詳しくは、「WindowsイメージファイルへのBroadcomドライバーの組み込み（スリップストリーム）」（16ペー
ジ）を参照してください。また、Microsoft社のWebサイト（http://support.microsoft.com/）でナレッジベースのト
ピックKB974072を参照してください。
Microsoft社の手順では、HP Broadcom 10/20GbEマルチファンクションドライバーfor Windowsしか組み込まれま
せん。最高の性能を得るために、HP Broadcom 1Gbマルチファンクションドライバーfor Windowsをはじめすべて
のドライバーを組み込みます。ドライバーは、HP Broadcom 10/20Gbマルチファンクションアダプターのインス
トーラーを解凍した後に使用できます。
セットアップ
11
ソフトウェアBindview.exeが必要です（Windows Server 2008 R2のみ）。詳しくは、Microsoft社のWebサイト
（http://support.microsoft.com/）でナレッジベースのトピックKB976042を参照してください。
Windows Server 2008 R2およびSP2 iSCSIブートをセットアップするには、以下の手順に従ってください。
1.
起動するシステム（リモートシステム）上のすべてのローカルハードディスクドライブを取り外します。
システムに内蔵Smartアレイコントローラーが含まれている場合、使用中でなければコントローラーを無効に
します。
2.
最新のBroadcom MBAおよびiSCSIブートイメージをアダプターのNVRAMにロードします。
3.
リモートデバイスからの接続を許可するように、iSCSIターゲットを構成します。ターゲットに、新しいOSイ
ンストールを格納できるだけ十分なディスク容量があることを確認します。
4.
リモートシステムを起動します。
PXEバナーが表示されます。
5.
CTRL+Sキーを押して、PXEメニューに入ります。
6.
PXEメニューで、[Boot Protocol]を[iSCSI]に設定します。
7.
iSCSIターゲットパラメーターを入力します。
8.
[HBA Boot Mode]を[Enabled]または[Disabled]に設定します。
アダプターが[Multi-Function]モードになっている場合は、パラメーターを変更できません。
9.
設定を保存して、システムを再起動します。
リモートシステムはiSCSIターゲットに接続し、DVDROMデバイスから起動します。
10.
DVDから起動して、インストールを開始します。
11.
インストールのすべての質問に適切に回答します。
[Windows のインストール場所を選択してください。]ウィンドウが現れると、ターゲットドライブが表示さ
れます。これは、リモートiSCSIターゲットに配置された、iSCSIブートプロトコルを介して接続されるドライ
ブです。
12.
[次へ]を選択して、Windows 2008 R2インストールを続けます。
Windows 2008 R2 DVDのインストールプロセスが開始してから数分後に、システムが再起動します。再起動
後、Windows 2008 R2インストールルーチンにより、インストールが再開され、最後まで行われます。
13.
システムの再起動後、リモートシステムが起動してデスクトップが表示されていることを確認します。
14.
Windows 2008 R2の起動後、すべてのドライバーをロードし、Bindview.exeを実行します。
a. [All Services]を選択します。
b. バインドパスは、Windowsフィルタリングプラットフォームライトウェイトフィルターの下に一覧表示さ
れています。バインドパスを右クリックして無効にし、アプリケーションから閉じます。
15.
OSとシステムが機能しており、リモートシステムのIPにpingを実行することにより、トラフィックを送信でき
ることを確認します。
Windows Server 2012 iSCSIブートのセットアップ
Windows Server 2012は、オフロードと非オフロードの両方のパスでの起動およびインストールをサポートします。
最新のBroadcomドライバーが組み込まれたスリップストリームDVDを使用します。詳しくは、「Windowsイメージ
ファイルへのBroadcomドライバーの組み込み（スリップストリーム）」（16ページ）を参照してください。また、
Microsoft社のWebサイト（http://support.microsoft.com/）でナレッジベースのトピックKB974072を参照してくだ
さい。
Microsoft社の手順では、HP Broadcom 10/20GbEマルチファンクションドライバーfor Windowsしか組み込まれま
せん。最高の性能を得るために、HP Broadcom 1Gbマルチファンクションドライバーfor Windowsをはじめすべて
のドライバーを組み込みます。
以下の手順は、オフロードまたは非オフロードのいずれかのパスでのインストールと起動に対してイメージを準備
します。
セットアップ
12
Windows Server 2012 iSCSIブートをセットアップするには、以下の手順に従ってください。
1.
起動するシステム（リモートシステム）上のすべてのローカルハードディスクドライブを取り外します。
2.
最新のBroadcom MBAおよびiSCSIブートイメージをアダプターのNVRAMにロードします。
3.
リモートデバイスからの接続を許可するように、iSCSIターゲットを構成します。ターゲットに、新しいOSイ
ンストールを格納できるだけ十分なディスク容量があることを確認します。
4.
リモートシステムを起動します。
PXEバナーが表示されます。
5.
CTRL+Sキーを押して、PXEメニューに入ります。
6.
PXEメニューで、[Boot Protocol]を[iSCSI]に設定します。
7.
iSCSIターゲットパラメーターを入力します。
8.
[HBA Boot Mode]を[Enabled]または[Disabled]に設定します。
アダプターが[Multi-Function]モードになっている場合は、パラメーターを変更できません。
9.
設定を保存して、システムを再起動します。
リモートシステムはiSCSIターゲットに接続し、DVDROMデバイスから起動します。
10.
DVDから起動して、インストールを開始します。
11.
インストールの質問に適切に回答します。
[Windows のインストール場所を選択してください。]ウィンドウが現れると、ターゲットドライブが表示さ
れます。これは、リモートiSCSIターゲットに配置された、iSCSIブートプロトコルを介して接続されるドライ
ブです。
12.
[次へ]を選択して、Windows 2012インストールを続けます。
Windows 2012 DVDのインストールプロセスが開始してから数分後に、システムが再起動します。再起動後、
Windows 2012インストールルーチンにより、インストールが再開され、最後まで行われます。
13.
システムの再起動後、リモートシステムが起動してデスクトップが表示されていることを確認します。
14.
Windows 2012がOSから起動した後、ドライバーインストーラーを実行して、ドライバーとアプリケーショ
ンのインストールを完了します。
Linux iSCSIブートのセットアップ
Red Hat Enterprise Linux 5.9以降とSUSE Linux Enterprise Server 11 SP2以降で、オフロードと非オフロードの両方の
パスでのLinux iSCSIブートがサポートされています。
Linux iSCSIブートをセットアップするには、次のいずれかを実行します。
•
ローカルハードディスクドライブインストールを使用したLinux iSCSIブートのセットアップ（13ページ）
•
リモートDVDインストールを使用したLinux iSCSIブートのセットアップ（15ページ）
ローカルハードディスクドライブインストールを使用したLinux iSCSIブートのセットアップ
ローカルハードディスクドライブインストールを使用してLinux iSCSIブートをセットアップするには、以下の手順
に従ってください。
1.
ローカルハードディスクドライブにLinux OSをインストールし、オープンiSCSIイニシエーターが最新である
ことを確認します。
iSCSIイニシエーターを更新するには、rpm-eを使用して、既存のイニシエーターを削除します。
2.
ネットワークサービスのすべてのランレベルがオンになっていることを確認します：chkconfig network
on
3.
iSCSIサービスの2、3、および5のランレベルがオンになっていることを確認します：chkconfig -level 235
iscsi on
4.
（オプション）iscsiuio（14ページの「iscsiuio構成スクリプトの実行」）をインストールします。
セットアップ
13
5.
（オプション）linux-nx2パッケージをインストールします。
6.
bibtパッケージをインストールします。
7.
すべてのifcfg-eth*ファイルを削除します。
8.
システムを再起動します。
9.
iSCSIターゲットに接続するように、ネットワークアダプターの1つのポートを構成します。
10.
iSCSIターゲットに接続します。
11.
DDコマンドを実行して、ローカルハードディスクドライブをiSCSIターゲットにコピーします。
12.
DDコマンドが完了したら、syncコマンドを2回実行して、ログアウトしてからiSCSIターゲットに再度ログイン
します。
13.
iSCSIターゲット上に作成したすべてのパーティションでfsckコマンドを実行します。
以上で初期インストールは完了です。セットアップを完了するには、新しいコンポーネントと更新したコン
ポーネントのカスタマイズした新しいinitrdイメージを作成します。
新しいコンポーネントと更新したコンポーネントのinitrdイメージを作成するには、以下の手順に従ってください。
1.
/OPT/bcm/bibtフォルダーで、iscsi_setup.shスクリプトを実行して、initrdイメージを作成します。オ
プション0は非オフロードイメージを作成し、オプション1はオフロードイメージを作成します。
2.
iSCSIターゲット上に/bootパーティションをマウントします。
3.
新しく作成したinitrdイメージを、ローカルハードディスクドライブからマウントしたパーティションにコ
ピーします。
4.
マウントしたパーティションで、新しいinitrdイメージをポイントするように、grubメニューを編集します。
5.
iSCSIターゲット上の/bootパーティションをアンマウントします。
6.
Red HatのCHAPを有効にするには、iSCSIターゲット上のiscsid.confファイルのCHAPセクションを修正し
ます。オプションで、単方向CHAPまたは双方向CHAP情報を使用してiscsid.confファイルを編集します。
7.
システムの電源を切り、ローカルハードディスクドライブを切断します。iSCSIターゲットはiSCSIブートの準
備ができています。
8.
必要に応じてCHAPパラメーターを含むiSCSIブートパラメーターを構成します。詳しくは、「iSCSIターゲッ
トの構成」（5ページ）を参照してください。
9.
iSCSIブートイメージからブートし、続いて、新しいイメージのいずれかを選択します（非オフロードまたは
オフロード）。イメージは、[iSCSI Boot Parameters]セクションに対応している必要があります。iSCSIブート
パラメーターで[HBA Boot Mode]が有効になっている場合、オフロードイメージを起動します。SLES 11はオ
フロードをサポートしていません。
iscsiuio構成スクリプトの実行
Linux iSCSIブートのローカルハードディスクドライブセットアップのオプション手順として、iscsiuioスクリプト
バージョン0.7.0.1b以降を実行します。
Linuxカーネルの依存状態は、以下のとおりです。
•
Broadcom CNICドライバー（cnic）
•
Broadcom iSCSIオフロードドライバー（bnx2i）
•
ユーザー空間I/Oドライバー（uio）
パッケージのディレクトリ構造は、以下のとおりです。
（ルート）：
•
doc（ドキュメントディレクトリ：マニュアルページ）
•
src:
o
uip（uIPスタック）
セットアップ
14
o
unix（iscsiuioソース）
スクリプトをコンパイルしインストールするには、以下の手順に従ってください。
1.
tarballファイルを解凍します。
2.
configureスクリプトを実行します。
configureスクリプトは、ビルドに必要なメイクファイルと適切なヘッダーファイルを作成します。
3.
makeを実行して、バイナリiscsiuioを作成します。
4.
make installを実行して、適切なインストール先にバイナリを格納します。
デフォルトの位置は、/sbinです。
ネットワークインターフェイス構成ファイルは、iscsid ifaceファイルにより駆動されます。構成データは、iscsid
で構文解析され、接続が確立すると、uIPスタックに渡されます。
iscsiadmコマンドを実行して、ifaceファイルを作成し、このファイルで構成を行うには、以下の手順に従ってくだ
さい。
1.
ifaceファイルを作成します：iscsiadm -m iface -I <iface name> --op=new
2.
新しいifaceに関連したターゲットを検出します：iscsiadm -m discovery -t st -p <iSCSI target IP
address> -I <iface name>
3.
ifaceファイルを更新するには、次のいずれかを実行してください。
o
静的IPv4アドレスの場合：
iscsiadm -m iface -I <iface name> --op=update
--value=<static IPv4 address ie: 192.168.0.1>
o
DHCPアドレスの場合：
iscsiadm -m iface
--value=0.0.0.0
4.
--name=iface.ipaddress
-I
<iface
name>
--op=update
--name=iface.ipaddress
ifaceファイルの必要な値を入力します。
o
トランスポートとしてbnx2iを指定するには、次の手順に従ってください。
iscsiadm -m iface
--value=bnx2i
o
-I
<iface
name>
--op=update
--name=iface.transport_name
オフロードのネットワークインターフェイスを指定するには、次の手順に従ってください。
i.
物理的なネットワークインターフェイス名を指定します（eth0、eth1、eth2など）。iscsiadm -m iface
-I <iface name> --op=update --name=iface.net_ifacename --value=<network
interface name>
ii. iSCSI HBA の iSCSI MAC ア ド レ ス を 指 定 し ま す 。 iscsiadm -m iface -I <iface name>
--op=update --name=iface.hwaddress --value=<MAC address of the iSCSI HBA>
5.
iSCSIターゲット接続をテストします。iscsiadm -m node -p <iSCSI target IP address> -T <target
name> -I <iface name> --login
リモートDVDインストールを使用したLinux iSCSIブートのセットアップ
Linux iSCSIブートのリモートDVDインストールは、オフロードパスでも非オフロードバスでもセットアップできま
す。リモートDVDインストールは、Red Hat 6.2以降とSLES 11 SP2以降でサポートされています。非オフロードパ
スからのインストールは、SLES 11 SP2以降でもサポートされています。リモートDVDインストールの終了後、どち
らのパスからでも起動できるようにシステムをセットアップできます。
オフロードパスでのリモートLinuxブートのセットアップ
リモートDVDインストールとオフロードパスを使用して、Linux iSCSIブートをセットアップするには、以下の手順
に従ってください。
1.
ドライバーの更新には、最新のBroadcom LinuxドライバーCDを入手してください。
2.
ターゲットにDVDから直接インストールできるように、iSCSIブートパラメーターを構成します。
セットアップ
15
3.
非オフロードパスまたはオフロードパスからインストールするには、[NVRAM Configuration]で[HBA Boot
Mode]を次のいずれかに設定します。
o
非オフロードパスの場合、[Disabled]を選択します。
o
オフロードパスの場合、[Enabled]を選択します。オフロードパスからのインストールは、RHEL 6.2とSLES
11 SP2以降でもサポートされています。
アダプターが[Multi-Function]モードになっている場合は、[HBA Boot Mode]を変更できません。
4.
システムを再起動します。
システムはiSCSIターゲットに接続し、CD/DVDドライブから起動します。
5.
対応するOSの指示に従います。
a. Red Hat 6.2以降の場合、ブートプロンプトでlinux ddと入力して、Enterキーを押します。または付属
ドライバーを使用します。
b. SLES11 SP2以降の場合、ブートプロンプトでlinux ddと入力して、Enterキーを押します。または付属
ドライバーを使用します。
6.
CDドライバーをロードし、指示に従ってドライバーを更新します。
7.
ネットワーキングデバイスプロンプトで、ネットワークアダプターポートを選択し、[OK]を押します。
8.
TCP/IPの構成プロンプトで、IPアドレスの取得方法を構成し、[OK]を押します。
静的IPの場合、iSCSIイニシエーターのIP情報を入力します。DHCP IPに第1位の優先順位を、静的IPに第2位の
優先順位を指定します。
9.
Red Hatの場合、メディアのテストを省略します。
10.
インストールが完了し、すべてのファイルがコピーされたら、CD/DVDを取り出します。
システムが再起動します。
11.
CHAPを有効にするように、iscsid.confを修正します。
12.
システムを再起動して、システムに合わせてCHAPパラメーターを構成します。オプションROMとストレージ
ボックスで、CHAPが有効になっていることを確認します。
WindowsイメージファイルへのBroadcomドライバーの組み込み（スリップストリーム）
HP Broadcom 10/20GbEマルチファンクションドライバーfor Windowsを取得します。
ドライバーパッケージを作業ディレクトリにコピーし、ドライバーをWindowsイメージ（.wim）ファイルに組み込
み、更新したイメージから該当するWindows Serverバージョンをインストールします。この手順で使用するファイ
ルおよびフォルダー名は一例にすぎません。特定のスリップストリームプロジェクトのファイルおよびフォルダー
名を指定します。
Windowsイメージファイルにドライバーを組み込む（スリップストリーム）には、以下の手順に従ってください。
1.
次のいずれかを実行します。
a. Windows Server 2008 R2およびSP2の場合、Windows自動インストールキットをインストールします。
b. Windows Server 2012の場合、Windowsアセスメント & デプロイメントキットをインストールします。
2.
3.
4.
以下のコマンドを使用して、一時ディレクトリを作成し、以降の手順すべてで現在のディレクトリとしてこれ
を設定します。
o
md C:\Temp\x
o
cd /d C:\Temp\x
以下のコマンドを使用して、2つのサブディレクトリを作成します。
o
md src
o
md mnt
以下のコマンドを使用して、元のDVDをsrcサブディレクトリにコピーします。
xcopy N:\ .\src /e /c /i /f /h /k /y /q
セットアップ
16
この例では、インストールDVDはN:ドライブにあります。
5.
昇格モードで、展開およびイメージングツールコマンドプロンプトを開きます。
展開およびイメージングツールコマンドプロンプトウィンドウで残りの手順を実行します。
6.
現在のディレクトリとしてc:¥Temp¥xを設定します。
7.
次のコマンドを入力します。
8.
o
attrib -r .\src\sources\boot.wim
o
attrib -r .\src\sources\install.wim
以下のコマンドを実行して、boot.wimイメージをマウントします。
dism /mount-wim /wimfile:.\src\sources\boot.wim /index:2 /mountdir:.\mnt
常に、インデックス値に2を使用します。
9.
以下のコマンドを入力して、現在マウントされているイメージに次のドライバーを追加します。
dism /image:.\mnt /add-driver /driver:C:\Temp\evbd\evbd.inf
dism /image:.\mnt /add-driver /driver:C:\Temp\bxnd\bxnd.inf
dism /image:.\mnt /add-driver /driver:C:\Temp\bxfcoe\bxfcoe.inf
dism /image:.\mnt /add-driver /driver:C:\Temp\bxois\bxois.inf
一 度 に す べ て の ド ラ イ バ ー を 抽 出 す る コ マ ン ド は 、 dism /image:.\mnt /add-driver
/driver:C:\Temp\driver /recurse /forceunsignedです。
10.
以下のコマンドを入力して、boot.wimイメージをアンマウントします。
dism /unmount-wim /mountdir:.\mnt /commit
11.
以下のコマンドを入力して、install.wimイメージに含めるSKUのインデックスを特定します。
dism /get-wiminfo /wimfile:.\src\sources\install.wim
たとえば、Windows Server 2012では、インデックス2は「Windows Server 2012 SERVERSTANDARD」と識
別されます。
12.
以下のコマンドを入力して、install.wimイメージをマウントします。
dism /mount-wim /wimfile:.\src\sources\install.wim /index:X /mountdir:.\mnt
Xは取得したインデックス値のプレースホルダーです。
13.
以下のコマンドを入力して、現在マウントされているイメージに次のドライバーを追加します。
dism /image:.\mnt /add-driver /driver:C:\Temp\evbd\evbd.inf
dism /image:.\mnt /add-driver /driver:C:\Temp\bxnd\bxnd.inf
dism /image:.\mnt /add-driver /driver:C:\Temp\bxfcoe\bxfcoe.inf
dism /image:.\mnt /add-driver /driver:C:\Temp\bxois\bxois.inf
14.
以下のコマンドを入力して、install.wimイメージをアンマウントします。
dism /unmount-wim /mountdir:.\mnt /commit
15.
次のコマンドを入力して.isoファイルを作成します。
oscdimg -e -h -m -n -lslipstream -bootdata:2#p0,e,b"c:\Program Files\Windows
AIK\Tools\PETools\amd64\boot\etfsboot.com"#pEF,e,b"c:\Program Files\Windows
AIK\Tools\PETools\amd64\boot\efisys.bin" c:\temp\x\src c:\temp\Win20xxMOD.iso
プラットフォームは、amd64やx86など、インストールされているオペレーティングシステムのアーキテク
チャーのプレースホルダーです。また、ファイル名のxxは、Windows Server OSバージョン（2012、2008R2、
または2008SP2）のプレースホルダーです。
16.
（オプション）DVD書き込みアプリケーションを使用し、作成した.isoファイルをDVDに書き込みます。
17.
（オプション）作成したDVDを使用して、該当するWindows Serverバージョンをインストールします。
セットアップ
17
起動
システムでiSCSIブートの準備が終了し、iSCSIターゲットにオペレーティングシステムがインストールされたら、
システムを起動します。システムは、ネットワーク経由でWindowsまたはLinuxから起動し、ローカルディスクドラ
イブのように機能します。
システムを起動するには、以下の手順に従ってください。
1.
サーバーを再起動します。
2.
CTRL+Sを押します。
3.
次のいずれかを実行します。
o
オフロードパスからブートするには、[HBA Boot Mode]を[Enabled]に設定します。
o
非オフロードパスからブートするには、[HBA Boot Mode]を[Disabled]に設定します。
アダプターが[Multi-Function]モードになっている場合は、[HBA Boot Mode]パラメーターを変更できません。
CHAP認証が必要な場合は、起動が成功したことを判断してから、CHAP認証を有効にします。詳しくは、「CHAP
認証の有効化」（9ページ）を参照してください。
iSCSIブートに関するその他の注意事項
システムでiSCSIブートの構成を行うときに考慮するその他の要素がいくつかあります。
Windows環境での速度およびデュプレックス設定
オフロードパスからiSCSIブートを実行するときに、Windowsデバイスマネージャーを使用してブートポートでの速
度およびデュプレックス設定を変更する操作は、サポートされていません。NDISパスからの起動はサポートされて
います。オフロードパスおよびNDISパスからのiSCSIブートに対する速度およびデュプレックス設定は、BACS管理
ユーティリティを使用して変更できます。
仮想LAN
VLANタギングは、Microsoft iSCSI Software InitiatorでのiSCSIブートではサポートされていません。
iSCSIクラッシュダンプ
Broadcom iSCSIクラッシュダンプユーティリティを使用するには、iSCSIクラッシュダンプドライバーのインストー
ル手順（18ページの「Windows ServerでのiSCSIオフロード」）に従ってください。
Windows ServerでのiSCSIオフロード
iSCSIオフロードは、iSCSIプロトコル処理オーバーヘッドを、ホストプロセッサーからiSCSIホストバスアダプター
にオフロードして、ネットワークのパフォーマンスとスループットを高めながら、サーバープロセッサーの使用率
を最適化するテクノロジーです。
iSCSIオフロードの制限
iSCSIオフロードには次の制限が知られています。
•
iSCSI用のbnx2iドライバーは、スタンドアロンPCIデバイスでは機能しません。このドライバーは、同じPCIデ
バイスをネットワーキングドライバー（bnx2およびbnx2x）と共有します。ネットワーキングドライバーは単
独で、レイヤー2のネットワーキングトラフィックをサポートします。オフロードされたiSCSI操作には、ネッ
トワーキングドライバーとbnx2iドライバーの両方が必要になります。
•
ネットワーキングドライバーがデバイスを停止させるかリセットすると、iSCSI操作は中断します。このシナ
リオでは、ネットワーキングおよびbnx2iドライバーによる適切な処理のほか、すべてのiSCSIセッションを追
跡するユーザー空間iscsidデーモンが必要です。オフロードiSCSI接続はシステムおよびオンチップリソースを
占有しますが、これらはデバイスをリセットする前に解放する必要があります。
セットアップ
18
•
特に接続数が多い場合、ネットワークリセット中にiSCSIセッションを切断し再接続するのに時間がかかるの
で、ユーザー空間でのiscsidの実行は、予測不能になる可能性があります。ネットワーキングデバイスが繰り
返しリセットされると、iSCSIセッションが復旧しないことがあります。
制限の影響を軽減するには、以下の手順に従ってください。
•
共有デバイス上で実行しているオフロードされたアクティブなiSCSIセッションがあるときに、MTUの変更、
リングサイズの変更、デバイスのシャットダウン、ホットアンプラグなど、管理者が管理するネットワークデ
バイスのリセットを最小限に抑えます。
リンク関連の変更は、デバイスのリセットを必要とせず、いつでも実行できます。
•
Red Hat Networkサブスクリプションをアップグレードすることによって、最新のオープンiSCSIユーティリ
ティをインストールします。
iSCSIオフロードの構成
ホストプロセッサーからiSCSI処理をオフロードするように、HP FlexFabricアダプターを構成します。
Broadcom iSCSIオフロード機能をセットアップするには、以下の手順に従ってください。
•
Broadcomドライバーと管理アプリケーションのインストール（19ページ）
•
Microsoft iSCSI Initiatorのインストール（19ページ）
•
BACSを使用したBroadcom iSCSIの構成（19ページ）
•
BroadcomのiSCSIオフロードを使用するようにMicrosoft Initiatorを構成する（20ページの「Broadcom iSCSIオ
フロードを使用するためのMicrosoft Initiatorの構成」）
Broadcomドライバーと管理アプリケーションのインストール
ドライバーと管理アプリケーションをインストールするには、以下の手順に従ってください。
1.
Windowsドライバーをインストールします。
2.
BACS for Windowsをインストールします。
Microsoft iSCSI Initiatorのインストール
Windows Server 2008以降の場合、iSCSIイニシエーターは付属しています。iSCSIイニシエーターをダウンロード
するには、Microsoft社のWebサイト（http://support.microsoft.com/）にアクセスして、iSCSIイニシエーターのダ
ウンロードを検索し、お使いの特定のシステムに応じた直接リンクを使用します。
BACSを使用したBroadcom iSCSIの構成
BACSを使用して、ネットワークアダプターと高度な機能を管理します。
BACSを使用してiSCSIを構成するには、以下の手順に従ってください。
1.
BACSを開きます。
2.
HP FlexFabricアダプターを選択します。
C-NIC iSCSIアダプターが存在しない場合は[Virtual Bus Device]を選択し、続いて、[Configuration]タブの
[Resource Reservations]領域から[iSCSI Offload Engine]を選択し、iSCSIオフロードを有効にします。
3.
[Configuration]タブを開きます。
4.
DHCPはIPアドレス割り当てのデフォルトです。静的IPアドレスを割り当てられます（オプション）。
起動にアダプターを使用した場合、IPアドレス割り当て方法は変更できません。
5.
[Apply]を選択し、BACSを閉じます。
セットアップ
19
Broadcom iSCSIオフロードを使用するためのMicrosoft Initiatorの構成
IPアドレスの構成後、Microsoft Initiatorを使用して、iSCSIアダプターを使用したiSCSIターゲットへの接続を構成し
追加します。Microsoft Initiatorについて詳しくは、Microsoft社のマニュアルを参照してください。
iSCSIオフロードを使用するようにMicrosoft Initiatorを構成するには、以下の手順に従ってください。
1.
Microsoft Initiatorを開きます。
2.
セットアップに従って、イニシエーターIQN名を構成します。名前を変更するには、[変更]をクリックします。
3.
イニシエーターIQN名を入力します。
セットアップ
20
4.
[探索]タブを開き、[ポータルの追加]をクリックして、ターゲットポータルを追加します。
5.
ターゲットのIPアドレスを入力し、[詳細設定]をクリックします。
セットアップ
21
6.
[全般]タブで、[ローカル アダプタ]からHP FlexFabricアダプターを選択します。
セットアップ
22
7.
[ソース IP]からアダプターのIPアドレスを選択します。
8.
[OK]をクリックして[詳細設定]を閉じ、[OK]をクリックしてターゲットポータルを追加します。
セットアップ
23
9.
[ターゲット]タブからターゲットを選択し、続いて[ログオン]をクリックして、iSCSIアダプターを使用した
iSCSIターゲットにログインします。
10.
[詳細設定]をクリックします。
セットアップ
24
11.
[全般]タブで、[ローカル アダプタ]からHP FlexFabricアダプターを選択します。
12.
[OK]をクリックして、[詳細設定]を閉じます。
13.
[OK]をクリックして、Microsoft Initiatorを閉じます。
14.
iSCSIパーティションをフォーマットするには、ディスクマネージャーを使用します。
チーミングは、ブートパスに置かれたiSCSIアダプターもNDISアダプターもサポートしていません。チーミングは、
iSCSIブートパスにはないNDISアダプターをサポートしますが、チームタイプはSLBに限られます。
セットアップ
25
トラブルシューティング
Broadcom iSCSIオフロードに切り替えるときに、起動が
失敗する
考えられる原因：Microsoft標準パスからBroadcom iSCSIオフロードにiSCSIブートを切り替えると、起動が完了でき
ません。
処置：iSCSIブートパスを切り替える前に、Broadcom Virtual Bus Deviceドライバー5.0.xおよびOISドライバーをイ
ンストール（またはアップグレード）します。
Broadcom iSCSIクラッシュダンプユーティリティがメモ
リダンプをキャプチャしない
考えられる原因：iSCSIブートのリンク速度が、10 Mbpsか100 Mbpsに構成されていますが、これらの速度はサポー
トされていません。
処置：iSCSIブートのリンク速度を、iSCSIクラッシュダンプユーティリティでサポートされている1 Gbpsまたは10
Gbpsに構成してください。
HBAオフロードミニポートBXOISがロードしない
考えられる原因：iSCSI HBAオフロードモードとiSCSIソフトウェアイニシエーターブートを切り替えると、HBAオ
フロードミニポートBXOISがロードしなくなります。
処置：[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\bxois\StartOverride]を3から
0に手動で編集します。CCMでNDISからHBAパスに戻す前に、レジストリキーを修正してください。
Inboxドライバーが更新しない
考えられる原因：Inbox以外のハードウェアIDが存在している場合、Inboxドライバーは更新しません。
処置：インストールメディア上に存在するサポートされているドライバーを使用して、カスタムスリップストリー
ムDVDイメージを作成します。
iSCSIターゲットでのWindowsのインストールが失敗する
考えられる原因：1 Gbpsスイッチポートに接続している場合、iSCSIブートを通じたiSCSIターゲットでのWindows
のインストールは失敗します。
処置：これは、物理接続としてSFP+を使用するアダプターに関連した制約です。SFP+はデフォルトで10 Gbpsの動
作に設定し、自動ネゴシエーションはサポートしません。
トラブルシューティング
26
IPアドレスが競合する
症状：静的IP構成の場合、レイヤー2 iSCSIブートからBroadcom iSCSI HBAに切り替えると、IPアドレス競合メッセー
ジが表示されます。
処置：OSでのネットワークプロパティのIPアドレスを変更します。
iSCSIターゲットがインストールターゲットとして認識
されない
考えられる原因：IPv6接続を通じたWindows Server 2008インストール中に、iSCSIターゲットがインストールター
ゲットとして認識されません。
処 置 ： 処 置 は 不 要 で す 。 こ れ は 、 他 社 の 既 知 の 問 題 で す 。 詳 し く は 、 Microsoft 社 の Web サ イ ト
（http://support.microsoft.com/）で記事KB971443を参照してください。
iSCSI構成ユーティリティが実行しない
症状：iSCSI構成ユーティリティが実行しません。
処置：iSCSIブートファームウェアがNVRAMにインストールされていることを確認します。
コード31を使用したNDISミニポートが、L2 iSCSIブート
のインストール後に黄色の感嘆符とともに表示される
症状：コード31を使用したNDISミニポートが、L2 iSCSIブートのインストール後に黄色の感嘆符とともに表示され
ます。
処置：T7.8以降のインストーラーを実行してください。
iSCSIブートLUNを255に設定した後、システムブルース
クリーンが表示される
考えられる原因：iSCSIブートLUNを255に構成した後、iSCSIブートを実行すると、システムブルースクリーンが表
示されます。
処置：LUN値を0～254で構成してください。Broadcom iSCSIは0～255のLUN範囲をサポートしますが、Microsoft
iSCSI Software Initiatorは255のLUNをサポートしていません。
Windowsプラグアンドプレイからインストールすると、
システムブルースクリーンが発生する
考えられる原因：WindowsプラグアンドプレイからBroadcomドライバーをインストールすると、システムブルー
スクリーンが発生します。
処置：セットアップインストーラーからドライバーをインストールしてください。
トラブルシューティング
27
iSCSIでWindows 2008 R2を起動すると、システムブルー
スクリーンが発生する
症状：iSCSIで、リンクローカルIPV6アドレスを使用してイニシエーターを構成し、ルーター構成のIPv6アドレスを
使用してターゲットを構成したアダプターNDISパスからWindows 2008 R2を起動すると、システムブルースクリー
ンが発生します。
処置：処置は不要です。これは、Windows TCP/IPスタックの既知の問題です。
トラブルシューティング
28
よくある質問
iSCSIオフロードに関するFAQ
Q：iSCSIオフロードのIPアドレスを割り当てるにはどうすれば良いですか。
A：BACSの[Configurations]タブを使用します。
Q：ターゲットへの接続の作成に、どのツールを使用する必要がありますか。
A：Microsoft iSCSI Software Initiator（バージョン2.08以降）を使用します。
Q：接続がオフロードされているか、どのようにしてわかりますか。
A：Microsoft iSCSI Software Initiatorを使用してください。コマンドラインから、iscsicli sessionlistと入力
します。イニシエーター名から、iSCSIオフロード接続の場合はB06BDRV...で始まるエントリーが表示されます。
非オフロード接続の場合はRoot...で始まるエントリーが表示されます。
Q：どのような構成を避ける必要がありますか。
A：IPアドレスをLANと同じにしないでください。
よくある質問
29
イベント通知
オフロードiSCSIドライバー
次の表に、オフロードiSCSIドライバーのイベントログメッセージを示します。
メッセージ番号
深刻度
メッセージ
1
エラー
イニシエーターはターゲットに接続できませんでした。ターゲットIPアド
レスとTCPポート番号はダンプデータで得られます。
2
エラー
イニシエーターは、iSCSIセッションでリソースを割り当てられませんで
した。
3
エラー
最大コマンドシーケンス番号が、ログインの応答で予想コマンドシーケン
ス番号よりも大きな連続する値ではありません。ダンプデータには、予想
コマンドシーケンス番号に続けて最大コマンドシーケンス番号が含まれ
ています。
4
エラー
MaxBurstLengthは、FirstBurstLengthよりも大きな連続する値ではありませ
ん。ダンプデータには、FirstBurstLengthに続けてMaxBurstLengthが含まれ
ています。
5
エラー
イニシエーターポータルをセットアップできませんでした。エラーステー
タスはダンプデータで得られます。
6
エラー
イニシエーターは、iSCSI接続でリソースを割り当てられませんでした。
7
エラー
イニシエーターは、iSCSI PDUを送信できませんでした。エラーステータ
スはダンプデータで得られます。
8
エラー
ターゲットまたは検出サービスが、イニシエーターによって送信された
iSCSIリクエストに対して時間内に応答しませんでした。iSCSIファンク
ションコードはダンプデータで得られます。iSCSIファンクションコード
について詳しくは、iSCSIユーザーガイドを参照してください。
9
エラー
ターゲットが、SCSIリクエストに対して時間内に応答しませんでした。
CDBはダンプデータで得られます。
10
エラー
ログインリクエストが失敗しました。ログイン応答パケットはダンプデー
タで得られます。
11
エラー
ターゲットが、無効なログイン応答パケットを返しました。ログイン応答
パケットはダンプデータで得られます。
12
エラー
ターゲットが、ログインリダイレクトに無効なデータを提供しました。ダ
ンプデータには、ターゲットから返されたデータが含まれています。
13
エラー
ターゲットは、不明なAuthMethodを提供しました。ダンプデータには、
ターゲットから返されたデータが含まれています。
14
エラー
ターゲットは、CHAPの不明なダイジェストアルゴリズムを提供しました。
ダンプデータには、ターゲットから返されたデータが含まれています。
15
エラー
ターゲットから与えられたCHAPチャレンジに無効な文字が含まれていま
す。ダンプデータに、与えられたチャレンジが含まれています。
16
エラー
CHAPネゴシエーション中に、無効なキーが受信されました。キー=値の
ペアはダンプデータで得られます。
17
エラー
ターゲットから与えられたCHAP応答が予想のものと一致しませんでし
た。ダンプデータに、CHAP応答が含まれています。
18
エラー
ヘッダーダイジェストがイニシエーターによって要求されていますが、
ターゲットは提供しませんでした。
イベント通知
30
メッセージ番号
深刻度
メッセージ
19
エラー
データダイジェストがイニシエーターによって要求されていますが、ター
ゲットは提供しませんでした。
20
エラー
ターゲットへの接続が失われました。イニシエーターは接続を再試行しよ
うとしています。
21
エラー
ヘッダーで与えられたデータセグメント長が、ターゲットによって宣言さ
れたMaxRecvDataSegmentLengthを超えています。
22
エラー
指定のPDUで、ヘッダーダイジェストエラーが検出されました。ダンプ
データに、ヘッダーおよびダイジェストが含まれています。
23
エラー
ターゲットが無効なiSCSI PDUを送信しました。ダンプデータに、iSCSI
ヘッダー全体が含まれています。
24
エラー
ターゲットが無効なopcodeを持つiSCSI PDUを送信しました。ダンプデー
タに、iSCSIヘッダー全体が含まれています。
25
エラー
データダイジェストエラーが検出されました。ダンプデータには、計算さ
れたチェックサムに続いて指定のチェックサムが含まれています。
26
エラー
ターゲットは、イニシエーターが要求した量より多くのデータを送信しよ
うとしています。
27
エラー
イニシエーターは、受信したPDU内に、イニシエータータスクタグに相当
するものを見つけられませんでした。ダンプデータに、iSCSIヘッダー全
体が含まれています。
28
エラー
イニシエーターは無効なR2Tパケットを受信しました。ダンプデータに、
iSCSIヘッダー全体が含まれています。
29
エラー
ターゲットは、イニシエーターが送信したiSCSI PDUを拒否しました。ダ
ンプデータに、拒否されたPDUが含まれています。
30
エラー
イニシエーターは、リクエストを処理するための作業項目を割り当てるこ
とができませんでした。
31
エラー
イニシエーターは、リクエストを処理するためのリソースを割り当てるこ
とができませんでした。
32
情報
イニシエーターは非同期ログアウトメッセージを受信しました。ターゲッ
ト名はダンプデータで得られます。
33
エラー
ターゲットで与えられたチャレンジサイズが、iSCSI仕様で指定された最
大値を超えています。
34
情報
ターゲットへの接続が失われましたが、イニシエーターはターゲットに正
しく再接続しました。ダンプデータに、ターゲット名が含まれています。
35
エラー
ターゲットCHAPシークレットは、仕様で要求されている最小サイズ（12
バイト）を下回っています。
36
エラー
イニシエーターCHAPシークレットは、仕様で要求されている最小サイズ
（12バイト）を下回っています。ダンプデータに、指定のCHAPシークレッ
トが含まれています。
37
エラー
FIPSサービスを初期化できませんでした。永続ログインはサポートされて
いません。
38
エラー
イニシエーターは、ログイン認証にCHAPを必要としますが、ターゲット
はCHAPを提供しませんでした。
39
エラー
イニシエーターは、ターゲットをリセットするタスク管理コマンドを送信
しました。ターゲット名はダンプデータで得られます。
40
エラー
ターゲットは、CHAPを介したログイン認証を必要としますが、イニシエー
ターはCHAPを実行するように構成されていません。
41
エラー
ターゲットは、セキュリティネゴシエーションフェーズ中にAuthMethod
キーを送信しませんでした。
イベント通知
31
メッセージ番号
深刻度
メッセージ
42
エラー
ターゲットは、接続の無効なステータスシーケンス番号を送信しました。
ダンプデータには、予想ステータスシーケンス番号に続けて指定のステー
タスシーケンス番号が含まれています。
43
エラー
ターゲットが、ログインリクエストに対して時間内に応答できませんでした。
44
エラー
ターゲットが、ログアウトリクエストに対して時間内に応答できませんで
した。
45
エラー
ターゲットが、ログインリクエストに対して時間内に応答できませんでし
た。このログインリクエストは、セッションに新しい接続を追加するため
のものでした。
46
エラー
ターゲットが、SendTargetsコマンドに対して時間内に応答できませんで
した。
47
エラー
ターゲットが、WMIリクエスト通じて送信されたSCSIコマンドに対して
時間内に応答できませんでした。
48
エラー
ターゲットが、NOPリクエストに対して時間内に応答できませんでした。
49
エラー
ターゲットが、タスク管理リクエストに対して時間内に応答できませんで
した。
50
エラー
ターゲットが、iSCSIパラメーターを再ネゴシエートするために送信され
たテキストコマンドに時間内に応答できませんでした。
51
エラー
ターゲットは、ターゲットからの非同期メッセージに応答するために送信
されたログアウトリクエストに時間内に応答できませんでした。
52
エラー
イニシエーターサービスは、iSCSI接続のIPSecリソースを構成するように
求めるリクエストに時間内に応答できませんでした。
53
エラー
イニシエーターサービスは、iSCSI接続に割り当てられたIPSecリソースを
解放するように求めるリクエストに時間内に応答できませんでした。
54
エラー
イニシエーターサービスは、データの暗号化または解読を求めるリクエス
トに時間内に応答できませんでした。
55
エラー
イニシエーターはターゲットにデータを送信するためのリソースを割り
当てることができませんでした。
56
エラー
イニシエーターは、ユーザー仮想アドレスをカーネル仮想アドレスにマッ
ピングできず、I/O障害が発生しました。
57
エラー
イニシエーターは、リクエストを処理するために必要なリソースを割り当
てられず、I/O障害が発生しました。
58
エラー
イニシエーターは、リクエストを処理するためのタグを割り当てられず、
I/O障害が発生しました。
59
エラー
ターゲットは、イニシエーターがフル機能フェーズに移行できる前に、接
続を破棄しました。
60
エラー
ターゲットは、Data_IN PDUではなくSCSI応答PDUでデータを送信しまし
た。センスデータだけをSCSI応答で送信できます。
61
エラー
ターゲットは、イニシエーターがYESを要求したときに、DataPduInOrder
をNOに設定しました。ログインは失敗します。
62
エラー
タ ー ゲ ッ ト は 、 イ ニ シ エ ー タ ー が YES を 要 求 し た と き に 、
DataSequenceInOrderをNOに設定しました。ログインは失敗します。
63
エラー
ターゲットまたはLUNをリセットできません。セッションの復旧が試行さ
れます。
64
情報
iSCSI NIC Boot iBFを使用したWindowsのブートストラップの試行が進行
中です。
65
エラー
iSCSIからの起動が進行中ですが、ページングパスでNICを設定できません
でした。
イベント通知
32
メッセージ番号
深刻度
メッセージ
66
エラー
iSCSI接続のNagleアルゴリズムを無効にしようとしましたが失敗しまし
た。
67
情報
iSCSIセッションのダイジェストサポートが選択されている場合、ダイ
ジェスト計算に対するプロセッサーのサポートが使用されます。
68
エラー
ターゲットから非同期ログアウトを受信した後、セッションに再ログイン
しようとしましたが失敗しました。エラーステータスはダンプデータで得
られます。
69
エラー
予想外の終了したセッションを復旧しようとしましたが失敗しました。エ
ラーステータスはダンプデータで得られます。
70
エラー
iSCSIログインリクエストの処理中にエラーが発生しました。リクエスト
は再試行されませんでした。エラーステータスはダンプデータで得られます。
71
情報
イニシエーターは、リクエストの受信時にセッションの復旧を開始しませ
んでした。ダンプデータに、エラーステータスが含まれています。
72
エラー
予想外のターゲットポータルIPタイプが見つかりました。ダンプデータ
に、予想されるIPタイプが含まれています。
イベント通知
33
規定に関するご注意
安全と規定準拠
安全、環境、および規定に関する情報については、『Safety and Compliance Information for Server, Storage, Power,
Networking, and Rack Products』（HPのWebサイトhttp://www.hp.com/support/Safety-Compliance-EnterpriseProducts
（英語））を参照してください。
保証情報
HP ProLiantとX86サーバーおよびオプション（http://www.hp.com/jp/support/warranty_server）
HPエンタープライズサーバー（http://www.hp.com/support/EnterpriseServers-Warranties）
HPストレージ製品（http://www.hp.com/support/Storage-Warranties）
HPネットワーク製品（http://www.hp.com/support/Networking-Warranties）
Turkey RoHS material content declaration
Ukraine RoHS material content declaration
規定に関するご注意
34
頭字語と略語
BACS
Broadcom Advanced Control Suite
CD
compact disc。コンパクトディスク
CHAP
Challenge Handshake Authentication Protocol
DHCP
Dynamic Host Configuration Protocol
DVD
digital video disc。デジタルビデオディスク
EUI
extended unique identifier
FIPS
Federal Information Processing Standard
HBA
host bus adapter。ホスト バス アダプター
HDD
hard drive。ハードディスクドライブ
IPv4
Internet Protocol version 4。インターネットプロトコルバージョン4
IPv6
Internet Protocol version 6。インターネットプロトコルバージョン6
IQN
iSCSI qualified name。iSCSI修飾名
iSCSI
Internet Small Computer System Interface
頭字語と略語
35
ISO
International Organization for Standardization。国際標準化機構
LUN
logical unit number。論理ユニット番号
MAC
Media Access Control。メディアアクセス制御
MBR
multi-boot agent。マルチブートエージェント
MTU
maximum transmission unit
NDIS
Network Driver Interface Specification。ネットワークドライバーインターフェイス仕様
NOP
no operation。何もしない
NVRAM
nonvolatile memory。不揮発性メモリ
OIS
offload iSCSI。オフロードiSCSI
PCI
payment card industry
PDU
protocol data unit
PXE
preboot execution environment
RFC
request for comments
RHEL
Red Hat Enterprise Linux
頭字語と略語
36
SLB
switch-assisted load balancing。スイッチアシストロードバランシング
SLES
SUSE Linux Enterprise Server
VLAN
virtual local-area network。仮想ローカル エリア ネットワーク
WMI
Windows Management Instrumentation
頭字語と略語
37
索引
起動の問題
26
Ｃ
CHAP
く
5, 9, 30
18, 26
クラッシュダンプ
Ｄ
DHCPサーバー
け
9, 10, 11
20, 30
検出プロトコル
Ｈ
HBAの障害
さ
26
Ｉ
IPアドレス割り当て
9, 10, 27
iSCSIイニシエーター
19, 20
iSCSIオフロード
18, 19
iSCSIブート オプションROM
15
iSCSIブート構成
5, 7, 8, 27
iSCSIブートターゲット
5, 6, 7, 8, 11, 12, 13, 15, 18,
19, 20, 26, 27
Ｌ
LUNアクセスの問題
27, 30
サポートされているアダプター
4
サポートされているオペレーティング システム
サポートされているターゲット
20, 26
4
す
スリップストリームCD
16
た
ターゲットのインストール
11, 12
ターゲットの接続の問題
26, 27, 29, 30
ターゲットのログインの問題
30
ち
Ｍ
チーミングの制限
Microsoft iSCSI Initiatorソフトウェア
19, 20
18, 26
て
Ｐ
デバイスドライバーのインストール
PXE（Preboot Execution Environment）
6, 11, 12
19, 26
と
Ｗ
トラブルシューティング
WIMイメージ
16, 18
Windows Server 2008
11
Windows Server 2012
12
い
イベントログ
4
ファイルのダウンロード
4
ブルースクリーンイベント
27, 28
も
26, 29, 30
よ
よくある質問
き
起動
ふ
問題の診断
か
概要
30
26, 29
29
18
索引
38