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バイオ研究所の移転先 翌朝7時半ミサオも起きて来たので、クララに朝食

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バイオ研究所の移転先 翌朝7時半ミサオも起きて来たので、クララに朝食
 第118号
2010年5月1日更新
アンデス山脈
ペルー南部クスコ近郊の村から見た、アンデス山脈の高峰、この地方は平地に見えるが、標
高3000m以上有り、見えてる山は6000m級が数多く有り、
中でも北西部にある、周年雪に覆われたコルデラ・ブランカ[白い山脈]の南米大陸の、
最高峰であるワスカラン山(6768m)だ赤道直下に有りながら万年雪に覆われていて、
ペルーの主要な河川に流れ込み、農業用の灌漑用水に成っている。
バイオ研究所の移転先
翌朝7時半ミサオも起きて来たので、クララに朝食の準備をさせる、献立はクララが考えた物だから、
ちょっと変な感じだが、品数はまるで和食のフルコースだ、献立は、焼のり、納豆、大西洋アジの干物、
冷や奴、とろろ芋、ルッコラの御浸し、若メロンの浅漬け、蕪の漬物、梅干し、等々盛り沢山だ、
ミサオが洗面所から出て来て、食卓を見て吃驚して開口一番、わー和食のバイキングだ!!、
私はミサオ君、クララが作れる物、準備できる物全てを出して呉れたんだ、御馳走になりなと言う、
彼女はブラジルでこんな豪華な日本食、食べられるだけ幸せですと言う。
食事が終わりコーヒーを飲んでる時にクララに今日午後ライザマニ行くが、シンデレラの赤ん坊を見に、
クララは行けるかと言うと、今日は特別予定は無い夕飯の支度だけだと言う、夕飯は支度はいらない、
ミサオも一緒に向こうで泊まりだと言う、それで午前中に市場に行きヒーローの洋服を買って来いと言う、
ミサオは先生子供の洋服は親の好みが有るので止めた方が良いと言う、
そういうもんか、では金で渡すかと言うと、その方が良いと思いますと現実的な事を言う、
今日は向こうの養魚場で泊まりなので準備するようエリナにも言って於いてくれ出発は2時頃だろうと言う。
それから母屋に行くエリザベスが先生食事はと言う、食べましたと言う、コーヒーなら良いでしょうと言う、
頂きますと言う、会長夫婦とイタリアから来たオリベットリ・ネルソン夫婦が食事しているテーブルに付く。
メイドのヘレンが持って来たコーヒーを飲んでいて20分ほどで食事が終わった、
旦那が先生書斎で話を聞くと言う、書斎にコーヒーを頼むと言って、く二人で書斎に行く。
先生マーガレッタから報告受けたが空港の件は良かった、彼女も先生の知恵を借りたとしても良くやる、
どうだろう後13年彼女に社長をやらせたいが、先生の意見を聞かしてくれと言う、
そうですね彼女は充分経営能力は有るが、フリント君とのバトンタッチが遅くなると言う、
それは考えなくて良いと言う、レオポルドが受け継ぎ出来るまで彼女に精々会社を大きく安定させて貰う、
そうすればフリントもレオポルドが楽になるし、レオポルドが社長に成ってもフリントとナンシーを、
後見人として二人を副社長にする積りだと言う、ブラジルでは3代目の社長が会社を潰すと言われている、
俺と先生が作った会社だ、いくら甥でも潰させる訳にはゆかん、そうだろう先生と言う。
そこまで会長が考えての人事なら私は何も言う事は有りません、
日本でも3代目が会社を潰すとよく言われてますと言う、そうかどうしてだろう日本でも言うかと言う、
オリベットリの仕事を考えて呉れたかと言う、会長どうでしょう私がやっている蘭農場の管理をやるのは、
アルゼンチンの研究所を今度ライザマに移転を計画しています、
そこに行って貰い管理人の仕事をして貰います、問題は言葉だけですがと言うと、
それは問題ない、陸を行くとスペインとイタリアは中にフランスが有るが地中海を船ならスペインと隣だ。
昔からスペインとイタリアは生活風俗が良く似ている、イタリア人が女好きもスペインの影響だと言う、
オリベットリの事は先生に任した宜しく頼むと言う、 エリザベスとヘレンとコーヒ-を持って来る、
旦那がエリザベスに昨夜の話先生がその方が良いと言ってくれたと言う、
そうですか良かった身内だとどうしても甘えが出るのでマーガレッタに少し長くやって貰いたかったと言う、
彼女をもう少し指導して貰わなくては、フルナンド興産は盤石よ、
ナンシーなんかわ先生事を凄く尊敬していて、先生の言う事をなんでも聞くので大和も大丈夫よ、
これからはマーガレッタとナンシーの他にフリントも指導をもっとビシビシやって貰いたいと言う。
それはそうと先生は日本に帰って無いなと言う、その事ですが 来月1週間ばかり姪の結婚式に帰ります、
それまで仕事に支障ないよう進めて置きます、来週会長とオリベッテイさんを連れてアルゼンチンに、
行きませんか、まだ農場を見てないでしょうと言う、そうか将来の ドル箱現場を見てみるかと言う、
従兄弟が住む家も見てみたいと言う、それでは来週月曜に予定してます、都合は如何ですかと言う、
大丈夫だ予定を進めて呉れと言う、判りました日本から帰って来たエリナとミサオをも一緒です、
1泊の予定ですと言うので準備をと言う、午後はライザマ行って来ますと言う。
旦那は先生はイタリアの美味しいハムを知ってるか? クラテッロですか?と言うと、
流石先生だ知ってたか、幸い家の飛行場で通関したので持ち込めた、先生も1本持って行けと言う、
1本持って行けって何本持って来たんですかと言うと10本持って来たと言う、
凄い年間9000本生産だそうですが、良く手に入りましたねと言う、地元に親戚が居るので手に入った、
エリザベスにクララを呼んで保存方法を教えて持たしてやれと言う、喜んで戴きますと言う、
さっきのマーガレッタの社長延長の件は彼女に耳打ちして良いのですねと言うと、
本人には構わんが、来月の役員会で正式に決まるので、外には漏らすなと言う、
会社に出ますと言って帰ってくる。
幻の手作りの逸品クラテッロ(CULATELLO)のハムとラベル、詳しくは爺のB級グルメを参照
娘三人連れてライザマに行く
エリナ、ミサオ、クララを連れて、2時に本社の屋上からヘリで飛び立つ、
全員頭にはヘッドホーンを付けている会話と言うより騒音防止の方だ、
飛び立ってクララが魔法ビンからコーヒーを入れて呉れた、クッキーまで有る、操縦席にも持って行く、
パイロットは飛行機と違って無理だ飲めないよと言うと、大丈夫装置を作って来たと言う、
どんな装置を作ったと言うと、小さなポットをビニール袋に入れて操縦席の背もたれに吊るして、
ストローで飲んで貰うと言う、ミサオはクララさんはアイデアウアマンですねと言う。
ヘリは40分程で到着し養魚場の玄関前に降り立つ、養魚場の事務所に入りユナルが居たので、
4時に皆を集めてくれと言う、打ち合わせをしたいと言う、
エリナとミサオには此処で採集された蘭を移動するに当たり、此処の原生林のどこに移動するか、
考えてくれと言う、クララにはシンデレラ家に行きを呼んで来いと言う、子供は君が子守をしてやれと言う、
そうしたらユナルがクララさん子守は居るから大丈夫です、今電話したからワイフは来ますと言う、
10分程したらシンデレラが子守と一緒に来た、いらっしゃい先生大分暫くですと言う、
どうだ元気だったかと言うと、大変でしたが漸く子守が見つかり少しは楽になりました、
子育てがこんなに大変だとは思っても居ませんでしたと言う。
子守はコンドルの部落からかと言うと、学校に行ってる子です、この子は学校の午後部に行ってる子で、
朝8時から午後2時まで、もう一人午後来る子が居ます、その子は2時から8時まで午前部の子です、
どちらも1日2食付きで、200ヘヤルですと言う、ルシアに推薦して貰った子ですと言う、
ルシアが選んだなら間違いがないだろうと言う、これからスタッフと打ち合わせやるが、
今晩は別荘に泊まる、私は自分の部屋で続間はクララ、エリナとミサオを3番の部屋を準備してくれと言う、
それと小母さんに食事も頼んでくれと言う、シンデレラが食事は今晩はファームで準備しますと言う。
それとヒローの誕生日がもう直ぐだろう、クララと色々相談して決めたんだが、お金で不躾と思ったが、
クララがマー姉さん私の気持ちも入ってるのよと封筒を渡す、有難うございます、使わせて頂きますと言う、
私はクララと別荘に行き部屋の準備をさせると言う、会議をサロンでやるので、大丈夫かと言う、
綺麗になっています、後でコーヒーを出しますからと言う、行ってきますとクララと子守を連れて出て行く、
ユナルが若い子を連れて来て、先生この子が今度事務補助として入ったシンシアですと言う、
シンシアには本社の総支配人だと紹介している。
私はシンシア君コピーの取り方判ると言うと、はいわかりますと言う、この書類を8部コピー頼むと言う、
ユナルに白人だどこの子だと言うと、ルシアが連れて来て給料はいらんが、使ってくれと言うんで置いてる、
先生無給ではチョットどうしましょうと言う、補助は務まるかと言うとシインデイは良く出来るし呑込も早いと、
言ってますがと言う、それでは当分600ヘヤル払ったらと言う、シンデイが800ですよと言う、
そうシンデイちょっと来てくれと呼ぶ、君の給料は今月から1200ヘヤルにして職員だパートは卒業だ、
ところでシンシアの給料は幾らにしたら良いと聞くと、そうですよね500ヘヤルで、その後仕事を覚えたら、
昇給させるのが良いと思うと言う、そう言う事だユナルそれで決定だと言う。
エリナとミサオが帰ってくる、どうだった蘭はと言うと、ミサオがエリナと話したがあの蘭は此処の、
原生林の1部分を仕切って植えて置き私達が必要な細胞片を取って使うと言う方法が、
1番良いと意見が一致したと言う、 そうか判った今度の計画に取り入れようと言う、
4時になりガイ達が戻ってくる、私は5時からサロンで会議をやるシャワーを浴びて待っててくれと言う、
シンデイに今度入ったシンシアも連れて行きコーヒーでも出す手伝いをさせろと言う、
君達はメキシコに里帰りは必要ないのかと言うと、家の人行くかしらジャポネスですからと言う、
なんだそのジャポネスとは、家の人のニックネームです、日本人みたいに働くからと言うと、
ジャポネスか良いニックネームだ俺は好きだよと言う、ガイだって私が休暇を取れと言ったら取るさー
魚の産卵が終わったら3週間二人でメキシコに里帰りだ、君達が帰って来たらデアスが行けば良いと言う。
4時半になりサロンに行く事になった、今日の当直はと言うと、作業員を二人残して居りますと言う、
それでは行こう皆さん車に適当に便乗させてくれと言う、
サロンに行くとシンデレラが先生食事は先に取りますと言う、10分で大事な話は終わる、
そして雑談的に話す事は食事しながらにしようと言う、サロンに男性職員ユナル他4名と女性が、
シンデイにシンシアとエリナにミサオにシンデレラが席に着く、私はこれから重大発表をしますと言う。
今まで養魚場はエリザベス・フエルナンドの個人経営だったが、3ヶ月後にアルゼンチンに有る、
バイオ研究所と合併して動植物総合研究所をこの場所に作る事になりフエルナンド興産1部門となる、
研究所で使用する分析機械等は来月には日本から此処に到着する、1次の購入費用として32万ドルだ、
シンシア君コピーを渡してくれ、来月から着工する研究所の略図だが、300m程国道方面に行った所を、
予定している、エリナ今持っている蘭は図面の赤丸の(自然蘭園)の場所に木立を植えて貰い蘭を 、
植えたら良いと言う、来月から測量に取り掛かるので工事現場が建設されるので協力をお願いする、
他の事色々有るが食事しながらだ、女性陣は食事の準備を頼むと言う。
食事が始まる内容は蟹の茹で上げに、ナマズのムニエルとスペアーリブのトマトソース煮だ、
ユナルが皆さんシンデイがパートから職員に昇格し、それとシンシア君を正式に採用したと言う、
私はシンデイ最初から職員で入れば良いのに、途中でメキシコに帰る積りだったのかと言うと、
シンデイは直ぐに子供を産むつもりだたんですがと言う、職員になればすぐ出来るかもと言う、
明日からシンデイよシンシアに事務処理を教えて置けよ、そうしないとメキシコに帰れないぞと言う、
ガイは産卵が終わったら3週間休暇を取ってメキシコに帰れと言う、デアスはガイが帰ってからだと言う。
ユナルが先生ガイとデアスを一緒にメキシコにやったら如何ですと言う、3週間3人抜けて大丈夫と言う、
来週オーストラリアからパブロ君が受け入れ調査から帰ってきますのでと言う、
デアス聞いた通リだ君も休暇を取れと言う、シンシアは何処から来ているんのだと言うと、
学校の寄宿舎ですと言う、それではシンデレラ私が仕事場にしてた部屋をかたずけてベットを入れてやれ、
机も有るし良いだろうと言う、不要な物は箱に入れて別荘で保管して貰えと言う、私の部屋のもう一つは、
エリナが使うと言う、判りましたがミサオさんはと言う、クイヤバの私の家に当分寄宿すると言う。
動植物総合研究所の俯瞰図
9時までサロンに居てシンデレラに送られてエリナとミサオにクララをを連れて別荘に帰って来た、
別荘のお婆さんがクララさんは先生の次の間でお休みください、二人のお嬢さんは3番の部屋ですと言う、
部屋にはシンデレラさんに教えられて冷蔵庫に皆さん好みの飲物が入ってますのでご自由にと言う、
明日は7時からは上の吾妻屋でコーヒーは飲めます、食事は8時には準備できますと言う、
何か御用が有ったら0番で私の処に繋がりますのでと言う、お休みなさいと言て下がって行く、
私は明日は11時にヘリコプターが迎えんに来る朝食後研究所の予定地を回って見ようと言う、
シャワーを浴びてゆっくりしてくれと言う、それからクララの暫くぶりのマッサージを受け眠りに就く。
バンホウ氏がアメリカに行く
今朝バンホウ氏にアストがパイロットの免許も取得して訓練飛行も終わったので10日後にブラジルに、
戻るんですが、バンホウ氏の飛行機をシュミットがアメリカに持って行き帰りに訓練を兼ねてアストが、
操縦してくる事を伝えると、10日くらいなら俺も行くと言いだした、判りました私も行ければ良いが、
今ゴルフ場の増設で多忙を極めて居るので申し訳ないと言うと、
構わんよアメリカに行けばアストが通訳するだけの実力が付いただろうと言う、
それは勿論パイロット試験に合格したんだからと言う、行きのパイロットは誰が行くんだと言う、
シュミットとワイフのマリアですと言う、それなら行きも英語の心配がない、大丈夫だ先生と言う。
直ぐに飛行場に電話してマリアでもシュミットでも良いから本社に来てくれと言う、
30分ほどでマリアが来たので、バンホウ氏がアメリカに行く事を伝えバンホウ氏のアメリカでの滞在予定を、
バーバラと打ち合わせをさせチケットと米ドルで5000ドルと法人のクレジットカードを渡して置くので、
ホテル代等経費に使ってくれと言う、マリアはそんなに甘えてよろしいのですか先生と言う、
私は心配するな帰って来たら大車輪で働いてもらうと言う、ボーナスの前払いと思ってくれて良いと言う、
私からはアストとアンドレには電話を掛けるが、君達はアメリカに着いたら、フロリダで1日休養を取り、
カナダに向え、カナデアン太平洋鉄道の旅が終わったら、3日間はフロリダで滞在して、
アストとバンホウ氏を連れて帰って来てくれと言う、帰国時のイミグレーションは家の飛行場だと言う、
アメリカでのバンホウ氏のお手伝い良いんですかと言う、孫娘逢いたいだけだアストがアテンドするよ。
それでは後の事はグルゼに引き継いで、明後日の午後クリチバ経由でバンホウ氏を乗せて出発だと言う、
判りましたシュミットは何時でも立てるようにと整備も終わりましたし、大丈夫ですと言う、
気お付けて行きな、新婚旅行のやり直しだと思って行って来いと言う、
アンドレ夫妻と子供たちに宜しく行ってくれと言う、そしてクリチバに電話しバンホウ氏に明日出発を告げる、
少し遅いがアンドレが起きて居るだろうと電話する、最初に出たのはアンドレのワイフだ、
少し前にベットに入ったのでまだ起きてると思うお待ち下さいと言う、アンドレーが出た。
悪いね起こしてと言うと、横に成ってTVを見てたんですと言う、
こちらからアストの迎えの飛行機でバンホウ氏が行くので宜しく頼むと言う、10日位厄介になるので、
仕事が増え奥さんに面倒掛けるが頼みますと言う、シュミットとマリアはその後カナダに1週間会社の用で、
行く事に成ってるが、それが終わったらアストと家の飛行機で帰ってくる予定だと言う、
バンホウ氏は興産の大事なスポンサーだお金の事は心配んなく接待してやってくれと言う。
マーガレッタが先生アマゾン農場のパブロ社長にもお知らせしたらどうでしょうかと言う、
そうだパブロの娘もアメリカンに行ってた、すっかり忘れていたと言う、直ぐパブロ電話してくれと言う、
直ぐにパブロ社長が出たようだ、電話を切り変えて出ると、済みません支配人僕はちょっと10日は、
開けられないが、ワイフを連れて行って貰いたい、明日の夜までは私もクイヤバまで行きますと言う、
決局アメリカにはシュミット夫婦とバンホウ氏とパブロ夫人の4人で出かけて行った。 本文にクラテッロ・ハムを取り上げたが、それでヒントを得た訳ではないが、
今回から私が他国を歩いて食べそして経験したグルメの事を書いてみたいと思う、
グルメ食べたと言っても貧しい財布から出る金だから殆どB級グルメの方が多かったが、
今回からエピソードも交えて紹介したいと思います、
グルメも一目置くクラテッロ・ハム(イタリア編)
1987年初秋、私達は同僚3人でイタリアの北部でアルプスから40km程離れた町のアオスタに居た、
同僚とはアメリカ人のジョージにイタリア人のロベルトと私の3人だ、アルプスの見える処で、、
のんびりしようと言う事になりアオスタに滞在する事に成ったロベルトが見つけた下宿に三人で旅装を解き、
二階の部屋を借りて一カ月契約で住む事に成った、モンブランともマッタ-ホルンが一望できる最高の部屋だ、
アフリカ帰りの我々は最初は田舎町でも白人女性も見られたし、食べ物屋も有るし、夜は照明も有るので、
何となく退屈しないで過ごせたが、4日目にロベルトが故郷のポロニ-ヤと言う町に帰って行った、
1週間過ぎてジョージと二人に成り、食べては寝ての繰り返しに退屈を持て余す事に成る。
その時ジョージが此処の下宿はメシは美味しいが毎日のチーズ料理では飽きて来た今日は観光客用の、
HOTELで食事にしようと言い出した、私も賛成してホテルに食事を取りに行く、
ジョージはおいおいミラノで泊まった四つ星のミケランジェロと同じ名だ大層な名を付けたもんだと笑っている、
HOTELは中々拡張の有る佇まいだ、聞く処によるとミラノのミケランジェロと姉妹店で夏場のアルプスの、
観光シーズン中の4ヵ月だけのオープンとの事だ。
モンブラン 4810M マッタ―ホルン 4478M
そのHOTELでこの章の、タイトルのクラテッロ・ハムとの出会いだ、
ダイニングルームに入ってウェーターに渡されたメニューから3種類有ったフルコースの中から、
2番目を選んで注文して待って居ると、前菜で出て来た生ハムでワインを乾杯する事に成った、
ワインで喉を湿して、そのハムを一口食べて見ると吃驚!!!、
奥深い香り、塩味、色とい言い素晴らしい逸品だった、ジョージも食べてみて、吃驚だな土田よ、
このハムに比べたら、この前ミラノでのキャビヤが色褪せるぜ、これをもう少し頼もうと言う。
ウエーターを呼んでこのハムを二人前追加頼むと言う、暫くしたら初老の支配人だと言う者が来て、
クラテッロ・ハムの注文頂きましたが、申し訳無いが今日の処お客様に出したのが最後のクラテッロでした、
折角ですがご要望に応じられませんと言う、それでは明日来ようと言うと、3日ばかり後に成ると言う、
そんなに作るのが大変なのかと言うと、はいホテルで契約してるのはエミリア・ロマーニャ州のジベッロ村で、
職人が手作りで年間800本(4000kg)を作っているのですと言う、明後日に1本入る予定だと言う。
そのジベッロ村に行くと手に入るのかと言うと、腕の良い職人の店は殆ど契約した所しか売らないと言う、
ただ最近は大量生産した量産化された物は売っていると言う、輸出用は100%この類ですと言う、
美味しいのかと聞くと、初めて食べる人は美味しいと言うでしょうが、
一度でも本物を食べた人は変に感じるでしょうと言う、私は食べられないまでもどんな作り方をしているか、
見たいのでこのホテルが契約している所を紹介してくれと言う、見るだけなら紹介をして差し上げますが、
今晩でもホルへ(ハム職人)に聞いておきますので、お名前と部屋番号を頂けますかと言う、
まだ部屋は決まって居ない、明日の朝食事に来るからと言って$20(42000リラ)のチップを渡す。
下宿に帰るとジョージがエミリア・ロマーニャ州と言うとロベルトの田舎では無かったと言う、
手帳を見て見るとエミリア・ロマーニャ州ポロニ-ヤとメモって有る、その様だ彼の田舎だと言う、
此処に来てから10日程経つが、明日ホテルから紹介状が貰えたら良いが、貰えなかったらロベルトに職人を、捜して貰い
て見ようと言いだした、行くのは良いがこの下宿は2週間居ないと15日分料金取られると言う、それも無駄だ、では15日過
ロベルトの田舎に行こうと言う、
それは良いがポロニ-ヤだと340kmも有るぞ、借りてるレンタカーで行くのかと言うと、そうするしかない、
バスで行く手も有るが3回も乗継で時間が掛かるそれだったら、のんびりとレンタカーで行こうと言う。
翌朝9時に昨日のホテルに朝食を取りに行く、昨日のウエタ―がニコニコしながら来て、支配人は後30分で、
来ると連絡が有りましたのでお待ち下さいと言う、それではと朝食の注文する事にした、
食事も終わりイタリア式のエスプレッソコーヒーを飲んで居ると、支配人がお早うございますと言って現れた、
昨晩ホルへの処に電話したら来週から今年最初の仕込みが始まるので来たら良いと言ってます、
ただ英語は話せないのでそれでも宜しかったらどうぞと言ってました、これが紹介状ですがお名前はと言う、
ポロニ-ヤから友人が一緒になるので彼の名前を書いてくれと言う、名前はROBELT MAZZINIだと言う、
支配人は紹介状に名前を入れて持って来て、友人の方はイタリア人ですねと言う、そうだがと言うと、
イタリアに昔Mszziniと言う悲運の革命家がおりまして、同じ名前なのでそう思いましたと言う。.
下宿に帰るとジョージが美味しハムにはキリットした酒だ、一走りフランスにワインを買い出しに行こうと言う、
フランスか今日中に帰って来れるかと言うと、往復8時間だろうと言う、では行って見るかと出かける、
このトンネルは上記の案内の様に、出来たのは1971年だが私等が通った時は順調だったが、
案内の様に1999年の3月にトンネル内の火災大惨事が起きて2002年まで閉鎖された、
今は防災設備も整って、最高速度も70Km/hに変更されて、安全に成ったが私が通った時代は、
100Kmの制限は有ったが、無いに等しくブンブン飛ばしてた、フェラリーなんかは200kmで飛ばしてた。
フランスのワインの買い出しでジョージが選んだのは、サン・ブランコ リトルジェンズバスケットブレスと言う、
地酒の白だった、醸造所売店で一本買って、売り子に主人を呼んでくれと言う、
暫くすると帆布の前掛けをした男が出てくる、ジョージは買ったビン詰を指差してフランス語でまくしたてている、
あれ彼フランス語話せたんだ、後で聞いたところお婆さんがフランス人だったそうだ、
醸造所の親父さんとの話は、地元のパブに収める5ガロン入りの樽ブドウ酒を売ってくれとの交渉だった、
ジョージは首尾よく交渉成立で帰りは鼻歌交じりの運転で樽入り葡萄酒を運んで夜の7時に帰ってくる。
樽入りのパブ向けの葡萄酒、並んでいるビン詰が18本位入る、
フランスから帰り中一日おいて下宿との契約ミニマムの2週間過ぎたので、下宿を引き払い、
ロベルトの田舎に向う、彼にはメールで連絡しておいたが、返事は来ていないのが一抹の心配だ、
朝下宿のお上さんが、パスケットの2食分の弁当を持たして呉れた、リラが無くなったのでドルで払ったのが、
気分が良いのだろう、インフレでリラは1カ月に8%も目減りするのだ、ドルなら減る心配がない訳だ、 朝食事が終わり8時40分に一路南下して行く、350kmの行程だアオスタ市街を抜けると、
イタリアが誇るドイツのアウトバーンと並び称されるアウト ストラーダ高速道路に入る、
ジョージは良く地図を見ててくれ、特にインターチェンジを間違わないようにと言う、この道路の状態では、
昼過ぎにはポロニ―ヤに入れると言う。
ポロニーヤには午後2時到着遅めの昼を食べてシェラトン・インターナショナルにチェックインする、
やはり英語が完全に通じるのは安心だ、部屋から直ぐにロベルトに電話を入れる、
家族が出て外出してるが帰ったらHOTElに電話させると言う、
ジョージが大きなスーツケースから洗濯ものを取り出して居る、僕はランドリーに行って来るのでロベルトの、
電話の留守を頼む、凄い洗濯だと言うと,そうよ2週間洗濯して居ないと言う、なんでそんなに貯めると言うと、
アフリカのあの汚い水で洗濯ではねと言う、村の小母さんに頼めば良いだろう真っ白くしてくれるよと言う、
土田さんは彼女らと話すが、どうも僕は彼女らが苦手でと言う、アメリカ人らしいアフリカでも人種差別だ。
ロベルトが連絡を寄こしたのは昨晩9時過ぎだった、クラテッロ・ハム工房に行きたいので通訳を頼むと、k
彼が言うにはクラテッロ・ハムはパルマ周辺のポー川北岸のジベッロ村他7村で作られているハムで、
DOP Denominazione d Originre Protetta と言う組合で管理してると言う、
組合に知ってる人間が居るから紹介して貰うと言う、ミケランジェロHOTELから紹介状はもらってると言うと、
では其処に行って見て駄目なら紹介して貰おうと言う、明日はホテルに8時まで行くので待っててくれと言う。
良く朝早めに食事してロベルトを待っていると、綺麗な若い子の運転でロベルトが送られてくる、彼女と?、
思ったら末の妹だと言う、妹が兄がお世話に成っていますと挨拶される、
そして今晩9時に食事を差し上げたいので家まで来て頂きたいと言う、ジョージが直ぐにOKと言ってしまう
ロベルトはジョージは女には甘いからな-でも妹はファインセが居るから残念でしたと笑っている、
それでは出かけようと、ロベルトの運転のレンタカーで出かける、彼が言うには小1時間掛かると言う。
40分程行くと長閑なで年田園地帯にでた、ロベルトが向こうの黒っぽく見える集落がそうだと言う、
近ずくと霧が出て来た、この霧が良いハムができる条件だと言う、暫くすると持って来た紹介状を見て、
車を停めて此処だと言う、見ると普通の農家だ3人が入って行くと中年の小母さんが居る、紹介状を渡すと,
奥の方から老人出て来て、ホテルの紹介だから見学させるが普通は見学を断って居ると言う。
奥の方に案内されるが、作業場は意外と狭いそれもそのはず作業場の隅に熟成する室が半地下で有った。
見学が終わり濃いエスプレッソを頂いた、ジョージが一昨日此処のクラテッロを肴に飲もうとフランスで、
買ってきたワインだ、お宅のハムと相性が良いと思っているが、今晩試して下さいと3本お土産と渡す、
爺さんかなりのワイン好きみたいで、ワインを持って来た見学者は彼方達が初めてだと言う、
それでは今ここで1本明けようと言う、ワインは冷えて居ませんがと言うと、
私のクラテッロは常温のワインでも充分の味を保証するよと言う、そして奥に行って小母さんを連れて来て、
1本のクラテッロとナイフを持って来る、小母さんがハムをスライスして皿で出す、ジョージがワインを開けて、
乾杯をする、ハムを一切れ口にれると、至福の世界だ。
クラテッロ ディ ジベッロ(Culatello di Zibello)の作り方は簡単に説明すると次の様だ、
豚の尻肉をブロックのまま(8~10kg)を岩塩を臼で砕いた物で水を加えず塩漬にする(日本の塩釜の様)
漬込終わった肉を取り出し刷毛で塩を払い落して、豚の膀胱を綺麗に洗った物で包んで紐掛けする、
この紐がけは経験を要するそうだ、肉がだんだん水分が飛んで痩せてくるので、出来上がりに丁度良く、
紐の弛みにするそうだ正に匠の技だ、試食試飲が終わり帰って来る時爺さんが、ホテルと契約して居て、
クラテッロの未開封をを差し上げる訳には行かんが、さっきの試食した残りだ持って行って下さいと言う。
今回のクラテッロ見学の旅で判った事が有った、本物のクラテッロは年間13000本生産だそうだが、
市販されている物が数が多すぎる、日本の魚沼産コシヒカリ米見たいに随分偽物が出ているようだ、
それと熟成させる貯蔵所の床に白ワインを振掛け湿度調整する件は、眉唾物らしい、
ハムを熟成するのにワインをかける、冗談ではないハム1本幾らで売る、精々10万リラだろう、
ワインの値段を考えたら、採算が合わんと言われた。
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