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本邦における小児医薬品開発の現状 - Pmda 独立行政法人 医薬品医療
本邦における小児医薬品開発の現状 「本邦の小児医薬品承認の現状」 (独)医薬品医療機器総合機構 佐藤淳子 本日のお話 小児医薬品開発: • • • • 現状 最近の動向 課題 最後に 本日のお話 小児医薬品開発: • • • • 現状 最近の動向 課題 最後に 小児対象の開発 • 採算性が低い? – 患者数が少ない – 患者あたりの使用量が少ない – 小児用剤形の必要性 • 治験の実施が困難? – 保護者の理解 – インフォームドアセント 添付文書における 効能・効果/用法・用量への小児記載 1400 小児あり 小児なし 1200 品目数 1000 800 600 400 200 0 薬効群 本日のお話 小児医薬品開発: • • • • 現状 最近の動向 課題 最後に 承認品目の小児用量記載状況 (件) 120 小児用量あり 小児用量なし 100 80 60 40 20 0 H.20 H.21 年度 H.22 承認品目領域別小児用量記載状況 平成20~22年度承認品目 循環 呼吸器 代謝 消化器外用 その他 免疫 ホルモン 感染 ワクチン 血液 神経 昨今の治験相談 国内成人 国内小児 国際共同成人 国際共同小児 500 400 300 200 100 0 H.18 H.19 H.20 H.21 H.22 治験相談における小児対象試験の推移 小児対象試験 成人対象試験 500 100% 400 80% 300 60% 200 40% 100 20% 0 18 19 20 年度(平成) 21 22 0% 18 19 20 年度(平成) 21 22 薬効別小児対象治験相談数 呼吸器 循環 消化器 外用 その他 免疫 代謝 ホルモン 感染 ワクチン 血液 神経 疾患領域別小児対象国際共同治験 感染症 循環器 代謝 ホルモン 中枢 泌尿器 最近の開発動向 - PhRMA 2010.3. • PhRMA加盟会社の小児向医薬品開発状況 • 全234剤 – 遺伝疾患 – 感染症 – がん – 神経疾患 – 呼吸器疾患 – 心血管疾患 36剤 33剤 25剤 23剤 15剤 13剤 など 本日のお話 小児医薬品開発: • • • • 現状 最近の動向 課題 最後に 新たな技術の開発と活用 • 高感度分析法 – 少ない採血量 • 新たな解析方法 – Modeling & Simulation など • 既存データベース活用によるエビデンス強化 – Baseline dataとの比較 など Specialistとの問題点共通認識&協力体制構築 小児医薬品開発の国際化 • 国際共同試験の活用 – 成人の医薬品開発においては、増加を続けてい るが・・・ – 未だ、海外に比べ開発着手が遅れている品目も 多い – 新規有効成分の開発開始時はもちろん、小児の 開発開始においてもharmonizationを! 初めから諦め? • 保護者が同意してくれないかも? • 日常業務だけで精一杯なので、この上、治験 なんて・・・ • 保育園に通っている児ばかりで、指示通りに 服薬なんて・・・ • 患児(家族)へのベネフィットは? 実行に移してみると・・・ • 心配していたより速い速度で症例登録が・・・ – 新規制の高い治験ほど早い • 確かに業務量は増えるかもしれないが・・・ – 参加医師間での生きた情報交換が出来た – 対象疾患に対する最新の情報収集が容易に – 生データによる他剤との直接比較が可能に • 新たな方法の導入 – 与薬指示書の活用 – 電子情報活用 小児治験ネットワーク • • • • 2011.10.発足 小児向け医薬品の開発促進 全国27の小児医療専門機関により構成 治験を実施し易い環境づくり – 事務手続きの簡略化 – 複数の医療機関が共同で治験を実施する体制 その他の取り組み • 未承認薬検討会議 • Risk Management Planガイダンス – 不足情報としての小児情報収集 • PMDAにおける領域横断的な小児担当チーム の設置 – 国内のみならず、国際的な活動も視野に 最後に • 企業、規制当局、医療関係者及び社会全体 が自らが果たすべき役割を認識し、実行! • 新たな一歩を皆で!