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みどりの技術(暮らし・安全、活力)フォーラム 質疑応答記録
みどりの技術(暮らし・安全、活力)フォーラム 質疑応答記録 平成 19 年 3 月 16 日(金) 第2会場:東京農業大学 13 号館 117 教室 1.都市公園の費用対効果分析手法に関する調査・研究 国土交通省 公園緑地課 鹿野 央 ○ 輿水先生 ・公園に B/C を導入した場合の状況は、いかがか? ⇒ 応答 ・評価が必ずしもうまく出るものではない。 ・分析手法は、地方公共団体の実態に近い状態に替えていく必要がある。 ○ 田代先生 ・公園では誘致距離を㎞単位で捉えると大きすぎないか、身近な公園は数 100mである。 実態に即した改良は可能か? ⇒ 応答 ・国が提示するマニュアルとしては、ある程度の限度がある。 ・公園の誘致圏としてサービス圏という考え方があるが、そのような概念で検討できな いか? ⇒ 応答 ・今後の検討課題になると考える。 2.難病小児の自然体験をサポートするために必要なプログラム、運営体制や技術などに 関する調査・開発 (社)日本公園緑地協会 松本 守 ○ 柳井主査講評 ・研究のアプローチとなる事例が少ない。 ・事例が少ない場合、丹念に洗い出す作業が必要である。 −アンケートのみならずしっかりとしたヒアリングも必要である。 ・目的に対する効果の検証を確実に行なうことが必要である。 −期待したもの、新たな発見があったものなどに対して、効果が得られた背景までを 詳らかにする。 ・成果もきちんと公表されることを期待している。 ⇒ 応答 ・参加家族等にはヒアリングを行なっている。 −参加小児のみならず家族も元気になれるなどの効果もあった。 −DVD、ビデオ、写真など、ふり返りができる記録媒体は好評である。 ・非日常を意識できるようにしている。 ・公園での難病小児の受け入れは、医療体制やスタッフの充実が重要である。 3.高齢者、障がい者等の視点から見た公園施設の利用に関する調査 −国営アルプスあづみの公園をモデルとして− 国営アルプスあづみの公園事務所長 片山 壮二 ○ 質問応答なし 4.日米の公園緑地におけるバリアフリー情報開示の現状とその特徴【先進事例発表】 兵庫県立大学 自然・環境科学研究所/兵庫県立淡路景観園芸学校 助教授 美濃 伸之 ○ 町田調整官 ・サンプル数はどれくらいあるのか? ⇒ 応答 ・国営公園 16 箇所、都道府県全てとしており、その他観光協会などプライベート 情報もあるが、今回は対象としなかった。 ○ 田代先生 ・国内の個別情報としてよいものはあるか? ⇒ 応答 ・ユニバーサルスタジオやディズニーランドは、ハード情報のみならずソフトに ついても情報発信されており、非常によくできている。 5.都市公園の防災性能の評価に関する研究 国土技術政策総合研究所 都市防災研究室 武田 ゆうこ ○(財)日本造園修景協会 高橋氏 ・広域避難場所として公園が位置づけられているが、広域防災計画では必ずしも明確な 位置づけがなされていない場合が多い。 ⇒ 応答 ・自治体によって異なっているが、公園は一次避難地であり、火災等がなければ 小中学校が広域避難地となっているようだ。 ○ 国営海の中道海浜公園 戸田氏 ・大都市、政令市、地方都市などのサンプル(防災施設の費用便益)では何か傾向があ るか? ⇒ 応答 ・防災施設への負担金額の支出意志としては、大都市で高くでて、地方都市で低 く出る傾向はあった。 6.国営公園を核とした広域市町村の地域の歴史や文化、景観の名所のネットワーク手法 に関する研究 −国営木曽三川公園をモデルとして− 木曽川上流河川事務所 河川公園課 田中 英治 ○ 池辺主査講評 ・国営公園が公園内にとどまらず地域と一体となったネットワークを図る手法は評価で きる。 −マップづくりなどの具体化はよいと思う。 ・今後は、他の国営公園においても地域関連性を展開していく手法を普及させることが 必要である。 7.自然生態展示施設の運営等に関する運営ガイドライン及び開設マニュアルの作成に関 する調査 −国営讃岐まんのう公園 自然生態園をモデルとして− 国営讃岐まんのう公園事務所長 川崎 未和 ○ 田代先生 ・サービスの均質化について是非の議論はあったのか? ⇒ 応答 ・基本的にはボランティアができる常識的なレベルでよしとしている。 ○ 国営昭和記念公園 大橋氏 ・学校教育に活用するなどの対応はされているか? ⇒ 応答 ・土日の活動が主体であるため、学校のニーズに応えきれないところがある。 ・総合的学習の時間などで、活用されている事例はある。 ・学校教育への活用は視野にいれているが、授業としては実現していない。 8.団地居住者の緑化に関する意向分析【先進事例発表】 独立行政法人 都市再生機構 九州公園事務所長 小木曽 裕 ○ 田代先生 ・費用対効果の面からみたグリーンバンク制度の評価はいかがか? ・効果の具体的な内容としては何があるのか? ⇒ 応答 ・植栽設計段階において、保存を前提とした配慮が必要である。費用対効果は、 目的があってはじめて効果の評価ができるため、このような取り組みが進むこ とによって明らかになるものと考えられる。 ・居住者の反応が評価と考えられる。(団地リニューアルに際して既存樹木の活用 は、評価が高かった。武蔵野緑町団地) ・よりよいやり方は、今後さらに考えていきたい。 9.PFIによる公園施設の整備・運営 −県立湘南海岸公園海洋総合文化ゾーン− 【先進事例発表】 神奈川県 県土整備部 都市整備公園課 山中 考文 ○ 都市計画研究所 石川氏 ・事業期間はどうなっているか? ⇒ 応答 ・設計および建設期間は 3 年、事業運営期間は 30 年である。 10. SEGES(社会・環境貢献緑地評価システム)の取り組みについて【先進事例発表】 (財)都市緑化基金 上野 芳裕 ○ 四国地方整備局 鈴木氏 ・地方での適用可能性はどの程度あるか? 例えば、地方企業の参加可能性なども含めて。 ・地方を対象とした評価プログラムなどがあるか? ⇒ 応答 ・都市のみならず地方でも応用可能なプログラムとなっている。 ・都市、地方に限らず、よいものをきちんと評価するように活用してもらいたい。 11.立体公園制度を活用したアメリカ山公園整備事業について【先進事例発表】 横浜市 環境整備局 緑事業課 ○ 中国地方整備局 大嶋 邦佳 ・資金調達の方法はどのように考えているか? ⇒ 応答 ・建設費は 17 億円を見込んでおり、財源は都市公園整備の国庫補助を活用して実 施する予定である。 12.里山環境の再生、維持管理に関する調査 −国営越後丘陵公園 野生ゾーンをモデルとして− 国営越後丘陵公園事務所 調査設計課 稲川 貢 ○ 金子主査講評 ・管理において目標設定をすることは重要である。 ・マニュアルの作成を目標としているが、そのイメージはどのようなものか? ⇒ 応答 ・地元のボランティアなどの協力が必要なので、関連組織別に役割分担に応じた マニュアルを作成したいと考えている。 13.地域資源を活用した修景目標と維持管理手法に関する調査 −国営備北丘陵公園 みのりの里をモデルとして− 国営備北丘陵公園事務所 調査設計課 井上 綾子 ○ 金子主査講評 ・ナシ園の管理の省力化を図るために、生産が犠牲になっているということはないか? ⇒ 応答 ・公園事業としてナシ園管理を行なう目的は、修景であるため、果実を商品とし て質を高める配慮はなじまない。 ・生産物として得られたナシは、イベント等で使う予定である。 ・公園での生産物の配分の方法については、今後考えてゆきたい。 14.指定管理者等の公園管理運営自己評価システムについて【先進事例発表】 (財)公園緑地管理財団 公園管理研究所 普及開発部 久富 学 ○ 田代先生 ・個人と組織の評価の手法は区別されているか? ⇒ 応答 ・基本的には個人の評価システムとなっているが、組織が個人評価を行なうよう になっている。 ・今後は、外部評価のあり方も考える必要がある。 15.都市公園における情報基盤整備としてのGIS導入に関する調査 (財)日本造園修景協会 田辺 智康 ○ 斉藤主査講評 ・国営公園の共通システムとしてはよいが、入力の手間と管理が難しい。 ・入力情報の必要性、緊急性などによって対応の区別を行なうことが、管理の効率化を 考えると必要である。 ・GIS情報を一般公開するとおもしろいと考えられる。 ○(社)ランドスケープコンサルタンツ協会 枝吉氏 ・GISを導入して管理の効率化を図った具体例は何かあるか? ⇒ 応答 ・アルプスあづみの公園で財産管理台帳の作成をGISでやっている。 ・まだ、データの整理中というところが多い。