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第三回 島原半島地域の交通機能強化検討委員会

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第三回 島原半島地域の交通機能強化検討委員会
第三回
島原半島地域の交通機能強化検討委員会
【説明資料】
平成22年11月11日(木)
長崎県土木部
目 次
◆ 島原半島地域の交通軸について
(1)島原道路の整備を前提とした地域の課題
(2)島原半島地域の交通軸について
(1)島原道路の整備を前提とした地域の課題
1)長崎医療センターから60分圏域の人口カバー率

島原道路の整備により、国立病院機構 長崎医療センターからの60分圏人口カバー率
は90%以上に向上するものの、旧北有馬、南有馬、加津佐、口之津からは依然として
60分以上を要する。
国立病院機構
長崎医療センター
残り8%
(北有馬、南有馬、
加津佐、口之津)
%
100
92
80
60
56
40
20
0
現況
整備後
▲島原道路の整備による長崎医療センター
から60分圏人口カバー率の変化
▲島原道路の整備による長崎医療センターから60分カバー圏域の変化
1
(1)島原道路の整備を前提とした地域の課題
2)最寄りのインターチェンジから30分圏域の人口カバー率

島原道路の整備により、最寄りのインターチェンジから30分圏域の人口カバー率は90%以上
に向上するものの、旧南串山、加津佐、口之津からは依然として60分以上を要する。
残り6%
(南串山、加津佐、
口之津)
%
100
94
80
60
43
40
20
0
現況
整備後
▲島原道路の整備による最寄りIC
から30分圏域の人口カバー率の変化
▲島原道路の整備による最寄りICから30分カバー圏域の変化
2
(1)島原道路の整備を前提とした地域の課題
3)長崎空港から60分圏域の人口カバー率

島原道路の整備により、長崎空港から60分圏域の人口カバー率は80%以上に向上す
るものの、旧有家、西有家、北有馬、南有馬、南串山、加津佐、口之津からは依然と
して60分以上を要する。
残り15%
(有家、西有家、北有馬、南有
馬、南串山、加津佐、口之津)
%
100
85
80
60
48
40
20
0
現況
整備後
▲島原道路の整備による長崎空港から
60分圏域の人口カバー率の変化
▲島原道路の整備による長崎空港から60分カバー圏域の変化
3
(2)島原半島地域の交通軸について
1)島原半島地域の概況・人口


島原半島は「1市16町」から「3市」に再編され、雲仙市では南北30km、南島原市でも
東西25kmの市域を有する。
人口は、諫早市中心部および半島を周回する国道57号及び国道251号沿いに分布している。
諫 早 市
(H17.3.1合併)
・人口:144,034人
・面積:312k㎡
30
km
島 原 市
(H18.1.1合併)
・人口:50,045人
・面積:83k㎡
雲 仙 市
(H17.10.11合併)
・人口:49,998人
・面積:207k㎡
km
5
2
南島原市
(H18.3.31合併)
・人口:54,045人
・面積:170k㎡
▲対象地域(島原市・諫早市・雲仙市・南島原市)
出典:国勢調査(H17人口)
▲人口の分布
出典:H17国勢調査
4
(2)島原半島地域の交通軸について
2)島原半島地域の観光


島原半島全域に、温泉地や観光地が多数分布している。
島原半島全体が世界ジオパークに認定されており、ジオサイトは半島全域に分布している。
小浜温泉
道の駅みずなし本陣ふかえ
両子岩
イルカウォッチング
▲ 観光資源の分布
出典:各市観光パンフレット、マップル等
原城跡
▲島原半島ジオパークジオサイトマップ
5
(2)島原半島地域の交通軸について
3)島原半島地域の農業


島原半島地域の農業産出額は、695億円で県内の52%を占める。
特に南島原市では、農業産出額が212億円、葉たばこ・ばれいしょが九州3位(全国8位)、
いちごが九州4位(全国8位)の産出額を誇る。
ばれいしょ
いちご
20
16
九州1位(42億円)
(全国3位)
九州2位(32億円)
(全国3位)
52%
35
16%
212億円
11%
48%
82
50
22
12
151億円
634億円
38
14
57
鶏卵
九州4位(28億円)
15%
10%
28
201億円
59
14
131億円
ばれいしょ
九州4位(13億円)
南島原市
島原市
雲仙市
諫早市
41
22
その他
25
▲図 県全体に占める農業産出額の割合
出典:生産農業所得統計(H18)
23
凡例
億円
25
農業生産額(H16)
▲図
26
32
9
21
42
葉たばこ
九州3位(14億円)
(全国8位)
ばれいしょ 九州3位(29億円)
(全国8位)
いちご
九州4位(26億円)
(全国8位)
びわ
九州4位(1億円)
(全国6位)
たまねぎ
九州5位(4億円)
各市の農業生産額と主な農産物の産出額と順位
出典:九州アグリランキング(H20.3)
6
(2)島原半島地域の交通軸について
4)島原半島地域の交通量・交通流動


島原半島の国道57号、国道251号では、1万台/日以上の交通量がある。
島原半島の交通流動をみると、島原市・雲仙市北部と諫早市、南島原市と島原市及び
南島原市内での流動が多い。また、雲仙市南部から諫早方面への多くの流動もみられ
る。
単位:百台/日
諫早市
方面
(地域外全て含む)
16,702
24
80
雲仙市①
162
94
(愛野・吾妻・
瑞穂・国見)
島原市
99
13,117
28,244
(有明・島原)
24
14
7
24,141
103
46,513
16,219
14,637
20,282
12,416
雲仙市②
(千々石・小浜
南串山)
1
8,780
14,904
3
15
22
2,751
5,999
南島原市③
(深江・布津
有家)
69
36
南島原市②
南島原市①
29
9
35
10
(北有馬・南有馬
西有家)
(口之津・加津佐)
35
10
50百台/日
20百台/日
10百台/日
10,999
▲図
島原半島地域の交通量
資料:H17道路交通センサスOD
▲島原半島地域内の交通流動
資料:H17道路交通センサスOD
7
(2)島原半島地域の交通軸について
5)島原半島地域の道路の走りやすさ

島原半島南部においては、走りやすさランクC及びDの区間が複数存在しており、走
行性に劣る区間が多い。
特に島原半島南部ではC・Dランク区間延長が長い
国道57号①
国道57号②
国道57号③
9%
38%
53%
国道251号③
38%
34%
23%
36%
35%
雲仙グリンロード
5% 8%
87%
国道251号② 5%
国道57号①
24%
76%
国道251号①
国道251号②
4%
22%
74%
28%
国道251号①
雲仙グリーンロード
4%
96%
0%
Mランク
20%
Aランク
40%
60%
評価ランク割合
Bランク
Cランク
80%
③
57
号
38%
道
49%
14%
13%
国道57号②
雲仙有家線
33%
国
37%
17%
100%
雲仙有家線
小浜北有馬線
Dランク
小
浜
北
有
馬
線
国
▲島原半島地域南部の道路整備状況
道
25
1号
③
資料:走りやすさマップ
8
(2)島原半島地域の交通軸について
6)島原半島地域の地域高規格道路

島原半島地域おける地域高規格道路は、計画路線として島原道路が、候補路線として
島原天草長島連絡道路が存在している。
横断自
九州
動車道
計画路線
島原道路
L=約50km (H6.12.16指定)
長崎県島原市深江町~諫早市
諫早IC
しまばら
うんぜん
雲仙市
島原市
みなみしまばら
南島原市
候補路線
島原天草長島連絡道路
L=約105km (H6.12.16指定)
長崎県南島原市深江町~鹿児島県阿久根市
9
(2)島原半島地域の交通軸について
7)公共交通機関の状況
島原半島では、熊本県とを結ぶ多数のフェリーが運航されており、各地に交通結節点
が存在する。しかし、近年はフェリーの利用者数は減少傾向にある。
九
幹線
州新
荒尾市
フェリー利用者数
140
120
多比良港
100
長崎
空港
万人
玉名市
多比良~長洲
38便/日
有明フェリー
島原港
80
60
口ノ津港
40
20
熊本市
島原~熊本新港
12便/日
九商フェリー・熊本フェリー
自動車航送車両台数
50
40
多比良港
30
島原港
万台
20
口ノ津港
上天草市
10
▲図
公共交通機関網
▲図
H19
天草市
H17
凡例
鉄道
鉄道(廃線)
フェリー
バス路線
0
H16
八代市
H15
口之津~鬼池
30便/日
島鉄フェリー
H19
H18
H17
H15
0
H16
島原~三池
10便/日
島鉄フェリー
H18

公共交通機関の利用状況の推移
資料:港湾統計年報
10
(2)島原半島地域の交通軸について
8)九州新幹線の開通


平成23年3月12日に九州新幹線鹿児島ルート(博多~鹿児島中央)が全線開業される。
旅行代理店では、熊本~島原間のフェリーと、島原、長崎、ハウステンボスのホテル
をセットにした個人客向けレンタカープランの商品化が検討されている。
旅行代理店が検討中の観光コース
●現在、熊本→長崎方面の観光コースを
検討中。
●熊本~島原間のフェリーを組み込み、
雲仙、長崎、ハウステンボスのホテル
を選んでもらう商品。
●利用交通手段は、熊本駅からレンタ
カー。
▲図
新幹線開業による効果の例
資料:新幹線活用リーフレット
佐賀県作成
▲図
九州新幹線鹿児島ルート全線開通後の観光イメージ
11
(2)島原半島地域の交通軸について
9)委員会での意見

本委員会でも、島原道路以外の交通機能に関する意見を頂いており、特に島原半島の西回り
及び東回りルートの必要性についての意見が多い。
《第一回委員会で頂いた主な意見》
・空港までの
アクセスが課題。
・農産品の出荷は時間がかかり、遅れる可能性
があり、農家所得の向上が図られない。
・道路に段差があるので荷崩れする。
有明海
・島原道路の早期整備。
長崎空港
長洲
良~
多 比 便 /日
38 フェリー
有明
(独)国立医療機構
長崎医療センター
・諫早から愛野間の整備だけでなく
出平~愛野間の整備も重要。
島原~三池
10便/日
島鉄フェリー
・救急病院までの
時間がかかる。
・道路の整備に対応した鉄道の
交通体系の検討が必要。
港
島原~熊本新
12便/日
九商フェリー
熊本フェリー
・国道57号は急傾斜地が多い。
・小浜と島原を連絡する道路が
整備されていない。
・小浜~愛野間の道路整備が必要。
・島原半島の西回りルートがない場合、
西側地域が取り残される。
・フェリー航路の改善
・島原半島の東回りルートも
重要である。
口之津~鬼池
30便/日
島鉄フェリー
・島原鉄道の跡地利用。
《半島全域に関する意見》
・環有明海に臨む島原半
島の位置づけが不明確。
・委員会の目的が不明確
・半島の一体化が重要。
・地域に密着した交通体系
を確立する必要がある。
・観光客に対して周辺道路が安全で楽し
いと感じる要素を考慮する必要がある。
・熊本の新幹線開業と連動した観光客
の受け入れを考える必要がある。
・県北と比較し道路整備が
遅れている。
12
(2)島原半島地域の交通軸について
10)地域からの要望

地元市や期成会などからは、島原道路、島原天草長島連絡道路、島原半島西回りの道路整備
などに対する要望があがっている。
動車道
横断自
九州
長崎空港
諫早インター工区の
整備促進
有明海
国道251号 愛野森山バイパス
の整備促進
国道57号 森山拡幅
の整備促進
(独)国立医療機構
長崎医療センター
未着手区間の調査区間
への早期指定
長洲
良~
多 比 便 /日
3 8 フェ リ ー
有明
島原~三池
10便/日
島鉄フェリー
諫早IC
島原~熊本新港
12便/日
九商フェリー
熊本フェリー
国道251号 島原中央道路
の整備促進
加津佐町~愛野町間の
地域高規格道路への指定
口之津~加津佐町間の
地域高規格道路への指定
口之津~鬼池
30便/日
島鉄フェリー
島原天草長島連絡道路の
計画路線への早期指定
13
(2)島原半島地域の交通軸について
11)島原半島地域の現状・課題まとめ
島原道路整備を前提とした島原半島地域の課題

島原半島南部から高次医療施設や長崎自動車道へのアクセス向上に課題。
島原半島地域の状況



人口は、半島外周部の国道57号、国道251号に分布。
島原半島全域に温泉地や観光地、ジオサイトが多数分布。
島原半島地域の農業産出額は県内の52%、南島原市では葉たばこ・ばれいしょが九州
3位(全国8位)の産出額を誇る。
島原半島地域の道路交通状況



国道57号、国道251号では1万台/日以上の交通量。
島原市・雲仙市と諫早市、南島原市と島原市及び南島原市内での交通流動が多い。
特に島原半島南部では走りやすさランクC及びDの区間が複数存在し、走行性に劣る。
本委員会での意見、地域からの要望

島原半島西回り及び東回りルートの必要性に関する多くの意見。
島原半島地域に必要な交通軸
14
(2)島原半島地域の交通軸について
12)島原半島地域の交通軸

島原半島地域に必要な交通軸として、半島を周回する軸および、これと他地域とを結
ぶ軸が考えられる。
動車道
横断自
九州
長崎空港
有明海
長洲
良~
多 比 便 /日
3 8 フェ リ ー
有明
(独)国立医療機構
長崎医療センター
島原~三池
10便/日
島鉄フェリー
諫早IC
島原~熊本新港
12便/日
九商フェリー
熊本フェリー
口之津~鬼池
30便/日
島鉄フェリー
15
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