Comments
Description
Transcript
教育政策科学 - 東北大学教育学研究科・教育学部
教育政策科学 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育社会学特論Ⅱ PES-EDU508J 2 福田 亘孝 第 1 学期 (木・ 3 ) [授業題目] 社会理論の基礎と応用 [授業目的と概要] 現代社会学の理論を理解し,実証分析に応用できるようになる [学習の到達目標] (1)社会学研究で用いられる社会理論の基礎を理解する (2)社会理論の知識を用いて,社会現象の分析が可能になる [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 1 Introduction 2 The Origins of Social Theory 3 Evolutionism and Functionalism 4 Radical Anti-capitalism 5 Social Action and Social Complexity 6 Political Social Theories 7 Economic Social Theories 8 Social Theory and Gender 9 Society,Self,and Mind 10 Systems,Structuration,and Modernity 11 Critical Theory 12 World System Theories 13 Symbolic Interactionism 14 Rational Choice and Exchange 15 Knowledge,Truth,and Power [成績評価方法] 授業への参加度(20%),発表・レポート(40%),課題(40%) [教科書] Turner,R.(2008). The New Blackwell Companion to Social Theory. Wiley-Blackwell. Ritzer,G. & Stepnisky,J.(2014). Sociological Theory. McGraw-Hill Education. Calhoun,C. et al.(2012). Contemporary Sociological Theory. Wiley-Blackwell. [テキスト ・ 参考書] 必要に応じて,講義中に指示する [授業時間外学習] 必要に応じて Reading Assignment と Writing Assignment を課す [その他] ・Assignment は必ずやり遂げてから授業に出席すること ・授業はマナーを守って受講すること.授業にとって迷惑になる場合は,退室を命じる ・授業計画は予定であり,実際の授業では予定が変更になる場合があります ・成績評価方法は目安であり,変更になる場合があります ・本授業科目は東北大学国際高等研究教育院および文学研究科グローバル COE の指定科目も兼ねる。 −9− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育社会学研究演習Ⅰ PES-EDU609J 2 福田 亘孝 通年 (隔週・木 5 ) [授業題目] 教育社会学研究法 [授業目的と概要] 参加者が各自の研究テーマに即して報告し,論文の執筆や研究を進めるために必要な知識や手法を アドバイスするためのゼミである。教育社会学を専攻する前期課程学生の課題研究論文・修士学位請 求論文,後期課程学生の特定研究論文・博士学位請求論文作成のための研究指導を主たる目的とする。 [学習の到達目標] 受講学生は,学術水準の高い論文を執筆するために必要な力量を形成する。 [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 1 回:授業概要の説明, 2 ∼14回:受講学生による報告と研究指導,15回:授業の振り返りと最終 成果報告 [成績評価方法] 貢献度による平常点。 [教科書] 特になし [テキスト ・ 参考書] 特になし [授業時間外学習] 予習・復習については各回の指導内容に基づく研究の授業内容や関連文献に基づいて具体的内容を 指示する。 [その他] 前期課程学生は「教育社会学研究演習」として単位を取得することができる。ただし,本研究科前 期課程学生の「課題研究」,後期課程学生の「特定研究Ⅰ」「特定研究Ⅱ」としての単位認定は,それ ぞれ提出された「課題研究論文」「特定研究論文」を別途審査して行なわれるので注意されたい。 −10− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育社会学研究演習Ⅱ PES-EDU610J 2 福田 亘孝 第 2 学期 (木・ 3 ) [授業題目] 応用多変量解析 [授業目的と概要] 社会学で用いられる計量分析の中級以上の手法を修得する [学習の到達目標] (1)社会学で用いられる計量分析の中級以上の手法を理解する (2)一般化線形モデルの理論を理解し,応用した分析ができる (3)STATA を用いて中級以上の計量分析を行うことができる [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 1 はじめに 2 指数型分布族と一般化線形モデル 3 尤度推定と統計量 4 正規線形モデル 5 STATA 実習(1) 6 二値変数のロジステック回帰 7 名義・順序変数のロジスティック回帰 8 STATA 実習(2) 9 ポアソン回帰 10 生存時間分析 11 STATA 実習(3) 12 制限従属変数モデル 13 パネル・データの分析 14 傾向スコアと因果分析 15 STATA 実習(4) [成績評価方法] 授業への参加度(20%),発表・レポート(40%),課題(40%) [教科書] Greene,W.(2011). Econometric Analysis. Pearson Education. Dobson,A. J. & Barnett,A.(2008). An Introduction to Generalized Linear Models. Chapman and Hall/CRC. Agresti,A.(2007). An Introduction to Categorical Data Analysis. Wiley-Interscience. Hosmer,D. W. & Lemeshow,S.(2008). Applied Survival Analysis. Wiley-Interscience. Guo,S. & Fraser,M. W.(2014). Propensity Score Analysis. Sage. 筒井淳也・水落正明・秋吉美都・坂本和靖・平井裕久・福田亘孝(2011) 『Stata で計量経済学入門 第 2 版 』ミネルヴァ書房 [テキスト ・ 参考書] 必要に応じて,講義中に指示する [授業時間外学習] 必要に応じて Reading Assignment と Writing Assignment を課す [その他] ・Assignment は必ずやり遂げてから授業に出席すること ・授業はマナーを守って受講すること.授業にとって迷惑になる場合は,退室を命じる ・授業計画は予定であり,実際の授業では予定が変更になる場合があります ・成績評価方法は目安であり,変更になる場合があります ・本授業科目は,日本社会学会,日本教育社会学会,日本行動計量学会が共同で設立した一般社団 法人社会調査協会の定める「専門社会調査士のための必修科目」のうち,「I. 多変量解析に関する 演習(実習)科目」として認定の申請を予定している授業科目である。社会調査士資格について は,http://jasr.or.jp/ を参照のこと。 −11− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育社会学研究演習Ⅲ PES-EDU611J 2 島 一則 第 2 学期 (火・ 4 ) [授業題目] 教育の社会的効果 [授業目的と概要] 本特論では,①教育経済学の学問的性格,②その理論と方法の特質,③教育経済学の各研究領域に おける研究の展開と現状に理解し,実際のデータ・方法論を踏まえたうえで,教育がどのような経済 的効果を有しているのか,教育の意義について考究する(以下のレビュー論文を前提としつつ,領域 のキーとなる近年の論文に合わせて取り組む)。 [学習の到達目標] 受講学生は,専門的知識・技能という観点からは,教育経済学という学問の特徴と研究の現状を英 文文献の読解に基づき理解し,経済学の視点から教育に関わる研究課題を設定,データ・方法論の選 択などを行える力量を身に付ける。また,汎用的技能,態度志向性という観点からは,コミュニケー ションスキル・数量的スキル・論理的思考力・自己管理力・批判的思考力,生涯学習力を向上させる。 [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 1 ・ 2 回:The External Benefits of Education, 3 ・ 4 回:Education and Health, 5 ・ 6 回:Education and Civic Engagement, 7 ・ 8 回:Education and Crime, 9 ・10回:Education and Inequality,11・12回: Production functions Concepts ,13 ・ 14 回:Education Production Functions Evidence from Developed Countries,15回:Neighborhoods and Peers in the Production of Schooling [成績評価方法] 授業内容についての理解とコミットメント(50%)・最終レポート(50%)による。ただし,出席状 況によっては受験資格を喪失する。 [教科書] D.J. Brewer and P. J. McEwan(eds.),Economics of Education Elsevier,2010. [テキスト ・ 参考書] 島一則編(2011)『大学とマネー 経済と財政』(リーディングス日本の高等教育 第 8 巻))玉川大学 出版。 [授業時間外学習] 予習・復習については授業内容や関連文献に基づいて具体的内容を指示する。 [その他] 授業中の発言など積極的な関与を求める。 −12− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育行政学特論Ⅰ PES-EDU509J 2 青木 栄一 第 1 学期 (火・ 6 ) [授業題目] 社会科学としての教育行政学 [授業目的と概要] 日本の教育行政学は「ガラパゴス化」しており社会科学として未成熟である。本授業の目的は社会 科学としての教育行政学の再構築に向けた文献講読を行うことである。たとえば「教育は誰が統治し ているのか?」 「教育の政府間関係が分権化されるとどのような帰結がもたらされるのか?」といった 論点を扱う。 [学習の到達目標] ・教育行政学が領域学問であることを文献講読を通じて理解する。 ・英語文献から社会科学としての教育行政学に寄与する情報を析出できる。 [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 1 .ガイダンス・イントロダクション 2 ∼14.文献講読(要約と論点提示) 15.まとめのディス カッション [成績評価方法] 欠席 3 回に達した時点で評価の対象から外れる。 ・出席(20%),リアクションペーパー(毎回,40%),期末レポート(40%) ・いずれかを欠いた場合,評価の対象から外れる。 [教科書] 下記の必要箇所を用いる(予定)。 ・Cooper,B. et al. eds. 2008. Handbook of Education Politics and Policy. New York: Routledge. ・Durant,R. F. de. 2010. The Oxford handbook of American bureaucracy. Oxford: Oxford University Press. ・Ladd,H. F. ed. 2008. Handbook of Research in Education Finance and Policy. New York: Routledge. [テキスト ・ 参考書] 授業中に指示する。 [授業時間外学習] 文献収集・読解,リアクションペーパー作成,レポート執筆。 [使用言語] 日本語 [その他] ・受講要件: 「教育行政学講義Ⅰ・Ⅱ」と「教育政策科学演習Ⅳ」の履修・修得者。これに該当しな い受講希望者は事前に担当教員と相談し,第 1 回授業までに最大で16,000字の教育行政学に関す るレポートを提出し,受講可否に関する判断を仰ぐこと。 ・教育政策科学研究コース博士課程前期及び他コース学生の「自由聴講」は認めない。 ・担当教員ホームページ:http://researchmap.jp/read0124718/ −13− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育行政学研究演習Ⅰ PES-EDU613J 2 青木 栄一 隔週・通年 (木・ 5 ) [授業題目] 教育行政学研究法 [授業目的と概要] 参加者が各自の研究テーマに即して報告し,論文の執筆や研究を進めるために必要な知識や手法を アドバイスするためのゼミである。教育行政学を専攻する前期課程学生の課題研究論文・修士学位請 求論文,後期課程学生の特定研究論文・博士学位請求論文作成のための研究指導を主たる目的とする。 [学習の到達目標] 受講学生は,学術水準の高い論文を執筆するために必要な力量を形成する。 [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 1 回:授業概要の説明, 2 ∼14回:受講学生による報告と研究指導,15回:授業の振り返りと最終 成果報告 [成績評価方法] 貢献度による平常点。 [教科書] 特になし。 [テキスト ・ 参考書] 特になし。 [授業時間外学習] 予習・復習については各回の指導内容に基づく研究の授業内容や関連文献に基づいて具体的内容を 指示する。 [その他] 前期課程学生は「教育行政学研究演習」として単位を取得することができる。ただし,本研究科前 期課程学生の「課題研究」,後期課程学生の「特定研究Ⅰ」「特定研究Ⅱ」としての単位認定は,それ ぞれ提出された「課題研究論文」「特定研究論文」を別途審査して行なわれるので注意されたい。 −14− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育行政学研究演習Ⅲ PES-EDU615J 2 青木 栄一 第 2 学期 (火・ 6 ) [授業題目] 教育行政の政府間関係 [授業目的と概要] 教育行政の政府間関係に関する代表的研究と政治学の関連文献を学ぶ。連邦制,分権改革,地方自 治論,ストリートレベルの官僚制論の理解を通じて,たとえば「(教育の)地方分権改革が,地方政治 にどのような変容をもたらすのか?」 「地方政府間で教育政策にはどのような相違が存在するのか,そ して相違をもたらす要素は何か」という論点を扱う。 [学習の到達目標] ・教育行政の政府間関係についての文献(教育行政学に限らない)を批判的に読解できる。 ・英語文献から社会科学としての教育行政学に寄与する情報を析出できる。 [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 1 .ガイダンス・イントロダクション 2 ∼14.文献講読(要約と論点提示) 15.まとめのディス カッション [成績評価方法] 欠席 3 回に達した時点で評価の対象から外れる。 ・出席(20%),リアクションペーパー(毎回,40%),期末レポート(40%) ・いずれかを欠いた場合,評価の対象から外れる。 [教科書] 使用しない。 [テキスト ・ 参考書] 以下に示す書籍の他,必要に応じ指示。 ・Henig,Jeffrey. 2013. The End of Exceptionalism in American Education. Cambridge: Harvard Education Press. ・曽我謙悟(2016)『現代日本の官僚制』東京大学出版会。 ・横川正平(2014)『地方分権と医療福祉政策の変容』創成社。 [授業時間外学習] 文献収集・読解,報告資料作成,レポート執筆。 [使用言語] 日本語 [その他] ・受講要件: 「教育行政学講義Ⅰ・Ⅱ」と「教育政策科学演習Ⅳ」の履修・修得者。これに該当しな い受講希望者は事前に担当教員と相談し,第 1 回授業までに最大で16,000字の教育行政学に関す るレポートを提出し,受講可否に関する判断を仰ぐこと。 ・教育政策科学研究コース博士課程前期及び他コース学生の「自由聴講」は認めない。 ・担当教員ホームページ:http://researchmap.jp/read0124718/ −15− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 比較教育システム論特論Ⅱ PES-EDU512J 2 石井 光夫 第 2 学期 (水・ 4 ) [授業題目] 現代中国の教育改革 [授業目的と概要] 1980年代世界的な潮流として起こった教育改革は,欧米,日本,韓国だけでなく,中国においても 国家政策の最重要課題の一つであった。本特論では,30年来の中国教育改革全体を視野に入れ,我が 国を含む主要国との比較を交えながら,教育段階・分野ごとに問題状況や改革措置について理解し, その意味を考える。 [学習の到達目標] 中国の教育改革の流れや個別問題を理解するだけでなく,これを我が国や欧米諸国,韓国,台湾な どの東アジア地域の教育制度,改革事例と比較することで,我が国の教育問題や教育改革を考える新 たな視点を得る。 [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 授業の内容は次の通りである。全体的な改革の流れと主な内容を理解した上で,個別の改革事項を 教育段階/分野ごとにとりあげる。テーマごとに主要国および我が国との比較を交えて考察する。 1 .1980年代以降の教育改革の展開( 4 回) 2 .教育行財政制度の構築( 3 回) 3 .初等中等教育の普及と質の向上( 3 回) 4 .教員の資質向上( 1 回) 5 .大学入試改革( 1 回) 6 .高等教育の再編・市場経済への対応( 3 回) 授業では,教員が用意した資料にしたがって各テーマを解説し,これをもとに受講者と議論を しながら,問題の理解,考察を深めていく。 [成績評価方法] 期末レポート(70%)。授業における議論への参加,受講態度による平常点(30%)。 [教科書] 特に指定しない。授業の中で適宜文献・資料を紹介する。 [参考書] 本間政雄・高橋誠編著『諸外国の教育改革』ぎょうせい,2000年 文部科学省『諸外国の教育改革の動向』ぎょうせい,2009年 文部科学省『諸外国の教育動向』明石書店,2007年以降各年版 [授業時間外学習] 授業での議論に積極的に参加できるよう教員から提供される資料を精読し,授業に臨むこと。 [使用言語] 日本語 [その他] 教員メールアドレス:[email protected] −16− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 比較教育システム論研究演習Ⅰ PES-EDU617J 2 宮腰 英一 通年 (隔週・木 6 ) [授業題目] 比較教育システム論研究法 [授業目的と概要] 参加者が各自の研究テーマに即して報告し,論文の執筆や研究を進めるために必要な知識や手法を アドバイスするためのゼミである。比較教育システム論を専攻する前期課程学生の課題研究論文・修 士学位請求論文,後期課程学生の特定研究論文・博士学位請求論文作成のための研究指導を主たる目 的とする。 [学習の到達目標] 学術水準の高い論文を執筆するために必要な力量の形成。 [評価方法] 貢献度による平常点 [使用言語] 日本語 [その他] 前期課程学生は「比較教育システム論研究演習Ⅰ」として単位を取得することができる。ただし,本 研究科前期課程学生の「課題研究」 ,後期課程学生の「特定研究Ⅰ」 「特定研究Ⅱ」としての単位認定は, それぞれ提出された「課題研究論文」 「特定研究論文」を別途審査して行われるので注意されたい。 −17− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 比較教育システム論研究演習Ⅱ PES-EDU618J 2 宮腰 英一 第 1 学期 (月・ 2 ) [授業題目] 現代教育改革の論理と動向 [授業目的と概要] 1980年代以降先進諸国で急速な教育改革が進行する中で,新自由主義教育の拡大は教育格差やそれ に伴う経済格差を生み出し,教育機会均等の実現をめざす公教育制度の存続を危うくしている。その 一方で先進諸国は民間や NPO を包摂して学校制度の多様化を指向する教育改革を推進している。本 授業の目的はこうした近年の先進諸国の教育政策と教育改革の課題及び実施状況を解明する。 [学習の到達目標] ①主要国の教育制度・政策を理解し,グローバル化のもとでの改革動向を探る。 ②各国野教育制度の違いや改革の方向性の異同を理解する。 [授業内容 ・ 計画] 文部科学省の『諸外国の教育動向』を基本文献として,アメリカ合衆国,イギリス,フランス,ド イツ,中国,韓国などを分担して分析する。 [成績評価方法] 担当国・地域についての発表( 7 割) 議論への参加や授業態度( 3 割) [テキスト ・ 参考書] 文部科学省の『諸外国の教育動向』2000∼2017年版 坂野慎二・藤田晃之編著『海外の教育改革』(放送大学教材 2015) [授業時間外学習] 関連の論文や資料の収集 [使用言語] 日本語 [その他] 教員のメールアドレス:[email protected] −18− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 比較教育システム論研究演習Ⅲ PES-EDU619J 2 石井 光夫 第 1 学期 (水・ 4 ) [授業題目] OECD 諸国の教育指標 [授業目的と概要] OECD(経済協力開発機構)は1990年代から教育の国際比較のための教育インディケータ事業 (INES)を行っている。本演習では事業の成果である“Education at a Glance”の最新版(2016年版) を読み解き,各インディケータを通して OECD 諸国の教育の現状と近年のトレンドおよびその中での 我が国の位相を確認する。 [学習の到達目標] インディケータの単なる数値比較ではなく,その数値を各国の教育政策や教育制度,行財政制度等 の背景との関連で解釈し,これを我が国と比較することにより,教育を巡る様々な問題を国際的な文 脈の中で理解し,考えることができるようになることが目標。 [授業の内容 ・ 方法と進度予定] “Education at a Glance”2016年版は次のような構成になっている。このテキストにも若干含まれてい ないが,2016年末に公表され,我が国でも議論を呼んだ PISA(学力調査)2015の結果についても取り 上げる予定である。 Chapter A :The Output of educational institutions and the impact of learning (学歴構成,卒業率,学力,教育からの収益 returns などの指標) Chapter B :Financial and human resources invested in education (一人あたり教育費,教育費の規模,負担区分,使途構成などの指標) Chapter C: Access to Education,participation and progression (在学率,進学率,海外留学,就職率などの指標) Chapter D :The learning environment and organization of schools (授業時間,教員,学級規模などの指標) 各章から 2 ∼ 3 のインディケータを選んで担当を決め,内容の把握(指標の定義,意味,結果)と 解釈(制度を踏まえた結果の意味づけ)を報告してもらい,報告に基づいて議論する。各インディケー タについて, 1 回ないし 2 回分の授業時間を当てる。 [成績評価方法] 担当の報告発表(70%)及び議論への参加や授業態度の平常点(30%)による。 [テキスト] OECD,Education at a Glance 2016 OECD INDICATORS (教員がテキストのコピーを用意する。) [授業時間外学習] 担当以外のインディケータについてもテキストを精読し,授業に臨むこと。 [使用言語] 日本語 [その他] 教員メールアドレス:[email protected] −19− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育計画論特論Ⅱ PES-EDU514J 2 島 一則 第 1 学期 (木・ 2 ) [授業題目] 教育の経済的効果 [授業目的と概要] 本特論では,①教育経済学の学問的性格,②その理論と方法の特質,③教育経済学の各研究領域に おける研究の展開と現状に理解し,実際のデータ・方法論を踏まえたうえで,教育がどのような経済 的効果を有しているのか,教育の意義について考究する(以下のレビュー論文を前提としつつ,領域 のキーとなる近年の論文に合わせて取り組む)。 [学習の到達目標] 受講学生は,専門的知識・技能という観点からは,教育経済学という学問の特徴と研究の現状を英 文文献の読解に基づき理解し,経済学の視点から教育に関わる研究課題を設定,データ・方法論の選 択などを行える力量を身に付ける。また,汎用的技能,態度志向性という観点からは,コミュニケー ションスキル・数量的スキル・論理的思考力・自己管理力・批判的思考力,生涯学習力を向上させる。 [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 1 ・ 2 回:Theoretical Concepts in the Economics of Education, 3 ・ 4 回:Empirical Research Methods in the Economics of Education, 5 ・ 6 回:Data in the Economics of Education, 7 ・ 8 回:Human Capital, 9 ・10回:Signaling in the Labor Market,11・12回:Returns to Education in Developed Countries,13・14 回:School Quality and Earnings,15回:Education and Economic Growth [成績評価方法] 授業内容についての理解とコミットメント(50%)・最終レポート(50%)による。ただし,出席状 況によっては受験資格を喪失する。 [教科書] D.J. Brewer and P. J. McEwan(eds.),Economics of Education Elsevier,2010. [テキスト ・ 参考書] 島一則編(2011) 『大学とマネー 経済と財政』 (リーディングス日本の高等教育 第 8 巻)玉川大学出版。 [授業時間外学習] 予習・復習については授業内容や関連文献に基づいて具体的内容を指示する。 [その他] 授業中の発言など積極的な関与を求める。 −20− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育計画論研究演習Ⅰ PES-EDU620J 2 島 一則 通年 (隔週・木 6 ) [授業題目] 教育計画論研究法 [授業目的と概要] 参加者が各自の研究テーマに即して報告し,論文の執筆や研究を進めるために必要な知識や手法を アドバイスするためのゼミである。教育計画論を専攻する前期課程学生の課題研究論文・修士学位請 求論文,後期課程学生の特定研究論文・博士学位請求論文作成のための研究指導を主たる目的とする。 [学習の到達目標] 受講学生は,学術水準の高い論文を執筆するために必要な力量を形成する。 [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 1 回:授業概要の説明, 2 ∼14回:受講学生による報告と研究指導,15回:授業の振り返りと最終 成果報告 [成績評価方法] 貢献度による平常点。 [教科書] 特になし [テキスト ・ 参考書] 特になし [授業時間外学習] 予習・復習については各回の指導内容に基づく研究の授業内容や関連文献に基づいて具体的内容を 指示する。 [その他] 前期課程学生は「教育計画論研究演習」として単位を取得することができる。ただし,本研究科前 期課程学生の「課題研究」,後期課程学生の「特定研究Ⅰ」「特定研究Ⅱ」としての単位認定は,それ ぞれ提出された「課題研究論文」「特定研究論文」を別途審査して行なわれるので注意されたい。 −21− 授業科目名 科目ナンバリングコード 単位 担当教員 開講学期 教育計画論研究演習Ⅱ PES-EDU621J 2 宮腰・福田 島 ・青木 第 1 学期 (水・ 2 ) [授業題目] 教育政策科学研究の基礎 [授業目的と概要] この授業は,教育政策科学を構成する教育社会学,教育行政学,比較教育システム論,教育計画論 の学問分野において,共通かつ必須の研究法の基礎をトレーニングするための演習科目である。研究 全体の計画から,研究の方法論,量的な研究設計,質的な研究設計に至るまでの基礎事項を学ぶ。 また同時に,研究のための英語力を培うことも,この授業のねらいである。 [学習の到達目標] 学術水準の高い論文を執筆するための基礎能力の涵養 [授業の内容 ・ 方法と進度予定] 1 回:授業概要説明, 2 ∼ 5 回:研究計画・方法論, 6 ∼10回:量的データと取り扱い・分析手法 と研究設計,11∼15回:質的データと取り扱い・分析手法と研究設計 [成績評価方法] 貢献度による平常点。 4 名の担当教員の評価を総合化する。 [教科書] 特になし [テキスト ・ 参考書] Gall,M. D. et al.,Educational Research: An Introduction( 8 th edition),Pearson,2006. [授業時間外学習] 各回ごとに指示する英文文献について予習と学習内容の整理を行うこと。 [その他] 教育政策科学研究コースに属する博士前期課程 1 年生は,必ず履修すること。他にも,教育政策科 学の研究法が十分に習得できていない大学院生は,この授業を履修することが望まれる。 −22−