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経済成長と所得分配
教養教育科目 はじめての経済学 第 14 回 経済成長と所得分配 2015 年 7 ⽉ 21 ⽇(⽕)3 限 担当教員: 経済学部 唐渡 広志(からと・こうじ) 研究室: 経済学研究棟4階432号室 email: website: [email protected] http://www3.u-toyama.ac.jp/kkarato/ 1 経済成長率の違い 一人あたり実質GDP(2006年価格) 期間(年) 期首 期末 1年あたり成長率 [%] 日本 1890 2006 $1,408 $33,150 2.76 ブラジル 1900 2006 729 8,880 2.39 中国 1900 2006 670 7,740 2.34 メキシコ 1900 2006 1,085 11,410 2.24 ドイツ 1870 2006 2,045 31,830 2.04 カナダ 1870 2006 2,224 34,610 2.04 アルゼンチン 1900 2006 2,147 15,390 1.88 アメリカ 1870 2006 3,752 44,260 1.83 インド 1900 2006 632 3,800 1.71 イギリス 1870 2006 4,502 35,580 1.53 インドネシア 1900 2006 834 3,950 1.48 バングラデシュ 1900 2006 583 2,340 1.32 パキスタン 1900 2006 690 2,500 1.22 Mankiw, N. G (2009) Principles of Economics 5th ed., p.551, chapter 25. 2 GDPが2倍になるのに何年かかるか? 300 成⻑率 GDPが2倍 [%] になるまで[年] 1% 69.3 年 2 34.7 3 23.1 4 17.3 5 13.9 6 11.6 7 9.9 8 8.7 9 7.7 10 6.9 7% 5% 250 3% 200 150 0.5% 100 GDP 1% 0 20 40 60 80 100 Year 毎年1%経済が成⻑すると,約70年でGDPは2倍になる. 3 経済成長率 25.0 ⾼度経済成⻑期 実質 経済成⻑率 % 20.0 名⽬ 15.0 物価上昇率 10.0 5.0 所得倍増計画(池⽥内閣) 10年で所得を2倍にする計画 実質GDP 1960年: 74兆円 1968年: 157兆円 0.0 -5.0 1956 1960 1964 1968 1972 1976 1980 1984 1988 1992 1996 2000 2004 2008 2012 -10.0 内閣府 SNA,http://www.esri.cao.go.jp/ 平均経済成⻑率 (実質GDP) 1960年代 9.9% 1970年代 4.8% 1980年代 3.7% 1990年代 1.6% 2000年代 0.8% 4 一国経済全体の需要と供給 総需要:すべての経済主体による⽀出 消費 + 投資 + 政府⽀出 + 輸出 − 輸⼊ 経済のすべての財・サービスの需要量 • 消費財:個⼈(家庭)が最終的に利⽤する財。 • 投資財:消費財や投資財を⽣産するために利⽤される 財 総供給:すべての産業で⽣み出された付加 価値の合計 労働,資本,⼟地の⽣産要素投⼊によって実現 する。 5 物価水準と実質GDP 総供給_1980 1.5 総供給_1990 物価水準 1.0 1990 2000 1980 0.5 1960 1970 総需要_1980 総需要_1990 0.0 0 100 200 300 400 500 600 実質GDP 単位:兆円 内閣府 SNA,http://www.esri.cao.go.jp/ 6 需要面からみた経済成長の寄与度 消費の成⻑率 + 投資の成⻑率 + 政府⽀出の成⻑率 + (輸出ー輸⼊)の成⻑率 = GDPの成⻑率(経済成⻑率) 年次 消費 投資 政府⽀出 輸出-輸⼊ GDP 1995-2000 0.6% -1.4% 0.7% 1.0% 0.9% 2000-2005 2.8% 1.9% -0.7% 2.7% 6.6% 2005-2010 0.9% -3.4% 0.7% 0.9% -0.9% 7 設備投資の効果と経済成長 民間設備投資 経済成長率(%) 増加率(%) [平均] [平均] 1960年代 18.8 9.9 1970年代 3.4 4.8 1980年代 7.9 3.7 1990年代 0.7 1.6 2000年代 0.1 0.8 所得 消費 貯蓄 国内投資 需要の拡⼤ 海外へ の投資 供給の拡⼤ 資本蓄積 →⽣産能⼒の増⼤ 海外直接投資(⽇本企業による外国企業買収・現地法⼈設⽴・資 本参加・技術提携)の変化率 合計 アジア 1995-2000 8% -38% 2000-2005 29% 66% 2005-2010 85% 98% 中国 7% 145% 119% ⾹港 -30% 22% 100% 台湾 -12% 63% 64% インド 49% 57% 486% 北⽶ 中南⽶ 中東 EU 41% 8% 61% 75% 60% 172% -18% 90% 142% 26% 34% 53% 為替 レート ¥8.3円安 ¥3.3円⾼ ¥13.4円⾼ 8 総供給の変化要因 総供給 = すべての産業で⽣み出された総付加価値 付加価値を⽣み出す源泉 = ⽣産要素 労働,資本,⼟地 総供給の変化要因=投⼊と産出の関係 労働:⼈⼝の変化,⼈⼝構成の変化 物的資本:資本の蓄積(投資の積み重ね) ⼈的資本:労働者の質(知識や技能)の変化 技術進歩:新技術の開発・導⼊・模倣,⽣産⽅式・販売⽅法の変化 ⽇本の⾼度成⻑期(1960年代)の場合 相対的に若く(平均年齢29歳,安い賃⾦ ) ,質の⾼い⼤量の労働⼒(進学率の 向上) 活発な国内投資(⾼い貯蓄率) 技術進歩,⼩さい技術⾰新の積み重ね 9 投入と産出の関係 (1) 例.男性⽤スーツの縫製業 5⼈の労働者を雇うと1週間あたり4着の縫製ができる。 ただし,ちゃんと動くミシンは3台で,他のミシンは性能がよくない。 また,労働者の技能も均質でない。 7 1週間あたりの⽣産 6 5 産出 労働投⼊ ⽣産量 (平均)⽣産性 [⼈] [着/1週] [着/1週・1⼈] 0 0 1 1.3 1.3 2 2.1 1.1 3 2.8 0.9 4 3.4 0.9 5 4.0 0.8 6 4.6 0.77 7 5.1 0.73 8 5.6 0.70 9 6.1 0.68 10 6.5 0.65 4 3 2 1 0 0 労働者⼀⼈・単位時間あたりの⽣産量を労 働の(平均)⽣産性 [productivity]とよぶ. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 労働投⼊ 10 投入と産出の関係 (2) 資本を増強してミシンを最新型のものに 10.0 新型導⼊後 8.0 ⽣産量 旧型ミシン 新型ミシン (平均) (平均) 労働 ⽣産量 ⽣産量 ⽣産性 ⽣産性 投⼊ 0 0.0 0.0 1 1.3 1.3 1.6 1.6 2 2.1 1.1 2.6 1.3 3 2.8 0.9 3.5 1.2 4 3.4 0.9 4.2 1.1 5 4.0 0.8 4.9 1.0 6 4.6 0.77 5.6 0.93 7 5.1 0.73 6.2 0.89 8 5.6 0.70 6.9 0.86 9 6.1 0.68 7.4 0.82 10 6.5 0.65 8.0 0.80 6.0 4.0 2.0 0.0 0 2 4 6 労働投⼊ 8 10 労働以外の投⼊要素が変化すると,労働の⽣産性も変化する. 新型ミシンの導⼊によって,労働投⼊=5⼈のときの⽣産性は0.8から 1.0に向上した. 11 日本の製造業の生産性 付加価値 付加価値 F(K,L) L F(K,L) 労働 K K 資本 L 労働 資本 資本投⼊が 1 % 増えると,付加価値は 0.71 % 増⼤する 労働投⼊が 1 % 増えると,付加価値は 0.26 % 増⼤する 資本・労働投⼊がそれぞれ2倍になると,付加価値は 2(0.71+0.26) 倍 (1.96倍)に増える。 データ出所:法⼈企業統計調査(財務省) 12 経済成長の分解(供給要因) 経済の成⻑ = 資本の増⼤ + 労働の増⼤ + 技術進歩 ⽣産性の向上 19651972 19731980 19811990 19911996 19972003 20042009 経済成⻑率(%) 9.41 3.80 3.44 1.22 0.56 1.54 資本(%) 4.88 2.72 1.66 1.17 0.80 0.24 労働(%) 0.33 0.27 0.71 -0.36 -0.97 0.02 技術進歩(%) 4.21 0.81 1.07 0.41 0.73 1.28 技術進歩が経済成⻑の重要なエンジン 13 一人あたりGDPと生産性 一人あたりGDP GDP GDP 労働者数 人口 労働者数 人口 労働生産性 労働力率 ⼀⼈あたりGDP,⽣産性[万円] 1000 ⽣産性 800 600 ⼀⼈あたりGDP 400 200 0 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 豊かさを実現するには,⽣産性の向上が必要。 ⽣産性向上の結果として経済成⻑が実現する。 14 資源配分 付加価値=社会全体の所得 有限な資源(労働,⼟地,資本) 投⼊ 産出 資源(労働,⼟地,資本)は どのように配分すべきか? 15 産業別就業者数の推移 市場経済では⽣産性の⾼い所に資源が流れる(配分される) 産業別就業者数 7000 データ出所:総務省「国勢調査」 就業者数(万⼈) 6000 5000 4000 第3次産業 3000 2000 1000 第3次産業 第2次産業 第1次産業 第2次産業 第1次産業 0 1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 就業者の割合(OECD Statistics) 第1次産業 第2次産業 第3次産業 フランス ドイツ イギリス ロシア オーストラリア アメリカ インドネシア 韓国 ⽇本 2.7% 2.3% 1.5% 8.6% 3.3% 1.5% 40.3% 7.2% 4.2% 22.6% 29.7% 21.2% 28.9% 21.6% 19.9% 18.8% 25.0% 27.4% 74.7% 68.1% 77.3% 62.4% 75.1% 78.6% 40.9% 67.9% 68.4% 16 所得分配 不平等 社会全体の所得 平等 誰が,どのぐらいの所得を得るのか 17 経済社会が直面する問題 資源配分 [Allocation] 世の中にある有限な労働・資本・⼟地をどのようにして財・サービスの⽣産に結び付けて くか。資源を適材・適所に利⽤していかにして効率化を図るかという問題。 社会の⽬標 = 効率的な資源配分 所得分配 [Distribution] ⽣産された財・サービスをどのように分配するか。いかにして所得を配るかという問題。 社会の⽬標 = 公正な所得分配 市場経済で⽣じる問題(効率的な資源配分を阻害する要因) 市場の失敗; market failure 資源配分を効率化するために政府介⼊が正当化 公正な所得分配との両⽴ 市場経済は効率的な資源配分を実現する⼀つの⼿段。しかし,市場経済では公正な所得分 配は必ずしも実現しない。 18 所得分布(国民生活基礎調査,2011年,厚生労働省) 調査世帯数 46,057 (メディアン) 世帯の類型 単独世帯 夫婦のみの世帯 夫婦と未婚の⼦のみの世帯 ひとり親と未婚の⼦のみの世帯 三世代世帯 その他の世帯 合計 割合[%] 24.9 22.4 30.7 6.7 8.8 6.5 100% 算術平均の特徴: ⼤きな値(分布の右袖の値)があると,平均の値もそれに引っ張られる。 19 例. 平均とメディアン メディアン = 544万円 6 5 4 3 2 1 0 度数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 所得 180 221 266 276 302 325 430 451 516 521 567 579 651 667 716 755 843 992 1024 1339 算術平均 = 581.05万円 (所得が平均以下の⼈は50%以上いる) 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 所得 20 貯蓄残高の分布(家計調査,二人以上の世帯) 貯蓄現在⾼ 相対度数 % 100万円未満 11.5 100 〜 200 6.4 200 〜 300 5.4 300 〜 400 5.6 400 〜 500 4.9 500 〜 600 4.7 600 〜 700 4.0 700 〜 800 4.1 800 〜 900 3.2 900 〜 1000 2.8 1000 〜 1200 5.8 1200 〜 1400 4.7 1400 〜 1600 4.1 1600 〜 1800 3.5 1800 〜 2000 2.9 2000 〜 2500 6.1 2500 〜 3000 4.4 3000 〜 4000 5.9 4,000万円以上 10.2 累積相対度数 % 11.5 17.9 23.3 28.9 33.8 38.5 42.5 46.5 49.8 52.5 58.3 63.0 67.1 70.6 73.5 79.6 83.9 89.8 100.0 ←モード 貯蓄 = 定期預⾦,⽣命保険, 有価証券など ←メディアン1023万円 ←平均1739万円 21 市場経済と所得分配 市場経済が,効率的な資源配分を達成したとしても,社会全員が 考える「公正」な所得分配を達成する保障はない。 所得を「再」分配する必要性の検討→税,社会保障 所得再分配 市場メカニズムによって確定する所得分配を,何らかの基準に基づ いて政策的に修正すること。 再分配の基準 功利主義 ⾃由主義(マクシミン原則; maximin criterion) ⾃由⾄上主義 22 富の満足度(効用):功利主義者の考え方 Aさん: 資産は1億円 Bさん: 資産は100万円 A,B それぞれに1万円を与える場合,両者の満⾜度は同じだろうか? (Aさんにとって1万円は「端金」だが,Bさんにとっては「大金」かもしれない) 満⾜度の指標 = 効⽤ 富が増加すると,満⾜度も 増加するが,その増え⽅は 徐々に低下していく +1万円 +1万円 100万円 1億円 富 23 1万円を得る効用と失う効用 効⽤の増え⽅が「逓減」していくとき,1万円を「得る効⽤」よりも「失 う効⽤」の⽅が⼤きい。 ⼈々は「リスク回避的」である 効⽤(満⾜度) 1万円得ることによる効⽤の増加 効⽤の増え⽅は徐々 に低下していく 効用 1万円失うことによる効⽤の減少 1万円を失う 1万円を得る 富 多くの⼈々はリスク回避的(1万円を得ることによる効⽤の増加よりも失うこと による効⽤の減少を避けたい)なので,保険(社会保障)が機能する。 富の低い⼈ほど,よりリスク回避的 24 功利主義 最⼤多数の最⼤幸福 Jeremy Bentham [1748-1832] 幸福の尺度 ⼈々の幸福感や満⾜感を「効⽤」(Utility)という尺度で測る. • 所得(あるいは財・サービスの消費)が増えると,効⽤が増える. 【仮定】:所得が増えると効⽤も⾼まるが,その増え⽅はだんだん低下していく。 また,効⽤は他者との⽐較が可能で量的に勘定できる。 功利主義者の考える再分配 ⼈々の効⽤の合計を最⼤化すること. • お⾦持ちから10万円徴収しても,彼の効⽤はそれほど低下しない. • 貧しい⼈に10万円を給付することによる効⽤の上昇はとても⼤きい. 累進所得課税,相続税の正当化 25 数値例.功利主義の再分配と問題点 A氏の効用:u A M 0.5 , A氏の所得:M 100万円 B氏の効用 : u B M 0.5 , B氏の所得: M 16万円 社会全体の所得は 100 + 16 = 116万円 社会全体の効用 : u A u B 100 16 14.0 【政策1】. A氏から10万円を徴収して,B氏に10万円を給付 社会の効用 : u A u B 90 26 14.6 【政策 2】. A氏から42万円を徴収して,B氏に42万円を給付 社会の効用: u A u B 58 58 15.2 【問題点】徴収⾦額(給付⾦額)が⾼すぎると,A⽒もB⽒も働く 意欲が失われる(再分配の機会費⽤が存在するかもしれない)。 A⽒もB⽒も今までのように⼀⽣懸命働かなくなり,社会全体の所得が 減ってしまうかもしれない(社会全体の所得が⼀定であるとは限らな い)。 所得分配の公平性と資源配分の効率性との間にはトレードオフがある。 26 所得ジニ係数の推移 ジニ係数:完全に平等な分布からどの程度離れているかを⽰す指標,1に近い ほど不平等,0に近いほど平等な社会。 ジニ係数 不平等 平等 ジニ係数上昇の理由 ・⾼齢化 ・不況による⽣活保護世帯の増加 ・成果主義的な賃⾦制度の浸透 0.6 再分配前の ジニ係数 0.5 0.4 0.3 再分配後の ジニ係数 0.2 0.1 0 1999 2002 2005 2008 2011 データ出所: 厚⽣労働省「所得再分配調査」 27 同一年齢内のジニ係数 1 当初所得ジニ係数 0.8 再分配所得ジニ係数 ジニ係数 租税徴収・社会保障給付前 0.6 当初所得ジニ係数 0.4 再分配所得ジニ係数 0.2 租税徴収・社会保障給付後 0 データ出所: 厚⽣労働省「所得再分配調査」 28 非正規雇用労働者の割合 0.8 男性 ⼥性 0.8 65歳以上 0.6 55-64歳 65歳以上 0.6 45-54歳 15-24歳 0.4 ⾮正規雇⽤割合 ⾮正規雇⽤の割合 35-44歳 15-24歳 0.4 25-34歳 55-64歳 0.2 0.2 25-34歳 0 35-44歳 45-54歳 0 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 将来的には同⼀世代内での格差が⽣じる可能性がある データ出所:就業構造基本調査(厚⽣労働省) 29 所得ジニ係数の国際比較 OECD statistics 30 まとめ 実質GDPと物価⽔準の変化は,総需要・総供給の変化によって⽣ じる. 企業の設備投資が活発化することと経済成⻑との間には⾼い相関 がある. 労働,資本,技術進歩は経済成⻑の源泉である. 技術進歩は労働の⽣産性を⾼め,経済を成⻑させる. 市場経済は効率的な資源配分を実現する⼀つの⼿段であるが,公 正な所得分配は必ずしも実現しない。 問題点もあるが,功利主義の考え⽅から所得再分配政策を正当化 することができる。 不平等度の指標としてジニ係数が⽤いられる。ジニ係数が 1 に近 いほどその社会は不平等である。 31 キーワードと参考文献 Keywords: 経済成⻑,総需要,総供給,技術進 歩,資源配分,所得分配,メディアン,所 得再分配,功利主義,ジニ係数 参考⽂献 1. マンキュー:pp. 580 – 609. 2. ⼋⽥:pp.3 – 17 32