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医学部 - 慶應義塾大学 学部入学案内
医学部 文学部 School of Medicine 医学科 経済学部 高い倫理観と実践力を、人類の福祉のために 医学部は、1917 年北里柴三郎を初代学部長として発足しました。 世界的な細菌学者として知られる北里博士は、若い頃から民衆のための医学を志し、 以来 100 年の歴史を刻んできた医学部は、「基礎臨床一体型医学・医療の実現」を 理想に掲げています。目標とするのは、豊かな人間性と深い知性を有し、 法学部 かつて受けた福澤諭吉の恩顧に報いるため医学部創設に尽力しました。 確固たる倫理観に基づく総合的判断力を持ち、生涯にわたって研鑽を続け、 商学部 医学・医療を通して人類の福祉に貢献する人材の育成です。 良き医 療 人としての Me d i c a l Pr ofes s ionalis m の修得 医学部 医の倫理、医療人としての責務、Patient-centered Medicine( 患者さん中心の医療)の実践を入学から6 年間一貫し て学ぶ独自のプログラムです。医療や医学研究に関わる生命倫理や医療に関する法の理解と遵守、医師としての行動規範 (医道)の修得、ヒューマニズムの実践、コミュニケーション能力の向上、生涯学習の姿勢を確立するなど、良き臨床医、 優れた医学研究者となるために最も大切な資質である 「Medical Professionalism」を身につけます。 理工 学 部 リサーチ・マインドをもつ臨床医の育成 世界に羽ばたく、 「 独立自尊」の精神を有した医療人を育成するために、海外留学実習や外国人教員による実践医学英語 医療の一員として診療に参加する臨床実習を積極的に進めています。 また、 「 臨床医を目指す者にも研究能力を賦与する 基礎づくりに力を注ぐ」伝統的な教育方針のもと、臨床実習の時間を豊富に用意するとともに、日本の医学部で初めて 学生研究プログラム 「自主学習」を設置。研究、臨床の第一線で活躍する教員の研究室に加わり、自分で選んだテーマで 医 療 系 三 学部合同プログラムと研究医養成プログラム(MD- PhD コース)の実施 医学部、看護医療学部、薬学部の学生が互いに交流し、将来チーム医療に貢献できる視野の広い医療人となることを目指 初期(1 学年)、中期(4 学年)、後期(6 学年)にて段階的に行います。 また、医学研究をリードする人材育成を図るために、 「研究医養成プログラム (MD-PhDコース)」 を設置しています。本プログラムは、学部生のうち (3 学年) から複数の研究室の ローテーションや大学院医学研究科博士課程講義の受講を経て、標準修業年限より短期の学部卒業後 3 年(通常 4 年) で 看護医療学部 して、医療系三学部合同教育を実施しています。 「グループアプローチによる患者中心の医療実践」 という教育テーマを掲げ、 環境情報学部 研究に挑戦することで、創造的な問題解決能力を養います。 総合政策学部 教育、タブレット型携帯端末や、eラーニングを活用した ICT 教育、臨床技能を修得するシミュレーション教育、チーム 医師の資格と博士の学位を取得できるシステムです。 薬学部 ホームページで、より深く医 学 部を知る [ Pick Up Menu ] 5 つの価値 | 学生生活 | 学部教育の流れ | 研究医養成プログラム http://www.med.keio.ac.jp/ ほか *慶應義塾ホームページから 教育 > 学部 > 医学部 とアクセスすることもできます。 49 6 年間のカリキュラム 医療人・医学研究者に求められる豊かな教養、倫理観、論理的思考力などの基礎を修得(日吉キャンパス) 1 学年では、基礎教育科目として、外国語科目、人文・社会科学科目、基礎科学必修科目、医学基礎教育科目を履修し、医師や医学研究者 に必要とされる幅広い教養、倫理観、科学的思考能力の基礎を養います。 また、 「 介護者の見習い」 という立場で、医療現場を体験できる EEP(Early Exposure Program) を行っています。医療者の日々の仕事や思いを理解し、患者さんに寄り添うことを体験し、医療を学ぶ 心構えを身につけ、医学へのモチベーションを高めます。 専門教育科目(信濃町キャンパス) 2・3 学年では、基礎・社会医学系科目を中心に学びます。MCB (Molecular Cell Biology)では、第一線で活躍されている研究者を学 内外から招き、最先端の医学研究に触れ、Physician Scientist への研究マインドを醸成します。 また、4 学年では、総合臨床医学など 多くの臨床系授業、診断学実習が設置され、臨床医学の基本的知識と医療面接も含む臨床技能を身につけます。 これらの科目は、5 学 年から始まる臨床実習の基礎となる密度の高い授業です。 臨床教育を重視した豊富な実習(信濃町キャンパス 慶應義塾大学病院ほか) 5 学年から6 学年 2 学期までを通して、小グループに分かれて慶應義塾大学病院の診療科や関連病院をローテートする臨床実習を実施 します。医療の現場で、直接患者さんと接する中で知識を深め、臨床技能を高めるとともに、豊かな人間性、責任感、 リーダーシップ、チーム ワーク、コミュニケーションなど、医療に携わる者として不可欠な能力を学んでいきます。 また、医師になるためには医師国家試験への合格が 必要となりますが、慶應義塾大学医学部卒業生の合格者数・合格率は、全国の国公私立大学医学部の中で常に上位にランクされています。 医療プロフェッショナリズムを一貫して学ぶ先導プログラム「メディカル・プロフェッショナリズム」 1 学年では倫理学、法学、心理学の基礎、2 学年では医療制度・医療政策の基礎、3 学年では研究倫理の基礎、4 学年では臨床研究の 倫理、医療コミュニケーション、医療プロフェッショナリズムの原則と医師のあり方、5 学年では医療事故、職域における保健・医療活動、 医師の社会的役割とパブリックヘルス・マインド、などの理解を深めます。6 学年では、それまでに修得した知識や医療倫理観に基づき 「終末期医療」 「 脳死判定・臓器移植」 「 生殖医療の選択肢」 「 医療安全と裁判」などのテーマでグループ討議を行い、医療人としての プロフェッショナリズムを涵養します。 学年 1 キャンパス 日吉 カリキュラムの 流れ 2 4 5 6 慶應義塾大学病院、 その他関連病院にて、 直接患者さんに接す る臨床実習が始まる。 6 年間の最後、2月に 医師国家試験を受け る。卒 業 後は、大 学 院、研修医などへ。 信 濃 町 外国語、人文・社会科学の科目の他、 1 年 次 の 科 目 に 加 医学の基礎としての諸科学を学ぶ。 え、専門的に医学を 学 ぶために人 体 の 基礎知識を得る。 メディカル・ メディカル・ プロフェッショナリズム プロフェッショナリズムⅠ 3 医 学・医 療 関 連 の 臨 床 各 科 の 知 識 を 生 物 学 的、社 会 的、 修得し、臨床実習の 歴 史 的 な 知 識 を 固 準備をする。 めていく。 メディカル・ メディカル・ メディカル・ メディカル・ メディカル・ プロフェッショナリズムⅡ プロフェッショナリズムⅢ プロフェッショナリズムⅣ プロフェッショナリズムⅤ プロフェッショナリズムⅥ 英語Ⅰ・Ⅱ 外国語科目 ドイツ語、 (選択) フランス語 人文・社会科学科目 人文・社会科学(選択) 基礎教育科目 基礎科学必修科目 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、物理学 Ⅰ・Ⅱ、 化学Ⅰ・Ⅱ、 生物学 Ⅰ・Ⅱ、物理学実験、化 学実験、生物学実験 医学基礎教育科目 分子生物学Ⅰ、生物学 特論、EEP ※枠内に (選択) の記載のない科目は、必修科目を表し、進級、卒業するためには必ず履修し、合格しなければならない。 ※枠内に (選択)と記載されている科目は、選択科目を表し、所定取得単位数以上を選択履修しなければならない。 英語Ⅲ 基礎・社会 医学系科目 英語Ⅳ 組織学、解剖学、発生 MCB、微 生 物 学・免 学、生理学Ⅰ・Ⅱ、医化 疫学、熱帯医学・寄生 学、分子生物学Ⅱ 虫学、病理学総論、薬 理学、衛生学、医学統 公衆衛生学、医療政 計・医療情報、病理学 策・管理学 各論、臨床薬剤学 法医学 自主学習 自主学習 内科学、外科学 臨床医学系科目 ※カリキュラムは最新の医学教育に対応するため適宜変更することがあります。 50 産科学、婦人科学、小児科学、精神医学、整形外科学、麻酔学・緩和医 療、放射線医学、臨床検査学、泌尿器科学、耳鼻咽喉科学、眼科学、皮膚科 学、救急医学、形成外科学、 リハビリテーション医学、歯科学 総合診療医学、感染症 学、漢方医学、総合臨 床医学、診断学実習、 内科ケーススタディー 輸血臨床実習、病理診断実習、地域基盤型臨 床実習、選択臨床実習、臨床能力総合評価、 症例検討、CPC(Clinico-Pathological Conference 臨床・病理症例検討会) (2016 年 4 月1日現在) 研究室 P ick Up 感染症学教室 多様な領域が絡み合う、 ダイナミックな感染症研究 岩田 教授 菌薬・抗ウイルス薬・抗原虫薬の開発(感染症治療法の進歩)、診断・治療技術の進 文学部 現代においては、衛生環境の向上、 ワクチンの普及(予防法の進歩)、抗菌薬・抗真 歩により、感染症のコントロールが格段に進歩しました。一方で、これら医学の進歩 は耐性菌の増加、易感染患者の増加を生み、交通網の発達は感染症のグローバル化 臨床一体型」の外に開かれた教室を目指し、多岐にわたる感染症に対する臨床に 役立つ疫学情報の提供、診断方法の開発と適用、薬剤耐性機序の解明と治療法・ 予防法の開発をテーマとして研究に取り組んでいます。感染症学の4 つの柱は、疫学、 経済学部 という新たな問題点を生み出しています。 そのような背景を踏まえ、私たちは、 「 基礎・ 診断、治療、予防です。 それぞれの分野において、古典的手法も大事にしつつ、分子 疫学的手法など最新の手法を取り入れることで、研究活動を推進していくことが重要であると考えています。 分野です。病原体と宿主との関わり方について限りなく追求できるところが、感染症学の一番の学問的魅力だと言えるのではないでしょ 法学部 感染症の領域は、基礎医学と臨床医学、予防医学と公衆衛生学、社会構造の変化などが密接に絡み合う、極めてダイナミックな研究 うか。学生のみなさんには、より興味が持てるように、病原微生物を実際に見て、臨床例との関わりの中で実習・研究を進めて頂くように しています。 そして実臨床検査の場においては、医療者(医師) としての視点だけでなく、常に研究者(医学者) としての視点を持って医療 に携わる素養を身につけてほしいと考えています。 商学部 ● 学生の論文テーマの一例:赤痢アメーバの接着因子と病原性について∼分泌型 Gal/GalNAcレクチンと腸内細菌との関係∼ 学生からのメッセージ 衛生状態の良くなった日本では目にすることが少なくなりましたが、世界的に見れば寄生虫感染症は多く、感染症学は現代でも注目す べき分野だと思います。 ノーベル賞を受賞された大村智先生は、寄生虫の治療薬としてイベルメクチンを開発され、世界での多大な貢献 を評価されました。 これからも人間は、感染症との戦いを免れることはできないのではないでしょうか。 医学部 感染症の研究は、臨床に直結した実学に基づく研究だと思います。私は、 「 赤痢アメーバの接着因子」についての 研究に取り組み、腸内の嫌気性菌との相互作用について興味深い知見を得たのですが、研究テーマを考え、仮説から 証明にいたる研究プロセスを実際に体感することができました。 また、最後に学年全体で行った研究成果発表会では、 得られたことの生物学的な意味や臨床的な意義をまとめ、人に伝えることを学ぶことができたと思います。将来、 リサー 医学部 医学科 6 年(東京都・私立開成高等学校 出身) 世界をリードする慶應医学「基礎・臨床一体型の医学医療の実現」 慶應義塾大学病院は、1917 年の医学科創設の 3 年後である1920 年に開院しました。慶應義塾創立者・福澤諭吉による 「実学の精神」 「 独 立自尊 」の理 念のもと、初 代 医 学 部 長・病 院 長 北 里 柴 三 郎 博 士の教え 「 基 礎・臨 床 一 体 型の医 学 医 療の実 現 」 と 「physician なってお互いに学び、教え合う教育システムの充実を目指していきます。 総合力ある診療体制 看護医療学部 慶應義塾大学病院は、総合力のある診療体制を特長としています。 環境情報学部 scientist の養成」 を目標に、日本の医学界の担い手として中心的な役割を果たしてきました。21 世紀の医療・医学研究を担うリーダーを 引き続き育成するために、本学の「半学半教」の精神に基づき、 「 教員 (指導医)・研修医・医学生」 「 医・看護医療・薬学部生」が一体と 総合政策学部 2 0 1 7 年 医学部創立100年 世界に冠たる総 合 医 学 府を目指して 理工 学 部 チマインドを持った医師となる上で、 とても大切な時期だったと感じています。 29 の診療科と16 の診療施設部門などを擁し、あらゆる分野の病気 に対応し、現在望みうる最 高レベルの医 療の提 供を使命としてい ます。病床数は 1,044 床を有し、800 名を超える医師、看護師など の医療スタッフ約 1,300 名により、一日平均 3,000 人の外来患者 を診療し、年間約 14,000 例の手術を行っています。1994 年より 薬学部 「特定機能病院」 として運営を開始し、幅広い医療スタッフが、再生 医療、遺伝子治療、がん低侵襲医療をはじめとした高度先進医療を 提供するとともに、全国各地の関連病院と医療連携を行い、研究・ 開発・評価・研修などを行える体制を完備しています。 (※ 2016 年 1 月現在) 新病院棟完成予想図 51 専門教育科目一覧 メディカル・プロフェッショナリズム 科目名 科目内容 メディカル・ プロフェッショナリズム 入学から卒業までの6年間を通じて、 プロフェッショ ナリズムの基本となる 「医師としての責務」、 「コミュ ニケーション・スキル」、 「 生命・医療・研究の倫理」 「法の理解」 「 医療安全」 「 説明責任」などを、対話型 講義やグループ・ディスカッションにより学びます。 英語Ⅲ 医 学 英 語コース( 半 期、4 クラス各 30 名 程 度 )と スキル別コース (半期選択、12クラス各 10 名程度) を演習主体で行います。スキル別コースは(A)総合 的英語力の育成、 ( B)口頭表現力の養成、 ( C)文章 表現力の養成を主眼とするクラスに分けます。前年 度の学習成果と各人の希望を勘案し、クラス編成を その都度変えます。 日吉の分子生物学 I の講義を更に発展させ、真核生 物の遺伝子発現制御機構を講義します。併せて、遺 伝子工学などの基礎的な実験手法を実習で学びます。 組織学 各 臓 器の顕 微 鏡レベルでの構 築から細 胞 生 物 学 までの広い視野に立ち、人体の微細構造について 学習し、併せて微細構造研究のための方法論など も教授します。 基礎・社会医学系科目 分子生物学Ⅱ 科目内容 衛生学 環境衛生学、労働衛生学、疫学についての講義の ほか、疫学演習、見学実習などを行い、健康と疾病 および関連する環境要因の概念について学びます。 医学統計・ 医療情報 医学研究のデザインから評価にいたるさまざまなプロ セスで用いられる統計学について、その理論的背景 から医学研究における適用までを学びます。講義に 加え、PC を用いたデータハンドリングの実習を行い ます。また医学文献検索の基礎についても実習をし ます。 病理学各論 病 理 学 総 論で学んだ知 識を基に、具 体 的 疾 患に ついて、器官、臓器別に学んでいきます。形態学に 基づいた古典的アプローチに、最新の知見を盛り 込むことで理解を深めます。実習では、実際の病理 組織標本を観察します。 臨床薬剤学 臨床で使用されている薬剤の名称、形状、用法・用 量、効能・効果、適用上の注意などに関して、薬効群 ごとに代表的な薬剤を例に挙げて講義します。 公衆衛生学 「ひとびとの健康を護り、増進させる」 というゴール へ向けて、どのような考え方が必要なのか、また、 コミュニティの組織的な活動を通じた実践活動は どのようなものかを具体的に学びます。地域、職域 での健康のあり方から、グローバルな国際活動まで 幅広く議論し、小グループでの調査も行います。 肉眼解剖学、骨学、神経解剖学が含まれます。 これら の実習では初めて人体を扱うことになり、 ようやく医学 の教育を受けるのだという実感を得ることができます。 発生学 生殖細胞の発生から、性の決定のメカニズム、さら には人胎児の外形の発生や各臓器の発生など、正 常解剖および先天奇形理解の基礎をなす講義が行 われます。 法医学 医師として事故や事件を取り扱う場合に必要な法 医学的視点を学びます。死体のみかた、損傷、窒息、 中毒、DNA 鑑定、医療事故などについての講義が 行われます。 生理学Ⅰ 視覚・聴覚などの感覚系、骨格筋・平滑筋・心筋な どの筋肉系、そして中枢 神 経・末 梢 神 経からなる 神経系など、電気現象を主体とした人体の機能を 理解するために講義と実習を行います。 医療政策・ 管理学 日本の医療は社会化されており、臨床の現場において 医療経済、医療制度、医療情報、医療安全を理解し ておくことは重要です。本科目では国際的な動向を ふまえ、今後の展望について講義を行います。 生理学Ⅱ 脳以外の人体の各臓器の生理機能、例えば尿の生 成機構、消化、吸収のメカニズムや人体の内分泌機 能について解説し、実習を行います。 自主学習 医化学 医学の基礎をなす人体内あるいは細胞内での化学 現 象、化 学 反 応など生 化 学の原 理と病 態 生 化 学 など、他の境界領域についての講義を行い、分子 レベルでの思考力を育てます。 英語Ⅳ 英語Ⅲの2コースの内容をレベルを上げて行います。 スキル別コースは(A)総合的英語力の育成、 ( B)口 頭表現力の養成を主眼とするクラス (8 クラス各 15 名 程 度 )に分けます。前 年 度の学習成 果と各人の 希望を勘案し、 クラス編成をその都度変えます。 日吉の基礎科目から、基礎医学、社会医学、さらに は臨床医学の多岐にわたる分野からのさまざまな テーマから、学生自らが選択し、各教員の指導のも とに、自ら考えながら実験や調査研究を行う 「一身 独立型」の科目です。その成果を、それぞれ報告書 にまとめることで、論文執筆の方法を学び、さらに、 ポスター形式による成果発表会を行うことで、研究 発表や討論の方法も学びます。 内科学 内科診察に必要な診察手技の修得、病態の理解に 基づいた診断と治療の実践をテーマに講義と実習 を組み合わせたカリキュラムとなっています。消化 器、呼吸器、循環器、神経、腎臓、内分泌代謝、血液、 リウマチ、感染、医学のすべての領域を網羅します。 内科 ケーススタディー 臨床実習開始前に、内科学各領域の代表的疾患を 題材とした症例検討スタイルで、症候の解釈、診断の 手順、鑑別診断、治療法選択などを包括的に理解 する方法論を学習します。 外科学 臨床実習が主要テーマとなります。7 週間で、一般・ 消化器外科、脳神経外科、心臓血管外科、呼吸器 外科、小児外科の 5 科を回り、手術見学、病棟回診、 小講義、各種実習を通して外科学を学びます。 産科学 生殖医学・周産期医学を通じてヒトの受精から誕生 を体 系 的に学ぶことを主 眼とします。外 来 実習に おいて不妊症治療や妊婦・胎児健診の実際を学び、 病棟では妊娠・分娩管理・産科手術の見学なども 行います。実習期間中には若手医師の指導のもと 症例提示を行い、臨床の場で求められるプレゼン テーションのエッセンスも修得します。 婦人科学 女性の生涯を母性を基本とする機能的見地より解 説し、併せて婦人科的主要疾患に関して重点的に 講義します。実習は 2 週間で、外来実習と手術見学を 含む病棟実習に分かれ婦人科疾患に対する対応を 学びます。 自主学習 基礎・社会医学系科目 解剖学 MCB MCB(Molecular Cell Biology)は、生物学特論 や分子生物学Ⅰ・Ⅱなどの生物学系科目を学んだ後 に、最先端の医学・生物学研究を学ぶ科目です。基 礎と臨床の両方の視点をもつPhysician Scientist (科学的思考力をもつ医師)になる土台を築きます。 微生物学・ 免疫学 病原微生物学、 ウィルス学、免疫学などを学び、感染 から発癌およびそれに対する生体側の防御反応の 基本を講義・実習を通して学習します。併せて実験 動物学についても講義が行われます。 熱帯医学・ 寄生虫学 グローバルな視 点で見たときに重 要な熱 帯 病に ついて、その公衆衛生上の意味、臨床像などに関し て講義が行われ、各疾患ごとに基礎的な診断法を 実習で学びます。 病理学総論 疾病の概念および、その成り立ちを形態学の立場 から理解することを目的とします。テーマは「細胞の 分化、増殖と障害」 「 炎症、免疫、感染」 「 腫瘍」 「 循環 障害」などです。 薬理学 疾病の治療、予防および健康保持の上から重要な 薬の作用様式、機序を理解させ、臨床医学における 薬物療法の科学的な基礎を修得させるため講義、 実習を行います。 臨床医学系科目 52 科目名 科目名 小児科学 歯科学 歯および口腔の構造、機能、疾患についての基礎 知 識を修 得することを目標とします。実習は主に 歯科・口腔外科での外来見学、手術見学、X線診断、 口腔衛生管理の実際などを学びます。 総合診療医学 患者さんが受診する特定の診療科を決めるのが困 難な場合、健康診断でいくつかの臓器にわたる異常 を指摘され、受診する診療科に困った際など、一専門 分野に限定することが難しい患者さんを診療します。 感染症学 感染症がおこる場所(市中か医療機関か) やホストの 免疫能および感染臓器と起因菌を念頭にした感染 症の適切な診断(診察法、培養法を含む各種微生物 検査)、治療(抗菌薬の適正使用)、予防法(感染対 策、 ワクチンなど)を講義と実習を通して学びます。 漢方医学 西洋医学とは異なった医療体系である漢方医学の 長所・短所をよく理解し、両医学の融合によっても たらされる治療の可能性とその留意点を学びます。 精神の障害だけでなく、緊密な心身の相互関係を 学ぶこと、患者の全人的理解を深めることに主眼を 置いています。講義は総論(精神科症候学)、各論 (精神疾患論)に分かれますが、さらに社会における 精 神 医 学の役 割についても講 義します。実習は 2 週間行います。 機能外科に必要な運動器(骨関節・軟骨・神経・筋 肉・靱帯など)に関する系統講義と臨床講義を行い ます。臨床実習は外来と病棟で 2 週間行い、できる だけ 多くの 手 術 を 見 学 します。さらにproblembased learning に基づき、実際の症例をみんなで 議論しながら、診断や治療法を導く過程を学びます。 麻酔学の活動領域と理念について講義で知識を与 え、実習は手術室、一般集中治療室、 ペインクリニック などで 2 週 間 行います。救 急 蘇 生 法や呼 吸 管 理、 人工呼吸器の使用法についても学びます。 また、癌が 進行し、十分な治癒を期待できない場合に、疼痛や 不 安を積 極 的に解 決する緩 和 医 療、疼 痛 管 理に 加え、緩和的化学療法、放射線療法などの多面的 アプローチについて学びます。 尿を生成する腎臓、また副腎や男子性腺などの機能と 病態について正確な概念を得させた上で、 診断治療が いかに行われるかを示します。実習では2 名の患者を 実際に受け持ち、指導医のもとで診断などを学びます。 耳鼻咽喉科学 耳鼻咽喉、頭頸部、気管食道の解剖、生理、病態に ついて講義で修得し、他臓器との関わりについて学 びます。特に聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚などの感覚 器障害、摂食・嚥下、音声・言語機能障害、免疫・ アレルギー疾患、頭頸部癌など多彩な疾患の学習が 特徴です。実習では額帯鏡や耳鏡・鼻鏡、内視鏡の 使用法の修得を含めた耳鼻咽喉科診療の基本手技 から外来検査、入院患者の検査、各疾患の治療法 などを修得します。 眼科学 輸血に関する知識、あるいは血液型判定、血液交差 試験の手法など、臨床医として必要な項目に関して 主に実習を通して修得します。実習には外部施設 での研修、見学なども含まれます。 病理診断実習 病理学教室、病理診断部で行っている診断業務に 直接参加し、病理組織診断、病理解剖、細胞診、 術中迅速診断、あるいは臨床各科との連携について 知識、技術などを学びます。 地域基盤型 臨床実習 眼科学の特殊性および理念に関して、特に全身疾患 との関連において講義が行われ、実習は小児眼科 からME 実習や外来、病棟実習まで広い範囲にわ たって行われます。 学外の地域医療を担う病院において 4 週間の臨床 実習を行います。大学病院とは異なる医療システム において、 プライマリケア、病診連携など地域医療の 現場を体験し、多様な医療システムに対応できる 総合的な臨床能力を身につけます。 選択臨床実習 皮 膚 疾 患に関する基 礎 知 識と理 論 的 思 考方法を 体得し、同時に問題解決能力や臨床医として必要な 態度、技能を身につけます。実習では病歴聴取から 指導医のもとで実際の診察、治療法の修得までを 行います。 クラスター診療科での臨床実習、すでに臨床実習を 行った診療科でのさらに発展した臨床実習、学外の 地域医療実習などから、各学生の希望により選択 し、臨床実習を行います。 臨床能力 総合評価 すべての臨床実習終了後、学生が身につけた臨床 能力を、本学の卒業時コンピテンスに基づき、総合 的に評価します。 症例検討 個々の症例の症状、経過、検査所見などを具体的 に提示し、診断、治療法などを検討するものです。 関 連する診 療 科の教員とのディスカッションが行 われます。 CPC 臨床各科および基礎系教員が病理解剖例を用い、症 状、検査成績、病理所見を含め、病態の経過などにつ いて検討、討論します。症例は予めプリントして周知 されます。診断能力養成に重要なミーティングです。 救急医学 講義では、救命治療、軽症から重症の救急患者(急 病、外傷)の ER 診療、および災害医療を学びます。 実習では、救命治療シミュレーション、救急車同乗、 慶 應 義 塾 大 学 病 院および関 連 施 設 ER での救 急 診療への参加を行います。 形成外科学 各種の先天異常、悪性手術切除後や外傷などによる 身 体 各 部の変 形や欠 損に対して、形 態と機 能の 障害を復元し、QOL(生活の質)を高め社会復帰を 援 助する学 問です。総 論、各 論についての講 義と 1 週間の臨床実習から構成されます。臨床実習中 には手術に参加することもあります。 薬学部 輸血臨床実習 看護医療学部 皮膚科学 臨床実習に向けて、基本的臨床技能を修得します。 客観的臨床能力試験(OSCE)の課題となっている 臨 床 技 能に加え、診 断に必 要な各 種 検 査の実 施 と、検査結果の解釈について学びます。 環境情報学部 泌尿器科学 診断学実習 総合政策学部 放射線の物理学、生物学をはじめ、X 線診断学、放射 線治療学、核医学や放射線予防法の法規、対策に ついても講義します。画像診断については X 線検査、 CT、MRI なども含み講義、実習を行います。 各臨床科目で学んだ知識を総合的に用いて、代表 的な全身症候からその原因疾患の鑑別診断を行い ながら、臨床推論を学びます。 このような臨床推論 は、最 も 大 切 な 臨 床 能 力 の 一 つ で、共 用 試 験 (CBT)においても重視されています。 理工 学 部 放射線医学 総合臨床医学 医学部 臨床検査の進め方、検査成績の読み方などの訓練を 通して、検査診断の基本的な考えを学ぶことを目標と しています。 このためにそれぞれの専門領域の教員に よって臨床生化学、臨床血液学、臨床微生物学など の講義、実習が行われます。 臨床医学系科目 臨床医学系科目 臨床検査学 商学部 リハビリテーション 医学 法学部 麻酔学・ 緩和医療 科目内容 運動障害・認知障害の専門的な診断・評価・治療を 通して、障害の予防、最大限の機能回復、生活機能 の再建、QOL 向上を図るリハビリ医学を学びます。 実習では運動障害の診断と問題点のとらえかた、リ ハビリ処方の方法や筋電図・嚥下造影・神経ブロック など様々な手技を体得します。神経筋疾患や骨関 節疾患に加え、呼吸器・循環器疾患、がん、移植医 療、脳可塑性への働きかけ、再生医学など拡大しつ つあるリハビリ医療の最先端の動向も学習します。 経済学部 整形外科学 科目名 文学部 精神医学 科目内容 小児期に特有な成長発達の概念、疾病の全体像、 その他小児保健全般に関する知識を修得します。 実習では、病棟に配属され、病棟医長の指導のもと で患者を受け持ち、診察、一般検査を行います。外来 実習は交代で行います。 53 医学部独自の奨学金 合格時保証奨学金制度 (正式名称:慶應義塾大学医学部人材育成特別事業奨学金) 優秀な学生を支援するため、医学部の一般入学試験成績上位者 10 名程度に、第 1 学年~第 4 学年の各年度で継続的に 1 人あたり年間 200 万円(総額 800 万円) を給付します。 入学後に応募できる奨学制度 奨学生(2015 年度実績) 申請者数 採用者数 種別 金額 募集期間 学年 医学部奨学基金奨学金 給付 上限 100 万円 11 月頃 2 ~ 6 年生 38 7 2 年生以上、次のいずれかの項目に該当 する者。①学業優秀であり、かつ経済的 援助を必要とする学生、②社会的貢献が 顕著、かつ経済的援助が必要な学生 経済支援奨学生 給付 上限 100 万円 11 月頃 2 ~ 6 年生 38 22 経済的困窮が要因となり就学・学業に支 障が生じ、支援を必要とする学生 贈医顕彰部門 給付 上限 100 万円 11 月頃 4、5 年生 4 2 ①学術、②文化芸術、③スポーツ、④社会 貢献の多様な分野において、医学部学生 の範となる特に優れた業績をあげた学生 研究奨励部門 給付 上限 100 万円 11 月頃 2 ~ 6 年生 3 0 研究経験を有すること 医学部教育支援奨学金 給付 上限 50 万円 6 月頃 4 年生 107 107 4 年生向け。臨床実習に備えて奨学金を 準備しています。 医学部教育支援奨学金(経済支援) 給付 上限 100 万円 11 月頃 2 ~ 6 年生 38 4 経済的困窮が要因となり就学・学業に支 障が生じ、支援を必要とする学生 総合医学教育奨励基金奨学金 給付 学費の範囲内 11 月頃 2 ~ 6 年生 38 13 人物・学業・成績ともに優れ、課外活動に も意欲的な学生 医学部研究医養成奨学金 給付 上限 100 万円 12 月頃 5、6 年生 4 4 ぞうい 医学部贈医奨学基金奨学金 奨学制度名 備考(対象など) MD-PhD コース選択者 奨 学 金 受 給 学 生の学 費 納 入内訳:2 0 1 5 年 度モデルケース 【注意】あくまでもモデルケースです。すべての奨学金(給付型)の併給を保証するものではありません。 また、慶應義塾が提供するすべての奨学金は、成績・人物・経済状況などの選考があります。 ① 1年生 ② 3 年生 ③ 5 年生 (人材育成特別事業奨学金、 学問のすゝめ奨学金受給例) 世帯収入 1000 万円未満 1 都 3 県以外の出身で自宅外通学、成績優秀 世帯収入 1000 万円程度、 自宅通学、成績優秀 (研究医養成奨学金、 民間奨学金受給例) 世帯収入 800 万円程度、 自宅外通学、成績優秀 家族からの支援 9.2万円 日本学生支援機構 第一種76.8万円 (貸与) 学問のすゝめ奨学金 90万円 (給付) 人材育成特別事業 奨学金200万円 (給付) 学費(2015 年度)約 376 万円/年 家族からの支援 99.2万円 日本学生支援機構 第一種64.8万円 (貸与) 第二種192万円 (貸与) 学費(2015 年度)約 356 万円/年 家族からの支援 119.2万円 民間奨学金 日本学生支援機構 60万円 (給付) 第一種76.8万円(貸与) 学費(2015 年度)約 356 万円/年 ※すべての奨学金の給付は、入学後となります。 詳細や最新の情報はホームページをご覧ください。なお、全学部共通の奨学金は、p.113 をご参照ください。 慶應義塾大学奨学制度 HP http://www.gakuji.keio.ac.jp/life/shogaku/ 医学部奨学金 HP http://www.med.keio.ac.jp/admissions/undergraduate/scholarships/ 54 研究医養成奨学金 100万円 (給付) 国際交流の機会 慶應義塾大学医学部では、さまざまな国際交流の機会を提供しています。最大のプログラムは、5 年生の最終段階で行う海外施設での 臨床実習です。2015 年度には、6 カ国、15 校に、学年の約 3 分の 1 に達する 34 人の学生が臨床留学をして実習に取り組みました。 を提供しており、2015 年度には、18 カ国、40 校から 78 人の学生を受け入れました。医学部生にとって、これらの海外学生との交流 文学部 海外で、日本の研修医と同等の役割を与えられ、多忙で濃密な一カ月を過ごすことにより、学生は一回りも、二回りも成長して日本に帰国 します。学生の課外活動としても、複数の団体が海外で活発に活動しています。また、慶應義塾大学病院では、海外医学部生に臨床実習 も貴重な経験になっています。 経済学部 学生からのメッセージ ※ 2015 年度渡航 臨床留学(イギリス) 臨床留学(アメリカ) 「キングスカレッジの小児循環器では、外来、病棟、手術など幅 広い臨床現場での実習ができ、とても充実した 1 カ月間でした。 「提携校であるNY のコロンビア大学では、現地の優秀な医学生 や医師たちとともに 臨床の第一線で日々学ぶことができ、大変 刺激を受けました。医学知識、英語力の向上はもちろん、学生 実 感できました。また、指 導 医 との交流や NY 観光など、 とても の先生だけでなく、他の医療ス 充実した時間を過ごすことがで タッフの方々とも関わることで、 きました。慶應は臨床留学への サポートも手厚く、安心して行く する考え方を知ることができま ことができました」 商学部 さまざまな角度からの医療に対 した」 課外活動(アフリカ) 法学部 英語で多くの患者さんの問診や診察を経験し、英語力の成長が 課外活動(ブラジル) 「私が所属するIMAは、医学部 6 年の学生最後の夏休みを利 和国に私立小学校を運営するプロジェクトを行っており、現地にて 用して、毎年南米を中心に活動を行う団体です。 〈 医の原点の実 体験〉 という目標のもと、ブラジル人医師によるアマゾン河周辺 など現場での実践を通して国際 での巡回診 療や先 住 民 族への 保健を学ぶ団体です。地域に根 医療提供などの活動に参加しま 付いて継続的に活動し現地の人 した。広大な南米の大地はまさ に寄り添うことで、日本国内だけ しく未知の世界であり、日本では でなく広い視野をもった国際的 決して学べない貴重な体験とな 医療人を志すようになりました」 りました」 理工 学 部 子ども達の健康診断やワークショップを実施したり、実地調査する 医学部 「私たちアフリカ医療研究会は、他学部と協働してコンゴ民主共 総合政策学部 多様なキャリアパス 進 路 慶應義塾大学病院や協力型臨床研修病院で、初期臨床研修医、後期臨床(専門)研修医として研鑽を積む。 ● 大学院医学研究科に進学し、基礎・臨床医学分野の研究・教育に従事する。 ● 厚生労働省などで医療行政に従事する。 ● 海外の大学や医療機関など世界の最前線で研究診療を行う。 上記のほかに、法律家や政治家、あるいは宇宙飛行士に至るまで、多様な分野で卒業生が活躍しています。 と、全国地域別の地区支部があり、慶應 医学の発展に貢献しています。 慶應義塾には、100 を超える関連病院 があり、連携活動を活発に行っています。 初期臨床研修 (必修2年間) ・大学病院 ・厚生労働省認定 臨床研修指定病院 大学院 医学研究科 博士課程(4 年制) *博士(医学) physician scientist ・大学教員 後期臨床研修 (4 年間) ・基礎医学系研究所職員 ・国際保健機関職員 ・研究医 薬学部 関連病院 医 師 国 家 試 験 合 格 *医 師 免 許 あります。卒業年次ごとの同期卒業の会 ・ 研究医養成プログラム 看護医療学部 さん し かい 医学部独自の同窓会として 「三 四 会 」が 医 学 部 医 学 科 卒 業︵ 6 年 制 ︶*学 士︵ 医 学 ︶ 同窓会 環境情報学部 ● ・病院勤務医 医療行政分野 ・厚生労働省 ・医系技官 など ・開業医 ・保健所勤務医 55 教員一 覧 日吉キャンパス 専攻・所属 外国語科目 職位 氏名 教授 ミントン,ティモシィ 准教授 小 町 谷 尚 子 専攻・所属 基礎科学科目 職位 氏名 専攻・所属 職位 氏名 教授 井上 浩義 梶村 眞弓 古野 泰二 基礎科学科目 教授 准教授 南 就将 鈴木 忠 三井 隆久 専攻・所属 職位 氏名 天谷 雅行 海老原 全 信濃町キャンパス 専攻・所属 職位 氏名 専攻・所属 職位 氏名 医学部 教授 渡辺 真純 内科学(呼吸器) 教授 別役 智子 皮膚科学 教授 平形 道人 門川 俊明 鈴木 秀和 内科学(循環器) 教授 准教授 福田 恵一 佐野 元昭 高月 誠司 教授 准教授 泌尿器科学 教授 准教授 大家 基嗣 宮嶋 哲 内科学(消化器) 教授 金井 隆典 耳鼻咽喉科学 伊藤 裕 野 修 小川 郁 國弘 幸伸 内科学(腎臓・内分泌・代謝) 教授 准教授 教授 准教授 内科学(神経) 教授 准教授 鈴木 則宏 髙橋 愼一 教授 准教授 三村 將 田中 謙二 村松 太郎 内科学(血液) 教授 岡本真一郎 教授 准教授 茂松 直之 大橋 俊夫 内科学(リウマチ) 教授 准教授 竹内 勤 山岡 邦宏 教授 教授 准教授 北川 雄光 竹内 裕也 長谷川博俊 陣崎 雅弘 村上 康二 奥田 茂男 谷本 伸弘 医学教育統轄センター 坂口光洋記念講座(システム医学) 教授 准教授 洪 実 洪 繁 坂口光洋記念講座(機能形態学) 教授 久保田義顕 教授 相磯 貞和 仲嶋 一範 今西 宣晶 解剖学 准教授 教授 生理学 准教授 岡野 栄之 柚﨑 通介 神山 淳 島崎 琢也 薬理学 教授 准教授 医化学 専任講師 加 部 泰 明 分子生物学 衛生学公衆衛生学 感染症学 教授 准教授 塩見 春彦 齋藤 都暁 教授 大前 和幸 武林 亨 岡村 智教 教授 教授 病理学 安井 正人 相馬 義郎 准教授 金井 弥栄 坂元 亨宇 大喜多 肇 尾島 英知 教授 准教授 佐々木淳一 並木 淳 外科学(呼吸器) 臨床検査医学 教授 村田 満 外科学(脳神経) 教授 准教授 吉田 一成 大平 貴之 戸田 正博 臨床薬剤学 教授 谷川原祐介 臨床研究推進センター 教授 副島 研造 麻酔学 教授 森崎 浩 病理診断部 准教授 亀山 香織 教授 中村 雅也 松本 守雄 佐藤 和毅 森岡 秀夫 予防医療センター 教授 准教授 岩男 泰 井上 詠 感染制御センター 教授 長谷川直樹 教授 貴志 和生 血液浄化・透析センター 教授 林 松彦 教授 高橋 孝雄 長谷川奉延 山岸 敬幸 内視鏡センター 教授 緒方 晴彦 腫瘍センター 教授 准教授 矢作 直久 高石 官均 輸血・細胞療法センター 教授 田野崎隆二 スポーツ医学総合センター 教授 松本 秀男 教授 小崎健次郎 増井 徹 准教授 藤島清太郎 教授 工藤 純 准教授 教授 准教授 田中 守 末岡 浩 丸山 哲夫 教授 准教授 青木 大輔 進 伸幸 教授 准教授 坪田 一男 榛村 重人 根岸 一乃 河上 裕 先端医科学研究所(遺伝子) 教授 佐谷 秀行 里宇 明元 辻 哲也 救急医学 共同利用研究室 ( 遺伝子医学研究室 ) 教授 教授 准教授 淺村 尚生 大塚 崇 宮田 裕章 先端医科学研究所(細胞) リハビリテーション医学 教授 准教授 教授 松尾 光一 中川 種昭 河奈 裕正 志水 秀行 饗庭 了 医療政策・管理学 下田 耕治 教授 准教授 教授 准教授 藤田 眞幸 教授 歯科・口腔外科学 外科学(心臓血管) 教授 准教授 准教授 黒田 達夫 星野 健 法医学 動物実験センター 放射線科学(診断) 教授 准教授 准教授 共同利用研究室 ( 細胞組織学研究室 ) 放射線科学(治療) 外科学(小児) 本田 賢也 吉村 昭彦 森田 林平 微生物学 ・ 免疫学 教授 岩田 外科学(一般・消化器) 精神・神経科学 整形外科学 形成外科学 小児科学 産婦人科学(産科) 産婦人科学(婦人科) 眼科学 准教授 臨床遺伝学センター 総合診療教育センター (2016 年 4 月1日現在 ※着任予定者含む) C ol u m n 医 学 部での学びのひとコマ さんしかい 医学部では、6 年間の講義・実習・試験などを通じて、同じ医学、医療を志す医学部「三 四会」同窓の者同士が、師弟や学年の関係を越え、親しく 言葉を交わし、励ましあい、生涯にわたる交友関係を築くための、さまざまな学びの場が設けられています。また、医学部生の 9 割以上が医学部 体育会に所属し、部全体が目標に向けて一丸となって部活動に取り組んでいます。学年を越えた信頼関係と絆は卒業後も続き、多くの OB・OG が 後輩の育成をサポートしています。 自主学習成果発表会(4 年生) 56 白衣式(4 年生) 課外活動 医学部体育会 学生パーソナルライフ ~医学部編~ 自分の将来を、包括的に捉えながらの生活 私が慶應義塾大学の医学部を目指したのは、 「 研究もできる臨床医」の輩 文学部 出を掲げていることに魅力を感じたからです。 また、全国から人が集まる環境 に身を置きたいという思いもありました。高校生活と違う面は、さまざまな学 びが今後の人生に大きく関わるところです。医学部は特にそういう面が強く、 勉強でも課外活動でも、大学時代の振る舞いが社会に出てからの糧に直結 経済学部 するため、 自分の将来を包括的に捉えながらの生活に変化しました。 部活は、硬式庭球部(医学部)に所属しています。中学・高校では部活を してこなかったので、大学ではしっかり取り組みたいと思いました。最初の頃 には苦しいこともありましたが、その経験は現在に活かされています。また、 一人暮らしをする上では、神経質になりすぎず、怠りすぎないように気をつ 法学部 けています。家事や炊事をすべて自分で管理することは、特に忙しい時期に は負担になります。そういうときには「今日は 15 分だけでいいから掃 除しよう」 と少し自 分に甘えたり、逆にただなまけていると感じ 商学部 るときには「15 分は必ずしよう」 と考え方を 変えてみたり、適度なバランスを心がけると うまくいくと思います。 医学部 医学科 5年 (福岡県・私立久留米大学附設高等学校 出身) 医学部 医学 部 生の生 活データ例 1カ月の収支 ②(一人暮らし) アルバイト 3 0, 000 円 合計 8 0, 000 円 食費 3, 000 円 合計 227, 00 0 円 交際費 10, 000 円 家賃 90, 000 円 交通費 10, 000 円 食費 40, 000 円 書籍代 5, 000 円 光熱水費 10, 00 0 円 交際費 20, 00 0 円 電話代 7, 000 円 家族から 70, 00 0 円 奨学金 90, 000 円 アルバイト その他※2 4 0, 000 円 交通費 10, 000 円 合計 8 0, 000 円 書籍代 20, 00 0 円 貯金 30, 000 円 合計 227, 00 0 円 23:00 就寝 18:00 部活動 6:00 起床 6:30 朝食 16:15 勉強 (メディアセンター) 13:00 授業 10:00 登校 12:15 昼食 10:45 授業 ある1日のスケジュール ②(信濃町キャンパス・3 年生・女性) 22:30 帰宅∼夕食 0:30 就寝 (京都府出身・4 年生・男性) 18:00 部活動 時間割 ①(腎臓・内分泌・代謝内科でのスケジュール例・5 年生・女性) 月 2 実習のオリ エンテ ーション 症例の割り当て 3 糖尿病患者 さんの回診 4 代謝疾患の講義 火 病棟実習 模擬患者 さんを用いた 外来実習 水 新入院患者 カンファレンス 病棟実習 糖尿病の講義 木 外来見学 内分泌疾患 の講義 病棟実習 5 金 土 8:45 登校 教授回診 13:00 授業 透析療法の見学 腎臓疾患の講義 担当症例の プレゼンテーション 臨床 カンファレンス 参考:医学部入学に必要な費用 (入学金を含む初年度納入金 : 2016年度参考例) 2 3 4 5 火 産科学 婦人科学 整形外科学 メディカル・ プロフェッショナ リズムⅣ 水 漢方医学 木 金 土 学費 月 皮膚科学 公衆衛生学 (学外実習) 耳鼻咽喉科学 眼科学 在籍基本料 授業料 60,000 円 3,000,00 0 円 施設設備費 34 0,00 0 円 実験実習費 190,000 円 その他の費用 合計 200,000 円 薬学部 入学金 時間割 ②(4 年生・男性) 1 9:00 授業 12:15 昼食 看護医療学部 1 6:00 起床∼朝食 環境情報学部 7, 000 円 5, 000 円 支出 貯金 (東京都出身・3 年生・女性) 20:30 帰宅∼夕食∼自由時間 67, 000 円 その他※1 ※ 1 部活動 ※ 2 授業料に充当 ある1日のスケジュール ①(信濃町キャンパス・4 年生・男性) 総合政策学部 支出 50, 000 円 収入 収入 奨学金 理工 学 部 1カ月の収支 ①(実家暮らし) 3,350 円 3,793,350 円 57