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ミャンマー連邦共和国 (Republic of the Union of Myanmar) 通信

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ミャンマー連邦共和国 (Republic of the Union of Myanmar) 通信
ミャンマー連邦共和国
( Republic of the Union of Myanmar)
通信
Ⅰ
監督機関等
通 信・情 報 技 術 省( Ministry of Communications and Information Technology:MCIT)
Tel.: + 95 67 407225
URL: http://www.mcit.gov.mm/
所 在 地 : Building No.2, Special Development Zone, Nay Pyi Taw, MYANMAR
幹 部 : U Myat Hein( 大 臣 / Minister)
所掌事務
2012 年 11 月 に 旧 通 信 郵 便 電 信 省 ( MCPT) か ら 名 称 変 更 さ れ た 。
郵便、電気通信、放送分野を所掌している。主な所掌事務は、政策立案及び電
気通信サービスの管理監督、各種免許の付与と免許料の徴収、通信機器と通信シ
ステムに関する標準化、国際交渉及び電気通信関連の調査研究などである。
Ⅱ
法令
2013 年 電 気 通 信 法 ( Telecommunications Law of 2013)
廃 止 さ れ た 「 電 信 法 ( Telegraph Act, 1885 )」 及 び 「 無 線 電 信 法 ( Wireless
Telegraphy Act, 1934)」を 代 替 す る も の で 、2013 年 10 月 8 日 に 施 行 さ れ た 。規
制 体 制 や 免 許 制 度 、周 波 数 管 理 、相 互 接 続 、消 費 者 保 護 な ど の 内 容 と な っ て い る 。
Ⅲ
政策動向
1
競争促進政策
MCIT は 2013 年 6 月 27 日 、外 国 企 業 の 移 動 体 通 信 事 業 へ の 参 入 に つ い て 、ノ
ル ウ ェ ー に 本 拠 を 置 く テ レ ノ ー ル( Telenor)と 、カ タ ー ル に 本 拠 を 置 く Ooredoo
( 旧 カ タ ー ル ・ テ レ コ ム : Qtel) の 2 社 に 対 し て 事 業 免 許 を 交 付 し た 。
2 社 は 入 札 要 件 に 基 づ き 、免 許 発 行 か ら 5 年 以 内 に 国 土 の 75% の カ バ レ ッ ジ 達
成、及び音声通話の実施が義務付けられる。また、国営のミャンマー郵電公社
( Myanmar Posts and Telecommunications: MPT) に お い て も 、 同 様 の カ バ レ
ッジ義務が求められている。
2015 年 7 月 に MCIT は 4 件 目 の 移 動 体 通 信 事 業 免 許 を 付 与 す る 計 画 を 明 ら か
に し 、 8 月 に 締 め 切 ら れ た 書 類 申 請 に は 、 17 社 か ら の 申 請 が あ っ た 。 2015 年 末
1
現在、審査作業が続いている。
2
情報通信基盤整備政策
住 友 商 事 、NEC、及 び NTT コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ズ は 2013 年 5 月 、MCIT と「 通
信 網 緊 急 改 善 計 画 」を 締 結 し た 。日 本 政 府 の 無 償 資 金 協 力( 17 億 1,000 万 円 )に
よ り 、 ヤ ン ゴ ン 、 マ ン ダ レ ー 及 び ネ ピ ド ー の 間 で 伝 送 容 量 が 30Gbps に 達 す る 光
通 信 網 が 敷 設 さ れ る の に 加 え 、 各 都 市 内 に お い て は 、 LTE や 固 定 電 話 、 10Gbps
に 達 す る ネ ッ ト 通 信 網 も 構 築 さ れ る と さ れ 、 同 年 12 月 に 設 備 の 引 き 渡 し が 行 わ
れた。
ま た 、2014 年 1 月 に 世 界 銀 行 は MCIT に 対 し て 3,150 万 USD を 提 供 し た 。ル
ーラル地域における通信基盤の改善、電子政府の構築などが使途とされている。
更 に 2015 年 3 月 に MCIT は 韓 国 輸 出 入 銀 行 か ら 5,587 万 USD 規 模 の 融 資 を
受 け 、タ ウ ン ジ ー 、マ ン ダ レ ー 、ミ ー チ ー ナ な ど 7 の 都 市 を 結 ぶ バ ッ ク ボ ー ン の
構築に用いられることになっている。
Ⅳ
関連技術の動向
基準認証制度
認 証 を 含 む 通 信 機 器 の 統 制 ( Controlling) は MCIT の 所 管 で あ る 。
Ⅴ
事業の現状
1
固定電話
新 規 参 入 事 業 者 の テ レ ノ ー ル 及 び Ooredoo が 取 得 し た 免 許 で は 、固 定 電 話 サ ー
ビ ス の 提 供 も 可 能 と な っ て い る が 、現 状 で は 、MPT の み の 提 供 と な っ て い る 。固
定電話の基盤整備が遅れているのに加え、移動体通信サービスに対する需要の増
加 で 、2014 年 末 現 在 の 電 話 加 入 者 数 は 52 万 6,792 で 、前 年 同 期 に 比 べ て 減 少 し
ている。
また、地域間の普及の格差が大きく、ヤンゴン市とマンダレーの普及率がそれ
ぞ れ 6% 、4% に 達 し て い る の に 対 し て 、多 く の 地 域 で は 、依 然 と し て 電 話 基 盤 が
整備されていない状況である。
香 港 通 信 事 業 者 の Hutchison Global Communications( HGC)は 2012 年 9 月 、
初 の 外 資 系 事 業 者 と し て 、MPT が 認 可 し た 事 務 所 と 提 携 し て 、国 際 音 声 及 び デ ー
タ通信サービスを提供開始することを明らかにした。具体的には、国際専用線、
MPLS に よ る IP-VPN の デ ー タ 通 信 サ ー ビ ス の ほ か 、 MPT と の 相 互 接 続 に よ り
国際通話サービスの提供も可能となる。
2
移動体通信
通 信 市 場 の 自 由 化 に よ り 、 2014 年 9 月 以 降 、 MPT に 加 え 、 テ レ ノ ー ル 及 び
Ooredoo の 3 社 に よ っ て 移 動 体 通 信 サ ー ビ ス が 提 供 さ れ て い る 。
2
Ooredoo は 2014 年 8 月 に 、 マ ン ダ レ ー 、 ネ ピ ド ー 、 ヤ ン ゴ ン を 含 む 主 要 都 市
で W-CDMA 方 式 の 3G サ ー ビ ス を 開 始 し た 。同 社 は こ れ ま で 140 億 USD 以 上 を
投 入 し て お り 、2015 年 末 ま で に 基 地 局 数 を 3,000 基 に 増 や し 、人 口 カ バ レ ッ ジ を
80% 以 上 に 引 き 上 げ た 。更 に 同 社 は ア ジ ア 開 発 銀 行( ADB)及 び 世 界 銀 行 傘 下 の
国 際 金 融 公 社( IFC)か ら 1 億 5,000 万 USD ず つ 、合 計 3 億 USD の 融 資 を 受 け 、
主 に 3G 網 の 拡 大 に 用 い ら れ る 。
テ レ ノ ー ル は 、 2014 年 9 月 以 降 、 ミ ャ ン マ ー の 第 2 の 都 市 で あ る マ ン ダ レ ー
に 続 き 、 ネ ピ ド ー と ヤ ン ゴ ン で も GSM と W-CDMA 方 式 に よ る サ ー ビ ス を 開 始
した。
2015 年 10 月 現 在 、Ooredoo を 上 回 る 基 地 局 数 を 構 築 済 で 、サ ー ビ ス を 利 用 で
き る 場 所 は 1 万 2,000 に 及 ぶ 。 サ ー ビ ス に は 音 声 、デ ー タ 通 信 の ほ か 、 付 加 価 値
サービス及び海外通話も含まれている。
他 方 、 MPT は CDMA、 GSM、 W-CDMA な ど 多 方 式 に よ る サ ー ビ ス を 提 供 し
て い る 。ま た 、新 規 参 入 事 業 者 に 対 抗 す る た め に 、KDDI と の 提 携( Ⅵ の 項 参 照 )
や SIM カ ー ド 及 び 通 話 料 金 の 引 下 げ も 行 っ て い る 。
新 た な 事 業 者 の 参 入 に 伴 う 3 社 間 の 値 下 げ 合 戦 に よ り 、加 入 者 総 数 は 大 幅 に 伸
び 、2015 年 6 月 末 現 在 、前 年 同 期 比 で 953 万 増 の 3,136 万 6,420 と な っ て い る 。
ま た 、同 時 点 の 加 入 者 ベ ー ス の 市 場 シ ェ ア は 、MPT、テ レ ノ ー ル 、Ooredoo の 順
で 、 56.1% 、 30.3% 、 13.6% と な っ て い る 。
3
インターネット
2015 年 8 月 現 在 、 MPT、 Yadanaporn Teleport( YT) の ほ か 、 ア プ リ ケ ー シ
ョ ン ・ サ ー ビ ス 事 業 者 も 含 む 27 の ISP に よ る サ ー ビ ス が 提 供 さ れ て い る 。 た だ
し 、 固 定 通 信 基 盤 の 整 備 の 遅 れ で 、 ブ ロ ー ド バ ン ド 加 入 者 総 数 は 2015 年 6 月 末
現 在 、 17 万 4,500 に と ど ま っ て い る 。 サ ー ビ ス 方 式 は FTTH を 含 む FTTx や 、
無 線 ブ ロ ー ド バ ン ド 、 ADSL、 ダ イ ヤ ル ア ッ プ 、 WiMAX な ど と な っ て い る 。
MPT は 2008 年 以 降 、全 国 に お け る 衛 星 ブ ロ ー ド バ ン ド・サ ー ビ ス を 開 始 し た
ほ か 、主 要 都 市 に お け る DSL サ ー ビ ス や 、FTTx サ ー ビ ス も 提 供 し て い る 。ま た
WiMAX サ ー ビ ス が 一 部 で 開 始 さ れ て お り 、最 大 通 信 速 度 1Mbps 程 度 で 、広 帯 域
で利用が可能なところもある。
インターネットの利用場所にはネット・カフェやメール・サービス代理店とい
ったアクセス・センターがあり、ヤンゴン国際空港やヤンゴン大学、一部のレス
ト ラ ン で は 無 料 の Wi-Fi サ ー ビ ス も 提 供 さ れ て い る 。
2013 年 に は 、住 友 商 事 や NEC、NTT コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ズ か ら の 協 力 を 得 て 、
日本政府の無償資金協力により、首都ネピドー、ヤンゴン及びマンダレーにおい
て 、光 通 信 網 が 整 備 さ れ た ほ か 、こ れ ら の 都 市 を 結 ぶ 基 幹 回 線 の 構 築 及 び LTE に
も 対 応 で き る 50 基 の 基 地 局 が 整 備 さ れ た こ と で 、 イ ン タ ー ネ ッ ト ・ ア ク セ ス 状
3
況 が 改 善 さ れ た と い う ( Ⅲ - 2 の 項 参 照 )。
こ れ ら の ほ か に 、 2015 年 9 月 以 降 、 Ooredoo 及 び テ レ ノ ー ル に よ る HSDPA+
方式のデータ通信サービスも可能となっている。
Ⅵ
運営体
ミ ャ ン マ ー 郵 電 公 社 ( Myanmar Posts and Telecommunications: MPT)
Tel.: + 95 1 653572
URL: http://www.mcit.gov.mm/about-mpt/
所 在 地 : No.361 Pyay Road Sanchaung Township, Yangon, MYANMAR
幹 部 : Eaikdi Hla( 総 裁 / Managing Director)
概要
1972 年 の 電 気 通 信 監 督 機 関 と 運 営 体 の 分 離 後 、「 1989 年 国 有 企 業 法 ( State
owned Economic Enterprises Law)」 に 基 づ き 、 1989 年 に 公 社 と な っ た 。 電 気
通 信 市 場 に お け る 事 業 者 と し て 、 固 定 電 話 、 移 動 体 通 信 、 国 際 通 信 な ど 11 の 部
署を設けており、電気通信サービスの提供をはじめ、電気通信分野における研究
開発、通信設備の製造、輸出も行っている。
同社は資金不足により、基盤整備が遅れており、その上で新規参入した外資 2
社 に 対 抗 す る た め も あ っ て 、 2014 年 7 月 に KDDI と 提 携 す る と 発 表 。 KDDI は
住 友 商 事 と そ れ ぞ れ 50.1% と 49.9% の 割 合 で 合 弁 企 業 を 設 立 し 、 向 こ う 10 年 間
で 2,000 億 円 を 投 じ 、MPT と 共 同 で 移 動 電 話 事 業 を 進 め る こ と に し て い る 。そ の
一 環 と し て 、2015 年 7 月 に 、KDDI や 住 商 な ど の 連 合 は 、ミ ャ ン マ ー 全 土 に 2,000
局 あ る MPT の 基 地 局 を 2016 年 春 ま で に 5,000 局 に 広 げ る と し た 。こ れ に よ っ て 、
同 社 ネ ッ ト ワ ー ク の 人 口 カ バ レ ッ ジ は 90% を 超 え る 見 通 し と な る 。ま た 、既 存 の
基地局もアンテナ修理や設備更新で通信環境を改善する。
放送
Ⅰ
監督機関等
1
通 信 ・ 情 報 技 術 省 ( MCIT)
(通信/Ⅰの項参照)
所掌事務
放送分野では主に放送免許の付与と免許料の徴収に加え、テレビ受信機やビデ
オ・テープレコーダ、衛星放送受信用機器の使用許可等を所掌している。
4
2
情 報 省 ( Ministry of Information)
Tel.: + 95 67 412323
所 在 地 : Building No.7, Nay Pyi Taw, MYANMAR
幹 部 : U Ye Htut( 大 臣 / Minister)
所掌事務
情報、教育行政を所掌しており、以下の 2 局と 3 社の事業を直轄している。

ミ ャ ン マ ー・ラ ジ オ・テ レ ビ 局( Myanmar Radio and Television:MRTV)

情 報 広 報 局 ( Information and Public Relations Department: IPRD)

印 刷 出 版 社 ( Printing and Publishing Enterprise: PPE)

ニ ュ ー ス 雑 誌 社 ( News and Periodicals Enterprise: NPE)

ミ ャ ン マ ー 映 画 会 社 ( Myanmar Motion Picture Enterprise: MMPE)
Ⅱ
法令
1
SPDC テ レ ビ ・ ビ デ オ 法 ( The State Law and Order Restration Council The
Television and Video Law, 1996)
1996 年 に 施 行 さ れ た 法 律 で 、放 送 全 体 を 包 括 す る も の で は な い が 、テ レ ビ 受 信
機やビデオ・テープレコーダの所有に関する許可申請や、ビデオ事業の運営等に
関する規制等を規定している。
2
放送法
ラ ジ オ と テ レ ビ 放 送 の 免 許 に つ い て 、前 者 は 7 年 、後 者 は 10 年 と 15 年 の 2 種
類と規定。現在の国営放送は公共放送へと変更され、免許は、テレビ放送評議会
が 発 給 す る な ど の 内 容 が 盛 り 込 ま れ て い る 。2015 年 末 現 在 、上 院 議 会 が 同 法 案 を
承認した。
3
メディア法
2012 年 3 月 、 ユ ネ ス コ と 情 報 省 幹 部 に よ り ミ ャ ン マ ー 初 と な る 「 メ デ ィ ア 法 」
の 制 定 に 関 す る 会 議 が 行 わ れ た 。2015 年 末 現 在 、同 法 は 依 然 草 案 段 階 に あ り 、主
に放送、新聞、出版、印刷に関するもので、独立したニュース委員会、放送委員
会の設置が検討されているほか、ニューメディアに関する枠組み作りも視野に入
れられている模様である。
Ⅲ
政策動向
1
公共放送関連政策
受信料制度
ラジオ・テレビの受信料制度やテレビ受信機、ビデオ・テープレコーダの所有
許 可 証 制 度 が あ る 。 1993 年 10 月 に 衛 星 放 送 に も 受 信 料 制 度 が 導 入 さ れ た 。
5
2
コンテンツ規制
MRTV( テ レ ビ・ラ ジ オ )、Myanmar International( 衛 星 放 送 )、MRTV-4( テ
レビ)等の放送には、放送内容の検閲が実施されている。
また、国の伝統や文化を傷付ける放送、国民の団結心や愛国心の向上に反する
放送、政府の方針や政策を批判し、中傷する放送は法律で禁止されている。国の
伝 統 や 文 化 に 反 す る 広 告 、政 治 関 連 の 広 告 、た ば こ・酒 の 広 告 も 禁 止 さ れ て い る 。
3
地上デジタル放送
2005 年 に 国 防 省 と フ ォ ー エ バ ー ・ グ ル ー プ 子 会 社 の Family Entertainment
の 共 同 運 営 に よ り 、 Digital Video Broadcasting Terrestrial( DVB-T) 方 式 で 地
上 デ ジ タ ル 放 送 が 開 始 さ れ て い る 。 有 料 の た め 、 セ ッ ト ト ッ プ ボ ッ ク ス ( STB)
を 設 置 し て カ ー ド シ ス テ ム で 視 聴 す る 。 こ の ほ か に も 、 MRTV と フ ォ ー エ バ ー ・
グ ル ー プ 共 同 出 資 の MRTV-4、フ ォ ー エ バ ー・グ ル ー プ が 2012 年 に 開 局 し た For
TV が 地 上 デ ジ タ ル 放 送 を 行 っ て い る 。
MRTV に よ る DVB-T2 方 式 の デ ジ タ ル 放 送 が 2013 年 10 月 よ り 、 ネ ピ ド ー 、
ヤ ン ゴ ン 、マ ン ダ レ ー の 3 都 市 で 行 わ れ て お り 、2020 年 ま で の ア ナ ロ グ 放 送 の 終
了 が 目 標 と さ れ て い る 。そ の た め に 、2015 年 ま で に 77 の 中 継 局 、2017 年 ま で に
計 253 の 中 継 局 の 構 築 が 計 画 さ れ て い る 。
Ⅳ
事業の現状
1
ラジオ
政 府 機 関 の ヤ ン ゴ ン 市 開 発 委 員 会 ( Yangon City Development Committee:
YCDC) が 「 City FM」 の 呼 称 で 国 内 初 の 娯 楽 FM ラ ジ オ 放 送 を 行 っ て い る 。 国
営 FM ラ ジ オ 局 と し て 、 Nay Pyi Taw Radio が 2007 年 10 月 に 、 Padaukmyae
Radio が 2008 年 3 月 に 放 送 を 開 始 し た 。
こ の ほ か に 、Padamya FM な ど 六 つ の 民 間 の FM 放 送 局 が 存 在 し 、主 に ヤ ン ゴ
ンなど都市部向けに放送を行っている。
ラ ジ オ の 人 口 カ バ レ ッ ジ は 約 83% で 、一 部 イ ン タ ー ネ ッ ト に よ る 再 送 信 も 実 施
さ れ て い る ほ か 、複 数 の FM 放 送 局 が イ ン タ ー ネ ッ ト 配 信 を 行 う た め の サ イ ト を
運用している。
2
テレビ
MRTV と 国 軍 出 資 の ミ ャ ワ デ ィ ・ テ レ ビ ( Myawaddy TV) に つ い て は 、 国 内
218 の 中 継 局 が あ り 、人 口 カ バ レ ッ ジ は 約 92% に 達 し て い る 。こ れ に 加 え 、フ ォ
ー エ バ ー・グ ル ー プ と タ イ の 放 送 局 TV3 の 共 同 出 資 に よ る Channel 7 が 2012 年
より、教育番組を中心にした放送を開始した。
MRTV は VHF 帯 30-300MHz と UHF 帯 470-585MHz で 、 四 つ の チ ャ ン ネ ル
を 運 用 し て お り 、一 方 の Myawaddy TV は VHF 帯( 198-204MHz 帯 )を 運 用 し 、
6
人 口 の 約 6 割 を カ バ ー し て い る 。こ の 両 社 は 、ニ ュ ー ス や ド キ ュ メ ン タ リ ー 、娯
楽番組を放送している。
ま た 、 2011 年 10 月 よ り 、 MRTV-4 は 中 国 CCTV の 中 国 語 国 際 チ ャ ン ネ ル
( CCTV-4)、英 語 ニ ュ ー ス・チ ャ ン ネ ル( CCTV-news)、及 び ド キ ュ メ ン タ リ ー ・
チ ャ ン ネ ル ( CCTV-9) の 三 つ の チ ャ ン ネ ル の 中 継 を 開 始 し た 。
地 上 デ ジ タ ル 放 送 は 、 5 network、 MRTV-4 及 び For TV が 482-506MHz 帯 で
多チャンネルの有料放送を行っている。放送機材はフォーエバー・グループから
の支援を受けており、地方放送局へはヤンゴンから衛星へアップリンク、中継局
へ電波を送信し、そこから地上デジタル番組の再送信を行っている。
3
衛星放送
MRTV が Thaicom 3 衛 星 を 使 用 し 、国 際 放 送 と し て「 MRTV-3」を 展 開 し て い
た が 2010 年 3 月 に 民 営 化 さ れ 、 新 た に Myanmar International( MITV; 運 営
はシュエ・タン・ルイン・グループ)として国内及び日本、オーストラリアを含
む 120 を 超 え る 国 に 向 け て 24 時 間 の 英 語 に よ る 放 送 を 実 施 し 、 イ ン タ ー ネ ッ ト
で も 配 信 を 行 っ て い る 。 地 上 放 送 で も 、 毎 日 午 前 9 時 か ら 午 前 11 時 、 午 後 4 時
よ り 午 後 6 時 ま で 国 内 ニ ュ ー ス 、教 育 、娯 楽 番 組 を 中 心 に 英 語 で 放 送 を 行 っ て い
る。
ま た 、MRTV は 、PSA10 衛 星 を 利 用 し 、毎 日 の ラ ジ オ の ニ ュ ー ス 番 組 を 、午 前
と 午 後 1 時 間 ず つ 放 送 し て い る 。 Myawaddy TV の 国 内 各 地 の 送 信 施 設 へ の 伝 送
に は 、 Palapa C2 衛 星 が 使 用 さ れ て い る 。
2010 年 12 月 よ り SKY NET の サ ー ビ ス 名 で 、 全 国 を カ バ ー す る 衛 星 有 料 多 チ
ャンネル放送がシュエ・タン・ルイン・メディア社によって開始されている。サ
ー ビ ス 開 始 当 初 の 40 チ ャ ン ネ ル に 加 え 、2011 年 10 月 に 、中 国 CCTV の CCTV-4、
CCTV-news、 及 び CCTV-9 の 三 つ の チ ャ ン ネ ル を 追 加 し た ほ か 、 2012 年 8 月 以
降 、日 本 の NHK と の 契 約 に よ り 、NHK ワ ー ル ド TV と NHK ワ ー ル ド ・ プ レ ミ
アムも放送可能になった。
4
ケーブルテレビ
軍 政 機 関 と Family Entertainment 社 が 共 同 運 営 す る ケ ー ブ ル テ レ ビ 5 movie
が あ る 。 DVB-T シ ス テ ム で 送 信 さ れ る 電 波 を 、 UHF ア ン テ ナ で 受 信 す る カ ー ド
挿入方式の受信機器を用いた配信が行われている。チャンネル構成は、五つの映
画チャンネル、五つのスポーツ・チャンネル、五つのアニメ・チャンネルとなっ
ている。
ま た 、 タ イ の ケ ー ブ ル テ レ ビ 事 業 者 の True Corp が 2012 年 7 月 に 10 億 THB
を投資して、ミャンマー政府と共同でサービスの提供を行うプランを明らかにし
た。
7
Ⅴ
運営体
ミ ャ ン マ ー ・ ラ ジ オ ・ テ レ ビ 局 ( Myanmar Radio and Television: MRTV)
Tel.: + 95 1 535553
URL: http://www.mrtv.gov.mm/
幹 部 : U Tint Swe( 局 長 / Director General)
概要
1946 年 に 設 立 さ れ た 。情 報 省 が 管 理・運 営 し て き た 国 営 放 送 局 で あ る ミ ャ ン マ
ー ・ テ レ ビ ・ ラ ジ オ 局 ( Myanmar Television and Radio Department: MTRD)
が 、 情 報 省 の 一 部 局 と し て 、 2001 年 に MRTV に 名 称 を 変 更 し た 。 ラ ジ オ 、 テ レ
ビ 、技 術 及 び 管 理 部 門 の 4 部 門 構 成 で 、AM、FM、短 波 、Thaicom 3 な ど の 手 段
を 通 じ て サ ー ビ ス を 提 供 し て い る 。 ま た 、 ニ ュ ー ス の 制 作 に は 、 CCTV、 CNN、
NHK と の 素 材 協 力 覚 書 を 交 わ し て 協 力 を 得 て お り 、 イ ン タ ー ネ ッ ト に よ る 番 組
の配信も行っている。
2013 年 10 月 に 、TBS テ レ ビ と ニ ュ ー ス 報 道 に 関 す る 協 力 協 定 を 締 結 し 、両 局
はニュース映像を相互に提供するとともに、取材や放送設備の利用で協力するこ
とで合意している。
電波
Ⅰ
監督機関等
1
監督機関
通 信 ・ 情 報 技 術 省 ( MCIT)
(通信/Ⅰの項参照)
所掌事務
電波監理に関連する政策立案、周波数分配・割当、及び免許付与と免許料の徴
収を主に所掌する。
2
標準化機関
通 信 ・ 情 報 技 術 省 ( MCIT)
MCIT が 通 信 機 器 と 通 信 シ ス テ ム に 関 す る 標 準 化 を 所 掌 し て い る 。
Ⅱ
電波監理政策の動向
1
電波監理政策の概要
電波政策として、以下を実施している。

ITU、 APT 等 の 国 際 機 関 と の 連 携
8

無線局免許の付与と電波利用料の徴収

国 際 無 線 局 運 用 者 証 明 書( international radio operator certificates)の 発
行

周波数分配と周波数利用の監視

その他の周波数関連政策の立案と規制
2
周波数免許制度
周波数免許は、公衆陸上移動周波数免許、海上無線局免許、航空無線局免許、
衛星周波数免許、私設網周波数免許、固定周波数免許、放送周波数免許、アマチ
ュア周波数免許、政府周波数利用免許、特定臨時免許、その他の無線通信サービ
ス免許に分類されている。
周波数免許は、オークション、入札、固定価格のいずれかの手続により交付さ
れる。
3
電波利用料制度
免許人は、免許料のほかに、周波数管理料を毎年支払う。料額は、周波数免許
の種類ごとに定められる。
4
電波の安全性に関する基準
電磁界への曝露に関する人体への制限値は、国際非電離放射線防護委員会
( ICNIRP) の 「 時 間 変 化 す る 電 界 、 磁 界 及 び 電 磁 界 に よ る 曝 露 を 制 限 す る た め
の ガ イ ド ラ イ ン ( 300GHz ま で )」( 1998 年 ) に 準 拠 し て い る 。
Ⅲ
周波数分配状況
周 波 数 分 配 表 ( 2013 年 11 月 ) URL:
http://www.mcit.gov.mm/sites/default/files/4-1-%20MCIT%20-%20Spectrum%
20Rules%20-%20Annex%20C-1-%20National%20Table%20of%20Frequency%2
0Allocations%20-%2011113.pdf
9
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