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八幡工業高校2002 - 滋賀県立八幡工業高等学校
八幡工業高校2002 ウィムズハーストの誘導起電機静電気発生器)の図面 Diagram of Wimshurst influence machine 2002年8月3日(土) 滋賀県立八幡工業高等学校にて ■ 目 次 ■ はじめに 1 1 バイオディーゼル燃料をつくろう! −ともに考えよう。この地球環境を!− 2 2 つくって鳴らそう手づくり楽器! 4 3 WI ND BELL(風鈴)をつくろう! 4 ラジオをつくろう! 5 よく飛ぶ紙ヒコーキをつくろう! 6 不思議なペーパーブロック! ・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ 6 8 10 12 7 つくってみよう!電気を!私の手で! ・・・・・・・・・・・・・ 14 8 キャラクター消しゴムをつくろう! ・・・・・・・・・・・・・ 16 9 木製クラフトにチャレンジ! 10 折り紙建築! お願い/実行委員会 校舎案内図 ・・・・・・・・・・・・・ ―素敵なメッセージカードをつくろう ! ― ・・・・ 18 20 22 23 は じ め に わくどき教室実行委員会委員長 滋賀県立八幡工業高等学校長 三 木 忠 行 みなさまには、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りありがとうございます。 本校では、みなさまのおかげを持ちまして、今年も夏休みに小学生・中学生のみなさまを対象にした『わくわく 実験/どきどき工作・教室』を行うことになりました。わくわくしながら実験に、どきどきしながら工作に、もの づくりの楽しさを味わってもらおうと、電気や電子、建築、化学、環境、機械のことなど、10のテーマで実験や 工作を計画しました。また、つくるだけでなく、できた作品の品評会や競技会、演奏会なども計画しています。 この『わくどき教室』で、みなさまに「ものづくり」の楽しさをぜひ味わっていただきたいと思います。そして、 同時に「なぜ?」「どのようにして?」をも追究していただきたいと考えています。 バイオディーゼル燃料をつくろう!―ともに考えよう。この地球環境を!― つくって鳴らそう手づくり楽器! WIND BELL(風鈴)をつくろう! ラジオをつくろう! よく飛ぶ紙ヒコーキをつくろう! 不思議なペーパーブロック! つくってみよう!電気を!私の手で! キャラクター消しゴムをつくろう! 木製クラフトにチャレンジ! 折り紙建築!―素敵なメッセージカードをつくろう!― これを機に、みなさまの知的好奇心が刺激されますことと、本校が地域のコミュニケーションの拠点になればと 願っています。 なお、この『わくどき教室』は、滋賀県商工観光労働部新産業振興課の「青少年技術体験事業」の支援を受けて 行います。 本校は、今「21世紀をはばたく!八幡工業高校」を合言葉に、より一層魅力ある学校づくりに取り組んでいま す。八幡工業高校の施設・設備や多様な教育実践を知っていただければと思います。本校のホームページも見てく ださい。 平成 14 年(2002 年)8 月 3 日 バイオディーゼル燃料をつくろう − ともに考えよう。この地球環境を! − ◆どんなことをするの? 今、滋賀県では、菜の花を育てて菜種を採り、採った菜種から天ぷら油を作り、そしてその使った天ぷら油から 環境学習船「うみのこ」や自動車の燃料を作る取り組みを行っています。みんなは、天ぷら油から自動車の燃料を 作ったことがありますか? 今回の実験では、実際に天ぷら油から燃料を作ってみます。果たして、自動車のエンジンは動くでしょうか。 ◆用意するもの 廃食用油(天ぷら油) 水酸化カリウム メタノール 酸性白土 加温水槽 三角フラスコ 濾布 保護めがね ◆挑戦してみよう! 1 どうやってつくるの? (1) 原料を準備する。(仕込み) ①廃食用油(天ぷら油)を用意する。 ②水酸化カリウムとメタノールを混ぜて、触媒を調製する。 (2) 燃料をつくる。(反応) ①廃食用油を約 60℃に加温する。 ②撹拌をしながら触媒を加える。 ③約20分間、反応させる。 (3) 燃料を取り出す。(分離) ①約30分間、静置させる。(二層に分かれる。) ②上層の液(バイオディーゼル燃料)を取り出す。 (4) 燃料をきれいにする。(精製) ①取り出した燃料に、酸性白土を混ぜる。 (触媒や不純物の除去) ②濾過をして、酸性白土を取り除く。 …バイオディーゼル燃料(BDF)の出来上がり 2 使ってみよう! (1) 軽油でディーゼルエンジンを動かしてみる。 ①エンジンスタート。 ②排気ガスの様子は?(臭いや色など) (2) つくったバイオディーゼル燃料(BDF)で動かしてみる。 ①燃料を入れ換える。 ②エンジンスタート。 ③排気ガスに違いは?(臭いや色など) ◆考えてみよう ①自動車の燃料にバイオディーゼル燃料(BDF)を使うとどんな利点がありますか。 ②つくる途中でグリセリンもできますが、何に使うことができるでしょうか。 ③別の方法で廃食用油からBDFを作ることができますが、それはどんな方法ですか。 ◆もっと詳しく知るために ①バイオディーゼル燃料の世界動向 バイオディーゼル燃料(BDF)は、酸性雨の被害が最も大きいヨーロッパやアメリカで積極的に利用されてきてい ます。BDFを軽油に 5∼30%加えて使用する形で欧米では普及し始めています。軽油にBDFを 20%加えるだけ で浮遊粒子状物質が 70%減少する効果があるといわれています。アメリカでは、2010 年までに輸入ディーゼル燃 料の 30%をBDFで代替するとの目標を掲げています。ヨーロッパでは、EU 全体の生産量が 1999 年度で 80 万ト ンに達しています。ドイツでは、既に 2000 ヶ所のバイオディーゼル燃料専用のスタンドが配備され、1リットル 100 円程度で一般向けに販売されています。 ②「菜の花プロジェクト」ってなに? 菜の花プロジェクトの狙いは、エネルギーの地域内での循環です。地域にある資源を利用してそれをエネルギー に変え、そのエネルギーを地域内で利用するという資源循環型の地域づくりをめざしています。 それをどのように実現しているかを一枚のイラストにまとめたものが、次の図、「菜の花プロジェクト資源循環 サイクル・マップ」です。 転作田に菜の花を植え、なたねを収穫し、搾油してなたね油に。そのなたね油は料理や学校給食に使い、搾油時 に出た油かすは肥料や飼料として使います。廃食用油は回収し、石けんやバイオディーゼル燃料にリサイクルしま す。そして大気中に排出されたCO2は菜の花を栽培することで吸収されます。 このようにして、資源やエネルギーが地域の中で循環するのです。 ◆参考資料 菜の花プロジェクトネットワーク http://www.nanohana.gr.jp 水島工業高校 文谷元信 実践報告「リサイクルオイル小型移動プラントの制作」(日本工業化学教育研究会) 彦根工業高校 奥居聡 研究発表「食用油によるエステル化燃料の製造」(日本工業化学教育研究会) つくって鳴らそう手作り楽器! この世にひとつのあなただけの楽器をあなたの手で! 去年大好評だった『パック笛』や大人気の『トトロ笛』(ひょうたん笛)・ストロンボーン(ストローによるトロン ボーン)・空き缶オカリナ・わた菓子楽器・輪ゴムギターを自分で作ってみよう! そして、今年の新笛も当日披露の予定なので,どうぞお楽しみに!!できた楽器で演奏会に挑戦?! 【1】パック笛をつくろう! 「用意するもの」 牛乳パック、カッターまたはハサミ、定規、サインペン 「工作のしかた」 牛乳パックで、ホ イッスルのような紙製の笛を作りま す。 ①牛乳パックを 4.5cm×4.5 cm の正方形に切り取り、 ②さらに 3 cm 四方は切り取り、 L字形にします。 ③L字形の片一方の 1.5 cm 単位の位置に、カッターかハサミの背で折り目をつけます。 ④折り目をつけたL字形の片一方を、折り目で2回折ります。 ④折り目をつけてない方を、丸い鉛筆で丸めて笛の形にします。 「どうやって使うの?」丸めた筒上の両端を親指と人差し指で閉じ、すき間を 5 mm 程度あけます。 息を吹き込むと笛の音が出ます。丸めた紙を中に入れると、ピリリィーと! 【2】ストロンボーンをつくろう! 「用意するもの」 ストロー2本(太・細)、ハサミ、セロハンテープ 「工作のしかた」 細いストローの一端を歯でかんでグーッと引っ張りま す。ビニールが薄く伸びたところにハサミを入れてリードを作ります。 太いストローに持ち手をつけて、細いストローを通したらできあがり! 「気をつけよう」 笛全体の前頭が下がらないように、取付ける持ち手の曲がる向きを考えよう。 「どうやって使うの?」トロンボーンのようにスムーズに動かして、連続した音が出せるかな? 【3】空き缶オカリナをつくろう! 「用意するもの」 アルミの空き缶(350ml)ストロー、セロハンテープ、鉛筆 「工作のしかた」 空き缶の口にストローを置き、息を吹き込みながらうまく音 がでる位置を探し、セロハンテープで固定します。缶に穴をあけて音階をつ けます。 「気をつけよう」 穴を大きくあけすぎて音が高くなったり、穴あけを失敗した 時は、穴にセロハンテープを貼ることで何度でもやり直しができます。高い 音まできれいに出せるかどうかは、ストローの位置と取り付けの角度がポイントになります。セロハンテープ は何度でも付け外しがきくので調節します。 「どうやって使うの?」 5つの穴の開け閉めで音階ができますから、いろいろ試してみましょう。 【4】輪ゴムギターを作ろう! 「用意するもの」 輪ゴム、割りばし、サインペン、定規 「工作のしかた」 割りばしの両端をセロハンテープで巻いて補強します。割りばしに表に従って音階の印を付け ます。18 cm の両端は、マッチの軸で浮かせ、セロテープで固定します。そして、輪ゴムを割りばしの両端に 張って、ヤクルトの空き容器などをセロテープで固定して共鳴器にすると音は大きくなります。できあがり。 「気をつけよう」 音階の印を間違えないように。 「どうやって使うの?」線を指で押さえて、ギターのように弾いてみよう! 輪ゴム弦の長さと音階 自然長音階 ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド 弦の長さ(mm) 180 160 144 135 120 108 96 90 弦の長さの比 1/1 8/9 4/5 3/4 2/3 3/5 8/15 1/2 【5】わた菓子楽器を作ろう! 「用意するもの」 モーター、乾電池、アルミパイプ、かるこ、セロテープ、ストロー、穴の位置図、空き缶 「工作のしかた」 穴の位置図を空き缶にセロテープで貼ります。印のところにかるこで穴を開けます。空き缶の 底と上ふたの中央にも穴を開けます。アルミパイプを空き缶に通し固定します。そして、アルミパイプの反対 側をモーターの軸に差し込みます。 「気をつけよう」 モーターを机に押しつけると回転しにくいです。 「どうやって使うの?」左手でモーターの本体を持ち、一列の穴にストローで息を吹き込みます。穴に向かって列 ごとに息を吹きつけると、なんとドレミ・・と音が出るではないですか! 【6】ひょうたん笛をつくろう! 「用意するもの」 ひょうたん、きり、ヤスリ、 「工作のしかた」 ひょうたんを笛として持ったとき口にする位置にき りで穴を開け、ヤスリでやや大きめに広げます。そして、その穴か らひょうたんの中身を全部出してしまい、音がちゃんと出せたら、 指の位置にきりで穴を開けヤスリで広げます。いくつか穴をあけて 音階をつけます。 「気をつけよう」 口にする位置の穴はやや大きめですが、指の位置の 穴は、指で押さえたとき息がもれないように小さめがよいです。穴 を大きくあけすぎて音が高くなったり、穴あけを失敗した時は、空 き缶オカリナと同様に穴にセロハンテープを貼ることで何度でも やり直しができますが、ひょうたんなので、そうならないようにし たいですネ!。 「どうやって使うの?」はじめに開けた大きめの穴に口をあてて、音が出る角度をいろいろ試してみてください。音が出 だしたら、指を使って穴の開け閉めで音階ができますから、いろいろ試してみましょう。 WIND BELL(風鈴)をつくろう! 風を受けて涼やかな音を奏でる WIND BELL を作ります。 ■ 金のこ、やすり、ドリルを使って金属加工を体験しながら 製作して行きます。鋼材は焼き入れをすると硬くなるので、 たたくとよく響きます。作りながら確かめてみましょう。 ■使用する材料や道具一式はこちらで用意します。 ■作業順序 1. 両端に穴のあいた角棒を適当な長さに切断します。金のこは押すときに切れます。 まんなかで切れば、同じ長さの棒が2本でき、まんなかからずらしたところで切れば、違った長さの棒が2 本できます。(全部で5本作ります。) (手を傷つけたり、金のこの刃を折ったりしないように気を付けましょう) 2.棒の両端の角をやすりで削り面取りをします。 3.5本を針金で束ねて電気炉に入れて加熱します。(指導者がします) 850℃ 4.電気炉から取り出して焼き入れをします。(この作業も指導者がします) 5.棒を下げる板に、穴を開ける場所を印刷した紙をセロ テープで止め、紙の上からにポンチを打ちます。 (全部で 10 カ所) 6.ポンチ打ちした場所をドリルで穴あけます。 7.5本の棒の穴と板の穴にテグスを通して、棒をぶら下げる。 (テグスの通し方、結び方は下の図を見てください。) 8.板の中央の穴にテグスを通して、ハンマーをぶら下げる。 (テグスの通し方、結び方は下の図を見てください。) 9.板の四隅の穴にテグスを通してリングを取り付ける。 (テグスの通し方、結び方は下の図を見てください。) 10.風を受ける板を取り付けて完成! (板の形はどんな形でもOK、自分の好きな形に してください。また、好きな絵を描いてもいい でしょう。) ラジオをつくろうⅡ ―2石ラジオで放送電波をキヤッチ― ■ 概要 少ない部品で組み立てられる簡単な回路です。初めて電子工作に挑戦しようとする 人にも完成し やすいラジオです。ただし、感度は良くありません。また、イヤホンで聞こえる程度の音量です。 回路図 実体配線図 ■ 準備 (1) 工 具 ラジ オペ ン チ、ニッパ はんだごて、ドライバー (2)材料 部 品 名 図記号 トランジスタ Tr 2SC1815 2本 ポリバリコン VC 2端子形 1個 2㎝×2㎝ 1個 ポリバリコン用 1個 取り付け方向なし 仕 様 ダイヤルつまみ 個数 備 考 マイクロ・インダクター L トランス T KT−30 1個 緑、白、赤の線 抵抗 R 10MΩ(茶、黒、青、金) 1個 取り付け方向なし コンデンサー C1 0.0047μF 1個 取り付け方向なし コンデンサー C2 0.002μF 1個 セラミック・イヤホン 1個 半田付け用 1個 熱に弱い クリスタルイヤホン 電池ホルダー 乾電池 単5乾電池 1本 ラグ板 6P 1枚 12本の接点 ナット 3㎜ 2個 板とラグ板の間に ビニール線 1m 1本 配線残はアンテナ用 両面テープ 1枚 固定用 木台 1枚 ■ 注意事項 (1)はんだごての先は100℃以上あります。やけどをしないように。また、使用しな いときはコテ台に置き、使い終わったら電源コンセントを抜いておくこと。 (2)トランジスタの3本の脚はそれぞれE(エミッタ)C(コレクタ)B(ベース)と いいます。接続する場所を間違えないようにしよう。 ■ 工作のしかた (1)ラグ板にトランスを半田付けする。 (2)ラグ板を木台にねじ止めする。 (3)ラグ板の端子に番号をつける。 (4)ビニール線を利用し、長さ4㎝で両端を 各3㎜被覆をむいたもの3本、同様に 5㎝のものを4本作る。これらの線を ジャンパー線と言います。 (5)次の順に半田付けしていく。 ①ジャンパー線1(4㎝)を ラグ端子7番−10 番に ②ジャンパー線2(4㎝)をラグ端子8番−4番に ③ジャンパー線3(4㎝)をラグ端子3番−6番に ※この段階で半田付けが確実に出来ているか、ジャンパー線を引っ張ってチェックし よう。(引っ張ってはずれるようなら半田付け不良) ④トランスのリード線を 白−ラグ端子6番、赤−ラグ端子9番、 緑−ラグ端子 12 番に ⑤抵抗をラグ端子2番−3番に ⑥コンデンサ(0.0047μF)をラグ端子1番−2番に ⑦コンデンサ(0.002μF)をラグ端子7番−8番に ⑧マイクロインダクター(脚を少し短く切断して)をラグ端子1番と7番に ⑨トランジスターをラグ端子2番(B)・3番(C)・4番(E)と、 もう1個をラグ端子8番(B)・9番(C)・10 番(E)に ⑩電池ホルダーの+ ○側を6番に、− ○側を 10 番に(ジャンパー線(5㎝)2本使用) ⑪ポリバリコンの端子からラグ端子1番・7番に(ジャンパー線(5㎝)2本使用) ⑫アンテナ用ビニール線(黄色約160㎝)の片方をラグ端子1番に ⑬イヤホンのリード線端末をラグ端子6番・12 番に (6)ポリバリコンと電池ホルダーを両面テープで木台に固定する。 (7)ポリバリコンにつまみを取りつける。 (8)つまみを調整して動作を確かめる。放送が聞こえたら完成。 聞こえないとき (1)まちがいなく半田付けできているか点検する。 (2)部品の付けまちがい、方向まちがいがないか点検する。 (3)アンテナを長くする。 よく飛ぶ 紙ヒコーキを作ろう! 作って楽しい、飛ばしてもっと楽しい紙ヒコーキ!「なぜ飛ぶのかな?」、「どうやって操縦す るのかな?」、紙ヒコーキという「遊び」を通して「モノづくり」と「科学」を体験しましょう! なぜ飛ぶのかな! まずは、飛行機を観察してみよう! 左右の翼(つばさ)の角度に注目! 翼の断面に注目! ● 翼の断面が曲がっているのはどうして? 翼を上に持ち上げる力 揚力 を得るため! ● 揚力(ようりょく)が発生するのはどうして? 流れが速くなると圧力が下がる(ベルヌーイの定理)から! 揚力 揚力 = 翼下面の圧力 ― 翼上面の圧力 翼上面は風が速くなるので圧力が下がる ● 左右の翼が上に上がっているのはどうして? 機体が傾いたとき、左右の翼の揚力が変化して傾きが元に戻るように! どうやって操縦するのかな! ● 前後のバランスを調整しよう! 水平尾翼の後へりを少し下げる ちょうどよい 水平尾翼の後へりを少し上げる ● 左右のバランスを調整しよう! 右に曲がるときの直し方(左に曲がるときは逆) 胴体を真っ直ぐになおす 主翼右端の後へりを少し上 げる 主翼右端の後へりを少し下 げる 垂直尾翼の後へりを少し左に曲げる じょうずに飛ばそう! ● うまく投げるには? ヒコーキを45°∼60°くらいに傾けてもって投げる! ● 飛ばす方向は? 風の向きと直角に投げる! ● 飛ばす日は? 強風では建物の影響で乱気流ができる!風は弱い方がいい! ● 高く、長く飛ばすには? 割り箸に輪ゴムをいくつか繋いでつけたカタパルトを利用しよう! 不思議なペーパーブロック! 不思議なペーパーブロック 紙で物体を作ろう ☆ どのようにして、紙で物体を作るのか ちょっと、考えてみて下さい。折り紙でも、物体を作ることはできます。しかし、 コップの形そのものを紙で作ることはできますか? 丸い紙をいくつか積み重ねて下さい。そうすると円柱ができますね。もし、丸い紙 の真ん中に穴が空いていたら、円筒形ができますね。そう、最初は穴の空いていない 紙を重ねて、次に穴の空いている紙を重ねて行くとコップのようなものができますね。 紙積層という手法を使います。紙の厚みを考えて少しづつ形を変えて行くといろい ろな形ができます。 今回の実験は、形を考えて作るのではなく、重ねた紙からどのようにして物体を取 り出すかということを体験してみたいと思います。重ねた紙の不思議な世界です。 根気が要りますが頑張ってください。 ☆ “百聞は一見にしかず” 図を見て下さい。 今回は、ホイルのようなものを作ってみました。実際には何をつくるのか、楽しみにして下さい。 作ってみよう!電気を!私の手で! 発電機のお話 1831年、イギリスの物理・化学者のマイケル・ファラデーは、導線を巻いたコイル(ソレノイドコイル)に 検流計をつないで、磁石をコイルの中へ急に入れると、瞬間的に電流が流れて、検流計の針が大きく振れ、磁石を 急に引き抜くと、反対の向きに電流が流れることを発見しました。この現象を、電磁誘導現象といいます。 この実験で、磁石を固定してコイルを動かしても同じように電流が流れる現象がおこり、磁石のかわりに電流を 流したコイルをを使っても、同じことがおこることがわかりました。 1832年、フランスのピクシは、このことを応用して発電機を考案しました。 N・S 極の永久磁石を固定して界磁とし、その中でコイルを回転させると、コイルの中に誘導電流が流れます。 これを整流子とブラシを使って導き出すことで、発電された電気(起電力)を取り出すことができます。 その後、ドイツのシーメンスをはじめ、多くの人々によって、改良が加えられてきました。 コイルのついた回転軸を何の力で回転させるかによって、発電機はいろいろな種類に分類されますが、原理はど れも同じことです。 実験開始! ファラデーが行った実験を実際にしてみましょう。 このコイルの中には磁石が入っています。 元気よく振ってみましょう。さて、どのようになるでしょうか? 製作開始! 電気を大量に発生させるために、今回はキット(ELEHOBBY)を使用します。発電機の心臓部に当たる個所に ついて、次の写真を参考にしてください。 巻きはじめは3cm 程度残し、電機子鉄板からでないようにし、同じ向きに巻きます。 巻いたエナメル線の両端を、確実に紙やすりで削り、 外皮をむきます。(銅色に輝く) 確実の外皮がむけたかどうかは、テスタで確認しまし ょう。 巻いたエナメル線の隣り合う巻きはじめと巻き終わ りを互いによりあわせます。 これで、心臓部は完成です。もう少しで完成です。 いよいよ完成です。 ゆっくりとまわして、いろいろなものをつ ないでみましょう。 キャラクター消しゴムをつくろう! ■ どんな工作なの ポリ塩化ビニルを使って、世界でただ一つ、よく消えるあなただけのキャラクター消し ゴムを作りましょう。 ■ 用意するもの 薬品・・・ポリ 塩化ビニル、フタル酸ジオクチル、炭酸カルシウム、カキの貝殻 器具・・・ビーカー300ml 、かき混ぜ棒、型抜き、染料(色チョーク) 電子天秤、 ■ 実験の仕方 1.ビーカーにポリ 塩化ビニル1 5g 、フタル酸ジオクチル1 5g 、炭酸カルシウム7 g を電子てんびんで計る。 ビーカー フタル酸ジオクチル ポリ塩化ビニル 炭酸カルシウム (カキの貝殻) 電子天秤 2.かき混ぜ棒でよく かき混ぜる。色をつけるときは、色チョークを金網などにこすりつけて粉状にして、この粉末 を少々入れてく ださい。 ( 赤、青、黄、赤+青=紫、赤+黄=橙、黄+青=緑) 3.混ぜたものを乾いた型抜きに入れてく ださい。 4.型抜きに入れたものを温度約1 50度に設定した恒温器に入れ、1 1 分間加熱します。(全員一斉に入れますの で、担当者の指示に従ってく ださい) 5.加熱終了後、氷水の入ったポリ 容器にそのまま入れて冷やします。入れたら消しゴムを取り出してく ださい。 6.水気をとり、文字が消えるか確かめてく ださい。 ■気をつけたいこと *水で濡れている器具や型抜きを使用しないでください。 *使用したビーカー・ガラス棒・型枠は水で洗わないでください。 恒温器に入れて加熱してとります。 * 恒温器に型枠を入れるとき、取り出すときは軍手をはめまし ょう。やけどをします。 コーヒーブレイク 「考えよう 廃油でろうそくづくり!」 家庭で料理に使った油は、廃油固化剤で固めたいりして捨てられたりします。この油固化剤を使って、自分だけ のオリジナルローソクをつくってみましょう。 用具 廃油固化剤 1本、油(廃油)、香水、タコ糸 方法 (1)芯のほそいタコ糸を用意する。 (2)油100mlに着色するのに好きな色(クレヨン)を加え 80度に加熱して溶かす。 (3)クレヨンが溶けたら油100mlあたり6gの廃油固化剤を加え溶かす。 (4)次に香りのエッセンスを加え、型に流し込む。 (5)冷やすとろうそくのできあがり。完成 木製クラフトにチャレンジ − 手づくりパズルに挑戦 − 好きなおもちゃは何ですか?テレビゲーム・カードゲーム? みんな作ってもらったおもちゃばかりじゃないですか。自分で おもちゃを作ってみませんか?一枚の木板がかわいい動物の 木製パズルやかっこいいインテリアに早変り。糸のこぎりでど んな形も自由自在。さあ、温かみのある木のおもちゃを一緒に つくりましょう。 ■工作のねらい■ 昔の子供は、身の回りにあるもの(材木の切れ端、竹、紙、 石など)を使っておもちゃを作ったり、遊んだりしました。 その一部を体験して昔の子供の気分や、自分で工夫して作る ことの楽しさを味わってもらいたい。また、道具は、正しく 使うとべんりなものであるが、使い方を誤ると、危険である ことを理解してもらいたいと考えています。 ■どんな工作をするのか■ 木材を切って、磨いて、パズルを製作します。 ■使用するもの■ すべてこちらで用意します。 材料:板(スプルス)・丸釘 道具:電動糸鋸・紙やすり・ボール盤・ ■工作の手順■ 1図面を板に貼り付ける 2ボール盤で穴を開ける 3電動糸鋸を使って図面の線上を切る 4木の枠に底板を打ち付ける 5紙やすりで表面を磨く 6工作完成 ↓ パズルにチャレンジ ■工作するときの注意点■ ☆ 電動の道具を使用するので、使い方を誤ったり、ふざけていると怪我をします。 使う前に、使い方を説明し、手本を見せます。話をしっかりと聞きこちらの指示にしたがってください。 ☆ わからないことは何でも聞いてください。聞くことがうまくできる近道です。 ☆ 木工室には、様々な工作機械がおいてあります。絶対に触らないでください。 君は一体いくつの形がを制覇できるだ ろうか? これ以外にも自分でオリジナルの形を 考えてみよう!! ◆ 参考文献 「パズルをつくる」 大月書店 芦ヶ原 伸之 折り紙建築 −素敵なメッセージカードを作ろう− ■ 前口上 ■ さあーてお立ち会い、ここに取りいだしましたるは、ただの2つ折りの白い厚紙。そろりと開いてみれば、あー ら不思議、にゅうっと動いて飛び出す、折り紙とも切り紙ともつかぬ造形だ。ぺったんこの二次元平面から生まれ る三次元立体の妙、開くにつれて時々刻々と形の変化する様はコンピュータにも描けない美しさだぜ。 本当は写真じゃわからねえ、作ってみなよ、皆の衆。設計図に従い、厚紙に切り込みを入れ、折り目をつけるだけ。 小さな白い厚紙からメルヘンの世界が・・・素敵なメッセージカードのできあがり。 ■ どんな工作をするの ■ 江戸時代、茶室などを造るとき、裏打ちした紙に床・壁・天井・屋根を切り合わせ、折り畳み・組立・持ち運び が自由にできる起こし絵図がよく使われた。この原理を応用したのが折り紙建築なのです。今では飛び出す絵本・ 電報などにも応用されています。開き角度により0゜・90゜・180゜・360゜開きがあるが、今回は90゜ 開きをやってみよう。 ■ 用意するもの ■ すべて私が用意します ① ケント紙 ② 物差し ③ カッターナイフ ④ カッティングマット ⑤ ピンセット ⑥ 楊枝 ⑦ プリット糊 ■ 工作するときのポイントと手順 ■ カッターで指先・机・ケント紙を傷つけないように気をつけながら、実線部分に切れ目を入れていきます。 切れ目がすべて切り終わったら、楊枝を使って折目線に筋目を入れます。折目線は点線が山折り(出来れば裏 に筋目を入れるのがよい)、破線は谷折りです。切れ目・筋目が出来たら、注意深くピンセットを使いながら 谷折り・山折りをしていきます。この時大きい山折り・谷折りから始めるとうまくいきます。最後に厚紙の台 紙に貼れば出来上がりです。呉々もあわてないよう、落ち着いてやってみましょう。