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西アフリカのマリ共和国は、燃料の90%以上をまきや木炭 に依存している。
Mainichi INTERACTIVE 科学環境ニュース 1/1 ページ 科学環境ニュース 毎日の視点 [夢を追う]自然発電で砂漠化防止=イブラヒム・トゴラさん 西アフリカのマリ共和国は、燃料の90%以上をまきや木炭 に依存している。毎年約2万ヘクタールの森林が伐採され、農 地や村が砂漠に変わる。初来日した同国の自然エネルギー研 究・普及機関、マリ・フォルケセンター所長のイブラヒム・トゴラ さん(31)は東京、大阪など16カ所で環境破壊の窮状を訴え、 自然エネルギーによる地域振興への支援を求めた。 電子工学を学ぶため91∼98年、国費でロシアとベルギーの 大学に留学した。だが、電気が通ってない村が多い一方で、大 規模開発や工業化、大型発電所の建設などが進む母国の現 状に矛盾を感じた。「先進国のまねばかりでいいのか」 地域資源の利用と環境保全とが両立可能な自然エネルギー に興味を持ち、デンマークの世界的研究・普及機関のフォルケ センターで学んだ。99年、母国の首都バマコにマリ・フォルケ センターを設立した。 基本姿勢は「押し付けではなく、住民と何が必要なのかを話 し合い、自分たちで技術を開発すること」。太陽光発電、家畜の ふんから発生させたメタンガス、植物の実から精製した燃料油 などを活用する事業を計画し、これらエネルギーは既に夜間学 校の照明、地下水をくみ上げるポンプなどに役立てられてい る。まき使用量が削減すれば、砂漠化の防止につながる。 今後の課題は、事業に必要な約4000万円の調達だ。その ために、基金設立など日本の市民グループとの協働を模索し ている。 「子どもたちのため先進国の失敗を繰り返さないように、と考 えている。いずれは大統領になって、自然エネルギー先進国 へ導きたい」と、夢は大きく膨らむ。【横田信行】 (毎日新聞2002年1月7日東京朝刊から) 地域から地球へ∼環境面∼ 1月28日 ■山あり谷あり…京都議定書 ・日本、批准への道−−3月に 始、期限は6月上旬 ・産業界の反対論、根強く * * * ■ [夢を追う] 身近なスズメから自然知る− 恵さん ■ [地球の仲間たち] ホバリングする動物 アカオ ■ [こどもエコクラブにゅーす 豊作祈る正月行事 * * * ■ 国際山岳年イベント−−国連 日に東京・渋谷区で 1月21日 ■未来は守れるか・地球サミッ の課題/下 ・地域の行動計画・アジェンダ * * * ■ 米・加・メキシコの生物、20 が絶滅危機−−NAFTA下部 報告書 ■ [夢を追う] 先住民に学び植物探索−− ックスさん ■ [地球の仲間たち] ホバリングする動物 ヤマセ ■ [こどもエコクラブにゅーす 目指すは美しい川 * * * ■ ヨハネスブルク・サミット展− 日まで、東京・渋谷区 ■ チンパンジーの映画とトーク 日、東京・新宿区 file://C:\WINDOWS\デスクトップ\Mainichi%20INTERACTIVE 科学環境ニュース.htm 2004/01/16