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©Tezuka Productions こちらのサイトに掲載中 >>> 逆食 検索 現在、逆流性食道炎の治療中なのですが、 お酒を飲んでも大丈夫ですか? Answer 胃と食 道の境 界には「 下 部 食 道 括 約 筋(かぶしょくどう かつやくきん)」という筋肉があり、普段は胃の内容物が 食道のほうにいかないように食道を締めてストッパーの 役割を果たしています。 ものを飲み込んだときに緩み、飲食物が胃に入った後は また締まって逆流を防ぎます。 ところがアルコールはこの筋 肉の働きを鈍くするため、 逆流が起こりやすくなってしまいます。またアルコールは 胃酸の分 泌を増やす、胃の運 動を抑えてしまう、粘 膜を 傷 つける、といった 性 質 もあるため 、逆 流 性 食 道 炎 の 引き金になるだけでなく、悪化させる要因にもなります。 お酒をほとんど飲まない人と比べた場合、週に缶ビール (350mL)2∼3本以上飲む人のほうが逆流性食道炎に なる危険性が高い、 といった調査結果もあります。 また、炭 酸 飲 料は、夜 間の胸やけがふえるという結 果もありますので、ビールやシャンパンなどを控える ことで症状が軽くなるかもしれません。 特に、胃カメラなどで、食 道 裂 孔 ヘルニアの診 断がついているかたは、就 寝 前 3 時 間の多 量の飲 酒は、 症状を悪化させる可能性が高く、避ける方がいいと考えられます。 アルコールといっても、40度のウィスキー・ブランデー、25度の焼酎、12度のワイン・日本酒、5度のビール などアルコール濃度に差がありますので、一概には言えませんが、特に高濃度の飲酒では、水割りなどで 薄めたほうが食道にはやさしいのです。 酒は百 薬の長といわれ 、適 度にたしなむのは良いとされていますが 、逆 流 性 食 道 炎のかたの場 合には 上記の点に注意して控えめにしたほうが良いでしょう。 DOCTOR’S PROFILE 松原 健朗先生 松原医院 診療科 : 内科、消化器科、 胃腸科、循環器科、呼吸器科、 アレルギー科、 内分泌内科、神経内科、肛門科、皮膚科 専門領域 : 消化器内科 役職名 : 院長