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青梅信用金庫様 導入事例

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青梅信用金庫様 導入事例
青梅信用金庫様
資金証券管理ソリューション「SK-Lite」で金庫業務の効率化を実現
青梅信用金庫様は大正 11 年の創業以来、地域密着型金融として様々な金融
業務に取り組まれてきました。
近年では、シンボルメッセージに「地域でいちばん "のめっこい (親しみや
すい、親密なという意味の方言) " 信用金庫」を掲げられ、地域への積極的な
融資と地域社会貢献活動により、地域社会の持続的な発展に貢献、地域の豊か
な未来の創造を目指されています。
青梅信用金庫様は、2011 年 4 月、ファーストユーザーとして信用金庫向け
資金証券管理ソリューション「SK-Lite」
(エスケーライト)を導入されました。
今回、
「SK-Lite」の導入背景やファーストユーザーであることで苦労された
青梅信用金庫
本店
点などについて、市場運用部 資金管理課課長 町田様、同係長 黒米(くろご
め)様にお話しを伺いました。
(インタビュー日:2013 年 4 月 25 日)
「SK-Lite」導入の背景
「SK-Lite」導入以前は、平成 8 年に導入した資金証券管理システム(以下、旧シ
ステム)を利用していましたが、そこでは複数の課題を抱えていました。
まず、旧システムの老朽化が挙げられます。平成 8 年の導入からすでに 10 年以上
が経過しておりました。旧システムは当時フルカスタマイズにて導入し、その後幾度
となくバージョンアップを重ねるうちに、開発者と担当者のみがシステム内容を把握
している属人的なシステムとなっていました。そのため、障害時の対応や担当者の引
き継ぎにも支障をきたすようになっていたのです。
さらに、今後大規模な税制改正や時価会計の変更があった場合には、現在のバー
ジョンでは対応が難しく、大幅なシステム改善が必要であるということが判明しま
した。
市場運用部
資金管理課課長 町田様
つぎに、導入当時に比べて有価証券の管理方法も変化してきたため、システムの非効率さが際立ってきたことです。
例えば、商品が複雑となり対応できない銘柄が発生したり、旧システムには有価証券システムと資金取引システムが
ありましたが互いに連携しておらず、同じデータを二重に登録していたり、対外連携もないため時価の登録等も手作
業で行っていたのです。
課題が山積していた同時期に、旧システムの保守期限が到来することもあり、課題解決と業務効率化のためには新
システムの導入が有効であると判断し、システムの選定を開始しました。
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システムの選定
新システムの選定に入ると、信用金庫業界におけるスタンダードなシステムはなく、地方銀行向けに作られた大規
模なパッケージ製品が多いことがわかりました。その中でも信用金庫向けに、小数体制で対応できる安定かつ稼働実
績があるパッケージ製品という観点で選定を行いました。
選定するうえで、もっとも重要視した機能要件のひとつに、システム間の連携があります。証券会社が提供する
「NBA」、
「i-Port」サービスへの対外連携がなかったために、有価証券の売買取引データを旧システムのほか両サービ
スにも登録しなくてはなりませんでした。つまり、3 重の手間がかかっていたことになります。
また、有価証券システムの取引データは、資金取引システムに入力しなくてはならず、非常に非効率でした。その
意味でも資金取引システムの充実も大きな課題でした。資金取引間の資金移動や資金残高管理等も手作業で行ってい
たため、有価証券システムと一体化されたシステムを望んでいたのです。
その後、数社を検討するなかで、富士通営業の方から、当金庫と富士通共同で、
「SK-Lite」の前身パッケージ製品で
ある地方銀行向け「証券バックオフィス」を元に、信用金庫向け製品を提供するというご提案をいただきました。
「証券バックオフィス」には資金取引システムがありませんでしたが、
「SK-Lite」のパッケージとして新たに開発い
ただけるという提案であり、システム間連携による作業の省力化、人的ミスの削減、その他課題の解決が期待できる
こと、
「証券バックオフィス」は既に安定した運用実績もありましたし、当金庫の補完システムは富士通の製品を導入
していたので安心感があったこともあり、価格メリットなどを総合的に判断し、「SK-Lite」導入を決定しました。
資金証券管理ソリューション(SK-Lite)
連携
(注1)
商品マスタ等
信金共同センター
各種商品の取扱が可能
商品
国内債券、外国債券、国内株式、投資信託、
信託受益権
預け金、コールローン、買入金銭債権
連携
i-Port
(注 2)
様々なバック業務に対応
業務
NBA
約定管理、残高管理、会計管理、決算管理、
計表管理、他系連携
証券会社
バック部門
注 1.信金共同センターへの日計(仕訳)データの作成を行います。
注 2.証券会社が提供する「i-Port」「NBA」サービスへの約定アップロード用データ作成を行います。
活用イメージ
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システムの開発と導入
資金取引システム開発の仕様検討は、当金庫の資金取引担当のメンバ 3 名と
富士通の担当の方と行いましたが、お互いに長年培ってきたやり方や文化があ
るため、なかなかスムーズにはいきませんでした。具体的には、法や税制の解
釈、システム上の制約から算出基準や計算根拠の相違から事務処理変更を余儀
なくされ、その対応として監査法人との折衝にも多くの時間を費やしました。
新システムの開発は、機能要件を洗い出し、画面の遷移や入力項目などのイ
メージをゼロから描き、更にその妥当性をひとつひとつ検証する作業が必要と
なり、大変な労力が要求されます。お互いにパズルのピースを合わせるような、
市場運用部
資金管理課係長 黒米様
本当に根気のいる作業でした。
また、旧システムのデータ移行作業も、想定外の商品があったり、残高に差
異があるなど、稼働直前まで数値が合わずに思いのほか苦労しましたが、富士通の方の協力のおかげで半年間という
短期間でなんとか開発を終えることができました。
導入に際しては、
「SK-Lite」の検証のため、決算時まで、旧システムを並行して稼働させて計数の一致を確認したの
ですが、それぞれのシステムで算出される数値が一致せず、その原因を探ることにも多くの時間を要しました。パッ
ケージ製品でもファースト導入の場合は簡単に稼働できるものではないことを痛感しました。
「SK-Lite」の効果
「SK-Lite」を導入してからは、ひとつの端末にデータ
を入力すれば他のシステムとデータ連携してくれるので、
処理時間と手間が半減しました。かつては毎日手作業で
行 っ て い た 「 i-Port」 か ら の 時 価 取 り 込 み や 「 NBA」、
「i-Port」サービスへの有価証券売買取引の受渡もシステ
ム化され、省力化を実現しています。
業務効率が上がり、大幅な処理時間短縮の実現により、
日次業務の仕事量の把握や終了時間の予測ができるよう
になり、仕事の計画が立てやすくなりました。
また、かつては毎日のようにしていた残業もなくなり、
「SK-Lite」操作画面
決算時の休日出勤もほぼ無くなったのは、何より嬉しい
ことです。
月次報告、決算作業に関しては、以前は手作業で Excel のマクロ機能を使って計表を作成していたために、処理は
複雑で、計算式が壊れたりした場合には、報告ミスも度々起こっていましたが、今では、システムへのデータ入力さ
え正しく行えば、どの担当者が処理をしても正確な結果が算出され、資料が作成できるようになりました。マクロ機
能を作成した過去の担当者に頼ることもなく、マニュアル化ができたことにより、担当者間のレベルが標準化され、
担当者の異動やジョブローテーションも容易になったと思います。
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また、旧システムでは、銘柄によっては対応できない処理パターンが存在したため、個別に加工が必要な銘柄に対
しては、すべて手作業で対応していました。マニュアル化もできず、担当者がその処理を覚えていることが唯一の方
法でしたが、処理のパターン化が可能になったことで、個別対応の必要がなくなりました。
これらは「SK-Lite」がパッケージ製品であることによる効果です。
2011 年 4 月の稼働から 2 年あまりが経過し、当金庫の要員だけで初めて行った今年の決算処理では、トラブルも
なく無事終えることができました。「SK-Lite」の運用が確固たるものになったと実感しています。
担当 SE からのひとこと
「SK-Lite」の開発、導入にあたっては、ファーストユーザー様として多大
なるご協力をいただき、大変感謝しております。
稼働から 2 年が経ちましたが、問題なく利用され、資金証券業務の効率化
に役立てていただいているお話を伺って、大変うれしく思っています。
これからも、信用金庫様に喜んでいただけるよう更なる業務機能の拡充、
サービス向上に向けご提案、ご支援を継続させていただきます。
富士通アドバンストソリューションズ
第三ソリューション事業部 東良
お客様プロフィール
名称
青梅信用金庫
創業
大正 11(1922)年 3 月
本店所在地
東京都青梅市勝沼三丁目 65 番地
店舗数
36 店舗および店舗外 ATM16 店舗
預金積金
7,111 億円
http://www.aosyn.co.jp/index.html
ホームページ
青梅信用金庫様シンボル・マーク
(2012 年 9 月 30 日現在)
・「のめっこい」は、青梅信用金庫の登録商標です。
・「i-Port」は、野村證券株式会社の登録商標です。
・「NBA」は、SMBC 日興証券株式会社の登録商標です。
・Excel は米国 MicrosoftCorporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
・本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等はインタビュー日現在のものであり、このページの閲覧時には変更さ
れている可能性があることをご了承ください。
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