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基礎資料 s0101001 平成16年度 小学校 国語 1年 話す・聞く 4時間中4
基礎資料 番号 s0101001 年度 平成16年度 校種・ 教科等 小学校 国語 学年または分野 1年 話す・ 聞く 単元・ 題材名 よくきいて、あてよう 「わたしは、なんでしょう」 本時 4時間中4時間目 児童・ 生徒数 27名 指導者 教師用クイズの問題カード クイズ大会の進め方の掲示物 話す・聞くのポイントの掲示物 児童 生徒 クイズの問題カード 主な準備物 教材( ワークシート等) ( 「 あり」 または「 なし」 と ご記入ください。) 学校名 京都市立西院小学校 指導者 山中智美 なし キーワード おすすめのひとこと 一年の児童が楽しく活動をしながら話した り聞いたりする力を付ける授業である。クイ ズ大会のモデル学習や質問のヒントになる 掲示など工夫ができていたことから,本時 の活動はめあてに向かう展開ができた。 国語科学習指導案 1.日時・場所 指導者 平成16年 10月 22日(金)学習の5 1年 1組 教室 2.学 第1学年 1組(27 名) 年 3.単 元 名 (教材名) 山中智美 よくきいてあてよう 「わたしは,なんでしょう」 (話すこと・聞くこと4H) 4.単元目標 ・ヒントの説明や質問・応答をしながら,クイズに親しむことが できるようにする。 5.単元の評価規準 ○国語への関心・意欲・態度 クイズに興味をもち,当ててほしいものを説明したり,質問したり答えたりしよう としている。 ○話す能力・聞く能力 当ててほしいものの特徴を分かりやすく説明している。 (ア) 大事なことを落とさないように聞いたり質問したりしている。 ○言語についての知識・理解・技能 はっきりした発音で丁寧に話している。 アー(ア) (イ) オー(ア) 6.子どもについて 子どもたちは,入学してしばらくの間,新しい生活の中で緊張した日々を過ごしていた が,少しずつ学校生活のリズムにも慣れ,学習が進んでいくにつれてできることが増えて きた。それが,自信につながり,のびのびと自分のおもいをみんなに伝えようとする様子 も見られるようになった。一方で,語彙が少ないことの影響もあるだろうが,自分のおも いをうまく伝えられずにもめごとが起こってしまうこともある。 国語科の学習では,読み聞かせやことばあそびなどを通して入門期の大切な時期に,文 字やことばと楽しく出会うことができるよう意識して取り組んできた。読むことや書くこ とについては,ひらがなやかたかな,漢字など文字の学習にともなって,使える文字が増 えることに喜びを感じている姿が見られる。音読については,家庭の協力もあり,個人差 はあるもののどの子も力をつけてきている。しかし,想像をふくらませて読んだり,豊に 表現しながら読んだりすることについては,まだまだ課題がある。書くことについても, 意欲的であり,言語事項における表記の仕方については今後も支援が必要であるが,文字 におもいをのせて相手に伝えることの楽しさは感じられているようである。 話すことについては,入学当初,みんなの前で発言することに抵抗を感じる児童が多か った。二人組での活動を工夫したり,できるだけたくさん話す場を設けたりするようにも してきているが,まだまだ声が小さかったりはっきり話せなかったりする児童がいるので, 様々な場面で機会を捉えて継続的に取り組んでいきたい。聞くことについては,相手の話 に耳を傾けて聞く姿勢が少しずつ育ってきているが,興味のない話題であったり,長い話 であったりすると,集中して聞けない児童もいる。また,自分が話したいことがあると, 話の途中で口をはさんでしまう様子も見られ,引き続き支援が必要である。 7.単元(教材)について 児童は,これまでの学習で「話すこと・聞くこと」の言語活動を経験してきている。具 体的には「あそびにきてね」で絵物語をめぐって自由に話し合いをし,「どうぞよろしく」 では,手作り名刺を交換する際に,いろいろな挨拶や会話をした。「たんけんしたよ、みつ けたよ」では,丁寧な言葉遣いで質問したり答えを聞いたりする学習をした。 本単元は,これらをふまえてクイズという形を通して,やや形式の整った言葉遣いであ る「―です。 ・―ます。」を用い,聞いたり質問したり応答したりすることの学習を行う教 材である。クイズに参加する人同士が聞き手と話し手との立場に交互に立ちながら,必要 感をもって進めることで,伝え合う力が高まることを目指したい。 つかむ過程では,クイズ大会の計画を立てる。追究・表現する過程では,クイズの問題 カードをつくり,話し方聞き方について話し合い,二人組でクイズをする。まとめの過程 では,グループでクイズ大会を行う。 主な支援として,話す時に,大事なことを落とさないように出題用のカードをつくる活 動を大切に扱うようにする。問題文になるヒントを考えたり,絵にかいたりする際には, そのものの特徴を見付けるための視点に気付かせるようにしたい。クイズ大会では,丁寧 な話し方を意識させながら,分からなくなったらカードを見ればよいという安心感をもた せ,誰もがきちんと話せる雰囲気をつくるように心がけていきたい。また,CDなども活 用してクイズの進め方,話し方聞き方の模範を提示することで,質問応答のやり取りの仕 方やよい聞き方話し方のイメージをもつことができるようにしたい。 この単元を通して,クイズのやり取りを楽しみながら,話したい事柄を分かりやすく丁 寧な言葉遣いではっきり話したり,大事なことを落とさないように聞いたり質問したりす る力を育てていきたい。 8.指導計画と評価 (全4時間) 過 程 時 間 学 習 活 動 主 な 支 援 評価の視点 (評価の方法) 指導の重点 関 話 書 読 言 1 ○教材文を読んで,クイズの ・クイズに興味がも ○ 問題のつくり方を理解して, てるように,教師が つ 「わたしは,なんでしょう クイズを出す。 か クイズ大会」をする計画を立 む てる。 ・・クイズに興味を もち,クイズに 答えようとして いる。 (観察) ・クイズカードを作 りやすくするため に,問題文を提示す ・教材文を読んで,クイズの る。 ・ヒントをつくりや 問題のつくり方を知る。 すいように,色や形 などいくつかの視 点を話し合って,掲 示しておく。 ・クイズ大会の計画を立て 。る。 追 究 ・ 表 現 す る 2 ○どんな問題をつくるかを 考え,画用紙に問題と答え の絵をかいてクイズ大会の 準備をする。 ・問題にするものを選ぶ。 ・身近にあるものや 好きなものを見付 けて問題にするこ とを促す。 ・特徴になる視点を見つけ ・事前に話し合っ た,ものの特徴にな る。 る視点を提示して おくことで,問題文 を作りやすいよう にする。 ・特徴を分かりやすく説明 ・問題文を読みやす できるように,画用紙に問 く書けるように,問 題文と絵をかく。 題カードを用意す る。 ○ ・当ててほしいも のを選び,問題文 と答えの絵をか いている。 (作品) 3 ○問題の出し方や,質問・応 答の仕方を知り,二人組でク イズをする。 ・CDを聞いて,話し方や,・話し方や,聞き方 のイメージができる やり取りの仕方を知る。 ように,CDを活用 する。 ・二人組で問題を出し合う。 ・聞き手に分かりや すいように,発音に 気を付けたり,相手 を見て話したりす ることを助言する。 ・出題者と解答者の 意識が明確になる ように,二人組で対 面に座って話すよ うにする。 4︵本時︶ ま と め る ○ ・クイズを出し, そのことに対す る質問に答えて いる。 (観察) ○ グループで「クイズ大 会」をする。 ・グループで,問題を出し ・グループで活動す ることにより,何度 たり当てたりする。 もクイズのやりと りを楽しめるよう にする。 ・自己評価や相互評 価ができるように, 評価の視点を示し ておく。 ○ ・問題をよく聞 いて質問してい る。 (観察) ○ ・はっきりした 発音,丁寧な言 葉遣いで話して いる。 (観察) 9.本時の目標 ・クイズ大会の中で,問題をよく聞いて分からないことや詳しく知りたいことを質問 する。 10.本時の展開 (4/4H) 学 習 活 動 主 な 支 援 評価の視点 (評価の方法) ○学習のめあてを確認する。 クイズたいかいをしよう ∼よくきいてあてよう∼ ・ゲームの進め方が分かり やすいように,具体的な流 ○クイズ大会の進め方を知る。 れを掲示したり,模範を示 したりするようにする。 ・話し合いが進めやすいよ ○これまでに学習したよい話し方・聞 うに,3∼4人のグループ 編成を組むようにする。 き方を確かめる。 ・掲示カードを確認するこ とで,前時に学習した話し 方・聞き方をおさえられる ようにする。 ○クイズ大会をする。 ○本時の学習を振り返る。 評価の視点 評価方法 ・問題をよく ・クイズ大会の中 聞 い て 質 問 で問題をよく聞 している。 いて相手に質問 しているかを観 察して評価する。 ・その場に慣れ,聞き手に 分かりやすく話したり,大 事なことを落とさないで聞 いたりすることができるよ うに繰り返してクイズを出 す場を設けるようにする。 ・問題をよく聞いて 質問している。 (観察) ・質問が出しやすいように, [話・聞] ものの特徴の視点を示した カードを掲示しておくよう ・はっきりした発 音,丁寧な言葉遣い にする。 で話している。 [言] (観察) ・学習の振り返りをしやす いように評価の視点をあら かじめ知らせておく。 十分満足できる 状況 A おおむね満足できる 状況 B おおむね満足できない 児童への支援 ・友だちの出す問題を よく聞いて,答えを思 いうかべながら,より 答えにせまる内容で 質問をしている。 ・友だちの出す問題を よく聞いて,分からな いことや詳しく知り たいことを質問して いる。 ・質問が出せない時 は,ものの特徴の視点 を示したカードを見 るように声かけをす る。