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仮想現実を理解しましょう
仮想現実を理解しましょう トピック 仮想現実(バーチャルリアリティ)とは? コンピュータグラフィックスや音響効果を組み合わせて、人工的に現実感を作り出す 技術のことです。 単に「人工的な現実感」といった場合には、例えば小説や映画といったメディア表現 も含まれます。仮想現実の構成要件としては以下の4要素が必要(2∼4の3つを構成 要件する場合もあります。)とされます。 1. 体験可能な仮想空間の構築 2. 五感(のうちのいくつか)に働きかけて得られる没入感 3. 対象者の位置や動作に対する感覚へのフィードバック 4. 対象者が世界に働きかけることができる対話性 この基準に照らせば、例えば小説には視聴覚による没入感が欠け、映画には対話性が 欠けるため、仮想現実とはみなされません。 テレビゲームの普及により、スイッチ一つで登場人物を殺したり、生き返らせたりす ることができるゲームが子どもたちの間に普及してきました。これらは仮想現実の代表 格です。 さらに、インターネットの普及により顔の見えないコミュニケーションが主体となっ きました。 下のグラフは、長崎県「児童生徒の「生と死」のイメージに関する調査の結果です。 「死んだ人が生き返る」と答えた児童生徒の理由 死んだ人が生き返ると思いますか はい 0% 20% 40% 60% 80% テレビや映画 いいえ 0% 100% 20% 全体 15.4 84.6 全体 29.2 小学校4年生 14.7 85.3 小学校4年生 28.6 小学校6年生 13.1 86.9 小学校6年生 中学校2年生 18.5 81.5 長崎県教育委員会資料より 中学校2年生 26.7 32.0 40% 人の話 60% 49.3 46.7 ゲー ム その他 80% 100% 7.2 14.3 11.0 13.7 56.2 3.4 13.7 46.3 6.3 15.4 長崎県教育委員会資料より テレビゲームやネットゲームでは、一度死んだ人もリセットされ生き返りますが、現 実社会では不可能なことです。情報社会の急激な発展のため、仮想現実と現実社会が接 近して、区別しにくい時代になっきました。 仮想現実でも、人に迷惑をかけないこと、他人を思いやる気持ちを持つことを、そし て、自分の行動に責任を持つことを忘れないで行動しましょう。