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ウォッチ西小
ウォッチ西小 発行日:平成 23 年 12 月 7 日 文 責:校 長 森反 幸政 (No 16) 自分だけの時間? 「本を買って読み続ける」(7,1 ポイント増) 「好きなスポーツをし続ける」 (7,6 ポイント増) 自分だけの時間を持ち、その時間を誰にも邪 魔されず、自分のやりたいことに費やせるとい さらに、「最近どきどきわくわくしたことは何 うことは大きな喜びであり、同時に自分を成長 か」の問いに対して多かったのが、映画や本、試 させる大きな機会でもあると思います。 合や大会への出場、学校行事となっている。 ところで、子どもたちはその「時間」をどの この結果を見る限り、自分だけの「時間」を求 ように考えているのでしょうか。 めつつ、より豊かな自分を造り上げようと努力す このことについて興味深い調査結果が発表さ る子どもたちの姿が浮かび上がってくるように私 れました。 には思えます。 小学校4年生~中学校2年生を対象にして 10年間の変化を比較したものです。 「TT、少人数指導について」 10年前と比較して大きく変化した主な点は 以下のとおりだったそうです。 西小学校では、主に算数科においてTTや少人 まず、「自分が欲しいものは何か」という問い 数指導を行っています。 に対して ① お金(54,8%) TTとは1学級に2人の教師が入り、指導を行 ② いい成績(54,0%) う形態をいいます。 ③ 時間(35,5%) 1年生と2年生の学級で行っています。 と答え、「時間」については10年前と比べて 少人数指導とは1学級の子どもを2グループに 9,4 ポイントと大幅に増加している。 分けて指導を行う形態をいいます。 3年生から6年生の学級で行っています。 つぎに、「もっと増やしたい時間はどんな時間 ただし、5年生は3グループに分けています。 か」という問いに対して グループ分けは子どもの意志を大切にして行っ ① 睡眠時間(64,9%) ていますが先生との話し合いで行うこともありま ② 友だちと過ごす時間(61,9%) す。 ③ ぼんやりと過ごす時間(31,9%) そしてこの指導の目的は「学習集団を少人数に と答え、「ぼんやりと過ごす時間」については して一人一人に応じた指導をきめ細やかにするこ 10年前と比べて 9,2 ポイントと大幅に増加し とで確かな学力の定着を図る」ことにあります。 ている。 ◇ 学ぶ意欲の希薄化 また、「あなたの今の年齢やお金、時間のこと ◇ 学力の二極化 を考えに入れないで、また親にしかられること この2点が鳥取県の学力に係る課題です。この もないとしたら、あなたは何をしてみたいか」 課題は西小学校にもあてはまる点です。 という問いで10年間で大きく増加した回答は 課題解決のひとつの方法としてTT、少人数指 導による個に応じた指導を充実させていきたいと 考えています。