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ネズミの特徴や防除方法など(PDF:153KB)
ネズミとは 特徴 ネズミは都市の地下街や都市水路等に多く生息し、また家の中でも普通に見られます。屋内に生 息しているものには、ドブネズミやクマネズミ、ハツカネズミという種類がおり、これらは食中毒や 感染症の原因になるといった衛生的な問題や、家財道具や乳児を噛んでしまうなどの問題が起こ っています。 種類 体長 特徴など 毛色は背面が褐色で腹面が白色で、屋外では側溝等の ドブネズミ 22cm から 26cm 位 都市水路に多く生息し、 屋内では床下や厨房・下水溝などで活動する 屋外では森林地帯の樹木で生活し、屋内では天井裏な クマネズミ 15cm から 23cm 位 ど比較的高い場所に生息する。 その他、壁の中や机の引き出し、ビル内でも見られる 畑地やその周辺に住み、秋から冬にかけて農家や納屋 ハツカネズミ 6cm から 9cm 位 などに侵入する。都市部でも 人家やビルに生息するほか、港湾地帯の倉庫内でも多 く見られる 発生時期 1 年中活動していますが、主に春から秋にかけて野外に農作物などの食物があるあいだは、土に 穴を掘って屋外に住み、冬期になって餌がなくなると屋内に侵入する。比較的、温度変化に敏感 で、温かい場所へ移動する傾向があります。 習性 ネズミが生活するには、「餌があること」「巣が作れること」「巣から餌場までの通路があること」が あげられ、非常に環境適応能力が強く、人間の今日まで行ってきた環境の変化に適応しており、 複雑な都市構造物の中でも生息していないところはないと言ってもいいくらいです。 (食性) 餌に対する好みは主として、臭いと味の組み合わせによりますが、植物性のものでは穀類・芋類、 動物性のものでは煮干・チーズなどを好みまた、甘味にも強い嗜好性を示します。ドブネズミは雑 食性で、人間の食べるものならほとんど何でも食べます。 (巣と隠れ場所) ネズミが住みつくには巣と隠れ場所が必要であり、巣の材料として紙・布・わら・ビニール・ゴムな どが使われ、クマネズミは屋内の比較的高い部分やビル内では二重壁の空間などを作り、ドブネ ズミは水分の多い地面に近い部分、あるいは土の中に巣を作ります。 (通路) 多くのネズミは一般的に行動するための通路が一定しています。このような場所では、体脂と体に ついた汚れによって通路上が黒光りしたり、糞や尿が残っていたりします。 防除方法 ネズミを駆除する際には、まず「餌場」「巣」「通路」などを調べ、そこに対する対策を取ることが望 ましいため、ここでは 3 種類の方法をご案内します。 防除方法 防除方法の説明 はじきなわや生け捕りかごなどの器具を使って補殺・捕獲する方法で、ネ 物理的方法 ズミが通りそうな壁に沿った通路や調度品のかげなどの暗い場所に器具 を設置する ネズミが住みにくい環境をつくる方法で、次のような例があります。 ・食べ残しは蓋付きの容器に入れたり、未使用の材料は戸棚に整理した りするなど、ネズミが食糧を摂取できないようにする 環境的方法 ・通路になるような不要な隙間を塞ぎ、侵入孔になるような場所には適切 な処置をする ・巣の材料になりそうな布・紙・ビニール類・わらなどの始末をし、ネズミが 住みつく可能性がある空間をつくらないようにする 化学的方法 殺鼠剤や忌避剤などの薬剤をネズミが出没する場所に仕掛け駆除する 方法 この薬剤は血液凝固阻止作用があり、これを食べると体内の皮下組織 等で出血が起こり、死に至るものです。クマリン系の薬剤で 7 日から 10 日、急性毒のもので 2 日から 3 日連続して配置します。また、喫食性を高 めるため、薬に食用油やビスケットの粉などネズミが好みそうなものをま 殺鼠剤 ぶしたりして混合するとよいでしょう。 殺鼠剤はホームセンターなどで購入することができます。 ※死亡したネズミの死骸は、人目が届くところにあるとは限らず、特に夏 場は死骸が腐食し、ウジ等の発生の原因にもなりますので、作業後は死 骸の処理を忘れないようにしましょう。 この薬剤は本来殺すものではなく、寄りつかせなくさせるものであり、食 忌避剤 害防止の点で効果があるものです。スプレータイプや設置タイプなどがあ り、薬局やホームセンターで購入することが出来ます。