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武田尾調査まとめと写真

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武田尾調査まとめと写真
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武田尾 草本調査
2016 年8月23日 調査結果 まとめ
自然と文化科 調査委員会
1.調査方法(武田尾草本調査要領 に基づき実施)
・8月23日(火曜日) 10時 ~ 15時 天候;晴れ
・参加者(敬称略)、調査順など
B区=1班、3班担当(木邨、前田、大石、大庭、岩井、張間)
C区=2班、4班担当(田中、畑、和田、溝部、三嶋、武川、阪上、藤原)
D区=出席者全員
2.調査データ
区域
種数
上記数種
のうち、
各区域で
本年度初
めて確認
できた種
蕾、花、実のあったもの
A
B
前回11 → 0
14 → 9 イノコヅチ
シンテッポウユリ
イナカギク
キツネノマゴ
ジャノヒゲ
ウリクサ
ザクロソウ
キツネノカミソリ
シュウブンソウ
調査 0種
C
17 → 13 スズメウリ
D
10 → 22 テイショウソウ
ナガバタチツボスミレ シンミズヒキ
ヘクソカズラ
ミズヒキ
チヂミザサ
キンミズヒキ
コヤブタバコ
ヤブタバコ
キンミズヒキ
ミズタマソウ
ヒメキンミズヒキ
ヤブハギ
ツユクサ
ヨウシュヤマゴボウ
アキノチョウジ
ツルニガサ
ダイコンソウ
ヤブマオ
オトコエシ
メヤブマオ
オオアレチノギク
ガンクビソウ
ミツバベンケイソウ チヂミザサ
ヘクソカズラ
ヒメキンミズヒキ
コヤブタバコ
ヒヨドリバナ
ヒメヤブタバコ
トキリマメ
アキノタムラソウ
シュウブンソウ
アレチノヌスビトハギ
合計
51 → 44 調査36種
調査38種
調査43種
(葉のみ14種
(葉のみ12種
(葉のみ14種
内、初1種)
内、初3種)
内、初4種)
3.その他気づいたこと
A区の工事(僧川の流路変更工事)が進捗し、A区のうち川下に近い3分の1が、
既に道路が無い状態となっていて、調査を行える状況ではなかった。
止むなく、A区は調査対象区から削除とし、B~D区の調査をした。
コヤブタバコとガンクビソウの同定が話題となった。
ガンクビソウ
以上
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2016武田尾の草本
調査日:2016年8月23日
掲載種名
①ツメレンゲ
②ヤブラン
③ザクロソウ
④スズメウリ
⑤ヤブカラシ
⑥ジャノヒゲ
写真 7.00cm×9.33cm
⑦ヨウシュヤマゴボウ
⑧ヒメキンミズヒキ
⑨シンミズヒキ
⑩ミツバベンケイソウ
⑪オオニシキソウ
⑫ヤマタツナミソウ
河原に降りての観察(調査対象場所ではないが ヤナギタデ、
アメリカアゼナなど多くの田畑の植物が観察できた)
①ツメレンゲ ベンケイソウ科 B地点
暖地の岩上や屋根に生える多年草。葉はロゼット状で多肉質。ロゼットの中心(写真中央の緑の部分)から花
茎がのびて9~10月には小さな白い花が密につく。花弁の先は鋭い刺がある。1稔性で開花した株は枯れ
る。写真(左)の隅の写真は4月28日に近くの場所で撮影したもの。
写真 6.22×8.39
写真2枚以上の場合このスペースに
②ヤブラン キジカクシ科 B地点
山野の木陰に生える多年草、葉は根生し、線形で長さ30~60cm、幅0.8~1.2cm。花期は8~10月。花茎の
高さは30~50cm、淡紫色の小さな花を総状に多数つける。花被片は6枚、長さ約4mmで数個ずつ束生する。
種子(今回は観察できていないが)は球形、黒色で光沢があり直径6~7mm、果実のように見える。
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③ザクロソウ ザクロソウ科 B地点
葉がザクロに似ているところからこの名が付いたようだ。道端や畑に多い10~25cmの1年草。茎は4綾形、
葉は3~5の偽輪生で互生。白緑色の花期は7~10月であるが今回は花および球形の実が観察できた。
写真 6.22×8.39
ザクロソウの花
参考:ザクロ(樹木)の葉
写真ではあまり似ていない。
葉が束生することや光沢が
あるところからか?
④スズメウリ ウリ科 B地点
果実がスズメの卵の様でカラスウリより小さいから。蔓性の1年草で原野、水辺に生える。茎は細く巻きひげ
で絡まる。葉は三角状卵心形~三角状卵形。葉腋から細長い花柄を出して雄花、雌花を1個づつ別々に付け
る花は深く5裂する。今回 雄花、雌花を観察できた。
写真 6.22×8.39
雌花 雄花
⑤ヤブカラシ ブドウ科 B地点
藪を枯らすほど繁茂することによる。地下茎を長く伸ばす。畑や藪、荒れ地などに生える蔓性の多年草で貧
乏くさい所に生えるので貧乏蔦とも言われる。5小葉からなる鳥足状複葉で頂小葉は狭卵形。頂小葉以外の
小葉では2葉が合わさったような異形のものもよく見られた。
写真 6.22×8.39
小葉が異形のものも見られた
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⑥ジャノヒゲ キジカクシ科 B地点
常緑の多年草。林床に広く分布し、生育している。葉は細く、長さ10~30cm、幅は2~3mm。地下茎で群落を
形成する。根は所々で紡錘形に膨れる。7月頃に葉の間に5~10cmの花穂を形成し、白~淡紫色の花を咲
かせる。果実は秋には濃青色になるが今回はその前段階と思われる。
写真 6.22×8.39
(参考)6月20日時点でのジャノヒゲ
⑦ヨウシュヤマゴボウ ヤマゴボウ科 D地点
明治初期に渡来した北アメリカ原産帰化植物(洋種山牛蒡)。空き地、道端に見られる。茎は太くて赤み帯び
る(今回はまだ実のなる茎のみに赤味)花序には長い柄があり果期には垂下る。花の後の果実は8mmの偏
球形で黒紫色に熟す。つぶすと紅紫色の汁が出、アメリカではインクべりーと呼ぶ。
写真 6.22×8.39
⑧ヒメキンミズヒキ バラ科 C地区
山地の谷沿いなどに生える。葉は3~5小葉の羽状複葉。小葉は楕円形で鈍鋸歯がある。よく似たキンミズヒ
キは花の直径が8~10㎜で雄しべの数が10~13本であるのに対し、ヒメキンミズヒキは花の直径が約5㎜
で雄しべの数が5~6本で花弁は細い。
写真 6.22×8.39
⑨シンミズヒキ タデ科 C地区
山野の林の縁などに生える多年草。葉は長楕円形で、細長く厚く、先は細くとがり、表面に黒い斑紋はない。
ミズヒキに比べて花は密集し、花弁はなく萼片は4個。花柱の先はかぎ形に曲がる。ミズヒキは葉の両面に毛
が多いが、シンミズヒキはほとんど無毛である。
写真 6.22×8.39
写真2枚以上の場合このスペースに
⑩ミツバベンケイソウ ベンケイソウ科 C地区
林の中や縁などの岩場や崖に生える。茎は直立する。葉は淡緑色で3輪生または4~5輪生し、形は狭卵形
~長楕円形で鋸歯があり肉質で厚い。8~9月、茎先に球形の複散房花序を出し、淡黄緑色の花を密につけ
る。今回観察したものは蕾をつけていた。
写真 6.22×8.39
写真2枚以上の場合このスペースに
⑪オオニシキソウ トウダイグサ科 C地区
北アメリカ原産の帰化植物で、荒地や道端に生える一年草。茎は淡紅色を帯び、直立または斜上し、疎らに
分枝する。葉は長楕円形で対生し、縁に細鋸歯がある。6~10月、枝先に疎らに杯状花序をつける。果実は
卵球形で3稜がある。
写真 6.22×8.39
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⑫ヤマタツナミソウ シソ科 D地区
丘陵、山地の林床に生える多年草。茎は上向きの白毛が多く、4稜あり、細長い地下匐枝を出す。葉は柄が
あり、卵状三角形で鋸歯がある。花期は5~6月、茎の先の花序に一方向に唇形花をつける。花が終わると
萼は閉じて皿形となり、果実が熟すと膨らむ。
写真 6.22×8.39
果実
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