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住宅とは付加価値が重要である
はじめに 分析 おわりに 現在はユビキタスな社会になり様々 住宅に焦点を絞ると「棲むために必 住宅の本質は住むことであり、快適 な活動をする人が増えている。 要な空間」と「住人によって変化す な場所の提供である。それは現在も それに伴いライフスタイルは多様化 る空間」がある。 昔も変わることはない。 しているといえる。住宅は居住者の ここでは棲むために必要な空間を色 修士 2 年 中島 彩 ライフスタイルによって決められて で表わし、住人によって変化する空 多様化する現在のライフスタイルに 修士 1 年 海野拓也 いく、では現在の住宅には何が求め 間を白とし、図面上に色分けをして 応じて付加価値をつけることが必要 られているか。 いくことで住宅における行為の分類 である。 第 4 回居住環境デザイン 2011/05/26 1-7 機能・1-8 変わる部分 / 変わらない部分 住宅とは付加価値が重要である を行う。 近代の空間 F3 HOUSE ヒムロハウス 祐天寺T邸 北山 恒 nLDK に代表される近代の間取りは、「寝食分離」を 実現するために機能的な配置がなされる。 そのために自由な空間は生まれることはない。 都市生活を住宅に落とし込み建築化された 小嶋一浩 庭が居住スペースに比べ多い。施主にとっては生活の空間 家には必要な機能と自由な使い方が出来る空間が より、多目的に使用できる庭が重要であると考えている。 必要であるという考えによって配置をわけることで 都市における住宅と庭の関係を表現している。 明確に余白の自由な空間を大きく生み出している。 伊東豊雄 施主にとって仕事が重要であり住居に来訪者が多い ために余白の空間がつくり出される。この住宅では仕事の 延長として使われる空間が特徴となっている。 岡山の住宅 ウィークエンド・ハウス 山本理顕 西沢立衛 古見演良 手塚貴晴 + 手塚由比 室内には棲むための最低限の設備しか 週末住宅であるために最低限の水回りの機能を 個室やリビングは必要ではなく、家族の存在が感じられる空間を リビングの延長としての屋根を設け家での生活が屋外へと 設けられていない家の構造を分解することで 配置している。それ以外の空間は自由度が高く 必要としている提案である。個室には寝るための場所という広さしかなく 染み出していく配置となっている。屋根を床として使用することに 庭に自由な空間が生まれると考えられる。 制限されることがない。 日常は個室以外の場所に誘導しようとしている。 この計画の拡張性が見受けられる。 F-HOUSEⅡ 屋根の家