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「今後の下水道展の開催のあり方について」(最終報告)

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「今後の下水道展の開催のあり方について」(最終報告)
下水道展改革ワーキングチーム
「今後の下水道展の開催のあり方について」(最終報告)
下水道展は、昭和 62 年の第1回開催以来 26 年が経過し、その間下水道展を
取り巻く環境は著しく変化している。例えば、第1回下水道展が開催された年
の下水道普及率は 39%であったが、現在は 76%近くとなり、下水道事業は建設
促進の時代から事業経営、維持更新の時代へと変貌している。日本経済も低成
長の時代に入り、国・地方財政も悪化し、予算は減少の一途をたどり、下水道
財政は補助金制度から社会資本整備総合交付金制度、地域自主戦略交付金へと
変わった。また、下水道事業の役割も、
「トイレの水洗化」、
「汚水処理」、
「雨水
処理」のみならず「水循環」、「地球温暖化対策」、「資源・エネルギー化」、「国
際貢献」、「都市の豪雨対策」、「地震対策」等、多岐にわたってきている。
一方、下水道展に目を向けると、出展者及び来場者は、下水道展’01 東京をピ
ークに漸減傾向にあり、出展者から開催頻度や開催期間、出展料等について変
更を望む声も出てきていた。ただし、今年度開催の下水道展’13 東京では、来場
者が 8 万 8 千人を超え、漸減傾向に歯止めがかかった。
日本下水道協会では、下水道展の現状や下水道事業を取り巻く環境の著しい
変化等に鑑み、下水道展を抜本的に改革するための検討を行うこととし、平成
24 年 12 月、国、地方公共団体、出展企業から構成される下水道展改革ワーキ
ングチーム(以下、改革WT)を設け、過去 4 回の委員会を開催し、検討を行
った。
改革WTの検討結果は、本年3月に中間報告を取りまとめ、提案の一部を下
水道展’13 東京に反映させ、その検証を行ったうえで、最終報告を取りまとめた
ので、報告する。最終報告は次回の下水道展’14 大阪に反映させる。
なお、改革WTにおいて出された意見で、今回の最終報告に反映されなかっ
たものは巻末に記載した。
検討課題1「今後の下水道展の開催目的は如何にあるべきか」
日本下水道協会では、下水道展と下水道研究発表会を併催し、ソフトとハー
ドの組み合わせにより、地方公共団体と下水道関連企業等の技術の情報交換の
場として位置付けて開催してきている。
下水道展では、主として下水道事業の管理者である全国の地方公共団体の職員
等を対象に、下水道関連企業等の日頃の研究成果に基づき、最新の技術・機器
等を展示紹介するほか、下水道事業者及び下水道関連業者並びにその他下水道
関係者の情報交換をすることを目的に開催している。
また、下水道の役割や重要性を市民にご理解いただくための場や、下水道関
1
連企業の水ビジネスへの支援をする場、海外の企業や団体に出展や来場を促し
情報交換をする場を提供することも下水道展の開催目的に位置付けている。
特に、市民の下水道への関心が薄れ、下水道事業への認知度も低下している状
況において、下水道展は下水道をPRする場として効果的であることから、パ
ブリックゾーンにより力を注ぐべきである。
今後は、①下水道界以外(市民、首長、議員、学校・教育関係者、メディア、
経済界等)の方々に下水道関係情報を提供する、②他分野との融合によるイノ
ベーション・出会いの場を提供する、③商取引の場とする、④下水道のプレゼ
ンス向上(ブランド化・イメージアップ)の場とする、⑤下水道界の若い世代
に技術を継承する場とする、⑥学生には魅力ある下水道界を紹介し、人材を確
保する場とする、等を下水道展の開催目的に新たに付け加えることとする。
検討課題2「下水道展の名称は如何にあるべきか」
現在の下水道展が、主として下水道事業の管理者である全国の地方公共団体の
職員等を対象に開催されるとともに、下水道に特化されている展示内容となっ
ており、下水道関係者には馴染み深い名称となっていることを考慮し、当面、
名称は「下水道展」のままとし、サブタイトルでその時々の下水道展の目標や
内容等に表現する現在のやり方を踏襲する。また、訴求するターゲットによっ
て名称を変えることも考えていく。
検討課題3「開催時期、開催期間、開催場所は如何にあるべきか」
(1)開催時期
下水道展の開催時期である7月下旬は、地方公共団体職員が最も出張のし
やすい時期であり、出展企業においても出展しやすく、子どもたちも夏休
み期間中であること。加えて、学生ツアーを実施するのであれば、7 月下旬
の試験時期を避けて8月開催が適切なことから、下水道展の開催時期は7
月下旬または8月上旬とする。
(2) 開催期間
4日間開催する中で、下水道展期間中に来場者ニーズに合った様々な併催
行事(企画)を実施し、多くの集客を図ることが出展者サービスにつながる
ことから、開催期間は現状どおり4日間とする。
(3) 開催場所
下水道展の開催場所は、現状どおり東京・地方の隔年開催とする。なお、
地方開催については大都市に限定せず、何年かに1度は地方の政令都市や中
核都市等で開催するなど、バリエーションを増やした開催を行うとするとの
意見があったが、この場合、現在の下水道展の出展規模からの会場等の制約
2
及び併催行事の下水道研究発表会の会議室確保の可能性について十分留意
する必要がある。
また、地方開催においては、主催者である日本下水道協会、開催都市、地
方下水道協会でそれぞれの役割を決めるとともに、日本下水道協会は開催都
市及び地方下水道協会への支援策を具体化し、立候補から開催までの業務ス
ケジュールをづくりを行うこととする。
検討課題4「併催行事(企画)は如何にあるべきか」
併催行事(企画)は、講演会、シンポジウム、テクニカルツアー、学生ツア
ー、デモ施工展、市民向け体験イベント等、ターゲット別に行うことで魅力を
高め、さらに観光・物産展も合わせることでより一層の魅力化が図れ、来場者
が増加する可能性もある。特に、地方公共団体等においては、展示会への出張
は困難な状況もあることから、出張が可能となるように日本下水道協会、地方
下水道協会や公共団体等による研修会や会議等を設定する。
また、国土交通省下水道部から地方公共団体下水道部局宛の下水道展への参
加要請方事務連絡の送付について依頼すべきである。
検討課題5「開催都市の関与は如何にあるべきか」
下水道展への開催都市の関与については、来場者の増加や開催都市への会員
サービスに寄与でき、開催都市市民の下水道の認識向上につながることから、
絶対に必要である。また、開催都市が関与するものは、パブリックゾーンでの
展示、広報・集客、近隣自治体への来場呼びかけ、テクニカルツアーにおける
施設案内の対応等である。
検討課題6「来場者の増加に向けた取り組みは如何にあるべきか」
近年、下水道関連企業の業績は、下水道事業費の落ち込み等により低迷し、下
水道展における出展者数及び出展者小間数とも減少傾向にある。また、下水道
事業関連職員の減少等により、地方公共団体職員をはじめとする来場者数の減
少も続いている。
下水道展では、足を運んでいただくための環境づくりとして、講演会、テクニ
カルツアー等の併催行事(企画)の実施や、地方下水道協会に対するバス代の
助成等を実施している。
来場者の増加に向けた取り組みについては、まずどの層をターゲットにして集
客するかの整理を行い、対象者別に望ましい取り組みや手法を検討するととも
に、特に下水道展に地方公共団体職員の来場を促進するため、それに合った研
修会や会議等の設定を検討する必要がある。また、開催都市挙げての展示会と
3
して演出するため、観光や産業振興部局と連携して行うことについて検討すべ
きである。
下水道展はパネル展示にとどまらず、実機の展示を特長とするが、下水道展’12
神戸に続き好評であった施工展の積極的な導入について、出展企業にも働きか
けるべきである。
また、下水道展’13 東京では、開催都市・東京において、下水道展視察を職員
研修の機会と位置付け、地方公共団体職員の来場者増につながったことから、
人事・財政部局に対し、積極的な働きかけを行うことが重要である。さらに、
首長のほか、国会議員、地方議員への来場案内を検討する必要がある。
検討課題7「国内外への情報発信・広報は如何にあるべきか」
下水道展の開催まで及び開催中の時期別広報計画を策定するとともに、ターゲ
ットに合わせた広報戦略を立て、国内外に情報発信・広報を進めて行くべきで
ある。特に、一般メディアに対する訴求を多くし、もっと積極的に取り組むべ
きであり、下水道展の後援に一般紙を加え、大きくアピールすべきである。
これにより、次回以降の下水道展においても、今年度の下水道展以上の情報
発信、広報活動を展開すべきである。
検討課題8「パブリックゾーンは如何にあるべきか」
パブリックゾーンでは、広く市民等に下水道の価値と下水道の可能性等を認知
してもらい、下水道政策に理解を得、ひいては下水道界の次世代育成を醸成す
る重要な場であり、より積極的に関与すべきである。
下水道展’13 東京では、GKPが企画立案からステージの演出、来場者告知等
までを総合的にプロデュースし、多彩な展示やイベントが繰り広げられ、例年
以上の来場者を集めるとともに、下水道の価値や現状の課題などを市民に伝え
ることができた。次回以降の下水道展においても、パブリックゾーンのコンセ
プトや統一テーマを決めて、パブリックゾーン内の出展者がそのことを共有し、
ブース展開をしていくことが望まれる。
その他
○下水道展’13 東京での新たな取り組み(「中間報告」中の提案の取り込み含む)
と評価
本委員会の「今後の下水道展の開催のあり方について」(中間報告)に基づ
き、提案の一部を下水道展’13 東京に反映させたもの。
取り込んだ提案は、①「併催行事(企画)をターゲット別に行う(検討課題
4)」、「地方自治体職員に合った研修会や会議の設定(検討課題6)」と、
4
②「ターゲットに合わせた広報戦略を立て、国内外に情報発信・広報を進める。
特に、一般メディアに対する訴求を多くし、下水道展の後援に一般紙を加える
(検討課題7)」についてである。
下水道展’13 東京では、①については、下水道研究発表会、アジアセッシ
ョン、都道府県セミナーのほか、特別講演会、パネルディスカッション、出展
者プレゼンテーション、都道府県セミナー、テクニカルツアー、学生ツアー、
管路の更生・修繕技術施工展、同セミナー、災害トイレ・下水道ワークショッ
プ、NPOシンポジウム等、多くの併催行事(企画)や物産展を開催したほか、
下水道展開催期間中に本会はじめ国土交通省等が各種会議を開催した。その結
果、地方自治体職員が倍増するなど、来場者の増加となった。
また、②については、日本経済新聞社を下水道展’13 東京の後援団体とし、
日経グループのメディアを活用した情報発信を行った(日経新聞・日経産業新
聞への広告掲載、日経 23plus・日経 CNBC による電子メール・テレビCM、
日経新聞・日経BPによる電子メール等)。また、
「ビジネス・アイ」、
「日刊工
業新聞」の一般紙や、「日本下水道新聞」、「水道産業新聞」、「環境新聞」、「週
刊下水道情報」の下水道関係業界紙に記事掲載を要請したほか、JR、東京地
下鉄の電車中吊り広告の掲示、ゆりかもめの駅貼り広告の掲示、朝日新聞・日
経新聞への折込広告も実施した。小中学校に向けても、スイスイ下水道研究所
告知チラシや「こども下水道新聞」を配付した。さらに、本会から会員向けの
情報についても、ホームページ、メルマガ、ダイレクトメールにより行ったほ
か、国土交通省や東京都においても、記者クラブへのプレスリリースを行って
いただいた。
一方、海外向け誘致プロモーションとしては、外国人記者クラブへの投げ込
み、中国、韓国官公庁・地方自治体・大学への電子メールによる情報発信、在
日海外メディア及び大使館へのアプローチ、海外の水道・下水道関係機関・団
体へのアプローチ等を行った。
その結果、一昨年開催の下水道展’11 東京より来場者が約 7,700 人増加し、
海外からの来場者も昨年の 3 倍以上の 1,841 人の来場があった。また、下水
道展開催期間中には例年より多いマスコミの取材があり、下水道展がテレビや
ラジオで紹介された。
○その他新たな取り組み
・総合評価方式による企業選定
下水道展’13 東京の業務委託業者の選定は、4 社による企画競争方式を採用
して行った。4 社からの提案は、会場設営面、会場運営面ではそれほど大きな
違いはなかったが、来場者誘致策(広報)においては各社毎に特色があり、ま
5
た大きな違いがあった。最終的には、来場者誘致策(広報)で多彩な提案があ
った日経ピーアールが選定されることとなった。
・オンラインガイドの掲載
今年の下水道展から、下水道展ウェブサイトにオンラインガイド機能を設け
て、出展企業の企業・展示情報を掲載した。これにより、来場者においては事
前に出展者情報を収集することが可能となった。また、オンラインガイドには
検索機能を付与し、来場者への便宜を図った。
ただ、来場者アンケート結果を見ると、オンラインガイドを利用した人は全
体の 22.5%にとどまっており、その理由としては「存在を知らなかった」と
回答した人が 52.4%と過半数もあり、周知方法に問題があったようである。
・オンラインマッチングシステムの導入
今年の下水道展から、来場者と出展企業が、オンライン上で個人情報を公開
せずにアポイントを事前に設定することができるオンラインマッチングシス
テムを導入した。これは、来場者や出展企業にビジネスや技術交流の機会を増
やすことを目的に設けたものである。
ただ、来場者アンケート結果を見ると、オンラインマッチングシステムを利
用した人は全体の 11.0%にとどまり、利用しなかった人 88.1%を大きく上回
った。その理由として「存在を知らなかった」と回答した人が 44.0%もあり、
周知方法に問題があったようである。
・来場事前登録制
今年の下水道展から、来場事前登録制を設けた。下水道展ウェブサイト上の
来場事前登録の申込みを行うと、事前登録者の入場証をQRコード化し、事前
登録者の携帯電話に送信し、携帯電話に保存されたQRコードを専用リーダー
にかざすことで、スムースに入場できるもので、来場者の便宜を図ったもので
ある。
ただ、来場者アンケート結果を見ると、来場事前登録を利用した人は全体の
40.0%にとどまり、その理由として「存在を知らなかった」と回答した人が
60.0%と過半数もあり、周知方法に問題があったようである。
・出展企業の各種登録システムの変更
出展申込書をはじめ、各種書類の申請をウェブを活用した方法に改め、出展
者にとって複雑な手続きを軽減するとともに、出展者管理も容易に行えること
となった。
6
○委員から出されたその他の意見等
検討課題1「今後の下水道展の開催目的は如何にあるべきか」
1.下水道展を従来どおり下水道関係の展示会と位置付けるのか、それとも水
と環境の総合展示会にしていくのか、総合展示会とする場合には、水道、河川
等、具体的にどの分野と結びつけるのかの検討も必要である。
2.今後はターゲットを他業種等へ増やすのか、それとも各回のテーマを絞り、
時代にマッチした質の高い総合展示会にしていくのか等の検討が必要である。
検討課題2「下水道展の名称は如何にあるべきか」
1.下水道展というイメージは狭い印象を与えるので、「下水道エキスポジャ
パン」とか「日本下水道ショー」のように広いイメージの名称がよい。
2.下水道展を今後、下水道界以外の分野との融合や、市民や海外等にも広く
コンセプトを拡大したり、また集客・話題性・魅力的なコンテンツの構築を
優先し、下水道展に新たな風を吹き込み、リニューアル感を出すのであれば、
下水道展という名称に固執せず、
「水」や「エコ」の名称を用いたり、馴染み
のある名称に変更してもよい。
3.名称の議論の前に、上水、造水、浄化槽、産業排水等水関連やエネルギー、
食糧、環境等、他分野を含めた展示会の可能性を確認する。
4.下水道展という名称は市民にはなじみがなく、21 世紀の大風呂敷を広げた
名称(例「22 世紀水展」等)がよい。また、英語の名称も、海外の方に下水
道が中心のイメージを与えることから、水を中心にした名称に変更したい。
5.展示会自体に新しい風を吹き込み、リニューアル感を出すとすれば、名称
の変更も考えられる。
6.自治体職員が下水道展に公務出張しやすいような名称とする(技術発表会、
下水道総合技術展、水循環技術展~下水道はどこへ行く~、等)
7.下水道展というストレートな名称はわかりやすい。
8.下水道展に口ずさめるような愛称がほしい。
9.開催地名は必ず入れるべきである。
10.サブタイトルは設ける。
検討課題3「開催時期、開催期間、開催場所は如何にあるべきか」
(1)開催時期
1.地方議会の合間。
2.会社決算のない時期。
7
3.出展企業では、営業、技術も7月月末締めの伝票締め問題(会計報告上の
義務:お客様、下請等との入出金問題とも関係)もあり、下旬または上旬に
偏る方を希望する。会計上作業のため、当社の人は戻って伝票処理をする人
が多かったため。
4.事業計画立案検討/新入職員教育/学校教育等の時期を考慮。
(2) 開催期間
1.多くの展示会は 3 日間開催が多く、4日間の開催は出展者にとって労力的
に過大であることから、地方自治体職員の来場が増えないなら、開催期間を
短縮してもよい。
2.3日間ないし4日間。
3.3日間くらいが適当。
4.他の総合展示会に比べて長く、検討の余地がある。
5.ウィークデーに来場できない地方自治体職員等を考慮し、土曜日の開催を
検討したらどうか。
(3) 開催場所
1.下水道展を誘致したい都市に立候補していただき、出展企業に開催地を決
めてもらう方法もある。
2.地方開催においては、主催者である日本下水道協会、開催都市、地方下水
道協会でそれぞれの役割を決めるとともに、日本下水道協会は開催都市及び
地方下水道協会への支援策を具体化し、立候補から開催までの業務スケジュ
ールづくりを行うべきである。
3.開催都市の掘り起こしが必要である。
4.政令都市持ち回り。
5.現在の規模では開催可能な会場は限られている。ただし、開催意欲の高い
自治体や地域に対しては、隔年でミニ展示会にしたり、広い会場を貸す(例
会場は東京ビッグサイトで主催は東北6県)等の工夫により、報いられない
か。
6.下水道展’12 神戸で地方開催の可能性を存分に感じた。現状をベースに、地
方開催の拡充・考え方について再考の余地があるのでは。
検討課題4「併催行事(企画)は如何にあるべきか」
1.併催行事は多いにこしたことはないが、その中に必ず展示を見るための時
間(スケジュール)を入れるべき。逆に増やしすぎて、そちらの対応に手を
とられすぎて、本来の展示見学のピントがぼやける点も注意すべき。
2.参加費の無償化(下水道展参加の呼び水と考えれば)。
3.面白い技術展示会のイメージを与える行事の設定(子ども向けスタンプラ
8
リー等)
4.でんじろう先生など、子どもたちが集まりやすく、楽しめる行事の設定。
5.一般の方に来場しやすい行事を併催することには賛成。
6.トイレと下水道出前教室のような、市民が体験できるイベントを増やす。
また、来場者増に向けたイベントの誘致。
7.今後の下水道事業運営に極めて重要との視点で、シンポジウムや下水道展
参加を呼びかける。国土交通省下水道部による事務連絡の通知。
検討課題5「開催都市の関与は如何にあるべきか」
1.下水道展での開催都市の関与は絶対に必要であるとし、その理由として、
来場者増加の面からも重要であるが、下水道協会は開催都市が下水道展を誘致
した狙いを背景に、協力拡大への注力も重要であり、何より下水道協会として
開催都市への会員サービスに寄与でき、開催都市市民の下水道の認識向上につ
ながることは重要な成果となる。
2.下水道展の開催にあたり、開催都市に下水道の諸問題を提示してもらい、
これをその年の下水道展のテーマとし(もしくはテーマゾーンを設ける)、出
展企業はそれに向けた対策などを積極的に展示する工夫があってよい。
3.開催都市が関与するものは、パブリックゾーンでの展示(市民へのPR)
と広報・集客、近隣自治体への来場呼びかけ、テクニカルツアーにおける施
設案内の対応等が挙げられたが、開催都市の総務、財政、産業、観光、その
他関係部署も含めて、都市ぐるみで下水道展を盛り上げてもらいたい。ただ、
主催者である下水道協会と開催都市との役割分担が不明であり、まずは一度
明快な整理が必要である。
4.下水道展を日本下水道協会と開催都市が共催することは考えられないかと
の意見があったが、開催都市が共催となるメリットがないのでは、との意見
があった。
5.開催都市では、理解の深い首長が自らリーダーシップを発揮し、展示会と
併催行事を牽引していただきたい。そのためには、総務・財政・観光、その
他関係部署も含め、都市ぐるみで盛り上げていただきたい(協会からの働き
かけ)。
6.開催都市の役割を縮小し、日本下水道協会主導で実施する。
7.国、下水道事業団、下水道協会は、積極的に開催都市を援助・支援をして
いただきたい。
8.開催都市に公費と多大な労力を投下してもらうには市民という大義名分が
必要である。
9.市民PRを行うにあたっては、行政側と出展企業とで事前に調整すべきで
9
ある。
10.例えば、開催都市や周辺地域における諸問題を提示してもらいもその年の
テーマとする(もしくはテーマゾーンを設ける)。開催都市は「地域の現状の
問題」などを展示し、各出展企業はそれに向けた対策などを積極的に展示する
などの工夫があってよい。
11.東京都は下水道協会、国土交通省と連携して、下水道展開催の目的に資す
る併催行事を実施予定である。
検討課題6「来場者の増加に向けた取り組みは如何にあるべきか」
1.下水道関係者ならば一度は訪れなければならない仕組みの設定
2.子どもを含む市民、学生が行きたくなる仕組みの構築
3.小学生等を含むバスによる送迎の実施
4.開催都市が地元小・中学校を誘致するための取り組み
5.中高生を誘致する方策(理科、社会の学会に声掛け)
6.こども下水道新聞の発行と配布で来場の呼び込み
7.土木学会とのコラボレーション
8.クイズラリーの中高生版
9.ブース出展の動員
10.他業界関係者が行きたくなる仕組みの構築
11.多くの人を動員するための広報戦略(面白い技術展示会のイメージを与
える、など)
12.下水道展を単体で考えるのではなく、下水道の総合イベントの一つのコ
ンテンツとして位置付ける。多くの会議(下水道研究会議、大都市会議、
主管課長会議等)の誘致や研修・講習会(=併催行事)の開催し、ウォー
ターウィーク(仮称)と称して、多くのコンテンツを企画・開催する。
13.地方下水道協会に対するバス代の助成の周知
14.下水道展をCPD(技術者継続的専門的教育 Continuing
Development)への位置付け
Professional
検討課題7「国内外への情報発信・広報は如何にあるべきか」
1.ターゲットに合わせた広報戦略が必要であり、WEB、メルマガなどもそ
の中で工夫すべきである。
2.現状の広報では、これまで足を運んだことのない方には響かない。届かな
い。
3.チラシ・HPの公開だけではなく、口コミで広がるような仕組み(あるい
は企画)ができればよい。
10
4.下水道業界向けとして、下水道展に来場された方の声、体験レビューをま
とめて発信する。
5.開催地周辺の自治体の長や議員等へ参加案内を送付する。
6.児童・学生向けとして、学校・PTA・教育委員会への広報を行い、授業・
研究論文への組み込み、教育新聞・学研等の児童雑誌を通じて下水道展開催情
報を発信する。
7.一般市民向けとしいて、広報媒体を拡大(NHK・地元テレビ局、全国紙・
地方紙)し、学習体験や工場見学などの特集媒体・サイトへの出稿を行う。
8.他分野向けとして、他分野業界誌への広告、記事を掲載する。
9.海外向けとして、他の国際会議・イベントとのセット広報、外務省・国交
省、
JICA 等を通じた広報を行う(一番は大臣等の政府トップセールスの支援)。
ただ、海外に対してはあまり意識する必要はない。必要があれば、IWA等の
展示会やシンポジウムに各社自らが参加し、PRする。
10.地方公共団体職員向けには、専門紙が事前に下水道展と関連イベント紹介
の記事を戦略的に掲載する。
11.終了後に、来場しなかった自治体に、こんなに素晴らしい技術や市町村物
産展などで多くの人が来たと残念がらせるニュースを流す。
12.有名人(アニメキャラクターやタレント)を誘致し、広報及び下水道に関
するPRを実施する。
13.抽選券付きの折り込みチラシを配付する。
14.アリバイ作りのPRではなく、実効的なPRを行う。そのためには、有機
的なネットワークの構築が不可欠である。GKP等の活動を通じた継続的な広
報活動の強化を展開してほしい。そのためには、下水道協会の広報セクション
の強化が不可欠と考える。国際部門については、政府との連携策を考慮して進
めるべきである。
検討課題8「パブリックゾーンは如何にあるべきか」
1.「下水道と水環境」といった統一テーマを持つこと。
2.協議会等のブースで、構成団体の名前を紹介しているようではダメ。
3.
・パブリックゾーンでさわりを紹介し、詳細を知りたければ企業ブースに案
内する仕組みではどうか。
4.パブリックゾーンの企画競争にあたり、評価項目やどこにウェイトを置く
かの検討をしなければならない(上限価格の中で、どのような提案ができるか
も検討すべき)。
5.業界全体の発展に向けて、よりよい人材を確保するために、
(卒業近い)学
生向けの企画を充実させることなどが、一例として挙げられる。
11
6.国土交通省下水道部の出展を依頼してはどうか。国としての考え方もアピ
ールする機会にしてはどうか。
7.
「ビジネスかパブリックか」ではなく、双方に有効的にPRできる絶好の機
会。総合イベントとして、パブリックも拡充するべきである。
8.下水道そのものに関するパネルや水環境をよくするための普段の生活の注
意点など、最も重点を置くべき基本的な内容が少ないように思うので、そのあ
たりを充実させる。
9.今後使い回しができる展示など、定番のブースを作る(日本下水道協会)
10.海外向けには、日本の水技術に関する情報発信と商談スペースの設置。
検討課題1~8以外の意見
1.関係者の連携を深めて実施するためにも、早めの動きだしと主要事業内容
の確定が重要である。
2.毎年テーマを決めて、出展者を募集してはよいのでは。
3.
「水」をテーマにした展示会が他にあり、企業の出費も増加している。企業
が下水道展に出展する意義を確認することができなければ、老舗としての暖簾
は守れない。
4.イベント会社を公募選定し、新しい考えや表現を取り入れる。
5.過去に出展したものの、現在は見合わせている企業に対するトップセール
スも必要かも。
6.場所代が開催場所に関わらず一律はおかしい。
7.議員視察の場としても積極的に利用してもらい、下水道事業に関する政策
検討や議会運営に寄与していただきたい。
8.開催地近隣のNPOを招待する。
9.下水道のなかった時代を知らない世代向けに、Before/After の見てわかる展
示を行う(ex:汚れた川の写真)。
10.主管課長会議、大都市局長会議等、自治体の上層部が集まる集会、会議等
を同時期に開催してほしい。
11.今後の下水道のあり方のパネルディスカッションなどで有識者を呼んで行
い、業界内で活発な議論を促してみてはいかがか。
12.来場IDカード化。
13.参加増員策も大切な視点だが、例えば4日間いなければならないような長
期滞在策の視点も考えてみてはいかがか。
14.段階的なイベントの拡充を図るうえで、まず公共団体の集客策に創意工夫
をすべきである。出展者ニーズを第一に対応すれば、自ずと次の段階が見えて
くるのでは。
12
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