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会報No58

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会報No58
URI
会報
http://www.geocities.jp/nine_jou138/index.html
第 58 号
一宮・9条の会
2014 年 7 月 1 日
憲法9条を守る一宮市民の会
TEL&FAX
発行
0586-76-6557
一宮・尾張北部連絡会発足 9 周年記念講演会
講演
「いのちの感受性・2014 年」
講師・落合恵子さん
合唱:5 市 2 町の合同合唱団
日時:7 月 12 日(土)午後 1 時 30 分開場。午後 2 時開演
会場:江南市民会館大ホール
(駐車場はありますが、できるだけ乗り合わせてお越し下さい。なお、江南駅から
北へ徒歩7分です。
)
参加協力費・500 円(障害者・高校生以下無料)
隔年で開催しています 5 市 2 町(一宮・犬山・岩倉・大口・江南・扶桑・稲沢)各 9 条の会の
合同講演会です。是非お越しください。
落合恵子さんについては皆さん御存知のことと思います。文化放送アナウンサー、1974
年退職後、女性の自立、環境問題、社会問題などで、執筆や発言をされています。現在「週
刊・金曜日」編集委員。1976 年より「クレヨンハウス」を主宰「大人も読んでほしい、子ど
もの本の専門店」です。毎日曜日、NHKラジオの 7 時台で「絵本」の時間を担当。
沢山の著書や鋭い発言が随所にあります。
「いのち」を軸に考え、NUKE
FREE、人
権FIRSTの社会を目指す。「あなた」と柔らかくつながり続けたい‥・と。(NUKE=
原発、原潜、核爆弾など)
福島へ行きました。小さい女の子が甲状腺の検査をうけていました。これほどの被害を主
1
権者国民に押し付けた国が、再び恐ろしい国策を押しつけようとしている。私たちは決して
譲ることができません。
安倍首相が福島原発の汚染水は「管理下にある」と発言したことについて、
「(この発言を)
この国のトップに返しましょう。戦争をしたいあなたたちの支配下には入らない、私たちは
名誉ある非国民で生きてゆこう」。
「日本は世界平和に貢献する国となるべきなのに、武器を輸出し戦争ができる国になろうと
している。‥‥次の世代に「戦争が嫌いならどうして止めなかったのと問われかねない」
。
戦争をさせない 1000 人委員会の呼びかけ人の 1 人。憲法解釈を変えて集団的自衛権の行
使を容認して戦争へ向う安倍政権に反対する。「戦争のできる国へと見事な前のめりの疾走。
そして特定秘密保護法、集団的自衛権、許すことはできません」
。
御期待下さい。
ドキュメンタリー映画「標的の村」上映会 鑑賞ありがとうございました。
沢山の怒りや、連帯の感想をありがとうございました。
映画「標的の村」を 5 月 31 日に上映致しましたところ、沢山の方々に御来場いただきあ
りがとうございました。御提出いただきましたアンケートが約 100 通でしたが、そのうち
40%が 9 条の会の会員でした。そして、この上映を「友人の紹介」で知ったという方が 56%
ありました。きっと会員の方々が呼びかけて下さったと思います。御協力ありがとうござい
ました。書いて下さった「感想」の一部を紹介させていただきます。
それから、上映に当たり、①映像が修復
できないまま「縦長」になっていました。
②解説の字幕が映像の下側にあって、読め
なかったという声もいただきました。③午
後の上映に当たり、トラブルがあり中断し
たりしました。「上映前に点検を」との声
をいただいています。御指摘の通りです。
あわせて、お詫びを致します。
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映画のストーリー
映画をご覧にならなかった方もありますから、ごく簡単にストーリーを御紹介します。
沖縄県の北部の丘陵地に森林に囲まれた、東村高江という小さい集落があります。米軍のヘ
リがこの集落を標的にして訓練をし、住民をベトナムの民衆に仕立てた訓練もしていたので
す。そして、沖縄米軍基地・普天間へ、オスプレイが配備されることとなり、この高江に、
オスプレイのへリパット(ヘリの簡易発着場)をつくることにした国が測量を開始するので
すが、高江の人々は座り込んで抵抗します。そのうちの何人かが、道交法違反で逮捕され起
訴されて裁判になります。反対住民を威嚇するための「スラップ」裁判です。
一方、オスプレイは普天間へやってきます。普天間基地 4 カ所の出入口に沖縄県民(高江
の人たちも含む)が、車を並べて座り込み、普天間基地への出入を阻止するのですが、警官
隊は、その住民を強制排除するのです。怒りの叫び声のなかで、
「なぜ沖縄県民同士が争って
いるのか、本土の人たちは知っているのか」の叫びもあります。
この緊迫した沖縄の闘いを追いかけたのが、琉球朝日放送の報道クルーでした。だが気が
つけば、このニュースは本土のマスコミが無視しており、この映画も自主上映でしか観賞で
きないのです。
映画の感想の紹介・怒り、涙、共感など
感想の一部を紹介します。
(無署名のアンケートでしたので、無断掲載になります。お許し
ください。
)
10代男性・知らなかったことがこの映画でわかった。体を張って抗議をしているのにかか
わらず、県民の言葉を聞こうとはしない。とても怖かった。
40 代女性・日米政府のやり方は本当に悔しい。やりきれないのと怒りとで一杯です。集団
的自衛権、改憲のこと。私たちが「危険だ、やめろ」と声を上げつづけなければ、高江の人々
のように。
40 代男性・ひどすぎる現実でした。同じ沖縄の人たちが争っている姿を政府はどう考えて
いるのだろうか。
40 代女性・県民同士の争う(警察×住民)姿には心が痛んだ。警察は住民を守ってくれな
いのか!悔しい気分になった。基地封鎖で人間同士が対立する時、沖縄民謡を歌ったりして、
緊張が一瞬緩み、文化が果たす役割がそこにあるような気がした。もっと若い人と一緒に見
て語り合いたいと思った。
50 代男性・沖縄をこれ以上犠牲にするな。沖縄の怒りと闘いをヤマトンチュは共有し、た
ちあがるべきだ。沖縄を軍事植民地とし、県民同士で争わせる。日米安保体制を粉砕するべ
し。
60 代女性・日本人が日本人をも守れないのは、情けないですね。私たちはこのことを知ら
ず、何も手伝えないのが現状です。自然を守りたい。平和を守りたいです。戦争に負けた事
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がここまで尾を引いているのが疑問です。十分アメリカのためにいろいろしたと思います。
アメリカにはっきりもの申すべきだと思います。沖縄県民は立派だと思います。
60 代女性・とてもいい映画でした。子どもが「お父さん、お母さんが闘い疲れたら代わっ
て頑張る」という声、子どもたちの無邪気な笑顔が、とても心に残りました。こういう権力
の横暴がいつまで続くのか、どうやってやめさせられるのか、しっかり考えたい。
60 代女性・一人ひとりの方のこころからの訴えに胸が熱くなりました。この闘いはこれか
らも続くので、福島の原発反対の闘いと共通するところもあり、日本人として平和で安心し
て暮らせるように努力したいと思いました。
60 代女性・涙が止まりませんでした。
60 代女性・人間が哀しい。人間が腹立たしい。どこへ向
けたらいいのかわからない憤り。この現実、あまり見たく
ないと思っていたが、この映画会に声をかけて下さった人
たちに感謝しています。これから、新聞やテレビのニュー
スをみる時にきっと思い出します。沖縄の人たちのことを。
70 代男性・「怒り」「怒り」「怒り」。あの戦争で唯一地上戦をされ、終戦と同時に有無を言
わさず土地を取り上げられて、アメリカの基地とされる。そして、オスプレイの導入に、あ
のような反対闘争を展開したが配備される。安倍首相は、この沖縄の現実をどう見るか。
アメリカがどこかで戦争を始めると日本の軍隊も参加する。恥も外聞もなく出かけて殺し
殺されるのか。戦後守ってきた道をひっくり返し、憲法 9 条の解釈改憲で集団的自衛権を実
施しようとしている。絶対に許すことはできない。沖縄の不屈の闘いに賛同し世界に誇る 9
条を守ろう。
「憲法解釈の変更による集団的⾃衛権の⾏使容認に
反対する愛知県⺠アピール」に賛同しましょう
憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認に反対する愛知県民アピールが、6 月 6 日、
発表されました。発起人の本秀紀・名古屋大学教授と纐纈和義・愛知県弁護士会元会長、内川
惠一弁護士らが、愛知県弁護士会館で記者会見し、呼びかけ人に、自民党元県議をはじめ幅
広い人たちが 500 人を超えて応じたと紹介をしました。
呼びかけ人の一人である石川氏は、この県民アピールの賛同者を万単位に広げ、政府に断
念を迫っていくと決意表明をしました。
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憲法 9 条を守る一宮市民の会もこの趣旨に賛同し、広く会員のみなさんに賛同署名を呼び
かけます。
愛知県民アピール
安倍首相の諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安
保法制懇)が審議を再開した。安倍首相は安保法制懇に「憲法制定以来の変化を重
視し、新しい時代にふさわしい憲法解釈のあり方をさらに検討する」ことを求めて
いる。そして、これまでの政権が憲法上許されないとしてきた集団的自衛権の行使
容認に向けて議論が行われている。
従来、内閣法制局長官は、集団的自衛権については、「行使ができないのは憲法
9条の制約である。わが国は自衛のための必要最小限度の実力行使しかできないの
であり、集団的自衛権はその枠を超える」(昭和58年4月、角田内閣法制局長官)
とし、憲法上許されないとしてきた。
日本が攻撃されていなくても他国の紛争に武力をもって協力する集団的自衛権の
行使容認は、日本を戦争への道に引き込むものである。憲法解釈の変更で違憲の集
団的自衛権の行使を認めようというのは、まさに立憲主義の破壊である。
日本国憲法は前文で、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのない
よう」と述べるとともに、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」「安全
と生存を保持しようと決意した」としている。集団的自衛権の行使容認は、憲法が
定める平和的生存権を真っ向から侵害することになり、許されない。
世界でも今、戦争ではなく平和的・外交的努力で問題を解決することが流れとな
っている。東南アジア諸国連合(ASEAN)では、互恵と紛争の平和的な解決の
枠組みづくりが大きく前進している。憲法を生かしてアジアと世界の平和に貢献す
る道をこそ、日本は進むべきである。世論調査でも集団的自衛権の行使に反対の声
が賛成を上回り、歴代の内閣法制局長官もこれに反対する声を上げている。
よって、国及び政府においては、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認
をしないよう強く求める。
発起人
天野鎮雄(俳優)池住義憲(元・自衛隊イラク派兵差止訴訟の会代表)内河惠一(弁
護士)梅村忠直(弁護士・元愛知県会議員)折出健二(愛知教育大学名誉教授)木
全和博(真宗大谷派宝泉寺住職)纐纈和義(愛知県弁護士会元会長)津田正夫(元
NHKディレクター)寺本康美(コープあいち顧問)野間美喜子(弁護士)本秀紀
(名古屋大学大学院教授)山田幸彦(愛知県弁護士会元会長)
「県民アピール」に賛同します。送り先 Fax 052-871-5618
氏
名
住
所
5
Email [email protected]
6 月 14 日尾張一宮駅前で配布したビラです。(実物は縦書きです)
5月15日 安倍首相は、安保法制懇の報告を受けての記者会見で、
いままでの憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を認めて
「いかなる事態でも国民の命とくらしは断固として守り抜く」と発言。
集団的自衛権の行使は、
他国の防衛のために自衛隊が参戦することです。
最近では、イラクやアフガニスタンで、英仏独など多くの国が集団的自衛権の行使として参戦。
たくさんの死傷者を出した。
日本国憲法第九条のもとでは
日本への攻撃があったら、必要最小限の実力行使ができる専守防衛の個別的自衛権だけを
認めている。アフガニスタンやイラクへ派兵された自衛隊は、戦闘行動をしませんでした。その結
果一人の戦死者もいませんでした。その国の人を殺しませんでした。
戦争の怖さを知らない政治家たち
「いまの若い政治家は戦争の怖さを知らない」と自民党のかつての
大物が言います。
戦争体験者の話「いつも、銃弾が飛び交っている下にいた。いまで
もよく夢に見る」と。
アフガニスタンで砂漠化した広大な土地に樹木を植え、緑化を成
功させた中村哲さんは言います。「戦争に加わらない国、日本への
信頼は大。自衛隊が海外で戦うようになれば、むしろ襲われる。活動
をやめるほかない。」
「戦争をしない国」は、無力で消極的ではありません。世界から信
頼されています。
2014 年6月
憲法9条を守る一宮市民の会
6
寄稿
違憲立法審査権思う
高松
利夫
学生時代に習った三権分立で立法・行政は現実によく目にします。しかし、司法の中の違憲
立法審査権は今まで目にしません。裁判の場でしか示されないのだろうか。今話題になって
いる集団的自衛権の問題は違憲の疑いが強いと思いますが、どのようにして違憲ということ
を示したらいいのでしょうか。何か起こって裁判にならなければ示されないのでしょうか。
事前に法廷の場で判断を仰ぐことはできないのでしょうか。特定秘密保護法でも同じ問題が
あります。
安倍内閣は憲法第 9 条を有名無実化しようとしているようです。立憲政治を否定しようと
しているようです。経済的には弱者には厳しく(消費税の増税等)、強者には優しい(法人税
の減税等)新自由主義を推し進めているようです。何か歴史が逆行しているようです。貧富
の差がますます大きくなりそうです。特に年金者は確実に生活が厳しくなっていきます。将
来年金で生活をする人はさらに厳しくなります。
労働法制についても同じ問題が出ています。残業代ゼロ法案はその際たるものです。非正
規労働はさらに厳しくなりそうです。使用者はさらに自由に裁量できるようになりそうです。
弱い立場の人を守ろうという姿勢がありません。この面でも歴史に逆行しています。この事
態にどのように対処したらいいのでしょうか。
夏の平和集会
「秘密保護法から集団的自衛権の行使へ」
――― 安倍政権のねらうもの ―――
講師:中谷
雄二 弁護士
日時:8 月 1 日(金)午後 6 時 30 分から
場所:一宮市民会館大会議室
オープニング:一宮うたごえ Tomorrow
参加費:500 円
主催:夏の平和集会実行委員会(憲法 9 条を守る一宮市民の会も参加)
尾張一宮駅前の宣伝行動 ご協力ください
7月5日(土)午後5時から6時頃まで
(7 月 12 日(土)は、落合恵子さんの講演会のため)
8月9日(土)午後5時から6時頃まで
7
第6回市民へいわ百花展―――「今、考えよう
平和を」
前期・2014 年 8 月 9 日(土)午前 11 時から午後 9 時まで
10 日(日)午前 9 時から午後 7 時まで
尾張一宮駅前ビル(アイビル)3Fシビックテラス
オープンギャラリー
作品搬入・8 月 9 日(土)午前 9 時 搬出・8 月 10 日(日〉午後 7 時
後期・2013 年 8 月 15 日(金)~ 8 月 25 日(月)ケアハウスちあき1Fギャラリー
開館 9 時~17 時・休館日は日曜日
作品搬入・8 月 14 日(木)10 時~11 時、搬出・8 月 26 日(火)10 時~11 時、
主催・市民へいわ百花展実行委員会
連絡先・中村美代子(45-1440)柴田伸治(76-6557)
出品要綱・出品者の資格、作品内容について制限はありません。作品は問いません。
但し、搬入、展示が可能なもの。お-人 2 点以内、参加協力費・団体 1000 円、個人 200 円。
申込み・7 月 31 日までに「申込書・出品票(受付用)」を実行委員会へ提出して下さい。
搬入、搬出・団体、個人の責任でお願いします。
(会報発行の日程上、まだチラシができていませんので、申込書など詳細はお問いあわせ
下さい。)
第 58 号送ります
先日は、映画「標的の村」へ沢山の方がお越しいただきありがとうございました。今号に
皆さんの感想の一部を掲載致しました。さて、1 頁に御案内を致しましたが、7 月 12 日(土)
に落合恵子さんの講演会を行います。是非お出かけください。この講演会の御知らせのため
に、今号は予定を早めて発行しました。それから、浅井町 9 条の会は、カラー刷りの会報の
発行と配布を精力的に継続されています。今回浅井町北部に全戸配布をされた特別号を、お
許しを得て白黒で増し刷りしました。また、一宮 9 条の会が 6 月 14 日に一宮駅前で配布し
ましたチラシを 6 頁に掲載しました。
さて、作家の高村薫さんが「集団的自衛権の行使を容認するとはどういうことか。戦争に
参加することを可能にするということだ。自衛隊が戦争にゆき、他国民を殺したり、自衛隊
員が戦死する事態が起きるということだ」と指摘しています。しかし、政府が示した閣議決
定案は、
「国民の権利が根底から覆されるおそれがあれば、海外での武力行使ができる」とし
ています。この「おそれ」を判断するのが時の内閣です。同盟関係でイラク戦争に参戦した
英国は、6 年間で l79 人の兵士が戦死しました。しかも、この戦争は、大量破壊兵器がある
という誤った情報ではじめた戦争でした。英国はアフガニスタン戦争でも 453 人の戦死でし
た。「若者の命と巨費を投じて我々は何を得たのか。よその国を切り刻んだだけだ」
。ある英
国民の述懐です。集団的自衛権とは、このように、若い命が散ることです。
(高村さんの指摘
は、毎日新聞 6 月 14 日。英国の例は朝日新聞 6 月 l8 日を参照しました)。
(6 月 18 日、松田恒彦)
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