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テクニカル ハンドブック

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テクニカル ハンドブック
テクニカル
ハンドブック
Macintosh / Windows
全 般
●電源について (電源ノイズについて)
周辺機器の駆動などの影響でコンピュータ内部の電源にノイズが発生する場合があります。
これらのノイズ
の影響でアナログ系のS/N比低下、
同期関連クロックへの悪影響などが考えられます。
1212IOのカードへの
電源供給は専用の安定化レギュレータを使用していますが、
これらを極力低減するためには以下の環境でご
使用ください。
1.ハードディスクなどのストレージ機器は外付けを使用し、内蔵品の使用は避ける。
2.コンピュータの電源(AC100V)の安定化(ACラインフィルター、
専用安定化電源などの挿入)
3.コンピュータのそばで誘導ノイズが発生するような機材の使用を避ける。
(非防磁スピーカ、モーターを使用した電気製品など)
4.アースの強化。
(コンピュータ本体へアース結線、ACコンセントの極性合わせ叉はコンセントを
逆に差してみるなど)
●同期およびS/P DIFについて
1.デジタルオーディオプログラムの中には、
外部からのSMPTEまたはMTC
(MidiTime Code)
に同期
する機能を持っているものが有ります。
この機能を選択した場合、
ソフトウェアは、
外部タイムコードとの同
期を保つためにオーディオデータの実時間補間処理をします。
この時に、
オーディオのクオリティが犠牲に
なることがあります。
ソフトウェアとそのマニュアルでは、
この機能を選択しない場合には、
オーディオがタ
イムコードと同期しない(ずれる)、と警告していることがあります。
2.ADATシステム、または外部のSMPTE - Word Clockコンバーター(Mark of the UnicornのMTP-AV
など)
と同時に1212 I/Oを使用する場合には、
このオーディオの同期は、
1212 I/Oのハードウェア内で直接
処理されます。1212 I/Oのワードクロックが外部オーディオ機器
(ADATシステムなど)に一旦同期される
と、
コンピュータ上のオーディオ、
外部オーディオ、
SMPTE/MTCがコントロールするMIDIトラックは、
同期
が保持されたままになります。
*1,
2の様に、
オーディオプログラムのソフトウェア同期は、
オーディオの質を劣化させることがあります。
1212 I/Oを使用していて、
ソフトウェア同期が必要ない場合は、
その機能を
「使用しない」
に設定して下さい。
3.サンプリングレートの統一
レコーディング時に、プログラムで設定されているサンプリングレートと外部クロックソースのサンプル
レートは必ず一致させるようにしてください。
一致していない状態ではピッチの変動など、
正常に録音、
再生
ができません。
4.ワードクロックを使用した外部同期について
ご使用のワードクロック発生器等のクロック周波数は40KHz∼48.4KHzの範囲内にあるでしょうか?
1212I/Oはこの範囲の周波数以外のサンプリングレートには対応していません。
もしこの範囲内で同期しな
い(ロックしない)場合はコルグインフォメーションセンターにお問い合わせください。
5.S/P DIFについて
接続するS/P DIF機器によってはジッターずれ許容範囲に差があり、
録音、
再生に支障が出るケースがあり
ます。この場合前述の
【電源について】
に記載されているように電源回りの改善も有効な方法です。
それでも
改善されない場合はコルグインフォメーションセンターにお問い合わせください。
Windows
PCI バスでのデータ転送に関する問題
過度の PCI バスの使用に対する警告
1212I/OはPCIバスを介して、一定の間隔(約3000回/秒)のデータ転送が出来ることを前提にしてい
ます。他のデバイス等が必要以上にPCIバスを占有してしまうと、1212I/Oが1つのデータ転送を終了す
る前に、次のデータ転送が始まってしまい、オーディオ信号の流れが乱れます。1212 I/Oは、この様な状
況を常にチェックしており、そうなった場合に「Excessive PCI Activity」 警告を表示します。この
警告が発生する場合は、以下の方法で解決できる場合があります。
1.モニターの表示色数の変更
表示色数を変更(少なくする)する事により、オーディオデータの処理時間、能力が向上します。
2.ビデオカードのアクセサレーション設定の変更
「コントロールパネル」→「画面」→「ディスプレイの詳細」から「詳細プロパティー」を選び「ハードウェ
ア・アクセサレーター」のパフォーマンスを下げます。
この方法は、画面表示能力は低下しますが、オーディオデータの処理向上には有効です。
3.スクリーンセーバーの「オフ」
スクリーンセーバーによっては、大きな画像処理を要しますので1212I/Oデータ処理の妨げになる場合が
あります。
4.1212I/O の PCI アクセス優先順位を変更する
1212 I/Oカードと、他のPCIカードを差し替えてみてください。場合によっては(使用しているコンピュー
タのPCI BIOSに依存してます。)カードの新しい位置関係によって、割り当てられたPCIバスの優先順位
が変更され向上が期待できます。
5.特定のグラフィックカードをご使用の場合
「Matrox」社製「Millennium」または「Mystique」ビデオカード用の古いバージョンのドライバをデフォ
ルト設定で使用するとデジタルオーディオの妨げとなります。この症状を解決したドライバのアップデー
ト版がメーカーで用意されていますが、もしなんらかの理由で古いドライバを使用し続けるのであれば次
のようにしてください。
1) お使いのコンピュータの「system.ini」ファイルに次の2 行を付け加えてください。
[mga.drv]
PCIChipset=1
2) 「Advanced Matrox」セットアップ内の「Use PowerGDI」アクセラレーション機能
を" オフ"にしてください。
(「Advanced Matrox」セットアップは、コントロールパネル→「DisplayProperties」→「MGA
Settings」→「Advanced」→「Performance」
)
3) その他のPCI グラフィックカードをご使用の場合
他のPCI ビデオカードを使用している場合は、スタンダードWindows95 VGA ドライバをインス
トールしてみてください。もしこれで問題が無くなれば、ビデオカードの専用ドライバの影響だと
考えられます。この場合はドライバをアップデートするか、上記と同じ問題を持つMatrox社製のも
のと類似したカードに交換する方法があります。
4) S3 ドライバ
S3社は、すべてのVGAカードの S3ドライバは"System.in"ファイルに以下の行を追加することに
より、問題を解決できるとしています。(www.s3.com参照)
1."system.ini" ファイルの【display】の部分に移動します。
2.【display】の後に"bus-throttle=1" を追加します。
3.【system.ini】ファイルを保存して、再起動します。
5) 2MByte 以上のビデオRAM(VRAM)搭載を推奨
Windows95は、ビデオデータをハードディスクへキャッシング(蓄える)しますが、これもリアル
タイムパフォーマンスの効率を下げてしまいます。このキャッシングの頻度を押さえるには、ビデ
オカード上のRAMを最低でも2MBytes以上搭載することを推奨します。
【全般的なパフォーマンスの向上】
最適なパフォーマンスを実現するための
Windows95 の設定
リアルタイム・アプリケーション動作では、表面的には影響のないような機能でも、スム−ズな動作を妨
げるという点で問題になることがあります。デジタルオーディオプログラムにおいて、このような問題は、
オーディオ音声にポップ音やクリックノイズを発生させたり、オーディオ音声をドロップアウトさせたり
します。これらの問題は、Windowsのシステムを注意深く設定することによって防ぐことができ、より安
定したオーディオパフォーマンスを実現することが出来ます。
1.CD の自動挿入機能の「オフ」
2.ネットワーク機能の「オフ」
3.ウィルス検知プログラムの「オフ」
4.Windows およびBIOS の省エネルギー設定の「オフ」
5.Windows のコントロールパネル内の「FindFast」の一時停止
注)以下の作業はWindows に関する深い知識が必要です。安易に変更しますとシステム全体に影響しま
すのでご注意ください。
6.スワップファイルのサイズを1 つに設定する
仮想メモリ・スワップファイルのリサイズを繰り返すことは、リアルタイム処理において問題の原因とな
ります。これはスワップファイルを一定のサイズにすることで防ぐことができます。具体的には次の手順
にしたがって操作してください。
1)コントロールパネル->システム->システムプロパティ->パフォーマンス->仮想メモリをオー
プンします。
2)最大値と最小値を同じ値に設定します。これでスワップファイルのサイズを固定しました。
※スワップサイズをいくつに設定すれば良いか判らない場合は、インストールされているRAMの容
量に合わせてみて下さい。もし16MBytesのRAMがインストールされているなら最大値/最小値と
も16MBytesにすれば良いことになります。
7.ディスクキャッシュの最大値を設定する
Windows95 のダイナミックディスクキャッシングは、リアルタイムアプリケーションにおいて問題とな
ります。キャッシュサイズが極端に大きくなった場合、キャッシュ¥をメンテナンスする作業がプロセッ
サに重い負担をかけてしまいます。結果的にオーディオ処理を持続させることができずに、オーディオ音
声のドロップアウトが生じてしまいます。
これを防ぐには、メガバイト単位でキャッシュサイズを制限するよう「SYSTEM.INI」ファイルをエディッ
トします。具体的には次の手順にしたがって操作してください。
1) スタートメニューで「Run」を選択します。
2) 「SYSEDIT」と入力します。
3) SYSTEM.INI ウインドウを選択します。
4)[386ENH]とラベルされているセクションの後に次の行を付け加えます。
(大文字もそのまま入力
してください。)
[VCACHE]
MaxFileCache=4096
これで、キャッシュサイズの最大値は4096k(4MBytes)に制限されました。この値から始めて、他の値
でも試してみてください。
8.「Write-behind」キャッシュを不使用にする
「Write-behind」キャッシングもリアルタイム処理の問題の原因となります。この機能を使用しないよう
にするには、次の手順にしたがって操作してください。
1) コントロールパネル->システム->パフォーマンス->ファイルシステム->トラブルシューティ
ングをオープンしてください。
2) 「Disable write-behind caching for all drives.」
(全てのドライバの「Write-behind」キャッ
シングを不使用にする)をクリックします。
9. 他のバックグラウンド処理を削除する
バックグラウンド処理は、CPUの能力を消費し、リアルタイム処理の妨げとなります。どのようなバック
グラウンド処理(ビデオパネルのような)が実行されているかはCTRL-ALT-Deleteキーを押すと見るこ
とができます。
【カードのインストールについて】
1. カードの装着
1212I/OはWindows95のPlug&playに対応しています。PCIバス規格が2.0以上であればPCIスロット
にボードを確実に挿入、固定してコンピューターの電源を入れますとWindows95が1212I/Oカードを認
識して「ドライバーディスク」の挿入を求めてきます。指示にしたがってドライバーを正常にインストー
ル後、適正なリソースを自動設定し使用可能な状態となります。
2. カードが正常に動作しない
1)コントロールパネル→マルチメディアプロパティーの再生、録音デバイスに[1212IO]が登録され
ているでしょうか。ここで登録されていない場合は以下の問題が考えられます。
2)IRQなどリソース競合が発生している。
コンピュータの電源を切り、
一度カードを抜いて再度挿入後コンピュータの電源を入れてみて下さい。
(ISAバスカードを複数使用している場合は完全なリソース不足が考えられます。この場合は任意のISA
カードの使用を[不可]としてリソースを解放して下さい。)
3)BIOSのPCI 設定が手動になっている。
BIOS設定のマニュアルを参照の上、[自動(AUTO)]にしてください。
4)他のサウンドカード用ウェーブデバイスドライバーと衝突している。
1212IO以外のサウンドカードの使用を[不可]にしてください。ただしマザーボード上にサウンド機能
があらかじめ含まれる場合、逆にサウンド機能を[使用不可]にすると1212IOが使用できない場合も
あります。
5)1212I/Oが不明なデバイスド ライバーとして登録されている。
1212IOを装着したままWindowsの再インストールなどを行うと、コントロールパネル→システムプロパ
ティーで[その他のデバイス]に1212IOのドライバーがインストールされてしまう場合があります。こ
の場合このドライバーを[削除]してWindowsを再起動してください。正常にインストールされる場合
は再度ドライバーインストールが要求されますので、指示にしたがってインストールを進めて下さい。
Macintosh
フリーズやクラッシュ時の対処
何等かの理由により、1212 I/O使用時にLogic Audioがフリーズ、もしくはクラッシュなどを起こした
場合、Macをすぐに再起動(ホット・リスタート)するのではなく、必ず一旦Macの電源を切り、20秒ほど
待ってから再起動(コールド・スタート)してください。単純に再起動(ホット・リスタート)を繰り返しただ
けでは、1212 I/O用ドライバが1212 I/Oカードを初期化しないことがあります。
他のオーディオハードと1212 I/Oの同時使用
DAE/TDM、Audiowerk8、Mac AV等、他のオーディオハードウエアと1212 I/OをLogic Audio上で
同時に使用することは、極度のパフォーマンス低下を招く恐れがあるため推奨できかねます。かなり洗練、
最適化された、ハイパワーCPUの環境下でのみ試してみる価値はあると思いますが、同期等、種々の問題
が生じる可能性があります。それら他のオーディオハードウエアと1212 I/Oの同時使用に関して、動作保
証はできかねます のでご了承ください。
Macが1212 I/Oカードを認識しない!
Mac起動時に上記「アイコンが表示されない」または「アイコンに赤いバツ印が付く」などの場合、12121 I/Oド
ライバが正常に機能せず、「Mac自身が1212 I/Oカードを認識していない」トラブルが生じていることになります。
このような場合、以下の対処法を試みてください。
正常時
→
異常時
または
起動時にアイコン表示しない
1)P-RAMクリア
一旦Macの電源を切り、20秒ほど待ってから、Macの[Command]、[option]、[P]、[R]の4つの キーを同時に押しながら再起動(コールド・スタート)します。単純にMacの再起動(ホット・リスター
ト)を何回繰り返したとしてもこの手のハード系トラブルは回避できませんのでご注意願います。
2)ドライバの再インストール
ドライバが破損している場合も考えられますので、Korg製1212 I/O機能拡張をフレッシュなものに
入れ替えます。その際にMacのシステムフォルダ内、初期設定フォルダの中の「1212IO
Preferences」初期設定ファイルを削除します。
→
→
入れ替え
削除
3)外部SCSI機器の電源を落としてみる
Mac起動時のバス・チェックの際に外部SCSI機器のチェックと1212 I/O機能拡張ファイルのロード
が同じタイミングで行なわれた場合、1212 I/O機能拡張ファイル正常に読み込まれないことが生じ
る時があります。そのような時、外部SCSI機器の電源を切ってMacを起動してみてください。
4)1212 I/Oカードの再インストール
上記方法で解決しない場合、1212 I/Oカード自身が挿入されているPCIスロットを変えてみます。
これによりカードが再認識される場合があります。またMac自体の電圧が下がっている場合、PCIに
供給される電圧が不足しカードを認識しない場合があります。AC電源の蛸足配線が起因している時
などはこれを先ず解決します。
【お問い合わせについてのお願い】
1)1212IOはコンピュータ周辺機器のためトラブルの原因要素が特定しずらい場合があります。
お問い合わせはできるだけ電子メール (弊社ホームページ経由) で、特に同期関連は出来る限り詳細な
情報でお願いいたします。
2)録音、再生、同期に関するお問い合わせの際は、1212IOに添付されているユーティリティーソフトでも
確認してみてください。原因の特定が早くなります。
最新情報、メールでのお問い合わせは下記へ
コルグホームページ URL(http://www.korg.co.jp)
その他のお問い合わせ先
コルグインフォメーション (03)5376-5022
【重要】
デジタルオーディオ機器と
1212I/O との接続について(相性問題)
近年デジタルオーディオ機器が多く発売されていますが、多くの場合ほとんど問題はないのです
が、一部の機種におきまして規格が同じであっても(例:S/P DIF、WorldClockなど)
、様々な
要因(機種の特性、個体差、使用ソフト、ハードディスクの状況、電源等)によって、同期がう
まくとれない場合があります。例えば、以下のような症状です。
1 S/P DIF 経由で1212I/O を接続した場合、ジッターの許容範囲誤差、カードへの電源供給
状態が悪い、デジタル系インターフェイスのチップセットとの相性などの理由で録音、再生にノ
イズが混在する、あるいは音質の劣化が発生する場合がある。
・確認されている同期が取りにくい機種
DAT :パイオニア社製D-05,D-HS5ティアック社製DA-20MkII(S/P DIF)
デジタルミキサー:ヤマハ社製01V(ADAT)
(DATでは、SONY社製ではほとんど問題は起きておりません。)
(デジタルミキサーでは、01V 以外ではほとんど問題は起きておりません。)
2 同上の理由でWorldClock(外部クロック)を使用して1212I/Oがスレーブの場合、クロッ
クがはずれ(ロックしない状態)同期に支障をきたす。
・確認されている同期が取りにくい機種 ヤマハ社製 02R,03D,01V
音質劣化を防ぐために、ワードクロック・ジェネレーターをお使いください。
(推奨モデル:MOTU 社製 Digital Time Piece、Alesis 社製BRC)
これらの様な症状が確認されましたら、まず以下のことをご確認ください。
1) このテクニカルガイドにある【電源について】をご覧になり、電源環境の改善を試みる。
2) 1212I/Oに添付されている、ユーティリティーソフトのみをご使用になり同じ症状が発生
するか、確認する。
(ユーティリティーで発生しない場合は、ご使用のアプリケーションソフトの
影響も考えられます。)
3) ワードクロックの場合、1212I/Oに接続された機器のターミナル抵抗(終端抵抗)の設定
を確認する。(それぞれの機器の説明書をご覧ください。)
以上の状況を確認したにもかかわらず、改善が見られない場合はコルグインフォメーションセ
ンターにお問い合わせ下さい。(状況を確認するために数日お時間をいただく場合があります。)
また、場合によってはハードウェアの改良で、これらの機種と対応が可能となります。この場
合1212I/Oのチップ変更等が伴いますので有償対応(およそ6,000円)とさせていただきます。
*Macintoshをご利用の場合、G3モデルにつきましては従来のモデルよりも電源状態が安定しており、特
にS/P DIF 系統に有効であることが確認されています。
Cubase VST for Macintosh / Windows についての Q&A
Q: Cubase VST for Macintosh / Windows を1212I/Oで使用する場合の推奨動作環境を教えてくださ
い。
A: BUS の使用数に応じてCPU 負荷がかかりますので、Macintosh...PowerPC604e-200MHz 以上、
Windows...PentiumII-200Mhz以上をお奨めします(Cubase VST for Macintoshと1212I/Oの使用に
おいて、PowerPC604e-132MHz は使用できませんのでご注意下さい)。
Q: Cubase VST for Macintoshで1212I/O を使用する場合は、どの様なドライバが必要ですか?
A: Cubase VSTのフォルダ内に "ASIO Drivers"というフォルダがあります。この中の"1212 I/O" とい
う機能拡張書類をシステムフォルダにドラッグ&ドロップして下さい。その後再起動する事でカードを認
識します。
Q: Cubase VST for Windows で1212I/O を使用する場合は、どの様なドライバが必要ですか?
A: 1212I/OのWindows用ドライバの他にASIO用のドライバが必要です。Cubase VSTの製品CD-ROM
に収録されていますのでインストールして下さい。
Q: 外部のデジタル機器と接続する場合、どの様な設定にすれば良いですか?
A: Audioメニューの"System"にある"Audio Clock Source"で設定を行います。Word ClockまたはS/
PDIF経由であれば "S/PDIF Input+Word Clock"、ADAT Optical経由の場合は "ADAT Input" を選択
して下さい。
Q: ADAT Sync ポートは使用出来ますか?
A: 現在の所、Macintosh版、Windows版ともに対応しておりません。ADAT等の外部機器と同期を取る
場合は、MTC またはMMC をお使い下さい。
DigitalPerformer2.4 についての Q&A
Q :ADATと1212 I/O 間で、サンプル精度のトランスファーは行えますか?
A :最新バージョンのDigitalPerformer2.4は、1212 I/Oカードを経由してADATとのサンプルアキュレー
トシンクを供給します。
この機能により、ADATオプティカル信号使用時に、ADATとのサンプル精度のトランスファーが可能と
なります。
Q :外部のソースからシンクを受けるのは可能ですか?
A :1212 I/Oは、Internal、WordClock、S/P DIF、ADATシンク、ADAT オプティカルからのWordClock
が供給可能です。ご使用の環境に併せて選択して下さい。
Q :外部機器(MTC やSMPTE 等)と同期を取ると、オーディオとMIDI がずれてしまう。
A :この問題はオーディオとMIDI が、別々のクロックで動いていることにより発生いたします。
こちらの解決には、LTCやSMPTE等の外部タイムコードからWordClockのストライプが可能な、MIDI
TimepieceAVやDigitalTimepiece 等のシンクロナイザが必要となります。
また、タイムコードとWordClockの両方から同期を行う場合は、出来るだけ早いハードディスクをご使用
下さい。(5400rpm以上、7200rpm推奨)
Q :スクラブ再生時に音が出ない。
A :1212 I/O のアナログアウトから出力されます。
Q :1212 I/O 経由で、プレミアプラグインのプレビューが再生されない。
A :DigitalPerformer2.4にて対応しました。こちらはアナログアウトから出力されます。また、プレビュー
タイムも最高60 秒まで設定できます。
Q :DigitalPerformer 上で1212 I/O を設定しても音が出力されない
A :コントロールパネルのサウンド設定で、出力、入力ともに内蔵を選択して下さい。こちらの設定で1212
I/O を選択するとDigitalPerformer の場合、誤動作を起こす場合がございます。
Logic Audio Platinum/Gold 3.5 & Korg 1212 I/O
Logic Audio Platinum/Gold 3.5
& Korg 1212 I/O
Logic Audio Platinum/Goldは、Korg 1212 I/Oに最適化されたダイレクトドライバを標準搭載しています。導入した
その日から、ADATオプティカル経由でデジタル8イン/8アウトの環境を構築することができます。
またLogic Audio Platinum/Goldは、1212 I/Oとの20ビットでのデータトランスファー・コミュニケーションを可能
にしています。(但しLogic Audioで生成されるオーディオファイルに関しては16ビットファイルになります。)
1212 I/Oオーディオ・オブジェクト
Logic Audioを起動するとアレンジ・ウインドウ上には1212 I/O用のオーディオ・トラックが表示されます。
任意のオーディオ・トラックをダブル・クリックするとエンバイロメント・ウインドウが開き、Audioレイヤー
上には、24のトラック・フェーダー、8つのバス・フェーダー、12のアウトプット・フェーダー、12のモニ
ター・フェーダー等が作られます。
任意のオーディオ・オブジェクトを選択すると、パラメーター・ボックスのDev(デバイス)のコラムには
「K12」という表示がされます。この表示がされているオブジェクトがKorg 1212 I/O用のオブジェクトにな
ります。またCha(チャンネル)のコラムでは、そのオブジェクトの「属性(役割)」を選択することができます。
↑
クリック選択
1212 I/O オーディオ・オブジェクトの種類
1212 I/O用のオーディオ・オブジェクトとして「トラック」、「バス」、「アウトプット」また、インプット
のモニタ音量をコントロールする「インプット」のオブジェクトが用意されています。
A
B
C
D
E
F
A
トラック・オブジェクト
オーディオ・トラックのオブジェクトです。24トラックまで用意されており、ステレオ・リンクボタンをクリッ
クすることで、ステレオチャンネル化することができます。その場合、ひとつのオブジェクトで直接AIFFステ
レオファイルを扱えるため、最大48チャンネルの同時発音(CPUパワーに依存)が可能です。
B
バス・オブジェクト
バス(サブ・ミキサー)のオブジェクトです。8つ用意されています。それらは 8チャンネルのサブ・ミキサーと
して使用することが可能です。ステレオ・リンクボタンをクリックすることで、ステレオチャンネル化するこ
とができます。その場合、チャンネル数は2X8=16チャンネルに増加します。
C
ADATアウトプット・オブジェクト
ADATアウトプットのオブジェクトです。8チャンネル分用意されています。ステレオ・リンクボタンをクリッ
クすることで、奇数/偶数アウト(1-2、3-4....)をステレオ・リンクさせることができます。
D
アナログアウトプット・オブジェクト
アナログアウトプットのオブジェクトです。L/R、2チャンネル分用意されています。ステレオ・リンクボタン
をクリックすることで、L/R(1-2)をステレオ・リンクさせることができます。
Logic Audio Platinum/Gold 3.5 & Korg 1212 I/O
E
S/P-DIFアウトプット・オブジェクト
S/P-DIFアウトプットのオブジェクトです。L/R、2チャンネル分用意されています。ステレオ・リンクボタン
をクリックすることで、L/R(1-2)をステレオ・リンクさせることができます。
F
ADAT, S/P-DIF, アナログの各インプット・オブジェクト
レコーディング時の各インプット・モニタ音の音量をコントロールするオブジェクトです。このオブジェクト
は1212 I/Oの機能上の制限により、モノラル・インプット信号のモニターをセンター定位で聞くことはできま
せん。パンを中央にセットしてもモニタ音はL/Rどちらかに振られます。
イン/アウトの選択
各オーディオトラック・オブジェクトには、インプット、アウトプットの選択コラムが用意されています。ま
た、各バス・オブジェクトにはアウトプットの選択コラムが用意されています。
ステレオ・リンクしたオーディオトラックのインプットは、1-2、3-4...等、奇数/偶数トラックがリンクした
表示になります。アウトプットに関しては最初からステレオ・リンクした形で表示され、パンを左右に振るこ
とで両アウトプットに送られる信号の量を変えることができます。
Mono-IN
Stereo-IN
L-PAN = OUT-1
(奇数OUT)
Stereo-OUT
R-PAN = OUT-2
(偶数OUT)
IN
OUT
1212 I/Oカードのハードウエア設定
1212 I/Oカード自体のハードウエア・セットアップは、
基本的には1212 I/O付属のユーティリティー・ソフトで
行ないます。Logic AudioからはFile>Preferences>
Audio Extentionページの1212 I/Oのブロックに用意さ
れた、特に頻繁に変更するであろう重要なオプションの
みを設定することができます。
Input Gain
アナログインプットのゲインを0∼255の間で調整できます。
(0 =OFF ∼ 255 =Max)
Clock Source
デジタル・クロックの同期ソースを選択します。
Internal
Logic Audioを自走させる場合に選択します。1212 I/Oカードは自身に
搭載されている水晶発振子のクロックをマスターにし動作します。サンプ
リング・レートはLogic AudioのAudioウインドウ>Options>44100
(48000)で設定します。
S/P DIF
S/P DIF端子に接続されているデジタル機器の発生するクロックがマスターになります。Word
Clockインプットに外部クロックを接続している場合にはS/P DIFからのデジタル・クロックは
無視され、Word Clockインプットに接続している外部クロックがマスターになります。
この場合、それらクロックを発生する機器、またはそのクロックに制御されている(スレーブ状
態にある)機器が発生するSMPTEもしくはMTCをタイムコード・マスターとしてLogic Audioに
供給してください。そうでないとMIDIとAudioの同期がずれてしまいます。
ADAT
ADAT Opticalからのクロックがマスターになります。ADAT Optical端子から供給されるク
ロック対して同期する場合、このオプションを選択します。その場合Logic Audioには、必ず
BRCの生成するSMPTEまたはMTCをタイムコード・マスターとして供給してください。そうで
ないとMIDIとAudioの同期がずれてしまいます。
注意:選択したクロックソースからは、常にクロックが供給されている状態にしておいてください。そ
うでないとクロックエラーが生じ「デジタルノイズ」、「左右逆転」などの現象が生じる場合が
あります。
Clock Sourceと同期システム例
それぞれのシステムにおいて、タイムコードおよびクロックのマスター機器が[M]で表示されています。1212
I/Oで外部同期を掛ける場合、Logic Audioに供給されるタイムコードは、1212 I/Oに供給されるクロックと
同一のクロックで制御されているタイムコード・マスターから送られなくてはいけません。同一のマスター機
器から送られるタイムコードおよびクロックに同期する場合、Logic Audio自体のAudio Syncモードは、Word
Clockをクロックマスターにしている場合[Digital]に、ADATをクロックマスターにしている場合[External/
Free]に設定します。
タイムコード
MTC or SMPTE
LogicAudio
ADAT Sync
9pin port
BRC
ADAT Sync 9pin port
ADAT
[M]
1212 I/O
Clock Source= ADAT
Word Clock *注意*
デジタル・クロック
ADAT Optical In-Out
1212 I/OのWord Clock OUTからBRCの(48kHz)Word Clock INへの結線は、BRCマスターのシステ
ムにおいて、Logic Audio&1212 I/OをClock Source=Internalでマスターにする際(BRCスレーブ)や、
1212 I/OのS/P-DIF InputからADATの各チャンネルにレコーディングする際に必要な結線です。
タイムコード
MTC or SMPTE
LogicAudio
デジタル・クロック
Word Clock
or S/P-DIF
同一の機器
[M]
Word Clock or S/P-DIF
ADAT
1212 I/O
Clock Source= S/P
ADAT Optical
In-Out
デジタル・クロック
LogicAudio
LogicAudio
タイムコード
SMPTE
[M]
ADAT Sync 9pin port
ADAT Sync 9pin port
ADAT
ADAT
1212 I/O
1212 I/O
Clock Source= ADAT
ADAT Optical
In-Out
デジタル・クロック
[M]
Clock Source= Internal
ADAT Optical
In-Out
デジタル・クロック
Logic Audio Platinum/Gold 3.5 & Korg 1212 I/O
インプット信号のモニタリング
インプットされる信号のモニタリングは、1212 I/Oではカードの回路上、独立した「インプット・モニタリン
グ」用のオブジェクトを使用して行ないます。
各オーディオ・チャンネルに用意された[Out]のルーティングは、純粋にレコーディングおよびプレイバック時
の信号の出力先を設定するもので、レコーディング時のインプット・スルーモニタの出力先ではありませんの
で注意が必要です。
入/出力信号の流れ
そのチャンネルの出力先を決定するには、[OUT]のコラムをクリックすると開くメニューから信号の出力先を
選択します。下のオブジェクト上では、[IN][OUT]共に[ADAT 1-2]に設定されています。[OUT]コラムはイン
プット・スルーモニタの出力先ではないのでご注意願います。
[IN]
[OUT]
下図左は、ADAT 1-2から入力された信号をそのチャンネル・トラック
(Track 1-2)にレコーディング、そのトラックをADAT 1-2に出力する時の
[OUT]の設定と、信号の流れです。初期状態ではこうなっています。
右図は、ADAT 1-2から入力された信号をそのチャンネル・トラック
(Track 1-2)にレコーディング、そのトラックをADAT 7-8に出力する時の
[OUT]の設定と、信号の流れです。
ADAT Optical (1-2)
Channel Obj.
ADAT Optical (1-2)
Channel Obj.
Audio Channel (ADAT 1-2)
Audio Channel (ADAT 1-2)
LA Audio Track
ADAT 1-2
LA Audio Track
ADAT 1-2
[OUT] (ADAT 1-2)
[OUT] (ADAT 7-8)
ADAT Optical (1-2)
ADAT Optical (7-8)
上記のルーティングの場合、レコーディング時のインプットスルー・モニタは「外部デジタルミキサーのADAT
1-2チャンネル」上で行なうことができます。
インプットスルー・モニタ専用のオブジェクト
Logic Audioには1212 I/O用のインプットスルー・モニタ専用のオブジェクトが用意されています。モニタリ
ング専用信号の出力先として、ADAT 1-2∼7-8、S/P DIF、Analog 1-2の各端子を選択することができます。
前述、「1212 I/O オーディオ・オブジェクトの種類」で解説した[F]のオブジェクト、「ADAT, S/P-DIF, ア
ナログの各インプット・オブジェクト」がそれにあたります。このオブジェクトは初期状態では、各チャンネ
ル・オブジェクトの下に位置しています。見えない場合は画面を下にスクロールしてみてください。
各インプットモニタ・オブジェクトは「ステレオ・リンク」させ、偶数オブジェクトを見えないところに移動、
下図のようにモニタ・フェーダー群の並び具合をアレンジすると使い易いでしょう。
これら各インプットモニタ・オブジェクトの[OUT]コラムに、レコーディング時のスルーモニタ信号の出力先
をアサインすることで、レコーディング・モニタ信号を、インプットチャンネルごと、任意のポートから出力
することができます。
各インプットに対する
モニタ信号出力先
各インプットに対するモニタ・フェーダー
各インプットモニタ・オブジェクトには「In xxx」の属性が与えられています。言い換えれば「In xxx」の属
性を与えたオーディオ・オブジェクトがインプットモニタのオブジェクトになります。この属性は、そのオブ
ジェクトを選択、パラメータ・ボックスの「Cha」コラムで確認することができます。また、[OUT]コラムの
メニューから、そのチャンネルにインプットされる信号のモニタ出力先を選択します。
下図右端のインプットモニタ・オブジェクトは、ADAT 1-2に入力された信号をS/P DIFからモニタ出力する
場合の設定例です。
ADAT 1-2の入力
信号をS/P DIFか
らモニタ出力
Logic Audio Platinum/Gold 3.5 & Korg 1212 I/O
[IN]
[OUT]
Monitor
[OUT]
左図の様に一対で用意した「オーディオチャン
ネル・オブジェクト」と「インプットモニタ・
オブジェクト」の信号の流れは以下のようにな
ります。 インプットモニタ・オブジェクトの
フェーダーでは、モニタ音のみの大きさをコン
トロールできます。
ADAT Optical (1-2)
Channel Obj.
Audio Channel (ADAT 1-2)
Input (Monitor)
Obj.
ADAT 1-2
LA Audio Track
ADAT 1-2
[OUT] (ADAT 1-2)
[OUT] (S/P)
ADAT Optical (1-2)
S/P DIF
ADAT 1-2∼7-8のレコーディング・モニタを全てS/P DIFから行なう設定例
ADAT 1-2∼7-8のレコーディング・モニタを全てAnalog OUTから行なう設定例
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