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テーマ10 パラリンピック競技大会 - 東京オリンピック・パラリンピック招致

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テーマ10 パラリンピック競技大会 - 東京オリンピック・パラリンピック招致
10
パラリンピック競技大会
Paralympic Games
ユニバーサルデザイン都市で開催されるパラリンピック
− スポーツ都市東京
Sport Tokyo - Games in the universally-designed city
that embraces Paralympic values
264
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
265
10
パラリンピック競技大会
10
パラリンピック競技大会
10.1 パラリンピック競技大会を開催するに際しての全体的な考え方及びコンセプトを説明してください。
10.3 貴国/地域/都市でこれまでに開催したことのある障害者を対象とした主な競技大会の例を挙げてください。
パラリンピック競技大会が、貴国・地域にどのようなレガシーをもたらすか、スポーツや社会の発展にどのように寄与す
るかについて説明してください。
障害者スポーツ競技大会の経験
例えば、東京都は「10年後の東京」において、ユニバーサルデザイ
ンや障害者に対する施策について、重要な約束をしている。パラリン
ピック競技大会を主催することで、そうした取組が促進されるだけ
でなく、障害のある人々が新たにスポーツに取り組むきっかけとな
り、さらに幅広いレガシーをもたらすことができる。こうしたことに
より、以下のような取組が促進される。
全体的な考え方、コンセプトとレガシー
考え方&コンセプト
真に選手のためのパラリンピック競技大会を計画、実現すること
が、全体を通して根底に流れる哲学である。2016年東京大会は、障
害を有する選手に達成感と充足感をもたらすスポーツの祭典となる。
・ 障害者を含む、すべての人々が身近でスポーツを楽しめる環境整
備を行う。
・ 健常者と障害 者のスポーツ団体が連携し、選手の強化や指導 者
の育成を促進する。
パラリンピック競技大会を、オリンピック競技大会から連続した
60日間のひとつの祭典として実施することが基本的なコンセプト
となるが、当然のことながら両大会はそれぞれ独自の個性や雰囲気
を有する。パラリンピックの競技会場、練習会場、選手村、大会サー
ビスやスタッフは、オリンピックのものと同様ではあるが、パラリン
ピック特 有の要 件についても十 分に配慮し、行き届いた計画とす
る。
パラリンピック競技大会は、アクセシビリティに配慮した会場や
インフラの整備を促進する。その結果、オリンピック・パラリンピッ
ク関係の施設や公共交通だけでなく、東京のまち全体が、障害者や
高齢者をはじめとするすべての人々にとって、安全で快適に移動で
きるようになり、ユニバーサルデザイン都市・東京の実現が促 進さ
れる。
半径8km圏内に、選手村、IBC/MPC、IPCホテル、そして射撃を
除く競技会場を配置する。また、パラリンピック選手が最大限に力
を発揮できるよう、選手村には世界最高水準のバリアフリー施設や
設備を備える。
また、パラリンピック競技大会は、最先端の技術を活用してコミュ
ニケーション上のバリアフリー化をも推進する。
75%の選手が10分以内に選手村から競技会場へ 移動すること
ができる。この結果、移動による選手の負担は軽 減され、最高のパ
フォーマンスを可能とする。
レガシー
テーマ1の1.4、1.5、1.6で述べたように、オリンピック競技大会と
パラリンピック競技 大会の開催は、東京そして日本に、社会、経済、
環境、スポーツの各分野にわたり、幅広いレガシーをもたらす。そし
て、その多くは、障害 者、高齢 者を含めたすべての人々の「機 会」を
拡大する。
大会は、共生社会を実現し、障害者の自立を支援する。また、以下
の取組を促進する。
・ 障害の有無に関わらず、誰もが相互に人格と個性を尊重し支えあ
う共生社会を実現する。
・ 障害を持つ人々が日々直面している問題や、パラリンピックの価
値や理 念等について知り、身近な問題として考える機 会を増や
し、人々の理解を深める。
・ 継続的に学校や企業への教育プログラムを実施する。
・「10年後の東京」において推進することとしている、障害者の勤
労条件の向上や、障害者が働き続けられる環境づくり、障害者の
社会参加や地域との交流の活性化などの取組を加速する。
わが国は、東京のみならず他の地域においても、多くの障害者ス
ポーツ競技大会を開催した経験を有する。
若者に高レベルな競技機会を提供し競技力の向上を図るとともに、
障害者スポーツの普及を促していく。また、アジアユースパラゲーム
ズは、パラリンピック競技に対する人々の認識と興味を呼び起こす
契機ともなる。
東京では、
2009年にアジアユースパラゲームズを開催し、
アジアの
表 10.3 障害者スポーツ競技大会の開催実績
年月
競技名
大会名
開催場所
アーチェリー、陸上競技、水泳 等
ジャパンパラリンピック競技大会
̶
陸上競技
大分国際車いすマラソン大会
大分県
陸上競技
国際盲人マラソンかすみがうら大会
茨城県
陸上競技
国際視覚障害者マラソン大会(青島)
宮崎県
陸上競技
津山国際交流車いす駅伝競走大会
岡山県
車椅子バスケットボール
国際親善車椅子バスケットボール大阪大会
大阪府
車椅子バスケットボール
北九州チャンピオンズカップ国際車椅子バスケットボール大会
福岡県
車いすテニス
ジャパンオープン(飯塚国際車いすテニス大会)
福岡県
9
陸上競技、水泳、ボッチャ、ゴールボール 等
第2回アジアユースパラゲームズ
東京都
5
パワーリフティング
日韓交流戦
東京都
2
アルペンスキー
IPC障害者アルペンスキーワールドカップ2008ファイナル白馬大会
長野県
10
脳性麻痺者7人制サッカー
日韓壮行試合
千葉県
10
電動車椅子サッカー
第1回FIPFAワールドカップ2007
東京都
10
知的障害者卓球
第5回INAS-FID世界知的障害者卓球選手権大会
千葉県
9
車椅子バスケットボール
INAS-FID世界車椅子バスケットボール世界選手権大会
神奈川県
9
馬術
第1回アジアパシフィック地区パラエクストリアンビデオ競技会
愛知県
8
ボート
世界ボート選手権
岐阜県
2
冬季総合
スペシャルオリンピックス冬季世界大会
長野県
11
車いすダンス
2004IPC車いすダンススポーツ世界選手権大会
東京都
12
ボウリング
第1回IBSAアジア視覚障害者ボウリング大会
東京都
9
ウィルチェアーラグビー
第2回オセアニアゾーン選手権
千葉県
7
シッティングバレーボール
アジアチャンピオンシップ 女子
千葉県
8
視覚障害者5人制サッカー
日本・韓国・ベトナム アジアフレンドシップカップ 2002
岐阜県、兵庫県
8
サッカー
INAS-FIDサッカー世界選手権大会
東京都、神奈川県
7
卓球
アジア・オセアニア卓球選手権
大阪府
6
陸上競技
第7回日米親善JBMAマラソン大会
神奈川県
1999
1
陸上競技
99東京シティハーフマラソン
東京都
1998
3
冬季総合
1998年長野パラリンピック冬季競技大会
長野県
毎年
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
10.2 以下の日付を示してください。
・パラリンピック選手村の開村
・パラリンピック閉会式
・パラリンピック開会式
・パラリンピック選手村の閉村
10.4 パラリンピック競技大会開催のために組織委員会内部でどのような組織統合を行っているか、特に理事会、上級管理職、
パラリンピック部門と他の部門間の関係について言及してください。
主要期日
パラリンピック選手村の開村 : 2016年8月24日(水)
パラリンピック開会式 : 2016年8月30日(火)
パラリンピック閉会式 : 2016年9月1 1日(日)
パラリンピック選手村の閉村 : 2016年9月14 日(水)
266
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
2016年の東京パラリンピック競技大会は、オリンピック競技大
会の約2週間後に開催し、オリンピックで生まれた興奮と感動をパ
ラリンピック競技大会へと伝える。
1つの組織で2つの競技大会を開催
この期間は穏やかな気候の日が多く、選手の最高のパフォーマン
スが 期 待できるだけでなく、多くの 観客を魅きつけることができ
る。また、都内の小・中・高等学校の学期期間中であり、教育活動の
一環として多くの子供たちに観戦の機会を提供することができる。
一方、東京に立地する大学の多くは夏期休暇中であり、大学生がボ
ランティアとして参加しやすい時期でもある。
オリンピックとパラリンピックの期間を通じ、世界的なスポーツ
の祭典として継続性を持った一体的な運営を行うこととし、そのこ
とを大会組織委員会のあらゆるレベルの職員に徹底する。
東京は、2016年オリンピック・パラリンピック競技大会を1つの
大会組織委員会によって準備・開催する。
また、大会組織委員会の理事会には、日本パラリンピック委員会
(JPC)の会長等のパラリンピックムーブメントを代表する者が構成
員として加わる。大会組織委員会には、パラリンピックスポーツに関
する経験や知識を有するスタッフからなる、パラリンピック競技 大
会専任の部門を設置するとともに、他の部門との緊密に連携を図る
ことで、効率性を最大化すると共に運営上の変更を最小化する。
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
267
10
パラリンピック競技大会
10.5.2 競技開催時の移動距離(km)及びバスを利用した場合の平均所要時間(分)を表10.5.2に記入してください。
10.5 会場
10.5.1 以下を表10.5.1に記入してください。
・競技会場及び非競技会場の総数
・会場名、各会場の予定されている用途
・パラリンピック競技大会のニーズを満たすために必要な改修/建設、費用見積額
・オリンピック競技大会に使用されない会場について、会場所有者とのパラリンピック競技大会に関する交渉状況(保証書取得/予定日)
・パラリンピック競技大会競技会場の(既存の車いす座席を含めた)総座席数
会場データ
表 10.5.1 パラリンピック会場
会場
用途
総座席数
改修 /
既存
予定
必要な改修 / 建設 1
建設見積額 会場所有者との交渉状況
車いす席数
車いす席数 2
( 百万円)
オリンピックで
使用
競技会場
結びクラスター
100,000
1,200
小規模な改修
1,200
37.6
保証書取得済
○
パワーリフティング
4,000
60
小規模な改修
60
84.6
保証書取得済
○
東京ビッグサイト・ホールB
ボッチャ、車いすフェンシング
4,000
60
小規模な改修
60
3.0
保証書取得済
○
有明テニスの森
車いすテニス
10,000
3,000
150
50
小規模な改修
150
50
7.1
保証書取得済
○
オリンピックスタジアム
陸上競技
東京ビッグサイト・ホールA
お台場海浜公園
自転車競技(ロード・レース)
10,000
100
小規模な改修
100
3.0
保証書取得済
○
代々木クラスター
代々木公園アリーナ
シッティングバレーボール
15,000
200
小規模な改修
200
4.9
保証書取得済
○
国立代々木競技場
ウィルチェアーラグビー
12,000
220
小規模な改修
220
4.8
保証書取得済
○
東京体育館
卓球
8,000
120
小規模な改修
120
4.4
保証書取得済
○
パレス・クラスター
日本武道館
柔道
11,000
110
小規模な改修
110
3.4
保証書取得済
○
夢の島クラスター
東京辰巳国際水泳場
(辰巳の森海浜公園)
夢の島競技場
移動距離と時間
表 10.5.2 距離及び平均所要時間(2016年)
成田国際空港
羽田空港
IPCホテル
選手村
主要メディアホテル
IBC/MPC
競技・施設
km
分
km
分
km
分
km
分
km
分
km
分
成田国際空港
̶
̶
74
55
68
55
63
45
62
45
62
45
羽田空港
74
55
̶
̶
20
20
15
15
16
15
16
15
IPCホテル
68
55
20
20
̶
̶
5
10
7
15
7
15
選手村
63
45
15
15
5
10
̶
̶
2
5
2
5
主要メディアホテル
62
45
16
15
7
15
2
5
̶
̶
0
0
IBC/MPC
62
45
16
15
7
15
2
5
0
0
̶
̶
アーチェリー
59
45
16
15
10
15
5
5
4
5
4
5
陸上競技
65
50
16
15
4
5
2
5
4
5
4
5
ボッチャ
62
45
16
15
7
15
2
5
0
0
̶
̶
自転車競技(ロード・レース)
64
50
11
10
11
15
6
10
7
10
7
10
自転車競技(トラック・レース)
68
55
6
5
16
20
11
15
11
15
11
15
馬術
59
45
18
15
12
15
7
10
6
10
6
10
視覚障害者5人制サッカー
68
55
7
10
14
20
9
10
10
10
10
10
脳性麻痺者7人制サッカー
68
55
7
10
14
20
9
10
10
10
10
10
ゴールボール
59
45
16
15
10
15
5
5
4
5
4
5
柔道
74
60
23
20
4
5
15
15
17
20
17
20
パワーリフティング
62
45
16
15
7
15
2
5
0
0
̶
̶
ボート
65
55
22
25
17
25
12
15
10
15
10
15
セーリング
62
50
19
20
14
20
9
10
7
10
7
10
射撃
97
90
47
55
27
40
38
50
40
50
40
50
水泳
66
55
17
20
9
20
4
10
6
10
6
10
卓球
76
60
26
25
6
10
17
20
19
20
19
20
シッティングバレーボール
79
70
28
30
9
15
21
25
22
30
22
30
車椅子バスケットボール
59
45
16
15
10
15
5
5
4
5
4
5
車いすフェンシング
62
45
16
15
7
15
2
5
0
0
̶
̶
水泳
20,000
300
小規模な改修
300
9.2
保証書取得済
○
馬術
14,000
170
小規模な改修
170
4.2
保証書取得済
○
ウィルチェアーラグビー
79
70
28
30
9
15
21
25
22
30
22
30
○
車いすテニス
63
45
16
15
7
10
2
5
2
5
2
5
夢の島公園
アーチェリー
7,000
90
小規模な改修
90
3.3
保証書取得済
夢の島ユース・プラザ・アリーナA
車椅子バスケットボール
7,000
110
小規模な改修
110
6.1
保証書取得済
○
夢の島ユース・プラザ・アリーナB
車椅子バスケットボール(決勝)
18,000
240
小規模な改修
240
9.4
保証書取得済
○
夢の島ユース・プラザ・アリーナC
ゴールボール
5,000
50
小規模な改修
50
3.6
保証書取得済
○
14,000
(+10,000) 3
210
小規模な改修
210
5.0
保証書取得済
○
海の森クラスター
海の森水上競技場
10
パラリンピック競技大会
10.5.3 選手村を含むすべての競技会場及び非競技会場の立地を示す地図を提出してください。
距離はすべてkmで示してください。
(地図270- 271ページを参照。)
ボート
その他の競技会場
若洲オリンピックマリーナ
セーリング
2,000
30
小規模な改修
30
1.4
保証書取得済
○
大井自転車競技場
自転車競技(トラック・レース)
5,000
50
小規模な改修
50
1.5
保証書取得済
○
視覚障害者5人制サッカー
4,000
40
40
3.0
5,000
50
50
1.5
保証書取得済
○
脳性麻痺者7人制サッカー
射撃
3,000
50
50
1.7
保証書取得済
○
—
—
○
0
0
保証書取得済
○
0
保証書取得済
○
0
保証書取得済
○
0
保証書取得済
○
大井ホッケー競技場
陸上自衛隊朝霞訓練場
小規模な改修
小規模な改修
競技会場数 : 20
非競技会場
成田国際空港
羽田空港
IPCホテル
選手村
主要メディアホテル
IBC/MPC
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
̶
0
○
非競技会場数 : 6
1
ルック、サイン等は別途、表10.12.2の広告宣伝に計上している。
2
選手用の車いす席は別途設置する。
3
立見席数を示す。
268
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
269
10
パラリンピック競技大会
パラリンピック競技大会
10
パラリンピック会場配置
聖火台 - 大会計画の中心
夢の島クラスター
1
陸上競技
14
水泳
選手村
2
パワーリフティング
15
馬術
IPC ホテル
3
ボッチャ
16
アーチェリー
車いすフェンシング
17
車椅子バスケットボール
車いすテニス
18
車椅子バスケットボール(決勝)
自転車競技(ロード・レース)
19
ゴールボール
ライブサイト
PV
結びクラスター
MMH
主要メディアホテル
IBC/
MPC
IBC/MPC
4
00
パラリンピック競技会場
5
00
オリンピック競技会場
代々木クラスター
海の森クラスター
道路
高速道路
主要幹線道路
7
シッティングバレーボール
8
ウィルチェアーラグビー
9
卓球
鉄道
21
ボート
その他の競技会場
郊外鉄道
地下鉄
中量軌道システム
パレス・クラスター
11
柔道
25
セーリング
26
(トラック・レース)
自転車競技
27
視覚障害者 5 人制サッカー
脳性麻痺者 7 人制サッカー
29
270
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
射撃
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
271
10
パラリンピック競技大会
パラリンピック競技大会
10
10.6 競技日程
10.7 輸送
以下を表10.6に記入してください。
「各国パラリンピック委員会(NPC)選手団(選手及び選手団役員)」
「 競技大会役員(国内/国際技術役員)」
「 パラリン
・開会式及び閉会式
・1日当たりに授与される金メダル総数
ピックファミリー(IPC、国際パラリンピック競技連盟(IPSF)、来賓及びスポンサー)」
「 メディア」
「 観客」
「 大会スタッ
・
(競技別/種別ごとの)競技日程
・
(競技別/種別ごとの)練習日
フ」を対象とした、パラリンピック競技大会開催期間中の輸送運営のコンセプトについて説明してください。
・
(競技別/種別ごとの)決勝戦
オリンピックと全く同等な輸送サービスの提供
競技日程
パラリンピックにおいては、オリンピックと全く同等な水準の輸送
サービスを、パラリンピックならではのニーズも踏まえて提供する。
競技日程は、2008年北京パラリンピック競技大会の評価を踏ま
えて作成している。
すべての練 習会 場は、パラリンピック選 手村開 村の日から利用
可能である。
表 10.6 競技日程
8/30 8/31 9/1
9/2
9/3
9/4
9/5
9/6
9/7
9/8
9/9 9/10 9/11
金メダル数
(火) (水) (木) (金) (土) (日) (月) (火) (水) (木) (金) (土) (日)
計
0
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
競技 / 種別
開会式/閉会式
0
アーチェリー
Ranking
陸上競技
11
ボッチャ
4
自転車競技(ロード・レース)
5
自転車競技(トラック・レース)
馬術
18
18
15
4
12
16
4
3
2
19
13
22
9
26
7
23
5
3
4
4
21
2
4
2
3
11
1
脳性麻痺者7人制サッカー
柔道
4
4
5
パワーリフティング
3
4
2
2
13
3
4
2
20
2
4
ボート
4
セーリング
3
2
水泳
2
2
2
2
2
15
10
12
11
12
5
11
卓球
13
13
15
15
4
4
3
3
2
競技日
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
64
金メダル数
33
・観客及び大会スタッフ
観客及び大会スタッフについては、オリンピックと同様に公共交
通機関を利用して輸送する。ただし、パラリンピックにおいては観
客数に占める障害者の割合が高くなることを踏まえ、大会前まで
に東京全体のユニバーサルデザイン化を完了するとともに、十 分
な補助スタッフを配置し円滑な観客輸送を実現する。なお、公共交
通機関の無料化などのサービスもオリンピックと同様に行う。
1
2
3
43
45
52
2
2
32
10
1
1
車いすテニス
66
メディア関係者には、メディア専用輸送システムを提供する。こ
のシステムはオリンピックと同様にハブ&スポーク方式により運行
し、IBC/MPCとメディアホテル間については24時間運行する。
2
1
ウィルチェアーラグビー
41
・メディア
24
1
車いすフェンシング
24
選手及び選手団役員は最も重要性の高いグループであり、移動
に伴うストレスを感じることなく、競技において最高のパフォーマ
ンスを発揮するため、オリンピックと同等な水準の輸送サービスを
提 供する。ただし、輸送車両や輸送スケジュールはパラリンピック
ならではの各競技の特性を踏まえたものとし、空港や選手村、競技
会場などでは、手荷物の移動、用器具の荷積み、荷おろしを補助す
るために専用スタッフを配置する。
IPC、IPSF、来賓及びスポンサーに対しては、その重要性に応じ
てT1、T2及びT3の輸送権利を提供する。今後、需要増加が見込ま
れるマーケティング・パートナーについては、特に徹 底したニーズ
調査を行い、必要な車両等を確実に確保する。
140
24
1
車椅子バスケットボール
7
・NPC選手団(選手及び選手団役員)
・パラリンピック・ファミリー(IPC、IPSF、来賓及びスポンサー)
3
1
0
これらの準備はいずれもオリンピック開催前に恒久的な対策とし
て実施され、オリンピック時にも活用されるとともに、パラリンピック
大会終了後の重要なレガシーとなる。
選手村に滞在する競技大会役員及びクラス判定員には競技の特
性やニーズに応じた専用の輸送システムを提供する。また、選手村に
専用の輸送案内デスクを設け、
輸送情報を円滑かつ確実に提供する。
12
シッティングバレーボール
金メダル数計:
1
1
1
2
射撃
160
4
視覚障害者5人制サッカー
272
5
3
ゴールボール
具体的には、半径8kmという非常にコンパクトな圏内に射撃会場
を除く全競技会場と主要施設を配置するとともに、全施設をオリン
ピックルートネットワーク(15.19で詳述)で接続することにより、利
用者の89%が20分以内で移動可能な環境を提供する。また、各クラ
イアント別に徹底したニーズ調査を行い、車いす利用が可能なバリア
フリー対応車両を十分に用意する。さらに、道路や駅などの交通基盤
のユニバーサルデザイン化やバスのノンステップ化などを2016年ま
でにほぼ完了する。
・競技大会役員(国内/国際技術役員)
6
57
8
472
決勝
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
273
10
パラリンピック競技大会
パラリンピック競技大会
10
10.9 アクセシビリティ
10.8 宿泊施設
以下の関係者グループを対象とした、選手村以外のパラリンピック競技大会宿泊計画について説明してください。
・メディア
・競技大会役員(選手村内に個別のエリアが設定されていない場合)
・パラリンピックファミリー
合理的な料金で、バリアフリーな宿泊施設を提供
・観客
あらゆる予算に対応し、アクセシビリティが確保された観客
向け宿泊施設
認証されたパラリンピック関係者に対する適切な客室提供
大会組織委員会は、パラリンピック競技大会関係者に対して、合
理的な料金で、アクセシビリティが確保された、車いすで利用可能
なホテルを提供する。東京オリンピック・パラリンピック招致委員会
は、競技会場へ短時間で移動できる地域にプライスコントロールさ
れた十 分な数の客室を既に確保している。これらのホテルは、パラ
リンピック時の客室提供に関する保証書に署名している。
IPC会長、IPC委員、NPC会長や事務局長には、IOCが使用する3
つのホテルの1つに、特別料金で客室を用意する。
パラリンピック競技大会の技術役員には、選手村内の専用地域に
ある宿泊施設を提供する。
大会組織委員会は、認証されたメディア関係者に、多様な価格の
ホテルの客室を提 供する。メディア向けホテルは、IBC/MPCに近
く、パラリンピック各競技会場へ短時間で移動できる地域にあり、イ
ンターネット設備など必要な通信機能を完備した客室を提供する。
東京には、豪華な5つ星ホテルから手頃な価格で宿泊できる朝食
付きホテルまで、多様なホテルがある。これらのホテルは、アクセシ
ビリティが確保されており、誰もが快適に利用できる。
10.9.1 会場、宿泊施設、交通施設及び都市全般などの分野に関して、障害者に配慮したインフラ施設の水準について説明してください。
優れたアクセシビリティの実現
宿泊 −誰もが利用しやすい宿泊施設−
2016年東京大会では、会場、宿泊施設、交通施設等において全て
の人へ優れたアクセシビリティを提供する。日本では、これまでも建
築物や交通機関における障害者等のアクセシビリティ向上のための
取組が着実に進められてきた。そして、2006年には新しい法律が制
定され、基準適合義務の範囲の拡大がなされた。加えて、東京都では
各種条例やガイドラインを制定し、より高水準のアクセシビリティを
実現する体制が整備されている。
2016年東京大会は、パラリンピック競技関係 者に対して、ユニ
バーサルデザインによる施設整備が行われ、アクセシビリティが確
保された宿泊施設を提 供する。また、パラリンピック選手村は域内
の全ての施設に対して、高水準のアクセシビリティが実現される。
会場 −完全なアクセシビリティの実現−
東京都は、法令やガイドラインに基づいてオリンピック・パラリン
ピック競技会場を設 計・建設することにより、優れたアクセシビリ
ティを実現する。また、以下の5点に配慮した整備を行い、全ての会
場をユニバーサルデザインに基づいた施設とする。
・ 誰もが同じように施設や設備を利用できる
・利 用 者 の 知 識 や 能 力 、状 況 に 関 係 なく 、容 易 に 施 設 や 設 備 を
利用できる
・ 特別な 注 意を払わなくても、危険なく施 設や 設 備を利用できる
・ 使い勝手よく施設や設備を利用できる
・ 気持ちよく施設や設備を利用できる
交通施設及び都市全般 −ユニバーサルデザインの積極的な導入−
日本では、会場や宿泊施設のみならず、駅やバスターミナル(乗降
施設)、都市公園などについてもアクセシビリティを確保すべきこと
が法令で定められており、交通施設を含む都市全般のアクセシビリ
ティの向上を図る体制が構築されている。
また、東京都では「10年後の東京」計画を策定し、ユニバーサルデ
ザインの考えに基づき、
「 人」をまちづくりの中心に据え、
「 より安全
に」
「 より安心して」
「 より快適に」暮らすことのできるような福祉の
まちづくりを進めている。
この計画の実施により、2016年には、東京の全ての駅へのエレ
ベーターやスロープ及び障害者用トイレの設置、全ての都営バスの
ノンステップ化などがほぼ完了し、現状でも高いレベルにある東京
のアクセシビリティは一層向上する。
10.9.2 パラリンピック競技 大会に関して、計画/ 建設段階からアクセシビリティ基 準を適用する旨の保証書を、所管官庁から入手し、提出してください。
法令
●高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(2006年 国土交通省)
●高齢者、障害者等が利用しやすい建築物の整備に関する条例(2006年 東京都)
●東京都福祉のまちづくり条例(2001年 東京都)
東京都からの保証書が添付されており、オリンピック及びパラリ
ンピック競技大会のための全施設と周辺エリアが以下の法令を満
たし、ユニバーサルデザインに基づくアクセシビリティを実現する
ことを保証している。
また、日本国政府は、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進
に関する法 律に 基づく基 準 適合 性審 査 や基 準 適合 命 令を行うこ
とで、公共交通機関の旅客施設及び車両等について同法に基づく
アクセシビリティ基準が遵守されることを保証している。
274
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
275
10
パラリンピック競技大会
パラリンピック競技大会
10.10 障害への理解
10
10.11 コミュニケーションとメディア
適切で専門的かつ慎重を期した態度をもって障害者とのコミュニケーションを取り、ともに問題解決が図れるように
するため、有給スタッフ、ボランティア、セキュリティ要員全員に対して、どのような障害理解/教育訓練プログラムを
実施するのか説明してください。
10.11.1 パラリンピック競技大会に関するビジョンについて説明してください。
そのビジョンを伝える上で予想される問題点及び機会について説明してください。
障害者への理解
教育プログラムの策定
コミュニケーションとメディア
課題及び機会
1970年、障害者の自立と社会参加支援等を推進し、障害者の福
祉を増進することを目的に制定された「障害者基本法」は、わが国に
おける障害者福祉施策の基本となる事項と、国、地方公共団体及び
国民の責務・役割等が規定されている。2004年の改正により、障害
を理由とする差別の禁止等が新たに定められた。
大会組織委員会は、スタッフやボランティアが様々な障害の種類
や特徴に対応し、障害者との円滑なコミュニケーションを図れるよ
うにするため、専門家や障害を持つ人と協議のうえ、教育訓練プロ
グラムを策定する。その内容としては、次のものを含むものとする。
大会のビジョン
パラリンピック競技 大会をきっかけとして、一般メディアに共生
社会の実現や、アクセシビリティ、ユニバーサルデザインなどの幅広
い社会政策に関心を持ち、支援してもらえるよう促すことが、コミュ
ニケーション上の課題の一つである。
2016年東京オリンピック・パラリンピック競技 大会におけるあ
らゆる取組は、この法律に服する。
知識豊富な指導者・人材
障害 者 分野について知識と経 験を有する人物を、リーダーやス
タッフ、ボランティアとして採用するため、特別な募集プログラムを
実施する。オリンピックとパラリンピックでは同じスタッフ・ボラン
ティアが従事し、両大会において同質で高いレベルのサービスを提
供する。
わが国では、1964年の東京パラリンピック競技大会を契機とし
て、1965年に(財)日本身体障害者スポーツ協会が設立され、協会
が養 成・認定する障害 者スポーツ指導 者制度が発足した。現在、専
門分野の講義・実技講習を受講した25,000人を超える経験豊富
な指導者が全国で活動している。
また、東京都では20 0 6年に地 域での障害 者スポーツ活動を支
援するため、スポーツボランティア制度を発足させた。
この ほ か 、19 9 8 年 の 長 野 オリンピック 冬 季 競 技 大 会 で は 、
3 2,579人のスポーツボランティアが大 会 運営を支えた。以 来、
2002FIFAワールドカップ TM(2002年)、第23回大分国際車いす
マラソン(2003年)など障害者スポーツ大会を含む多くの国際大
会に多数のスポーツボランティアが参加し、イベントを支えてきた。
276
TOKYO 2016 Vol.2 Theme 10
・ 障害に対する知識や理解、障害者の有する課題に関すること
・ 障害の種類や、その種類別に使用される器具や装備に関すること
・ 障害者の支援、介助に関すること
・ コミュニケーションの手法、特別な配慮や思いやり等に関すること
また、大会組織委員会はこれらのプログラムを、スタッフやボラン
ティアが従事する分野に合わせて作成するが、特に観客サービスや
セキュリティの要員に対しては、専門家により特別の訓練を実施す
るほか、東京消防庁は、火災時等における初期消火・応急救護・避難
誘導等の訓練を実施する。
わが国は、パラリンピック競技 大会の歴史において、きわめて重
要な役割を果たしてきた。東京は1964年、車いす使用者に加え、他
の障害を持つ選手が参加するパラリンピックを世界で初めて開催し
た実績を持つ。以来、障害者スポーツが国民の間に広く認知され、普
及してきた。
2016年東京大会のビジョンは、パラリンピック選手がオリンピッ
ク選手と同様、人々の尊敬と憧憬の対象となり、障害の有無にかか
わらず、人々が相互に人格と個性を尊重し支えあう共生社会を実現
することである。そして、その目的は、選手一人ひとりが、自らが達成
した偉業にふさわしい賞賛を受け、若い人々に目標とされるような
人物となることである。
さらに大きな課 題は、スポーツ関係の放 送社や出版社に働きか
け、パラリンピック競技の楽しさを人々に伝えるとともに、パラリン
ピック競技の「ヒーロー」を広く世に知らしめることである。パラリ
ンピック競技 大会は、メディアの協力により、日本人にとって、自ら
が体験し、パラリンピック経験の一部となる機会を広げる。
わが国は、障害者の生活を豊かにし、生活の質を向上させるため
の最先端技術を多く有し、その意味で、共生社会の実現において世
界をリードする立場にある。パラリンピック競技大会は、こうした技
術が社会を良い方向へ変え得ることを世界に示す、またとない機会
を提供する。
10.11.2 様々な影響が予想されるなかで、とくに接続機器、物流面において大きな影響があるため、IOCはパラリンピック競技大会のIBCを
オリンピック競技大会用のものと同じにすることを推奨します。
パラリンピックIBC及びMPCがオリンピックIBC及びMPCと同じであるかどうかを、明記してください。
同一でない場合は、代替サイトとして利用可能な施設を示してください。
IBC/MPC
パラリンピック競技大会のIBC/MPCは、オリンピック競技大会
と同一の施設を使用する。
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10
パラリンピック競技大会
パラリンピック競技大会
10
10.13 開閉会式
10.12 財務
パラリンピック競技大会の開会式及び閉会式に使用予定の会場について簡単に説明してください。立地や座席数及び
その会場が既存か新設予定かを示してください。
10.12.1 パラリンピック競技大会の資金調達方法及び財源負担者について説明してください。
国、地域政府、自治体その他の当局を含む、すべての財源負担者から保証書を入手し提出してください。
開閉会式が提示済みの競技会場で行われない場合には、10.5.3で要求されている地図上にその会場位置を示し
てください。
厳しい管理を実施
運営資金の半分を確保
開閉会式
大会組織委員会は、パラリンピック競技大会の予算をオリンピッ
ク競技大会の予算に統合し、その運営費用に不足が生じないよう、
オリンピック競技大会と同様の厳しい予算管理を行う。
パラリンピック競技 大 会の開会 式及び閉会 式は、新たに建 設さ
れ、大会の象徴となるオリンピックスタジアムで開催する。スタジア
ムの座席数は、多数の車いす用座席を含め、10万席である。開閉会
式は、東京オリンピック・パラリンピックを通じるテーマ“Uniting
Our Worlds”から着想を得たものになる。
また、パラリンピック競技大会に係る収益を確保するため、IPC及
びIOCと協議の上、戦略的かつ効果的なマーケティング活動を実施
する。
日本国政府及び東京都知事は、パラリンピック競技大会の運営費
用の50%を支援することを保証している。
保証については、保証ファイルを参照のこと。
10.12.2 パラリンピック競技大会の予算を示してください。
予算作成及び通貨換算に使用する原則、及び予算表は財政のテーマにおいて提示した予算と整合していること。
パラリンピック競技大会予算
表 10.12.2 パラリンピック予算
A - 収入
2008
日本円
( 百万円 )
2008
米ドル
( 千ドル )
260
2,407
2
B1 設備投資
3,500
32,408
26
8 競技会場
1 テレビ放映権
2 ローカルスポンサーシップ
%
B - 支出
パラリンピック選手村
2008
日本円
( 百万円 )
2008
米ドル
( 千ドル )
%
0
0
0
282
2,612
2
IBC/MPC及びその他
3 チケット売上
4 ライセンス
2,777
25,710
20
120
1,111
1
B2 運営
5 公的支援
国
都道府県
市区町村
9 競技会場 パラリンピック選手村
`
6 その他
IBC/MPC
6,830
159
63,241
1,476
50
1
10 人件費
1,030
9,534
8
11 情報技術
2,305
21,350
17
12 式典及び文化
1,200
11,111
9
13 医療サービス
107
988
1
14 ケータリング
557
5,157
4
15 輸送
3,420
31,667
25
16 セキュリティ
1,418
13,129
10
17 広告宣伝
537
4,973
4
18 管理
966
8,943
7
19 パラリンピック競技大会のテストイベント
144
1,334
1
1,680
15,555
12
20 その他
7 欠損金
合計
0
0
0
13,646
126,353
100
21 余剰金
合計
0
0
0
13,646
126,353
100
1米ドル=108円(2008年)
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