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エネルギー安全保障についての 参考資料 参考資料
資料7 エネルギー安全保障についての 参考資料 平成24年2月 資源エネルギー庁 目次 1.「エネルギー安全保障」とは・・・3 2.主要国のエネルギー自給率の推移・・・6 3.主要国の一次エネルギー供給構成・電源構成の推移・・・11 4.主要国の化石燃料の輸入先推移・・・20 5.主要国の停電時間・回数の推移・・・29 6.主要国のエネルギー消費のGDP原単位の推移・・・30 7 資源の賦存・貿易・価格等の動向・・・31 7.資源の賦存 貿易 価格等の動向 31 8.主要国のエネルギー安全保障に係る考え方・・・40 これまでの議論を これまでの議論を受けて 受けて 9.「原子力発電をエネルギー自給率に加えることの意味」について・・42 2 1-1 「エネルギー安全保障」とは① IEAホームページより抜粋 Energy Security can be described as ”the uninterrupted physical availability at a price which is affordable, while respecting environment concerns”. Energy Security has many aspects: long-term energy security is mainly linked to timely investments to supply energy in line with economic developments and environmental needs. On the other hand, short-term energy security is the ability of the energy system to react promptly to sudden changes in supply and demand. Another way to look at energy security is to study the different energy sources (coal, oil, gas, and renewables), intermediate means (electricity, refineries) and transportation modes (grids, pipelines, ports, ships). All of these have risks of supply interruptions or failures, challenging the security of undisturbed energy supply. (仮訳) エネルギー安全保障とは、「環境への影響に配慮しつつ、受容可能な価格で、途絶なく量的に利用可能 にすること」と表現できる。 エネルギー安全保障は多面的である。長期的なエネルギー安全保障は、主に、経済発展や環境上の要請 に適合するエネルギー供給の実現に向け、適時適切な投資を確保することと関係する。他方、短期的なエ ネルギー安全保障は、突発的な需給の変化に対して、エネルギーシステムが迅速に反応する能力をいう。 また、エネルギー安全保障は、異なるエネルギー供給源(石炭、石油、ガス、再生可能エネルギー)、媒 介手段(電気、精製)、輸送方法(電力系統、パイプライン、港湾、船舶)を分析することで評価するこ ともできる。これらの要素は全て、支障のないエネルギー供給の確保を脅かす、供給面の途絶や失敗のリ スクを有している。 3 1-2 「エネルギー安全保障」とは② 2010年版「エネルギー白書(平成22年6月1日閣議決定)」より引用 近年、エネルギーをめぐる諸情勢は劇的に変化しています。2000 年代に入り、BRICs 等の新 興国の顕著な経済発展に伴い世界的にエネルギー需要が急増するとともに需給が多極化し、ま た、米ソ冷戦の終結後、新たな、そして多様な地政学リスクの存在が指摘されるようになりま した。 さらに、自国のエネルギー資源を活用した経済発展を目指す資源国の間では資源ナショナリ ズムが高揚し、これまで資源開発に重要な役割を果たしてきた資源メジャーといわれる国際エ ネルギー企業等による資源権益へのアクセスが一層困難なものとなっています。一方で新興経 済国を含む消費国の間では、資源争奪競争が激化し、こうしたことを背景として 2008 年末に一旦下落したエネルギー価格は、再び高い水準で推移しています。 「エネルギー安全保障」は 消費国 生産国 輸送ルートにあたる通過国それぞれにおい 「エネルギー安全保障」は、消費国、生産国、輸送ルートにあたる通過国それぞれにおい て、自国の置かれている地理的条件、地政学的状況、経済発展の度合い等によりその意義、戦 略的重要性は異なり、また、時代の変遷に合わせてその意義を変えて来たということもできま すが、各国のエネルギー政策において、最重要テーマとして常にその中心に据えられてきたこ とは大変重要です。 現在の「エネルギー安全保障」概念の意義は、「国民生活、経済・社会活動、国防等に必要 な『量』のエネルギーを、受容可能な『価格』で確保できること」と考えられます。 エネルギー安全保障を強化するためには、エネルギー自給率等の改善を図ることによりエネ ルギー安全保障そのものを向上させるとともに、エネルギー安全保障を脅かしうる「リスク」 を低減することを目指していくことが基本となります。 4 1-3 エネルギー安全保障を脅かしうる主要なリスク 2010年版「エネルギー白書(平成22年6月1日閣議決定)」より引用 1.地政学的リスク (1)各国(産資源国及び近隣国+輸送経路近隣国)の政治・軍事情勢(戦争、内戦、禁輸等) (2)国際関係 (3)外交ツールとしての利用(原油禁輸、パイプラインの送ガス停止等) (4)資源ナショナリズム(接収・国有化、課税引上げ、輸出規制等) (5)消費国間の資源争奪(資源権益獲得競争、領土紛争等) (6)テロ、海賊等のリスクが顕在化 (7)その他の地政学的リスク 2 地質学的リスク 2.地質学的リスク (1)埋蔵量の減少 (2)資源の偏在 3.国内供給体制リスク (1)設備投資減退(設備老朽化) (2)技術開発停滞 4.需給逼迫リスク 5.市場価格リスク(需給ファンダメンタルズ+投機プレミアム) 6.天災・事故・ストライキ・パンデミック等のリスク 5 主要国の一次エネルギー自給率(原子力を除く)) 2-1 (1)化石燃料資源賦存国の自給率が高い傾向。 100 (2)英国は北海油田の開発進展により飛躍的に自給率が向上したが、油田成熟により2000年代に入って急減。 中国92 75 インド74 英国72 米国68 50 % 25 ドイツ29 0 スペイン13 フランス9 日本4 韓国3 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, Non-OECD Countries 2011」 6 主要国の一次エネルギー自給率(原子力を含む))の推移 2-2 原子力を除いた場合と比較して、化石燃料資源の少ない国の自給率は大きく上昇。 100 125 (2009年 フランス:+42%、スペイン:+13%、韓国:+17%、日本:+15% ) 75 英国81 米国78 インド74 50 中国92 フランス51 % ドイツ40 0 25 スペイン23 日本20 韓国19 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, Non-OECD Countries 2011」 ※IEA(国際エネルギー機関)においては、統計上、原子力エネルギーは国産エネルギーとして分類されている。この整理は、UN(国際連合)、APEC(アジア太平洋 経済協力)、Eurostat(欧州委員会の統計担当部局)においても共有されている。 7 主要国の原油自給率の推移 2-3 (1)英国は北海油田の開発進展により飛躍的に自給率が向上したが、油田成熟により2000年代に入って急減。 (2)中国は1990年代に石油の純輸入国に転じ、需要の増大により自給率が低下。 100 125 150 (3)米国は生産量の減少と需要の増加により自給率が低下。 英国88 75 % 50 中国50 米国39 0 25 インド19 ドイツ4 フランス2 韓国1 日本0 スペイン0 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, Non-OECD Countries 2011」 8 主要国の天然ガス自給率の推移 2-4 (1)中国は2006年からLNGの輸入を開始。 (2)米国は需要が生産を上回っているため自給率が低下、しかし80%以上を維持。 100 (3)英国は北海油田の開発進展により飛躍的に自給率が向上したが、ガス田成熟により2000年代に入って急減 中国95 米国90 75 インド79 英国69 25 50 % 0 ドイツ15 日本4 フランス2 韓国1 スペイン0 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, Non-OECD Countries 2011」 9 主要国の石炭自給率の推移 2-5 (1)石炭資源賦存国の自給率は高い。(2009年米国 109% 中国101% ドイツ64%) 125 (2)石炭資源の少ない国でも輸入炭による石炭火力発電が増加。結果として、自給率は低下傾向にある。 米国109 100 中国101 75 インド86 % 50 ドイツ64 25 スペイン38 英国36 0 韓国2 フランス1 日本0 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, Non-OECD Countries 2011」 10 3-1 主要国の一次エネルギー供給構成及び電源構成の推移[米国] 100 一次エネルギー供給構成の推移 一次エネルギー供給構成 80 石炭、石油、天然ガスのシェア が一定で推移。 バイオ.廃棄物 4 原子力 10 地熱.新エネ 0.7 水力 1.1 % 60 天然ガス 24 20 40 原油 39 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 石炭 22 0 Non OECD Countries 2011」 Non-OECD 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 電源構成 80 原子力 20 天然ガス 23 % 石炭のシェアが高いが、近年、 天然ガスのシェアが増加。 60 100 電源構成の推移 バイオ.廃棄物 1.7 地熱.新エネ 2 水力 7 (注)輸入電力が負の場合、輸出を意味す る。 20 40 原油 1.2 石炭 45 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 電力輸入 0.8 0 Non-OECD Countries 2011」 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 11 3-2 主要国の一次エネルギー供給構成及び電源構成の推移[英国] 100 一次エネルギー供給構成の推移 一次エネルギー供給構成 80 石炭のシェアが低下し、天然ガ スのシェアが増加。 バイオ.廃棄物 3 原子力 8 地熱.新エネ 0.4 水力0.2 40 % 60 天然ガス 37 20 原油 38 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 石炭 14 0 Non-OECD Non OECD Countries 2011」 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 電源構成 100 電源構成の推移 バイオ.廃棄物 3 地熱.新エネ 2 原子力 18 水力1.4 60 80 1990年代半ばから天然ガスの シェアが急増。 40 % 天然ガス 44 原油1.2 20 (注)輸入電力が負の場合、輸出を意味す る。 Non-OECD Countries 2011」 石炭 28 電力輸入 0.8 0 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 12 3-3 主要国の一次エネルギー供給構成及び電源構成の推移[フランス] 100 一次エネルギー供給構成の推移 バイオ.廃棄物 6 地熱.新エネ 0.4 水力 2 80 一次エネルギー供給構成 石油危機前は石油のシェアが7 割近くを占めたが、その後原子力 のシェアが急増。 40 天然ガス 15 20 % 60 原子力 43 原油 29 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 石炭 4 0 Non OECD Countries 2011」 Non-OECD 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 電源構成 100 電源構成の推移 バイオ.廃棄物 1.1 水力 11 地熱.新エネ 1.6 80 (1)2009年で発電に占める原子 力のシェアは76%。 40 原子力 76 20 % 60 (2)電力の純輸出国。 (注)輸入電力が負の場合、輸出を意味す る。 0 天然ガス 4 原油 1.1 石炭 5 電力輸入 -4.8 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, Non-OECD Countries 2011」 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 13 3-4 主要国の一次エネルギー供給構成及び電源構成の推移[ドイツ] バイオ.廃棄物 8 原子力 11 80 一次エネルギー供給構成 1 00 一次エネルギー供給構成の推移 (1)石炭のシェアが減少し、天然 ガスのシェアが増加。 地熱.新エネ 1.5 水力 0.5 40 % (2)原子力のシェアが減少傾向。 60 天然ガス 24 20 原油 33 石炭 22 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 0 Non-OECD Non OECD Countries 2011」 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 電源構成 100 電源構成の推移 (1)2009年の水力を除く再生可 能エネルギーのシェアは15%。 バイオ.廃棄物 6 80 地熱.新エネ 9 60 原子力 23 天然ガス 13 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 原油 1.6 石炭 44 電力輸入 -2.1 0 (注)輸入電力が負の場合、輸出を意味す る。 20 40 % (2)近年(~2009年)は電力の純 輸出国。 水力 3 Non-OECD Countries 2011」 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 14 3-5 主要国の一次エネルギー供給構成及び電源構成の推移[スペイン] 100 一次エネルギー供給構成の推移 バイオ.廃棄物 5 地熱.新エネ 3 原子力 11 水力 1.8 80 一次エネルギー供給構成 石油危機前は石油のシェアが7 割以上を占めたが、その後減少 して天然ガスのシェアが増加。 40 % 60 天然ガス 25 20 原油 46 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 石炭 8 0 Non-OECD Non OECD Countries 2011」 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 電源構成 100 電源構成の推移 (1)2000年代に入り、天然ガスの シェアが急増。 80 地熱.新エネ 15 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 水力 9 天然ガス 37 20 40 % 原子力 18 原油 7 石炭 13 0 (注)輸入電力が負の場合、輸出を意味す る。 60 (2)2009年の水力を除く再生可 能エネルギーのシェアは17%。 (3)近年は電力の純輸出国。 バイオ.廃棄物 1.4 電力輸入 -2.8 Non-OECD Countries 2011」 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 15 3-6 主要国の一次エネルギー供給構成及び電源構成の推移[中国] 100 一次エネルギー供給構成の推移 一次エネルギー供給構成 60 % 40 (2)石炭資源国であり、石炭の シェアが非常に高い。 地熱.新エネ 0.5 水力 2 原油 17 原子力 0.8 天然ガス 3 80 (1)米国と並ぶ世界最大の一次 エネルギー消費国。 バイオ.廃棄物 9 20 石炭 67 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 0 Non OECD Countries 2011」 Non-OECD 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 電源構成 100 電源構成の推移 バイオ.廃棄物 0.1 水力 17 地熱.新エネ 0.7 原子力 1.9 天然ガス 1.4 原油 0.4 (注)輸入電力が負の場合、輸出を意味す る。 石炭 79 20 40 % 60 80 2009年の石炭のシェアは79%。 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 0 電力輸入 -0.3 Non-OECD Countries 2011」 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 16 3-7 主要国の一次エネルギー供給構成及び電源構成の推移[インド] 一次エネルギー供給構成の推移 100 一次エネルギー供給構成 バイオ.廃棄物 23 60 地熱.新エネ 0.3 水力 1.3 原子力 0.7 天然ガス 7 40 % 原油 28 石炭 40 20 (2)バイオマスの利用が伝統的 に盛ん。 80 (1)中国と同様にエネルギー需 要が急増。2035年には2008年の 2.5倍に達する見通し。 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 0 Non OECD Countries 2011」 Non-OECD 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 電源構成 100 電源構成の推移 水力 12 80 2009年の石炭のシェアは68%。 天然ガス 12 バイオ.廃棄物 0.2 地熱.新エネ 2 原子力 2 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, Non-OECD Countries 2011」 電力輸入 1.1 0 (注)輸入電力が負の場合、輸出を意味す る。 石炭 68 20 40 % 60 原油 3 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 17 3-8 主要国の一次エネルギー供給構成及び電源構成の推移[韓国] 一次エネルギー供給構成 100 1980年代後半から原子力と天 然ガスのシェアが増加。 80 一次エネルギー供給構成の推移 原子力 15 バイオ.廃棄物 1.2 地熱.新エネ 0.1 水力 0.1 % 60 天然ガス 13 20 40 原油 45 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 石炭 26 0 Non OECD Countries 2011」 Non-OECD 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 電源構成 100 電源構成の推移 原子力 33 バイオ.廃棄物 0.2 地熱.新エネ 0.3 水力 0.6 天然ガス 16 % 60 80 2009年の石炭のシェアは46%、 原子力のシェアは33%、天然ガス のシェアは16%。 20 40 原油 4 石炭 46 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, Non-OECD Countries 2011」 0 電力輸入 0 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 18 3-9 主要国の一次エネルギー供給構成及び電源構成の推移[日本] 80 天然ガス 18 % 1971年には石油のシェアが7割 を超えていたが、2009年には4割 程度まで減少。 バイオ.廃棄物 1.4 地熱.新エネ 0.8 原子力 16 水力 1.4 60 一次エネルギー供給構成 100 一次エネルギー供給構成の推移 20 40 原油 41 石炭 22 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 0 Non-OECD Non OECD Countries 2011」 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 電源構成 80 バイオ.廃棄物 2 水力 7 地熱.新エネ 0.8 原子力 27 60 1971年には石油のシェアが6割 を超えていたが、2009年には1割 未満に減少。 100 電源構成の推移 40 % 天然ガス 27 20 原油 9 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, 石炭 27 Non-OECD Countries 2011」 0 電力輸入 0 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 19 主要国の化石燃料の輸入先推移[米国] 原油輸入先推移 400 ア フ リ カ 105 300 百万トン 旧 ソ 連 17 中 南 米 106 欧州 7 北 米 156 100 輸入先は中東(サウジアラビア、イラクが多 い)、北米(カナダ、メキシコ)、中南米(主にベ ネズエラ)に分散。 500 原油 200 4-1 アジア 3 0 中 東 87 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 10億m3 60 80 100 アフリカ 3 欧州 1 中南米 5 北 米 94 20 40 パイプラインによる輸入が中心であるため、 輸入先は北米(カナダ)が大半。 輸入先は北米(カナダ)が大半 天然ガス輸入先推移 140 天然ガス 0 中東 2 1970 石炭 1973 1976 1979 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009 40 石炭輸入先推移 20 10 中 南 米 14 北米 1 アジア 2 0 (2)輸入先はコロンビアが多い。 百万トン 30 (1)石炭は純輸出国。 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 (出所)IEA「Oil Information」、「Natural Gas Information」、「Coal Information」 20 4-2 主要国の化石燃料の輸入先推移[英国] 原油 60 40 百万トン 旧 ソ連 4 ア フリカ 8 20 1970年代は中東からの輸入が大半で あったが、北海油田開発に伴い、1980年代 半ばから輸入先はノルウェーが中心。 原油輸入先推移 欧 州 34 0 中南米 2 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 天然ガス 10億m3 30 40 ア フリカ 2 欧 州 35 20 輸入先は北海油田(ノルウェー)がメイン であるが 近年 カタ ルからのLNG輸入も であるが、近年、カタールからのLNG輸入も 増加。 50 60 天然ガス輸入先推移 10 中南米 2 0 中 東 15 1970 60 石炭 1979 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009 石炭輸入先推移 40 百万トン 30 10 20 旧 ソ 連 10 ア フリカ 1 欧州 1 中南米 6 北米 5 オセアニア 3 0 (2)2000年代半ばから、南アフリカから の輸入量が激減。 1976 50 (1)2000年代に入り、ロシアからの輸入 が増加。 1973 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 (出所)IEA「Oil Information」、「Natural Gas Information」、「Coal Information」 21 4-3 主要国の化石燃料の輸入先推移[フランス] 60 40 旧 ソ 連 21 ア フ リ カ 21 20 (1)1970年代は中東からの輸入が大半 で、次いでアフリカであったが、北海 油田開発に伴い、1980年代半ばから ノルウェーからの輸入が増加。 百万トン 原油 80 100 120 原油輸入先推移 欧 州 11 中 東 11 0 (2)2000年代に入り、ロシアからの輸入 が増加。 中南米 1 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 天然ガス輸入先推移 10億 m3 30 40 その他 6 旧 ソ連 7 ア フ リ カ 11 20 (1)輸入先はノルウェ が多いが 1980 (1)輸入先はノルウェーが多いが、1980 年代からアフリカからの輸入も増加。 50 天然ガス (2)1990年代はロシアからの輸入も多 かったが、近年は減少。 10 欧 州 23 0 中東 3 1970 石炭 1973 1976 1979 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009 石炭輸入先推移 20 10 旧 ソ連 3 アフリカ 2 欧州 2 中南米 3 北米 3 オセ アニ ア 3 0 百万トン 30 様々な地域からバランスよく輸入。 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 (出所)IEA「Oil Information」、「Natural Gas Information」、「Coal Information」 22 4-4 主要国の化石燃料の輸入先推移[ドイツ] 60 40 百万トン 旧 ソ 連 46 ア フ リ カ 15 欧 州 24 中南米 2 中東 5 0 中東原油のシェアが減少する一方、ロシ アのシェアが増加、2000年代からはロシア が最大シェア。 20 原油 80 100 原油輸入先推移 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 天然ガス輸入先推移 100 天然ガス 80 その他 3 (2)LNGの輸入基地はない。 旧 ソ 連 39 10億m3 3 40 60 (1)輸入先はノルウェーとロシアがメイン。 0 20 欧 州 57 1970 1976 1979 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009 石炭輸入先推移 50 石炭 アフリカ 3 欧州 6 20 30 旧 ソ 連 11 中南米 8 10 百万トン 40 その他 7 北米 7 オセ アニア 4 0 2000年代に入り、ロシアのシェアが 増加。 1973 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 (出所)IEA「Oil Information」、「Natural Gas Information」、「Coal Information」 23 4-5 主要国の化石燃料の輸入先推移[スペイン] 原油輸入先推移 60 原油 40 ア フ リ カ 19 欧州 1 20 1970年代は中東が大半であったが、 その後アフリカからの輸入が増加。 百万トン 旧 ソ連 8 中南米 2 北米 6 0 中 東 17 1978 1980 1982 1984 50 10億 m3 20 30 0 その他 1 ア フ リ カ 23 欧州 4 10 (2)アフリカからの輸入がメインであっ たが、近年はカタールからの輸入も増 加。 天然ガス輸入先推移 40 天然ガス (1)日本、韓国に次いで、世界第3位の LNG輸入国 LNG輸入国。 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 中南米 3 0 中東 6 1970 1973 1976 1979 石炭 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009 百万トン 10 旧 ソ連 1 ア フリカ 3 中南米 3 北米 2 オセアニア 2 アジア 2 0 かつては北米、アフリカが主な輸入先 であったが、2000年代に入り、インドネ シアからの輸入も増加。 20 30 石炭輸入先推移 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 (出所)IEA「Oil Information」、「Natural Gas Information」、「Coal Information」 24 主要国の化石燃料の輸入先推移[中国] 4-6 原油輸入先推移 原油 200 旧 ソ 連 25 北米 1 オセ アニア 3 アジア 6 100 百万トン 欧州 1 中 南 米 20 中 東 113 0 50 (注)1989年以前のデータは未入手。 150 ア フ リ カ 71 アフリカからの輸入が約3割を占める。 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 天然ガス輸入先推移 25 天然ガス 10億m3 10 15 (2)2010年からパイプラインによる輸入 (トルクメニスタン)も開始。 20 (1)2006年からLNGの輸入を開始。 その他 1 旧 ソ連 4 オセ アニア 5 5 (注)2005年以前は天然ガスの輸入はない。 アジア 4 0 中東 2 1970 石炭 1973 1976 1979 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009 石炭輸入先推移 (注)IEA「Coal Information」には1996年以前のデータが 存在しない。 100 オ セ ア ニ ア 37 50 百万トン 旧 ソ 連 10 ア フ リカ 8 中南米 4 北 米 10 ア ジ ア 85 0 (2)輸入先はインドネシアとオーストラリ アが多い。 そ の 他 22 150 (1)石炭資源国であるが、2009年から 純輸入国に転じた。 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 (出所)原油は中国の輸入統計を元に作成。天然ガスはIEA「Natural Gas Information」、石炭はIEA「Coal Information」 25 4-7 主要国の化石燃料の輸入先推移[インド] 150 原油輸入先推移 原油 100 百万トン その他 1 旧 ソ連 1 欧州 1 北米 1 オセ アニア 2 アジア 3 中 東 97 0 (注)IEA「Oil Information」には2005年以前は統計 が存在しない。 中 南 米 15 50 2010年の原油輸入の中東依存度 は63%。 ア フ リ カ 33 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 天然ガス輸入先推移 20 天然ガス (2)2010年のLNG輸入の中東依存 度は31%。 10億m3 10 15 5 (1)2004年からLNGの輸入を開始。 アフリカ 2 オセ アニ ア 1 アジ ア 6 5 (注)2003年以前は天然ガスの輸入はない。 旧 ソ連 1 0 中東 5 1970 1976 1979 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009 80 石炭輸入先推移 ア フ リ カ 19 60 オ セ ア ニ ア 27 40 20 百万トン 北米 2 ア ジ ア 42 0 輸入先はインドネシアとオーストラ リア、南アフリカがメイン。 100 石炭 1973 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 (出所)IEA「Oil Information」、「Natural Gas Information」、「Coal Information」 26 4-8 主要国の化石燃料の輸入先推移[韓国] 原油 60 80 旧ソ連 7 ア フ リカ 1 オセ アニ ア 4 ア ジ ア 10 中 東 96 0 20 40 (注)IEA「Oil Information」には1993年以前の国別 データが存在しない。 百万トン 2010年の原油輸入の中東依存度は 82%。 100 120 原油輸入先推移 天然ガス 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 50 天然ガス輸入先推移 10億m3 20 30 (3)2010年のLNG輸入の中東依存 度は42%。 ア ジ ア 14 10 (2)日本次いで世界第 位の 輸 (2)日本次いで世界第2位のLNG輸 入国。 40 (1)1986年からLNGの輸入を開始。 中 東 18 0 (注)1985年以前は天然ガスの輸入はない。 旧ソ連 4 アフリカ 4 中南米 1 オセアニア 1 1970 1973 1976 1979 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009 100 120 石炭輸入先推移 80 60 40 百万トン オ セ ア ニ ア 43 20 輸入先はインドネシアとオーストラリア がメイン。 その 他 2 旧ソ連 9 ア フ リカ 2 北 米 13 ア ジ ア 50 0 石炭 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 (出所)IEA「Oil Information」、「Natural Gas Information」、「Coal Information」 27 4-9 主要国の化石燃料の輸入先推移[日本] 原油輸入先推移 200 原油 150 百万トン 旧 ソ 連 13 アフリカ 3 中南米 1 オセ アニア 1 アジア 6 100 2010年の原油輸入の中東依存度は86%。 0 50 中 東 146 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 天然ガス 100 天然ガス輸入先推移 80 (1)世界最大のLNG輸入国。 オ セ ア ニ ア 19 その他 8 アフリカ 2 北米 1 ア ジ ア 47 20 (3)2010年のLNG輸入の中東依存度は22%。 10億m3 40 60 (2)2000年代に入り、中東からの輸入が増加。 0 中 東 22 1970 石炭 1973 1976 1979 1982 1985 1988 1991 1994 1997 2000 2003 2006 2009 石炭輸入先推移 旧 ソ 連 12 北 米 12 100 50 オ セ ア ニ ア 119 ア ジ ア 43 0 百万トン 150 2010年のオーストラリアからの輸入シェアは 64%。 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 (出所)IEA「Oil Information」、「Natural Gas Information」、「Coal Information」 28 主要国の停電時間及び回数の推移 5 (1)相対的に、米国及び英国の停電時間が長い。 (2)我が国は、2009年までは世界的にも低い水準であった。 分/ 回/ 需要家1軒当たりの停電時間の推移(荒天時を除く) 350 米国 300 1.8 フランス 1.6 日本 本 スペイン 200 韓国 150 2010年の日 本の数値は、 514分/年 100 2.0 英国 ドイツ 250 需要家1軒当たりの停電回数の推移(荒天時を除く) 米国 1.4 英国 1.2 フランス ドイツ 1.0 日本 0.8 スペイン 0.6 韓国 0.4 50 0.2 0 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 (出所)海外電気事業統計2011、電気事業連合会INFOBASE 2011 ※入手可能な年次分を記載 0.0 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 29 主要国のエネルギー消費のGDP原単位の推移 6 (1)先進諸国は低い経済成長率、人口増加率、産業構造の変化、省エネルギー機器導入進展等により、エ ネルギー消費原単位は改善。 (2)中国、インドは近年の経済発展によるGDP拡大で評価が改善しているが、他国との差は大きい。(注参照) (3)韓国はアジア通貨危機時のマイナス成長等により原単位が悪化。 0.35 0.40 石油換算トン/2000年価格1000米ドル 0.25 0.30 0 韓国0.3 0.15 0.20 米国0.19 スペイン0.18 フランス0.17 ドイツ0.16 0.10 英国0.12 日本0.1 0.00 0.05 (注)中国のGDP原単位 は、1971年 は3.66、 2009年 は0.77。 インドは、1971年は 1.31、2009年は0.77。 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 (出所)IEA「Energy Balance of OECD, Non-OECD Countries 2011」 30 原油・天然ガス・石炭・ウランの埋蔵量・可採年数 7-1 原油埋蔵量 天然ガス埋蔵量 サウジアラビア 20% その他 18% ナイジェリア 3% 2010年末 原油埋蔵量 1兆3,832億 バレル 可採年数46.2年 カザフスタン 3% リビア 3% ベネズエラ 15% 可採年数46.2年 ロシア 6% イラン 10% UAE 7% イラク ラ 8% クウェート クウ ト 7% 石炭埋蔵量 コロンビア 南アフリカ 1% 4% その他 カザフスタン 8% 4% ウクライナ 4% 2010年末 ドイツ 石炭埋蔵量 5% 8,609億 インド 7% 米国 27% 2010年末 天然ガス 埋蔵量 187兆m3 可採年数58.6年 ナイジェリア 3% ベネズエラ 3% UAE 3% 米国 4% サウジアラビア 4% トルクメニスタン 4% ウクライナ 2% 米国 4% ニジェール 5% ブラジル 5% ロシア 18% 中国 13% アルジェリア 2% イラン 16% カタール カタ ル 14% ウラン埋蔵量 トン 可採年数118年 オーストラリア 9% ロシア 24% その他 23% その他 12% 2008年末 ウラン 埋蔵量 540万トン 可採年数114年 ナミビア 5% 南アフリカ 6% ロシア 9% オーストラリア 31% カザフスタン 12% カナダ 9% (出所)BP「Statistical Review of World Energy June 2011」、 IAEA「Uranium 2009」 31 石油・天然ガス資源の主な保有企業 7-2 石油やガスの生産国の過半はいわゆる国営石油会社(NOC)が占める 石油資源所有者 天然ガス資源所有者 NIOC(国営イラン石油会社)16% Saudi Aramco(サウジアラムコ)20% Rosneft(ロスネ フト(ロシア)) 1% CNPC(ペトロ チャイナ)2% NNPC(ナイ ジェリア国営 石油会社) 2% Libya NOC(リ ビア国営石 油会社)2% ADNOC(アブ ダビ国営石 油会社)4% その他 27% 合計: 1兆3,331 億バレル PDVSA(ベネズエラ国 営石油会社)16% NIOC(国営イラン石油会社)10% KPC(クウェート 石油公社)7% INOC(イラク国立 石油会社)9% 合計: 187.5兆立 方フィート 方フィ ト Gszprom(ガス プロム)10% QP(カタール・ペ (カタ ペ トロリアム)10% Saudi Aramco(サウ ジアラムコ)4% Sonatrach(ソナト ラック(アルジェリ ア))3% PDVSA(ベネズエラ 国営石油会社)3% INOC(イラク国立 石油会社)1% Petronas(ペトロナス( ペマレーシア)))2% ADNOC(アブダビ国 営石油会社)2% (出所)Petroleum Intelligence Weekly 32 石炭やウランの生産企業 7-3 石炭輸出企業は寡占化が進んでいる。 豪州の石炭生産に占める石炭メジャー4社の生産割合 ウラン生産企業 2008年 Sopamin(ニジェール)3% BHP Billiton (英国・オーストラリア)21% Paladin(オーストラリア)4% Cameco(カナダ))16% その他 13% BHP Billiton(英国 Billiton(英国・ オーストラリア)4% Rio Tinto(英国・オースト ラリア))14% Navoi(ウズベキスタン)4% 世界生産量 53,663tU Areva(フランス) 16% Uranium One((カナダ))5% Anglo American(米国) 12% Xstrata(スイス)14% ARMZ(ロシア)8% ※石炭の輸出企業に係る包括的なデータが入手できなかったため、 世界最大の石炭輸出国である豪州の輸出企業分のみを記載。 KazAtomProm (カザフスタン)15% Rio Tinto(英国・オーストラリア))14% (出所)出所:2011 WNA Pocket Guide等 33 石油及び天然ガスの世界の主要な生産企業 7-4 生産量では産油国のNOCが圧倒的な規模を誇る。 青:石油生産量、赤:ガス生産量(いずれも100万石油関連バレル/日) Gazprom BP Rosneft 4.1 mil boe/d Shell Chevron 9.3 mil boe/d 3.3 mil boe/d Total ExxonMobil 2.4 mil boe/d Lukoil NIOC 2.8 mil boe/d 2.3 mil boe/d 4.2 mil boe/d CNPC 1.8 mil boe/d Eni 1.8 mil boe/d 6.6 mil boe/d Saudi Aramco 4.1 mil boe/d PDV ConocoPhillips 2.6 mil boe/d Sonatrach 11.1 mil boe/d Pemex 3.9 mil boe/d 3.8 mil boe/d 3.1 mil boe/d Petronas KPC 2.8 mil boe/d 1.9 mil boe/d ADNOC Petrobras 1.9 mil boe/d 2.6 mil boe/d (出所)Petroleum Intelligence Weekly 34 化石燃料の輸入国の推移 7-5 アジアを中心に、各国の化石燃料輸入量は拡大傾向にあり、我が国のシェアは低下。 1985年 その他 3% 石油 欧州 1985年 2010年 日本 26% 47% 1,599万b/d 北米 24% 欧州 日本 25% LNG 北米 1% 1985年 3,742万トン 74% 日本 その他 10% 18% インド 北米 2010年 9% 3,767万b/d 25% 中国 13% 欧州 25% その他 日本 15% 韓国 32% 2010年 15% 2億1,885万トン インド 中国 4% 4% 欧州 23% 北米 7% 日本 その他 26% 1985年 石炭 日本 27% 韓国 3億4,300万トン 5% OECD欧州 42% その他 40% 14% OECD欧州 2010年 10億4,810万トン 17% 韓国 インド中国 9% 7% 13% (出所)BP「Statistical Review of World Energy」、IEA「Coal Information」 35 化石燃料のカロリー当たりのCIF価格の推移 7-6 石炭の価格は、原油、LNGの価格よりも低廉かつ安定的に推移。 (円/千kcal) 7 6 5 LNG 4 原油 3 原料炭 2 一般炭 1 0 '70'71'72'73'74'75'76'77'78'79'80'81'82'83'84'85'86'87'88'89'90'91'92'93'94'95'96'97'98'99'00'01'02'03'04'05'06'07'08'09 (年度) (出所)日本エネルギー経済研究所計量分析ユニット編「エネルギー経済統計要覧2011(財務省「日本貿易月表」)」 CIF価格:CIFは、Cost, Insurance and Freight の略。積荷が買主の指定場所に届いた時点で、その商品の所有権が買主に移転する取引。積荷である 石炭の積出し地での価格に、運賃や船荷保険料を加えた価格。 36 7-7 世界における資源供給の主な途絶事例 中東・北アフリカにおける紛争及び政変 その他の地域の民族紛争、国内政治対立等 第一次石油危機(1973年10月) ベネズエラの反大統領派ゼネスト(2002年12月) OAPECが原油の生産削減および一部非友好国への石油禁 輸(6ヶ月間)を実施。最大430万b/dの原油供給が途絶。原油 価格が4倍に急騰($3→$12)。 ストが4ヶ月続き、最大260万b/dの原油供給が途絶。 WTI原油価格は、11月の$26から2003年3月初めには$38に。 第二次石油危機(1978年11月) イラン革命で最大560万b/dの原油供給が途絶。原油価格は 1978年11月の$13から1979年4月には$15に上昇。 イラン・イラク戦争(1980年9月~1988年8月)では、最大410 万b/dの原油供給が途絶。OPECは基準価格を徐々に引き 上げ、1981年1月には$34に。 湾岸戦争(1990年8月) イラクによるクウェート侵攻により、両国合計で最大430万b/d の原油供給が途絶。クウェートの原油生産回復に3年を要し た。イラクの原油生産は経済制裁により50万b/dに減少(1999 年から200万b/d)。WTI原油価格は開戦前の$21から10月に は$40に。 イラク戦争(2003年3月) イラク原油において、最大230万b/dの供給が途絶(1~2ヶ 月)。12月には回復。WTI原油はベネズエラのゼネストを受け て2002年12月後半から$30を超えて上昇を続けていたが、3月 初めには$38まで上昇。 リビア、イエメンにおける政変(2010年12月) 両国合計で最大170万b/dの原油供給が途絶。WTI原油価格 は2011年1月の$89から4月末には$114に。 インドネシアのアルンLNG停止(2001年3月) ゲリラ自由アチェ運動の脅迫によりExxonMobilが操業を停 止し、液化基地への1.44bcf/dのガス供給が途絶(5ヶ月)。 月間10カーゴのLNG輸出が停止。 自然災害 メキシコ湾ハリケーン(2005年8月) 原油生産140万b/d、天然ガス生産8bcf/dが停止(メキシコ 湾生産量のそれぞれ9割、8割)。WTI原油価格は$65から $70 (8月末)に、天然ガス価格は2倍の$15/Mbtuに上昇。 オーストラリア洪水(2010年11月)(石炭関係) 豪州原料炭生産の9割を占めるクイーンズランド州の洪水 で8割以上の炭鉱が浸水、鉄道も被害。3月頃には回復。 豪州一般炭スポット成約価格は8月最安値の$87/tから 2011年1月初めには$144/tに上昇。 パイプライン通過国リスク ロシアによるウクライナへのガス供給停止(2009 年1月) EUがロシアから輸入する天然ガスの8割を占める、ウクライナ 経由のガスが停止。300-350百万立方メートル/dのガス供給 が2週間停止。 37 カントリーリスク等 7-8 石油のフローとチョークポイント 主要産資源国のカントリーリスク ランク 7 6 5 4 3 2 0 (出所)IEA world Energy Outlook 2004 国名 イラク、イラン、リビア、スーダン、 ベネズエラ等 アンゴラ等 エジプト、カザフスタン、ナイジェ リア、パプアニューギニア、ベトナ ム等 インドネシア等 ブラジル、メキシコ、南アフリカ、 チュニジア、UAE、ロシア等 中国、クウェート、マレーシア、オ マーン、カタール、サウジアラビ ア等 オーストラリア、カナダ、オランダ、 ノルウェー、英国等 (出所)Country Risk Classifications of the Participants to the Arrangement on Officially Supported Export Credits(OECD の輸出与信データ)(2012年1月27日現在) 38 7-9 主要国における石油備蓄制度の概要 石油備蓄日数 (合計) うち、国家備蓄(※) うち、民間備蓄 米国 158日 88日 69日 英国 457日 457日 - フランス 98日 34日 65日 ドイツ 135日 34日 101日 スペイン 109日 67日 41日 イタリア 124日 124日 - 韓国 192日 92日 100日 日本 173日 95日 78日 【出典】国際エネルギー機関(IEA)ホームページ (※)法律に基づいて設置される公的な備蓄関係機関が実施しているものを含む。 8ー1 世界の主要国のエネルギー安全保障確保に向けた主な取組み① 1.米国 米国は、ガス自給率90%、石炭自給率109%となっているため、エネルギー安全保障政策の重心を石油(自給率42%)においている。 具体的には、省エネルギーの推進や、再生可能エネルギー、原子力、クリーンコール及び天然ガスのクリーンエネルギーの導入拡大、自 動車燃費の効率向上などを実施。 エネルギー安全保障は対外政策の優先課題でもあり、アメリカ企業による諸外国の資源への公平なアクセスの確保、産油国との対話を 強化。 2.英国 イギリスは、北海でのガス田・油田が存在し、2000年代初頭までは石油もガスも完全に自給できる体制にあったことから、必ずしもエネ ルギー安全保障についての関心が高いとは言えなかった。 しかしながら、2000年代半ば以降、北海ガス田の生産力の減退が契機となり、安全保障への懸念が生じた。このため、省エネルギー強 化、再生可能エネルギー、CCS、原子力発電の導入を推進。 3.フランス 3 フランス フランスは、日本同様、国内資源に乏しいため、1970年代の石油ショック以降、エネルギー自給率の向上と石油依存度低減を追求して いる。 このため、国を挙げて原子力発電の導入を強力に推進。2010年時点で原子力は全体の電源構成の約76%を占めており、これは他の先 進国と比較して非常に高い水準。 また、海外からのエネルギー供給を安定化させるために、特定のエネルギー企業を国営にするなどして強化し、政府と密接な関係を有し ながら、海外事業を活発に展開。 4.ドイツ ドイツは、国内に豊富な石炭資源を有することから、エネルギー安全保障を確保するため、石炭の利用が政策的に維持され、エネル ギー自給率を40%程度の高い水準に維持。石炭の発電電力量に占める割合は、41%と高い。 また、2000年以降、ロシアからのガス供給に大きく依存していることが問題となった。このため、ロシア等資源国との戦略的な関係の構 築、供給源を中東、北アフリカ、カスピ海へ拡大、再生可能エネルギー導入を推進。 40 8ー2 世界の主要国のエネルギー安全保障確保に向けた主な取組み② 5.スペイン スペインは、石油自給率0.2%、ガスは全量輸入と多くのエネルギーを海外に頼っているため、エネルギー安全保障には多くの関心が 払われている。唯一国内に豊富に存在する石炭についても、国内の生産コストが高いため、輸入が増加し自給率は38%まで低下。 2000年以降、エネルギー安全保障を高めるため、エネルギー需要を抑制することで輸入依存度の低下を図る方針。エネルギー転換、 輸送、建物、住宅・公共サービス、産業、農業等の7つの分野でエネルギー利用の効率化を強力に推進。 6.中国 中国は、国内に化石エネルギーを豊富に有している。特に、石炭の埋蔵量は世界第1位で、中国のエネルギー供給の主力。 90年代以降の急速な経済成長に伴い、エネルギー需要が急増したことから、石油の自給率は49%まで落ちるなど、エネルギーの輸 入依存が高まってきており、石油を中心にしたエネルギー安全保障政策が展開。このため、省エネルギーの推進、国産エネルギーの供 給、エネルギー源の多様化などを推進。 7.韓国 韓国は国産エネルギーに乏しく、自給率は、石油0.8%、ガス1.4%、石炭1.8%と、エネルギー供給のほとんどを輸入に依存。このた め、エネルギー安全保障の確保が重要な政策課題であり、積極的に対応。 2000代以降にも、エネルギー安全保障確保の重要性が再認識され、効率的かつ安定的なエネルギー需給を確立することが基本方 針。エネルギー利用の合理化、石油代替エネルギーの活用、技術革新の促進、国際協力の強化を推進。 41 これまでの議論を受けて 第9回(1月24日)基本問題委員会における高橋委員からの御意見概要 原子力発電をエネルギー自給率に加えることにどれほどの意味があるのか。確かに、 日本のエネルギー自給率は4%、これを少しでも上げなければならない。原発を加えれ 日本のエネルギ 自給率は4%、これを少しでも上げなければならない。原発を加えれ ば18%だが、本当に原発がどんどん増えていくからエネルギー自給率上問題ないのか。 42 「原子力発電をエネルギー自給率に加えることの意味」について① 9ー1 1.発電コストに占める燃料費の割合が小さい 原子力は、石油、天然ガス、石炭と比較して、発電コストに占める燃料費(フロントエンド)が1割以下と 極めて小さく、国際的な燃料の価格変動による発電コストへの影響が小さい(【参考1】【参考2】参照)。また、ウラ ン燃料は特定地域への強い偏在が少ない(【参考3】参照)。 【参考3】 国別ウラン埋蔵量 【参考1】 発電コストに占める燃料費の割合(2030年モデルプラント) 〔円/kWh〕 38.9~41.9 (10%) 40 事故リスク対応費用 政策経費 CO2対策費用 原子力発電の燃料費の うち、フロントエンド費用 30 は0.81~0.88円/kWh (割引率3%の場合) 燃料費 運転維持費 社会的費用 発電原価 ≪凡例≫ 8.0 25.1~28.0 (50%) 2.9 18.7~ 21.6 資本費 100% 90% その他 80% ナイジェリア 70% 60% 2.9 50% 20 0 40% 【設備利用率(%)/稼働年数(年)】 (割引率3%) (石油火力は、設備利用率50%(左)と 10 10%(右)) ※2030年モデルプラントの発電 コストは、燃料費の将来見通し等 を見込んで試算。 8.9~ 10.3~10.6 3.9~4.2 8.2~8.7 1.6 1.8 0.7 0.7 2.5 0 原子力 (現状モデル) 【80%/40年】 【80%/40年】 【参考2】 事業用発電の燃料輸入額(2010年度推計) 事業用発電の燃料輸入額(2010年度 (億円) 30,000 580億kWh 2,807億kWh 2,797億 17,899億円 25,000 20,000 15,000 10,000 7,831億円 5,039億円 1,317億円 5,000 0 石炭 石油 9.4 1.6 1.9 【50%・10% /40年】 10% 0% ベネズエラ カザフスタン その他 コロンビア アルジェリア ナイジェリア ベネズエラ 米国 米国 トルクメニスタン インド ロシア UAE ロシア ニジェール ナミビア 南アフリカ ブラジル 米国 カナダ オーストラリア クウ ト クウェート 中国 イラク UAE サウジアラビア イラン カタール カザフスタン ウクライナ ドイツ サウジアラビア イラン ロシア 石油 天然ガス ※全埋蔵量を100%とし、上位10カ国を 記載。11位以下の国はその他に分類。 地域分類は「BP統計2011」 に基づく。 その他 …中東 石炭 地域分類 …ヨーロッパ・ユーラシア …アジア・環太平洋 オーストラリア ウクライナ ロシア カザフスタン ウラン …北アメリカ …南アメリカ …アフリカ 出典:原油・天然ガス・石炭:「BP統計2011」、ウラン:OECD/NEA&IAEA, Uranium2009 (参考)2009年度発電量 2,379億kWh kWh 30% 20% 石炭火力 LNG火力 石油火力 【70%/40年】 35,000 18.7~ 21.6 8.0 1.3 3.0 0.5 1.1 1.4 0.2 3.1 出典:コスト等検証委員会報告書より抜粋 10.9~11.4 リビア その他 南アフリカ LNG ウラン 核燃料 ※第5回コスト等検証委員会 資料6-2より抜粋。 (出典)化石燃料消費量は電力調査統計、ウラン・核燃料輸入額は財務省貿易統計、2009年度発電量は電源開発の概要(2010)。 (注1)石炭、石油、LNGについては、事業用発電の発電用燃料消費量を輸入量とみなし推計。 (注2)量から額への換算は、財務省貿易統計の石炭(一般炭)、原粗油、LNGの輸入価格(CIF)を使用。 (注3)石炭には、輸入一般炭のほか、コークス炉ガス、高炉ガス、転炉ガス、混合ガスの発電用消費量を輸入一般炭換算して計上。 (注4)石油には、発電用原油のほか、C重油、A重油、軽油、灯油、天然ガス液、LPGの発電用消費量を発電用原油換算して計上。 (注5)LNGには、液化天然ガスのほか、都市ガスの発電用消費量をLNG換算して計上。 (注6)ウラン・核燃料については、品目番号 2844.20.090、8401.30.000 の輸入額を計上。事業用発電向け燃料のみならず、研究炉向 け燃料要素、研究試料、機器校正用標準試料も含む。 43 9ー2 「原子力発電をエネルギー自給率に加えることの意味」について② 2.潜在的備蓄効果 原子力発電では、燃料交換後1~2年間は発電を継続できることに 加え、燃料の加工過程にウランなどの燃料物質がランニングストックと して一定量滞留しているなど、潜在的な備蓄性能が備わっており、海 外からの燃料物質の供給が遮断されても一定期間のエネルギー生産 の継続が可能。 (参考)100万kwの発電所を1年 間運転するために必要な燃料 (参考)原子力の潜在的備蓄効果 備蓄量(日量換算) 石油備蓄 石油ガス備蓄 原子力(潜在備蓄) 8,480万kl(172日) 299万t(95日) 2.35年分 ※原子力については、外部からの燃料供給遮断時に1年間の運転継続が可能なものと仮定。また、2006年末時点で、国内 の濃縮ウラン1,327tU、天然ウラン514tUが存在していることを踏まえ(文科省2007)、 国内に100万kW級の原発が50基 存在し 100万kW級の原発の年間所要量を濃縮ウランで20 5tU 天然ウラン換算で177 5tUとして潜在備蓄を算出 存在し、100万kW級の原発の年間所要量を濃縮ウランで20.5tU、天然ウラン換算で177.5tUとして潜在備蓄を算出。 ※石油備蓄及び石油ガス備蓄は、 2011年11月末時点の国家備蓄と民間備蓄の合計額を活用(ただし、石油は製品換算) 出典:資源エネルギー庁「原子力2010」 出典:原子力の燃料供給安定性の定量的評価(平成20年3月 財団法人電力中央研究所) 1% 3.燃料の再利用が可能 使用済燃料を再処理し、ウランや プルトニウムを再利用することで、 資源節約効果があり、ウラン燃料 の海外依存度を低減させることが 可能。 (参考)IEA等における原子力の位置づけ IEA(国際エネルギー機関)においては、統計上、原子力エネ ルギーは国産エネルギーとして分類されている。この整理は、 UN(国際連合)、APEC(アジア太平洋経済協力)、Eurostat(欧 州委員会の統計担当部局)においても共有されている。 5% 出典:新計画策定会議第5回(2004/8/11)資料第4号を元に資源エネルギー庁が作成 44