Comments
Description
Transcript
「仕事の管理型」の 業務スタイル
や働き甲斐の喪失など様々な問題 事の現場では自律性の欠如 事の現場では﹁仕事の管理﹂とい 動の管理のことである。それは仕 る実態は、その時間の中で行う行 時間管理をしているように見え だの一人もいないはずだ。 が生じている。一方で、仕事のグ うことになる。 報化社会の進展に伴い、仕 ローバル化は今までにない数値目 の仕事の仕方を考えてほしい。 訳すと﹁時間管理﹂となってしま しまっている人が多い。日本語に のため、本来の意味を取り違えて ト﹂という言葉は英語である。そ そ も そ も、﹁タ イ ム マ ネ ジ メ ン 区別がつかないこと﹂が大きな原 個人の業務スタイルは﹁外見から 産性向上の取組みが難しいのも、 分からない。ホワイトカラーの生 はつかず、やっている本人にしか この二つは、外から見ると区別 入れられない等式である。だが、 る。この方法は、小学生くらいま 者のア プ ロ ー チ が 実 施 さ れ て い 企業研修などでは、基本的に前 る。なぜなら、各自が自律した自 か。お そ ら く、い な い と 思 わ れ な社会人を見たことがあるだろう あるが、自身のまわりでそのよう ﹁5W1H﹂で私たちの仕事を考 証 明 し て い き た い。そ の た め に で は、﹁社 長 の 仕 事 自 =分の 仕 事﹂という等式が成り立つことを まず、誰がやるかを考えると、 では通用するかもしれないが、自 ス キ ル ア ッ プ は、﹁昨 日 よ り も ﹁自分一人﹂と﹁誰かと一緒︵他 えてみよう。 今日﹂とするために現状の把握が 我を持っているからだ。 の場合、長続きせず失敗してしま 不可欠である。そして﹁真似る﹂ 人 と 共 同︶﹂に や る と い う 二 つ し 我が確立した大人がやると、大概 う。そのため、企業研修がなかな の で は な く、﹁考 え る﹂こ と が 必 かない。 What︵何を︶ Who︵誰が︶ か成果につながらないという問題 要だ。その意味でも、考えるため の羅針盤として﹁仕事の仕組み﹂ に精通することが、スキルアップ う のためには不可欠だといえる。 5W1H 仕事を考え 仕事の仕組みとは そ れ で は、そ の﹁仕 事 の 仕 組 み﹂とはどんなものなのか。それ を理解するカギとなるのが、以下 の等式である。 次に、何をやるかを考えると、 ﹁事前に分かる﹂仕事と﹁突発的 に発生する﹂仕事のやはり二つし かない。 How︵どのように︶ ど う や る か を 考 え る と、﹁継 続 的﹂にやると﹁企画・単発的﹂に やるの二つしかない。 Why︵なぜ︶ な ぜ や る か を 考 え る と、﹁売 上 確 保︵パ フ ォ ー マ ン ス︶ ﹂と﹁組 40 2015・11月15日号 情 標の強化につながっている。それ ﹁○時から△時までは□□の仕事 突然だが、ここで自身のいつも られなかったようなトラブルやミ らが重なり合って、従来では考え スが、個人だけでなく組織全体で ﹁時間管理型﹂の業務スタイルで をしよう﹂と、時間に仕事を貼り ある。実は、このスタイルでスキ も生じるような時代になってきて そこで本稿では、これらの問題 付けて段取りを行っている人は、 を解決する方法として、一人ひと ルアップを望んでも、大抵はうま いるのだ。 り の 業 務 ス キ ル に 着 目 し、﹁仕 事 くいかない。 人 は、﹁仕 事 の 管 理 型﹂の 業 務 ス を貼り付けて段取りを行っている △時まで行おう﹂と、仕事に時間 一 方、﹁□□の 仕 事 は○時 か ら の管理﹂を行うための方法をお伝 えしていきたい。 ﹁時間管理型﹂ 業務 キル プ きな タイルである。こうした人は、比 う が、こ の 世 の 中 に﹁時 間 を 管 因の一つなのである。 較的容易にスキルアップできる。 理・コントロール﹂できる人はた ﹁社長の仕事 自 =分の仕事﹂ タイムマネジメントとは が起き て い る の で は な い だ ろ う これを理解することから、仕事の スキルアップのためのアプロー 人や先生、またはテレビの登場人 仕組みへの理解が始まるのだ。 コ =ピー取り﹂ この二つの等式は、通常は受け ﹁企画書作成 物の話し方を真似てコミュニケー 例えば、小学生くらいまでは友 か。 人のやっていることを真似る ションスキルを向上させることが タイムマネジメントは、時間管 いで は ﹁仕組み﹂を理解し、自分でや チの仕方は、大きく分けて以下の ここでは、NPO法人日本タイムマ ネジメント普及協会が提唱する「仕事 の管理型」のタイムマネジメントを取 り上げ、 「仕事の仕組み」の分析によ るスキルアップの方法を解説する。 二つが考えられる。 行本明説 り方を考える い。これまで﹁時間管理型﹂だっ た 人 は、最 初 の ス テ ッ プ と し て ﹁仕事を明確にして、その仕事を 何時からやるか﹂を決めるだけで タイムマネジメントが上達するは つまり、タイムマネジメントを ずだ。 上手に行うには﹁仕事の管理﹂を 実践することが重要となる。それ には﹁仕事の仕組み﹂に精通する なく が重要 ことが条件となる。 ﹁真似 ﹂ ﹁考え ﹂ マネジメントの現場では﹁スキ ルアップ﹂という言葉もよく使わ れ る が、こ れ も 英 語 な の で 曲 者 だ。捉え方を間違えると取組みを 誤る危険性がある。 ﹁ス キ ル ア ッ プ﹂と は、﹁今 ま で できなかったことができるように なること﹂である。昨日できなか ったことが今日はできるようにな る、明日にはもっと上手にできる ス 理事 日本タイムマネジメント普及協会 理ではなく﹁仕事の管理﹂と理解 「仕事の管理型」 の 業務スタイル し、本論を読み進めていただきた 日本タイムマネジメント普及協会が提唱する ようになる、ということだ。 での て み よ 2015・11月15日号 41 ア ッ で 「仕事の仕組み」を理解してスキルアップを目指す! るる この とで は 集 タイムマネジメント実践ノウハウ 限られた時間で成果を出す! 特