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久米島町コワーキング業務委託仕様書
平成 27 年度 久米島町 コワーキングスペース整備による ICT を活用した移住・定住促進事業 業務委託仕様書 1. (適用範囲) 本仕様書は、久米島町が実施する「コワーキングスペース整備による ICT を活用した移住・定住促進事 業」に関する設計・構築業務の委託及び運営に関し必要な事項を定めるものである。 2. (目的) 町内の遊休施設である、空港ターミナル 2 階の空きスペース及び古民家をコワーキングスペースとして 改装し、執務スペースと会議スペースを設ける。ここを町内の個人事業主や企業及び島外から久米島町に 仕事で訪問する企業等に月単位、及び時間単位等にて有料で貸し出す。 当施設は、単なるワーキングスペースとして利用するだけでなく久米島町商工会や金融機関と連携した 起業・創業支援のワンストップサービスを行うものとする。 移住・定住者のビジネス環境における選択肢を増やすとともに、町内の個人事業主や企業と県外企業の 交流の場を設けることで、新たなビジネスチャンスを開拓し、新たな雇用を生み出すことを目指す。加え て、県外企業からの出張者や観光客の執務環境を整備することで、新たな企業の久米島町への来訪を促す とともに、出張者・観光客の滞在日数の延伸も図る。 3. (基本コンセプト等) コワーキングスペースとしては、空港 2 階の空きスペースと仲原家を使用する。 <空港 2 階> ① 基本コンセプト I. 来島者(特に出張者)のワーキングスペースの確保 II. 島内外のビジネスマンの交流の場 III. 起業支援窓口 IV. 移住・定住支援窓口 ② 基本的機能 執務スペース 利用者がそれぞれノートパソコン等を使って作業するスペースを確保する。 ミーティングスペース 複数の利用者が打ち合わせを行えるスペースを確保する。 各種窓口機能 関係者への取次を行うための機能を設ける。 企業支援窓口 移住・定住窓口機能 各種島の情報発信機能 島の特産品の販売をはじめ、観光、移住・定住に関する情報の発信を行うためのスペース を設ける。 カフェ機能 コワーキングスペース及び空港施設利用者が有料で利用できるカフェスペースを設ける。 ③ 内装イメージ 空港ラウンジスペースとしても使用可能な誰でも入りやすく、居心地のよいくつろぎの空間を演 出できる内装とする。 <仲原家> ① 基本コンセプト I. 来島者(特に出張者)のワーキングスペースの確保 II. 来島者(特に出張者)のミーティングスペースの確保 III. 島内外のビジネスマンの交流の場 尚、仲原家は、大人数での会議の開催や創業期の企業のシェアオフィスとしての利用を想定して おり、必ずしもコワーキングスペースとしての利用開始当初より常時使用を想定するものではな い。 ② 基本的機能 ミーティングスペース コワーキングスペース、シェアオフィス 各種イベント会場 ※仲原家においては、上記機能を想定し、必要最小限の空調、照明、電源の確保及び什器・備品 類の導入を行うこと。 ③ 内装イメージ 可能な限り現状を維持し木造の琉球古民家としての内観および外観が損なわれないよう配慮する こと。特に空調設備の導入にあたっては、室内機および配管は隠蔽するものとし、室外機は木造 の外観に合わせ木製カバー等で囲い機器が目立たない仕様とすること。 4. (業務概要) 本業務は、次の事項について業務を実施し、報告書として取りまとめるものとする。 ア コワーキングスペースの設計・構築 コワーキングスペースとしては、空港 2 階の店舗スペースと仲原家を使用する。 <空港 2 階> ① 基本設計 ② 実施設計 ③ 工事費の見積 ④ 備品・什器類の見積 ⑤ 概略工事工程表の作成 ⑥ 工事監理 ⑦ 内装工事 <仲原家> ① 基本設計 ② 実施設計 ③ 工事費の見積 ④ 備品・什器類の見積 ⑤ 概略工事工程表の作成 ⑥ 工事監理 ⑦ 内装工事 1 イ コワーキングスペースにおける ICT 機器・システムの整備・構築 ① コワーキングスペースポータルサイト ・ コワーキングスペース利用者向けのポータルサイト ・ 久米島のコワーキングスペース(空港 2 階店舗スペース及び仲原家)に関する情報提供(営 ・ コワーキングスペース利用者間のコミュニケーション(SNS リンク) ・ 移住・定住支援サイト、仕事マッチングサイト、久米島町 HP、久米島町商工会、観光協会 業時間、利用方法、利用案内等) サイト等へのリンク ・ ② ③ ④ ⑤ スマホ対応 仕事マッチングサイト ・ 久米島町内の求人情報、人材紹介 ・ スマホ対応 移住・定住支援サイト ・ 久米島町内の空き家情報 ・ 移住・定住者向けの各種情報提供 ・ スマホ対応 Wi-Fi ・ 空港 2 階店舗スペースと仲原家の中及び周辺において Wi-Fi が利用できることとする。 ・ 通信速度としては、ビジネス利用に支障のない範囲とする。 レンタル用ノートパソコン ・ 空港 2 階店舗スペースのコワーキングスペース利用者向けのレンタル用ノートパソコンを 導入 ⑥ ・ 再起動すると使用前の状態にリセットされるシステムを導入 ・ ウイルス対策ソフトを導入 複合機 ・ ⑦ ⑧ 電話会議・テレビ会議用機材 ・ 貸出用の Web カメラ ・ 貸出用の電話会議用マイクスピーカー プロジェクター及びスクリーン、又は大型ディスプレイ ・ ⑨ 空港 2 階の空き店舗スペースにコイン課金式の A3 フルカラー対応の複合機 仲原家での会議時の使用を想定 監視カメラシステム ・ 空港 2 階の空き店舗スペースに監視カメラシステムを導入 ウ コワーキングスペースの運営 ①空港 2 階店舗スペースの借上げ ・ 空港 2 階店舗スペースのコワーキングスペースの運営については、完全民営とし、施設利 用にあたっては、運営会社が久米島空港ターミナルビル株式会社と直接賃貸借契約を締結 するものとする。 ②空港 2 階店舗スペースのコワーキングスペースの運営(自立運営) ・ 空港 2 階店舗スペースのコワーキングスペースの運営にあったって、当事業において構築 した内装、什器備品類、ICT 機器類、ICT システムについては、運営会社の運営期間中は 無償使用できるものとする。 ・ 但し、施設賃料、水道光熱費、ICT システムに関する保守・運用費、通信料等については 運営会社がすべて負担することとする。 ・ コワーキングスペースの運営に伴い、運営会社が施設を利用して各種収益事業を行うこと 2 を妨げない。 ・ コワーキングスペースの運営については、原則として、平成 28 年度から 5 年間継続する こととする。万が一、当該期間中に運営ができない事情が発生した際には、久米島町と速 やかに協議することとする。可能な限り業務の引き継ぎ先の捜索等に協力することとする。 5. (施設概要) ア 空港 2 階店舗スペース (1)建物名称 久米島空港 2 階店舗スペース (2)区画 別添の平面図を参照。 (3)床面積 72.93 ㎡ (4)構造 鉄筋コンクリート構造 (5)その他 現況確認の上、工事計画を決定すること。 イ 仲原家 (1)建物名称 仲原家 (2)地域・地区 指定なし (3)敷地面積 750.00 ㎡ (4)延べ床面積 母屋 95.33 ㎡ 便所 23.31 ㎡ (5)構造 木造平屋 (6)その他 現況確認の上、工事計画を決定すること。 6. (工 期) 構築業務の履行期限は、平成28年3月29日とする。 7. (予算) 31,080 千円以内(消費税込み)とする。 この金額は、6. (工期)までに発生する4.ア、イに関する費用とし、ウ「コワーキングスペースの 運営」に係る金額を含めてはならない。 【金額内訳の目安】 (地方創生交付金申請資料より) ・ 古民家改装費:エアコン設置、セキュリティー強化他 5,000,000 円 ・ 空港 2 階スペース改装費:ブース設置、会議室設置、他 6,000,000 円 ・ 施設管理システム導入:2,000,000 円 ・ 仕事マッチングサイト・移住支援サイト構築:3,000,000 円 ・ ネットワーク構築:5,000,000 円 ・ パソコン(10 台) :3,000,000 円 ・ 会議システム:6,000,000 円 ・ 監視カメラ(2 式) :1,080,000 円 8. (求められる事業成果) 当事業においては、次年度において以下の事業成果を得ることを目標とする。 【事業成果】 (地方創生交付金申請資料より) コワーキングスペースの法人契約件数:30 件 3 コワーキングスペースの 1 日平均利用者数:30 名 当事業による移住・定住者:5 名 新規起業・雇用数:5 件・5 名 経常収支:黒字 9. (報告書作成) 当事業において実施した内容及び実施内容によって得られた成果について報告書としてとしてとりまとめ るものとする。 10. (成果品) 成果品は以下のとおりとする。 (1)設計図、配置図等 A3版各5部 ア 意匠図 イ 設備図 ウ 工事区分図 (2)数量算出書、設計仕様書(内訳書) A4版各5部 ア 各種工事積算数量算出書 イ 備品・什器等積算数量算出書 ウ 各種工事費内訳明細書 エ 備品・什器等価格内訳明細書 オ 概略工事工程表 カ 見積書等関係書類 (3)その他資料 各3部 ア カタログ類 イ 各種記録 ウ 業務報告書 各3部 エ 本業務において作成したソフトウェア、コンテンツ、印刷物等 ウ 電子データ一式(PDF、DXF 及びオリジナルデータ) (1) 、 (2) 、 (3)について、最終的な成果品については、久米島町役場と協議の上、決定する。 11.(事業者に求める要件) 業務の前提として、事業者は以下の要件をすべて満たすものとする。 (1) 地方自治法施行令(昭和22年政令第16号)第167条の4の規定に該当していないこと。 (2) 会社更生法(昭和14年法第154号)に基づく更生手続開始の申し立てをしたものにあっては厚 生計画の認可がされていない者又は民事再生法(平成11年法律第225号)に基づく再生手続開始の 申し立てをした者にあっては再生計画の認可がなされていない者ではないこと。 (3) 参加希望書等の提出期限の最終日以降、契約満了日までの期間において、久米島町及び他の官公庁 契約に係る指名停止等の措置要領に基づく指名停止がなされていないこと。 (4) 当仕様書記載の実施内容を履行期間及びその後の運用期間において遂行可能な体制を組成するこ と。 (5) 適切な進捗管理を行うことができる十分な体制を確保すること。 (6) 県民税及び所在市町村税に未納がないこと。 (7) 空港2階店舗スペースの運営事業者を文書による承諾を得た上で体制に加えること。受託後の変更 は認めない。 4 12.知的財産権等 (1)機密保持 本仕様書に基づく作業等において、久米島町が開示した情報(公知の情報を除く。以下同じ。)及 び契約履行過程で生じた納入成果物に関する情報を第三者に開示又は漏洩してはならないものとし、 そのために必要な措置を講じること。なお、当該情報を第三者に開示する必要がある場合には、事務 局と事前に協議し承認を得ること。 (2)著作権 成果物の所有権及び著作権は久米島町に帰属する。ただし、本事業実施にあたり、第三者の著作権 等その他の権利に抵触するものについては、事業者の責任と費用をもって処理する。 13.その他 1) 見積にあたってJVを組む場合には、JV参加企業の担当業務範囲を明確にすること。 2) 契約等の手続きにおいて使用する言語及び通貨は、日本語及び日本国通貨に限る。 3) 本仕様書に明記されていない事項で、業務の実施にあたり、必要となる事項については、久米島 町及び事業者で協議の上決定する。 5