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ニュースNO.4

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ニュースNO.4
なら消費者ねっとニュース
No.4
2014 年 2 月発行
発行事務局:
〒630-8136 奈良市恋の窪 1 丁目2番2号 奈良県生活協同組合連合会内
Tel:0742-34-3535 Fax : 0742-34-0043
Email: [email protected]
HP:http://web1.kcn.jp/nsn/index.html
☆☆☆ 本年も「なら消費者ねっと」をよろしくお願いします ☆☆☆
なら消費者ねっとは、昨年 2 月 9 日の設立から無事に1年を迎えることができました。この間、4 つ
のチームを設けて、親子向けセミナーや学習会、シンポジウムの開催、若者のネット利用に関する調
査研究、行政や他団体との懇談など充実した活動をすることができました。また、全国の仲間と取り
組んだ「集団的消費者被害訴訟制度」に関する法律も先の臨時国会で無事に成立しました。一年
間、ご指導ご支援を賜りました皆様には心より御礼申し上げます。
さて、私たち消費者を取り巻く状況は、振り込め詐欺や出会い系サイトなどの詐欺の蔓延、ネット
が絡んだ消費者被害、食材偽装問題など、誰もが簡単に被害に遭ってしまう異常な状況にありま
す。奈良県内でも振り込め詐欺が多発しており、また、有名旅館やホテルが食材偽装を繰り返し、多
数の消費者を裏切っていたことが発覚しました。
このような現状は私たちがめざしている「安心安全な社会」とはかけ離れています。「誰もがいつで
も騙されてしまう社会」、このままで良いはずがありません。消費者のみなさん、そろそろ私たちの底
力を見せましょう!なら消費者ねっとも、もっと多くの仲間を引き込んで、引き続き消費者教育、消費
者行政の充実強化、消費者被害の防止救済に取り組んでいきます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(代表 北條 正崇)
★★★
ホームページ短信
★★★
TOPICS(なら消費者ねっと)
☆ 2 月 20 日 「成年後見市民シンポジウム 2014~最期まで自分らしく生きる~」
主催:(公社)成年後見センター・リーガルサポート奈良支部
なら消費者ねっとも後援しています
場所:弥生の里ホール(田原本町阪手 233-1)
☆ 2 月 12 日 「地方消費者グループ・フォーラム in 奈良
~広げよう連携の輪!つくろう消費者市民社会!」
主催:「地方消費者グループ・フォーラム」近畿ブロック実行委員会・消費者庁
なら消費者ねっと・奈良県生活協同組合連合会・グループあんあんも
実行委員会に参加しています
場所:奈良県文化会館小ホールほか
NEWS(消費者行政その他)
☆ 3 月 2 日 くらしの講演会「ネットトラブルから子供を守ろう!」
主催:奈良県消費生活センター
場所:ならまちセンター
NEWS(他団体イベント情報)
☆ 3 月 3 日 ひょうご消費者セミナー
☆ 2 月 23 日 消費者団体訴訟制度シンポジウム(神戸)
活動報告
☆ 2 月 24 日 第 12 回運営委員会
☆ 1 月 21 日 第 11 回運営委員会
1
★★★
ねっと活動報告
★★★
《2013 年度 消費者シンポジウム in なら》
~あつまれ ママパパ、せんせい。学生さん~
みんなで考えるインターネット社会
便利なインターネット・携帯 ひそむ危険から身を守るには
11 月 30 日(土)奈良弁護士会館で「なら消費者ねっと」として初めてのシンポジウムを開催しまし
た。誰でも気軽に使える携帯電話やインターネット、しかし、ウィルス感染、詐欺行為、プライバシー
侵害など情報犯罪に巻き込まれる危険が増えています。楽しく安全に利用するには、また、被害に
あったときはどうしたらいいのかをこの問題に詳しい川村 哲二弁護士に「インターネット社会の消
費者問題~青少年とネット、スマートホン~」をテーマに講演いただきました。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)twitter や
facebook・LINE などのサービスが急速に普及し、情報ネット
ワークを正しく利用する能力が求められています。ネット通販
やネットオークション、架空請求、不正請求といった問題
あるいは、出会い系サイトやサクラサイトなど 青少年の
性犯罪問題につながる事例も増えてきています。
これらの問題への対策として
・フィルタリングの設定 ・パスワードの管理 ・発達段階に
合わせた家庭、学校でのルール作り ・家庭、学校、地域での
見守りと対話 ・消費者啓発、教育の強化によるネット ・リテ
ラシーの向上 ・未成年契約の効果に関する立法を含めた対策
川村弁護士
・クレジットなど電子決済手段についての再検討などを挙げて
トラブルに合わない対処方法をお話しいただきました。
”グループあんあん”寸劇
その後 奈良県の消費相談窓口と地域を結ぶパイプ役として活動をしている「グループあんあん」
による芸能人などになりすました「サクラサイト商法」と子どもによる携帯電話のオンラインゲームで
の高額請求の啓発寸劇を公演、また消費生活相談員さんからは、最近の相談事例に多い通販サイ
トでのトラブルやスマートホンが小さなパソコンと考えて操作すべきであることなどお話しいただき
最後に、なら消費者ねっと「子ども・若者チーム」で行なった《未成年者のインターネット利用に関す
るアンケート調査》の報告がありました。
どんどん進化していくネット社会の中で 大人が知らない子どもだけのネット利用法を私たちは「わ
からない」と片付けずに見ていく必要があると思いました。
子ども・若者チーム
消費生活相談員
2
《子ども・若者向け消費者教育推進・研究チーム》
『未成年者のインターネット利用』に関する
アンケート調査結果のまとめ
近年、インターネット利用が急速に広がりその活用方法も多様化し、手軽に暮らしを楽しく豊かに
するものとして欠かせなくなってきています。その反面、正しい利用のルールが守られなかったため
に様々なトラブルに巻き込まれた事例、事件も多発してきています。そうした背景を受けて、今回、
2013 年 10 月に子どもあるいは子どもの保護者の方を対象に未成年のインターネット利用について
のアンケート調査を実施し、その中より 11 月 30 日(土)「消費者シンポジウム in なら 2013 」にて、
公立中学 3 年生 119 名を対象とした『未成年者のインターネット利用』に関するアンケート調査結果
のまとめを報告しました。
≪アンケート調査≫
① 奈良県の 1 か所の公立中学 3 年生 119 名 (男子 58 名、女子 61 名)
② 小学生~大学・専門学校生 77 名。
*未成年者の中にインターネット利用が多い大学生、専門学校生も含めました。
*合計 196 名のみなさまにご協力いただきました。
*Q14-1 は、有料サイトの利用が「ある」と答えた人に聞いています。
*アンケート調査①②の最終まとめは 2014 年 2 月に作成。
『未成年者のインターネット利用』に関するアンケート調査結果のまとめより抜粋
3
《Senior Social
Support チーム》
SSS(Senior Social Support チーム)では、平成 25 年 11 月 20 日、奈良県文化会館において、「高齢
者・障がい者の暮らしにおける消費者被害を学ぶ~その実情と対策~」と題し、奈良県社会福祉士
会、地域包括支援センター支援委員会との共催による研修を行いました。
この研修の目的は、近年悪質化する消費者被害について、特に高齢者被害を例に、地域包括支援
センターの職員の方や、消費生活相談員の方など、現場で被害や被害の兆候を目にする機会の多い
方を対象に、消費者被害の実情や、その対処方法を、具体例を通じて知ってもらうとともに、この機会
を関係機関との連携のきっかけにしていただこうというものです。
当日は、前半部分で、なら消費者ねっと副代表 小泉隆志氏に高齢者・障がい者の方の消費者被害
において一般的に問題となる点と、実際の対処例を紹介していただき、これを踏まえて後半で、地域
ごとに分けられたグループでそれぞれの方が実際に現場で困っていることなどについてディスカッショ
ンしていただく、グループワークの形を取りました。この研修の中心になるのは主に後半のグループワ
ークでしたが、それぞれのグループで、新聞の長期契約の中途解約の問題や、インターネット取引に
関するトラブル、近時問題となっている高次脳機能障害のある方のサポートなど、多くの問題について
活発に議論されていました。各機関の連携の機会提供の一助になったのではないかと思います。
専門職として高齢者の方の後見人等をしていても、消費者被害に限らず現場に近い方々との連携
がなければなかなか事案をうまく解決することができないと痛感することがあります。SSS では、高齢
者・障がい者の方々と現場で頻繁に接する方同士の連携だけでなく、これらの方と弁護士司法書士等
の専門職が相互に連携することにより、より密度の濃い高齢者・障がい者の方々へのケアが可能とな
るように、これからも様々な研修の機会を提供していきたいと考えています。
《事案検討部会》
なら消費者ねっとを母体として適格消費者団体を結成することを目指して活動をしております。
適格消費者団体とは、消費者全体の利益擁護のために差止請求権を適切に行使することができる
適格性を備えた消費者団体として、内閣総理大臣の認定を受けたものです(消費者契約法2条4項
に定められています)。この認定を受けるためには、NPO 法人として人的・物的な基盤を固めることは
もちろんですが、消費者の利益を護るための活動を継続的に行うことが必要となります。そこで、事案
検討部会では、奈良県下で起こっている消費者問題を取り上げ、業者に対して業務改善を求める申
入れを行ったり、関係各省庁へ意見表明を行う等の活動を始めました。
適格消費者団体は、近くでは大阪(消費者支援機構関西)・京都(京都消費者契約ネットワーク)・兵
庫(ひょうご消費者ネット)に存在しています。これまでは、このような他府県の団体の力を借りて申入
活動や差止請求を行ってきました。
しかし、私たちは、奈良で起こっている問題は奈良の適格消費者団体により解決できる体制を作る
ことによって、より消費者の権利擁護に資することができると考え、事案検討部会を立ち上げました。
今は、奈良市に事務所をもつ弁護士と、大和高田市に事務所をもつ弁護士が二つの部会を作り、こ
れに消費生活相談員が加わって、特定商取引法の脱法をもくろむ悪質な訪問購入業者の対策マニュ
アルを作成したり、釣り銭が出ずキャンセルも出来ないコインパーキングの業者に対する申入活動に
取り組んでいます。扱っている事例は、実際に被害に遭われた消費者や消費者行政に関わる人たち
からの情報提供が元となっています。
適格消費者団体として認定されるためには、これからもたくさんのトラブル事案の解決に取り組み、
適正な活動を継続していくことが求められています。
皆様の日々の生活の中で「契約書の内容が不当じゃないか?」「業者の取引はおかしいのでは?」と
思われることがありましたら、是非、私たちまで情報提供をお願いします。
4
★★★
会員団体の活動報告
★★★
≪奈良県消費生活センター消費生活ネットワーク≫
学 習 会 の 報 告
11 月は、心・体カウンセラー健康運動実践指導者の西田侑可氏による「元気に暮らすためのお話
と健康ストレッチ」をしました。タオル持参で、普段あまり動かさないところを伸ばしたり、引っ張ったり
と、先生のお話を楽しく聞きながらあっという間の2時間でした。
12 月は、奈良地方気象台の小野善史氏による「地震や風水害による災害を軽減する」をお聞きし
ました。日本の風水害の特徴や、2013 年の伊豆大島の土砂災害、台風第 18 号による被害(観測史
上最高の水位を記録)から、今後起きる地震、風水害時に備え、対応について学びました。自然に
対して謙虚な姿勢で、知識や情報を活用して、早めの安全確保行動が命を救います!!
平成 26 年 1 月は、奈良県消費生活センター所長 松並 裕氏に「最近の消費生活相談事例」~高
齢者の被害を防止するために~ をお聞きしました。高齢者被害が増えています。その特徴として、
だまされたことに気付きにくい、被害にあってもだれにも相談しないなどから、繰り返し被害に遭い、
被害額が高額になります。消費者被害にあわないためには、☆うまい話には裏がある ☆いらない
ものは「いりません!」 ☆契約は内容をよく確かめて ☆個人情報はむやみに教えない ☆おかし
いと感じたら消費生活センターへ。
1 月の学習会終了後「おばな」で懇親会をしました。
2月の学習会;「相続等について」
講師;財務コンサルタント 木山 順三氏
3 月の学習会;「県産材の利用拡大について」
講師;奈良県 奈良の木ブランド課
《奈良県消費生活センターグループあんあん》
生駒警察署からの依頼で、11 月 24 日に生駒市のたけまるホールで開催された「チャリティーコンサ
ート~ぬくもり in 生駒」に出演しました。「防犯教室」と題して振り込め詐欺の手口を紹介した寸劇をし
ました。このコンサートは、公益財団法人「なら犯罪被害者支援センター」の活動を支援する目的で開
催されたものです。
宮川さゆみさんの司会で、生駒高校・奈良北高校コーラス部、市役所職員、警察音楽隊などが出
演。会場に設置された募金箱などに、約 15 万 2 千円が、集まりました。
集まった募金は、後日、支援センターに贈呈。その場にグループの代表が出席し、感謝状を頂きまし
た。
5
★★★ 相談室から ★★★
十津川村では、平成 23 年 4 月に相談窓口がスタートしました。
当初は、毎回相談室が変わり、相談者、相談員とも不便な状態でしたが、担当課の努力で
以前収入役室であった部屋を相談室として下さり、現在は落ち着いて毎週木曜日に相談業務を行っ
ています。
また、その年の8月には、五條市、野迫川村、十津川村との広域連携を始めました。これによって相
談日が週5日になり、相談者の利便性が向上しました。また連携している1市2村での年1回の情報交
換会を行っています。十津川村は度々相談業務についての相談に乗ってもらっています。
五條市では毎週火曜日と木曜日10時~15時
野迫川村では月曜日から金曜日9時~17時
十津川村は毎週木曜日 10 時~15 時(但し平成 26 年 4 月から第 2・第 4 木曜日と緊急時対応に変更
されます)が相談開催日です。
十津川村の面積は奈良県の5分の1を占めています(琵琶湖と同じ)。人口は3,749人、世帯数は
1882世帯、65歳以上の人口は1,578人、高齢化率42%にも及びます。当然、一人暮らしの高齢者
とつk
も多く悪質業者のターゲットに成り易い状況にありますが、幸い十津川村は、各戸に防災無線が流れ
ますので、悪質業者の訪問販売などの情報が入れば直ちに被害に合わないように緊急放送を行って
います。これまでの相談では高齢者宅に高額な医療機器訪問販売や、突然訪問するリホーム業者、
劇場型の投資信託のダイレクトメール、高額の海産物を勧める強引な電話勧誘販売等々です。
のどかな田舎にも悪質業者がどんどん侵入しています。それに対抗するために村の広報や、各戸
配布のチラシで被害に合わないように呼びかけてはおりますが、まだまだPR不足を感じています。
私たちは村内の各地区の民生委員、ホームヘルパー等の皆様のご協力を頂きながら消費者被害
を防止できるように、そして気軽に相談を受ける親しみやすい相談室を目指しています。
平成 23 年 8 月より
広域連携が始まりました。
五條市
野迫川村
十津川村
まずは
相談を
☆☆☆ お知らせ ☆☆☆
平成 26 年 5 月 10 日(土)に「なら消費者ねっと」の第一回定期総会&シンポジウムを開催します。
詳細決定しだい チラシまたはHPにて発表させていただきます。
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